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レイコ
-
1:
ユキ
ブーンブーン
真夏だとゆうのに。ラブホテルの一室は、寒いくらい冷房が効いている。
ブーンブーン
僕は、両の手に握られた細く白い首を、力いっぱい締め付ける
ブーンブーン
息が、完全に止まる。
ブーンブーン
僕は、今。この世で一番愛してる人を殺した。
シーツが、濡れている。おそらく失禁してしまったんだろう。
そんなもの、全然汚くない。僕は、冷たくなった体を抱き締めた。
「愛してるよ、レイコ。」ブーンブーン
僕は、レイコにキスをした。
ブーンブーン
辺りには、奇妙な虫が飛んで居るような、機械音が静かに響いていた。2005-06-10 12:55:00 -
600:
ユキ
その場が、ざわつき始めた。レイコは、続ける。
『子供は、二人。男の子と、女の子。いいお母さんになれますよ。』
アイドルは、目を、見開いて、驚いている。
レイコが、言った事は、本当だ。
現在、そのアイドルは、本当に、結婚して引退し、子供を、二人産んだ。2005-08-04 08:30:00 -
601:
ユキ
次に、大学教授が、レイコの前に座った。
その、大学教授は、心霊現象を否定している事で、有名だった。この手の、番組には、必ず出ている。 レイコが、さっきと、同じ様に、大学教授の手を握り。目を閉じた。
「お、なんだ?小僧、こんな、つまんねーの見てんのか?」2005-08-04 08:36:00 -
602:
ユキ
店長が、いつの間にか、僕の後ろに立っていた。
「!あの!これ、ビデオだし、店長、野球観たいんでしょ?」
僕は、あわてて、ビデオのリモコンを、取り。停止ボタンを、押そうとした。
「いや、今日。中止。いいぞ、別に。って、え?!」2005-08-04 08:41:00 -
603:
ユキ
店長が、テレビに目を向けた時、ちょうど、レイコの顔がアップになっていた。「これ、レイコじゃねえか?!」
店長の声と、テレビのレイコの声が、重なった。
『あなた、一年後死にます。』2005-08-04 08:45:00 -
604:
ユキ
『肺に、ガンが、出来て死にます。明日にでも、病院に行って、検査して下さい。少しでも、長く生きたいなら。』
大学教授は、レイコの手を、振りはらい、立ち上がった。
『この、インチキが!子供のくせに、私に説教するんじゃない!』2005-08-04 08:49:00 -
605:
ユキ
顔を、真っ赤にして、大学教授は叫んだ。
周りは、しんとなった。
『信じなくても、かまいません。私は、聞こえてきた音を、ゆっただけです。』レイコは、淡々とゆった。大学教授は、ますます顔を赤くして、叫んだ。
『覚えておけよ!私を、敵に回した事を!このインチキイタコが!』2005-08-04 08:53:00 -
606:
ユキ
今にも、レイコにつかみかかりそうな、大学教授をスタッフが、止めに入っている。
司会者が、その場を、とりつくろい、CMに変わった。そこで、テープが、切れた。 レイコが、ゆった事は、事実だった。大学教授は、もうこの世にいない。2005-08-04 08:58:00 -
607:
ユキ
「おい。こりゃ、なんだ?」店長と、僕は、少しの間。テレビの画面を、観ていた。
「…。」
「おい!この、ビデオ!どこから、手に入れたんだ。」
僕は、店長に、カガミから聞いた話と、いきさつを、話始めた。2005-08-04 09:03:00 -
608:
ユキさωぇ
ちゃんと読んでます?地道に頑張って下さぃネッッ?
2005-08-04 10:12:00 -
609:
ユキ
『レイコが、人を殺したなんて、嘘でしょう?』
僕は、カガミに噛み付いた。
『本当だよ。』
カガミは、冷静に言った。『君は、レイコの力を知ってるのか?』
僕は、首を縦に振った。
『そうか、じゃあ、話が早い。今から、俺が話す事は全て事実だ。』
カガミが、まっすぐに僕を見た。2005-08-05 06:30:00 -
610:
ユキ
本名。美波レイコ。
18歳。九州と、沖縄の間の小さな島で、産まれる。
小さな頃から、不思議な力を、持つ。
美波の、血筋は、昔から力を持つ女が、多数いた。
レイコは、一族の誰よりも、力が強かった。
『島の神様に、愛された娘』と、いわれる様になる。2005-08-05 06:38:00 -
611:
ユキ
レイコは、八歳の時から、美波家のイタコとなった。イタコとは、本来、雨乞いをしたり、災害を、予知したりするものだが、レイコは、それ以上の力があった。
2005-08-05 06:41:00 -
612:
ユキ
人々の、悩みを、見ただけで当て、未来視が出来る。そして、治癒能力があり、不治の病を、手をかざすだけで、治したりした。
レイコの噂は、島だけでは無く、本土でも有名になった。2005-08-05 06:45:00 -
613:
ユキ
そんな中、さる、大物政治家が、レイコに、病気を治してもらった。
噂を、聞き付けたテレビ局が、レイコに目を付けた。最初は、取材拒否をしていた、レイコの父親だったが。多額の金を、積まれ、承諾した。
それが、レイコの不幸の始まりだった。2005-08-05 06:52:00 -
614:
♪
しおり
2005-08-05 09:11:00 -
615:
名無しさん
頑張って?
