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お兄ちゃんが好き。 part ?
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1:
お兄ちゃんが好き。part ?
http://bbs.yoasobiweb.com//test/read.cgi/yomimono/1117473268/1-52005-06-13 03:45:00 -
141:
【…何かあったのか?】
兄貴は、電話越しに、あたしの不自然さを察知したらしい。
『別に…』
【ウソつくな。こうゆう時、お前はいつも何かあるからな。どーした?大学で何かあったんだろ?】
『………。』
【おい。黙ってたらわからないぞ。何とか言えよ】
『………。』2005-06-16 06:40:00 -
142:
兄貴の問いに、あたしはずっと黙っていた。
……何て言ったらいいか、分からなかったから……。
【……何も話したくないんだな。わかった。気をつけて帰れよ】
―――!!
……やだ。切らないで!2005-06-16 06:41:00 -
143:
『ま…待って…!』
あたしは、思わず兄貴を引き止めた。
【何だ?】
『あ…あの…兄貴……い…いつ、帰るの?』
【今から、皆とメシ食って帰るから遅くなる】
《……え?皆とメシ…?》
『皐月さんも…いるんだよね…?』
【ああ。…なんだお前。まだ皐月の事、言ってるのか?】
兄貴は呆れた声で溜め息をついた。2005-06-16 06:42:00 -
144:
ムカッ―――
あたしの中に、イライラが募ってくる。
『……だって。皐月さん、兄貴のこと好きっぽいじゃん』
あたしは、かなり皮肉っぽく言葉を投げ掛けてしまった。
【あのなぁ。ヤキモチも大概にしろよ?皐月とはもう何もない。さっき話したばっかだろ。…お前、まさかそれで先帰ったのか?!】
…兄貴も、微妙にイラつきだしたのか、声が冷たく聞こえる。2005-06-16 06:43:00 -
145:
ムカムカムカ―――
あたしも更にイラだつ。
『兄貴だって、気付いてるんでしょ?!皐月さんが自分に気があるって!!』
【だから…。皐月には男がいるって言っただろ】
『あーゆー女は、男がいてもいなくても関係無いの!!』
【……じゃあ、お前は俺に、どうして欲しいんだ?】
……兄貴の言葉に、あたしは止まった。2005-06-16 06:45:00 -
146:
『か…彼女が、嫌がるから…、もう俺に触ってくるな、電話もしてくるなって皐月さんに、言って…ッ』
―――皐月は大学のサークル仲間。そんな事、無理だってわかってる。
めちゃくちや、兄貴を困らす事言ってる…あたし―――!嫉妬で、嫌な女になってる……!2005-06-16 06:46:00 -
148:
『ほ…本当に言うの…?』
【ああ。今から言いにいく】
『…え…でも、』
まさか、「わかった」って言われるとは思わなかったあたしは、動揺した。
【何だ?それでも、まだ足りないのか?!】
『ち…違う…ッ』
【じゃあ、何だ?!】
ビクッ―――
兄貴が急に声を荒らげたので、あたしは黙ってしまった。2005-06-16 06:48:00 -
149:
『……もう……いい』
【え?】
ブチッツーツー…
電話を切ってしまった。
もう頭の中がグチャグチャだった。皐月の話を兄貴に確かめたいけど、聞くのが怖い。
兄貴を信じきれない自分の弱さ。嫉妬と不安で悲観的な考え方しかできない……。
こんな気持ち、初めてだ……。
『うぅ…ッ』
また涙…泣いてばっかだ……2005-06-16 06:49:00