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売れない女優

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  • 1:

    夕夏

    あたし、夕夏。
    職業…女優。って言ってもちょい役でドラマに出たりする売れないってか売れてない女優。
    そんなあたしの物語。

    2008-06-27 14:20:00
  • 2:

    夕夏

    『へ?』
    『うちの姪っ子が前来た時に夕夏ちゃんの事見てな。どっから持って来たんか知らんけど受けてみたら?て置いて行ってん。』
    『女優の卵て…あたし小学生ん時に浦島太郎の桃役ぐらいしかやった事無いんですけど…』
    『みんなそんなもんやって!大丈夫大丈夫!』

    2008-06-27 14:33:00
  • 3:

    夕夏

    『………。』
    『まぁ考えといてや!俺らも応援するしな!!』
    市原さんは、いい人だけど少し強引な所がある…
    バイトをあがり、当時付き合っていた彼氏との待ち合わせ場所に向かう。
    あたしは特に可愛い訳でもなけりゃスタイルがいい訳でも無い。…毛深いし。

    2008-06-27 14:39:00
  • 4:

    夕夏

    浮気は何度もされた。
    そんな奴と懲りずに付き合っているあたしも、相当な馬鹿だと思う。
    でも最後にはあたしの元に戻ってくるし、何よりも大好きだったから、浮気をしている事に気づいても知らないふりをしていた。
    『夕夏!!お疲れー!!』
    あたしを見つけるなり抱き着いてくる徹は、やっぱり愛しい。

    2008-06-27 14:54:00
  • 5:

    夕夏

    『ほな帰ろか。』
    バイト先で賄いが出るから、金曜日の夜はご飯も食べずにコンビニで飲み物とお菓子を買って徹の家にお泊まりするのが当たり前になっていた。
    徹の親はお医者さんで、甘やかされて育った徹は学校の近くで一人暮らしをしている。
    『そや!今日なぁ市原さんがこんな紙持ってきてさぁ…』

    2008-06-27 15:01:00
  • 6:

    夕夏

    家に着くなり今日の事を全部話した。
    『お前が女優て(笑)万が一受かってもこんなん売れるん一握りやろ?よっぽどなりたいとかちゃうんやったら無理無理(笑)』
    『やっぱそぉよなぁ。レッスン料無料てとこが怪しいし(笑)』
    『気づいたらAVとか出てるんちゃうか(笑)』

    2008-06-27 15:06:00
  • 7:

    夕夏

    『あたし根性だけはあるし興味もあるけどそこまでめっちゃなりたい訳ちゃうから止めとこぉ。』
    『そやで。お前はそのまんまでいいから。将来は俺が医者なって奥さまって呼ばれるようにしたるゎ(笑)』こんな徹の冗談ですら、嬉しかった。
    徹の左耳に光る、ピアスの意味すら知らずに…

    2008-06-27 15:25:00
  • 8:

    夕夏

    『徹、大好き…』
    『俺もやで。』
    裸で抱きしめ合うこの時間が、永遠に続けばいいと、あたしは何度願ったんだろう?今思うと子供同士のおままごとみたいな恋愛だったけど、この頃のあたしは自分なりに精一杯徹を愛してた。
    大人になればその愛を確かめ合う“儀式”すらも
    ただの“行為”や“道具”になる事など思いもしないぐらいに

    2008-06-27 15:33:00
  • 9:

    夕夏

    次の日の夕方、徹と別れバイトに向かう。
    『夕夏ちゃんおはよう!昨日の考えてくれたー?』
    『おはようございます。やっぱあたしめっちゃなりたい訳じゃないし止めときます。』
    『残念やなぁ…夕夏ちゃんやったらいけると思うねんけどなぁ…まぁ締め切りまであと三週間ぐらいあるし気が変わったらゆうて。』『はぁい!』

    2008-06-27 15:39:00
  • 10:

    夕夏

    それから何事も無く平凡な毎日を送っていたあたしは、オーディションの事などすっかり忘れていた。
    忘れもしないあの日、母に徹君に持って行ってあげなさいと持たされた煮物を手に、徹のマンションの暗証番号を押す。
    いつもは行く前に連絡してから行くけどこの日は何故かしなかった。
    『徹ー?おるー?』

    2008-06-27 15:48:00
  • 11:

    夕夏

    …玄関には、女物の靴。ベタ過ぎる程のこの展開。
    あたしはその靴に、見覚えがあった。
    『どこまでベタやねん…この展開…』
    そう一人で呟き、ズカズカと廊下を歩いて寝室のドアを開けた。

    2008-06-27 15:51:00
  • 12:

    夕夏

    そこには、裸で眠る徹と…あたしの親友、真央の姿。ふいに、テーブルの上にあったペットボトルの水を2人にぶっかけた。
    『冷たッッ…!!』
    そう言って飛び起きた二人は、あたしの姿を見て唖然としている。
    『おはよう。』
    『夕夏…何で…』

    2008-06-27 15:55:00
  • 13:

    夕夏

    『お母さんがなぁあんたに煮物持ってったりって。ごめんな、おとりこみ中?』『ちゃっ…ちゃうねん!!俺は嫌ってゆってんけど真央が…』
    『ふぅん…お揃いのピアスまでつけて?』
    二人の耳には片方ずつお揃いのピアスがついていた。
    『真央、何でこんな事になったん?』
    裸のまま泣きじゃくっている真央に、問いかける。

    2008-06-27 16:01:00
  • 14:

    名無しさん

    気になる?

    2008-06-28 01:19:00
  • 15:

    名無しさん

    なる?

    2008-06-28 03:39:00
  • 16:

    名無しさん

    ヤバス気になる?

    2008-06-28 06:46:00
  • 17:

    夕夏

    >>16>>17>>18さんありがとうございます?
    頑張って書いて行きます?

    2008-06-28 07:44:00
  • 18:

    夕夏

    『真央の方が先に徹君の事好きやってんもん!!…いっつも夕夏はチヤホヤされて欲しい物も手に入れてるやん…』
    『ちょっ…夕夏…こいつの事ほんま遊びやから!!俺には夕夏しかおらんから!!』真央が握りしめている手を振りほどきながら、必死に言い訳する徹。
    あたしを睨み付けながら、泣き続ける真央。
    どこが男らしいって?どこが親友?…全てが嫌になった。

    2008-06-28 07:52:00
  • 19:

    夕夏

    『…もう一生、あたしに関わらんといて。』
    それだけ言い残し、逃げる様に徹の家を出た。
    徹が何度もあたしを呼ぶ声が聞こえたけど、ただひたすら全速力で走った。
    さすがに親友との浮気を許せる程、広い心は持ち合わせていない。…親友だと思っていたのは、あたしだけだったのか。

    2008-06-28 07:56:00
  • 20:

    夕夏

    涙が頬を伝う。
    “夕夏、大好きやで。”
    “徹君は絶対夕夏の事本気やで!!頑張りやぁ!!”
    “夕夏、結婚しよな。”
    …頭の中で何度も繰り返される、徹と真央の記憶。

    2008-06-28 08:05:00
  • 21:

    夕夏

    真央が徹を好きだったなんて…きっと真央も辛かったはず。
    浮気を許して来た自分にも原因はある。
    そうは分かって居ても、心がついて行かず悔しさとか、憎しみとか、そんな汚い感情に押し潰されそうだった。
    『…夕夏ちゃん?』
    『ママさん…』

    2008-06-28 08:12:00
  • 22:

    夕夏

    ママさんとは、市原さんの奥さん。子供の居ない市原さん夫婦は、あたしを実の娘の様に可愛がってくれている。
    『…どうしたん?何かあった?』
    優しく問いかけて来たママさんの顔を見た瞬間、涙が溢れ出す。
    ママさんにしがみついて、まるで子供みたいに泣きじゃくった。

