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■ヨドミ■
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1:
『おちょくんのもええ加減にせえや。もう疲れたわ。』
緊迫した空気が、瞬く間に部屋中に充満する。毎度毎度、よくもまぁ飽きもせず同じ台詞を吐けるなぁと感心しながら、あたしは下を向いて、フローリングの木目の数を数えながら、このつまらない時間が過ぎていくのを待った。2006-06-01 09:43:00 -
38:
名無しさん
普通の小説読んでるみたぃ!!こんな話好きだゎぁー(´∀`)v
頑張って下さい♪♪2006-06-02 16:16:00 -
40:
誰も、否定できなかった。
各方面のエキスパートや、熟練した刑事達も、どこか薄々気が付いていた。
傷もなく、薬品を使った跡もなく、わずかな証拠さえも残さずに、姿を消して大勢の目の前で殺す方法など、とても人間業ではない…
それに、もう一つ、奇妙な点がある。2006-06-02 19:20:00 -
41:
現在警察側の極秘情報によると、被害者達は皆、死ぬ三日前にある夢を見るという。
二日前には声を、そして前日には何かの幻覚を見る。
そしてちょうど3日目、あの死に方をするのだ。
これは一体何を示しているのだろうか…。
2006-06-02 19:27:00 -
42:
堺はポケットから小さなチョコレートを取出し、それを二つ口のなかに放り込んだ。
やがて、体温でどろりと溶けた心地よい甘味が口のなかいっぱいに広がる。
もやもやとした焦りや不安に糖分が絡み、徐々に落ち着けていく。
依然誰かが言っていた。『砂糖は強い依存性がある。変わり種の麻薬だ』と。
あながち嘘ではないなぁと苦笑いしながら、堺は検察側から渡された分厚いファイルに目を通し始めた。2006-06-02 19:36:00 -
44:
『まぁ六時に家出たしえらいやろ俺〜』
『ほんまにもう…調子え〜やっちゃなぁ!!』
にぃっと八重歯を覗かせ、はにかんだ笑顔を見せる彼を、なんだかんだで涼はいつも許してしまうのだった。
2006-06-02 20:06:00 -
45:
『うわ!!今の聞き捨てならんし!!ちびは禁句じゃ変な頭!!』
『だまれちび!!ほなお前に涼の白くてすらっと長い足真似できんのか?ちいちゃい顔にぱっちりオメメで姫系な顔真似できんのか?尚且つドSな性格真似できんのか?お?』
『はぁ〜??!!朝からのろけんなし!!』
と、小学生の様な言い合いをする二人を涼は母親の様な目で見る、というのがいつもの日課とも呼べるものになっていた。
2006-06-02 20:55:00