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━手紙━
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1:
こう ◆SxKiod.xdI
大好きな君に手紙を書こう。
大好きな君に届きますようにと思いを込めて
大好きな君に伝えたいことがたくさんあるんだ
大好きな君にほんとは会って話したい2006-02-17 23:50:00 -
151:
こう ◆IDid/knpO6
《なぁ、ナミ。
お前はさぁ、話をさえぎる事無く、俺の目を見て真剣に話を聞いてくれてたな。
お前は目を潤ませて、まばたきと同時に流れた涙、そして話し終えた俺の手をきつく握って、
“きつかったんだね”って…》2006-03-06 19:48:00 -
152:
こう ◆IDid/knpO6
タクシーに乗り込んだナミ
運転手に僕の住所を告げる
ナミに部屋の鍵を渡した
2006-03-06 19:49:00 -
153:
こう ◆IDid/knpO6
『終わったら連絡する。明日仕事やろ?家着いたらベット使っていいから先に寝てて。何かあったらメール入れて』
ナミは鼻をすすりながら
「わかった、純たん大好きだよっ」
と残し車は動きだした2006-03-06 19:51:00 -
154:
こう ◆IDid/knpO6
店に戻る途中にナミからメールが来た
「純たんと遊びたい。」
『明日仕事やろ?』
「大丈夫やから…お願い」
『わかった。』2006-03-06 19:52:00 -
155:
こう ◆IDid/knpO6
店に戻ると片付けが始まっていた
僕はシュウジさんの元へ行き、担いでフロアに運び椅子に寝かせた
その横でシマさんが従業員に話している2006-03-06 19:53:00 -
156:
こう ◆IDid/knpO6
「ちょっとやりすぎたかもなぁ。」
「いや、最初は殴る気なかったけどなあ、裏連れてっら“なんやねん?”とか言い出してな」
「またむかついてきた。まじ殴りたい。」
僕はシマさんの言葉にイライラしていた2006-03-06 19:55:00 -
157:
こう ◆IDid/knpO6
ミーティングが終わり、従業員が帰り始めた。
誰もシュウジさんをかまうことがなかった
僕は人の冷たさに呆然としていた
そしてシュウジさんに声をかけようとしたとき2006-03-06 19:58:00 -
158:
こう ◆IDid/knpO6
「純っ」
振り替えると【ドッ!】
腹に蹴が入った
腹を抱えていると顔面にグーが飛んできた
「イライラしてる時にチョロチョロすんな!!」2006-03-06 20:00:00 -
159:
こう ◆IDid/knpO6
理不尽な言い訳に腹が立った
しかしナミとの約束があったので潰れたシュウジさんに自分のジャケットをかぶせ表に出た2006-03-06 20:02:00 -
160:
こう ◆IDid/knpO6
ナミと会いカラオケに入る
ナミは浜崎あゆみのA SONG FOR ××を歌った
僕は以心伝心を歌った2006-03-06 20:03:00 -
161:
こう ◆IDid/knpO6
「ナミ、本間に純たんがスキやねん!」
『そっか…』
「ナミ、純たんの彼女になりたい!ダメ…?」
『………』2006-03-06 20:03:00 -
162:
こう ◆IDid/knpO6
とりあえずここまでです?
2006-03-06 20:04:00 -
163:
名無しさん
面白かった(´∀`)2006-03-06 20:05:00 -
165:
こう ◆IDid/knpO6
今から書き始めます?
