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運営運営
礼華
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1:
一
五年前、俺はホストで23歳だった。もう今なら書けると思う。あいつに出会った時の事を。
2012-07-19 19:48:00 -
633:
一
親父さんの机の上には、醤油や漬物が入ったビンが置いてあった。
"礼華"の親父さん。
腕は皮一枚に血管が浮き出ていて、足は筋肉が一つもなく、棒のよう。
見た目でも、ガザガサしていた。2013-05-17 15:47:00 -
634:
一
若い時は男前だったであろう、顔は頬はこけていて、白髪のヒゲがまばらに生えている。
目はギョロっとして、ブルーっぼい。
ブルーに見えるのは、老化現状の一つだそうだ。
2013-05-17 15:51:00 -
635:
一
ギョロとする目に最初、俺はびびった。
でもそれも一瞬の事だった。
"礼華"と笑いながら話する親父さんの笑顔。
食べる時は入れ歯をするそうだが、今は笑うと歯がなく、なんとも可愛い。2013-05-17 15:54:00 -
636:
一
"親父" 「お〜食べろ食べろ。」
俺に言ってきた。
俺は緊張していて、食べれる気分ではなかったが、親父さんに勧められ一緒に食べた。2013-05-17 15:58:00 -
637:
一
"礼華"が飲み物買いに、部屋から出た。
【まじかよ】
部屋には親父さんと俺。
2013-05-17 16:01:00 -
638:
一
あの日は一生忘れない。
緊張マックス!だが今しかない!と話を切りだそうとした時。
"親父" 「わしゃぁ、もう少しじゃ、自分で分かるんじゃ・・・。」2013-05-17 16:06:00 -
639:
一
"親父" 「死ぬ時は家で死にたいの〜でも無理じゃの、礼華にも迷惑かけるしのぉ。"礼華"には小さい時から淋しい思いさせてきた、わしゃ、仕事でおそ〜なるしの。あいつは家に一人で待っとった・・・・。」
2013-05-17 16:12:00 -
640:
一
親父さんは、昔の事を思い出しているんだろう・・遠い目をしていた。
"親父" 「"礼華"がわしに会わせる言う事は、全部知っとるんじゃろ〜の。」
"俺" 「どこまでかは分かりませんが・・。」2013-05-17 16:18:00 -
641:
一
"親父" 「ほうか・・わしが死んだら、"礼華"には親がおらんなる。兄弟おるが、仲もよ〜ない。
一君や、"礼華"の家族になっちゃてくれ〜の。」
親父さんがじっと俺の目を見ている。2013-05-17 17:50:00 -
642:
一
今でも、あの親父さんの目を顔を思い出す。
自らの死を受け入れ、なお娘の事を心配する親心。
俺は目頭が熱くなった。2013-05-17 18:39:00