2005-08-07 05:24:00 -
616:
名無しさん
早く読みたいぃぃ(*_*)
2005-08-07 13:04:00 -
617:
名無しさん
気になる?早くつづき書いて下さい??
2005-08-08 04:00:00 -
618:
ユキ
テレビに、出た後。大学教授に、目をつけられたレイコは、マスコミの注目を浴びる様になった。
大学教授は、レイコを、批判、中傷し、マスコミはそれを喜び、記事にした。
南の小さな島は、皮肉な事に、一時、有名になった。そして、一年後。2005-08-08 08:56:00 -
619:
ユキ
大学教授は、ガンで、この世を去った。
当初マスコミは、レイコの予知が、当たった事を、書き立てた。
しかし、しばらく経つと、大学教授が死んだ為、レイコの話題など、世間から、消えていた。2005-08-08 09:07:00 -
620:
ユキ
大学教授が、死んだ一年後、レイコは、再び世間の話題になった。
大学教授の妻が、レイコを訴えた。
夫が死んだのは、レイコの予言が、ストレスとなったからだ。と、妻は、連日マスコミに訴えた。2005-08-08 09:12:00 -
621:
ユキ
裁判は、レイコが、勝った。しかし、マスコミや世間は、レイコを批判しだした。
レイコの特異な力で、大学教授は、殺された。美波家は、相談者から、お金を必要以上に脅し取っている。―そんな、根拠も何も無い事実を、マスコミは、書き立てた。2005-08-08 09:19:00 -
622:
ユキ
世間から、島の住民からも美波家や、レイコは、白い目で見られる様になった。マスコミは、しばらく経つと、収まったが、島の中での、立場はどんどん悪くなった。
悪い噂で、イタコに対する依頼が、減り。美波家は、衰退していった。
そして、不幸が起こる。2005-08-08 09:28:00 -
623:
ユキ
レイコの両親が、自殺した。
事の発端を、一族や島の人間に、責められ続け、耐えきれなくなったのだろう。レイコは、一人残された。2005-08-08 09:31:00 -
624:
ユキ
その後レイコは、親類の元を、たらい回しされる。
曰くつきの、子供を、一族は忌み嫌った。
そして、数年が経ち。レイコが17歳の時、事件が起きた。2005-08-08 09:36:00 -
625:
ユキ
その時、レイコが、世話になっていた家の、夫が死んだ。
その次の日、レイコが島から消えた。
皆、レイコが、殺したと思った。
なぜなら、夫は、風邪一つ引いた事の無い、健康な人間だったが、急な心臓発作が、死因だった。
そして、遺体が、発見されたのは、レイコの部屋だったのだ。2005-08-08 09:43:00 -
626:
♪
しおり
2005-08-08 13:43:00 -
627:
名無しさん
、←テンと。←マルの使い方が可笑しい
2005-08-08 23:48:00 -
628:
名無しさん
レイコばっか
2005-08-08 23:58:00 -
629:
?ミント?
久しぶりのしぉり???
2005-08-09 00:06:00 -
630:
ぇりな
メッチャはまって今一気に読みました。本間にぉもろいですね。主さん、頑張って完結させてください。お願いします☆★応援してますからぁ〜♪(*'-^)-☆
2005-08-10 06:40:00 -
631:
白菜ォバサン?
今日一気にょんだ??めっさハマる?引き込まれる??早く読みたいのが本音ゃケドュキさんのペースでィィカラガンバって完結してくださぃね???(?ω?)?
2005-08-10 07:31:00 -
632:
名無しさん
書かないの?早く続き読みたいよ?
2005-08-12 10:14:00 -
633:
名無しさん
?
2005-08-13 03:21:00 -
634:
名無しさん
ぉーい
2005-08-13 05:00:00 -
635:
名無しさん
もぉまぢおそい
2005-08-13 08:19:00 -
636:
名無しさん
かかんねやったらやめろゃ
2005-08-13 15:14:00 -
637:
ユキ
だから書いてないやん。やめたんですけど
2005-08-13 15:54:00 -
638:
名無しさん
ハァ〜?偽者やないん?
2005-08-13 22:21:00 -
639:
名無しさん
ほなさっさ削除したら?笑
てかさぁ、待ってくれてる人もおる訳ょ?申し訳ないとかないんゃ?2005-08-13 22:34:00 -
640:
名無しさん
最近忙しかったからさぁ?しゃぁないやん。ごめん。偽物ちがうよ。
2005-08-14 00:18:00 -
641:
かぃ
ほんまにゃめちゃったんですかぁ?!続きばり楽しみにしてたのにぃ〜〜〜
2005-08-14 02:03:00 -
642:
ユキ
待って下さってる方すいません???久々見たら、偽物さんが、終了したってカキコが???マダ、終わりませんー?????おそいながらも、落ち着いたら、カキコしていきます??応援してくれている方々、本当に、申し訳ないですm(__)m
2005-08-14 08:44:00 -
643:
653やけど
そっか。きつくゆってごめんな!笑
待ってる人おるし頑張ってな?
