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  • 1:

    杏奈

    初めて小説書きます?

    つまらないかもしれませんが、暇つぶしにでも読んでいただけたら嬉しいです?

    2009-05-13 23:02:00
  • 2:

    杏奈

    そんな私はすごく恋愛体質で、常に彼氏がいた。
    今となると若かったな〜ってつくづく思う。
    大人になるにつれて、恋ってしにくくなりませんか?
    職業とか家系とか、その人自身以外にもこだわりじゃないけど条件が色々気になってしまう。

    2009-05-13 23:39:00
  • 3:

    杏奈

    前の彼氏と別れて2ヵ月が経った。
    珍しく元カレを引きずっていた。
    紹介で知り合った男の子数人とメールをしていたけど、なんかイマイチピンとこない。
    ここ1ヵ月は学校もないし毎日バイトと家の繰り返しで飽き飽きしていた。

    2009-05-13 23:49:00
  • 4:

    杏奈

    そんなある日、幼なじみの塔子の家に遊びに行ったときのこと。
    「なぁ塔子ぉ〜杏奈もうすぐ大学生なるし、出会いもいっぱいあるやろうから、気軽に遊んだりできるような男の子誰か紹介してや♪」
    と、女子校に通う塔子にお願いした。

    2009-05-13 23:59:00
  • 5:

    杏奈

    「塔子女子校やっちゅーねん(笑)そんなええ子おるかなー?ちょい探してみるわな♪」

    「まぢでぇ★ありがとぉー!ほんまガチちゃうくていいねん!楽しく大学始まるまで遊ぶだけでいい★」
    こんな会話していたら、リビングからおばちゃんの声がしてきて、晩ご飯をお呼ばれすることになった。

    2009-05-14 00:05:00
  • 6:

    杏奈

    晩ご飯は鍋だった。
    塔子とはもう10年以上の付き合いで家族ぐるみの仲で、みんな楽しく鍋をつついていたら、塔子の携帯が鳴った。
    「あっ杏奈ー!!ちょうどぴったしな子おるってぇ★」
    「えっもう?!早っ(笑)」
    テンションあがる私達に
    「コラ!!ご飯中に携帯いじりなさんな!さっさと食べてしまい〜」

    2009-05-14 00:12:00
  • 7:

    杏奈

    略↑あったら読みにくいですよね?
    気をつけます?
    また明日更新しに来ます?

    2009-05-14 00:17:00
  • 8:

    名無しさん

    頑張ってください

    2009-05-14 07:27:00
  • 9:

    杏奈

    11さん
    ありがとうございます?
    今からちょっと更新します?

    2009-05-14 13:26:00
  • 10:

    名無しさん

    坊主頭が好きなんですか?

    2009-05-14 13:46:00
  • 11:

    杏奈

    これが達也との出会い。

    この時、まさか達也をこんなに好きになるとは思いもしなかった。

    今でも私は達也以上に好きになれる人は現れないまま・・

    2009-05-14 13:47:00
  • 12:

    杏奈

    16さん
    はい、めっちゃ好きです?
    坊主が似合う人は真の男前やと思ってます(笑)

    2009-05-14 13:50:00
  • 13:

    名無しさん

    ↑黙れ もう来ないで

    2009-05-14 13:50:00
  • 14:

    杏奈

    早速、塔子に神田くんからアドレス付きのメールが来た。
    「杏奈から送るのなんか緊張するけど、友達としての紹介やしまっいっか★」
    すぐに塔子にアドレスを転送してもらい、そのアドレスにメールをする。
    すると、すぐに返事が来た。

    2009-05-14 13:56:00
  • 15:

    杏奈

    『初めてましてぇ〜おれは達也ってゆうねん!あんなってかわいい名前やな★なんて呼んだらええ?』
    さすが男子校出身。
    きっと相手も紹介とか慣れてるんだろうなって思いながら返信した。
    『なんでもいいよ♪杏奈はなんて呼んだらいい?』

    2009-05-14 14:01:00
  • 16:

    杏奈

    結局呼び名が'杏奈ちゃん'と、'たっちゃん'に決まったところで塔子の家を出た。
    次の日は、知り合いの美容師さんにヘアモデルを頼まれていたから、朝早く起きなきゃいけなかった。
    家について何通かメールをしてるうちに先に私が寝てしまった。

    2009-05-14 14:09:00
  • 17:

    杏奈


    そして翌朝。まだ朝日が登りきっていない、薄暗い時間にセットしていた目覚ましが私を起こす。
    (あっ杏奈いつの間にか寝てしもたんや〜)
    と思いながら昨日の日付で受信していたメールに返信をする。

    2009-05-14 14:13:00
  • 18:

    杏奈

    ♪♪♪〜

    携帯が鳴る。

    (えっまだ6時なってないんですけど。オールでもしてんかな?)
    『おはよ〜おれは今スロット並んでんねん★今日はイベントやから杏奈ちゃん勝利の女神やってや〜』

    2009-05-14 14:18:00
  • 19:

    杏奈

    また略↑出してしまいました?
    ごめんなさい?

    2009-05-14 14:23:00
  • 20:

    杏奈

    『そーなんや♪頑張って勝つんやで♪杏奈は今から家出るわ★』
    と適当に返信し、家からちょっと離れたとこにある美容室に向かう準備をした。

    2009-05-14 14:25:00
  • 21:

    杏奈

    約20分かけて自転車で向かう。
    起きた時よりも空は明るくなったけど、まだ1月。
    めちゃめちゃ寒かった。
    そして約束していた時間より10分前に美容室に着くと、もう美容師さんとアシスタントの方達がいた。

    2009-05-14 14:30:00
  • 22:

    杏奈

    ヘアモデルをするのは初めてで少し緊張していた。
    メイクもしてくれるとのことでスッピンで行ったため、数人のスタッフに素顔を見られるのは恥ずかしかった。
    と、いってもバイトをし始めてから化粧をするようになったから、ほとんど今までスッピンで過ごしてきた私だけど。

    2009-05-14 14:40:00
  • 23:

    杏奈

    「杏奈ちゃんおはよう!今日は朝早くからごめんな、ありがとう♪」
    「いえいえ全然大丈夫ですよぉ★今日すっごい楽しみにしてたんです!可愛くして下さいねー♪」
    美容師さんはスタッフに私を紹介してくれて、少しみんなで話をしてから早速カラーから始まった。

    2009-05-14 14:48:00
  • 24:

    杏奈

    その間にも達也と数通メールをする。
    ヘアモデルをすると伝えたら、すごい食いついてきて写メ写メ!と写メちょうだいと、ちょっとしつこいくらいに要求してきた。
    でも私は恥ずかしくて写メは送らなかった。

    2009-05-14 14:52:00
  • 25:

    名無しさん

    しばらくしてカラーが終わり、ブロー・カットが始まる頃には達也からのメールは止まった。
    きっと今真剣に打ってるんだろう。
    差し入れのパンを食べたり、和やかな雰囲気の中、着々と仕上がっていく自分を見るのが楽しかったから、全然退屈はしなかった。

    2009-05-14 15:07:00
  • 26:

    杏奈

    そしてメイクもして、用意されていた衣装(といってもかわいらしいワンピース)に着替え、撮影が始まった。
    なんせこんなの初めてだったから、顔が引きつりまくる。
    それでも周りのスタッフやカメラマン達に冗談を言われながらなんとか乗り切って撮影終了。

    2009-05-14 15:20:00
  • 27:

    名無しさん

    時計を見ると、朝から始まったというのに、もう昼を過ぎていた。
    この日は夕方からバイトだったため、お礼を言い、そのままバイト先に向かった。
    再び自転車をこぎ出す。
    更衣室で鏡をのぞき込むと、ふわふわに巻かれたはずの髪がストレートになりかけていて、かなりテンションが下がった。

    2009-05-14 15:39:00
  • 28:

    杏奈

    ↑名前忘れてました?
    杏奈です?
    禁止ワード引っかかってなかなか投稿できません?
    小説って難しいですね?

    2009-05-14 15:43:00
  • 29:

    杏奈

    バイトが始まるギリギリまで達也からの返信を待ってみたけど、来なかった。
    「何時間打つねん!」
    と、ギャンブルを一切しない私は心の中でつっこんだ。

    2009-05-14 15:46:00
  • 30:

    杏奈


    10時にバイトを終え、急いでメールをチェックした。
    ー受信メール1件ー
    達也からだ。
    しかし最悪なことに充電切れ。

    2009-05-14 15:50:00
  • 31:

    杏奈

    「もぅ〜この携帯すぐ充電切れるしぃ・・次給料出たら買い替えよっかな」
    またまた自転車を猛ダッシュでこいで帰宅する。
    今日は自転車をよくこぐ日だ。

    2009-05-14 15:54:00
  • 32:

    杏奈

    「ただいまぁ〜!」
    「杏奈おかえりぃ♪バイトどうやった?携帯つながれへんかったけど」
    父が言う。
    私の両親はすごく心配性で、バイトが終わるであろう時間帯にいつも電話かけてきた。
    「今日はまかないタコライスでおかわりしてもうたわぁ〜」

    2009-05-14 20:05:00
  • 33:

    杏奈

    「そうかぁ〜寒かったやろうし早くお風呂入ってしまいやぁ」
    優しい両親。
    少しリビングで会話をしてからすぐ部屋に戻り充電器をさす。
    『今帰ってきたよぉ♪スロットどうやった?!』
    送信-。

    2009-05-14 20:09:00
  • 34:

    杏奈

    『8万勝ったで★杏奈ちゃんのおかげかも!』
    すぐに返信が来た。
    『まぢでー★8万とかすご!ほんまや感謝してや〜!(笑)』

    (達也はあんまりメール好きな方じゃないのかな?結構短文やし、絵文字も似たようなんばっかしやし。)

    2009-05-14 20:15:00
  • 35:

    杏奈

    など思いながらまた今日も私が先に寝てしまった。


    そしてメールをしてから1週間ぐらい経った時、私からご飯食べに行こうと誘った。
    私はこうゆうのは自分から積極的になれるタイプだった。

    2009-05-14 20:18:00
  • 36:

    杏奈

    『全然ええで〜行こ行こ♪おれもちょうど誘おうと思ってたとこやったし★いつバイト休み?』
    達也はバイトをしていなかった。
    部活引退したあとすぐに近所の居酒屋で働いてみたけど、接近が苦手なことにあとから気づき1ヵ月で辞めてしまったらしい。
    それからはスロットで稼いで食いつないでると言っていた。

    2009-05-14 20:23:00
  • 37:

    杏奈

    『明日休みやでぇ♪たっちゃん行けるぅ?!』
    前日の夜だし、無理かもしれないなと思いながら返信した。
    しかし返事はOK。
    『たっちゃんめっちゃ暇やねんな(笑)何時にどこにする?』

    2009-05-14 20:27:00
  • 38:

    杏奈

    『ばり暇やで(笑)その前に電話してもいい?』
    ここで番号を教えた。
    初めて聞く達也の声はすごく優しそうで、おっとりというか、のんびりした口調だったから驚いた。
    私が勝手にイメージしていた達也とはちょっと違う印象を受けた。

    2009-05-14 20:31:00
  • 39:

    杏奈

    それから2時間くらい話した。
    達也は野球部で私も野球好きということで、結構話は盛り上がった。
    他には身長何センチ?とか服何系?とか芸能人で例えると誰にに似てる?とか、そんな内容だったと思う。
    電話を切ったのがもう夜中だった。

    2009-05-14 20:35:00
  • 40:

    杏奈


    次の日-
    7時に天王寺の天女の下に待ち合わせ。
    ギリギリな時間まで寝てしまってたので急いで準備をする。
    覚えたての化粧とコテで髪をセットして、スカートを履いてアウターはファーのコートを合わせた。

    2009-05-14 20:40:00
  • 41:

    杏奈

    改札についたところで達也に電話をかけた。
    友達としてってことで紹介してもらったとはいうもの、男の子に会うとなるとやっぱり緊張してしまう私。

    2009-05-14 20:55:00
  • 42:

    杏奈

    『今着いたけど、たっちゃんどれぇ?』
    『おれももう着いてんで★おれは紺のダウンとデニム着てるけど』
    『えっそんな人おらんけど(笑)杏奈はファーのコート着てる〜』
    『いやおるから(笑)ってか杏奈ちゃんわかった★前や前!』

    2009-05-14 21:07:00
  • 43:

    杏奈

    達也は私の3メートルぐらい先に立っていたのだが、なぜか気づかず辺りをキョロキョロ見渡してした私に声をかけてきた。
    「杏奈ちゃん♪達也やで〜」
    その一言で達也に気づき、パッと目が合うと金縛りのような衝撃を受け、一瞬時が止まった気がした。

    2009-05-14 21:12:00
  • 44:

    杏奈


    (えっ‥コレ?!ブサイクやん‥)

    2009-05-14 21:20:00
  • 45:

    杏奈

    とりあえず気まずい雰囲気になりたくなかったのでひたすら喋っていた私。
    それとは逆に、達也は「うん、うん」と相づちをうってくれるものの、あまり喋らなかった。
    (なんか話せやー杏奈ばっかり話してるやんか)
    と心の中でちょっとキレた。
    だから達也にこう言った。

    2009-05-14 21:31:00
  • 46:

    杏奈

    「たっちゃん全然しゃべらんやぁん?どうしたん?!杏奈うるさい?」
    と。
    達也は
    「いやちゃうねんおれめっちゃ緊張してんねん・・」

    2009-05-14 21:34:00
  • 47:

    杏奈

    (ふーん・・)
    としか思えなかったけど、適当に
    「そっかぁ!杏奈全然余裕やわぁ★」
    って言ったのを覚えてる。
    この1年後に知るのだけど、達也は私に一目惚れだったらしい。

    2009-05-14 21:39:00
  • 48:

    杏奈

    2人が向かっていた先はびくドン。
    時間帯が時間帯で、空席待ちのお客さんでいっぱいだった。
    達也は好き嫌いが多くてタバコも吸うので、どうしてもびくドンがよかったらしく、このくそ寒い中待とうと言い出した。
    (まじかよ。帰りた。)
    本気で思った。

    2009-05-14 21:44:00
  • 49:

    杏奈

    待っている間、だんだん慣れてきたのだろうか。
    達也も普通に話してくれるようになって、楽しく会話ができた。
    顔はブサイクだけど、かなりおもしろい人で私はめっちゃ爆笑していた。
    2・30分後にやっと私たちの番号が呼ばれ中に入ると、達也は速攻タバコを吸う。
    私は今はタバコは吸うものの、当時はタバコを吸う意味がわからなかった。まあ、タバコを吸うのに特に意味なんてないけど。

    2009-05-14 22:05:00
  • 50:

    杏奈

    お腹がすいていたし、達也は恋愛対象外だし、女の子アピールとかまったくゼロでがっついた。
    食後のデザートのケーキとコーヒーも私だけ頼んで食べていた。
    この時の会話の内容なんて全然覚えていない。
    達也には後から「あゆの話ばっかりしてたで」と笑いながら言われた。
    達也は興味がなかったけど、私は昔からあゆの大ファンだ。