2006-03-07 08:35:00 -
166:
こう ◆IDid/knpO6
『俺ホストやで?』
「うん…」
『女の人相手やで?』
「わかってる…」
『耐えれるん?』2006-03-07 08:39:00 -
167:
こう ◆IDid/knpO6
「…純はっ!」
『うん?』
2006-03-07 08:42:00 -
168:
こう ◆IDid/knpO6
「純は、ナミがずっと純を好きだったこと知らないでしょ
ナミはいつも純を想ってたし、初めて会った時から純が好きなの
純の仕事もわかってる
でも、純が好きなの!この気持ちだけはどうしようもないの!」2006-03-07 08:52:00 -
169:
こう ◆IDid/knpO6
ナミの真っすぐに僕を見つめる視線
いつも元気なナミの真剣な言葉
僕はハッキリ言ってナミのキャラは苦手だった
ただ、この時ナミの素直さが僕の中に自然に流れてきた2006-03-18 02:32:00 -
170:
こう ◆IDid/knpO6
『そっか、ありがとう。俺ホストやけど…』
「付き合ってくれるの?!」
『ははっ!おうっ付き合ってあげる』2006-03-18 03:11:00 -
171:
こう ◆IDid/knpO6
いたずらな笑顔の純
口の片方をキュッとあげながら八重歯をちらつかせる笑顔
そして白く長い指でナミの前髪に指を通した2006-03-18 03:12:00 -
172:
こう ◆IDid/knpO6
「あげるって何ー?!」
プゥッとしかめっ面をしたナミのほっぺたをムニっとつまむと、またいたずら笑顔で
『嘘やって。』
と笑った2006-03-18 03:15:00 -
173:
こう ◆IDid/knpO6
『ナミ?』
「うん?」
『よく見たら可愛いな』
「誉めてるん?!」
『あはは』2006-03-18 03:17:00 -
174:
こう ◆IDid/knpO6
純はナミの唇に軽くキスをして、そしてナミを抱き締めた
『可愛いで』
カラオケを出て西中島にあるナミの家へ帰ることになった2006-03-18 03:21:00 -
175:
こう ◆IDid/knpO6
『おじゃまします』
ピンクとミジェーンで飾られた女の子らしい部屋だった
MDコンポにスイッチを入れながら
「違うよ純。ただいまだよ」
と話すナミの背中は確実に照れていた2006-03-18 03:24:00 -
176:
こう ◆IDid/knpO6
その日、二人は同じ布団で寝た
ナミは僕に腕枕をねだった
ナミの頭を腕に乗せナミの体を抱き締めた
『おやすみ』
軽くキスをした2006-03-18 03:26:00 -
177:
こう ◆IDid/knpO6
抱き締めるとわかる女の子の膨らみ、ときたまナミの寝息が首にかかる。女の子らしい香りがする
男なら欲情して当たり前だ
でも純はナミに手を出すことはなかった2006-03-18 03:30:00 -
178:
こう ◆IDid/knpO6
僕はまだ君を求めているのか?
思いを引きずるなんて似合わない
君への気持ちの隙間を埋めるためにナミと居るのだろうか?
僕はナミを好きなのか?2006-03-18 03:36:00 -
179:
こう ◆IDid/knpO6
いい匂いと共に目が覚めた
「おっはよー♪純たーんっ」
相変わらず元気なナミ。低血圧な僕にはキツかった。寝る前に色んなことが頭に過ったこともあり寝起きは最悪…そんな僕の目の前に置かれたのは
…トンカツ…2006-03-18 03:40:00 -
180:
こう ◆IDid/knpO6
期待の眼差しでナミが僕を見る
『いただきます』
喉を通らないのを無理矢理押し込み胃がびっくりして何度も吐きそうになりながらすべて完食
いや、まじで胃に悪い2006-03-18 03:44:00 -
181:
こう ◆IDid/knpO6
『ごちそうさま。おいしかったよ』
とナミの頭を撫でるとナミは満面の笑みで僕を見た
「えへへ♪」
ナミの笑顔を見て少し殺意が和らいだ気がしたがまじでキレてやりたかった2006-03-18 03:46:00 -
182:
こう ◆IDid/knpO6
シャワーを浴びて僕はいつもながらボクサーパンツ一枚でリビングに出た。ナミは僕の方をジッと見て
「細いー!腹筋割れてるぅ!肌白いー!」
スーツを着れば
「やっぱスーツもいいねぇ!ホストみたぁい!」
と騒いだ2006-03-18 03:48:00 -
183:
こう ◆IDid/knpO6
本当にナミの元気さには参った。四六時中こんな調子だった
少しスウェットが飛んでくるのを期待した自分が居た2006-03-18 03:50:00 -
184:
こう ◆IDid/knpO6
『今日、予定あるから』
と僕は靴をはいた
「わかったぁ」
の言葉を背中で聞きドアを開けた2006-03-18 03:51:00 -
185:
こう ◆IDid/knpO6
『あっ!忘れ物…』
僕は振り返った
『いってきます』
キスをして僕は梅田へ向かった2006-03-18 03:52:00 -
186:
こう ◆IDid/knpO6
何も問題のない始まり
…とはいかないのが人付き合い
いつも午前3時になるとナミから電話が入り午前5時にはタクシーをぶっ飛ばして店にくる
しかし今日は携帯が鳴らない2006-03-18 03:53:00 -
187:
こう ◆IDid/knpO6
(忙しいのかな?)