また更新待つわ2005-08-14 10:55:00 -
644:
名無しさん
トピつけなよ☆ 名前の後ろに#と好きな英数字でできるよ 例えば
ユキ#ABC
とかね2005-08-14 11:14:00 -
645:
名無しさん
まだけ
2005-08-14 21:49:00 -
646:
ユキ ◆QJw5SE5sqQ
付けてみました???ほんとに、申し訳ないですm(__)m
2005-08-15 00:25:00 -
647:
名無しさん
待ってるんで頑張って書いて下さいね☆
2005-08-15 02:27:00 -
648:
名無しさん
しょーもなぃスレ書かんと続き書けや
2005-08-15 05:03:00 -
649:
名無しさん
ネタ切れちゃん?ワラ
2005-08-15 10:03:00 -
650:
名無しさん
ありえへんくらい遅い。もう間あきすぎて続きも気にならんくなってきたわ。読むのやめます
2005-08-15 10:33:00 -
651:
名無しさん
そろそろこの小説も荒らされるなワラ
2005-08-15 14:10:00 -
652:
風音 ◆IKE2/ObsJk
頑張れ(=゚ω゚)ノ
2005-08-17 10:33:00 -
653:
名無しさん
私は読んでるので完結させてね
2005-08-17 12:22:00 -
654:
名無しさん
何で書かんの?
2005-08-17 13:07:00 -
655:
名無しさん
主生きてるぅー??ワラ
2005-08-18 02:46:00 -
656:
名無しさん
はじめから読んでたけど疲れた。さいなら
2005-08-19 12:07:00 -
657:
名無しさん
?
2005-08-20 05:51:00 -
658:
名無しさん
?
2005-08-21 09:47:00 -
659:
名無しさん
アタシもさいなら
2005-08-21 19:55:00 -
660:
名無しさん
なんでかかへんの?
2005-08-21 20:27:00 -
661:
柿ピィ
頑張りますとかゆうて最後まで書かかんのやったら最初から書くなや!楽しみにして毎日更新してないかな?って見てるみんなの気持ち考えてるんか!しょーもない作者やの
2005-08-22 01:53:00 -
662:
名無しさん
書くもかかんも作者の勝手やん?金払って読んでるんちゃうねんから?はよかけとかゆわれる筋合いないやん何様なん?
2005-08-22 03:12:00 -
663:
名無しさん
自分様ゃん!!
我中心ぢゃ2005-08-22 03:32:00 -
664:
名無しさん
676
ぉ前も何様なん?ここの作者に忠告してる事ゃからぃちぃちゅぅなって感じ?楽しみにしてるんゎ本間ゃし絶対完結させる気なくね?それゃのに作者の肩持っとか神経疑ぅゎぁ2005-08-22 08:01:00 -
665:
柿ピィ
678=柿ピィです
2005-08-22 08:02:00 -
666:
名無しさん
完結とか絶対しなぁかんもんちゃぅゃん?顔見えへんからってはよかけ?とかゅぃなゃ!楽しみにしてるから早くかいてね?でいーんちゃぅんか?作者の都合も考えゃ?神経疑うとかおまえやから?
2005-08-22 23:22:00 -
667:
名無しさん
ホンマそれワラ なあああにを必死になっとんねんバクワラ
2005-08-22 23:25:00 -
668:
名無しさん
柿ピィとか誰も聞いてまテンから?非常にどーでもょい?
2005-08-22 23:31:00 -
669:
名無しさん
680は作者やろ?
2005-08-23 03:37:00 -
670:
ぁるぁる白菜隊
柿ピィとゎ、柿の種のコトかぃな??ピィてなんじゃ
2005-08-23 03:46:00 -
671:
名無しさん
ピーナッツ入ってるからピーついてんねん
2005-08-23 04:04:00 -
672:
名無しさん
684アリエルちゃうんか
2005-08-23 05:01:00 -
673:
名無しさん
完結させるのは書いた人の義務やと思うで 読んでる方も面白いって思ったなら完結まで責任持って読むし。こんなサイトやけど、荒らされて書けなくなったとかじゃないやん。完結できひんねやったら最初からかかんとって欲しかったわ
2005-08-23 11:17:00 -
674:
名無しさん
本間それ。もう忘れよ
2005-08-23 15:37:00 -
676:
名無しさん
↑オマエモナ
2005-08-23 16:50:00 -
677:
名無しさん
サゲ機能使ってまつゃン?
2005-08-23 16:53:00 -
678:
名無しさん
サゲしらんのやろ??690わミテコ
2005-08-23 17:00:00 -
679:
名無しさん
サゲって何?
2005-08-24 14:44:00 -
681:
名無しさん
久々にたまってる思て読んだら、なんや終わったん???
2005-08-24 17:07:00 -
684:
柿ピィ
ぁるぁる白菜隊☆ゃるゃんけぇ〜まぢで主出てこぃって感じゃんm(__)m
2005-08-25 05:08:00 -
685:
名無しさん
ミテコ?って何ですか?
2005-08-25 06:06:00 -
686:
名無しさん
700?早く書いて?
