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空〜あなたの背中〜

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  • 1:

    ひな*。


    あなたにわ
    たまらなく心から大好きな人に
    出会った事がありますか?



    *Hina 風俗嬢*

    *Keita ホスト*

    この2人の切なくて
    はかない実話story

    2013-04-05 08:52:00
  • 2:

    ひな*。

    「ちかー暇あ〜どっか行こっ!!!!」

    『ん〜...これ終わったら』

    「ってかさっきからゲームしかしてへんやんあんた!!!!」

    『ん〜...』

    「ん〜しかゆーてないし」

    『よしっわかった!!!!』

    「またゲーム( ´、_ゝ`)」

    『よしっホスト行こか?笑っ』


    ちかのこの1言から
    私の人生わ変わった。

    2013-04-05 08:58:00
  • 3:

    ひな*。

    ちかとわ
    風俗店で知り合った。

    歳も1つしか変わんなくて
    笑いのツボや
    趣味が一緒で仲良くなって
    毎日一緒に居るようになった。



    私にとってちかわ
    お姉ちゃんって感じで
    一緒に居て安心できる存在。

    そんなちかの口から

    『ホスト行こか?』

    って言われた時わ
    まぢでびっくりした。

    2013-04-05 09:06:00
  • 4:

    ひな*。

    「ホスト?」

    『うん?ホスト』

    「いやいいわ?」

    『なんでなん?暇なんやし行こっ?』

    「いや、そんな可愛く言われても...w」

    『行こっねっ.!!!!』

    「いや、ひながホスト行った事ないの知ってるやろ?」

    『知ってる?だからやん!!!!』

    「だからやんの意味なw」

    『社会勉強!』

    「そんな社会勉強いらーん」

    『えーからほらっ行こっ』
    私の我が儘なんて通じる筈もなく
    ちかに手を引かれながら
    夜の街"ミナミ"へ行った。

    2013-04-05 09:12:00
  • 5:

    ひな*。

    きっと"ホスト"に行く機会わたくさんあった。

    だって店の女の子逹が
    よくホストの話をしてるから。

    そんな女の子逹の話を聞いてたら
    ホストに行きたい
    ってゆー気持ちになれなかった。

    2013-04-05 09:17:00
  • 6:

    ひな*。

    『○○にね付き合おって言われてん?』
    『一昨日15万も使ったのに昨日また10万くらい使ってもたー(笑)』
    『最近様子変やねんなー』
    『タワーどうしよっ出勤増やさな』


    こんなくだらない会話を
    糞でかい声で話されたら
    行きたいって思うよりも
    "この子ら大丈夫?"になってた。

    だからかな、
    ホストなんて
    "ただの金食い虫や!!"
    って決めつけて行きたいって思わなかったん。

    2013-04-05 09:25:00
  • 7:

    ひな*。

    「ホストしか居てないんちゃん?」

    『そーでもないで(笑)』

    「あの頭ツンツンしてんのが最近の流行りなん?」

    『そー?』

    「はぁ〜?」

    『どうした?』

    「最近の子たちわ分からなすぎて帰りたくなってきたわ」

    『いやいや、あんたそないかわらんやんww』


    そんな会話をちかとしてたら
    いかにも"ホスト"って感じの子2人が声を掛けてきた。

    2013-04-05 09:31:00
  • 8:

    ひな*。

    「よっ!!!ちか〜」

    『久しぶり?』

    「ちか誰?」

    『ん〜しょうもない口座!!!』

    「お前っしょうもないとか言うなよな(笑)」

    『あんた声でかいねん!!!!』

    「お前わケツでかいねん!!!!」


    「ははっ」

    その2人の会話を聞いて
    思わず笑ってしまった。

    2013-04-05 09:35:00
  • 9:

    ひな*。

    ホストのもう1人に
    喋り掛けられた。

    『初めてまして?』

    「あっ...どーも?」

    『何ちゃん?』

    「ひな」

    『俺、楓よろしくねっ』

    「あっはい...」


    いかにも営業スマイル
    って顔で笑いかけられ
    苦笑いをしながら会釈した。

    2013-04-05 09:44:00
  • 10:

    ひな*。

    『お前今から来いや?』

    「あんたに金使うくらいなら死ぬわw」

    『ほな死ねww』

    「ひなちゃんわ行きたがってんぞ!!w」

    『ひなの顔みてどー行きたい様にみえんねん糟w』

    「行きたいやんなひなちゃん??」

    『えっ...?どっちでも』

    「よっしゃあ決まりや」

    『いやいや決まってへんからw』

    「なんでお前わ俺のテンションを下げるかなー??w」


    2人を見てたら
    本間に漫才してるみたいで
    ちょっと楽しかった。

    2013-04-05 09:55:00
  • 11:

    ひな*。

    「ひな、別に行ってもえーよ」


    なんでかわかんない
    でもちかと喋ってる
    ホストを見てたら
    楽しそうでちょっと興味が沸いてきた。


    『ひな本間にこいつんとこでええの?』

    「うん?2人見てて楽しそうやったし」

    『わかった、ならええよ?』

    こうして楓くんたちの
    お店に行くことになった。

    2013-04-05 10:03:00
  • 12:

    ひな*。

    \いらっしゃいませっ/

    店に入るなり
    いきなり大きな声を出されたから
    びっくりして足が止まった。

    2013-04-05 10:05:00
  • 13:

    ひな*。

    「うわあ〜」

    『大丈夫ひな?』

    「大丈夫じゃない...」

    『まぁ初心者にわ辛いかw』

    「辛いどころちゃう?」

    薄暗くて音楽ガンガンで
    スーツを来たホストがたくさん居て

    ホスト初めての私にわ
    ちょっとどころか
    だいぶ刺激的過ぎて
    空いた口が塞がらなかった

    2013-04-05 10:13:00
  • 14:

    ひな*。

    『いらっしゃいませっ』

    「どっどーも...」

    『そんな変なモノみるみたいな目で見んといてよ(笑)』

    「...」

    『葵、この子ホスト初めてやねん?だから優しくしたりww』


    ちかがさりげなく
    フォローをしてくれた

    2013-04-05 10:17:00
  • 15:

    ひな*。

    葵くんわ笑いながら
    初回説明を淡々と話してくれた。

    けど見たこともない世界に
    驚きすぎて
    葵くんが話してくれていても
    頭にすら入ってこなかった。

    2013-04-05 10:24:00
  • 16:

    ひな*。

    『飲み物どうしますぅ?』

    「えっと...カルピスで」

    『だけ?』

    「はいっ」

    『お酒わ?』

    「いらないです><」

    『ちかちゃんこの子ソフトドリンクだけみたいやけどお酒無理なん?』

    「えっ?ひな飲めるで〜」

    『未成年?』

    「ううん違う?」

    『ならお酒飲みよ?』

    「えっだって高いやろ??」
    (ちか、葵くん爆笑)

    2013-04-05 10:30:00
  • 17:

    ひな*。

    『あんた初回説明聞いてなかったん?』

    「えっとーびっくりしすぎて頭に入ってこなくて...」

    『お酒付いてきて2時間1500円やから大丈夫?』

    「えっー安っΣ(゚д゚lll)」

    『初回やからねっ』

    「大丈夫?そんな安くて」

    『大丈夫!!!!安心しぃー』

    ちかわそれだけ言って
    トイレに行った。

    2013-04-05 10:38:00
  • 18:

    ひな*。

    自分が過ごしてきた世界とわまるで別世界で
    こんな世界にちかわ
    すんなりと入り込める事にもまたびっくりした。

    2013-04-05 10:42:00
  • 19:

    ひな*。

    『初めましてっ。お名前聞いてもかまへん?』

    「ひな」

    『ひなちゃんねっ、俺わ佑甫(ユウスケ)よろしく?お酒の濃さわどんくらい?』

    「普通くらい」

    『これくらいで大丈夫?』

    「うん?」

    『えっとー...』

    「カルピスやで?」

    『あっありがとう?』

    「いーえ'Α`*」

    『はいっどーぞ』

    「ありがとう、でもストロー欲しいかな」

    『はいよっ、ストローお願いします』

    2013-04-05 10:49:00
  • 20:

    ひな*。

    慣れた手つきでお酒作って
    淡々と次から次に出てくる会話に
    ちょっと戸惑いながらも話をしてた。

    『ストローで飲んでたら酔わへんの?』

    「酔わへん?」

    『焼酎しか飲まれへんの?』

    「ううん、焼酎とカクテルと梅酒だけ〜」

    『それ、だけとわ言わんやろw』

    『今日わどっか飲みに行ってたん?』

    「ううんちかと家で遊んでた」

    2013-04-05 10:55:00
  • 21:

    ひな*。

    店の女の子逹が言うてるみたいに
    そんな楽しくない。

    こんな面白くもない
    ホストクラブに
    10万も15万も使うって
    違う意味でびっくりした。

    "ちか全然帰ってこやん"

    そんな事を思ったら
    ちかが駆け足で帰って来た

    2013-04-05 11:00:00
  • 22:

    ひな*。

    『よっこいしょっ』

    「お前わばばあかww」

    『うるさいwどーですか?初めてのホストクラブわ?』

    「うーん..あんま楽しくない?」

    『あらっ( ´、_ゝ`)?』

    「ごめんねっ?」

    『なんでひなが謝んの??』

    「だってちかがせっかく...」

    『葵〜』

    ちかわ私の話を遮って
    葵くんを呼びつけた。

    2013-04-05 11:06:00
  • 23:

    ひな*。

    葵くんを呼びつけたちかわ
    葵くんに耳打ちをしてさげさせた。

    「何話してたん?」

    『なんでもないで?』

    「なんでもないとか絶対うそや( ノω-、)」

    『本間になんでもないってw』

    「はいっ嘘ー!!!笑てんもん!」

    『嘘ちゃうってぇー』

    「はいはいわかりましたよw」

    『ってかあの糞わなにしてんねん!!!』

    「確かに!!!!w」


    ちかの怒りが待ってるとも知らず
    ちか口座の子が
    上半身裸で嬉しそうな顔をしながら
    こっちに向かってきた。

    2013-04-05 11:12:00
  • 24:

    ひな*。

    『へーいちか\(^^)/』

    「へーいちか\(^^)/ちゃうわ糟!!!!!」

    『何でそんな怒ってんの?』

    「あんたなせっかく来たったのに」

    『あんま怒るとシワ増えてもっとばばあなんでww』

    「お前殺すっww」

    『嘘っうそやってww』

    「お前今のわ嘘ちゃうw」

    『心の底からゆーたやつやw』

    「えっー何でわかったん?w」

    『いっぺん死ね糟!w』


    ちかと口座さんの漫才が
    始まってそれを見るのが楽しかった。

    2013-04-05 11:53:00
  • 25:

    ひな*。

    どんどんお酒も進んで
    酔いが廻ってきた。

    「ちか、ちょっと外の空気吸ってくる」

    それだけ伝えて
    タバコと携帯を持って外に出た。



    「やばっ気持ち悪いっ(-ω-;)」


    吐きそうになったから
    非常階段に逃げた。

    2013-04-05 13:11:00
  • 26:

    ひな*。

    「アカン...まぢでヤバい...(--;)」


    『大丈夫?w』


    いきなり声を掛けられて
    思わず携帯を落としてしまった。

    「ん゛〜っ」

    『大丈夫そうやないなw』
    「ん゛〜っ」

    『ちかの友達やんね?』


    「んー(;>_<;)」

    『はいっこれっ』

    そー言って差し出してくれたのわ
    ペットボトルの水だった。

    2013-04-05 13:17:00
  • 27:

    ひな*。

    『まぢで大丈夫か?』

    「大丈夫..」

    『痩せ我慢すなww』

    そー言って
    名前も知らないホストに
    背中を擦られてた。

    『どー?ちょっとわ楽なった?』

    「んー」

    『自分さっきから"んー"しか言うてないでww』

    「ってか店戻らんてええの?」

    『いいねん?さっき喧嘩して客帰ったからww』

    「笑い事ちゃうやろ」

    2013-04-05 13:26:00
  • 28:

    ひな*。

    『もう笑い事やでww』

    「ふーん」

    『ホスト初めてなん?』

    「うん」

    『ホストなんか辞めときや。辛い思いするだけやから』

    なんであんとき
    そんなこと言われたんか
    全然意味が解らんかった

    『ホストわみんなの敵やからなww』


    彼わ笑いながら
    そー言った、
    なのにどこか悲しそうな目をしてた。

    2013-04-05 13:32:00
  • 29:

    ひな*。

    『だいぶ落ち着いたか?』

    「うん?ありがとっ」

    『じゃっ俺わ店戻るわな』

    「あっあのー」

    『んー?』

    「名前教えて貰ってもいい?」

    『圭汰』

    「私、ひな...」


    ただ名前を言っただけなのに
    なんだかちょっと照れ臭かった。

    2013-04-05 14:31:00
  • 30:

    ひな*。

    店に戻ると完全に出来上がった
    ちかと口座さんが居た。

    「めっちゃ出来上がってるやん2人共w」

    ろれつが廻らないちかが
    必死に何かを伝えようとするが
    なかなかその光景が面白すぎて
    上手く聞きとれなかった


    『ひなー♯△※☆◎▼#%¥$?』

    「ちか、何ゆーてるかわからんわww」

    2013-04-05 16:55:00
  • 31:

    ひな*。

    ちかの面白すぎる姿をみて
    爆笑してたら葵くんが近づいてきた。

    『ひなちゃん送り誰にする?』

    「送り?」

    『次この人で来たいなーって思う人を選ぶねん』

    「あー!!!!じゃあ圭汰くん」

    『ん( -_・)?圭汰?』

    「うん?」

    『圭汰ひなちゃんに付いてないよね?』

    「付いた人じゃないとアカンのー?」

    『いやそんなことないけど圭汰でいいの??』

    「うん?圭汰がいい(*・ω・*)」

    『わかった!!ちょっと待っててな』

    そー言って葵くんわバックに行った。

    2013-04-05 17:07:00
  • 32:

    ひな*。

    トイレに行きたくなって席をたった
    トイレにいる間ちかの姿を思い出し笑いしてしまい
    ニヤニヤしながらトイレを出た。

    『何ニヤニヤしてんねん』

    急につっこまれ
    びっくりしてつまづいた

    『おいっ大丈夫か?』

    「大丈夫やけど急につっこまんといてよびっくりしたやんか!」

    『いや〜あまりにもまぬけ面やったから、ついww』


    そー言って笑いながらおしぼりを渡してきた。

    2013-04-05 17:14:00
  • 33:

    ひな*。

    『お前このあと予定わ?』

    「別にないけど家帰るかな」

    『なら家で大人しく待ってて』

    「ほいー?」

    『飯食いに行こや?』

    「うーん」

    『席戻ろか』

    今日会ったばっかの人と
    いきなりご飯(';ω;`)?
    って思ったけど
    別に悪い人じゃないとおもったし
    okした。

    2013-04-06 04:46:00
  • 34:

    ひな*。

    『連絡先教えて貰ってもい?』

    席に戻るなり
    いきなりホストに戻った彼をみて
    びっくりした。

    「あっう、うん」

    戸惑いながらも
    連絡先を交換した。

    初めて私の携帯に
    ホストの名前が登録された。


    2013-04-06 04:54:00
  • 35:

    ひな*。

    下まで送り出してもらい
    出来上がったちかをタクシーにのせ
    ちかの口座さんと
    圭汰に頭を下げ
    ちかの家に向かった。

    プルルっプルル〜

    「んっ電話?」


    その時携帯がなり
    名前表示にわ
    "圭汰"って出てた。

    2013-04-06 08:05:00
  • 36:

    ひな*。

    「...はいー」

    『ひなちゃん?ちゃんと家帰れる?』

    「うん?もうすぐちかの家やし、ちかベッドに寝かせたらひなも家帰るし大丈夫やで?」

    『そっかー..わかった』

    「んっ?それだけ?」

    『あーじゃあ自分家付いたら電話してきてや?』

    「あっうん..わかった♪」


    なんの電話だったかわ
    わかんないけど
    ホストと電話って
    ちょっとドキドキした。

    2013-04-06 08:11:00
  • 37:

    ひな*。

    ちかの家につき
    ちかをベッドに寝かせ
    置き手紙を残して
    家を出た。


    エレベーターに乗ろうとしたら
    メールの着信音が鳴った。

    『今日わありがとっな?まぁあとで家行くし付いたら電話ちょうだい('ω`)』

    圭汰からだった。

    「こちらこそありがとっ?楽しかったです(*・ω・*)分かりましたあー?家ついたらとりあえず電話しますねぇー」

    と圭汰にメールの返信をし
    タクシーに乗った。


    この時わまだ
    ホストに対して
    なんの感情もなく
    きっとはまることもない
    って思ってた、

    2013-04-06 08:18:00
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