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‡クラブスタッフ‡

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  • 1:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    裏切られる毎日。
    信じようとする毎日。
    それでも裏切られる毎日。

    あーあ。今日も腕に傷が増える。

    2008-11-13 01:56:00
  • 2:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    スタッフ総勢20人ほどの箱のENTER。

    男のスタッフばかりだったが、みんな気さくで仲良くなるのに時間はかからなかった。
    みんな音楽に詳しく勉強になり、そして何より人脈が広がっていくこの仕事が楽しくて仕方なかった。

    2008-11-13 02:07:00
  • 3:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    クラブ内は常にテキーラのオンパレード。
    乾杯と称して飲むのもスタッフの仕事。
    乾杯して笑顔でノリ良く接客をする。
    常に元気に愛想良く場を盛り上げる。これがスタッフの仕事。

    2008-11-13 02:14:00
  • 4:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ある日、私がスタッフの健二と喋っていると背後からの視線を感じた。

    振り返ると、バーカウンターに座っている女がこっちを見ている。

    2008-11-13 02:17:00
  • 5:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ありさ「なんかあそこに座ってる子がめっちゃ見てくるんやけど」
    健二「あー、あいつ彼女。ENTER来てはああやって俺のこと監視してんねん。あっ、一応紹介しとくわ!おーい!あゆみ!」

    2008-11-13 02:20:00
  • 6:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    トボトボと歩いてきた彼女。
    健二「この子スタッフのありさ。んで、これが彼女のあゆみ!仲良くしたってなー」
    あゆみ「あゆみです!ありさちゃん、よろしくね?」
    ありさ「こちらこそ?」

    2008-11-13 02:23:00
  • 7:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    挨拶を交わすと私はその場を去った。

    深く関わらないのが一番。

    この1ヶ月で、健二の彼女を紹介されたのは4人目。健二だけじゃなく、こんなこと日常茶飯事だった。

    2008-11-13 02:26:00
  • 8:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    私に紹介するのは、彼女達を安心させるため。

    紹介された沢山の彼女達はみんな、ホッとしたような嬉しそうな表情をする。

    純粋に、第三者に【彼女】と紹介してもらえるのが嬉しい女心なんだろう。

    2008-11-13 02:30:00
  • 9:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    フロアーを見渡すと、健二がお客さんのギャルと話しながら盛り上がっている。

    そしてその姿をあゆみちゃんが睨むような泣きそうな悲しそうな顔で見ている。

    2008-11-13 02:36:00
  • 10:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    冷めた女なのか、(あゆみちゃん見る目がないなー)ぐらいにしか思っていなかった。

    私もスタッフの淳と付き合っていたが、淳は客をナンパしたりすることはなかったし【お互い、客と番号交換はせんとこうな】って約束してたから。

    2008-11-13 02:40:00
  • 11:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳とは趣味や気も合い、気付けば付き合いだして2年が経っていた。

    私たちはこれを機会に同棲することになり、DJ志望の淳はENTERスタッフ、美容学校に行くため私はENTERを辞めることになった。

    2008-11-13 02:44:00
  • 12:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    生活が真逆になったが、お互い夢に向かって頑張る毎日。
    すごく幸せだった。
    2人休みの日曜には必ずデートをした。
    「ずっと一緒にいような」これが2人の口癖だった。

    2008-11-13 02:49:00
  • 13:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    同棲して半年ほど経った週末、久しぶりにENTERに遊びにいこうと思い、淳に連絡をした。

    ありさ「もし?久しぶりにみんなの顔見たいし今から行くわー」
    淳「今から?来るん?」
    ありさ「うん!てかもう着いたわ」

    2008-11-13 02:52:00
  • 14:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    久しぶりのENTER。

    健二「あれ?ありさやん!久しぶりやんけ!元気してたんか?」
    ありさ「元気元気!あとで乾杯しようや!」
    健二「おう!金いいから入りー!」
    ありさ「ありがとう!」

    2008-11-13 02:55:00
  • 15:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    エントランスをくぐると懐かしい爆音。

    (そっかー、今日は水曜やからトランスの日か)

    スタッフや店長に挨拶をすまして、淳の姿を探した。すると、バーにいる淳の姿を発見。

    2008-11-13 02:59:00
  • 16:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    カウンターに座っている女の子と喋っている様子。
    それも仕事だとわかっている私は焼きもちなんて焼かない。

    でも何故か、2人の手に持たれていた携帯に違和感を覚えた。(…接客するのに携帯が何で必要?…)

    2008-11-13 03:04:00
  • 17:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    声をかけづらかった私は、テキーラ片手に健二の元へ行った。
    健二「お!乾杯しよか!」
    ありさ「うん。てかさー、淳、客と遊んだりしてないよな?」健二「いきなりどしてん?」

    2008-11-13 03:10:00
  • 18:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ありさ「うん…何か客と番号交換してるみたいやったから」
    健二「そっかー。でもあいつは俺と違って真面目やで!ありさが好きやから今も一緒に暮らしてるわけなんやし。大丈夫やろ!心配すんな!」

    2008-11-13 03:13:00
  • 19:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ありさ「うん……せやんな!私ちょっと淳のとこに行ってくるわー!」
    健二「おーおー!行ってこい!」
    ホールに戻ると背後から肩をポンっとされ、振り向くと淳がいた。
    淳「今来たんか?」

    2008-11-13 03:17:00
  • 20:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ありさ「うん!」
    (ほんまはちょっと前に来てたけど)
    淳「今日タチ悪い客多いし何かあったら言えよ!お前今日は客やねんから!」
    ありさ「うん!」

    2008-11-13 03:20:00
  • 21:

    名無しさん

    続き読みたいので待っています☆^^

    頑張ってくだつあい!!

    2008-11-13 06:12:00
  • 22:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    >>22さん
    読んでくれて嬉しいです?がんばります?

    2008-11-13 15:51:00
  • 23:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    トランスのイベントは、他のイベントに比べて年齢層も若いためかナンパが本当に多い。
    それにお酒の場とゆうこともあり、乱闘などもしばしば。
    でも常連さんも多く、身内にはすごく良い人ばかり。(表面上しか知らないが)

    2008-11-13 15:54:00
  • 24:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    私は適当に楽しみ、「明日も朝から学校ゃし、先に帰るわなー」と淳に告げ帰宅した。

    (久しぶりやし楽しかったなー。さっ、明日朝早いし早く寝よっと)

    2008-11-13 15:57:00
  • 25:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    Pipipi……アラームの音で朝6時に起きる。

    (ふぁー。あれ?淳まだ帰ってきてないんかー。ご飯でも行ってるんかな?)