    2009-05-14 22:12:00
  • 51:

    杏奈

    デザートも完食し、そろそろ出ようかみたいな雰囲気だったから、びくドンを出た。
    会話は普通に盛り上がるものの、寒いしもう帰る気でいた私に達也は
    「もうちょっとしゃべらん?」
    と言う。

    2009-05-14 22:16:00
  • 52:

    杏奈

    なぜか断れなかった。
    マクドに入りまたコーヒーを頼んで飲む。
    マクドでは家族やバイト先の話をした。
    この日地下鉄で天王寺へ来た私は本当に終電がヤバかったので「バイバーイ!またね!」軽く言い、小走りで達也から離れた。

    2009-05-14 22:23:00
  • 53:

    杏奈

    地元の駅につくとすぐに塔子に電話をかけた。
    「はいはーい♪たっちゃんどうやった?!」
    塔子には事前に今日達也に会うことを伝えていた。
    「ブサイクやってんけどー!!神田くんなんでたっちゃんなんか紹介してきたん?!!」
    ひどい言いようだ。

    2009-05-14 22:28:00
  • 54:

    杏奈

    「ブサイクやったんや(笑)でも杏奈友達ほしいゆうてたやん!」「そうやけどぉ・・もう杏奈から誘う気はないな!」
    言いたい放題な私を塔子はなだめてくれた。
    私はマンション住まいだったから、エレベーターの前で電話を切ると受信メールの表示。
    なんとなく達也だと思った。

    2009-05-14 23:03:00
  • 55:

    杏奈

    受信ボックスを開くとやっぱり達也からだった。
    『遅くまでごめんな!終電間に合った?家着いた?』
    どうやら心配してくれてた様子。
    返信するか迷ったけど、ご飯をおごってもらってたしお礼は言っておかないと人として・・なんて思いながら
    『うん★今着いたよ!今日はご馳走さま♪ありがとうねっ』

    2009-05-14 23:10:00
  • 56:

    杏奈

    『いえいえ★杏奈ちゃんかわいかったからおれめっちゃ緊張してもうたしな(笑)また遊ぼうな♪』
    (ブサイクにかわいい言われても・・)
    ひねくれ者の私。
    何通かメールしてめんどくさくなったから寝たフリをした。

    2009-05-14 23:15:00
  • 57:

    杏奈


    次の日もバイトだった。
    と、いうかほとんど毎日シフトを入れられてた。
    6連勤とか普通で2月に入ってからはランチの時間帯もシフトを組まれてたので、社員なみに働いていた。
    バイトなのに、私の都合をあまり聞き入れてくれなかった。

    2009-05-14 23:20:00
  • 58:

    杏奈

    だから常に人が足りていない状態で、社員さんの中には月に2回しか休みがないと嘆いてる人もいた。
    シフトに関してはちょっと嫌だったけど、バイトの先輩たちは優しくておもしろい人たちばかりだったので、それほど苦にならなかった。

    2009-05-14 23:24:00
  • 59:

    杏奈

    達也とはメールを続けていたけど、明らかに頻度は減っていた。
    朝から晩まで働くのは、部活とはまた違う疲れ方だった。

    2009-05-14 23:27:00
  • 60:

    杏奈


    達也と会ってから1週間が過ぎた頃、
    『明日もバイト?遊びに行かへん?』
    とメールが来た。

    2009-05-14 23:32:00
  • 61:

    杏奈

    『明日もバイトやけど、そのあとなら遊べるよ♪』
    (まぁ友達やしたっちゃん暇人やからいっか)

    『やった♪ほなバイト先まで迎えに行くわな★』
    『わかったぁ★ありがとー!また明日連絡するわな♪』

    2009-05-14 23:38:00
  • 62:

    杏奈


    明日で私のすべてが変わる−


    そんな事も知るよしもなく、疲れ果てた私は化粧だけ落として眠りについた。

    2009-05-14 23:41:00
  • 63:

    あんな


    「お疲れ様でしたー!」
    忙しかったのでバイトの時間は短く感じた。
    タイムカードを切り、駆け足で更衣室へ戻る。
    携帯を見ると達也からメールが来ていた。

    2009-05-15 21:44:00
  • 64:

    杏奈

    もう近くまで来ているという内容だった。
    恋愛感情はなかったけど、前会ったときと被らないようにと選んだ服に着替え、軽く化粧直しをし、達也に電話をかけた。
    『杏奈ちゃんお疲れ〜!今サンクスの前やねんけど、ここまで来れる?』
    この日達也は車で来ていた。サンクスはバイト先の2件隣だからすぐにわかった。

    2009-05-15 21:52:00
  • 65:

    杏奈

    達也は一旦車から降り、私の自転車を車に乗せてくれた。
    『スポッチャ行こか♪』
    私はまだスポッチャに行ったことがなかった。
    というかラウンド1にすら行ったことがなかった。
    テレビCMでそういう存在があるんだな、くらいの認識レベル。

    2009-05-15 22:29:00
  • 66:

    杏奈

    それを達也に言うと
    『ラウ1とか遊びの定番やんけ〜(笑)おれが教えたるわ♪』
    かなりバカにされたけど初めてのところだから楽しみな気持ちのが大きかった。

    2009-05-15 22:34:00
  • 67:

    杏奈

    しかもスポッチャにはバッティングセンターのような施設もあるのだというのだから、テンションは一気に急上昇。
    駐車場に着いて車が停まると、私は走って入り口まで向かい、
    『たっちゃん早く行こー!めっちゃ楽しみやぁ♪』
    と、車のロックを確認している達也を急かせた。

    2009-05-15 22:47:00
  • 68:

    杏奈

    1球目。
    カキーンと、いい音が鳴った。

    2球目、3球目と全ての球をホームランと書かれたネットにみごと命中させた。

    2009-05-15 23:06:00
  • 69:

    杏奈

    これが達也に恋した瞬間。

    今の私では考えられないくらいこの当時の惚れやすさ。

    恋は突然落ちるもの。

    2009-05-15 23:10:00
  • 70:

    杏奈

    「かっこいいー!!すごいなぁ!全部打ったやぁん!もう1回やってぇ♪♪」
    満面の笑みで達也に言うと
    「野球やってた奴ならこんくらい打てるよ」
    照れながら私のリクエストに答えてくれた。

    2009-05-15 23:13:00
  • 71:

    杏奈

    達也がバッティングしている間、
    (たっちゃん顔はブサイクやけど、おもろいし優しいし野球上手いし、杏奈恋しちゃったかも!)
    (首から上以外は完ぺきやなっ)
    (でも友達としてっことで紹介してもらってたし、恋愛対象として見てくれてるんかなぁ・・)
    こんなことを考えていた。

    2009-05-15 23:21:00
  • 72:

    杏奈

    次は私がバッティングしてみた。
    でも全部空振り。
    「杏奈ちゃん目瞑ってるやん(笑)そりゃ打たれへんで〜」
    「だって球早いもん?こんなん打たれへんわぁ〜」
    「センスないな(笑)」

    2009-05-15 23:26:00
  • 73:

    杏奈

    達也はたまにズバッとグサッとくるとこを言う。
    まぁ本当のことだけど。

    それから、バレー・バトミントン・テニス・卓球とほぼすべてのコーナーを回って少し休憩した。

    2009-05-15 23:31:00
  • 74:

    杏奈

    達也がタバコを吸う隣でジュースを飲みながら私は
    「たっちゃんどんくらい彼女いてへんの?」
    気になったことはストレートに聞く。
    「ん〜ちょっと前やな。1ヵ月くらいやで」
    少しショックを受けた。

    2009-05-15 23:37:00
  • 75:

    杏奈

    「杏奈ちゃんはどうなん?」
    聞かれたから聞き返しとこう的な意味で言っているのか、本当に気になって言っているのかどっちだろうと思いながら
    「杏奈は2ヵ月とか。」
    ちょっとテンション下がり気味で答えた。

    2009-05-15 23:41:00
  • 76:

    杏奈

    「そうか〜てか杏奈ちゃん面食いっぽいでなぁ〜男前好きやろ?!」
    図星だったけど
    「えっ全然そんなことないでぇ?!」
    強く否定した。
    「杏奈はちゃんと中身で選ぶもんっ♪」

    2009-05-16 13:11:00
  • 77:

    杏奈

    (まぁ今日からの話やけど)
    心の中で言う。
    「中身かぁ〜例えばどんな人?」
    「優しくておもしろくて野球やってる人!」
    微妙にアピール。

    2009-05-16 18:55:00
  • 78:

    杏奈

    ちょっとストレートすぎたかなと言った自分が恥ずかしくなった。
    達也は
    「そんなに野球好きなんや」と言ってまた2人でスポッチャを楽しんだ。

    2009-05-16 20:55:00
  • 79:

    杏奈

    制限時間いっぱいまで遊んで、車に戻る。
    (まだ帰りたくないな‥)
    こう思いながらも、夜中の道路はすいていたので10分ほどで私の家に着いてしまった。
    達也は私の自転車を出して「またな!」とにっこり笑って帰って行った。

    2009-05-16 21:02:00
  • 80:

    杏奈

    前回会った時は、達也が無事家に着いたかどうかなんて全く気にならなかったけど、恋した私は
    『たっちゃんありがとう♪帰り道わかったかな?家着いたらメールしてや★』
    と、本当にわかりやすい性格。
    達也の車にナビが付いていなかったのもあって少し心配な気持ちもあった。

    2009-05-16 21:06:00
  • 81:

    杏奈

    しかし30分たっても達也からの返信がない。
    眠たいながもずっと待っていた。
    意識が飛びかけたそのとき
    『今着いたで★途中で道迷って焦った(笑)携帯充電なかったから自力でたどり着いた★ゆっくり寝ぇや♪』
    安心した私はもう一度お礼を言って眠りに着いた。

    2009-05-16 21:12:00
  • 82:

    杏奈

    次の日もまたバイト。
    もう私の頭の中は達也でいっばいで、バイトの先輩たちにも達也の話を聞いてもらった。
    「たっちゃんめっちゃ野球上手で〜めっちゃかっこよかったんですぅー!!顔はブサイクですけど(笑)」
    ひつこいようだが達也はバナナマンの日村をマシにしたような顔。

    2009-05-16 21:20:00
  • 83:

    杏奈

    バイト終え、いつものように帰ろうとした時、
    『川村さん!ちょっと待って!』
    と、最近入ったバイトの新人くんに呼び止められた。
    ちなみに川村とは私の名字。

    2009-05-16 21:25:00
  • 84:

    杏奈

    実は私は新人くんが苦手だった。
    ボクシングをしているらしく、顔は須藤元気に似ていたが、話し方が亀田三兄弟みたいだったので、私は「亀田」と勝手に呼んでいた。
    なぜ苦手だったかというと・・話し方も偉そうだったのもあるが、かなりプッシュされていたから。
    家の方面は間逆なのに、こっち方面に用事あるからと私の家の近くまでついて来たり、ご飯に誘われたり、バイト中必要以上に絡んでこられたり。
    私は好きでもない人に見え見えなアタックをされると、その人を嫌いになってしまうのだ。

    2009-05-16 21:35:00
  • 85:

    杏奈

    (またこいつ・・やめてや。帰りたいねんけど)
    達也からのメールに早く返事したいし、亀田は苦手だし、寒いしで少しイラっとした。
    目も合わさずに「何ですか〜?」と足を止めた。

    2009-05-16 21:42:00
  • 86:

    杏奈

    バイト上では私の方が少し先輩だけど、歳は亀田のが2つ上だったから敬語を使っていた。
    亀田はタメ語でええよ!と言うが、見た目イカツいしなんとなく敬語のままだった。

    2009-05-16 21:48:00
  • 87:

    杏奈

    「川村さん好きな人できたってほんま?!」
    これはチャンス!
    「うんっほんまやで!!」
    私はこれ以上ない笑顔で答えた。
    「おれ川村さんのこと好きやねんけど・・おれが入る隙はもうない?」

    2009-05-16 21:53:00
  • 88:

    杏奈

    周りには数人の社員さんとバイト達がいるのにもかかわらず、亀田は告白してきた。
    「おっ告白か〜?!ほな、俺たち邪魔やし帰ろっか♪」
    ムードメーカー的存在の社員さんがそう言って、みんな帰ってしまった。
    そしてもう1度亀田は言う。

    2009-05-16 22:00:00
  • 89:

    杏奈

    「おれじゃアカンの?!・
    2人っきりにされてしまった、早くこの空気から解放されたい。
    亀田の視線がじっと私に向かってくる。
    「杏奈、好きな人できたらその人以外興味なくなるから・・」

    2009-05-16 22:04:00
  • 90:

    杏奈

    「おれもそやねん!好きな子できたらほんま一途なるからなぁ★てかまだ付き合ってはないんやろ?おれ、諦めへんから!」
    「・・・・・」
    私には迷惑でしかなかった。
    今からカラオケでも行こうと、亀田は誘ってきたが、私は断って帰宅した。

    2009-05-16 22:10:00
  • 91:

    杏奈

    この先、亀田の猛アタックが1年ほど続く。
    でも私と亀田が付き合うことはなかった。

    2009-05-16 22:18:00
  • 92:

    杏奈


    もうすぐバレンタイン−

    もちろん私は手作りチョコを達也に渡そうと決めていた。

    2009-05-16 22:27:00
  • 93:

    名無しさん

    おもしろそうやから見てます?頑張って?

    2009-05-16 22:29:00
  • 94:

    杏奈


    103さん
    ありがとうございます?
    まっだまだ序盤ですが、頑張って完結させます?