2005-08-25 06:33:00 -
687:
名無しさん
ミテコゎ身分証を提示できない子=未成年
2005-08-25 07:32:00 -
688:
ユキ
カガミは、美波家からの依頼でレイコを探していた。半年かけて、やっと捜し当てたらしい。
2005-08-26 05:51:00 -
689:
ユキ
「とりあえず、レイコを島に戻したいらしい。死んだ夫の、妻はレイコを警察に突き出したいんだと。」 カガミは、一通り話終え、ため息をついた。
撲は、話の内容を受けとめるのに、必死だった。2005-08-26 05:57:00 -
690:
ユキ
「俺の仕事は、探すだけだ。後は、報告するだけだ。」
そこで、撲は、気付いた。カガミは、美波レイコが本当に本人かどうか、撲を通して確かめていた事を。
「おもしろかったよ。レイコを、捜すのは。」
カガミは、少し笑った。2005-08-26 06:03:00 -
691:
ユキ
「人殺しかもしれない女なのに、レイコを知ってる客達に話を聞くと、皆レイコを天使か、神様の様にゆうんだよ。」
撲を、無機質な目で見る。「なぁ、そんなにいいのか?レイコとのセックス?」2005-08-26 06:09:00 -
692:
ユキ
ガタン!
辺りの客が、皆見ている。撲は、カガミに掴み掛かっていた。
「悪かった。ジョーダンだ。」
我に帰り、カガミのむなぐらから、手を離した。
「なぁ、取引しないか?」 撲は、カガミを睨み付けながら、席についた。2005-08-26 06:19:00 -
693:
ユキ
「あんた、何言ってんだ?」撲は、喧嘩腰で言った。
「いいのか?俺が、レイコの親戚に居場所を言ったら、レイコは刑務所行きだぞ。」
「まだ、レイコが、殺したと決まってない!」
カガミが、にやりと笑った。
「そうかもしれないが、レイコは、確実に島に連れ戻されて君とは、会えなくなるな。」2005-08-26 06:24:00 -
694:
ユキ
撲は、動揺した。カガミは、続けた。
「都会に、出て風俗していた家出少女を、美波家なら、一族の面汚しぐらいの勢いで、家から一歩も出さないだろう。レイコが、島に帰れば、君はもう二度と会えなくなる。」
レイコニアエナクナル
2005-08-26 06:33:00 -
695:
ユキ
ほんとに???ほんとに???お待たせしましたm(__)mこれから、ゆっくりですが、カキコします。応援して下さってる皆様。ほんとにすいませんでした。
2005-08-26 06:36:00 -
696:
まゃ?
更新されてる??頑張ってな?
2005-08-26 07:03:00 -
697:
ユキ
頭を後ろから、思い切り殴られた様な、頭痛がしてきた。
アエナクナル
そのカガミの言葉が、ぐるぐる回る。
「そんな、顔するなよ。」
カガミが、にやにやして、撲を見ている。
「君が、俺の条件を飲んでくれれば、美波家に黙っててやるよ。」
その顔は、どこかで見た顔と似ていた。2005-08-26 07:47:00 -
698:
名無しさん
撲ぢゃなく僕です
2005-08-26 10:15:00 -
699:
?イチジク?
わぁ〜?更新されてるぅ?マジ待ってました?荒らしに負けずに、ゆっくり更新してってな?毎日チェックしてますぅ?
2005-08-26 13:53:00 -
700:
名無しさん
今まで待たせてきたんやからちゃっちゃっと書けやっ
2005-08-26 14:18:00 -
701:
名無しさん
714何をェラそぉにゅぅ?ネン?ぉまぇゎ小説読むしかするコトなぃンか?ワラ
2005-08-26 14:37:00 -
702:
名無しさん
頑張ってね??
このいた見る時は、必ずチェックしてますから??2005-08-26 16:07:00 -
703:
ユキ
「条件って、なんなんですか?!」
カガミが、僕の顔を覗き込みながら言った。
「簡単だよ。レイコと一回タダでやらせてくれよ。」 「?!」
僕は、一瞬何を言われたか分からなかった。2005-08-26 23:16:00 -
704:
名無しさん
頑張って下さいm(__)m
2005-08-27 10:09:00 -
705:
ブゥ??
バーリおもろい??文句言ってる頭弱い奴トカ相手せんとユキさんのペースで頑張ってね??完結するまでちゃんと読みに来ますんで??
2005-08-27 11:21:00 -
706:
名無しさん
トリップは?
2005-08-28 04:26:00 -
707:
名無しさん
?