    私は特に気にすることもなく、掃除・洗濯・ご飯の準備を終え学校へ向かった。

    2008-11-13 16:01:00
  • 26:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    授業が午前中で終わり、スーパーに寄り帰宅。
    淳が帰ってきた痕跡がなく姿もない。私は淳に電話をした。
    (連絡ぐらい入れてくれてもいいのに。)
    ………【おかけになった電話番号は、電波が入ってない場所におられるか電源が入っていないため……】アナウンスが流れる。

    2008-11-13 16:05:00
  • 27:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    (また店で寝てんかな?でもなんで電源切れてんのやろ)

    毎日大量にお酒を飲むスタッフにはよくあること。
    飲むお酒のほとんどがテキーラやロンリコとゆうスタッフは、酔いつぶれて店で寝て帰るとゆうことがよくあった。だから私はさほど気にしていなかった。

    2008-11-13 16:08:00
  • 28:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳「ただいまー。ごめん携帯充電なくなってさぁ」
    ありさ「うん、電話したけど繋がらんかったわ。んで、何してたん?」
    淳「あの後めっちゃ飲まされて店で寝てたわー。ごめんな!」

    2008-11-13 16:11:00
  • 29:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ありさ「そんなことやろーと思ってたわ。ご飯は?食べる?」
    淳「いや、飲みすぎてお腹空いてないねん。時間ないし風呂だけ入って仕事行くわ!」
    ありさ「はいよー」

    2008-11-13 16:17:00
  • 30:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    お風呂に入って用意を済ませた淳は仕事へ向かった。

    クラブスタッフがどれだけしんどいか、私はよく知ってるからワガママは言わない。
    楽しそうに見えるだろうが、合う・合わないがハッキリ別れる職種でもあり、毎日のお酒で体は疲れるばかり。

    2008-11-13 16:20:00
  • 31:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    だからこそ私は、淳の癒しの存在でいたかったし、帰ってきたくなる家を目指し、ガミガミ文句を言わず、淳のことを常に一番に考えていた。
    こってりしたご飯が食べたくても、お酒飲んで帰ってくる淳のために毎日あっさりしたご飯を用意した。
    全ては淳のために。私が淳に出来る最善を常に考え行動していた。

    2008-11-13 16:24:00
  • 32:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    それが地獄の始まりだなんて思ってもいなかった。

    ━……もっとちゃんと言っておけば……
    ━……もっと束縛していれば……

    2008-11-13 16:26:00
  • 33:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    それから淳の無断外泊(といっても店泊だか)が増えた。
    携帯は決まって圏外。

    さすがの私も、疑問を感じるようになってきた。店泊はわかるが何故圏外??

    2008-11-13 16:29:00
  • 34:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ある日家事をしてると、淳の携帯が鳴った。
    ベッドで爆睡している淳は携帯に気付かない。

    ありさ「淳ー?携帯鳴ってるよー?」
    携帯を渡そうとした瞬間、飛び起きた淳に携帯を強引に取られた。

    2008-11-13 16:32:00
  • 35:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    (なにこの慌てようは。何かやましいことでもあるんか?)

    自然に湧き出た感情だった。
    そして再び眠りに入った淳。私の頭の中に天使と悪魔が囁きだした。

    2008-11-13 16:35:00
  • 36:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    (携帯見ちゃえ)
    (淳が浮気とかする訳ないやん)
    (でも最近おかしくない?)
    (…でも………)
    (もし浮気されてたら?)
    (ありえへん)
    (そー思うなら、何もない自信あるなら見ても良いんじゃないの?こわいの?)

    2008-11-13 16:38:00
  • 37:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    (こわくない!浮気なんかしてる訳ない!)
    私は淳の携帯を手にとり、トイレの中に入った。そしてしばらく携帯とにらめっこ。
    今ならまだ引き返せる……………今ならまだ引き返せる………………

    2008-11-13 16:41:00
  • 38:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    深呼吸をし、携帯を開き、メール機能のボタンを押し、メールBOXを目にする。
    ?ゆい・?ゆい・?ゆい・?ありさ・?ゆい・?ゆい・?ゆい・?えみ・?みさき・?ゆい・?あい・?まどか・?ありさ・?ありさ・?ゆい・?ゆい

    2008-11-13 16:47:00
  • 39:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    何これ………女ばっかりやん…………

    ゆいって誰……??めっちゃメールしてるやん…………………………

    2008-11-13 16:49:00
  • 40:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    一番新しいゆいからのメールを開く。


    【じゅんちゃん?今日会える日やんね?ゆぃ楽しみにしてるよ?だいすき?】

    2008-11-13 16:51:00
  • 41:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ……………頭が真っ白になり、息苦しい。
    手が震える。心臓の音が聞こえる。
    数秒の間、携帯とにらめっこの状態で、私はただ立ち尽くしていた。第三者のような感覚。そのメールの内容を頭が理解しようとするのを私の心が止めていた。

    2008-11-13 16:56:00
  • 42:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    これは何かの間違い。
    これは何かの間違い。

    そんな気持ちと裏腹に、私は取りつかれたようにメールBOXを開いていく。

    2008-11-13 16:58:00
  • 43:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ゆい?【ごめんなさい?じゅんちゃんのこと大好きやから連絡ちょうだい?】
    ゆい?【今日もありがとう?一緒にいれて幸せやったょん?】
    ゆい?【お仕事頑張ってね?また終わったら連絡ちょうだい?】

    2008-11-13 17:03:00
  • 44:

    シンクロするわーw淳にみさきにゆい。まるで私の事かと思った。頑張って書いて下さい?

    2008-11-13 17:06:00
  • 45:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    >>45さん
    名前かぶってました??
    偽名で書いてますが、頑張って書くのでまた覗いてください?ありがとうございます?