    2008-06-28 08:18:00
  • 23:

    夕夏

    『そっか…辛かったなぁ』公園のベンチに座り、さっきの出来事を涙ながらに話すあたしの手をママさんはずっと握ってくれていた。
    『ママさん…あたしめっちゃ悔しい…でも真央は今までどんな気持ちであたしの話聞いてたんやろとか、徹は結局あたしの事本気じゃなかったんかなとか…色々考えてまう。…まぁ今さらやねんけど…』
    『男は浮気する生き物やからなぁ。うちの人も昔一回あったし。』
    『えっ?嘘!?』
    『ほんまほんま(笑)でもあたしな、絶対美味しいご飯作って寝ずに待っててん。自分のやりたい事もして、常に綺麗でおる努力した。そしたらあっさり帰ってきやったわ(笑)』

    2008-06-28 08:27:00
  • 24:

    夕夏

    市原さん夫婦は誰が見てもラブラブで、まさかそんな事があったなんて信じられ無かった。
    『夕夏ちゃん、あんたはまだまだ若いんやからいっぱい色んな恋していっぱい好きな事しなさい。徹君が好きならとことん頑張ればいい。今は考えたく無いんやったら楽しい事を一つでも見つけれる努力をし。徹君よりいい男なんか腐る程おるわ(笑)』
    『はい…そうですよね…ママさん!!あたしオーディション受けてみる!!』
    『いきなりどしたん!?』

    2008-06-28 08:34:00
  • 25:

    夕夏

    ママさんの話を聞きながらずっと考えていた。
    とにかく非現実的な世界に行きたかった。
    多分オーディションを受ける誰よりもしょうもない動機。
    でも…徹。今ではあんたに感謝してる。この時踏み出して無かったら、あたしは演じる事の楽しさや生き甲斐なんて見つけられなかったから。

    2008-06-28 08:38:00
  • 26:

    夕夏

    『受かるかわからんし、受けるのは誰でも受けれるし(笑)』
    『まぁそやね(笑)色んな事やってみ!!早速うち帰って旦那に話しよか。』
    そんなこんなで店に向かう。ママさんも市原さんに似てせっかちだ。
    この時のあたしは、女優になりたいとかそんな事じゃ無しに、とにかく二人を見返したいって気持ちが一番だったように思う。

    2008-06-28 08:42:00
  • 27:

    夕夏

    『そうか!!夕夏ちゃん受ける気になってくれたか!!』『はい。すみません、コロコロ言う事変わって…』
    『いや、なんせ嬉しいよ。締め切りいつやったかな…うぉっ!!明日の消印までやん!!カメラ屋に電話しといたるから今から行っといで』『今からって…あたし化粧ぐちゃぐちゃやし…』
    『カメラ屋が上手い事やってくれるから大丈夫!!行ってらっしゃい〜!!』
    ここは商店街。横の繋がりが強くて、みんな仲間の為なら一生懸命やってくれる。

    2008-06-28 08:49:00
  • 28:

    夕夏

    ママさんとカメラ屋に向かう。『お〜夕夏ちゃんいらっしゃい!!オーディション用の写真やな?おっちゃんが綺麗に撮ったるからな!!』
    『すみませんこんな遅くに…』
    『かまへん!!とりあえず化粧落とす為に顔洗って。後は美容師呼んでるからな』人前でスッピンになるのは恥ずかしかったけど、そんな事言い出せるはずもない…

    2008-06-28 08:54:00
  • 29:

    夕夏

    『おっちゃんいきなりすぎるわぁ〜』
    でっかい鞄を持ってやって来たのは、これまた商店街にある美容院のカリスマ?美容師、亀ちゃん。
    何でこんな地元の美容院でくすぶっているのかと思うぐらい腕は良くて、あたしもいつもやって貰っている。
    亀ちゃん曰く、この街の何も無いけど何でもある感じが好きなんだそうだ。

    2008-06-28 09:00:00
  • 30:

    夕夏

    亀ちゃん
    あの頃あんたが言ってたその言葉
    今はわかる気がする。
    今あたしが居る場所は
    何でもあるけど何にもないそんな場所やから

    2008-06-28 09:03:00
  • 31:

    夕夏

    『お〜夕夏!!まさかお前がオーディションとはなぁ(笑)』
    『なんか文句でも?(笑)』『いや滅相もない(笑)…お前目腫れてない?』
    『あっ…昨日ちょっと寝不足で…』
    亀ちゃんは鋭い。
    『…ふぅ〜ん。まぁ俺の腕で華麗に変身させたるわ(笑)』

    2008-06-28 09:10:00
  • 32:

    夕夏

    亀ちゃんに化粧をしてもらう。
    鏡の中の自分がどんどん変わって行くのが楽しかった。髪の毛も軽く整えてもらって、いざ撮影へ。
    『夕夏ちゃんもっと笑って〜!!』
    …知ってる人に撮られるって、なんとも恥ずかしい…

    2008-06-28 09:13:00
  • 33:

    夕夏

    アップと全身を撮り終えて、撮影は何とか終了。
    『ありがとうございましたぁ!!』
    『我ながらめっちゃえぇ出来やわ!!これなら夕夏ちゃん絶対受かるで!!』
    『後は神頼みですねぇ(笑)』
    出来上がった写真と履歴書を封筒に入れ、写真屋さんとママさんにお礼を言って亀ちゃんと帰り道が同じだったので一緒に帰る。

    2008-06-28 09:21:00
  • 34:

    夕夏

    『受かったらえぇなぁ〜』『こんだけして貰って受からんかったらあたしもぉ地元歩かれへんゎ(笑)』
    『ほんまやな(笑)てか飯食いに行こや!!』
    『そーいや何も食べて無かったなぁ。お母さんに電話するわぁ。』
    『てかさぁ…お前オーディション受けるん親にゆったん?』『あ…忘れてた…』
    『普通親が先やろ(笑)』

    2008-06-28 09:26:00
  • 35:

    夕夏

    『今日いきなり決めたからなぁ…今からゆぅわぁ。』『いきなり…?…ふぅん』亀ちゃんは何か気づいた様子だったけど、あたしはそれにわざと気づかないふりをして電話をかけた。
    『あっもしもしお母さん?今日ご飯食べて帰るから遅くなるわぁ。てもぅ十分遅いけど(笑)明日バイトも無いし。』
    『もっと早く連絡しなさいよ!!』
    『ごめんごめん。てかなぁあたしオーディション受けるわ』『は!?』

    2008-06-28 09:32:00
  • 36:

    夕夏

    地元の居酒屋に入り、ビールを頼む。あの頃は今より厳しくなくて、年齢確認なんてされた事は無かった。
    『かんぱ〜い!!』
    あたしは決して強くは無いけどお酒は大好きだった。『亀ちゃんて何歳やっけぇ?』
    『今年26やで。』
    『おっさん(笑)』

    2008-06-28 09:44:00
  • 37:

    夕夏

    『ガキ(笑)』
    亀ちゃんは正直格好いい。美容院も亀ちゃん目当てのお客さんがほとんどらしい。
    『まぁ呑めよ。呑んだらちょっとは気ぃ楽なるんちゃうか。』
    『えっ…』
    亀ちゃんの目は、全てを見透かしている様で何故かそらせない。本当は、鞄の中でずっと振動している携帯を気にしている事にも気づいていたのかも知れない。

    2008-06-28 10:04:00
  • 38:

    夕夏

    『…でな…裸で二人が…』『もぉそれ三回目や(笑)』居酒屋に入って二時間後、すっかり出来上がっていたあたしは、徹と真央の話ばかりしていた。
    『誰かさんそろそろヤバイし出よか(笑)送ってくわ。』『嫌や…』
    『子供か(笑)あっ子供やったな(笑)』
    『帰りたくない…』

    2008-06-28 10:19:00
  • 39:

    夕夏

    『うち来るか?』
    『うん…』
    亀ちゃんは居酒屋の近くで一人暮らしをしている。
    家に向かう道のり、どちらからでもなく手を繋いだ。右手から伝わる体温が、心地良かった。

    2008-06-28 10:31:00
  • 40:

    夕夏

    『あっ!封筒ポストに入れな!!』
    途中にあるポストに入れ、一応手を二回叩いて拝んでおいた。
    『お邪魔しまぁす!!』
    亀ちゃんの家は1LDKで、思ったより広い。
    見た所女の影は無く、棚に一列に並んでいる練習用のマネキンの顔が怖かった。

    2008-06-28 10:38:00
  • 41:

    夕夏

    『意外と綺麗やな〜』
    『俺綺麗好きやからなぁ』『何ゆぅてるん(笑)……えっ…!?』
    …突然、後ろから抱き締められた。
    『なっ…何してるん!?からかうんやめてや(笑)』
    『からかってないわ…』

    2008-06-28 10:58:00
  • 42:

    夕夏

    『昨日あんなんあったばっかりやからまだ考えられへんかもしれんけど、俺お前の事好きやねん。まぁそれだけ知っといてや。』
    『うん…』
    『着替え貸したるから風呂入ってこいよ。何もしやんから(笑)』
    『うん…』

    2008-06-28 11:08:00
  • 43:

    夕夏

    亀ちゃんと知り合ったのはあたしがまだ小学生の頃。当時亀ちゃんはまだアシスタントで、毎日遅くまでカットの練習をしているのを塾帰りによく見かけた。
    あたしにとってはお兄ちゃん的な存在で、9歳と言う歳の差もあり恋愛対象に見た事は無い。
    二年前に番号を交換してからはちょくちょく遊びに行ったりはしていたけど、まさかそんな風に思っていたなんて知りもしなかった。

    2008-06-28 11:20:00
  • 44:

    夕夏

    『お先〜。』
    『おう。ほな次俺入ってくるわ。』
    お酒を飲んでお風呂に入ったから余計に目が回る。
    いつの間にかベッドで寝てしまっていた。

    2008-06-28 11:24:00
  • 45:

    夕夏

    夢を見た。
    誰かの背中を必死に追っている夢。
    それは徹なのか…それとも…

    2008-06-28 11:27:00
  • 46:

    夕夏

    ふと目が覚めると、あたしは亀ちゃんの腕の中に居た。
    “あったかい…”
    寝ている亀ちゃんを起こさないように、そっとベッドから下りると携帯を手に取った。
    着信は全て徹で埋まっていて、メールは“もう二度としない”とか“愛してるのはお前だけ”なんて、そんな陳腐な言葉で綴られていた。
    今までのあたしなら許していただろう。でももう限界。徹にも、真央にも関わりたくないし思い出したくもなかった。

    2008-06-28 11:38:00
  • 47:

    夕夏

    『起きたんか?今何時?』『9時やで。』
    『あ〜仕事行く用意しな。お前どうする?ここおる?』
    『ううん帰るわ。』
    家に帰って、部屋を掃除したかった。全て捨ててしまわないといけない様な気がした。

    2008-06-28 11:42:00
  • 48:

    夕夏

    亀ちゃんと別れ家に帰る。『ただいま〜』
    『お帰り。あれ?今日徹君と遊ばんの?』
    『別れた。』
    母は一瞬驚いた顔をしたけど、それ以上何も聞いてこなかった。
    ゴミ袋を片手に部屋に向かい、徹との思い出の詰まった物を全部捨てた。

    2008-06-28 11:48:00
  • 49:

    夕夏

    明日からは学校。
    幸い徹や真央とはクラスが違うから、そんなに会う事は無い。
    『夕夏〜ご飯やで〜!!』
    その日の晩御飯は、あたしの大好きなハンバーグだった。
    『お前オーディションて何の事や?』

    2008-06-28 11:53:00
  • 50:

    夕夏

    父が突然聞いてきた。
    『女優の。市原さんに勧められてん。』
    『ほんまになりたいんか?』
    『ん〜まぁ一回受けてみよかなぁと思って。』
    うちの両親は結構放任主義で、勉強さえちゃんとしていればあまりうるさい事は言わない。

    2008-06-28 11:55:00
  • 51:

    夕夏

    『お前が女優ねぇ…』
    父はブツブツ言っていたけど母の了解は得ているから恐いもの無しだ。
    次の日の事を考えると少し憂鬱になったけど、意外と平気な自分にびっくりしつつ眠りについた。

    2008-06-28 11:58:00
  • 52:

    夕夏

    『おはよー!!』
    『夕夏おはよ!!』
    にっこり笑顔のもう一人の親友、綾。
    いつもあたしの事を気遣ってくれる優しい子だ。

    2008-06-28 12:07:00
  • 53:

    夕夏

    『あたし徹と別れた。』
    『嘘やん!?何で!?』
    真央とは綾も顔見知りだし言おうか迷ったけど、どうせバレるだろうと全て隠さずに話した。
    『ちょっ!!何で綾が泣いてんのよ(笑)』
    話を聞いていた綾がボロボロと泣き出した。

    2008-06-28 12:11:00
  • 54:

    夕夏

    『だっで…真央ぢゃん…許されへん…ヒック…』
    『でも真央も悩んだやろしもぉいいねん。誰が悪いとかちゃうし。』
    本気で思っていたの半分、自分に言い聞かせたの半分でそう答えた。
    ただ、自分の事の様に泣いてくれるこの子を一生大事にしようと、心に誓った。

    2008-06-28 12:15:00
  • 55:

    夕夏

    『んでな、亀ちゃんに告られた。』
    『あっやっと告ったんや』『何で知ってるん!?』
    『だって綾前から亀ちゃんに相談されてたもぉん!!』綾は亀ちゃんと同じ美容院で働く子と付き合っていて、その子と三人で話している時に色々と相談されていたらしい。
    『知らんかった…』

    2008-06-28 12:19:00
  • 56:

    夕夏

    『んで、どうするん?』
    『どうするんって…徹と別れたばっかやしずっとお兄ちゃんみたいな存在やったから…今は考えられへん』『そかぁ…まぁゆっくり考え!!』
    女優のオーディションを受ける事を話すと、応援すると言って笑ってくれた。

    2008-06-28 12:21:00
  • 57:

    夕夏

    休み時間ごとに徹が教室にやって来たけど、とことん無視を決め込んだ。
    もうあんな思いはしたくない。
    戻らない。
    そう決めたから。

    2008-06-28 12:25:00
  • 58:

    名無しさん

    おもろいやんかー!

    2008-06-28 12:27:00
  • 59:

    夕夏

    そして一ヶ月後。
    バイトが終わって携帯を見ると、母からメールが来ていた。
    “オーディションの結果来てるよ”
    慌てて市原さんに報告する。
    『市原さんッッ!!オーディションの結果来てるらしいです!!』『何やて!?すぐ中開けて見てもらい!!』

    2008-06-28 12:28:00
  • 60:

    夕夏

    >>62さんありがとうございます?
    めちゃ嬉しい?

