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あの頃。
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1:
? ◆aNcczJY1pQ
携帯の受信フォルダを開く。あの人からの嬉しいメールは全部保護してある。それを見るたび涙が溢れる。あの人からの指定着信音はもう鳴らない。
失って初めて気付いた事。
幸せやった。2005-12-21 02:45:00 -
17:
? ◆aNcczJY1pQ
少し優しくすれば客は喜ぶ。泣いたふりすれば優しくしてくれる。週に1回の来店が2回、3回に増えて、客ははまる。風俗嬢の私に惚れる。なかには借金してまで通う客もいた。そんなん関係ない。惚れたら負け。私はあいつに惚れて負けた。惚れた相手の為なら何でもできる。それを知ってる私は強かった。客はつかみようのない私にはまっていく。おもしろいぐらいはまる。『バカ、お金が絡んでるから相手してんねん。』たまに素の自分がつぶやく。だけど私は風俗嬢。自分の体を売って生きてる風俗嬢。心も体も汚い。そんなの知ってる。一回汚れたものは同じ。お金がすべて。自分さえ、本当の自分さえ売らなければそれでいい。
2005-12-21 23:15:00 -
18:
? ◆aNcczJY1pQ
店ではいつも明るい子。バカキャラで送りの車の中ではムードメーカー。ナンバー1やのにつんけんしない。こう言われて店の女の子にも人気があった。やけど店の女の子の前でも風俗嬢〇〇。絶対に素は見せない。女の子達は相談してくる。「どうやったらそんなに指名が取れるんですか?」「ホストの彼氏が冷たいんですよ。他に女いるんですかね?」「○○さん、ホスクラいかないんですか?何の為に風俗してるんですか?」全部におきまりの言葉で答える。私が、ナンバー1の私がホストに色られてたなんか言えるわけがない。冷静でかっこいい女を演じていた。それがくせになっていた。
2005-12-21 23:24:00 -
19:
削除削除されますた
あぼ~ん -
20:
? ◆aNcczJY1pQ
ミズキに聞いた。「この店な、自分で選んだん?」ミズキはあっさりと「彼氏にね、ここが稼げるって教えてもらったんですよ。昔の彼氏のエースがここにいたらしいんですけど知ってますぅ?ルックスいいし金は使うけどかなり執着する痛い子やったみたいですけどね。」って言った。ブチ。久々に頭が音をたてるぐらいムカついた。あいつ私の事こんなんゆうてんやな。エースでしたか。そりゃどうも。今はこの店のエースですけどね。頭に血がのぼる。ミズキには「色んな女の子おったしわからんわぁ。ホストと付き合ってる子いっぱいやったし。とりあえず好きな人の為に頑張るなら一生懸命しやなな。」軽く言い放った。バカのミズキに痛い子って言われたし。まあいい。私を抜けるもんなら抜いてみろ。前にも増して私は指名を増やした。《誰にも負けない》
2005-12-21 23:56:00 -
21:
? ◆aNcczJY1pQ
ミズキは私になついてきた。「聞いてくださいよぉ〜」って近づいてきてあいつの話をする。うんざり。あいつの事を聞くたび惨めな自分を思い出す。吐き気がする事もあった。何回もミズキに「そいつ色枕趣味の女好きやで」って言いそうになった。ミズキは毎日あいつの店に通っていた。まあエースに近かった。毎日の稼ぎのほとんどを使っていた。愚痴は聞いても私は止めない。ホストにお金を使う女には一貫していた。はまってる時に何を言われても聞かない。私がそうやったから。あいつに狂ってた時期に親友を失った。私は親友が泣いて止めるのも聞かずにあいつに金を使った。それでも愛して欲しかったから。私の純粋な気持ちをあいつは裏切った。受けとめようともしなかった。いつか痛い目にあうやろな。過去は過去。あいつを恨む気持ちも忘れてたある日、ミズキがこう言った。
2005-12-22 00:05:00 -
22:
? ◆aNcczJY1pQ
「彼氏がね、前ここで働いてた元エースの事ばっかり言うんですよ。あいつは凄かったって。俺にあそこまで惚れた女はおらんって。俺のせいであいつはおかしなってん。もっと大切にしとけばよかったわぁって。彼氏、元エースの事好きやったんですよ。多分ね。私、元エースに負けたくないんですよ。別れて1年もたつのに彼氏は元エースの事忘れてないんですよ。むかつくでしょ?ミズキだって頑張ってるってわからせたいんですよ。」
一瞬、頭が真っ白になった。誰の事かわからんかった。でもあいつのエースでこの店で働いてるのは私だけ。私の事に間違いない。あいつは私の事まだ覚えてる。一生懸命やった事わかってた。久しぶりに動揺した。2005-12-22 00:56:00 -
23:
? ◆aNcczJY1pQ
プライベートで何があっても客には関係ない。接客は完璧にして当然。今もかわらないポリシー。そのポリシーがあの日は守れそうになかった。こんな状態では仕事したくなかった。何でこんなんなってんねん。あいつの事は忘れたはずやん。ぐちゃぐちゃの頭を整理する為に早退した。予約を全部けった。今なら簡単に答えが出る。まだあいつの事を忘れてなかった。好きやった。完全燃焼してない恋を無理矢理終わりにしてただけやった。あいつと別れて作り上げた偽りの強い自分でいる為にあいつを心の中から消したふりをしついただけやった。
2005-12-22 01:03:00 -
24:
? ◆aNcczJY1pQ
帰った私は酒を浴びた。あいつとの思い出がよぎる。消す為にまた飲む。もう1年もたつのにあいつの顔も声も体もしぐさも鮮明に浮かんでくる。酒を浴びても浴びてもあいつが出てくる。ミズキの入店がきっかけでわかった。きちんとけじめをつけなあかん。何も言わずに消えたんや。あの過去から逃げてたらあいつを完全にはふっきる事ができひん。
2005-12-22 01:09:00 -
25:
? ◆aNcczJY1pQ
私はミズキにメールした。【ミズキの彼氏の店、連れてってや。】酔った勢いもあって私はあいつの前に姿を現わす事にした。
あいつの好みで伸ばしていたままの長い髪を念入りに巻いた。ロングのストレートが好きなあいつに反発するかのように。あいつが嫌いやったお姉系の服を着る。あいつと離れて買った時計、ブレス、ネック、リングをつける。あいつが嫌いだった香水をつける。バーキンを持つ。あいつが知らない私の姿になる。1年とゆう歳月は私の見た目も変えた。過去と決別するにはちょうどいい。あいつのタイプと正反対の格好。もう迷いはなかった。変わった自分を見せに行く。私はあいつといた時から働いてる店で今はナンバー1と伝えに行く。あんたの客と同じ店と教えてあげる。それから本当に愛してた事を話す。それで頭からあいつを完全消去する。2005-12-22 01:22:00 -
26:
? ◆aNcczJY1pQ
ミズキとミナミで待ち合わせた。久しぶりにこの街にきた。二度と足を踏み入れる事はないと思った街。御堂筋の左側。ミズキと会ってあいつの店に迎う。ミズキは嬉しそうに場所を説明するけど私は知ってる。何回通ったか。この道を何回通ったか。あいつの店のビルが見えた時深呼吸した。ビルの下でミズキがあいつに電話する。あいつがもうすぐ降りてくる。もう一回深呼吸してナンバー1の〇〇になりきる。エレベーターがあいた。
2005-12-22 01:28:00