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81:
その後ナツロウは何事もなかった様に、いつもと変わらない様子で接客を続けていた。
あいつは多分泣いたんだろうな。
営業終了後に、俺はあいつを食事に誘った。
あいつは微笑んで「是非。」と答えた。
何で笑っていられるんだろうな。2006-07-25 21:54:00 -
82:
「で、何があったんだ?」
俺が単刀直入に切り出すと、ナツロウは少し黙った。
「興味本位とか、そんなんで聞いてんじゃないからな。それは分かってるだろ?」
「それは、もちろん分かってます。」
「俺は、一応役職だ。トラブルに関しては把握しておきたいからな。」
ビールにも手を付けず、俺達は話し込んだ。2006-07-25 22:00:00 -
83:
ナツロウの話は、直引きを客から申し出られたとの事だった。
要するにツバメだな。
ナツロウがはっきりと断ると、そのお客はキレたらしい。
「一真さん、俺達は金をもらえれば、
何でも仰せのままに・・・って思われるんですよね。」
ナツロウは目を伏せて呟いた。初めて見るあいつの表情だった。2006-07-25 22:06:00 -
84:
「そんな風に思われてしまうのは、仕方ないことだよ。
お前もそれくらいのリスクは覚悟で、ホストになったんだろ?」
俺はぬるくなったビールを飲み干した。
「お前がそんな事が出来ない奴だって俺は分かってるよ。
普段からガツガツしてないしな。
そんなお前が良いって客はたくさんいるよ。」2006-07-27 15:24:00 -
85:
ナツロウは俺のグラスにビールを注ぐと口を開いた。
「リスクは覚悟していました。
でも、やっぱそれをぶつけられると、きついですね。」
ナツロウは苦笑いした。
「まあ、綺麗事だけで通る世界じゃないからな。
金が欲しいのは本当だしな。」2006-07-27 15:31:00 -
86:
「なあ、今一番何が心に引っ掛かってるんだ?」
ナツロウは首を傾げて、少し考えた。
「・・・それがね、特にないんですよ。
バンスを被る事も、あの客が切れる事も、怖くはないですね。」
「まあ、金はこれから働きゃ、どうにでもなるしな。
じゃあさ、潰しとかは不安じゃないのか?」
2006-07-27 15:39:00 -
87:
ナツロウは大きく笑った。
「ああ、それがありましたね。」
「怖いからなあ、俺も他人事じゃないからな。」
ナツロウはようやくビールに口を付けた。
「例えば、掲示板の書き込み?ですか?
それも覚悟しとかなきゃいけないでしょうね。」2006-07-27 15:45:00