    2008-11-13 17:09:00
  • 46:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ゆい以外の女のメールは、【登録しててなぁ?】など番号交換をしているような内容だった。

    ショックから悲しみ、悲しみから現実逃避、現実逃避から現実、現実から悲しみ、悲しみから怒り。
    私の頭の中は、短時間で色んな感情に襲われた。

    2008-11-13 17:14:00
  • 47:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    最終的に行き着いた感情は“怒り”

    私はトイレを出て、淳の元へ行った。
    怒りで支配された私は理性がきかない。布団をつかみ淳の肩を叩くと同時に「淳!!起きてや!!!」と大声で言った。

    2008-11-13 17:34:00
  • 48:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    なかなか起きない淳。
    それがまた私をイライラさせた。
    淳「んー?なにー?」
    ありさ「いいから起きて!!起きてって言ってんねん!!!!!」
    私は肩を叩きながらひたすらそう言った。

    2008-11-13 17:37:00
  • 49:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「もーなんやねん」とやっと目を覚まし座る淳。

    ありさ「あんた、私に何か隠してることあるやろ?」淳「いや、何もないで?いきなりどーして…」「何かあるやろ?!」
    私は感情的に強く言った。

    2008-11-13 17:41:00
  • 50:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳「ないよ」
    すごい冷静な顔で堂々とした態度でそう言う淳。
    ありさ「…………嘘つき。あんたの携帯みた」
    その瞬間、携帯の方向を見て数秒固まる淳。そして淳から出た言葉は「ごめん」

    2008-11-13 17:44:00
  • 51:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ありさ「は?ごめんって何?!浮気してたんあんた!!」
    淳「ごめん」「何でそんなんしたん!?」
    私が聞くと私の目を見て固まる淳。寝起きで頭が回らないのか言い訳を考えているのか。私はただ淳の返事を待った。すると淳は口を開いた。

    2008-11-13 17:48:00
  • 52:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳「さみしかったから」

    目が点になり頭が真っ白になった。さみしかったから??そんなんお互い様やん!でもお互いの為に頑張ろうって、そう話してたやん!さみしかったら浮気って何なん!私だってさみしかった。でも我慢してた。やのにあんたは何なん!何言うてるんこいつ!

    2008-11-13 17:51:00
  • 53:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ずっと我慢してた自分が惨めになり涙が自然と溢れた。
    (悔しい。悔しい。悔しい。)

    私の涙を初めて見た淳はビックリしたようで、土下座して謝りだした。「あーちゃん、ほんまにごめん!もう絶対にしいひん!あーちゃんと別れたくないし大好きやから許して!お願いやから許して!!」

    2008-11-13 17:54:00
  • 54:

    ありさ◆rvx0qk4t16


    今思えば、淳が反省したのも泣く私に優しくしたのも別れたくないって言ったのも、この時が最初で最後。
    そして私はもっと惨めになっていくことになるなんて、ここまで心を無視されることになるなんて、この時は思っていなかった。

    2008-11-13 17:59:00
  • 55:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    結局、私は淳を許した。
    自分のプライドよりも、淳への気持ちを選んだ。

    “許す”とゆうことがどうゆうことか、どれだけ自分への負担になるかなんてこの時は考えもしなかった。

    2008-11-13 18:06:00
  • 56:

    名無しさん

    ぎゃー(´;ω;`)気になる…

    2008-11-13 18:13:00
  • 57:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    >>57さん
    私の小説に興味持ってくれて嬉しいです?
    頑張って書いていくので、また覗いてくださいね?ありがとうございます?

    2008-11-13 18:19:00
  • 58:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    それからの私たちは、今まで通り上手くいくハズだった。
    今回の件で話し合った分、もっともっと良い関係になっていくハズだった。

    きっかけは淳。そして、どんどん変わっていってしまったのは私の方だった。

    2008-11-13 18:22:00
  • 59:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳の行動を常に把握していないと気が済まなかった。電話が繋がらないと不安になった。淳が帰ってくるまで寝れなかった。常に連絡を取る。

    「今どこ?」「仕事中?」「何時ごろ帰る?」「まだ?」「返事は?」「仕事まだ終わらない?」

    2008-11-13 18:27:00
  • 60:

    名無しさん

    はまる〜
    頑張ってくださぃ

    2008-11-13 20:17:00
  • 61:

    名無しさん

    ウチも主チャンと同じやわ?めっちゃ束縛するし、疑うし、かまってチャンになってるわ(´ω`)

    2008-11-13 21:24:00
  • 62:

    名無しさん

    いまいち話わからん…

    キャバクラみたいなとこで働いてたん?

    2008-11-14 00:30:00
  • 63:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    >>61さん。ハマるだなんて嬉しすぎです?初めての小説ですが、読みやすいようにがんばります!
    >>62さん。セーブできない感情だけに大変ですよね?お互いがんばりましょう!
    明日更新します?

    2008-11-14 00:32:00
  • 64:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    >>63さん
    わかりづらくてすいません?
    音楽イベント?のClubです?

    2008-11-14 01:22:00
  • 65:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    最初は反省し連絡もマメに返してくれていた淳だったが、開き直っていくまでに時間はかからなかった。

    あまりにも引きづる私に、あまりにもしつこい私に、嫌気がさすのだろ。

    (それだけのことしてんから、気が済むまでフォローするのが当たり前)と、私は自分をそう正当化していた。

    2008-11-14 08:28:00
  • 66:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    いつからか、家は“癒しの場”ではなくなってきていた。淳が仕事から帰ってくると些細なこと毎日のようにケンカした。
    【淳の幸せ】を守ってきた私は【自分の幸せ】を守るようになった。
    自分の幸せ(安心)の為に私はいっぱいいっぱいで、淳の気持ちを考える隙間なんでどこにもなかった。

    2008-11-14 08:34:00
  • 67:

    にゃん

    はぢめまして?

    一気に読みましたぁ?

    今クラブに気になってるこいてるからめちゃ考えさせられる?

    2008-11-14 08:41:00
  • 68:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    >>68さん
    はじめまして?そうなんですね、色んな人がいるので頑張ってください?