    2009-05-16 22:50:00
  • 95:

    杏奈

    買い物が終わり、お茶をする。友達は3年も付き合っているのにラブラブで、この冬休み中に旅行に行くねんと嬉しそうに話していた。
    私の話も聞いてもらい、バレンタインの報告を必ずするようにと念押しされ、プリクラを撮って別れた。

    2009-05-16 22:55:00
  • 96:

    杏奈

    バレンタイン当日は達也はボードに行っていたので会えなかった。
    本当は彼女がいるんじゃないかとすごく不安になったけど、達也から
    『ボードから帰ってきたら遊ぼな♪お土産買ってくるな♪』
    こんなメールが来たので、不安な気持ちより早く会いたい、楽しみ!の気持ちのが先にあった。
    ちなみにスポッチャからバレンタインまでの数日間の間、達也と2回ほど会っていた。

    2009-05-16 23:02:00
  • 97:

    杏奈

    午前中で学校は終わったけど、私は部活の集まりに行かなければならなかった。
    卒業生の3年生が、在校生の1・2年生にプレゼントを作るのが毎年恒例で、今年は色紙の寄せ書きと、応援グッズに決まったので、その制作に取り組んでいた。

    2009-05-16 23:13:00
  • 98:

    杏奈

    結局夕方までかかってしまった。
    今日の朝に達也は帰って来たから、疲れて寝てるだろうしちょうどいい時間だったかもしれないな、と思いながら学校を出た。
    達也にメールを送る。
    『寝てるかなー?今学校終わったから、今日はたっちゃんの地元まで会いに行くな♪』
    この日、会う約束はしていたものの、チョコを渡すことは秘密にしていた。

    2009-05-16 23:21:00
  • 99:

    杏奈

    初めて制服姿で会う。
    それにチョコを渡すし、一気に緊張してきた。
    緊張しすぎて体がガタガタ震えてきて、歯がガチゴチ鳴って、隣の人に変な目で見られた。

    2009-05-16 23:27:00
  • 100:

    杏奈

    もうすぐ達也の地元の駅に着くというのに、まだ達也からの返事がない。

    何回もセンター問い合わせをしてみたけど、受信メールなしの表示。
    電話で起こしたらかわいそうかなと思ったけど、約束してたしチョコもあるし・・
    駅に着くと電話をかけまくった。

    2009-05-16 23:40:00
  • 101:

    杏奈

    プルル・・プルル・・

    呼び出し音は鳴るけど電話に出ない。

    めげずにかける私。

    2009-05-16 23:44:00
  • 102:

    杏奈

    『はい・・ごめん寝てた』
    何回目のコールだろうか、やっと達也は出た。
    『たっちゃーん!めちゃ寝起きやなぁ?杏奈もう駅いてるけどどうしよう?!』
    やっぱり起こすんじゃなかった、悪いなと思いなが焦った。
    『ごめんちょっとだけ待ってて!今から行くわ!』

    2009-05-16 23:51:00
  • 103:

    杏奈

    近くにファミマがあるから、そこにいてと指示され、私は言われた通りにファミマで達也を待つ。

    すぐに達也は来た。
    達也の家は駅の前のマンションだった。

    2009-05-16 23:54:00
  • 104:

    杏奈

    達也を見た私は唖然とする。
    いつもばっちり髪も服もセットしている達也なのに、今日はスウェットでボサボサ頭にキャップ。
    何よりも寝起きの顔のブサイクさ。
    (杏奈今からこの人にチョコあげるんかぁ・・)

    2009-05-16 23:59:00
  • 105:

    杏奈

    「起こしてごめんなぁ?今日やめとけばよかったなぁ?」
    私が言うと
    「なんでやね〜ん!約束してたし、全然やで★腹減ってない?マクド行く?」
    一旦達也のマンションの駐輪場へ行き、ニケツでマクドへ向かった。
    寝起きなのに達也はちゃっかり香水をつけていて、いいにおいがした。

    2009-05-17 00:07:00
  • 106:

    杏奈

    マクドに着くと、達也の地元の友達や、さらには弟にまで会った。
    初めて会った時に家族の話をして、弟がいることは知っていた。
    弟はめっちゃジャニーズ系でちょっとギャル男っぽかったけど、男前だった。
    達也も「弟男前やのにおれはブサイクや、なんでおれだけ・・」と言っていた。

    2009-05-17 00:14:00
  • 107:

    杏奈

    ボードの話やら、学校の話をして、ちょうど会話が途切れたときに私はカバンからチョコとプレゼントを出した。
    「たっちゃん、ちょっと遅くなったけど・・これバレンタイン★いっつも送り迎えしてくれてありがとう♪」
    達也はかなりびっくりしていた。
    「ありがとう!」と私の前でチョコを食べておいしいと言ってくれた。

    2009-05-17 00:21:00
  • 108:

    杏奈

    マクドを出て再びニケツで地元をブラブラする。
    達也はこんな格好だし、外は寒いし「おれんち来る?」と言い出した。
    (まっまじで?!杏奈昨日毛剃ったっけ?!てかまだ付き合ってないし襲われたりせんかな・・)
    めっちゃ焦った。
    「うん★変なことせんといてや〜(笑)」と答えた。

    2009-05-17 00:32:00
  • 109:

    杏奈

    ドキドキドキドキ・・

    今日の私の心臓は負担がかかりっぱなしだ。

    2009-05-17 00:35:00
  • 110:

    杏奈

    「おじゃましまーす!」
    ハッキリと大きめの声で言った。
    台所から達也のお母さんが顔を出し、
    「こんにちは」とにっこり笑顔で挨拶をしてくれた。
    玄関からすぐに達也の部屋があるので、とりあえず第一関門突破だ。

    2009-05-17 00:40:00
  • 111:

    杏奈

    達也の部屋は服とマンガで溢れかえっていた。ていうか汚かった。
    「部屋汚いやろ?(笑)その辺座ってて」と足でマンガやらをどけながら私のスペースを作ってくれた。
    達也がジュースを取りに行ってくれてる間に私は鏡を取り出し、髪と化粧と念のため歯もチェックしといた。

    2009-05-17 00:46:00
  • 112:

    杏奈

    部屋に戻ってきた達也は
    「まさか杏奈ちゃんからチョコもらえるとはなぁ〜おれモテモテやぁ(笑)」
    とか言うもんだから
    「えっ?!何個もらったん?!」
    すぐさま聞き返すと

    2009-05-17 00:51:00
  • 113:

    杏奈

    「2個ぉ♪(笑)」
    「2個かよ!(笑)」
    一瞬安心したけど、2個ということは私の他にもう一人渡し主がいるということだから、そのあと一人誰かと聞いたら
    「弟の彼女♪」だそう。
    たっちゃんがモテるわけなんてないかと一人でつっこんだ。

    2009-05-17 00:55:00
  • 114:

    杏奈

    それからトランプとオセロをして遊んだ。

    達也は指一本触れてこなかった。

    2009-05-17 00:58:00
  • 115:

    杏奈

    達也のお母さんは晩ご飯食べていく?といってくれたけど、気を遣うし断って帰ることにした。
    帰りにボードのお土産をくれた。
    お土産はりんごのガム。
    達也イチ押し商品だそうで、達也は自分用にもりんごのガムを大量に買っていた。

    2009-05-17 01:07:00
  • 116:

    杏奈

    今日も達也は車で送ってくれた。
    「もう杏奈ちゃんちからおれんちまでの道完ぺき♪おれ昔ちっちゃい時杏奈ちゃんちらへんに住んでてん♪全然記憶にないねんけどな〜」
    「そうなんや〜」
    りんごのガムといい、昔住んでた土地も同じなんて達也と共通点が持てて、なんだか嬉しかった。

    2009-05-17 01:11:00
  • 117:

    杏奈

    家に着いて制服からジャージに着替えてベッドにダイビング。
    頭の中は達也でいっぱい。

    (普通チョコ渡したら気持ちわかるはずやのに・・たっちゃん何もしてこんかったなぁ・・いや何かされても困るんやけど・・たっちゃん杏奈のことどう思ってるんやろぉ・・)
    (やっぱ遊び友達なんかなぁ・・)

    2009-05-17 01:19:00
  • 118:

    杏奈

    一晩中ずっとこんなことを考えていた。

    2009-05-17 01:22:00
  • 119:

    杏奈

    次の日もずーっと達也のことばかり想っていた。

    2009-05-17 01:46:00
  • 120:

    杏奈


    チョコを渡してから2日後−
    2月18日。
    私は思い切ってメールで達也に聞いた。

    2009-05-17 01:50:00
  • 121:

    名無しさん

    初☆リアルタイム(?p′3`q)


    ゆっくりでィィので頑張って完結させて下さい?

    2009-05-17 01:56:00
  • 122:

    杏奈

    とは言え、いきなり「好き」なんて言えないから遠まわしに。

    『たっちゃんは男女の友情ってあると思う?』

    私は友達として紹介してもらったことが一番引っかかっていたのだ。

    2009-05-17 02:03:00
  • 123:

    杏奈

    達也の返事は・・
    『あると思う★』


    チーン・・

    2009-05-17 02:06:00
  • 124:

    杏奈

    私は当時は男女の友情なんて絶対ないと思っていた。
    今までの経験上、仲が良くなっても、どちらかが恋愛感情を持ってしまって友情関係でなくなってしまうことが何回かあったから。
    (やっぱりたっちゃんからしたら杏奈は友達か・・)

    2009-05-17 02:09:00
  • 125:

    杏奈


    133さん
    ありがとうございます?
    まだまだ先は長いですけど、絶対完結させるので気長に読んでやってください?

    2009-05-17 02:14:00
  • 126:

    杏奈

    泣きそうになりながら私は
    『そっかぁ〜杏奈達、友達かっ♪』
    ちょっとエキサイティングしてしまい何が言いたいのかよくわからない文章を打った。
    すると達也からもよくわからない返事が来た。

    2009-05-17 02:18:00
  • 127:

    杏奈

    『おれ地元に女の親友みたいなやつおるけど、そいつとはほんまに何もないしな★』

    (こっこれは・・!?!?)
    もうやけくそで私は告白した。
    『杏奈たっちゃんのこと好きやねん!』

    2009-05-17 02:21:00
  • 128:

    杏奈

    心臓バクバク。
    あまり自分から告白したことがなかった。

    しかし達也から返事がこない・・

    2009-05-17 02:24:00
  • 129:

    杏奈


    終わった・・

    達也は今までの男の子たちとは違う、可愛さや落ち着きがあって・・
    めちゃくちゃ好きになってたのに・・

    2009-05-17 02:27:00
  • 130:

    杏奈

    達也から返事が来るまでの15分間は何時間にも感じた。

    『おれも杏奈ちゃん好きや★付き合って』

    告白されて嬉しくて泣いたのは後にも先にも達也だけ。

    2009-05-17 02:30:00
  • 131:

    杏奈

    『もぅー!杏奈絶対ふられると思ったしぃ?よかったぁ♪杏奈ワガママやけどいいの?』
    と、私送信−

    『全然おっけ★てか杏奈ちゃんせっかち(笑)次会ったとき告ろうと思ってたのに♪』

    2009-05-17 02:35:00
  • 132:

    杏奈

    めでたく二人はカップルに。
    明後日はバイト休みだから会いたいと伝えると、達也も予定がなかったらしく、初デートが決まった。
    しばらく私は興奮して寝れなかった。
    塔子に報告すると、
    「あんだけ文句ゆうてたのにぃ(笑)まぁでもよかったやん♪神田くんと菜摘にもゆうとくわな★」驚きながらもこう言ってくれた。

    2009-05-17 02:41:00
  • 133:

    杏奈


    初デートも天王寺に待ち合わせた。
    天王寺はお互いの家の中間地点だった。
    今日は私が先に駅に着いて、数分後に達也がやって来た。
    「ごめん!待たせたな?」

    2009-05-17 02:51:00
  • 134:

    杏奈

    達也は新しいiPodが欲しかったらしく、今はもうなくなってしまったけどステーションの電器屋さんに行った。

    ぎこちない二人の距離。
    手をつなぎたかったけど・・私からは恥ずかしくてできないし、こういうのは男の子からリードしてほしいと思った。
    達也はオクテだった。

    2009-05-17 02:56:00
  • 135:

    杏奈

    一通り電器屋を回って、お腹がすいたしご飯を食べることに。
    二人の意見が一致して風月に行った。

    向かい合ってよくよく達也の顔を見ると・・一瞬付き合ってほんまによかったのか?!と最低だけど思ってしまった。
    そんなこととは知らずに達也は「おれめっちゃ幸せぇ〜」のろけていた。

    2009-05-17 03:02:00
  • 136:

    杏奈

    「もうすぐ卒業式やな〜まじ早いわほんま。一瞬やったしな★あっ杏奈ちゃん試合観に来る?」
    達也が残したお好み焼きを食べていた私に言った。
    「試合?何の?野球?」

    2009-05-17 03:20:00
  • 137:

    杏奈

    「たっちゃんが野球してるとこ見たかったぁ・・」
    しょんぼり言う。
    達也も残念そうに、毎年先輩たちの彼女が見にきてたりして、自分も彼女に試合を見せるのが小さな夢だったらしい。

    2009-05-17 13:24:00
  • 138:

    杏奈

    それから風月を出て、プリクラを撮りにアポロまで行った。
    二人とも照れまくって出来上がったプリクラの私の顔は引きつっていた。
    達也は変顔ばかりしていた。

    終電までゲーセンで遊び、まだ一緒におりたいなぁと言いながら別れた。

    2009-05-17 13:29:00
  • 139:

    杏奈

    と、言いつつ次の日も会う約束をしていた。
    次の日は卒業式の前日で登校日だったから、最初で最後の制服デートだ。
    やっぱり待ち合わせ場所は天王寺。
    お互いに卒業アルバムを見せ合い、達也は私の写真写りの悪さに爆笑していた。

    2009-05-17 13:33:00
  • 140:

    杏奈

    私は夕方からバイトだったから、あまり長い時間一緒にいれなかった。
    「たっちゃん制服似合うなぁ♪てか制服やのにようタバコ吸うわぁ(笑)」
    「みんな普通に吸ってんで(笑)学校でも吸うし、先生も見て見ぬ振りってかんじ。まぁ明日で卒業するしもぅ関係ないわ♪」
    こんな会話をしながらホームで別れた。

    2009-05-17 13:40:00
  • 141:

    杏奈

    式が終わって、最後のホームルーム。
    担任の先生が泣きながら「みんなありがとう。いつでも遊びにおいでね」と言ったときは、さすがにうるっときた。
    クラスメートたちと写真撮ったり黒板に落書きをして、私は部室に向かった。

    2009-05-17 13:48:00
  • 142:

    杏奈

    サヨナラ会を終え、携帯を見ると、塔子と達也からメールが来ていた。
    塔子は菜摘ちゃんと、達也と神田くんの試合を観に行っていて、『たっちゃん全然ブサイクちゃうやん♪』とわざわざ達也の野球姿の写メを添付してくれた。
    達也は『今日は多分オールになるから連絡できんかったらごめんな』という内容だった。

    2009-05-17 13:54:00
  • 143:

    杏奈


    卒業後、私は速攻美容院に行き、髪を明るく染め直した。
    エクステもつけた。

    これから始まる大学生活と、達也との日々を妄想しては一人でにやけて、楽しみで仕方なかった。

    2009-05-17 14:01:00
  • 144:

    杏奈


    達也とのラブラブな日々も、大学生活も、長くは続かなかった−

    そんなこと、そのときの私は想像もつかなかった。
    全部私が悪いんだけど・・

    2009-05-17 14:06:00
  • 145:

    杏奈

    しばらくの二人は順調だった。
    ある日達也からの電話。
    『めっちゃいい歌見つけた♪めっちゃおれ達の歌やで〜!今度おれんち聴きにおいで♪』

    2009-05-17 14:19:00
  • 146:

    杏奈


    その達也が言う
    "めっちゃええ歌"が、
    "純恋歌"だった。

    2009-05-17 14:21:00
  • 147:

    杏奈

    まだ二人が付き合う前のこと−。
    達也と車で話して時に、達也は私にこう言ってきた。
    「杏奈ちゃん、ちょっと目閉じてみて」
    私はキスでもされるんじゃなかろうかと一度拒んだが、「そんなんするか」と笑う達也を信じて目を閉じてみた。

