小説掲示板恋なんかじゃないのスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

恋なんかじゃない

スレッド内検索:
  • 1:

    〜♪♪・・・携帯が歌う。メールだ。
    僕の従順な相棒は、一日に何通もの手紙を受け取り保管してくれる。
    僕はゆっくりと開封していく。

    「今日はありがとう!」
    「明日は3時頃行くね☆。」

    2006-06-07 11:31:00
  • 111:

    あの時の言葉は決して嘘なんかじゃない。
    彼女がその言葉をどんな風に受け取ったか、正直言ってそんな事は関係がなかった。
    僕の悪い予感は、律子さんの言葉、視線、溜息を吸い込んで
    日に日に膨れ上がっている。

    2006-06-18 20:31:00
  • 112:

    ナツロウさんはなかなか戻ってこなかった。
    那智君が向かいに座って、ずっと話してくれていた。
    「すいません。ナツロウさん、今日忙しいみたいで・・・。」
    「ううん。那智君が謝る事じゃないよ。それに今日は急に来ちゃったからね。」
    那智君はお酒をグラスに注いでいる。
    「そうだったんですか!でもタイミング良くって、僕もすごく嬉しかったです!」
    彼はソーダーのビンを持つと、一旦動きを止めた。

    2006-06-18 20:41:00
  • 113:

    「あの・・・ナツキさん、ミント好きですか?」
    「ミント?好きだよ?」
    那智君は目を輝かせた。
    「あの、もし良かったら、僕のおススメの飲み方で飲んでもらえませんか?」
    「おススメ?いいね、是非飲みたい。」
    「ちょっと待ってて下さいね。」
    彼はすぐに戻ってきた。手にはミントを一枝持っている。

    2006-06-18 20:48:00
  • 114:

    グラスにミントの葉をちぎって入れ、マドラーで葉を軽く押しつぶす。
    そこへ氷とソーダーを加えてステア。
    そっと差し出されたグラスはまるで澄んだ海の様だった。
    「どうですか?」
    「・・・おいしい・・・。」
    「ほんとっスか?良かった〜!!」

    2006-06-18 20:59:00
  • 115:

    彼の表情はとても輝いていた。
    「それ、ミントジュレップっていうんです。本当は砂糖を少し入れるんですけど・・。」
    「ミントジュレップ・・・。」
    私はグラスを照明に透かした。
    「きれいだね・・・。」
    「きれいでしょ?それね僕のデビューカクテルなんです。」
    「デビュー?」
    「はい。バーテンダーになって、初めてお客様にお作りしたカクテルが
     その、ミントジュレップだったんです。」

    2006-06-18 21:19:00
  • 116:

    「すごくおいしい。」
    「ありがとうございます。・・・僕ねいつか自分の店を開きたいんです。
     自分のバー、それが僕の夢なんです。」
     私は彼の生き生きした顔がとても眩しかった。
    「その為にここで頑張ろうって思ってます・・・って僕語り過ぎっスね!」
    那智君は照れ笑いを浮かべていた。

    2006-06-18 21:30:00
  • 117:

    「ナツキさん、ごめんね!」
    ナツロウさんが戻ってきた。
    「お帰り。忙しそうだね。」
    「うん。今日は何かね・・・。あれ?それ何飲んでるの?」
    「ミントジュレップ。おいしいよ。」
    「へえ・・・。きれいだね。」

    2006-06-19 10:40:00
  • 118:

    那智君はナツロウさんの様子を伺いながら切り出した。
    「あの・・・すいません!僕が勝手に作らしてもらったんです。」
    「お前が作ったのか?へえ・・・ちょっと飲んでいい?」
    私はグラスをナツロウさんに手渡した。
    ナツロウさんは香りを嗅いでから、そっと口に含んだ。
    「・・うまいなあ・・・。那智、お前すごいじゃん。」
    「私もね、初めて飲んだんだけど、すごく好きになった。」
    「ありがとうございます。でも、すいません。でしゃばった事しちゃって。」
     

    2006-06-19 10:53:00
  • 119:

    ナツロウさんは笑って那智君の肩を叩いた。
    「そんな事気にするなよ。お前はナツキさんに喜んで貰いたくて作ったんだろ?」
    「あ・・・はい。何かの形でお礼がしたかったんです。」
    「お礼?どうして?」
    私は那智君の顔を覗き込んだ。
    「僕ほんとに誕生日祝ってもらえて嬉しかったんです。
     それで、今僕に出来ることで何かないかなって。」
    私も那智君の肩に手を置いた。

    2006-06-19 11:01:00
  • 120:

    「ありがとね。すごく嬉しかった。」
    那智君は目を潤ませていた。
    「お前、また泣きそうじゃん!」
    「す、すいません!」
    彼らはまるで兄弟の様だ。お互いに信頼しあっているのだろう。
    「二人はいい関係だね。前からそう思ってた。」

    2006-06-19 13:19:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
恋なんかじゃないを見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。