    2008-11-15 18:59:00
  • 69:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    そして淳の【仕事】【付き合い】と称する空白の時間が増えた。

    前まで素直に信じてきたその言葉が、今はもう信じれなくなっていた。
    疑いで始まり疑いで終わるそんな毎日。疑いが止まらず詰める私に嫌気がさし、携帯の電源を切られることも多々あった。

    2008-11-15 19:06:00
  • 70:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳が帰ってきても不機嫌なままの私。
    淳は私の扱いをよく知っている。不機嫌な私を見るとそれを実行し、私を笑顔に変える。

    笑顔を見せ、頭を優しくなでて、【あーちゃん】って優しい声で呼ぶ。

    2008-11-15 19:14:00
  • 71:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    不安な日々が続くほど、些細なことが本当に幸せに感じる。
    今まで当たり前だと思っていたことが特別なことに変わっていく。

    そして淳はその心理をわかっていたんじゃないかと今になって思う。

    2008-11-15 19:18:00
  • 72:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    不安になったり、仲良くしたり………

    私の心のわだかまりが取れないまま月日は過ぎ、ようやく落ち着いてきたぐらいにまた携帯が気になりだした。

    2008-11-15 19:23:00
  • 73:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    “今度こそ何もない”と確信したかったのか。自信が欲しかったのか。
    それともまだ心の隅で疑い続けてきたのか。

    熟睡してる淳の横にある携帯を持ち、私はまたトイレへ向かった。

    2008-11-15 19:26:00
  • 74:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    そして深呼吸をし携帯を開き、淳に気付かれないようにマナーモードにする。
    そしてメールを開く。

    すると画面に表れた【暗証番号____】の文字。

    2008-11-15 19:34:00
  • 75:

    ありさ◆rvx0qk4t16



    何これ?もしかしてロックしてる?何のために?私がまた見ると思って?…見られたくないメールがあるから…?ロック…?

    2008-11-15 19:37:00
  • 76:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    勘繰りが止まらない私は、淳の誕生日を携帯を凝視しながら入力した。

    ピピピ “暗証番号がちがいます”

    2008-11-15 19:40:00
  • 77:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ロックが解除されず、車のナンバーなど思い付く限りで入力してみたがロックが解除されることはなかった。

    バカな私は、2人の記念日や私の誕生日を入力してみたが、当たり前にロックは解除されなかった。

    2008-11-15 19:43:00
  • 78:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    諦めた私はマナーモードを解除し、元の場所に携帯を戻し淳の寝顔を見つめた。
    (何もないやんね。何もないやんね。私がまた見るかもって思ったから、ただそれを阻止するためだけのロックやんね)

    その日私は眠れなかった。

    2008-11-15 19:47:00
  • 79:

    名無しさん

    おもろー

    2008-11-15 21:25:00
  • 80:

    名無しさん

    楽しみにです♪
    頑張ってね♪

    2008-11-15 22:56:00
  • 81:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    そしてまた疑いだらけの日々が続く。
    相変わらずの淳がいつも通りの日々を過ごす一方で私が安心感を得る訳もなく、淳の携帯がいつも気になって仕方なかった。

    見たい。けどロックがかかってる。でも信じないと。でも信じるには何か心の支えがほしい。でも…でも…

    2008-11-17 01:29:00
  • 82:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    そしてその日は突然に訪れた。

    何気なくテレビを見ている私の前には淳。そして淳の携帯が鳴った。
    一瞬、淳がこっちをチラっと見た気がするが、私は気にも止めてない態度で静かにテレビを見続け、ホッとしたように淳が携帯を開きロックを解除しだし、それの指元が私の視界に入った。

    2008-11-17 01:34:00
  • 83:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    4つのボタンを押し終わるのを確認した私は、すぐさま自然にその目をテレビに向けた。

    目はテレビを向いてるが耳には何も届かず、私は頭の中で淳の指先の動きを何回も何回も浮かべていた。
    忘れないように必死だったのか、でもなぜかすごく冷静に何回も何回も頭の中でそれを浮かべ続けた。

    2008-11-17 01:41:00
  • 84:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    そしてあとはその機会が訪れる日をひたすら待ち続けた。
    そしてその機会が訪れたと同時に、私の淳への信頼が音を立てて崩れていった。

    りょうこ【ごちそうさま?今日も仕事頑張ってなー!】   あき【淳のこと好きやけど、やっぱりまだ信用できひんねん?】   みやこ【登録しました?】   あき【好きやねんで?】

    2008-11-17 01:47:00
  • 85:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ……………。
    ……………。

    ショックのせいか悲しみのせいか怒りのせいか、頭を何かで叩かれたような感覚に襲われた。
    息ができない。体が震える。すごくクラクラする。

    2008-11-17 01:51:00
  • 86:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    貧血時のような体のダルさを感じ座りこんだ私は一点を見つめぼーっとしていた。私の脳裏に浮かぶ優しい笑顔の淳。

    すると私の目から涙が溢れ出て、それと同時に私の足はベッドで寝ている淳の方向へと歩いていた。
    (もうあかん。もうイヤや。二回も裏切られた。私の気持ちは伝わってない。悲しい。悔しい。さみしい。もうイヤや。こんな思いするのもうイヤや……)

    2008-11-17 01:58:00
  • 87:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「淳…?」

    今にも嗚咽しそうなぐらいの涙を止めるために力を入れ、力を入れたことによる喉の不快な痛さを感じながら出した精一杯の小さな小さな言葉。

    淳「……?……」ありさ「淳…?」淳「…ん?……眠いねん……」ありさ「…ん。眠いよな…でもちょっとで良いから起きて…?お願い………」

    2008-11-17 02:05:00
  • 88:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「……んで?なに?」
    起き上がりタバコに火をつけながら淳が言った。

    「……うん。あのな、あのな…………。淳………浮気とか二股とか…してない…?」
    こらえきれずに涙を流しながら私は言った。

    2008-11-17 02:10:00
  • 89:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「またその話?俺も前回で反省したし、ゆいとも切ったやんけ。いつまでも引きづられても俺もしんどいわ。いい加減信じてくれよ。眠たいねんからそんなことくだらんことで起こすなや。寝させてくれよ。」

    本当に迷惑そうな顔で淳は私にそう言った。

    (反省?信じろ?俺もしんどい?くだらんこと?起こすな?寝させて?)

    2008-11-17 02:18:00
  • 90:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    頭が?でいっぱいになった。?でいっぱいなのに頭が真っ白になったような不思議な感覚になった。

    言葉が出ない。出てこない。言いたいこと聞きたいこといっぱいあるはずやのに声が出ない。

    涙はいつしか止まり、私はぼーっと淳を見つめていた。(この人何を言ってるの???)