    2009-05-17 14:25:00
  • 148:

    杏奈

    「ほら、見える?」
    達也が言う。
    なんのこっちゃさっぱり分からない私が答える。
    「いや、真っ暗やけど?」

    2009-05-17 14:28:00
  • 149:

    杏奈

    「うん、真っ暗やけど、何か光が見えへん?」
    なんとなく達也の言いたいことが伝わった私は
    「あー見える見える!それがどうしたん?」
    「おれな、ずっとこれを宇宙やと思っててん。おれ、宇宙見れてる!って小さい頃本気で思っててん(笑)」

    2009-05-17 14:33:00
  • 150:

    杏奈

    もう私は爆笑。
    「その発想すごいなぁ!!」

    達也はちょっと感性が豊かというか、個性的な人だ。

    2009-05-17 14:36:00
  • 151:

    杏奈

    純恋歌と私たち二人の共通点がいくつかあると言う。

    達也いわく歌い出しの
    "目を閉じれば億千の星"
    の部分がこの宇宙のことだそうで、あとは友達の紹介で知り合ったとか、変なあだ名をつけてくるとか。

    2009-05-17 14:43:00
  • 152:

    杏奈

    私は純恋歌が大好きになった。
    お互いの着信音を純恋歌に設定した。
    当時、純恋歌は流行っていたのでコンビニや有線、いたるところで流れていた。

    2009-05-17 14:47:00
  • 153:

    杏奈

    その純恋歌を初めて聴いた日が、私と達也のファーストキスの日。
    なかなかキスをしてこない達也に私は
    「たっちゃんやっとチューしてくれたぁ♪杏奈ずっと待っててんからぁ★」
    と言ったのを覚えてる。
    達也は「ごめん、おれチキンやから(笑)」となぜか謝り、顔を真っ赤にしながら私を抱きしめてくれた。

    2009-05-17 14:57:00
  • 154:

    杏奈

    その日の晩ご飯は達也のお母さんがご馳走してくれた。
    お母さんはものすごく料理が上手で、どれも手がこんだおかずばかりだった。
    達也が家族に私を紹介してくれると言ったので、リビングまで行き、
    「僕の彼女の杏奈ちゃんですっ♪」
    と、チョケながら紹介してくれた。

    2009-05-17 15:03:00
  • 155:

    杏奈


    ファーストキスは終えたものの、私は1ヵ月経ってからじゃないとそれ以上はしないと決めていた。
    達也に限らず、今までそうしてきた。
    達也は「生き地獄やーん!!!」と布団にくるまりだだをこねていた。

    2009-05-17 15:09:00
  • 156:

    杏奈

    と、言いながらも達也はちゃんと1ヵ月間ガマンしてくれた。

    ホワイトデーは、次は私が地元の友達らとボードに行っていたので会えなかったけど、ランコムのグロスとアイシャドウをプレゼントしてくれた。
    思いっきりドンキの袋に入っていたけど、私は嬉しかった。

    2009-05-17 15:22:00
  • 157:

    杏奈


    そして1ヵ月記念日−
    私たちは1つになった。

    「オカンにバレる?」と達也はテレビのボリュームを大きくした。

    2009-05-17 15:25:00
  • 158:

    杏奈


    達也も私もラブホに行ったことがなかった。
    お互い興味津々で、友達からの情報で色んな設備があると想像しつつ私のバイトが休みの日に会う約束をした。

    やっぱり天王寺で待ち合わせ。

    2009-05-17 15:30:00
  • 159:

    杏奈

    ホテル初体験の私は何か足りないものがあったらいけない、とあれこれ準備をしていった。
    気がついたら、大きめのショップ袋いっぱいの荷物になっていた。
    ドライヤー、アイロン、コテ、シャンプーにパジャマまで。
    今の私がその日の私に会えるなら、「大丈夫!ちゃんとあるよ!」と言いたい。

    2009-05-17 15:37:00
  • 160:

    杏奈

    達也は私に会うなり
    「何なんその荷物!!いらんやろ?!てか絶対あるやろ!自分ネタやで!」
    呆れながら言ってきた。

    2009-05-17 15:40:00
  • 161:

    杏奈

    でも達也も達也で、ホテルに着き、部屋に入ると部屋中あさった後私を襲い、「元とらなもったいない」と一晩で4回もヤッた。

    2009-05-17 15:44:00
  • 162:

    杏奈

    4回目が終わった時にはお互いぐったりして、朝にお風呂に入ることにした。

    結局たくさんの私の荷物は出番がなった。

    2009-05-17 15:46:00
  • 163:

    杏奈

    次の日の朝、一緒にお風呂に入り、時間があまりなかったのですっぴんでホテルを出た。
    達也はすっぴんの私を初めてみて、
    「昨日とちゃう人おる〜(笑)」
    と私をおちょくってきた。

    2009-05-17 15:50:00
  • 164:

    杏奈

    それから朝マックをして、少し天王寺をブラブラした。
    途中で寄ったナカヌキヤで達也はカーラーを買ってくれた。
    「杏奈ちゃんこれでお姉目指してや♪」
    達也はお姉系のファッションが好きだった。
    当時の私はローリーズファームとか、雑誌で例えると関西spygirlとかの服装だった。

    2009-05-17 15:55:00
  • 165:

    杏奈

    大学入学に合わせて私は服装と髪型をガラッと変えた。
    とりあえず雑誌を買いまくって、達也の好みを研究した。
    彼氏の好みに服装を変えるなんて、初めてだった。
    それくらい、達也が大好きだった。

    2009-05-17 16:00:00
  • 166:

    杏奈

    徐々に変わっていく私を、達也は
    「かわいいかわいい♪やっぱり杏奈ちゃんそっちのが似合うでぇ♪」
    褒められるとよけいに気合いが入る私は
    「たっちゃんメロメロ作戦やー!杏奈以外の子好きになったらあかんでぇ!」
    と言った。

    2009-05-17 16:05:00
  • 167:

    杏奈


    そして大学入学−。
    私は女子大で、達也は共学の大学だった。

    2009-05-17 16:09:00
  • 168:

    杏奈

    これから二人が微妙にズレだす。

    入学式も同じ日で、私は袴、達也はスーツ。
    この日は朝から大雨だった。

    2009-05-17 16:12:00
  • 169:

    杏奈

    お互いに校門で撮った写メを交換しあった。

    大学生活が始まると、今までのように会えなくなるのはわかっていたけど、寂しくて寂しくてしかったなかった。
    相変わらず私のバイトのシフトは社員並みに入れられるまま。
    達也はできる限り私に会いに来てくれてた。

    2009-05-17 16:17:00
  • 170:

    杏奈

    そんな優しい達也に、私はワガママばかり言ってよく困らせてしまっていた。
    小さなケンカはたまにするけど、達也がチョケて私が笑う。そうやってすぐに仲直りしていた。
    大学生活は楽しかった。
    仲良し6人グループができ、みんな見た目はお姉系の子たちばかりだった。
    見た目によらず本当にみんないい子ばかりで服装を変えてよかったなと思った。

    2009-05-17 16:28:00
  • 171:

    杏奈

    大学で一番仲良しになった子は美咲だった。
    初めて美咲を見たときは「こんなべっぴんおるんやー!!」って思って食堂や廊下ですれ違う度に私はガン見していた。
    細くて綺麗に巻かれたロングヘアにセンスのいいお姉さんって感じですごく大人っぽかった。

    2009-05-17 16:42:00
  • 172:

    杏奈

    「えーっまじで?!杏奈も前からかわいいなって目つけててんでぇ!!(笑)」
    メアドを交換した。
    偶然にも同じサークルに入ることがわかり、すぐに仲良くなった。
    達也にも前から「うちの大学にものすごいべっぴんがおる」と言っていたので、友達になれたことを報告すると「興奮しすぎやろ(笑)」とつっこまれた。

    2009-05-17 16:53:00
  • 173:

    杏奈

    達也の大学は有名なマンモス校だった。
    はじめは野球がしたいからと、春休み中金髪にしていた髪を黒染めまでしていたのにイベントサークルに入ると言い出した。
    私もサークルに入っていたくせに私はキレた。

    2009-05-17 16:57:00
  • 174:

    杏奈

    「たっちゃん野球したいゆうてたやん!!サークル入るとか絶対女目当てやん!!杏奈おるくせに最低やわ!!」
    「ちゃうって!友達いっぱい作りたいし、野球部へちょいのに規則ばっかり厳しいしおもんないねんって!」

    2009-05-17 17:01:00
  • 175:

    杏奈

    「意味わからん!!ほんまに杏奈のこと好きやったら今から会いに来てよ!」
    一方的に電話を切った。
    意味かわからんのは私の方だ。
    それでも達也は私に会いに来てくれた。

    2009-05-17 17:04:00
  • 176:

    杏奈

    『マンションの下着いたから来て』
    と達也からメールがくる。
    私は会いに来てくれただけてもう機嫌は直ってた。

    「たっちゃーん♪♪」

    2009-05-17 17:07:00
  • 177:

    杏奈

    「機嫌直った?」
    と達也は嫌な顔せずに私に言う。
    「直ったー★たっちゃん大好き★絶対浮気せんといてよぉ〜」

    きっとこの頃から私に嫌気をさしてたんだろう。

    2009-05-17 17:10:00
  • 178:

    杏奈

    こんな感じで4月が終わろとしていた。


    4月末ー
    達也の19歳の誕生日。

    2009-05-17 17:14:00
  • 179:

    杏奈

    私はレストランのバイトは辞めた。
    大学に入ったらせめて最初だけでもシフトを減らしてほしいと伝えていたのに、まったく要望を受け入れくれなかった。
    店長とケンカして無理矢理辞めた。

    5月からは地元の居酒屋でバイトすることが決まっていた。

    2009-05-17 17:18:00
  • 180:

    杏奈

    達也の誕生日プレゼントは時計と灰皿を用意していた。
    何週間も前から準備していたため、電話でポロッと「プレゼントは時計」と口を滑らせてしまってたので、灰皿は急遽買い足した。

    2009-05-17 17:21:00
  • 181:

    杏奈

    ホットペッパーで面白そうな店を見つけ、予約し、そのお店にプレゼントを預けた。
    サプライズのケーキと一緒に店員さんに運んでもらうようにお願いした。

    ありきたりな計画だったけど、達也は喜んでくれた。

    2009-05-17 17:25:00
  • 182:

    杏奈

    「杏奈ちゃんの誕生日のハードル上がるやん〜おれどないしようかな」
    と言っていた。
    私の誕生日は6月。

    どんな誕生日になるのかなともう今から楽しみだった。

    2009-05-17 17:29:00
  • 183:

    杏奈


    5月に入り、ゴールデンウイーク。
    一週間ほど学校は休みなのに、達也とは1日しか会えなかった。

    2009-05-17 17:34:00
  • 184:

    杏奈

    当然私はキレた。
    「もっと杏奈の時間作ってよ」

    「サークルとか付き合いあるやん?わかってや」

    2009-05-17 17:37:00
  • 185:

    杏奈

    「前はもっと会えてたのに。女やろ!」
    「ちゃうって信じてへんの?ちゃんと学校のやつに彼女おるってゆうてるし」
    「もーいい!別れよ」

    2009-05-17 17:40:00
  • 186:

    杏奈

    当然本気で別れようなんて思っていない。
    止めてほしくて、かまってほしくて、言っただけ。

    なのに達也は・・

    2009-05-17 17:42:00
  • 187:

    杏奈

    「本気でゆうてん?」
    本気なわけないのに私は
    「うん。たっちゃん大学入ってからなんか変わったし」

    そんなん本心じゃないよ・・

    2009-05-17 17:45:00
  • 188:

    杏奈




    「わかった。別れよ」

    2009-05-17 17:46:00
  • 189:

    杏奈


    (えっ・・?)
    一気に血の気が引いた。

    「今まで短かったけど、ありがとう!じゃあな。」

    2009-05-17 17:49:00
  • 190:

    杏奈




    私は何も言えなかった。
    頭の中が真っ白になった。

    2009-05-17 17:50:00
  • 191:

    杏奈

    次の日学校で友達に相談した。
    みんなびっくりしていた。
    ちゃんと謝って、もうワガママ言わないと約束するからもう1回付き合いたいと伝えるようにアドバイスをもらった。

    2009-05-17 17:53:00
  • 192:

    杏奈

    授業中だったけど、私は達也にメールを送った。
    でも達也の返事はNO。
    「もう疲れた」と言っていた・・

    2009-05-17 17:55:00
  • 193:

    杏奈

    そりゃそうだ。
    達也の気持ちなんて1ミリも考えてなかった。振られて当然だ。
    あんなに好き好き言っていたのに、こんなに簡単に別れてしまえるのかと、虚しさと寂しさと後悔と・・色んな感情が込みあがってきた。

    涙が止まらなかった私は学校を早退した。

    2009-05-17 18:01:00
  • 194:

    杏奈


    家に着き、声を出して泣いた。
    枕はアイラインとマスカラで真っ黒になった。

    2009-05-17 18:09:00
  • 195:

    杏奈

    最後の最後まで達也に「ありがとう」と「ごめん」が言えなかった。
    最低だ。私が悪いのに。

    そのかわりっちゃぁなんだけど、
    「杏奈はたっちゃん好きやから待ってる!」と、メールをした。

    2009-05-17 18:13:00
  • 196:

    杏奈

    すると、バイブにしたままの携帯が震えた。

    (たっちゃん?!)

    一瞬上がったテンションはすぐに下がる。美咲からだった。

    2009-05-17 18:16:00
  • 197:

    杏奈

    『あ〜んなっ♪学校来てへんのぉ?寝坊かにゃ?』
    美咲の打つメールはコテコテのギャル文字で、絵文字がいっぱいについている。
    『たっちゃんに振られた・・』
    だけ送ると、明日話そうと、言ってくれた。

    2009-05-17 20:00:00
  • 198:

    杏奈

    仲良し6人組からも次々とメールが来た。
    『今日はいっぱい泣いて明日はちゃんとおいでよぅ★』
    『いい女になってたっちゃん見返したれぇ〜!!』
    どれもこんな励ましの内容だった。

    2009-05-17 20:03:00
  • 199:

    杏奈

    しばらく泣き続けてから化粧を落とした。
    バイトに行かなくちゃならない。
    新しいバイトになってからまだ3回目の新人だ。
    気が乗らなかったけど、パンパンに腫れた顔にもう1度化粧をしてバイトへ行った。
    (嫌やなぁ・・めっちゃ目腫れてるしぃ・・)

    2009-05-17 20:08:00
  • 200:

    杏奈

    新しいバイト先は家から自転車で5分ほどの距離にあった。場所は駅で、平日でも結構忙しい。
    「おはようございま〜す!」
    できるだけ笑顔で言った。
    「おはよう!杏奈ちゃん!・・えっ泣いてたん?目腫れてるで!」

    2009-05-17 20:12:00
  • 201:

    杏奈

    「やっぱわかります?!さっき彼氏に振られたんですよぉ〜」
    振られたてだったから、あまり話題にしてほしくなったけどこう答えると、
    「そうかぁ〜!ほな、今日は愚痴聞いたるから、終わったら飲んで帰りな!」
    と言ってくれた。

    2009-05-17 20:18:00
  • 202:

    杏奈

    居酒屋の名前は"和み屋"。

    オーナーは生粋の大阪人でかなりおもろいおっちゃんだった。
    店長、副店長もみんなキャラが濃くてお酒が大好きだった。

    2009-05-17 20:33:00
  • 203:

    杏奈

    バイトを終えると、まかないと同時にワインが丸々1本出された。
    私は目が店になった。
    オーナーはニッと笑って
    「よっしゃ〜あとは二人(店長副店長)に任せて〜杏奈ちゃんこれ飲み!」
    と言った。

    2009-05-17 20:38:00
  • 204:

    杏奈

    ↑目が点になった。
    の間違いです?

