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お兄ちゃんが好き。 part ?
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1:
お兄ちゃんが好き。part ?
http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-52005-06-13 03:45:00 -
410:
皐月から兄貴を守れた……
もう、それだけで十分だった。
真実を知られないまま、あたしは兄貴の「妹」に戻りたかったから。
《 兄貴を、愛してる 》
その気持ちすら、もうあたしの中で、曖昧になってしまっていた。
2005-06-19 01:46:00 -
411:
ブブブ…ブブ…
【着信:★兄貴★】
それから何回も何回も、兄貴から着信がある。気付けば、着信履歴の半分が兄貴で埋まっていた。
勝手に別れを切り出して、勝手に電話を切ったんだから、仕方ない。兄貴からしたら、訳がわからないだろう……。2005-06-19 01:48:00 -
412:
メール受信:兄貴
【典子、電話に出ろ】
『……………。』
【ごめんなさい兄貴。あたし、もう疲れたの。もう兄貴の妹に戻りたい…】
あたしはゆっくり、送信ボタンを押した。
メール受信:兄貴
【意味がわからない。理由をちゃんと説明しろ】
理由……
そんなの…自分でもわからない……!2005-06-19 01:49:00 -
413:
【急に、自分の気持ちがわからなくなったの】
送信ボタンを押そうとすると―――
ブブブ…ブブブ…
【着信:秋吉】
今は誰とも喋りたくなかったのにあたしは思わず電話に出てしまった。2005-06-19 01:50:00 -
414:
【あ!!典子先輩?俺でーッス!!】
何も知らない秋吉の明るい声。
『……………。』
何故か、あたしは声が出せなかった。
それどころか…秋吉の声を聞いた瞬間、ボロボロと涙が流れた。
『……うッ』
【……え?先輩?あれ?…な、泣いてんッスか?】
2005-06-19 01:52:00 -
415:
『………ぅッ…ッ』
【先輩?!何かあったんッスか?!】
秋吉が慌てた様子であたしに問いかけた。
『あ…あたし…もうどーしていいか…わからない………ッ』
【いや、俺がどーしていーかわからないッスよ!とりあえず今から迎えにいきますから!今どこです?!】2005-06-19 01:53:00 -
416:
―――その30分後。歩道橋の上でうずくまるあたしの前に、息を切らしながら走ってくる、制服姿の秋吉が現れた。
『学校行かないで…こんなとこで何サボってんッスか…』
『…あんたこそ…学校抜け出してきたんでしょ…?』
あたしは、気力の無い声を振り絞った。
『そりゃ…好きな女が泣いてたら飛んできますって』
秋吉はゆっくりと、あたしの前にしゃがんだ。
『何があったんッスか?』
『……………。』
『昨日、皐月さんから電話かかってきてたでしょ?それが原因ッスよね?』
………本当、こいつって鋭い……。2005-06-19 01:55:00 -
417:
それでも、あたしは黙ったまま、秋吉に一言も口を聞かなかった。
フゥ……
秋吉が、そんなあたしに溜め息を付き、呟いた。
『今から、ウチ来ます?』
『こんなとこでジッとしてても…周りに変な目で見られるだけだし。あ、下心とかは無いッスから!』
ニカッと笑い、秋吉の手が、あたしの腕を引っ張った……。
2005-06-19 01:57:00 -
419:
『あたし、あんたの彼女じゃないんだけど?!』
『彼女になる予定だからいーんです♪あ、つっ立ってないでテキトーに座ってくださいよ』
あたしは秋吉に言われた通り、テーブルの横に座った。
シーン……
部屋に、沈黙が流れた。
『……あ、テレビでもつけます??』
沈黙に耐えられなかったのか、緊張しているのか、秋吉がリモコンを手にした―――
――――瞬間。2005-06-19 02:02:00