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恋なんかじゃない
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1:
〜♪♪・・・携帯が歌う。メールだ。
僕の従順な相棒は、一日に何通もの手紙を受け取り保管してくれる。
僕はゆっくりと開封していく。
「今日はありがとう!」
「明日は3時頃行くね☆。」
2006-06-07 11:31:00 -
72:
未来へのメールを送信し終わると、少し散歩したくなって、地下鉄を一駅分歩くことにした。
いつもは時間に遅れない様に、足早に通り過ぎるだけの通勤路。
たまにゆっくり歩くと違う風景に見える。
今日はとてもいい天気だ。まだ夏を迎えていない太陽の日差しは柔らかくて優しい。
明日は仕事も休みで、未来とも会える。
そんな事がとても幸せに思えた。
2006-06-12 14:22:00 -
73:
通りにかわいらしい靴屋さんが出来ていた。
新しいミュールが欲しいな・・・。
私は店に入ると、真っ先に目に飛び込んできた一足を試着した。
ラインストーンの付いたキラキラしたミュール。
サイズも丁度いい。迷わず購入する事にした。
店員の女の子はにこにこしながら、それを柔らかい紙で丁寧に包み、
淡いピンクの箱に行儀良く収めてくれた。2006-06-12 14:35:00 -
74:
スタバでカフェラテをお持ち帰りして、飲みながら駅まで歩いた。
右手のショッピングバッグの中にいるミュールの事を考えて心が弾んだ。
「これを履いて何処に行こう・・。」
色んな場面を想像して、一人悦に入った。
この気持ち何かに似ている。2006-06-12 14:54:00 -
75:
小学生だった頃、夏休みが始まるのを指折り数えた時のワクワクした気持ち。
町内の海水浴、家族での一泊旅行、おばあちゃん家に里帰り、花火大会。
夏休みという宝箱には、キラキラがいっぱい詰まっていた。
2006-06-12 15:08:00 -
77:
そのキラキラを一つずつ、大切に取り出して
輝きにうっとりしながら、じっくりと堪能する。
そして今度は思い出の宝箱にそっと仕舞う。
秋になれば、収まりきらないほどの思い出が詰まって、
その輝きは来年の夏が来るまで色あせる事はなかった。2006-06-12 17:46:00 -
79:
大人になるにつれて、そんなステキな物が、だんだん見つからなくなっていった。
私は光を遮るメガネをかけてしまっていたのだろう。
子供の頃に戻る事はできないけど、素直な目で見渡せば、
毎日の生活の中にはたくさんの輝きが溢れている。
2006-06-13 22:16:00