    2009-05-17 20:40:00
  • 205:

    杏奈

    私はワインなんて飲んだことがなかった。
    たまに母が家で飲んでいるけど、あまりおいしそうに思えなかったし、飲みたいとも思わなかった。

    若干引き気味な私を見てオーナーはふざけてワインをラッパ飲みしだした。

    2009-05-17 20:44:00
  • 206:

    杏奈

    カウンターには常連客が2組いた。
    オーナーの暴走っぷりは毎度のことらしく、お客さん達も一緒になってワインを回しのみした。
    (どんな店やねん!)
    私も勧められたけど、明日学校があると言い訳してなんとか逃れた。

    2009-05-17 20:47:00
  • 207:

    杏奈

    そんな私を見て店長は梅酒をロックで出してくれた。
    梅酒も飲んだことがなかった私は少し戸惑ったけど、とりあえず飲んどけ!と言われて飲んだ。

    2009-05-17 20:50:00
  • 208:

    杏奈

    その梅酒がおいしくて、3杯目を飲みきったあたりから気分がよくなってテンションが上がってきた。
    私は達也とのラブラブだった日々と、振られたいきさつをみんなに聞いてもらった。
    みんな私が悪いと突っ込んできた。

    2009-05-17 20:55:00
  • 209:

    杏奈

    時計を見るともう1時を回っていた。
    (やばい!明日学校やのに!!)

    私は自分が食べたまかないのお皿と梅酒のグラスを洗って、お礼を言って和み屋を出た。
    オーナーは潰れて寝ていた。

    2009-05-17 20:59:00
  • 210:

    杏奈


    シャワーを浴びて、梅酒のおかげですぐに眠りについた。

    2009-05-17 21:02:00
  • 211:

    杏奈

    次の日−
    朝起きるとやっぱり頭の中は達也のこでいっぱいになった・・

    美咲と約束していたし、みんなメールをくれていたので休みたかったけど大学へ行った。

    2009-05-17 21:06:00
  • 212:

    杏奈

    美咲と私は本当に性格が似ていた。
    二人とも典型的なO型で、ワガママで気が強い。
    野球好きなとこや、ピンクやキラキラしたかわいいものが好きなところとか。他にも共通点はたくさんあった。

    美咲には付き合って3年になる彼氏がいた。

    2009-05-17 21:33:00
  • 213:

    杏奈

    美咲に一通り話を聞いてもらって、美咲は彼氏と会う約束をしていたため、私は一人で帰宅した。
    その日はいい天気だった・・
    自然に涙がこぼれた。

    (たっちゃん・・会いたい・・)

    2009-05-17 21:37:00
  • 214:

    杏奈

    達也と別れてから、私の心はポカンと穴が空いたようだった。

    一緒にいたのはたったの2ヵ月半だったのに・・

    2009-05-17 21:44:00
  • 215:

    杏奈

    『杏奈ちゃん久しぶり!元気してた?おれ、女と別れてもうたわ〜』
    その男友達・土本は偶然にも達也と同じ大学だった。
    土本と達也はタイプが違うし面識もない。
    付き合ってた頃、達也に土本という人知ってる?と聞いたら、知らないと言っていた。

    2009-05-17 21:58:00
  • 216:

    杏奈

    私も達也と別れたことを言うと、いきなり電話の相手が変わった。
    『もしも〜し!杏奈ちゃん?初めまして!』
    その電話の相手は直人といい、土本の大学の先輩だった。
    直人は広島から大学に通うために大阪に出てきていて、最近長年付き合っていた彼女と別れたという。

    2009-05-17 22:02:00
  • 217:

    杏奈

    直人はかなり俺様タイプの男だった。強引でドSだ。
    一方的に電話が切られたあと、私の携帯に未登録の番号からテレビ電話がかかってきた。

    電話に出ると、直人だった。

    2009-05-17 22:07:00
  • 218:

    杏奈

    (いきなりテレビ電話とか・・どんなけ自分好きやねんこいつ。)
    私はドン引き。
    『おっ★杏奈ちゃんかわいいやん♪今度うち遊びにおいでよ』
    下心丸見えな誘い方だった。
    私は当たり障りのないような会話をして適当に電話を切った。

    2009-05-17 22:12:00
  • 219:

    杏奈

    それから直人とはメールをしたり、たまに電話をしたりしていた。
    そんな中、仲良し6人組みの一人、亜由が彼氏と別れたとかなり落ち込んでいた。
    亜由は京都から通っていて、おっとりとした京都弁がかわいかった。

    2009-05-17 22:18:00
  • 220:

    杏奈

    その時、私は思いついた。
    亜由を誘って直人のうちへ遊びに行こうと。
    亜由は杏奈が一緒ならとOKしてくれ、直人ももちろんOK。
    私は直人に男の子いっぱい連れてきてや♪と頼んでおいた。

    2009-05-17 22:22:00
  • 221:

    杏奈

    次の日に即実行した。
    亜由も私もバイトが休みだった。
    授業が終わると、亜由と一緒に直人の家へ向かった。
    直人の家は大学のすぐ近くにあった。
    駅につくと、直人が来てくれて家まで一緒に一緒に行った。

    2009-05-17 22:27:00
  • 222:

    杏奈

    達也と土本は同じ大学。
    直人は土本の先輩なので、直人と達也も同じ大学だ。

    駅から直人の家つくまで、達也がいたらどうしようと、心配になったが、達也らしき人物を見かけることはなかった。

    2009-05-17 22:31:00
  • 223:

    杏奈

    直人の家に着いた。
    広めのワンルームマンションだった。
    亜由と私は適当に座り、しばらく3人で会話をしていると、土本が来た。
    そのあともう一人タクちゃんというめっちゃおもしろい男の子も来て、5人で近所の居酒屋へ行った。

    2009-05-17 22:35:00
  • 224:

    杏奈

    行き先は居酒屋だというのに車で向かう。
    しかも車はオデッセの新型。
    最後に来たタクちゃんの車だった。
    タクちゃんは社長の息子でボンボンだった。
    見た目も中身もFUJIWARAのフジモンみたいな人で、全然気取らない人だった。

    2009-05-17 22:41:00
  • 225:

    杏奈

    初めはタクちゃんと土本、直人が率先して会話をしてくれてた。
    私と亜由は少し緊張していていたけど、お酒の力もあってすぐに溶け込めた。

    土本は亜由を気に入ったみたいで、酔っ払った二人は互いに「あーん♪」と唐揚げを食べさせ合いっこしていた。

    2009-05-17 22:49:00
  • 226:

    杏奈

    私の記憶はここまで。


    気がつくと私と直人はキスをしていた。

    2009-05-17 22:56:00
  • 227:

    杏奈

    長い長いキスだった。
    私はまだお酒が抜けていなくて体に力が入らない。
    そのまま行為は進んでいった。
    拒む気はなった。
    別にどうなってもいいや、と思った。

    2009-05-17 23:04:00
  • 228:

    杏奈

    半分意識がないまま直人のブツが入ってきた。
    私は声がガマンできなくなって、「んっ・・んっ・・」と、お互い息が荒くなってきたところで私は直人を止めた。
    直人は「なんで?やめんの?」と聞き返してきた。
    体を起こし、辺りを見渡すと、私と直人がベッドにいて、その下で亜由と土本は寝ていた。

    2009-05-17 23:11:00
  • 229:

    杏奈

    「直人、お水ちょうだい」
    水を一気飲みして、ようやく状況がわかった。
    「杏奈ちゃんめっちゃ酔っ払ってたで〜大丈夫?」
    小声で会話する。
    「うん・・大丈夫。」

    2009-05-17 23:16:00
  • 230:

    杏奈

    「続きやる?」
    直人は言う。
    私は眠たかったし
    「いや。あんたせめてゴムくらいつけーや」
    と言って脱がされてたパンツやら衣類を着て再び寝た。

    2009-05-17 23:19:00
  • 231:

    杏奈

    「なんで〜?」
    と直人はくっついて来たけど、私は無視した。

    2009-05-17 23:22:00
  • 232:

    杏奈



    翌朝。
    自然に目が覚めた。
    まだみんな寝ている−

    2009-05-17 23:29:00
  • 233:

    杏奈

    私は直人を起こさないようにそっと布団からでて、ベランダに行った。
    直人の部屋はマンションの3階。
    前日は雨が降っていたし、5月の朝は少し肌寒かった。

    (杏奈何やってんねんやろ・・)

    2009-05-17 23:35:00
  • 234:

    杏奈

    初めて会った人とその日のうちに体の関係をもった。
    まぁ不発ではあるけど同じことだ。

    (杏奈は達也が好きやのに・・アホみたい・・最低や・・)
    涙が溢れてきた。

    2009-05-17 23:38:00
  • 235:

    杏奈

    そのとき、後ろから
    「杏奈ちゃん★あっえっ・・泣いてんの?」
    直人だった。
    私は無言で空を見上げた。

    2009-05-17 23:41:00
  • 236:

    杏奈

    「ごめんな・・」
    直人は謝ってきた。ちょっとびっくりした。
    「別に・・杏奈も酔っ払ってもうたし、杏奈も悪いから。あっ昨日の居酒屋、支払いどないしたん?」
    「タクちゃんとおれで出したよ」

    2009-05-17 23:46:00
  • 237:

    杏奈

    「そーかぁ・・ごちそうさん★」

    「杏奈ちゃん、おれと付き合う?」
    「はぁ?」
    いきなりの直人の告白にこいつアホちゃうかと思った。

    2009-05-17 23:49:00
  • 238:

    杏奈

    「・・・・・」
    「なんかゆえよ(笑)」
    無言の私に直人は言う。
    「じゃあ〜嫌や」
    「うわ〜傷つくぅ〜」
    「だってあんたヤリたいだけやろ?バレバレやねん」

    2009-05-17 23:51:00
  • 239:

    杏奈

    もう2度と直人とは会わんやろうと思っていたから、私はズバズバ本心を言った。
    「昨日は酒入ってしもうてたからなぁ・・怒ってる?」
    私は別にその行為に対しては怒ってはいなかった。
    ただ・・自分が情けなかった。

    2009-05-17 23:56:00
  • 240:

    杏奈

    直人は
    「絶対お前おれに惚れるから★」
    と私に宣戦布告?してきた。

    寒かったので、部屋に戻って化粧をし、亜由を起こした。

    2009-05-18 00:06:00
  • 241:

    杏奈

    学校に行く準備ができた頃、タクちゃんが直人の家にきた。
    「おはよーさん★杏奈ちゃん亜由ちゃん二日酔いなってない?大丈夫?てか学校やんなぁ?車出すわ♪準備できたら下おいでな♪」
    タクちゃんは一人ペラペラ喋って家から出て行った。

    2009-05-18 00:12:00
  • 242:

    杏奈

    私と亜由はお言葉に甘えて車で送ってもらった。
    なぜか直人もついてきた。

    ちなみに土本はまだ寝ていたのでほったらかしてきた。

    2009-05-18 00:15:00
  • 243:

    杏奈

    学校に着き、お礼を言って二人と別れた。

    今日は2限から授業をとっていたので、まだ1時ほど余裕があったから、自販機でコーヒーを買い、ガールズトーク。

    2009-05-18 00:18:00
  • 244:

    杏奈

    「杏奈ぁ〜うち、つっちー(土本)気になるかも!」
    「えぇっ!!亜由が土本?ありえへん〜(笑)」
    「なんでぇ?(笑)どーしよ、うちこないだまで彼氏おったのにあかんかなぁ・・」
    「全然あかんことないって★土本のアドレス教えるし、メールしてみぃ♪」

    2009-05-18 00:24:00
  • 245:

    杏奈

    私はなんとなく、亜由に昨日と今朝の出来事は言えなかった。
    亜由に、杏奈は直人くんどうなん?と聞かれが、別にと答えておいた。

    私は行くんじゃなかったかなと思ったけど、昨日まで落ち込んでいた亜由が元気を取り戻していたから、まぁよかったかなと少し複雑な心境だった。

    2009-05-18 00:29:00
  • 246:

    杏奈

    それからも直人とは連絡を取り合っていた。
    もう会わないと思いつつも、達也がいない寂しさを直人でうめようとしていた。

    男を忘れさせてくれるのは男だ。

    2009-05-18 01:49:00
  • 247:

    杏奈


    私には"親友"とはっきり言える友達は3人いる。

    その中で一番二番と順番をつけることはなんか違う気がするが、真の親友はつばさ。

    2009-05-18 01:53:00
  • 248:

    杏奈

    つばさと、私は間逆の性格だ。
    私はおおざっぱで適当、楽観的な考え方。
    つばさは几帳面で神経質。
    どちらかと言うと恋愛経験が多い私と、今まで彼氏ができたことがないつばさ。
    見た目も垢抜けていない感じ。

    2009-05-18 01:59:00
  • 249:

    杏奈

    そんな二人だけど、すごく仲がよかった。
    きっとお互いが、お互いの短所と長所を理解し、自分の意見を言い合える仲だったんだと私は思う。
    つばさは、杏奈といると楽だからだと言っていたけど。
    実際に大ゲンカをしたことがあるのはつばさだけだった。

    2009-05-18 02:10:00
  • 250:

    杏奈

    私が達也に振られてかなり落ち込んだときも、つばさは何も言わずに私の気の済むまで付き合ってくれた。

    直人のことを話したのもつばさだけで、さすがに「直人はやめとけ」と忠告された。

    2009-05-18 02:14:00
  • 251:

    杏奈

    ある日突然直人は私に会いに和み屋に来た。
    タクちゃんも一緒だった。

    私は不思議とそんなに嫌な気持ちにならなかった。

    2009-05-18 02:18:00
  • 252:

    杏奈

    その日はオーナーは別店舗に行っていた。
    店長に二人を友達だと言うと、店長はかなり出血大サービスをしていた。
    直人もタクちゃんもお酒が好きだったから、かなり盛り上がっていた。
    バイトが終わった私は二人に混ざって一緒に飲んだ。

