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レイコ
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1:
ユキ
ブーンブーン
真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
ブーンブーン
僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
ブーンブーン
息が、完全に止まる。
ブーンブーン
僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
僕は、レイコにキスをした。
ブーンブーン
辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。2005-06-10 12:55:00 -
231:
ユキ
田中は、僕の下半身を、見ながら、笑った。
体が、熱い。
頭が、ぐらぐらして、何か、ゆってやりたいのに、言葉が出ない。
周りの、声が、遠くから聞こえてくるみたいに、遠かった。
ぼんやりとした、視界の中で、タカコと田中が、僕の横で、キスを、しながら、絡み合っている。2005-06-26 07:26:00 -
232:
ユキ
タカコは、田中に、乳首と下半身を、攻められ、気持ちよさそうに、あえいでいる。
「あたし、もう、我慢できないよー。」
タカコが、田中の、股間に手をのばす。
「タカコ。後で、いくらでも、してやるから、まずは、王子さまと、やれ。」2005-06-26 07:33:00 -
233:
ユキ
「わかったー。」
とろんとした、目をした、タカコが、僕の上に、乗ってきた。
田中が、僕の顔を、覗き込みながら、笑っている
「後で、処女も、奪ってやるからな。」
田中が、僕に言った。
頭が、痛い。
田中の顔が、ぐにゃりと、曲がりだした。
ぐにゃ、ぐにゃと、顔の形が変わる。
最後には、僕の知っている人間の顔に、なった。
「義母さん!!」2005-06-26 07:42:00 -
234:
ユキ
義母は、いつもの様に、気持ちの悪い、笑顔を、作っていた。
「だから、いつも、ゆってるでしょ?」
いつの、間にか、周りに、人が、いなくなっていた。辺りは、真っ赤に、染まっていた。
僕は、自分の体が、地面に、少しづつ、引きづり込まれているのに、気付いた。2005-06-26 07:48:00 -
235:
ユキ
「あたしに、隠れて、悪さばかりするから、こんな事になるのよ。」
僕は、地面に飲み込まれていく。
「所詮、あたしからは、逃げれないのよ!」
義母は、僕を、上から、眺めながら、大きな声で、笑った。2005-06-26 07:53:00 -
236:
ユキ
「うわーーー!!!」
僕は、大声で、叫んだ。
義母の顔が、田中の顔に、変わった。
「離せえーーー!!」
僕は、体を、思い切り、ばたつかせ、僕を、押さえていた、手を、ふり払った。
周りの、人間達は、驚いた顔で、僕を、見ている。
田中の、顔が、義母と重なる。
「お前、俺に、勝てると思ってんのか?」2005-06-26 08:00:00 -
237:
ユキ
僕は、ふらふらと、立ち上がり、田中の方に行った。「かかってこいよ!」
田中が、僕を、挑発する。田中の顔が、また、義母になった。
「出来るの?あたしに、反抗出来るの?」
にやりと、義母が笑った。2005-06-26 08:04:00 -
238:
ユキ
「うわぁーーー!!!」
僕は、目の前の相手を、押し倒し、馬乗りになった。「ころしてやる!!」
僕は、叫びながら、下に、居る相手を、力いっぱい、殴った。
何度も、殴るうちに、自分の拳から、血が滲んでいるのが、分かった。
殴っている、相手の顔が、誰か。僕は、分からなくなっていたが、かまわず、続けた。
「もう、やめろ!!ほんとに、死ぬぞ!」2005-06-26 08:19:00 -
239:
ユキ
タカシの、声が、聞こえた。
僕は、殴るのを、やめた。僕の、下には、顔中血だらけで、意識の、無くなっている、田中が居た。
辺りを、見回すと、僕を、押さえ付けていた男たちが、まるで、幽霊を見る様な目で、僕を見ている。2005-06-26 08:25:00 -
240:
ユキ
ステージの、カーテンの陰に、タカコがいた。
真っ青な、顔をして、こっちを、見て、ガタガタ震えている。腰が、抜けているみたいだった。
僕は、そこらに、あった自分の服を、着て、ステージを、下りた。2005-06-26 08:29:00