    2008-11-17 02:23:00
  • 91:

    名前からやってる事からうちの彼氏と同じやわぁw

    2008-11-17 02:24:00
  • 92:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「もう良い?俺寝るで」
    そう言いながら淳は布団に戻ろうとする。

    私はその一瞬に色んなことを考えていた。
    こんな生活はいやや。耐えられへん。でも…淳を失うのがこわい。1人になりたくない。1人はいやや。さみしいのはいやや。でもこんな関係もいやや。どうしたらいい……どうしたら………

    2008-11-17 02:27:00
  • 93:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    言葉より先に体が行動した。
    私は布団を勢いよく取り上げ、睨む淳に負けじと睨みかえした。

    淳「もーほんま何やねんお前」  ありさ「何やねんってあんたが何なん」  淳「お前がまた訳わからんこと言ってるんやんけ」  ありさ「………全部知ってるねんで」  淳「は?」  ありさ「あんたが何してるか全部知ってるねん」  淳「お前携帯見たやろ?」  ありさ「うん」

    2008-11-17 02:34:00
  • 94:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    前回のように淳が謝ってくれると思った。
    謝ってくれて、“別れたくない”って私に言ってくると思ってた。
    そしたら私は最初はそれを拒否し、もっと反省させて、私が傷ついたことをしつかり理解させてから許そうって。

    「もうお前ええわ。人の携帯見るとか最悪やし気持ち悪い。別れよ」

    2008-11-17 02:38:00
  • 95:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    …………え??ちょっと待って待って何で……

    私の動揺を察したかのように淳は言葉を続ける。

    「ほんまありえへん。なに勘違いしてるかしらんけど色々付き合いもあんねん。何も知らんくせに。なんせもうお前とは無理」

    2008-11-17 02:42:00
  • 96:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    そして容赦ないトドメの言葉。
    「もうお前のこと嫌いになった」

    “もうお前のこと嫌いになった”“もうお前のこと嫌いになった”“もうお前のこと嫌いになった”“もうお前のこと嫌いになった”
    その言葉と同時に色んなことを考えた。

    2008-11-17 02:45:00
  • 97:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    勘違いって?誰がどう見ても勘違いする要素なんてないよ?何も知らんくせにって、そんな交流関係どうせ教えてくれへんやん。てか逆切れやん?もう嫌いって携帯見たから?信じひんかったから?携帯見た私が気持ち悪いなら、隠れて浮気してるあんたは何?

    納得いかず不満だらけの私は諦めの気持ちと妙に焦る気持ちに襲われ、体が動かず無表情のままあらゆる感情を心で葛藤していた。

    そして再び寝ようとする淳を見て慌てたように発した私の言葉は…………

    2008-11-17 02:54:00
  • 98:

    あや

    ひゃぁく

    2008-11-17 08:06:00
  • 99:

    名無しさん

    きになる

    2008-11-17 17:16:00
  • 100:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「………いやや………いやや……別れるとかいやや…………」

    失ってしまう…失いたくない…。それが全ての言葉だった。
    こうなった原因なんて頭の中にはもうなかった。私の元から去ろうとする淳の心を引き止めたかった。好きか嫌いかなんてどうでも良かった。全部どうでも良かった。ただ失いたくなかった。

    2008-11-20 00:26:00
  • 101:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳は返事をせず、背を向けて寝ている。
    それでも私は心のどこかではまだ期待していた。
    私の涙を見て、私の淳への気持ちを知ったらきっと淳は謝ってきてくれるはず。「ひどいこと言ってごめん」って言ってくれるはず。
    それでも返事をくれない淳に焦った私は、淳の気持ちを引き寄せることに必死で次々に言葉を続けた。

    2008-11-20 00:33:00
  • 102:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「淳…ごめん…。私が悪かった…。携帯見なかったらこんなことにならんかったもんね…。私が悪い…。謝るから、もう絶対に見ないから、お願いやから許して……。淳………」

    「お前はまた絶対に見ると思う。だから無理」
    背中を向けたまま淳が返事をした。

    2008-11-20 00:38:00
  • 103:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「ほんまに。もう絶対に見ないから…。だからチャンスちょうだい……。ほんまに反省してるから……」

    「……。次はもうないからな。」
    「…うん。ごめんね。」

    2008-11-20 00:42:00
  • 104:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    チャンスもらわなあかんのはどっち?謝らないとあかんのはどっち?【次はもうないからな。】とか最終通告する立場にいるのはどっち?

    今となればそう思えることが、その時には考えもしなかった。淳と一緒にいることを求めているのは私。
    それなら淳に従うしかない。その時は、淳と別れずにすんだことが嬉しくてそれで胸がいっぱいだった。

    2008-11-20 00:48:00
  • 105:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳と別れたくなくて選んだ私の選択により、私は自らが崩壊する道に踏み入れることになるなんてこの時は思ってもいなかった。

    だって私が淳が大好きだから。淳が私の全てだから。私さえ我慢していればずっと一緒にいれると思ってたから。そして、ほんの少しでもあると思われる淳の私への気持ちを信じていたから。

    2008-11-20 00:54:00
  • 106:

    ありさ◆rvx0qk4t16


    淳…………私はバカやけど、何の取り柄もないけど、でも淳を思う気持ちは本当に誰にも負けない自信があったよ?多くのことなんて求めてなかったよ…ただ一緒にいたかった。隣にいたかった…。何気ないことで笑いあって、言葉を交わして………。ただ淳の生きる道に存在していたかった。ずっとずっと存在していたかった………

    2008-11-20 01:04:00
  • 107:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    あの事件からギクシャクしていた関係は時間が解決していった。でも淳の行動は相変わらずで、むしろ前よりひどくなった。
    しばらくはおとなしく従っていた私も、時間が経つにつれて意識が薄まり、淳の寝てる隙に携帯を見るようになった。でも以前とは違い、ただ見るだけ。見て真実を知っていくだけ。ただそれだけ。

    2008-11-20 01:09:00
  • 108:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    【もう見ない】とゆう私の言葉を信じているのかメールにロックはされてなかったから、簡単に見ることができた。
    クセになった私は淳が家にいる時はチャンスがある限りいつも見ていた。
    2ヶ月も経てば、いつしか私は携帯を触る手順にも慣れ、慣れた手つきで顔色変えることもなく冷静だった。

    2008-11-20 01:16:00
  • 109:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    【携帯を見た】とは絶対に言わず、真実だけをシルク日々だがそれでも感情的になる日もあった。
    その度に私は核心に迫ることが出来ずにひたすら自分の不満や不安を淳に訴え、そして淳には当たり前に受け入れてもらえなかった。
    むしろ突き放されそうになるので最終的に私が謝る。その繰り返し。