    2008-06-28 12:40:00
  • 61:

    夕夏

    『…合格やって。』
    『まっ…マジで!?やったぁ〜!!』
    『おめでとう。でもなぁお母さん色々調べてんけど、こんなんってレッスン料とかゆって後々お金取られるらしいやん?その為に誰でも受からせるとか聞くし…』
    『…確かに。でも有名な会社やしレッスン料いるとかなったら止めるわ!!』
    …本当に、この時はこれぐらいの気持ちだった。

    2008-06-28 12:45:00
  • 62:

    夕夏

    『受かりましたぁ〜!!』
    『ほんまかぁ!!おめでとう!んで、二次はいつや?』『あっ…電話切ってもうた…家帰ってまた見ときます』
    『夕夏ちゃんおめでとう』『ママさん…ありがとうございます!!』
    『頑張って見返したらなね(笑)』
    『そですね(笑)』

    2008-06-28 12:50:00
  • 63:

    夕夏

    家に帰り早速通知書を見る。
    二次は一ヶ月後。カメラテストと演技と書いてある。
    『ちょっ!!お母さん!!演技て書いてあんねんけど…』『はぁ?あんた何ゆぅてるん。女優やねんから当たり前でしょ。』
    『…タレントとかにしとけば良かった…』
    演技なんてした事は無い。既に後悔したけど、悩んでも仕方ないので考えない事にした。

    2008-06-28 12:55:00
  • 64:

    夕夏

    『演技とか何するんって話ちゃう?』
    通知書が届いた日から半月後。いつもの居酒屋に、あたしは亀ちゃんと居た。
    『まぁ頑張れよ。女優!!』『受かる要素全く無しやけど大丈夫?(笑)』
    『大丈夫では無いやろな(笑)』
    『何か本気度を試す為に脱いだりさせるとかゆぅ噂が…(笑)』

    2008-06-28 13:02:00
  • 65:

    夕夏

    『マジで!?セクハラやん…でもあり得そうやな。』
    『そんなんなったらどぉしよぉ〜!!』
    そんな他愛ない話をして盛り上がっていた。
    『お前さ、もうふっ切れたん?』
    『え?何が?』

    2008-06-28 13:05:00
  • 66:

    夕夏

    『何がて…元彼のこと。』…本気で忘れていた。
    まだそんなに経っていないのに…あんなに好きだったのに…。
    『学校で会ったら若干気まずいけどもうどうでもいいわぁ。』
    『じゃあ俺と付き合ってや。』
    『えっ!?でも…』

    2008-06-28 13:08:00
  • 67:

    夕夏

    『別に俺の事好きちゃうくてもいいねん。ただ…一緒におりたいし、お前が違う男の元へ行くんも嫌や。』『…何か矛盾してない?』『そんだけ好きやっちゅうこっちゃ(笑)…無理?』
    急に真剣な目になる。
    …あたしは、ずるい女だ。ここで断ってしまったら、今の関係すら崩れてしまう。自分の居場所が無くなってしまう。
    ただそれだけで、ただそれだけの理由で…首を縦に振った。

    2008-06-28 13:14:00
  • 68:

    夕夏

    『マジで!?でも…本気で好きな男が出来たらゆってな?』
    『うん…』
    正直、疲れていたんだと思う。追うばかりの恋愛に。何て幼稚な、何て浅はかな考え。
    それでも、当時は世界の全てを知っている様な気でいた。
    でも今居る場所が全てで、全部が自分を支配していると思っていたから。

    2008-06-28 13:21:00
  • 69:

    夕夏

    『俺お前が本気で好きになってくれるまで手出せへんから。』
    『我慢出来るん?(笑)』
    『自信無いけど…(笑)』
    亀ちゃんは好きだ。でも何かが違っていて…
    それに、自分でもあんなに好きだった徹をこんなにも早く忘れている事に戸惑いと絶望を感じていた。

    2008-06-28 13:26:00
  • 70:

    夕夏

    綾にその事を報告すると、すごく喜んでくれた。
    『本気で好きになれたらいいな?』
    そう言って…。

    2008-06-28 13:31:00
  • 71:

    夕夏

    そしていよいよオーディション当日。
    亀ちゃんにメイクと髪の毛をセットしてもらい、集合時間の30分前に会場についた。
    受け付けに行き番号札を貰い、胸元につける。
    待ち合い室には、意外と普通な子が多かった。
    あたしは13番。何とも不吉な数字。

    2008-06-28 13:36:00
  • 72:

    夕夏

    いよいよオーディション開始。
    見た所50人は居る。
    『番号をお呼びいたしますので、5人ずつオーディションを受けていただきます。』
    “5人ずつて…他の人に見られんのめっちゃ恥ずかしいやん…まぁ二度と会わん人らやしな”
    この物事を考えない所は、果たして長所なのか短所なのか…

    2008-06-28 13:40:00
  • 73:

    夕夏

    最初に別室に入った人たちの声が何やら聞こえてくる。
    奇声を発したり度なり声が聞こえたり。
    見えない分恐怖感が増す。『お次11番から15番の方中へどうぞ。』
    いよいよ来た…

    2008-06-28 13:43:00
  • 74:

    夕夏

    ↑怒鳴り声です?

    2008-06-28 13:44:00
  • 75:

    夕夏

    『失礼しますッッ!!』
    みんな張り切っている様子で元気いっぱいに挨拶をして中へ入って行く。
    きっと…絶対あたしが一番やる気が無かっただろう。『失礼しまーす!!』
    テーブルには、5人のいかにもな感じのオジサンやオバサン。その前に置かれた椅子に座らされる。

    2008-06-28 13:47:00
  • 76:

    夕夏

    『では、今からランダムに紙を配りますので5分間で覚えて下さい。その後11番の方から披露していただきます。』
    眼鏡のオジサンがそう言うとそれぞれに紙を配りだした。
    あたしの紙に書かれていたのは、どうやら彼氏に別れを切り出された女の役。
    これまた何て嫌な役。
    標準語なんてしゃべれませんと思いながらも、台詞を読み進めて行く。

    2008-06-28 13:53:00
  • 77:

    夕夏

    相手役の台詞が記載されていない。…と言うことは、一人で振られて一人ですがりつくって事ですか?
    …恥ずかしい…
    でも逃げ出す訳にもいかず、ひたすら必死に台詞を覚えた。
    “もうどうにでもなれ…”ふいに、あの日の光景を思い出した。徹と真央の寝顔や泣き顔を…

    2008-06-28 15:45:00
  • 78:

    夕夏

    悲しくなってきた所で、5分終了。スタッフが紙を回収する。
    『では11番の方どうぞ。』その言葉を聞いて11番の女の人が演技を始めた。
    こっちが恥ずかしくなるぐらいドロドロの…
    どうやら一人一人お題が違うらしい。
    あたしは台詞を忘れないように必死だった。

    2008-06-28 15:50:00
  • 79:

    夕夏

    『13番の方どうぞ。』
    いよいよあたしの番。
    『なぁ…行かんといて…』確かそんな台詞から始まったと思う。
    あたしは緊張しすぎて席を立って演技するのを忘れ、終いには標準語で書かれていたはずの台詞をバリバリの大阪弁にしてしまっていた。
    でも段々自分と被って来て自然と涙が溢れた。

    2008-06-28 15:54:00
  • 80:

    夕夏

    今でもあの審査員の半笑いの顔が忘れられない。
    『…落ちたな…』
    カメラテストまでの一時間程の休憩中、ミルクティー片手にそう呟いた。
    ここまで来たらもうどうにでもなれ。
    スーパーモデルにでもなったかのようにカメラの前で色んな動きをした。

    2008-06-28 15:58:00
  • 81:

    夕夏

    『もしもし亀ちゃん?今終わったぁ!!』
    『途中まで迎えに行ったるわぁ!!』
    『仕事中ちゃうん?』
    『もぉ今日はあがった!!残念会したろと思って(笑)』『…まぁ後で詳しく話すわ…』
    途中の駅で待ち合わせをして、いつもの居酒屋へ。

    2008-06-28 16:01:00
  • 82:

    夕夏

    『とりあえずお疲れ〜!!』ビールで乾杯。
    『ほんで、どやった?』
    『ほんっまに片身狭かったわ…みんな凄すぎてついて行けんかった(笑)』
    『そりゃみんな必死でやってるやろしなぁ。まぁえぇやん!!心配せんでも落ちるから(笑)』
    『…くたばれ(笑)』

    2008-06-28 16:09:00
  • 83:

    夕夏

    でも正直、演技すると言うことに興味が湧いていた。自分とは全く違う人になれる。
    それが楽しかったし、他の人の演技を見ていたら最初はびっくりしたけど素直に凄いと思えた。
    結果が出るのは一ヶ月半後。

    2008-06-28 16:14:00
  • 84:

    夕夏

    『なぁ亀ちゃん、ぎゅってして。』
    『お前はほんま甘えたやなぁ。』
    笑いながらも抱き締めてくれる、亀ちゃんのあったかい腕の中が大好きだった。オーディションの結果が出る頃には、自分の気持ちが前とは違ったものになっている事に気づいていた。
    合格者にだけ連絡が来る。もし落ちていてもまたオーディションを受けてみようかなぁと思っていた時。

    2008-06-28 16:22:00
  • 85:

    夕夏

    月曜日の午後5時27分。
    携帯が鳴り響く。
    その時あたしは亀ちゃんの家で大好きなハンバーグを作ろうとミンチ肉を一生懸命こねていた。
    『着信だれー?』
    『登録されてないけど何か家電やで。』

    2008-06-28 16:26:00
  • 86:

    夕夏

    『…もしかして…』
    あたしは急いで亀ちゃんから携帯を奪い取ると、ミンチ肉だらけの手で通話ボタンを押した。
    『もしもしッッ!!』
    『あっ狭山夕夏さんでしょうか?』
    『はい!!そうです!!』

    2008-06-28 16:29:00
  • 87:

    夕夏

    『こちら○○の伊藤と申しますが、おめでとうございます。二次審査合格です』『…え…嘘でしょ!?』
    『本当ですよ(笑)最終審査が一週間後にありますのでそのお知らせでお電話させていただいたんですが…』それからはパニクって日にちと時間と場所をメモするのでいっぱいいっぱいだった。『では失礼します…』
    『お前…もしかして…』
    『…う…受かった…』

    2008-06-28 16:35:00
  • 88:

    夕夏

    『マジでー!?やったやん!!』
    『まだ最終審査あるけど…しかもこれ受かったからってゆってテレビ出れるとかちゃうけど…』
    『凄いやんお前!!今日はお祝いやな!!ちょうど好きなハンバーグやし(笑)そや!市原さんと親にも連絡し!!』夢心地のまま、みんなに電話をした。
    みんな自分の事のように喜んでくれて最終審査なんて忘れて、涙が出るほど嬉しかった。

    2008-06-28 16:41:00
  • 89:

    夕夏

    『てかあれで受かるって逆に大丈夫なんやろか…この事務所…』
    『たまには変わった奴が欲しいんちゃうか(笑)でも初めてのオーディションですごいやん!!』
    『一週間後最終審査とか早すぎちゃう!?』
    『そんな人数おらんねやろなぁ…まぁ頑張れよ!!』

    2008-06-28 16:44:00
  • 90:

    夕夏

    あたしは今日、決めていた事がある。
    亀ちゃんに自分の気持ちを伝える事。
    『亀ちゃん…あんなぁ…』雑誌を読みながら煙草を吸っている亀ちゃん。
    『あたし…亀ちゃんの事好きやねん…言うん遅くなってごめん。』

    2008-06-28 16:48:00
  • 91:

    夕夏

    『…嘘やん…』
    『嘘ついてどないするんよ(笑)』
    『…も一回ゆって?』
    『…好きやで。』
    そう言った瞬間、ぎゅっと強く抱き締められた。

    2008-06-28 16:51:00
  • 92:

    夕夏

    『…めっちゃ嬉しいわ…』

    …あたしはこの日、初めて亀ちゃんと結ばれた。
    何で亀ちゃんの温もりは、こんなに安心するんやろ?

    2008-06-28 16:54:00
  • 93:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    あたしはどこで、道を間違えたんやろな?
    汚れきったあたしには
    もうあの頃に戻る資格は無いんかな?
    日ごとに霧がかかったみたいに霞んでくけど後悔はしてないよ

    2008-06-28 16:58:00
  • 94:

    100

    100 100

    2008-06-28 17:13:00
  • 95:

    名無しさん

    オモロー!

    2008-06-28 17:14:00
  • 96:

    夕夏

    >>100取られたぁ?
    >>101さん以前レスいただいた方ですか?ありがとうございます?

    2008-06-29 11:04:00
  • 97:

    夕夏

    『なぁ亀ちゃん、最終審査て何するんやろ?』
    『お前電話で聞かんかったん!?』
    『だってそれどころじゃ無かったんやもん…』
    『まぁ演技メインやろなぁ…』
    またか、と女優志望らしからぬ事を考えながら亀ちゃんの腕の中で眠りについた。

    2008-06-29 11:07:00
  • 98:

    夕夏

    次の日学校に行きクラスのドアを開けると、みんなが一斉に駆け寄って来た。
    『あんた女優なるん!?』
    『はぁ?』
    『とぼけんでいいって!!おとんがゆってたもん!!』
    常に右手に食べ物を持っているこの子の家は、商店街で店をだしている。話を聞くと、市原さんがみんなに話しまくっているらしい。

    2008-06-29 11:15:00
  • 99:

    夕夏

    『噂の元は市原さんか…あたしオーディション受けただけでまだ受かるかわからんし』『いけるいける〜!!』
    何を根拠に言っているのかと思う程みんな明るかった。
    こうなったら落ちるに落ちれない…
    三時間目が終わる頃には先生達も知っていて、頑張れよ、等と声をかけてきた。普通は止めるもんなんじゃないかと思いつつも愛想笑いで返しておいた。

    2008-06-29 11:20:00
  • 100:

    夕夏

    音楽室へ向かう途中、誰かがあたしの名前を呼ぶ声がした。
    『徹…』
    『夕夏、ほんまにちょっとでいいから話させてくれへん?』
    『あたしは…もう話す事無いから。』
    『ほんまにお願い!!!!今日話してくれたらもう絶対これから声かけへんから!!』少し迷ったけど、いつまでも逃げていてもしょうがないと思い、授業をさぼって話をする事にした。

    2008-06-29 11:27:00
  • 101:

    夕夏

    旧校舎の、非常階段。
    あたし達がいつも待ち合わせていた場所。
    『女優なるって聞いてんけど…』
    またその話か。朝から何十人にも聞かれて正直嫌気がさしていた。
    『まだオーディションの二次受かっただけ。最終審査あるし』

    2008-06-29 11:31:00
  • 102:

    夕夏

    それだけ言い残し、まだ誰も居ない教室に戻る。
    あんな男のどこが良かったのかと思えば思う程、何故か無性に亀ちゃんに逢いたくなった。

    2008-06-29 11:43:00
  • 103:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    あたしには今
    守りたい物がたくさんあるでも時々
    あの頃に戻りたくなるのはおかしい事なんかな?

