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レイコ

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  • 1:

    ユキ

    ブーンブーン
    真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
    ブーンブーン
    僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
    ブーンブーン
    息が、完全に止まる。
    ブーンブーン
    僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
    シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
    そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
    「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
    僕は、レイコにキスをした。
    ブーンブーン
    辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。

    2005-06-10 12:55:00
  • 21:

    ユキ

    タカシには、義母の事は、ゆっていない。
    本当は、言いたかった。
    すべてを、聞いてもらえたら、どれだけ楽になれるだろう。         だが、僕は臆病で、軽蔑や好奇な目で、見られるのが恐くて言えなかった。

    2005-06-13 06:12:00
  • 22:

    ユキ

    暗い、真っ黒だ。
    辺りは、すべて真っ黒だ。突然、地面から赤い花が現われた。        花は、みるみるうちに辺りを、おおいつくした。
    花の匂いが、濃くなる。
    この匂いは、義母の匂いだ。気分が悪くなる。
    地面から、今度は真っ黒な手が現われた。
    その手は、僕の足を捕らえ、下に引きづり込もうとした。

    2005-06-13 06:40:00
  • 23:

    ユキ

    僕は、必死で抵抗するが、手の力には勝てない。
    どんどん、地面に引きずり込まれていく。
    すると、空から何か降ってきた。
    赤い傘だった。
    僕は、傘を受けとめた。
    その傘で、黒い手を、おもいきり刺した。
    手は、消えた。
    気が付くと、辺りは、赤い花でなく、赤い血で染まっていた。

    2005-06-13 06:51:00
  • 24:

    ユキ

    「大丈夫か?」
    心配そうに、タカシが覗き込んでいる。
    辺りを、見渡す。
    どうやら、ここは保健室みたいだ。僕は、ベットで寝ている。
    「おまえ、すごいうなされたぞ。」
    僕の、着ているシャツは、汗でグッショリ濡れていた。           「ほんと、びっくりしたぞ、あの一年に、告白された途端。ゲロ吐いて倒れるんだもんおまえ。」

    2005-06-13 07:02:00
  • 25:

    ユキ

    最低だ。
    「ごめん。タカシ。」
    パン
    タカシが、僕の頬を軽くはたいた。
    「おまえ。いいかげんにしろよ。」
    タカシが、僕をにらんでいる。

    2005-06-13 07:08:00
  • 26:

    ユキ

    「ごめん。迷惑かけて。」僕は、タカシに頭を下げた。
    「ばかやろう!俺は、怒ってねーよ。」
    顔を、上げると、タカシが悲しそうな目で、僕を見ていた。
    「おまえ、俺がなんにも気付いてないと思ってんのか?メシ食わねーし、顔色わりーし、しんどそーだし。こっちは、心配でたまんねーんだぞ!」
    タカシは、そうまくしたてて、顔を真っ赤にした。

    2005-06-13 07:17:00
  • 27:

    ユキ

    「おまえ、なんもゆってくんねーし!元気出させてやろーとして、ヘルス連れて行っても、つまんなそーだし。」
    僕は、吹き出した。
    「なんだよ!何笑ってんだ。せっかく、いい事ゆってんのに!」
    タカシは、すねて後ろを向いた。
    僕は、笑っていたが。本当は、泣きそうだった。
    タカシが、こんなにも、僕の事を心配してくれてたのが、とても嬉しかった。

    2005-06-13 07:26:00
  • 28:

    ユキ

    「なぁ、まじな話。どっか体悪いのか?」
    タカシが、まじめな顔をして聞いてきた。
    僕は、首を横に振った。 「じゃあ、なんでだ?なんか悩みとか、精神的なもんか?」
    僕は、タカシから顔をそむけた。
    「なんだよ?話てみろよ。」
    僕は、心臓の音が、早くなるのがわかった。

    2005-06-13 07:33:00
  • 29:

    ユキ

    「あの、」
    ドクンドクン
    「なんだよ?」
    タカシが、真っすぐ僕を見ている。
    「あのさ。」
    ドクンドクン
    「最近、振られてさ。」 僕は、そう言いながら、力なく笑った。      「なんだよ。女なんか、いくらでも、紹介するのに。女々しいやつだなぁ。失恋くらいで、落ち込んでたのかよ!」
    タカシは、心配して損したと言いながら、安心した顔をした。

    2005-06-13 07:41:00
  • 30:

    ユキ

    その日は、そのまま早退した。
    僕は、駅までの道を歩きながら、ひどく後悔した。
    タカシにゆえばよかった。聞いてもらえばよかった。僕は、本当に臆病だ。
    もし、義母の話をして、タカシに嫌われるのが一番恐いのだ。

    2005-06-13 07:53:00
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