    2008-11-20 01:21:00
  • 110:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ストレスしか溜まらない毎日だった。気持ちを発散させる場所を場所を常に求め、携帯代が月10万ぐらいあった。次第に友達にも呆れられ、別れることが出来ず愚痴りたいだけの私は友達に話すこともなくなっていった。
    そして淳のいない日に帰る実家の親の前では幸せそうなフリをし、「もう別れようかなー飽きたわー」なんて言ってみる私。
    女手ひとつで私を育ててくれたお母さん。お母さんには、いつも笑って幸せなバカ娘でいたかった。

    2008-11-20 01:31:00
  • 111:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    必然的に私のストレス発散の行き先は淳になった。
    しかし突き返されて倍になって返ってくるストレス。

    美容院で伝えられた3ヶ所におよぶ円形脱毛症。痩せこけた体。食べてもすぐに吐く胃。死んだ目。そして傷だらけの腕……

    2008-11-20 01:38:00
  • 112:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    周りにどれだけ止められても、自分の頭で理解していても、私の心は淳といることを選び続けた。

    【いつか報われる。いつか淳が私のことだけを見てくれる。いつか淳が真面目に変わってくれる。】それだけをずっとずっと信じていた。

    2008-11-20 01:42:00
  • 113:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    愛情でも情でも依存でも執着でも何でも良かった。

    ただ携帯を見るたびに増えていく腕の傷がむなしかった。【気持ち悪いことすんなや。お前こわいって】って言われた腕の傷がさみしかった。

    2008-11-20 01:48:00
  • 114:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    慣れたようでも呆れたようでも平気なフリしてても、さみしかった。

    いつだってすごくさみしかった。淳のいない家の中で、世界で1人ぼっちになった気がして、【誰でも良いから誰か私のこと思い出して。ここに私いるよ。誰か私のこと考えて。思い出して。】っていつも思ってた。そして同時に淳の昔の優しい笑顔を思い出し胸が潰れそうなぐらい苦しかった。

    2008-11-20 01:53:00
  • 115:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    出すべき答えなんて当たり前にわかっていた。わかっていて踏み出せなかった。
    執着や依存が大半を占めるだろうあの頃の私の気持ち。
    でも、私は確かに淳を愛してた。私の全てを捧げても淳には幸せでいてほしかった。だからお金を貸すことにも何の抵抗もなかったし、むしろその時だけでも必要とされることが嬉しくて仕方なかった。だって、その時の淳は、昔みたいな笑顔で優しくて頭をナデてくれるから。

    2008-11-20 02:01:00
  • 116:

    名無しさん

    泣きそう

    2008-11-20 12:40:00
  • 117:

    名無しさん

    かわいそう(ノ_・。)

    2008-11-20 15:10:00
  • 118:

    名無しさん

    がんばって(РД`q)゜。

    2008-11-20 16:23:00
  • 119:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    浮気を繰り返す淳は病気で、そしてそんな私も病気だったんだと思う。死ぬまで治らない不治の病。

    自分が一体何なのか、存在しているかも不安になる日々。彼女とゆう自信なんてとっくにない。でも私が家にいる限りどうにかなると思っていた。また昔みたいに戻れるチャンスが訪れるはずって信じてた。

    2008-11-20 17:03:00
  • 120:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    それに、常に冷たい訳ではない淳。
    いつだったか、家に淳がよく帰ってくる時期があった。そして優しい淳。
    私は幸せだった。ついに祈りが通じたかと思い、神様に心から感謝した。淳が優しいと私も優しくなれる。私が優しいと淳も優しくしてくれる。淳と付き合った中で一番幸せを感じれる日々だった。本当に幸せだった。でもそんな日々は長くは続かない。

    2008-11-20 17:09:00
  • 121:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    また不安な毎日がすぐにやってきた。今まで幸せだった分すごくつらく感じるようになった。

    何で、浮気されてすぐに断ち切れる強さが私にはなかったんだろう……何で浮気されるほど手放したくなくなるんだろう……何で一歩前に進む勇気を持てないんだろう……こんな日々に耐える力は一体どこから湧いてくるんだろう……その力はいつ尽きるんだろう…………

    2008-11-20 17:14:00
  • 122:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    もう本当に訳がわからなかった。私は存在していて存在していないようなものだった。
    そろそろ限界が近づいているのを私の何かが感じ始めていたんだと思う。
    普段1人の時は死んだように曇った目でボーっとしている私。でも、涙が自然と流れ出ることが多くなった。悔しさや恋しさの涙なんかじゃない。私の心がSOSを出している涙。私が私を助けようとしている涙。私の心が私のために流している涙。

    2008-11-20 17:21:00
  • 123:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    そしてある日。
    知らない番号が私の携帯のディスプレイに表示された。(誰やろ?)と思いながら電話に出る私。

    「もしもし。ありささんですか?突然ごめんなさい、私いま淳と付き合ってるユイと言いますが……」
    どこかで聞いたことのあるその名前。――――思い出した……

    2008-11-20 17:30:00
  • 124:

    名無しさん

    気になる
    がんばれ

    2008-11-20 17:34:00
  • 125:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    『はい……え、淳と付き合ってはるんですか?私も付き合ってるんですが…』
    「知ってる。てかそろそろ淳と別れたってや?」
    『え、てかユイさんですよね?ユイさんとはもう切ったって淳には聞かされてたんですが…付き合ってるってどうゆうことですか?』
    「はぁー。だからー、それはあんたのせいやねん。何もかもがあんたのせい。あんたリストカットとかして淳を脅してるそうやん?そんなんして惨めやな」

    2008-11-20 17:35:00
  • 126:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    は?どうゆうこと?
    私は確かにリストカットをしてる。けど、それは淳を引き止める訳じゃない。絶対ちがう。それやのに“脅してる”って何?一体どうゆうこと…?淳は一体ユイに何を言ってるん?
    『脅してるってどうゆうこと??』

    2008-11-20 17:40:00
  • 127:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ユイの返事はこうだった。

    ユイと淳は別れてない。淳はユイに“ありさが俺と別れたら死ぬって言うねん。だから別れられへん。”と言ってたみたいで、それを信じてるユイにとって私は邪魔で仕方なかったらしい。ユイにとって私は、邪魔で消えてほしい頭のおかしい女だったらしい。

    2008-11-20 17:44:00
  • 128:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    『そんなんじゃない!そんなんしてない!切ってるんは事実やけど脅したりなんかしてない!淳が嘘ついてる!わたしを信じて!』