2005-08-29 21:57:00 -
708:
名無しさん
死んだ
2005-08-30 00:23:00 -
709:
ユキ
「あんた、何考えてんだ?」カガミは、僕の顔を覗き込みながら続けた。
「聞いた話によると、半年以上待ちで、値段も半端じゃない。そんな、女と一回試してみたいんだよ。」2005-08-30 19:56:00 -
710:
ユキ
「あんた、頭おかしいよ。」僕は、腹が立つのを越えて混乱していた。
「そうか?俺にしてみれば、レイコの客や、君みたいな信者に比べれば、自分は、まともだと思ってるんだがね。おっと。」
また、掴み掛かろうとした僕の腕をカガミが止めた。「まぁ、考えといてよ。俺の話が、嘘じゃない事はこのビデオ見たら分かるから。その気になったら、連絡してくれよ。」
2005-08-30 20:05:00 -
711:
ユキ
カガミは、一本のビデオテープをテーブルに置き、先に喫茶店を後にした。
僕は、頭が混乱したままで、ぼんやりとそのまま座っていた。 ただ、頭の中でカガミの言葉がぐるぐる回っていた。─レイコトニドトアエナクナル−2005-08-30 20:15:00 -
712:
ユキ
「そうか、メンドーな事になっちまったなぁ。」
僕の話が終わった後、店長が、ため息をついた。
「小僧、どーすんだ?」
僕は、店長の問い掛けに黙っていた。
「おい!小僧!おまえが、そんなでどーすんだ!しっかりしろ!」2005-08-30 20:37:00 -
713:
ユキ
店長が、僕の背中を思い切り叩いた。
「小僧が、しっかりしなくてどうするんだ!?惚れた女一人ぐらい、ちゃんと守ってやるのが男だろ!」
「はい。すいません。」
僕は、店長の言葉で我に返った。
「よし。頑張れよ!」
店長は、ニカっと笑った。2005-08-31 06:07:00 -
714:
ユキ
「おかえり。ご飯は?」
レイコは、化粧をしている途中の顔でこっちを見ている。
「ごめん。遅くなって、今すぐ用意するから。」
僕は、まともにレイコの顔が見れずに、スーパーの袋から食材を冷蔵庫に入れ始めた。
「何かあったの?」
ドクン
2005-08-31 06:13:00 -
715:
ユキ
「何もないよ。本屋に行ったら夢中になっちゃって、遅くなってごめん。」
図星を指され、僕は、動揺している。
「そう。」
レイコは、それから、何も言わずに化粧を続けた。
2005-08-31 06:18:00 -
716:
ユキ
カガミの事は、なんとなく話せなかった。
レイコの過去や、素性を僕が知ってしまった事も。
僕は、どうしたらいいんだろう?
2005-08-31 06:21:00 -
717:
ユキ
レイコと、ずっと一緒に居たい。それが、僕の願いだ。 しかし、その願いは叶わないんだろうか?
なんの解決策も、思いつかないまま、数日が過ぎた。今日は、レイコが美容院に行っていて、僕は一人で家に居た。
掃除を、していると僕の携帯が鳴った。
知らない番号だ。2005-08-31 06:35:00 -
718:
名無しさん
やったーリアルタイム?
2005-08-31 06:39:00 -
719:
ユキ
僕は、電話に出た。
『俺だよ。どうするか決めたかい?』
ドクン
カガミだ。
『美波家から、調査の報告の催促の電話があった。まだ、レイコの居場所は言ってない。君次第だよ。どうする?』
ドクンドクン
『レイコに会えなくなってもいいのかい?』2005-08-31 06:41:00 -
720:
ユキ
ドクン 何かが、僕の中で弾けた。「嫌です。」
『じゃあ、俺の条件呑むんだな。』
「はい。」
2005-08-31 06:49:00 -
721:
ユキ
「じゃあな、終わったら電話するよ。」
「はい。」
バタン
僕は、カガミを部屋に残し、ドアを閉めた。
アパートを出て、足早に歩く。
行くあてもなく、公園に着いた僕は、ベンチに座った。2005-08-31 06:55:00 -
722:
ユキ
後、一時間ほどしたらレイコが、アパートに帰ってくる。
部屋では僕じゃなく、カガミが待っている。
僕は、カガミの条件を呑んだ。
『仕事で、何人も相手してるんだから、大丈夫だ。暴力なんて振るわないから、安心しろよ。』2005-08-31 07:00:00 -
723:
ユキ
僕は、ぼんやり空を仰いだ。厚い雲が重なり、今にも、雨が降ってきそうな、雲行きだ。
レイコトアエナクナル
カガミから、電話が掛かって来たとき、僕の頭には、それしかなかった。
2005-08-31 07:06:00 -
724:
ユキ
それだけは、絶対に嫌だった。そんな事になったら、気が狂いそうだ。
レイコの笑顔、しぐさ、匂い、体温、すべてが、愛しかった。
離れるなんて、出来ない。これしか、方法が無かったんだ。2005-08-31 07:11:00 -
725:
ユキ
僕は、自分に必死で言い聞かせた。
「しょうがないだろ。」
カガミが、レイコを抱くしか。
それしか、僕とレイコが居れる方法はない。
気が付くと、雨が、降り始めていた。
2005-08-31 07:15:00 -
726:
ユキ
雨が、体を濡らしていく。僕は、それでもベンチに固まった様に座っていた。
ぼんやりと、濡れいく世界を、見ていた。
すると、遠くにある赤いものが、視界に入ってきた。僕に、どんどん近づいてくる。
赤い傘をさし、赤いワンピースを着ている。
レイコだ。2005-08-31 07:26:00 -
727:
ユキ
「こんな所で、何してるのよ?」
傘を、僕に差し掛けながら、レイコが微笑んだ。
「何やってるんだろう?」
僕は、笑った。
「バカじゃない?」
レイコも、笑った。
「うん。僕はバカだ。」2005-08-31 07:30:00 -
728:
ユキ
「自分の気持ちばかりで、レイコの事を考えてなかった。大バカだよ。」
僕は、泣いていた。
雨の雫と涙が混ざり、下を向くと、ぽたぽたと地面に落ちた。
「ほんとに、バカね。」
レイコの声は、とても優しかった。
余計に、涙がこぼれた。2005-08-31 07:36:00 -
729:
ユキ
顔を上げると、そこにレイコの姿は無かった。
僕は、立ち上がり走り出した。2005-08-31 07:39:00 -
730:
ユキ
公園を、後にし無我夢中で走った。
アパートに着き、階段を駆け上がった。
僕は、ほんとにバカだった。自分の事しか、考えてなかった。
バン!
