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檻の中
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1:
綾乃
私の体験談です?つまらない上に重いです?素通り?していただいてもかまいません
2005-09-11 01:24:00 -
8:
綾乃
それなりに楽しみを見つけだしたある日曜日、友達の香奈から電話があり『紹介したいこおるから今出てこれる?』と言われ、軽い気持ちで家を出た。紹介されたのは睦月という3つ上の端正な顔立ちをした男だった。
2005-09-11 01:31:00 -
9:
綾乃
睦月は私を見るなりこう言った
『手ぇきれいやなぁ!』馬鹿にされたのかと思った、なぜなら私の手は毎日の水仕事でかさかさになり、10本の指先には絶えず傷があったからだ。「は?バカにしてんの?」腹を立ている私に睦月は「え?なんで?綺麗やん?」
と返す。訳のわからない男だと思いながら私たちはカラオケに行った。2005-09-11 01:32:00 -
10:
綾乃
そこで初めてある違和感に気付いた。確かに睦月は顔がいいので女なれしていても不思議ではない。しかし、それとはまた違う感じがした、それに酒臭い!
まさかと思い、彼に職業を聞いた。私の予感は見事的中…彼はホストだった…。2005-09-11 01:33:00 -
11:
綾乃
『心配しんでも俺ガキは店に読んだりせーへんからワラ』私はポンッと肩に置いてきた睦月の手を払いのけ、「当たり前やん」と冷たく言い放った。
2005-09-11 01:35:00 -
12:
綾乃
ホストと聞いた瞬間、母の顔が浮かんだのだ。
睦月が悪いわけじゃないのに八つ当りで「ウチホスト嫌いやねんけど」と悪態をついてしまった。
ところが彼は何を言い返すわけでもなく、私が払いのけた手を今度は私の手のうえにそっと置いて『怒るより綾乃は泣きたいんちゃうか?』とだけ言って私の手を気遣う様に少しだけ手に力を入れた。2005-09-11 01:36:00 -
13:
綾乃
何があっても泣かないと決めていたはずなのに、睦月の手が暖かくて、睦月の言葉が優しくて、私は泣きそうになってしまった。そぅ、いつも母の顔色をうかがって、毎日のように殴られて本当は泣きたかった…ただ、泣かないことが母に対する私のせめてもの抵抗だったのだ。
2005-09-11 01:36:00 -
14:
綾乃
その日私たちは番号を交換した、睦月は別れ際にもう一度私の手に触れ、『また会える?』と聞いてきたので私は「電話するわ」と曖昧な返事をし、家路を急いだ。
家に帰ると母が待っていた。口より先にビール瓶が飛んできた、クラクラする…。もうろうとした意識の中で母が叫んでいる、どうやらまた借金を作ったらしい。2005-09-11 01:37:00 -
15:
綾乃
少しずつ意識が遠退いていく。すると、突然水をかけられた!そしてまた母が喋りだす。
『何のためにおまえ引き取ったと思ってんねん!今すぐお父さんに言って100万引っ張ってこい!出来ひんなんか言わさんからな!』
言われるがままに私は父に電話をし、嘘をついて100万を振込んでもらった。2005-09-11 01:38:00 -
16:
綾乃
おろした100を手にしたとき、ふと睦月の言葉と手の感触を思い出し、私は初めて泣いた…。いや、泣き崩れたと言ったほうが正しいだろう、人目も気にせずせきを切った様に私はひたすら泣いた。
2005-09-11 01:39:00 -
17:
綾乃
その日から私は睦月と連絡を取るようになった。いろんな事を話し、少しずつ距離も縮んでいったが、睦月は仕事の事だけは『知らんでいいねん』といって、どうしても話してくれなかった。恋人でもなく、友達よりも近い。そんな関係が二年近く続いた…。 睦月が仕事の話さないのと同じように私も母のことは彼に話さなかった。話さなくても気付いていたのだろう…。 傷が増えると、すごく心配するが、理由を聞こうとはしなかった。
2005-09-11 01:40:00