    「淳が嘘つく訳ないやろ。ほんま頭おかしい女やな。大体ユイが彼女なんもみんな公認やしな。クラブの人らもみんな知ってるし、あんたが頭おかしいのもみんな知ってるで。だからそろそろ別れたって」

    2008-11-20 17:47:00
  • 129:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    電話を切られ、私は笑いが込み上げてきた。
    今までの私を一瞬で全て否定された気持ちだった。私の全てを、淳ではなくユイに………
    (ほんま笑える。そうやな―私ってほんま惨めやな、ユイの言う通りやわ。誰も私を信じてくれへん…やっぱり私って存在してないんやな。二股相手にまであんなん言われて。ユイは淳のこと好きなんやな。信じてるんやなぁ。そっかぁ。そっかぁ。そっかぁ。そっかぁ……………………)

    2008-11-20 17:53:00
  • 130:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    涙は止まることなく流れ続けた。
    さみしくてさみしくてさみしくてさみしくて………
    私は自分で自分を抱きしめながら、強く強く抱きしめながら壊れそうになるのを必死に耐えた。
    (大丈夫やから。大丈夫やからな。大丈夫やから。)自分にそう言い聞かせながら…………。

    2008-11-20 17:58:00
  • 131:

    名無しさん

    つらい!?

    2008-11-21 00:00:00
  • 132:

    名無しさん

    よくそこまで耐えたよな(T_T)
    あたしやったら無理やわ(>_

    2008-11-21 13:15:00
  • 133:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    私は、ただ淳のことが大好きな1人の普通の女の子だった。
    【いつか変わってくれる】【いつか遊ぶことに飽きて落ち着いてくれる】だからその日まで耐えよう。それだけを考えていた。
    浮気されようと、二股されようと、2人の家に女の子を連れこもうと………………全て『未来』に賭けて生きてきた。
    全ては未来のために。幸せな未来のために。

    2008-11-22 00:26:00
  • 134:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ユイに本当は言いたかった。

    私だってちゃんと淳に愛されてた。愛されてた時期だってあった。あんたより私の方が淳を知ってる。どんな淳も、私の方が受け止められる。私と別れなかったのは、少なからず淳は私を好きやからやったはず。やのに…やのに…何も知らんあんたが私を否定しんといて…私と淳の3年を否定しんといて……何も知らんくせに…何も知らんくせに…

    2008-11-22 00:30:00
  • 135:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    ユイが淳に何かを言ったのか、淳が家に帰ってこない日々が続いた。
    私は淳にメールする。
    【今日は帰ってくる?】【話がしたい】【連絡ください】【淳とちゃんと話がしたいから連絡ください】【お願いやから連絡ください】

    2008-11-22 00:34:00
  • 136:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    2週間ほどして淳が突然帰ってきた。
    「淳…ユイって子から連絡あったよ。付き合ってるみたいやね。」『………』「また私に嘘ついてたん?」『………』「何でまた繰り返すの?」『……なんやねん…なんやねん!お前うざい!!』「何で怒るん、何で怒鳴るん、何で逆ギレするん!!!!!!!」
    私はついに爆発した。

    2008-11-22 00:38:00
  • 137:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    『お前いちいちうるさいねん!』「何がなん!?何でそんな人の気持ちわからんの?!私はどれだけ傷ついてるかわからんの!?」

    この言葉、淳に言ったの一体何回目やろう。

    2008-11-22 00:45:00
  • 138:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    不思議そうな顔で私を見つめ、淳は首を横にかしげた。
    『わからん』
    その言葉に一瞬時間が止まり、私は冷静さを取り戻した。
    (そっか…。わからんのか…。私の気持ちなんて考えたことないんやろうな…)

    2008-11-22 00:48:00
  • 139:

    名無しさん

    ほんま淳最低や!

    2008-11-22 00:49:00
  • 140:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    『もうお前とは無理や。別れる。』
    冷静な淳のその言葉に、私は今までと違う何かを感じた。もう修正不可能なんや。素直にそう感じた。

    私は、自分が選ばれなかったダメな女だなんて思いたくなかったんだと思う。そんな自分に気付かないように、無理をして取り繕い、無理に自分の居場所を確保していた。いるべきではない居場所を無理に陣取っていた。いま思えば、とっくに居場所なんてなかったのに………

    2008-11-22 00:55:00
  • 141:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「…もうほんまに無理なん?私ら終わりなん?」
    好きの気持ちか情かわからぬまま、ひとつの事が終わる淋しさで胸がいっぱいになった。
    「終わりたくないよ…」
    素直な気持ちだった。最後の最後まで、根拠のない“何か”にすがりつきたかった。

    2008-11-22 00:59:00
  • 142:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    『無理』
    淳はそう言いテレビに目を向けた。

    一緒にいたいと思う気持ちと解放されたいとゆう気持ち。“わかった”の一言が言えずにただ泣いていた。私の気持ちにほんの少しでも淳が理解してくれなくて悔しくて泣いた。選ばれなかった惨めさで泣いた。今までの苦労を思い出して泣いた。こんな話をしてる時でさえテレビに夢中の淳の背中を見て泣いた。私の存在のちっぽけさを感じて泣いた。そして、まだ優しかった頃の淳の笑顔を思い出して泣いた。

    2008-11-22 01:08:00
  • 143:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    「……うん……」
    精一杯出た言葉だった。


    そして私と淳の3年間に終止符がうたれた。

    2008-11-22 01:11:00
  • 144:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    気まづい雰囲気に耐えれなかったのか、淳はどこかで出かけた。
    私は淳のいなくなった部屋を見渡し、色んな楽しかった思い出を思い出しひたすら泣いた。

    いつも腕枕してくれたベッド。“ご飯まだー?”“もう出来るよー”って会話しながら立ったキッチン。記念日に買ってくれたぬいぐるみ。ディズニーで撮った2人笑顔の写真。お揃いのマグカップ。タバコの火種を落としてケンカになった布団。

    2008-11-22 01:17:00
  • 145:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    しばらくして落ち着き、私は友達に電話をして別れたことを伝えた。
    「よー頑張った。あんたはよー頑張ったよ。おつかれさま」
    その言葉にまた涙が流れた。うん、だって、もう精一杯やれるだけのことはしたもん。頑張った。それでも無理だったんやから仕方ない。誰が悪いとかじゃない。全部終わった。もう全部終わった。