    2008-06-29 11:45:00
  • 104:

    夕夏

    そしていよいよ最終審査当日。
    あたしは緊張よりも周りからのプレッシャーに押し潰されそうだった。
    亀ちゃんが車で会場まで送ってくれると言うので、何やかんや不安なあたしは素直に甘える事にした。

    2008-06-29 11:57:00
  • 105:

    名無しさん

    おつかれさま!がんばってな!

    2008-06-29 13:52:00
  • 106:

    夕夏

    >>112さんありがとうございますぅ?
    禁止ワードがどれかわからなくて中々更新出来ません?

    2008-06-29 15:01:00
  • 107:

    夕夏

    『みんな夕夏みたいなちんちくりんに期待しすぎやろ(笑)』
    『ちんちくりんてゆぅな(笑)』
    『ここまで来たんも奇跡やねんからお前絶対運強いって!!度胸も根性もあるから大丈夫やて。軽ぅく行き』『うん…』
    会場に着いて、降り際にキスをした。
    亀ちゃんのお前ならやれるって、その言葉だけで安心出来た。

    2008-06-29 15:03:00
  • 108:

    夕夏

    最終審査に残ったのは、10人だけ。
    その中から1人か2人を選び出すらしい。もちろん合格者無しと言うこともあり得る。
    前と同じ様に番号札をつけて、一人一人個室に案内される。
    どうやら面接をするらしい。9番と言うまたまた不吉な番号のあたしは、何故か緊張もせずに待ち合い室に座っていた。

    2008-06-29 15:07:00
  • 109:

    夕夏

    『9番の方中へどうぞ。』
    『…失礼します。』
    恐る恐る扉を開けると、髭モジャのオジサンとキツそうなオバサン。
    『どうぞお掛け下さい。』『失礼します。』

    2008-06-29 15:10:00
  • 110:

    夕夏

    正直、あまり何を聞かれたのか覚えていない。
    多分志望動機とか、親の了解を得ているかとかそんなんだったと思う。
    それよりも印象に残っている事は、あたしが今何故この場に居れるのかが不思議だと言った時の髭モジャオジサンの言葉。
    『私達は今まで何百人もの人を見て来て、その中でも何かを感じる人をこの場に呼んでいます。才能は確かにあるけど、演技は練習すれば上手くなる。あなたは人とは違う何かを持ってるからこの場に居るんですよ。才能だけでなく縁が無ければダメだし、運も必要だしね。』
    顔の割りにいい人っぽいなと思ったのを覚えてる。

    2008-06-29 15:22:00
  • 111:

    夕夏

    面接が終わり、次はいよいよ演技。前の審査よりも分厚い台本を渡され、一時間と言う時間が与えられた。今回は他の面接者と二人一組でやるらしい。
    『なぁなぁ何歳なん?』
    いきなり話かけて来たのは10番の札をつけた女の人。見たところ20代前半。
    『17です。』
    『あっそーなん?劇団とか入ったり演技の勉強したりとかしてるん?』

    2008-06-29 15:28:00
  • 112:

    夕夏

    『全然…今回初めてオーディション受けたんです。』
    『よーやるわぁ(笑)絶対落ちるやろ!!てかここまで残れたんが奇跡やな(笑)あたしやったらそんな奴落とすわぁ。次の演技あたしとあんたペアやから足引っ張らんといてな。』
    “…何やこいつ。”
    言ってる事はもっともだけど、見ず知らずの奴にいきなり言われる筋合いは無い『…選ぶんはあなたじゃなくて審査員の人やから。』それだけ言って休憩室に向かい、必死に台詞を覚えた。
    他のペアは台詞合わせをしてたけど、あたしはそんな事する気にもならずにいた。今思えば子供だったな…

    2008-06-29 15:36:00
  • 113:

    夕夏

    次の役はライバルと好きな男を奪い合う女の子。
    惚れた腫れたの話にしか興味が無いのかと思うような内容に、台本を作った人に不信感を覚えた。
    しかもあの女と…
    やる気を無くしかけたけど逆に考えれば相手が嫌な奴な程役に入り込みやすいかもしれない。

    2008-06-29 15:48:00
  • 114:

    夕夏

    そして本番。
    目の前にはさっきの嫌な女『あなた?サキって女は。』“えっ…台本ではアキになってたけど…”
    早速名前を間違えた嫌な女に笑いそうになりながらも憎しみを込めて台詞を言い進めて行った。
    嫌な女は最後まで名前を間違っていて、内心ざまぁみろと思ってしまった。

    2008-06-29 15:56:00
  • 115:

    夕夏

    『はぁー終わったぁー!!』『お疲れ!!』
    迎えに来てくれていた亀ちゃんと、ハンバーグ屋に向かう。
    『どやった?』
    『すごいムカツク女の人がおったよ(笑)』
    あの嫌な女の事を面白可笑しく話すあたしを、亀ちゃんはずっとニコニコしながら見ていた。

    2008-06-29 16:01:00
  • 116:

    夕夏

    『夕夏、これプレゼント。』
    『へ?いきなり何なん?』『いいから開けて。』
    春休みに入ってから、毎週月曜日。亀ちゃんが休みの日は必ず泊まりに行っていた。
    この日も亀ちゃん家でゴロゴロしていたあたしに、突然のプレゼント。
    ピンクの包装紙に包まれた、小さい箱。

    2008-06-29 16:26:00
  • 117:

    夕夏

    中を開けると、あたしの大好きなピンク色の宝石が真ん中にはめ込んである、ピンクシルバーの指輪。
    『これ…』
    『きもいけど一人で買いに行ってん…しかもペアやから(笑)』
    ふと亀ちゃんの薬指を見ると、あたしのやつの石がはまっていないバージョンの指輪がはめられていた。
    『ははっ…何で亀ちゃんそんな可愛いん(笑)』

    2008-06-29 16:36:00
  • 118:

    夕夏

    『うるさい(笑)ほら、はめたるから手だして。』
    亀ちゃんは照れながらも、左手の薬指にはめてくれてあたしはこの時間が続けばと、当時信じていた“神様”に何度も何度も祈った。

    2008-06-29 16:54:00
  • 119:

    夕夏

    『亀ちゃん…』
    『んー?』
    『大好きやで。』
    『俺も…』

    2008-06-29 16:55:00
  • 120:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    あたしはこの時からどのくらい経った時に
    神様なんておらんって
    気づいたんやろう?
    大人になるって悲しい事なんかな?それとも…

    2008-06-29 16:59:00
  • 121:

    名無しさん

    気になるやんかー

    2008-06-29 18:47:00
  • 122:

    夕夏

    >>129さんありがとうございます?
    思いだしながら書いているので、少し事実と違う所もあるかもしれません?