ドアを、開け、靴を履いたまま部屋に上がる。
「レイコ!」2005-08-31 07:45:00 -
731:
ユキ
「おかえり。」
レイコは、いつも通りの顔で、言った。
しかし、僕は、その光景を見て固まってしまった。2005-08-31 07:48:00 -
732:
ユキ
床に、カガミが、血の気のない顔で転がっていた。
2005-08-31 07:50:00 -
733:
ユキ
「・・・。」
僕は、言葉を失った。
カガミは、目を、見開き、大の字になったまま、ぴくりともしない。
「逃げよっか。ここも、ばれちゃった。」
レイコは、そう言って微笑んだ。2005-08-31 08:27:00 -
734:
ユキ
簡単に荷物をまとめ、僕とレイコは、部屋を出た。
外に出ると、まだ雨は降っていた。
赤い傘を一本さし、僕らは手をつないで、駅までの道を歩いた。2005-08-31 08:36:00 -
735:
ユキ
初めて入った、ラブホテルは想像していたより、普通の部屋だった。
無駄にでかいベットに、横になりながら、僕は天井を見ていた。
「お風呂入れば?」
2005-08-31 08:39:00 -
736:
ユキ
浴室から、バスローブを着たレイコが出てきた。
洗い立ての髪から、シャンプーの香りが漂っている。「うん。」
僕の横に、座ったレイコを、後ろから抱き締めた。
「どうしたの?」2005-08-31 08:44:00 -
737:
ユキ
「ごめん。」
思い切り、抱き締めた。
「ごめん。レイコ。」
「苦しいよ。」
僕は、腕を緩めた。今度は、レイコが僕を抱き締めた。
「ほんとに、あんたバカね。」
大きな瞳で、僕を見ている。2005-08-31 08:50:00 -
738:
ユキ
「レイコ、何かされた?恐かった?」
レイコは、僕の目をまっすぐ見ている。
「ほんとに、ごめん。僕は、自分の気持ちしか考えてなかったんだ。レイコの気持ちも考えずに、もう嫌いになっただろ?」2005-08-31 08:54:00 -
741:
名無しさん
頑張って最後まで書いてくださいね?応援しています?
2005-08-31 13:46:00 -
743:
ユキ
僕は、自分が泣きだしそうなのが分かった。
耐え切れず、下を向いた。レイコの、言葉を聞くのが恐かった。
「どうして?」
「え?」2005-09-01 10:23:00 -
744:
名無しさん
久しぶりダァーッ?
2005-09-01 21:35:00 -
745:
ユキ
「どうして謝るの?」
僕は、顔を上げてレイコの顔を見た。
「あたしと、会えなくなるのが嫌だったんでしょ?」 優しく微笑んでいる。
「それしか、方法が無いって思ったんでしょう?」2005-09-02 11:09:00 -
746:
ユキ
僕は、無言で首を縦に振った。
「あたしの事好き?」
言葉を、返す代わりに、レイコの唇に自分の唇を重ねた。
「愛してるよ。」
自然に言葉が出た。2005-09-02 11:13:00 -
747:
ユキ
「レイコを、愛してるよ。」額をくっつけながら、僕は言った。
「うん。」
レイコは顔を離し、僕の胸に顔を埋めた。
「これから、ずっと一緒に居てくれる?」
「当たり前だろ。ずっと一緒に居るよ。」2005-09-02 11:21:00 -
748:
ユキ
レイコは、顔を上げ僕の顔を見ながら、くしゃくしゃの笑顔を見せた。
「ありがとう。」
その時、愛しくて、大切でたまらない。暖かな気持ちが、僕の中で溢れた。 「あたしが、死ぬまで一緒に居てね。」2005-09-02 11:28:00 -
749:
ユキ
「うん。」
僕は、笑顔で返した。
「よかった。あたしね、もう少ししたら、死ぬの。」 「・・・え!?」2005-09-02 11:31:00 -
750:
???
しおり?
完結?するまで??頑張って?下さい?2005-09-02 17:53:00 -
751:
名無しさん
きになる…?
2005-09-02 22:37:00 -
752:
ユキ
いつも、いつも応援して下さる方々。厳しく注意してくれる方々???そしてずっと、読んでくれている方々??????本当に、ありがとうです?????カキコが、止まってしまい。ほんとに、すいませんでしたm(__)mやっと、佳境に入りました???完結まで、ゆっくりながら、頑張ります。よかったら、お付き合い下さい????