    2009-05-18 02:22:00
  • 253:

    杏奈

    直人の顔をよく見て確かめた。
    自称V6の岡田くん似。

    まぁ似てないことはない。

    2009-05-18 02:24:00
  • 254:

    杏奈

    私はソース顔よりしょうゆ顔のが好みだし、これといった魅力は直人にはないように思っていたけど・・



    目が覚めたら、直人の家にいた。

    2009-05-18 02:27:00
  • 255:

    杏奈

    あれから、みんなで飲んで、酔っ払った勢いで私は直人の家に行った。
    タクちゃんと直人はオデッセで和み屋まで来ていたから、タクちゃんはまた飲酒運転をした。

    寂しさに負けた・・
    弱い人間だ。

    2009-05-18 02:32:00
  • 256:

    杏奈

    起きた時は昼過ぎで、学校はもう間に合わない。
    直人は今日も泊まっていけと言ったけど、さすがに連続無断外泊は親が心配するだろうから、断った。

    またタクちゃんが来てくれて、3人でご飯を食べて帰宅した。

    2009-05-18 02:36:00
  • 257:

    杏奈

    会いたい時に会って、体だけを求め合う。

    やっぱり直人はヤリたいだけだ。
    こんな関係私のこと好きなわけがない。
    お互い都合のいい存在だった。

    2009-05-18 02:39:00
  • 258:

    杏奈

    女にだって性欲はある。

    私は自分を正当化するようにつばさに言った。
    つばさは何も言わなかった。

    2009-05-18 02:42:00
  • 259:

    杏奈

    直人とこんな関係が続いて1ヵ月がたった頃。

    私の19回目の誕生日のこと。
    思いもよらないサプライズ−

    2009-05-18 02:45:00
  • 260:

    杏奈

    直人に前々から誕生日の前後は空けておけと言われていた。
    私は言われた通り、前日当日後日の3日間バイトは入れなかった。
    前日に指定された場所へ向かうと、タクちゃん、直人、土本、亜由、美咲がいた。

    2009-05-18 02:49:00
  • 261:

    杏奈

    私はびっくりして
    「えっなんで?!何これ何これ!!」
    直人は
    「明日は杏奈の誕生日やから、今日は前夜祭や!今日は飲むでぇぇ〜!!」
    私の手を取り、予約していた店へ向かった。

    2009-05-18 02:52:00
  • 262:

    杏奈

    亜由と土本はあれからなかなかいい感じで、遊んだりしていた。
    この計画は直人が提案してくれたらしく、直人が亜由にもう一人私と仲のいい女の子を連れてくるように頼んでくれたみたいだ。

    初めて直人をいいヤツかもと思った。

    2009-05-18 02:56:00
  • 263:

    杏奈

    私はすごく嬉しかった。
    みんなでどんちゃん騒ぎをして、店員さんに何度か注意されたけど気にせず騒ぎまくった。
    そのうち店員さんは何も言わなくなった。

    店員さん、あの時はごめんなさい。

    2009-05-18 02:59:00
  • 264:

    杏奈

    携帯で時報を確認して、カウントダウン。
    「「「ハッピーバースデー!」」」
    でっかいケーキが運ばれてきて、私は思いっきりろうそくの火を消した。
    その瞬間の写メを直人が撮って、奇跡に近いくらいブサイクな顔をしている私にみんで爆笑した。
    ケーキを食べ終わったら、カラオケに行った。

    2009-05-18 03:04:00
  • 265:

    杏奈

    カラオケに着いても歌うわ騒ぐわではしゃぎまくった。

    朝5時まで歌って解散した。
    別れ際に直人は
    「杏奈!今日夕方6時にミナミ来いよ!」

    2009-05-18 03:09:00
  • 266:

    杏奈

    「今日もなんかあんの?!」
    「おう!楽しみにしとけよ♪」


    次の日はサッカーのワールドカップか何かの試合があった。

    2009-05-18 03:12:00
  • 267:

    杏奈

    亜由はバイトのため来れなかったから、5人でミナミのクラブへ試合を観に行った。
    直人とタクちゃんは日本代表のユニフォームを着て気合い充分だった。

    2009-05-18 03:15:00
  • 268:

    杏奈

    試合観戦を終えて、タクちゃんはマイカーでミナミまで来ていたので、美咲と私を家まで送ってくれた。
    私は何度も何度もお礼を言った。

    2009-05-18 03:18:00
  • 269:

    杏奈

    そして誕生日の次の日は、タクちゃんと直人、私の3人でボーリングへ行った。
    その後は焼き肉をたべて、私は直人の家に泊まった。
    タクちゃんは気を利かせて?帰った。

    またいつものように求め合う。

    2009-05-18 03:29:00
  • 270:

    杏奈

    「それはないけど・・あんたいいヤツやな★」
    「手ごわい女じゃのー!(笑)まだ足りんのか〜」
    直人はたまに広島弁がでる。
    ほとんど大阪弁ベースだけど。

    2009-05-18 03:36:00
  • 271:

    杏奈


    私はこの先も直人に恋愛感情がもてなかった。
    体の関係から始まる恋は、私はないと思う。

    2009-05-18 12:58:00
  • 272:

    杏奈


    次の日−
    私は授業をサボって美咲と食堂で話していたときのこと。
    「なぁ杏奈〜♪杏奈、キャバとか興味ない?!」
    突然美咲は言った。

    2009-05-18 13:06:00
  • 273:

    杏奈

    話を聞くと、美咲の学部にキャバクラで働いてる子がいるらしい。

    2009-05-18 13:25:00
  • 274:

    杏奈

    私はキャバとかホストとか、たまにあるテレビの特番を見るのは好きだった。
    興味がないことはない。

    「時給3000円も貰えるらしいでぇ!!」
    美咲は目を輝かせながら言う。

    2009-05-18 13:27:00
  • 275:

    杏奈

    時給3000円に、私も食いついた。
    「まじぃ?!」
    和み屋の時給は900円だった。
    「今度一緒に体験行こうやぁ〜♪」
    「うんっ行こ行こ!!」

    2009-05-18 13:31:00
  • 276:

    杏奈

    早速美咲の友達・千恵に店の場所を教えてもらった。
    私と美咲が都合の会う日は、千恵は出勤日でなかったので、美咲と二人で行く事になった。

    場所は梅田の東通りにあった。

    2009-05-20 00:05:00
  • 277:

    杏奈

    店長が近くまで迎えに来てくれたので、初めて行く東通りも迷うことなくたどり着くことができた。

    ドキドキしながら店内に入ると、狭くて正直汚いのに驚いた。
    それに、徐々に出勤してきた女の子達も髪をセットしていなくて普通な感じの子ばかり。
    テレビで見たキャバ嬢達とはかなり違った印象を受けた。

    2009-05-20 00:13:00
  • 278:

    杏奈

    私達二人が初めてのキャバ体験ということもあって、店長は丁寧に店のシステムやキャバ嬢とは、など教えてくれた。
    あまり理解できなかったけど・・。
    そして店で用意されていたドレスが可愛くないと美咲と文句を言いながら着替えた。

    2009-05-20 00:17:00
  • 279:

    杏奈

    私は自分の事を「杏奈」、美咲も「みぃ」と呼ぶもんだから、本名と源氏名は統一した。

    平日だし、汚い店だしで、あまりお客さんは来なかった。
    美咲とずっと喋っていた。

    2009-05-20 01:31:00
  • 280:

    杏奈

    結局、あまり接客をしないまま体験終了。
    4時間ほど働いた今日の収入は8000円。
    体験だから、時給は2000円だと後から聞かされて美咲はかなり怒っていた。

    2009-05-20 01:34:00
  • 281:

    杏奈

    「ちょお〜ほんまありえんわ!汚い店やし店長歯ぬけでキモイし、もっとええ店で働かん?」
    美咲がプリプリしながら言う。
    「ほんまそれ!!暇すぎやしな!」
    と、いう事で次の日も梅田に行ってHEP前でスカウト待ちをしようと決めた。

    2009-05-20 01:39:00
  • 282:

    杏奈

    夜中に家に着くと、店長からメールが来ていた。
    また来てねという内容だったが無視して寝た。

    次の日はなんとなく学校を休んだ。

    2009-05-20 01:42:00
  • 283:

    杏奈

    予定通りHEP前でスカウト待ちをした。
    私達はいかにも、な格好をしていたからすぐにお兄さんに声をかけてもらえた。
    私は昨日のようなオチになりたくないと、お兄さんに念押しした。
    「とりあえず、立ち話もアレやから喫茶店でも行こうか♪」

    2009-05-20 01:48:00
  • 284:

    杏奈

    私と美咲はまず時給にこだわった。
    学生で水商売経験がない二人。
    しかも場所は梅田。
    体験で3000円を出してくれる店はあまりないと言われたが、金曜日ということもあって割とすぐに紹介してもらうことができた。

    2009-05-20 02:22:00
  • 285:

    杏奈

    「じゃあ早速やけど面接に行こうか♪」
    喫茶店を出て、お兄さんのあとをトコトコ着いて行った。

    2009-05-20 02:23:00
  • 286:

    杏奈

    HEPから少し離れた場所にある店に着くと、私達以外にも体験の面接をしている子がいた。
    店内は広くて白を基調したデザイン。
    昨日キャバ嬢デビューしたばかりの私だったけど、昨日の店よりもしっかりとしたシステムだな、と思いがら面接受けた。

    2009-05-20 02:33:00
  • 287:

    りぉ

    読んでます?
    頑張ってね(^^)v

    2009-05-20 13:15:00
  • 288:

    杏奈

    昨日引き続き源氏名は本名と同じにした。
    徐々に店内が賑わってきて、気がつくと満席状態に。
    始めの2回までは私と美咲はペアで席につかせてもらった。

    不思議と緊張しなかった。

    2009-05-20 13:15:00
  • 289:

    杏奈

    フリーのお客さんにもついて指名がもらえたときはすごく嬉しかったな。
    途中で美咲の様子が気になって美咲を横目で探す。
    どうやら美咲も指名をもらったようで、楽しそうだった。

    2009-05-20 13:43:00
  • 290:

    杏奈

    日付が変わって少し店内が落ち着いた頃に、私達の本日の業務は終了。
    たった数時間で1万以上も貰えた。

    私と美咲はまた来週もこの店で小遣い稼ぎをしようと決めた。

    2009-05-20 13:47:00
  • 291:

    杏奈


    りぉさん
    ありがとうございます?
    今から少し更新します?

    2009-05-20 21:05:00
  • 292:

    杏奈


    その当時の私にとってキャバの体験はいい小遣い稼ぎだった。
    簡単な接客をするだけで1日で1万円以上も手に入れれる。

    それから私達はその店に数回体験として行った。

    2009-05-20 21:08:00
  • 293:

    杏奈

    和み屋とキャバ体験を繰り返す日々。
    その時がよければいい。
    本当に何も考えていなかった。
    バイトを優先した生活を送っていたから、この頃からだんだんと学校には行かなくなった。
    と、同時に直人とも連絡をとらなくなっていった。

    2009-05-20 21:13:00
  • 294:

    杏奈

    男がいない寂しさを、バイトで紛らわすようになってた。


    こんな生活をしていたら、実家暮らしの私は当然親に怒られる。

    2009-05-20 21:18:00
  • 295:

    杏奈

    レストランでのバイトは、一応、少し有名で誰でも入れる感じのお店ではなかったし、夜は必ず10時に終われるので許してもらえた。

    よく、達也と夜遊びに行って帰宅すると、家の鍵とチェーンがかかっていてよく締め出しをくらった。

    2009-05-20 21:28:00
  • 296:

    杏奈

    締め出しをくらう度に、私はインターホンを鳴らして親を起こし、チェーンをあけてもらっていた。
    結局あけるなら、はじめから閉めるなよって感じだけど。

    これを何回か繰り返すうちに、親は呆れてかもうチェーンをかけることはなくなった。

    2009-05-20 21:32:00
  • 297:

    杏奈

    締め出しをくらう度に、私はインターホンを鳴らして親を起こし、チェーンをあけてもらっていた。
    結局あけるなら、はじめから閉めるなよって感じだけど。

    これを何回か繰り返すうちに、親は呆れてかもうチェーンをかけることはなくなった。

    2009-05-20 21:33:00
  • 298:

    杏奈

    レストランのバイトを止めて、和み屋で働くと報告した時は、もう何もいわれなかった。

    2009-05-20 21:34:00
  • 299:

    杏奈


    今まで親に言われるとおりにやってきた。
    もうガマンの限界だった。

    2009-05-20 22:32:00
  • 300:

    杏奈

    親を避けるようになった私は外泊をする。
    外泊先は大学の友達の家だったり元カレの家だったり。
    その場しのぎの毎日。

    2009-05-21 21:26:00
  • 301:

    名無しさん

    続きかいて?

    2009-06-01 20:12:00
  • 302:

    名無しさん

    糸冬

    2009-06-02 06:08:00
  • 303:

    杏奈

    久しぶりに更新します??

