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レイコ
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1:
ユキ
ブーンブーン
真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
ブーンブーン
僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
ブーンブーン
息が、完全に止まる。
ブーンブーン
僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
僕は、レイコにキスをした。
ブーンブーン
辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。2005-06-10 12:55:00 -
721:
ユキ
「じゃあな、終わったら電話するよ。」
「はい。」
バタン
僕は、カガミを部屋に残し、ドアを閉めた。
アパートを出て、足早に歩く。
行くあてもなく、公園に着いた僕は、ベンチに座った。2005-08-31 06:55:00 -
722:
ユキ
後、一時間ほどしたらレイコが、アパートに帰ってくる。
部屋では僕じゃなく、カガミが待っている。
僕は、カガミの条件を呑んだ。
『仕事で、何人も相手してるんだから、大丈夫だ。暴力なんて振るわないから、安心しろよ。』2005-08-31 07:00:00 -
723:
ユキ
僕は、ぼんやり空を仰いだ。厚い雲が重なり、今にも、雨が降ってきそうな、雲行きだ。
レイコトアエナクナル
カガミから、電話が掛かって来たとき、僕の頭には、それしかなかった。
2005-08-31 07:06:00 -
724:
ユキ
それだけは、絶対に嫌だった。そんな事になったら、気が狂いそうだ。
レイコの笑顔、しぐさ、匂い、体温、すべてが、愛しかった。
離れるなんて、出来ない。これしか、方法が無かったんだ。2005-08-31 07:11:00 -
725:
ユキ
僕は、自分に必死で言い聞かせた。
「しょうがないだろ。」
カガミが、レイコを抱くしか。
それしか、僕とレイコが居れる方法はない。
気が付くと、雨が、降り始めていた。
2005-08-31 07:15:00 -
726:
ユキ
雨が、体を濡らしていく。僕は、それでもベンチに固まった様に座っていた。
ぼんやりと、濡れいく世界を、見ていた。
すると、遠くにある赤いものが、視界に入ってきた。僕に、どんどん近づいてくる。
赤い傘をさし、赤いワンピースを着ている。
レイコだ。2005-08-31 07:26:00 -
727:
ユキ
「こんな所で、何してるのよ?」
傘を、僕に差し掛けながら、レイコが微笑んだ。
「何やってるんだろう?」
僕は、笑った。
「バカじゃない?」
レイコも、笑った。
「うん。僕はバカだ。」2005-08-31 07:30:00 -
728:
ユキ
「自分の気持ちばかりで、レイコの事を考えてなかった。大バカだよ。」
僕は、泣いていた。
雨の雫と涙が混ざり、下を向くと、ぽたぽたと地面に落ちた。
「ほんとに、バカね。」
レイコの声は、とても優しかった。
余計に、涙がこぼれた。2005-08-31 07:36:00 -
729:
ユキ
顔を上げると、そこにレイコの姿は無かった。
僕は、立ち上がり走り出した。2005-08-31 07:39:00 -
730:
ユキ
公園を、後にし無我夢中で走った。
アパートに着き、階段を駆け上がった。
僕は、ほんとにバカだった。自分の事しか、考えてなかった。
バン!
ドアを、開け、靴を履いたまま部屋に上がる。
「レイコ!」2005-08-31 07:45:00