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ヒマワリ
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31:
お客のこう言ったストレートな意見は、俺にとって非常にありがたい。
なんだかんだ言って、新人に目が届かない時は、多々あるからな。
それにお客の意見はシビアだ。
あまりにややこしい事を言われると、聞き流す事もあるが、
大抵はありがたく心に留める。2006-07-02 18:22:00 -
32:
今回駄目だしをくらった新人君は、
入店3ヶ月目の那智だ。
お客が言う様に、礼儀正しいし、テーブルマナーも会得して、
無愛想な訳でもない。ルックスもいい。
ただ、しゃべれない。
この間、ナツロウとも話してたんだけどな。2006-07-02 18:33:00 -
33:
ナツロウからもアドバイスを受け、那智はそれを実践しているらしい。
普段から、無口な訳でもないらしい。
で、二人の予想は、羞恥心が邪魔するんじゃないか?って事だった。
さて、どうしたものか。
とりあえず、「帰りヒマ?」と、那智を営業終了後、メシに誘った。2006-07-02 18:40:00 -
34:
「お疲れさん。」「お疲れ様です。」
行き付けの飯屋に入り、ビールで乾杯した。
那智は向かい側で、背筋を正して座っている。
説教食らうと、身構えてんだろうな。
「お前もっとリラックスしろよ。俺まで緊張しちゃうよ。」
「はい、すいません。」2006-07-02 18:54:00 -
36:
「へえ、また何でホストに?」
俺の質問に、那智は躊躇いがちに口を開いた。
「金、貯めたかったんス。・・・自分の店開く資金の為に。」
へえ・・・。俺は本心から感心した。
「お前、ちゃんと目標持ってんだな。」
「あ、そんな甘いもんじゃないって、分かってんスけど・・・。」2006-07-03 22:46:00 -
37:
「いや、俺がお前の歳の頃は、全然将来のビジョンなんてなかったよ。」
那智は俺のグラスにビールを注ぐ。
「そうっスか?」
「うん。な〜んも考えないで、だらだら大学行ってたよ。
別に、夢ってもんもなかったなあ。」
俺は那智のグラスに、ビールを注ぎ返してやった。
「あ、ありがとうございます。」2006-07-03 22:52:00 -
38:
こいつすげえ輝いてるよ。眩しいよな。
「酒の勉強はしてるのか?」
「はい!今も休みの日は色んなバーに行きますし、
家でも、カクテルの研究してますね。ツレに飲んでもらったり。」
「今度さ、店で俺にも何か作ってくれよ。
そんで、酒の事皆にも色々教えてやってくれ。」
「はい!」2006-07-03 23:05:00 -
39:
「それとさ、今みたいに楽しそうに、
店でもお客さんに話してみろよ。」
那智の動きが止まった。
「・・・そうっスよね・・。」
「俺の客がな、お前の事褒めてたよ。いい仕事が出来るはずだって。」
「・・・そうっスか?」2006-07-03 23:09:00 -
40:
あ〜あ〜、すっかり凹んでやがる。
「実際俺もそう思うし、ナツロウも同じ気持ちだぞ。」
「はい・・・。あの・・・。」
「うん?何だ?」
「俺の話なんて、おもしろいって思ってもらえますかね?」
何と!やっぱそうか・・・。2006-07-03 23:12:00