    2009-06-10 14:12:00
  • 304:

    杏奈

    たまたま体験で行ったお店の代表が私を気に入ってくれて、素人な私にしてはいい時給を出してくれていた。
    送り迎えも代表自らしてくれてて、お店の雰囲気も悪くはなかったし居心地はよかった。

    2009-06-10 14:20:00
  • 305:

    杏奈


    久々に和み屋とキャバが休みの日。
    つばさと会う約束をして、地元のマクドに行った。

    2009-06-10 14:22:00
  • 306:

    杏奈

    2人ともチーズバーガーセットを頼んだ。
    会計のときに私が
    「会計一緒で♪つばさ〜今日は杏奈おごるからっ★」
    「まじで♪ラッキーさんきゅ!」

    2009-06-10 14:25:00
  • 307:

    杏奈

    会計を済ませてあいてるテーブルに座り、ガールズトーク。

    つばさは保育士を目指していている短大生だった。

    2009-06-10 14:31:00
  • 308:

    杏奈

    人見知りなつばさは、入学当初、友達ができなかったらどうしようと心配していた。

    2009-06-10 14:37:00
  • 309:

    杏奈

    今はもう短大生活に慣れ、仲良しグループもできて、毎日充実してると話してくれた。

    それを聞いて私も嬉しかった。

    2009-06-10 14:41:00
  • 310:

    杏奈

    「杏奈は大学どう?」
    つばさが私に聞く。

    ここ1ヵ月以上、まともな生活を送っていない私は当然大学を休みがち。
    「あ〜・・うーんと・・。杏奈最近大学行ってないねんなぁ〜」

    2009-06-10 14:44:00
  • 311:

    杏奈

    つばさはなんでも話せる友達だし、隠すことなんてないから正直に言った。
    「えぇ?!なんで?大学でなんかあった?」
    「んーん★友達はみんないい子やし好きやで♪杏奈、今キャバやってんねん♪」

    2009-06-10 14:49:00
  • 312:

    杏奈


    一瞬でつばさの顔色が変わった。
    「え・・キャバってキャバクラ?和み屋でバイトしてんちゃうの?」

    2009-06-10 14:52:00
  • 313:

    杏奈

    つばさの冷たい目をそらして私は
    「和み屋とキャバ掛け持ちしてる★」
    しどろもどろになりながらも、できるだけ明るい口調で答えた。

    2009-06-10 14:55:00
  • 314:

    杏奈

    そのままつばさは下を向いたまま何も答えなかった。

    沈黙が続いた・・

    2009-06-10 14:57:00
  • 315:

    杏奈


    沈黙のあいだ、私はつばさを直視できなくて、壁側の席だったので壁に背もたれしてずっと右横を向いていた。

    ポタッ・・ポタッ・・

    2009-06-10 15:07:00
  • 316:

    杏奈

    つばさは泣いていた。

    びっくりして私は
    「つばさなんで泣くん?!キャバってそんな悪いことちゃうで?お酒のみながらおっちゃんと話するだけやし?」

    2009-06-10 15:09:00
  • 317:

    杏奈

    「あんた変わったな・・見た目もそんなに派手になったのはキャバやってたからやったんや・・最近男関係もだらしないし・・・・大学ちゃんと行きや!今の杏奈嫌い。私が知ってる杏奈じゃない!」

    2009-06-10 15:14:00
  • 318:

    杏奈

    何もいえずにいる私に、つばさは
    「私最近杏奈おかしいと思っててん。昼間にメールしても夜中とか朝方にしか返事かえってこやんし、電話もでやんし。まさかキャバやってるとは思わんかった・・」

    2009-06-10 15:20:00
  • 319:

    杏奈

    わたし、キャバクラやったから変わったんじゃないよ…毎夜毎晩メールの返事が遅いのはね 実はオナニストだからなの……

    2009-06-10 17:23:00
  • 320:

    杏奈

    一時間後にはつばさもオナニーについて興味津々になっていた

    2009-06-10 17:26:00
  • 321:

    杏奈

    >>337から続きです

    「・・・・・・」
    なんて言ったらいいのかわからない。沈黙し続けていた私に、つばさは
    「そんなんで稼いだお金でおごっていらんから。」

    2009-06-10 21:14:00
  • 322:

    杏奈

    と言い、つばさはトレーに500円玉をおいて帰ってしまった。

    一人ポツンと店内で、ただぼーっとしていた。

    "泣いてくれる友達がいてるんや"と思えばいいのか・・"なんで泣くん?"と思えばいいのかわからなかった。

    2009-06-10 21:18:00
  • 323:

    杏奈



    そのあと、一人で和み屋へ飲みに行った。
    カウンターでずっと考えていた。
    でも答えがでなかった。

    2009-06-10 21:21:00
  • 324:

    杏奈

    和み屋のスタッフ達はみんな私がキャバを掛け持ちしてることを知っている。
    オーナーに相談したら
    「水商売は偏見ある仕事や。俺らも実際水商売や。やから水商売は悪いこととは思わん。・・でも、お前はその子大事にしたらなあかんで。」
    こう言っていた。

    2009-06-10 21:25:00
  • 325:

    杏奈


    8月−
    大学のテストを1教科も受けないまま夏休みが始まった。

    2009-06-10 21:28:00
  • 326:

    杏奈

    私はキャバを辞めた。


    理由は・・
    店の女の子にドンみたいな人がいて、その人のお客さんが私に指名変えしてしまったことからイジメが始まったから。

    2009-06-10 21:30:00
  • 327:

    杏奈


    そんな最悪な私と、最悪な男は出会った。

    和み屋の他店舗の店長、「吉原さん」。
    たまたま吉原さんが仕事が休みの日に、私が働いてる店舗に遊びに来ていて、そこから彼のアタックが始まった。

    2009-06-10 21:40:00
  • 328:

    杏奈

    吉原さんは26歳。私は19歳。7つも年上の男の人と個人的な付き合いをするのは初めてて、すごく新鮮だった。
    週に1回しかない休みを私に合わせてくれて、いろんなとこへ連れて行ってくれた。

    2009-06-10 22:28:00
  • 329:

    杏奈

    だけど吉原さんは、店長のくせに9月いっぱいで和み屋を辞めてしまった。
    保険もないし、雇われ店長じゃ先がないとのことだった。
    オーナーとかなりモメたらしい。
    結局、知り合いのツテで、某貿易会社に就職することになった。

    2009-06-10 22:38:00
  • 330:

    杏奈


    私は吉原さんに告白をされてから、ほかの男の子達みんな切った。

    2009-06-10 22:40:00
  • 331:

    杏奈

    後期からはたまにサボったりもするけど、前期よりは真面目に大学にも行くようになった。

    自然につばさとも仲直りできた。

    2009-06-10 22:44:00
  • 332:

    杏奈

    10月には吉原さんと淡路島に旅行に行った。
    吉原さんが全てプランをたててくれて、彼氏と旅行するのは初めてだった私は嬉しかった。

    ケンカもしたけど、順調だった。

    2009-06-10 22:47:00
  • 333:

    杏奈

    吉原さんのお姉さんが結婚が決まり、家族の食事会に私をよんでくれたり、たまにブランドもののアクセサリーをプレゼントしてくれたりして・・


    愛されてると思ってたのに。

    2009-06-10 22:50:00
  • 334:

    杏奈



    12月−。
    クリスマスは二人で東京に遊びに行った。
    そして年末。

    2009-06-10 22:51:00
  • 335:

    杏奈

    (な〜んか最近アソコがかゆくて、おりものも変やし臭い・・)
    Hするときも、最近痛い。

    心配になって吉原さんに言うと、
    「大丈夫大丈夫!杏奈病気ちゃうよ!」

    2009-06-10 22:59:00
  • 336:

    杏奈

    (吉原さんがそう言うんやから大丈夫かっ♪)

    年越しはどこ行っても人ごみで溢れているから、ホテルでガキ使を見ながら過ごした。
    その時もすごく痛かった。
    一度、私は拒否したが、理性がぶっ飛んだ吉原さんは私の言い分を聞いてくれなかった・・

    2009-06-10 23:06:00
  • 337:

    杏奈

    年が明けて、しばらくたってもデリケートゾーンの症状は変わらなかった。
    さすがに心配になって吉原さんに一緒に婦人科に付いてきてほしいと頼んだが、拒否され、ケンカになった。

    結局私一人で婦人科に行った。

    2009-06-10 23:09:00
  • 338:

    名無しさん

    あげい

    2009-06-11 20:47:00
  • 339:

    杏奈

    初めて行く婦人科・・
    家の近くに婦人科が2件あった。
    ネットで診察時間を調べて、評判のいい女の先生がいる方の病院を選んだ。

    2009-06-11 21:21:00
  • 340:

    杏奈

    受付で紙コップを渡され、1時間ほどたってようやく私の名前が呼ばれた。

    優しそうな顔をした先生で、少しだけ緊張がほぐれた。
    症状を話すと、検尿の結果、雑菌がみつかったらしく患部を診てもらうことに。
    女の先生とはいえ、恥ずかしかった・・

    2009-06-11 21:34:00
  • 341:

    杏奈

    性病の検査をし、その結果がでるまで飲み薬と塗り薬を渡され、終了した。

    検査代、診察代、薬代・・
    学生の私には大きな出費だ。

    2009-06-11 21:37:00
  • 342:

    杏奈

    病院を出て吉原さんにメールを打った。

    この時点でもう別れを決めていた。
    彼女が不安がっているのに病院にもついてきてくれない、検査費も出してくれない、心配してくれない男なんていらない。

    2009-06-11 21:43:00
  • 343:

    杏奈

    それなのに吉原さんは別れたくないの一点張り。
    半泣きで家まで押し掛けてきた。
    そんなことされても余計冷めるだけなのに。
    26にもなってアホちゃうかと思った。

    2009-06-11 21:49:00
  • 344:

    杏奈


    そして1週間後−
    検査の結果は陽性。

    私は吉原さんと付き合ってから浮気なんてしてない。

    2009-06-11 21:52:00
  • 345:

    杏奈

    もう私はブチギレ。
    その日の内に吉原さんを私の家の近くの喫茶店に呼び出した。

    喫茶店には私が先に着いた。
    仕事帰りでスーツを着た吉原さんが5分後ぐらいに来てバトル開始。

    2009-06-11 21:56:00
  • 346:

    名無しさん

    主さん続き…(;_;)

    2009-07-20 21:25:00
  • 347:

    杏奈

    久しぶりに覗いてみたらあがってましたぁ?
    369さん
    ありがとうございます?

    また更新させてもらいますね?

    2009-07-21 14:02:00
  • 348:

    杏奈

    >>367からです

    とりあえず私は黙って検査結果の用紙、領収書をテーブルの上に置いて見せた。
    吉原さんも何も言わずにそれらを見る・・

    2009-07-21 14:05:00
  • 349:

    杏奈

    「何か言うことないん?」
    「・・・・・」

    黙りこむ吉原さんにイラついた。
    「もうあんたとは終わってるし浮気か風俗か知らんけど、とりあえず治療費はもらうから。」

    2009-07-21 14:09:00
  • 350:

    杏奈

    「いや、杏奈まじで信じて!おれほんま浮気なんかしてな・・」
    と言いかけたとこで私の中でブッチーンと何かが切れた。
    「そんなんどーでもええねんって。お前情けない思わん?女にこんな思いさせて。しょーもないやっちゃな。今も言うたやん!杏奈らもう終わってるって。ほんまに悪い思ってんなら治療費だせや。それで杏奈には一切関わらんといて」

    2009-07-21 14:15:00
  • 351:

    杏奈

    今思うと、私も子供で・・他に言葉あっただろうけど、
    私の言い方が悪かったのか、吉原さんの反逆が始まった。

    それからは暴言の飛ばし合いだった。

    2009-07-21 14:20:00
  • 352:

    杏奈

    店員さんや他のお客さんたちも私たちの方を見ていた。
    でもそんなの気にせず「ハゲ!」とか「デブ!」とか、もう思い付くだけの悪口を言い合ってた。

    2009-07-21 14:25:00
  • 353:

    杏奈

    すると、
    "ピピピー"
    そんな言い合いを中断したのは吉原さんの携帯の着信。

    どうやら、職場の飲み会があるらしい。

    2009-07-21 14:29:00
  • 354:

    杏奈

    (こんな時に電話でるんかよっ)
    ますますムカつく私をよそに吉原さんは、
    「いやねぇ〜、今女とモメてるんっすわ〜もう終わらすんで、すぐ向かいますねぇ〜!」

    2009-07-21 14:33:00
  • 355:

    杏奈

    なんかもう呆れてどうでもよくなってきた。
    けど、治療費だけは貰わないと気が済まない。

    「で?杏奈ナンボいるん?金。」
    電話を終えた吉原さんが言ってきた。

    2009-07-21 14:36:00
  • 356:

    杏奈

    「2万でええわ」
    「はぁ??!!どんな計算したら2万なんねん」
    「よー見てみぃや。これから完治するまで通院せなあかんから、ざっと計算こんなもんやろ」

    2009-07-21 14:39:00
  • 357:

    杏奈

    「避妊させんかったお前にも非があるんやから、おれは絶対全額出さん。」
    こいつ開き直りやがった。
    「お前・・人として終わってんな。もーええ。話ならん。第3者呼ぼか。」
    と、私が言うと、
    「おれ時間ないから〜ほな!」

    2009-07-21 14:43:00
  • 358:

    杏奈

    1万だけ置いて吉原さんは喫茶店から出て行ってしまった。
    ごめんの一言もなく。

    こんな男を少しでも好きだった自分がキモくて仕方なかった。

    2009-07-21 14:46:00
  • 359:

    杏奈



    この頃1月中旬だったかな・・

    両親と何回も話し合いをして、大学を中退することが決まった。

    2009-07-21 14:51:00
  • 360:

    杏奈

    大学へ行く意味というか、理由が自分でわからなくなってしまって・・

    厳しい家庭だったから、初めはすごく怒られたし、外禁なんかもくらった。
    けど、無理に行かせても無駄だと父が言って、中退が決まった。

    2009-07-21 14:54:00
  • 361:

    杏奈

    そしてケジメをつけろ、とのことで、和み屋のバイトも辞めた。

    親からすれば、このまま和み屋一本でフリーターになってほしくなかったからだろう。

    2009-07-21 15:07:00
  • 362:

    杏奈

    1月末−

    中退届の書類をもらうために久しぶりに大学へ行った。
    その前に、私の担当だった先生に中退の報告をした。

    2009-07-21 15:11:00
  • 363:

    杏奈

    前期の中盤から休みがちになった私を気にかけてくれていて、優しい先生だっただけに合わす顔がないと思っていたけど・・
    お礼とごめんなさいをちゃんと言えてよかった。

    2009-07-21 15:15:00
  • 364:

    杏奈

    その日の夕方、大学の友達(仲良し6人組)でご飯を食べに行った。
    6人組の中のもう一人、ちーちゃんも大学を中退することになった。
    ちーちゃんは、お腹に赤ちゃんができたのだ。

    2009-07-21 15:20:00
  • 365:

    杏奈

    みんなでお互いの第一印象はどーだったとか、ちーちゃんの赤ちゃんは女の子っぽいとかそんな話をした。
    京都や滋賀から遠いところに住んでる子がいるし、ちーちゃんの体も気遣って、早めの解散となった。

    2009-07-21 15:23:00
  • 366:

    杏奈


    そして次の週に、ちーちゃんと一緒に退学届を出した。

    2009-07-21 15:25:00
  • 367:

    杏奈

    今ではすっかりいいお母さんになったちーちゃん。
    この頃、妊娠3ヵ月でつわりはそんなにひどくない方らしい。

    あんなに強めなギャルの格好をしていたのに、ぺたんこのブーツに可愛らしいワンピースを着ていて、母親になるとこんなに変わるのか〜と感心した。

    2009-07-21 15:32:00
  • 368:

    杏奈

    退学届を出したあと、近くのカフェで少し話をした。

    吉原さんとのことや、私がこれからどんな仕事に就くかとか。

    気がつくと2時間もガールズトークしていた。

    2009-07-21 15:38:00
  • 369:

    杏奈

    「うちもう帰らなあかぁん?杏奈ごめんやでぇ〜また赤ちゃん見にきて★」
    「うんっ!絶対行くー♪杏奈もはやく赤ちゃん欲しいわぁ♪」
    「杏奈も作っちゃいよ〜あっでも相手おらんか(笑)」
    「うっさいわ!(笑)」
    カフェを出て駅までの道、こんな会話をしていた。

    2009-07-21 23:41:00
  • 370:

    杏奈

    その時・・
    ふと、達也の顔が思い浮かんだ。
    と、同時に
    「杏奈さぁ〜、たっちゃんの時がいっちばん楽しかったわぁ」
    自然に言葉に出た。

    2009-07-21 23:44:00
  • 371:

    杏奈

    ちーちゃんは「なんで今更たっちゃん?!」って笑いながら言ってた。
    「いやぁ〜なんとなくねっ★ほにゃ、また仕事決まったら報告するな♪気ぃつけてな★」

    そのあと、私はミナミに寄ってブラブラして帰宅することにした。

    2009-07-21 23:50:00
  • 372:

    杏奈

    帰宅途中の電車で携帯を見ると、1件の不在着信の表示。

    未登録の番号からだった。
    (お客さんかな・・まぁ用事あるならまたかけてくるやろ)

    特に気にすることなく、そのまま放置した。

    2009-07-22 00:09:00
  • 373:

    杏奈

    今でもはっきり覚えてる・・

    その日は金曜日で、めったにドラマにハマらない母親までとりこにした花男の放送日。

    2009-07-22 00:13:00
  • 374:

    杏奈

    その花男が終わり、エンディングの歌が流れた瞬間に携帯が鳴った。
    塔子からだった。
    (絶対塔子も花男見てたやん!)
    1人で笑いながら電話に出た。

    2009-07-22 00:22:00
  • 375:

    杏奈

    『もしもぉーし♪塔子花男見てたやろ(笑)』
    『えっわかるぅ?!(笑)てか杏奈ぁ!!!!話あるんやけど!!』
    興奮気味に塔子が話す。

    2009-07-22 00:25:00
  • 376:

    杏奈

    『何なにぃ〜??』
    『落ち着いて聞いてやぁ?!さっき神田くんから連絡あって、たっちゃんが杏奈の連絡先教えてほしいって!!』

    『えぇっ?!』

    2009-07-22 00:28:00
  • 377:

    杏奈

    『せやろぉ!ビックリやろぉ!塔子もめっちゃビックリやねん!!てかもう教えといたけどな〜(笑)』
    『うん!なんかビックリしすぎて逆に冷静やねんけど・・』
    『なんかたっちゃん、携帯無くしたみたいで、杏奈のアドレス消えちゃったんやて!』

    2009-07-22 00:32:00
  • 378:

    杏奈

    『そーなんやぁ〜てかそれ何時ぐらいの話?』
    『んーとなぁ・・夕方!6時ぐらい!』

    そういえばあの着信履歴・・確か6時過ぎだったような・・。
    それを塔子に伝えると、

    2009-07-22 00:36:00
  • 379:

    杏奈

    『えーっ!!それ塔子聞いてへんしぃー』
    『いやぁ〜杏奈、たっちゃんと付き合ってた時が一番楽しかったなって思ってて・・』
    『うん!!それは塔子もなんとなく納得やわ!』

    こんな感じでちょっと長電話をして電話を切ると、メールが着ていた。

    2009-07-22 00:45:00
  • 380:

    杏奈

    振り分け設定をしてない受信ボックスに新着メールの表示−

    (たっちゃんかな・・)

    心臓の動きが早まる。手に汗がにじんできて、変な緊張感の心地悪さを感じたので素早くメールを開いた。

    2009-07-22 15:13:00
  • 381:

    杏奈


    "久しぶり★元気してる?
    達也やけどわかる?"

    2009-07-22 15:15:00
  • 382:

    杏奈

    (たっちゃんアドレス変わってないんやぁ・・)

    久しぶりの達也からのメールは相変わらずシンプルだった。

    "覚えてるに決まってるやん★杏奈はめっちゃ元気やよん♪久々すぎてビックリしたわぁー(笑)"

    2009-07-22 15:19:00
  • 383:

    杏奈

    "やな(笑)てか電話していい?"


    それから1時間以上話した。

    2009-07-22 15:22:00
  • 384:

    杏奈

    達也は私と別れてから、彼女はできていないみたいで、今はスポーツジムのバイトをしているらしい。
    私が大学を辞めたことを言うと、かなり驚いていた。

    2009-07-22 15:25:00
  • 385:

    杏奈

    別れた後のお互いのことを報告するかんじの内容だった。

    達也は1年前と変わりなく、おもしろくて、ちょっと天然で、たまに私をおちょくって・・
    上手く表現できないけど、胸がキュンとなった。

    2009-07-22 15:31:00
  • 386:

    名無しさん

    楽しみにしてます?

    2009-08-16 01:32:00
  • 387:

    名無しさん

    今、全部読みました?
    続きが気になります?
    完結させて下さい?

    2009-08-16 03:05:00
  • 388:

    杏奈

    スポーツジムで腕立て伏せをしてる姿 正直トキめいた。でも私は惑わされなかった私は今や地位も名誉もある身だ。安い男に惚れてはいけない そう思った

    2009-08-16 03:09:00
  • 389:

    杏奈

    410さん 411さん
    ありがとうですー?!!
    今久しぶりに初めから読み返したんですが・・誤字脱字、表現力の乏しさ、ボキャブラリーの少なさにヘコみまくりです(>_

    2009-08-16 17:48:00
  • 390:

    杏奈

    >>409からの続きです

    話が盛り上がり、ついつい長電話になってしまった。
    そろそろ切るかな・・って時に、達也からまさかのお誘い。

    2009-08-16 17:51:00
  • 391:

    杏奈

    「杏奈ちゃんがよかったらやねんけど・・今度飯でも行かへん?」
    恐る恐る、私の反応を伺いながら達也が言ってきた。
    「うん!行こ行こー♪全然おっけぇやで★」

    来週、達也と久しぶりに会うことになった。

    2009-08-16 17:55:00
  • 392:

    杏奈

    前日におニューの服を買いに行った。
    達也と別れても、私は服装を変えることはなかった。
    達也が好きそうな格好と髪型をして、フッたことを後悔させてやろう!と1人企んだ。

    2009-08-16 18:00:00
  • 393:

    杏奈

    達也の提案?で久しぶりの再会は、初めて会った天王寺の天女下にしようと言ってきた。
    意外にロマンチストなんだなと思った。

    2009-08-16 18:04:00
  • 394:

    杏奈

    しかし、当日になって急に「車使えるから、迎えに行くわ★」と電話があった。
    ちょっとがっかり。

    何度も何度も化粧髪型をチェックした。

    2009-08-16 18:17:00
  • 395:

    杏奈

    そして−
    『着いたで★おりてきて』

    家を出る前にもう1度グロスを塗り直した。
    達也は私のマンションの下まで来てくれた。

    2009-08-16 21:28:00
  • 396:

    杏奈

    私のマンションは12階建てで、小さな公園が併設されている。
    付き合ったいた時、いつも公園の前で達也は待っていてくれた。

    2009-08-16 21:37:00
  • 397:

    杏奈

    公園に着くと、達也らしき人物が乗った車が止まっていた。
    達也んちの車は確か大きなワゴン車だったはずなのに、普通の乗用車・・
    数メートル離れているところからでも車内で流れている洋楽が聴こえた。

    2009-08-16 21:41:00
  • 398:

    杏奈

    すると、達也が車の窓を開けて手を振ってきた。
    「おれんち車かわってん!てかめっちゃ久しぶり!!中入りや★」

    達也から声をかけてきてくれた。
    私は緊張しすぎて「うん」の一言しか返せなかった。

    2009-08-16 21:44:00
  • 399:

    杏奈

    すると、達也が車の窓を開けて手を振ってきた。
    「おれんち車かわってん!てかめっちゃ久しぶり!!中入りや★」

    達也から声をかけてきてくれた。
    私は緊張しすぎて「うん」の一言しか返せなかった。

    2009-08-16 21:45:00
  • 400:

    杏奈

    「ほな行きましょか〜」
    私は最近達也の地元にできた大きなショッピングモールにいきたいと言ったので、連れていってもらうことに。

    達也は髪がかなり伸びていた。
    もう少し伸ばしてパーマをあてるらしい。

    2009-08-16 21:52:00
  • 401:

    杏奈

    信号待ちで、お互い目が合った。
    達也は相変わらず不細工。
    でも一緒にいてすごく居心地がいい。
    「たっちゃん全然変わらんな♪変わったのタバコぐらいやな〜」
    「おれはおれやからな★タバコな〜こないだ風邪ひいて、それからずっとメンソやわ」

    2009-08-16 21:58:00
  • 402:

    杏奈

    以前は赤マルだったのが、ハイライトのメンソールになっていた。

    達也と別れてからタバコを吸うようになった私は、なんとなくタバコを吸えなかった。

    2009-08-16 22:03:00
  • 403:

    杏奈

    ショッピングモールに着いた頃にはだいぶ緊張が解けた。
    ずっと行ってみたかったとこだったし、私はテンションがあがった。
    達也もなぜかハイテンションで、2人とも駄菓子を買ってブラブラした。

    2009-08-16 22:07:00
  • 404:

    杏奈



    達也を後悔させようとしてたのに、逆に私の方が惚れてしまった。
    同じ人を2回も好きになった。

    2009-08-16 22:11:00
  • 405:

    杏奈

    大学を辞めてから、仕事が決まるまでは門限10時だと親に勝手に決められていた。

    楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、気がつくともう9時半。

    2009-08-16 22:39:00
  • 406:

    杏奈

    「いややぁ〜杏奈まだ帰りたくないぃぃー!!」
    「しゃあないやろ〜はよ仕事決めたらええんやし★化粧品系かショップやったら?」
    「それやったら土日休みじゃなくなるしなぁ・・」
    「そやけど・・まぁとりあえずなんでもいいから働け!(笑)」

    2009-08-16 22:45:00
  • 407:

    杏奈

    「なぁたっちゃん・・なんで急に連絡くれたん?」
    「なんとなく!」
    「なんとなくかよー(笑)」

    このまま解散したら、またしばらく会えない気がして・・

    2009-08-16 22:48:00
  • 408:

    杏奈


    「やっぱり杏奈たっちゃん好き!」

    2009-08-16 23:07:00
  • 409:

    杏奈


    「はぁっ?!!えっ?!いきなり何告白?!(笑)」
    帰り道の、突然の私の告白にテンパる達也に、さらに私は続けて言った。
    「たっちゃんと別れてから何人か付き合ったけど、たっちゃんが一番楽しかった!今日久しぶりに会ってやっぱりたっちゃんが好きって確信した!!」

    2009-08-16 23:12:00
  • 410:

    杏奈

    「だからたっちゃん杏奈ともう1回付き合って!」

    「まじっすか〜?」
    照れ笑いしながら達也は言った。

    2009-08-16 23:16:00
  • 411:

    411デス☆

    更新されてるぅ?
    まだ主さんが書いてくれるようになってくれてメチャ嬉しいです?

    2009-08-16 23:19:00
  • 412:

    杏奈

    「たっちゃんのチ?ポが一番や!」 
    「俺もお前のマ?コが一番や!」 
    そして事態は急展開、そのままラブホに直行した。

    2009-08-17 02:28:00
  • 413:

    杏奈

    その時わたしはタマってたんで仕方なくヤッた。 
    達也は帰りぎわに「なあ、俺と結婚しよか」と、言ってきた。私は「何を自惚れとんねんコラ」と返した。 
    やっぱり私にはもう達也とは合わないと思った 
    今の私と達也とでは次元が違いすぎる

    2009-08-17 02:34:00
  • 414:

    杏奈

    でも腕立て伏せをしてる時のあの姿が忘れられない…そう思った私はホテルを出た帰り道のど真ん中で達也にお願いした。 
    「今ここで腕立て伏せやってぇな」と言った 
    達也は「うん、いいよ?」 と言った

    2009-08-17 02:37:00
  • 415:

    杏奈

    汗だくになりながらも道のど真ん中で一生懸命腕立て伏せをやってる達也。 
    私はバレようにそのまま放置してその場を去った。

    2009-08-17 02:40:00
  • 416:

    杏奈

    家に着いた私は大爆笑した。「アホやあいつ」と言って腹を抱えて大爆笑した。 その時達也から電話がかかってきた! 
    私は当然無視。 
    アホの達也は何と鬼電してきた

    2009-08-17 02:44:00
  • 417:

    名無しさん

    私は仕方なく電話に出て「ウザイ、ストーカーで訴えるぞ」と一言だけ言ってすぐに電話を切った。それでも達也は鬼電してきた。頭にきた私は警察に通報した

    2009-08-17 02:48:00
  • 418:

    杏奈

    私はつくづく自分がしたことに感心した。 
    「これであのクソヤローはブタバコ行きだ」と思いその日は家族と乾杯した

    2009-08-17 02:51:00
  • 419:

    杏奈

    「たっちゃん…ブタバコで臭い飯いっぱい食べてね…」これが達也に向ける最後の言葉だった 
    私は金持ちで尚且つ男前な彼氏が欲しい☆

    2009-08-17 02:55:00
  • 420:

    杏奈

    達也はブサイクだ。私は以前の私じゃない。 
    「ざまあみろ」私はこの私をフった達也をこらしめた スゴく気分が良かった

    2009-08-17 16:13:00
  • 421:

    杏奈

    ブサイクなんてこの世から消えて無くなればいい 

    2009-08-18 02:41:00
  • 422:

    杏奈

    >>434から

    「おれな、今回杏奈ちゃんと連絡とったんは、そういうつもり全くなくて・・」
    (えっフラれるー!!)

    2009-08-18 13:08:00
  • 423:

    杏奈

    私は「貴様みたいなブサイクは死んで償え!」て返した 達也は残念ながらブサイクだ、金もない。私はそんな男が大嫌いだ

    2009-08-18 16:38:00
  • 424:

    名無しさん

    荒らしウザーイ?
    せっかく主さんが書いてくれてるのに邪魔せんといて?

    ってか主さんトリップ付けた方がィィょ?

    2009-08-18 21:55:00
  • 425:

    杏奈◆CTwlZKDrlE

    448さん
    どうもありがとう?
    トリップできてるかな??

    2009-08-19 21:54:00
  • 426:

    杏奈◆CTwlZKDrlE

    >>446から

    「返事、急ぐ?」
    「いいよ!ゆっくり考えて★」
    「ごめんな・・女の子からこんなけ言うてきてくれてるのに、はっきりせんくて。ちゃんと考えるから!」

    2009-08-19 21:57:00
  • 427:

    杏奈◆n1PtUH2RLI

    ・・・考える・・・?
    そこまで迷う事なのか?私は疑問でたまらなかった・・・


    翌朝やけに頭痛がする、昨日のやけ酒のせい?
    まぁ気にせんとこぉ

    2009-08-20 19:49:00
  • 428:

    杏奈◆n1PtUH2RLI

    考える・・・の言葉が頭から離れない?
    私どぉすればいいの??
    待ってればいいの??

    2009-08-20 22:40:00
  • 429:

    名無しさん

    かいて?

    2009-09-08 14:41:00
  • 430:

    名無しさん



    ━━━━━完━━━━━━

    2009-09-22 17:58:00
  • 431:

    名無しさん

    初めて読みました!
    めっちゃ共感できる部分いっぱいで
    読んでておもしろいです。
    更新楽しみにしてる!
    頑張って!

    2014-03-15 02:29:00
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