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檻の中
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1:
綾乃
私の体験談です?つまらない上に重いです?素通り?していただいてもかまいません
2005-09-11 01:24:00 -
28:
綾乃
私はまた母の檻の中に戻った…。そして自由になることも、恋をすることも、人間であることすらもあきらめた…。ところが2、3ヵ月たった頃、睦月から電話がかかってきた。会って話がしたいという、迷ったが結局会うことにした。
開口一番に睦月は言った
『逃げよう』
「え?」 何を言っているのかわからなかった。2005-09-11 01:50:00 -
29:
綾乃
『言うタイミング逃してずっと言えんかったけど俺、綾乃が好きや』
嬉しいが、急すぎて戸惑う私。
『ホストあがってきたから!あの時はごめん…何も出来んうちから助けるとか言いたくなかってん…家も二人で住める部屋に引っ越した。絶対俺が守ったるから!俺の事好きじゃなくてもええから、俺んとこ来い』
頭が真っ白になった。睦月が私を好きだといってくれている。こんな私を守ってくれると…。2005-09-11 01:51:00 -
30:
綾乃
私は「好き」と一言だけ言って、彼の背中に手を回し、シワ一つないシャツをくしゃくしゃに掴んで声をだして泣きじゃくった…。ただただ泣いてばかりの私をなだめるほうが睦月は大変だったかもしれない…。何とか私をタクシーに乗せ、新しいマンションに向かった…。
2005-09-11 01:52:00 -
31:
綾乃
新しい生活が始まったのに私は常に母の影に怯えていた…。毎晩母が連れ戻しにくる夢を見た…。睦月がいない間は床に座って、自分の指先の傷を眺めて泣いていた。携帯の留守番電話には、母の怒り狂った声とメールには殺すという言葉。名義が母のままだったので新しい携帯を買ったが。その母の名義というのがあだとなってしまった…。
2005-09-11 01:53:00 -
32:
綾乃
母から睦月の携帯に電話がかかってきたのだ…。勇気を出して私は電話をかわった。
『綾乃?元気なん?』
「うん、でもウチもう家に帰るつもりないからお願いやから電話とかやめて!」
母は泣きだした…ごめんを繰り返し最後に
『綾乃が幸せやったらいいねん、お母さんな、もう長くないみたい…最後に綾乃に会いたかった』そう言い残し、母は電話を切った…。
私は母の言葉が気になった。そして睦月にその事を話した。2005-09-11 01:54:00 -
33:
綾乃
略 私は母の言葉が気になった。そして睦月にその事を話した。
2005-09-11 01:55:00 -
34:
綾乃
睦月は半信半疑だったが、どんな人でも生みの親…一人では危ないので、二人で様子を見に行くことにした…。家に着くと母がパジャマ姿でドアを開けた。中に入って少し話した後母はまた泣きだした…『睦月君、こんなん私が言える立場じゃないけど本当に綾乃大事にしてあげてな?』
2005-09-11 01:56:00 -
35:
綾乃
『はい』納得のいかない顔で彼は答えた。
一瞬和解出来たように思えたが、帰りに
『元気でな』と言った母の手には針が光っていたのだ。2005-09-11 01:57:00 -
36:
綾乃
気付いた時にはもう遅かった。母は私の手を掴み、持っていた三本の針を手の甲に勢いよく突き立てた!私の前にいた睦月がとっさに母を突き飛ばしたがすでに針はしっかりと深く刺さっていた。痛みに顔を歪め、母の方を見ると、母は笑っていた……『餞別や、お前は昔から針が好きやろ?うちが迎えに行くまでその痛み覚えとけよ!絶対連れ戻すからな!』
笑っているはずなのに目だけは怒り狂っていた…2005-09-11 01:58:00 -
37:
綾乃
睦月が警察を呼ぼうとしたが、私はそれを止めた…。もう関わりたくない。これが最後なら喜んで受けようと思ったのだ。病院に行き、家に着くと睦月はそっと抱き締めてくれた…『もう考えんとこ…今から綾乃は自分の幸せだけ考えたらええねん…』
「もぅ、十分幸せやで」私が初めて睦月に抱かれた夜だった…。2005-09-11 01:59:00