2005-09-03 06:53:00 -
753:
名無しさん
頑張って!応援してる
2005-09-03 06:56:00 -
754:
ユキ
「冗談だろ?」
僕の目を見て、レイコは言った。
「本当よ。」
レイコは、僕に嘘をつかない。
頭の中が、真っ白になった。2005-09-03 07:00:00 -
755:
ユキ
レイコが、近い内に死ぬ。僕は体を離した。
「どうして?なぜ、そんな事が分かるんだ?」
自分が、激しく動揺しているのが分かった。
「あたしは、分かるの。」2005-09-03 07:06:00 -
756:
ユキ
レイコは、穏やかな顔をして続けた。
「あたしは、罪を犯したの。だから、その罰を受けなきゃいけないの。」
「だからって、なんで?死ぬとかゆうんだ?」
僕は、大きい声をだした。2005-09-03 07:11:00 -
757:
ユキ
「意味分かんないよ!理由を教えてくれよ、罪ってなんだよ!」
レイコの肩を両手で掴み、僕は怒鳴った。
「ごめんね。」
はっと、我に返った。
レイコが、哀しげな目で僕を見ている。2005-09-03 07:17:00 -
758:
ユキ
「ごめん。」
僕は、手を離して背中を向けた。
「本当に、ごめんね。黙ってて。」
レイコは、静かに言った。そして、ぽつりぽつりと、話し始めた。2005-09-03 07:26:00 -
759:
ユキ
「あたしね。この力で、人を殺したの。」
「!!」
僕は、背中を向けたまま話しを聞いた。
「あの男から、聞いてるでしょ?」
「・・うん。」
2005-09-03 07:31:00 -
760:
ユキ
「あたしは、両親が死んでから、親戚の家をたらい回しにされた。でも、最後に世話してくれた家は、とてもよくしてくれたの。特におじさんが。」
僕は、黙ってレイコの話を聞いた。2005-09-03 07:37:00 -
761:
ぅみ
気になる?
?しおリ?2005-09-03 10:50:00 -
762:
コアラ
ャバィ??気になってしょぅがなぃ??
2005-09-03 10:53:00 -
763:
?さくら?
ぉ初です?ぅひゃぁ??気になるにゃぁ??めっちゃこの小説大好き??一時ぁらされてたりしてた?復活しててめちゃ感激?主サン応援してるんでガンバってくださぃね(??∀?)?
2005-09-03 11:53:00 -
765:
?
頑張ってくらさい??しぉり?
2005-09-03 16:05:00 -
766:
???
しぉり?
頑張れぇぇ??2005-09-03 20:13:00 -
767:
ユキ
「おばさんは、パートにでていて、家にはあたしだけだった。自分の部屋で寝ていたら、物音がして目が覚めた。仕事に行ってるはずのおじさんが、あたしの部屋に居た。おじさんは、いきなりあたしに覆いかぶさってきた。」
2005-09-04 00:57:00 -
768:
ユキ
「最初何が起こったか分からなかった。おじさんは、あたしの服を脱がせようとした。あたしは、必死で抵抗した。そしたら、おじさんは、あたしを殴ってこう言った。」
2005-09-04 08:48:00 -
769:
ユキ
「おまえみたいな、不幸付きの女を、育ててやった恩を忘れたのか。これからも、ここに居たいならおとなしくしろ。これから、俺のゆう事を聞いて、恩返ししろ。そう言って、おじさんは笑った。」
2005-09-04 08:53:00 -
770:
ユキ
「つまり。おじさんは、こうゆう事がしたくて、あたしを育ててくれたんだと、その時分かった。」
僕は、唇をかみしめた。
レイコは、今どんな表情でこの話をしてるんだろう?確かめたかったが、勇気がなかった。2005-09-04 08:57:00 -
771:
ユキ
僕は、背中を向けたまま話を聞いた。
「おじさんは、あたしの体を触ってきた。気持ち悪くて、吐きそうだった。泣き叫んでも、抵抗しても無駄だった。この時、あたしは思ってしまったの。」2005-09-04 09:01:00 -
772:
ユキ
「おじさんなんか、今すぐ、死んでしまえと。」
2005-09-04 09:03:00 -
773:
ユキ
「!」
「すると、おじさんの動きが止まったの。おじさんは、胸を押さえて苦しそうにもがいた後、仰向けになって泡を吹いて倒れた。そして、動かなくなった。」2005-09-04 09:08:00 -
774:
ユキ
僕は、転がっていたカガミを思い出していた。
「おじさんは、息をしてなかった。瞳孔が、開いた目でこっちを見てた。あたしは、その日おじさんを殺したの。」2005-09-04 09:14:00 -
775:
ユキ
「もう、いい。」
僕は、振り向き、レイコを抱き締めた。
「もう、いいから。」
自分の胸に、レイコの頭を沈めた。
「あたしは、大丈夫。」
顔をあげ、僕を見た。2005-09-04 10:30:00 -
776:
ユキ
レイコは、穏やかな顔をして微笑んだ。
「もうちょっと、話していいかな?」
僕は、首を縦に振った。
「その日、あたしは島を出たの。」2005-09-04 10:33:00 -
777:
ユキ
「本当なら、警察に自首しなきゃいけなかったと思う。でも、捕まる前にどうしても、叶たい夢があったの。だから、島から出た。」
2005-09-04 10:38:00 -
778:
ユキ
「島から出てきて、お金も無くて、住む所も無かった。町を、あてもなく歩いてたら、男の人に声を掛けられた。風俗のスカウトだった。あたしは、誘われるまま働く事にした。」
2005-09-04 10:43:00 -
779:
ユキ
「仕事は、ヘルス。何日かしたら仕事には慣れた。一生懸命、お客さんの相手をした。」
2005-09-04 10:49:00 -
780:
???