    2008-06-30 12:35:00
  • 123:

    夕夏

    亀ちゃんから貰った指輪はバイトとお風呂の時以外はずっとつけていた。
    初めてのペアリングが嬉しくて、コンビニで買い物をして会計をする時に左利きでも無いのにわざと左手で払ったり、馬鹿な事ばっかりしてた。
    亀ちゃんも仕事中も邪魔になる時以外はずっとつけていたから、1ヶ月が経つ頃には既に傷だらけになっていた。

    2008-06-30 12:41:00
  • 124:

    夕夏

    そして、春休みが明け新しいクラスに馴染んで来た頃。綾とはまた同じクラス。
    『夕夏、携帯鳴ってんで』『あっほんまや。誰やろ』春休みに遊びすぎてお金が無くなった綾とあたしは、放課後の誰も居ない教室でお菓子を頬張っていた。
    着信は…事務所の番号。
    『あっ…綾!!事務所からかかってきた!!』

    2008-06-30 12:45:00
  • 125:

    夕夏

    『ママママジで!?早く出ぇや』『恐いぃ〜…』
    『早よせな切れるで!!てかかかって来てる時点で結果はわかってるやん(笑)』
    『うん…』
    震える手で、通話ボタンを押した。
    『もっ…もしもし…』

    2008-06-30 12:49:00
  • 126:

    夕夏

    『もしもし?こちら狭山夕夏さんの携帯で宜しいでしょうか?』
    『はっはい!!』
    『私○○の吉田と申します。おめでとうございます、合格ですよ!!』
    その言葉を聞いた瞬間、涙が溢れて来た。最初は意地で受けただけだったのに、いつの間にか演じる事を楽しんでいる自分がいたから。
    『それでは一度ご両親と事務所まで来ていただいて、ご説明と契約をさせていただきたいのですが…ご都合の良い日などありますか?』

    2008-06-30 12:55:00
  • 127:

    夕夏

    親の都合なんて聞かずに、次の土曜日と勝手に答えた。
    『夕夏すごいやん!!女優なんの!?』
    『まだ事務所に所属するってだけやから…一回ぐらいはテレビ出れんちゃう(笑)』この頃のあたしは、女優を目指す事がどう言う事なのか、この世界の汚さ、厳しさ、魅力がどんなものなのか…分かっていなかった。今ならわかる。考えの甘さが…

    2008-06-30 13:00:00
  • 128:

    夕夏

    帰り道、市原さんに電話すると早速今日店を閉めた後お祝いをしようと言う事になった。
    『ただいまー!!』
    『お帰り。』
    『お母さん、あたし最終審査受かってん!!』
    『…ほんま…』
    一緒に喜んでくれると思っていた母。でもその表情は曇っていた。

    2008-06-30 13:17:00
  • 129:

    夕夏

    『あんた学校はどうするん?』
    『へ?行くで。』
    『東京へ行けって言われたら?大学はどうすんの?』『大学は…わからん。正直行きたいとこもないし。』『あんたなぁ…いきなり女優目指すって言って、それはお母さんも許した。ほんまはまさか受かると思って無かったから…でもこうなったら話は別やわ。そんな上手く行く保証なんか無い世界で、学歴も無くて止めた時どうすんの?それにあんた昔から女優なりたくて目指してた訳ちゃうやろ』…何も言えなかった。
    いくら今真剣に女優になりたいと思っていても、一時の感情なのか本気なのか…そんな先の事なんて、自分にもわからなかったから…

    2008-06-30 13:26:00
  • 130:

    夕夏

    『でもな、最初は色々あって意地なってオーディション受けたけど…今はほんまにやりたいと思うねん!!』
    『お母さんには本気やとは思われへんわ。』
    『……もういい!!』
    『夕夏!!待ちなさい!!』
    思わず、自分の部屋に逃げ込んだ。都合が悪くなるとすぐに逃げるのは、あたしの悪い癖。お母さんが言っている事はもっともだ。そんなの分かってる。でも…あたしはただ、一緒に喜んで欲しかっただけなのに…

    2008-06-30 13:33:00
  • 131:

    夕夏

    急いで私服に着替えて、家を飛び出した。
    …少し早いけど市原さんの店に行こう…
    『お〜夕夏ちゃん!!早かったなぁ!!今料理作ってるとこやわ。』
    『すみません市原さん…わざわざ早く店閉めて貰って…』
    『かめへん!!俺も嬉しいから(笑)』

    2008-06-30 13:38:00
  • 132:

    夕夏

    それからカメラ屋さんや亀ちゃんも来て、みんなでパーティーが始まった。
    『夕夏ちゃんおめでとう』『ありがとうございます』『まさかお前が受かるとはなぁ…天変地異の前触れちゃうか(笑)』
    『も〜亀ちゃん!!黙って(笑)』
    パーティーは楽しかったけど、あたしはお母さんの事が気になっていた。
    心配してるやろな…

    2008-06-30 13:45:00
  • 133:

    名無しさん

    やっぱオモローやな?

    2008-06-30 23:28:00
  • 134:

    名無しさん

    てゆか実話なんにびっくりした?
    主さんがんばれ?

    2008-07-01 11:20:00
  • 135:

    夕夏

    >>141さんナベアツ?いつもありがとうございます?
    >>142さん実話なんです?今は小説に書いて行くので詳しくは言えませんが、割りと時間があるので頑張って書いていきます?

    2008-07-01 15:19:00
  • 136:

    夕夏

    『今日はほんまありがとうございました!!』
    『ほんまおめでとう!応援するからまた詳しく決まったら教えてや!!』
    みんなと別れ、亀ちゃんと手を繋いで夜道を歩く。
    『夕夏ほんまおめでと〜!親にちゃんとゆぅたか?』『………。』
    何も答えないあたしを見て亀ちゃんは大きくため息をついた。

    2008-07-01 15:26:00
  • 137:

    夕夏

    『ちゃんと話しや。お前は何でも一人で決めていきなり言い出すってゆう悪い癖があるからなぁ…』
    『…ゆったけど…今になって反対するとか…意味わからんもん…』
    『そりゃそやろ!!おばちゃんらもどうしたらいいんかわからんねやって。でもお前の事考えてゆってくれてんのはわかってるやろ?』『うん…』
    『俺が親でも止めるわ。』

    2008-07-01 15:31:00
  • 138:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    亀ちゃんは大人やから
    きっと全部わかってたんやんな?
    それでも応援しようとしてくれて
    ほんまにありがとう

    2008-07-01 16:34:00
  • 139:

    夕夏

    『今日泊まったらあかん?』
    『明日も学校やしあかん!!逃げてても何の解決にもならんやろ?今お前が暮らしていけてんのもここにこうしておれんのも親のお陰やで。帰ってちゃんと話しぃ。』
    『わかった…』
    亀ちゃんに家の前まで送ってもらって、ドキドキしながら玄関の扉を開けた。

    2008-07-01 16:38:00
  • 140:

    夕夏

    『ただいま…』
    『お帰り。どこ行ってたん?』
    『みんながお祝いしてくれててん。…あたしやっぱり…とことん頑張りたい。』『…本気なん?』
    『うん!!正直、これからどうなるかはわからんけど…やれるだけやってみたい』『そうか…お母さんな、色々考えたけど…あんたがそんだけ言うんって初めてやて気づいてん。若いねんからやりたい事やり。でもやっぱり大学は行ってほしいけどな。』

    2008-07-01 16:43:00
  • 141:

    夕夏

    それから色々話をして、大学には行く事を条件に許してくれた。
    『お母さんはほんま夕夏に甘いな…』
    そう父が呟いていたけど。

    2008-07-01 16:46:00
  • 142:

    夕夏

    そして土曜日。
    事務所について、案内された部屋に行くと最終試験の時に居た髭モジャオジサンがスーツを着て座っていた。
    『初めまして。遠藤と申します。どうぞお掛けになって下さい。』
    言われるがまま、ソファーに腰を下ろす。

    2008-07-01 16:50:00
  • 143:

    夕夏

    話をして、いくつかの決まり事が出来た。
    レッスン料などはいらないけど事務所から一方的に契約を解除される事もあると言う事。
    週に四回はレッスンに来る事。場合により東京へ行く事もあるが、大学へ行きたいのであればギリギリまで上京は見合わせてくれると言う事。
    他にも色々言われた様な気がするけど、あまりよく覚えてない(笑)

    2008-07-01 16:59:00
  • 144:

    夕夏

    『あんたが女優目指すとは思わんかったわぁ。』
    帰り道、そう母が呟いた。『テレビ出たらちゃんと録画しといてな!!』
    『はいはい。とにかく勉強もちゃんとしてよ?亀ちゃん亀ちゃんゆぅてんと。』『はぁい…』
    あたしの頭の中は、受験よりも来週から始まるレッスンの事でいっぱいだった。

    2008-07-01 17:05:00
  • 145:

    夕夏

    >>150最終審査です?