僕はキャッチをしながら何度か携帯を見た
新規が来たと連絡が入り僕はそのまま店へと戻った
店はだんだんと忙しく予定が無い僕はヘルプ指名の席を回ってナミのことを考えなくなっていた2006-03-18 03:54:00 -
188:
こう ◆IDid/knpO6
今日は久しぶりにユキの席に着いた
君は何も変わらず僕の肩にパンチを入れる
ボディタッチに呼吸が苦しくなる
彼女が居る…なんて言えなかった2006-03-18 03:56:00 -
189:
こう ◆IDid/knpO6
あれこれ話してるうちにラストソング
携帯を見たがナミからの着信は無くメールを問い合わせたがナミからの連絡は無かった
さほど気にせず片付けながらミーティングを待った2006-03-18 03:58:00 -
190:
こう ◆IDid/knpO6
ー♪♪♪ メール受信中ー
〈連絡出来なくてごめん?〉
ナミからメールが来た
内心、安心した2006-03-18 04:00:00 -
191:
こう ◆IDid/knpO6
《忙しかったんか?》
〈うん?仕事終わった?〉
《今からミーティング》
〈終わってから会いたい…〉
《俺、予定あるってゆうたよな?》2006-03-18 04:01:00 -
192:
こう ◆IDid/knpO6
ー♪♪♪ 着信 ナミー
『今からミーティングやって』
「その後、お客さんと会うの?」
『…ああ』
「…あのね?」2006-03-18 04:02:00 -
193:
こう ◆IDid/knpO6
『ん?』
「純のこと、愛してるよ」
『あ、ああ。ありがとう。俺ミーティングあるから』
電話を切った
ミーティング中ずっと携帯が震えていた2006-03-18 04:03:00 -
194:
こう ◆IDid/knpO6
【お疲れさまっす】
外に出るなり携帯を確認しをた
ナミから着信とメールが大量に入っている2006-03-18 04:04:00 -
195:
こう ◆IDid/knpO6
僕は電話帳からお客さんのアドレスを検索し、メールを入れた
《ごめん。急に代表に呼ばれて…今日無理なった》
そのまま西中島へ向かった2006-03-18 04:07:00 -
196:
こう ◆IDid/knpO6
「ただいま」
部屋の明かりは消えカーテンも閉まっているが外から部屋を見渡すには十分な明かりが入っていた
ベッドから嗚咽が漏れている
電気をつけ布団にくるまるナミの横に座る2006-03-18 04:44:00 -
197:
こう ◆IDid/knpO6
「ナミ、帰ってきたよ」
『ごめんなさい。ごめんなさい』
「何が?謝ってもわからんやろ?」
『ご…めん…ごめん…なさい』
「ナミ!」2006-03-18 04:45:00 -
198:
こう ◆IDid/knpO6
僕はナミの体を起こした
顔をふさぐナミの手から血がしたたり落ちた
「ナミ…」
店で何回かお客さんが血まみれになるまで腕を切っているのは見てきたが、自分の近くではナミが初めてだ
とりあえず止血をして病院へ連れていこうとしたがナミが嫌がって聞かない2006-03-18 04:47:00 -
199:
こう ◆IDid/knpO6
僕は困り果てた
ナミを膝に乗せ興奮して泣きじゃくるナミの頭を撫でながら語りかけた
『なみ?何があったか話して?じゃないと俺にはわからない。ナミが泣いてると俺も悲しい。ナミがきついと俺もきつい』
「ごめんなさい」2006-03-18 04:48:00 -
200:
こう ◆IDid/knpO6
『怒ってるんじゃないよ?好きな人だから、心配なんだ。こんなになるまで…』
「あたし、ダメな子。最低。死にたい」
『何で?俺はほんとにダメなやつなら付き合ってない』
「しに…たい」
『…わかった』2006-03-18 04:49:00