しぉり?
これ見てたら不思議な感じになるぅ???
これからも頑張って下さい????????????2005-09-04 19:37:00 -
781:
ユキ
???さん?毎日ありがとですm(__)m頑張ります
2005-09-05 06:42:00 -
782:
ユキ
「そんな、生活をして一月経った。お客さんが、あたしを指名でたくさん来てくれる様になった。自分でもびっくりする位。」
2005-09-05 06:45:00 -
783:
ユキ
「それに、体を求めて来る人がいなくなった。あたしは、両親が死んでから、力を使わない様にしてきた。でも、仕事をしている時に、知らずに使っていた。お客さんは、あたしに会うと幸せそうだった。」
2005-09-05 06:49:00 -
784:
ユキ
「島に、居た時は周りの大人のゆう通りに、力を使ってた。だから、自分の力を使って、誰かを幸せに出来るのが分かって、正直にうれしかった。あたしは、こんな力ずっといらなかったから。この力のせいで、あたしは一人になったから。」
2005-09-05 06:57:00 -
785:
ユキ
どれ程、悲しんだんだろう?孤独だったんだろう?普通に語っているけれど、僕は、今までのレイコを思うと泣きだしそうになった。「あたしは、働くのが楽しかった。ここに居ていいんだと思った。」
2005-09-05 07:01:00 -
786:
ユキ
何か、言う代わりに抱き締めた。
「でも、三ヵ月経った頃。あの男が、訪ねてきたの。」
レイコは、そのまま続けた。2005-09-05 07:03:00 -
787:
ユキ
「美波家から、依頼を受けて、あたしを島に連れ戻しに来た。あたしは、逃げた。町から、町へ、風俗の仕事をしながら。たどり着いた先が、今の店だった。」
2005-09-05 07:07:00 -
788:
ユキ
「店長は、とてもかわいがってくれて、店まで作ってくれた。お客さんもたくさん来てくれる様になった。でも、あたしの夢は叶わないままだった。」
2005-09-05 07:09:00 -
789:
ユキ
「叶わないままなら、それでいいと思った。あたしに、今出来る事をお客さんにしてあげれば、悔いは残らないと、思おうとした。でも、無理だった。あきらめれなかった。」
2005-09-05 07:14:00 -
790:
ユキ
「でも、今、夢は、叶った。」
ぽろぽろと、関を切った様に、キレイな涙を流しながら、レイコが、僕の顔を見ながら言った。
「あんたに、会えたから。」2005-09-05 07:17:00 -
791:
ユキ
「あたしは、ずっと待ってたの。あんたを。」
レイコの冷たい手が、僕の頬を包んだ。
「あたしの夢は、誰かに、愛される事だったの。」2005-09-05 07:20:00 -
792:
ユキ
「両親以外で、そんな人現われないと思ってた。でも、違った。」
小刻みに、震えるレイコの手に、自分の手を重ねた。「そうだよ、僕は、レイコを誰より愛してるよ。」2005-09-05 07:23:00 -
793:
ユキ
涙を、いっぱい瞳に浮かべて、レイコは、僕を見ている。
「泣かないで、今までつらかったね。しんどかったね。でも、大丈夫。これからは、ずっと一緒だよ。」2005-09-05 07:27:00 -
794:
ユキ
レイコは、僕の胸に顔をうずめた。小さく、泣き声が聞こえる。
「いいよ。今は、いっぱい泣いて。今まで、いっぱい我慢してきただろ?僕は、絶対離れないから。」
強く、細い体を抱き寄せた。2005-09-05 07:31:00 -
795:
ユキ
レイコは、ぐしゃぐしゃな顔を上げて、僕を見た。
「・・あのね。」
「うん?」
本当に、かわいくてたまらない。
「愛されるだけじゃなくて、あたし、誰かを、愛したかった。」2005-09-05 07:35:00 -
796:
ユキ
「あんたを、愛してる。」
レイコは、涙をいっぱい流しながら、思い切り、笑顔になった。
ずるい、と思った。
その時のレイコは、今まで見てきたなかで、一番かわいかった。2005-09-05 07:39:00 -
797:
ユキ
「僕も、愛してるよ。」
レイコは、笑った。
「なんで、あんたが泣いてるの?」
言われるまで、気付かなかった。
「なんでだろ?」
「ばかじゃないの?」2005-09-05 07:42:00 -
798:
ユキ
「うん。」
僕も、笑った。
胸の辺りから、暖かいものが、溢れてくる。 幸せって、こうゆうものだと思った。このまま、時が止まればいいと思った。
でも、二人の時間は、確実に終わりに向かっていた。2005-09-05 07:49:00 -
799:
名無しさん
ますます気になる 完結まで読むから頑張れ!!
2005-09-05 07:59:00 -
800:
???
しおり?????????????????????
2005-09-05 08:10:00