    2008-11-22 01:20:00
  • 146:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    すぐさま友達が家に来てくれ、私は荷物をまとめて家を出た。もう別れて終わったことなのに、家を出ると改めて別れを実感して涙が流れた。
    「ありがとう」
    それだけ書いた紙をテーブルに残し鍵をポストに入れ、“私の居場所”と信じてやまなかったその家をあとにした。

    2008-11-22 01:24:00
  • 147:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    実家に帰り、荷物を運び終わると友達にお礼を言い別れ、(今日から新しい日々が始まるんやから、お風呂でも入ってさっぱりしよう)と思いお風呂に入った。

    心はまだ現実についていけず、私は常に自分に言い聞かせていた。
    (やっと解放されたんやで。もうあんな思いしなくてすむんやで。心配せんでももっと良い人が絶対におるよ。一歩踏み出せたあんたはほんまにえらいよ!頑張ったもんな。あんたがどれだけ頑張ったか私が一番知ってる。あんたは頑張った。あんたは…)

    2008-11-22 01:31:00
  • 148:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    気がつくと手足が震え、私はお風呂の中で号泣していた。何度も嗚咽しながら、拳を握りしめ、歯に力を入れ、声が出ないように…

    ほんまに終わったんや…ほんまに終わったんや…

    涙に果てはない。体中の水分がなくなってしまうんじゃないかと思うぐらい涙を流した。“信じる者は救われる”なんて真っ赤な嘘。神様なんていない。もう消えてしまいたい……心からそう思った。

    2008-11-22 01:38:00
  • 149:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    実家に帰って1週間。
    ご飯こそ食べれなかったが、私は元気を取り戻しつつあった。

    家から出れなかった私を、無理やりにでも出してくれた友達がいたから。毎日連絡をくれる友達がいたから。“ありさは笑顔が一番”って言ってくれる友達がいたから。そんな素敵な友達が私にはいたから。

    2008-11-22 01:43:00
  • 150:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    あれから3年の月日が経った。私には今、大切な人がいる。
    “もう人を好きになりたくない”と思ってた私を、少しずつ少しずつ“人を信用すること”を教えてくれた人。
    あの頃の私はもういない。今の彼氏の大輔の携帯が気になったことなんて一回もない。大輔はいつも私に、安心とやすらぎ、そして幸せを与えてくれる。

    2008-11-22 01:48:00
  • 151:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    【ありさ最初めっちゃ自分を作ってたよなー。きつい顔しとった。でも今はすごい優しい顔になってんで?】

    それは全部、大輔のおかげやで。大輔がいたから。
    大輔と出会うために私が過去に淳と出会っていたなら、私は淳に感謝さえできるよ。

    2008-11-22 01:51:00
  • 152:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    淳…
    元気にしてる?そろそろ大人になった?
    淳と出会って色んなことあったけど、幸せなこともいっぱいあったよ。後悔なんてしてない。出会えて良かったって思ってる。いまは、あんたとの苦い思い出さえ懐かしい良き思い出になってるよ。あたしはほんまにあんたのこと大好きやった。あんたなしじゃ生きていかれへんと本気でそう思ってた。出来れば、私のこと頭の隅のわずかで良いから覚えててね?

    2008-11-22 01:57:00
  • 153:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    私は今すごく幸せです。

    淳も、いつか最愛の人と巡り会ったなら、幸せになってください。

    2008-11-22 02:00:00
  • 154:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    恋愛って楽しいことばかりじゃない。
    好きの気持ちが大きいほどたくさんのダメージもくらう。
    たくさんの様々な色んな感情を胸にみんな生きていってる。

    2008-11-22 02:03:00
  • 155:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    私は思う。
    【幸せになりたい】気持ちがあるなら、失敗を恐れずに、傷つくことを恐れないで、どんどん恋をしていこう。
    【幸せになりたい】気持ちがあるなら、“いつかの幸せな自分”を信じてたら、それはいつか絶対に叶うから。傷ついた今までの気持ちも全部、報われるから。
    【未来の幸せな“自分”】を自分が一番信じてあげよう。

    2008-11-22 02:09:00
  • 156:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    “無駄なこと”“意味のないこと”なんて、絶対に絶対にないから。


    ーーーーー終わりーーーーー

    2008-11-22 02:13:00
  • 157:

    ありさ◆rvx0qk4t16

    コメントくれた方、読んでくれた方、みなさん、本当にありがとうございました?
    励みになりました?まとめてのお返事ですいません?
    書ききれなかったんですが、淳は他にも色々な問題行動がありました?
    とりあえず、無事に完結できて良かったです?本当にありがとうございました?

    2008-11-22 02:18:00
  • 158:

    名無しさん

    おつかれー?

    2008-11-22 03:20:00
  • 159:

    名無しさん

    主さんお疲れさま〜(^O^)
    一気に読んだよ!
    ちょっと前の私とダブる所がいくつかあって、思い出したりして切なくなったりしました。
    今幸せそうで良かったです♪
    ちょっと個人的に気になったんですが、淳とはその後一切連絡も取らず3年経過したんですか?

    2008-11-22 21:15:00
  • 160:

    あ?

    完結おめでとう?
    むっちャ泣いた?
    名前が一緒でビックリしました?
    私の彼氏も半年くらいクラブスタッフしてて何回も浮気されてた?
    何回もクラブがきっかけで別れたりした、でもなんやかんや今でも一緒にいてるけど今が一番幸せです?

    自分がしたことゎ絶対返ってくる
    と私ゎ思ってます。

    お互いがんばりましょうね?

    本当にいいお話でした?

    2008-11-23 00:04:00
  • 161:

    名無しさん

    良かった?

    2008-11-23 00:26:00
  • 162:

    名無しさん

    ?

    2009-03-12 00:05:00
  • 163:

    ありさです?

    久しぶりに見たら上がってて嬉しいです?
    淳とは、別れてから一度も連絡は取ってませんでした!連絡来ることもなかったし、あのままユイと付き合ったんじゃないかなって思います?
    本当は、もっと色んなことや最悪なことがあったんだけど、詳しく書けば良かったです?(笑)私は今も大輔と幸せにしてます?
    上手く書けなかったけど、読んでくれたみなさん、共感してくれたみなさん、本当にありがとうございました?

    2009-03-12 03:06:00
  • 164:

    名無しさん

    2011-09-12 23:47:00
  • 165:

    名無しさん

    まだ

    2014-03-15 02:10:00
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