    2008-07-01 17:06:00
  • 146:

    名無しさん

    書かないの?

    2008-08-09 11:15:00
  • 147:

    名無しさん

    がんばれ

    2008-08-09 14:12:00
  • 148:

    夕夏

    放置しててすみません?
    読んで下さっている方がいてほんまに嬉しいです?
    ありがとうございます?
    ゆっくりですが完結目指して頑張ります?

    2008-08-10 14:03:00
  • 149:

    夕夏

    月曜日。
    学校へ行くと、綾がしゃべったのかみんなに詰め寄られた。
    『夕夏が女優かぁ〜頑張ってなぁ!!』
    『ありがとう!!』
    正直気分は良かったけど、それよりも放課後から早速始まるレッスンにドキドキしていた。

    2008-08-10 14:06:00
  • 150:

    夕夏

    『おはようございます…』家に一度帰って着替え、ジャージを持って事務所に行った。
    『おはようございます。こちらに名前を書いてA2のレッスン室へ行って下さいね。』受け付けの人にそう言われレッスン室へ向かう。
    中を覗くとピアノと数脚の椅子が並べられていた。
    どうしていいのかわからずチョコン、と椅子に座って先生が来るのを待つ。

    2008-08-10 14:14:00
  • 151:

    夕夏

    『…もっとしっかり声出して!!やる気あんの!?』
    本当に、何度殴ってやろうかと思ったかわからないぐらい酷い事を沢山言われる。
    初めてのレッスン。初めての複式呼吸。初めての経験だらけ。
    その日は腹筋を毎日する事を約束されただけだったけど、それから週に4日、標準語を話す練習やカツゼツを良くするレッスン、演技指導等色々なレッスンを受けた。

    2008-08-10 14:24:00
  • 152:

    夕夏

    毎日の学校にレッスン、受験勉強。
    泣きながら帰った日もあったし、友達が出来たり誉められたりして嬉しかった日もあった。
    亀ちゃんと逢える日は以前に比べ格段に減っていたけど、たまに喧嘩をしながらも仲良くやっていた。
    演じる事が楽しくて、どんどん拓けて行く世界がおもしろくて…今思えば、この頃が一番無邪気で、ありのままを受け入れていたように思う。

    2008-08-10 14:32:00
  • 153:

    夕夏

    …そして、オーディションに何度も応募しては落ちて…を繰り返していると季節はもう秋。事務所と相談して、東京の大学に進学を決めた。今日はその事を亀ちゃんに話す日。
    久しぶりの休みだったから少しお洒落な店に入って食事も一段落した時に切り出した。

    2008-08-10 14:41:00
  • 154:

    夕夏

    『亀ちゃん…あたしな、東京行く…』
    亀ちゃんは一瞬動きを止めたけど煙草を深く吸い込むと落ち着いた様子で話だした。
    『そっか…なんか…わかってた事やけどいざそう言われると寂しいもんやな。』あたしは何も言えずにうつ向く事しか出来なかった。『でもな、夕夏がオーディション受かった日から俺ずっと見てたけど…夕夏はやれるとこまでやるべきやと思うねん。別れる訳じゃないんやし…俺東京まで逢いに行くから…頑張って有名なれよ!』
    『亀ちゃん…ありがとう』

    2008-08-10 14:54:00
  • 155:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    あたしは正直、最後まで悩んでた。
    亀ちゃんの傍に居たかった。ほんまは引き止めて欲しかった。
    でも夢も叶えたかった。
    二つを同時に叶える道もあったはず…でも、あの頃のあたしにはこれが精一杯やってん。…ごめんなさい。

    2008-08-10 15:01:00
  • 156:

    夕夏

    …東京の大学に受かり、今日はいよいよ上京する日。一応未成年と言う事もあり決して綺麗とは言えない事務所の寮に入る事になった。不安しか無い心で、あたしは見送りに来てくれた人たちと新幹線のホームに居た。
    『夕夏…頑張れよ。』
    『亀ちゃん…浮気せんといてよ?』
    しばらく逢えないと言うのに、あたしはこんな事しか言えない。
    みんなと別れ、泣きながら新幹線に乗り込み東京に向かった。

    2008-08-10 15:14:00
  • 157:

    夕夏

    今日から知ってる人なんて一人も居ないこの街で頑張っていくんだ。
    誰も居ない六畳一間の部屋。外に出ても聞こえてくるのは標準語。
    右も左もわからなくて、唯一自分の居場所を見つけられるのは携帯の中だけで…人に見られる仕事だから身なりにも気をつけなくちゃならない。家からの仕送りだけでは足りず、毎日学校とバイトとレッスンに明け暮れる日々。
    何度も何度も挫けそうになりながらも、ただ毎日を過ごしていくしか無かった。

    2008-08-10 15:26:00
  • 158:

    夕夏

    上京してから半年が経つ頃には、深夜番組にちょこちょこ出して貰える機会も増えた。
    グラビアアイドルみたいな仕事もさせられたし、女優とは掛け離れた事ばかりだったけど。
    …そんな時、あるドラマのちょい役の仕事が回ってきた。言うなれば事務所の力。これが…あたしの人生を変えていく事となる。

    2008-08-10 15:31:00
  • 159:

    夕夏

    『亀ちゃん!!やっとドラマの仕事貰えた!!しかも連ドラ!!ちょい役やけど笑』
    『マジで!?やったやんけ!!よ〜頑張ったなぁ。来月には俺も休み取ってそっち行くからな。』
    亀ちゃんとそんな話をして、親や友達にも報告して…幸せだった。
    …この時までは

    2008-08-10 15:38:00
  • 160:

    夕夏

    顔合わせまで一週間と言う時。マネージャーの松ちゃんが言いにくそうに話しだした『夕夏…お前さ…プロデューサーと寝れるか…?』
    『えっ…?』
    いきなりの話。でもあたしも話には聞いていた。
    周りにも寝て仕事を取ってる子なんていっぱい居たしむしろ寝なくてもいい子なんてよっぽど売れそうな子か、コネがある子か、事務所が大きくて運がいい子ぐらいだったから…
    あたしもここまで寝ずにこれた事は奇跡だと思う。

    2008-08-10 15:43:00
  • 161:

    夕夏

    『…1日だけ…考えていい?』
    『いいで。…夕夏、俺はお前は売れるて信じてる。でもな…お前の代わりはいっぱいおる。いつでも、他の子に変えれるんやで…』
    後から、松ちゃんが限界まで寝ずに済む様に手を回してくれていたと聞いた。
    でもこの世界はそんな甘いもんじゃない。

    2008-08-10 15:49:00
  • 162:

    夕夏

    …一晩中考えてあたしは、寝る事を決めた。
    有名になりたかったから。もっと“演技”をする仕事がしたかったから。
    親を、今まで応援してくれていた人たちを喜ばせたかったから…

    2008-08-10 15:52:00
  • 163:

    夕夏

    レストランで待ち合わせをした時に初めてプロデューサーの顔を見た。
    頭の禿げ上がったどこにでも居る親父。
    食事を終えると、当たり前の様にホテルに連れていかれ…あたしは抱かれた。
    気持ち悪い親父に触られている間中、亀ちゃんの顔が浮かんでは必死にかき消した。

    2008-08-10 15:57:00
  • 164:

    夕夏

    亀ちゃん
    亀ちゃん
    ごめんなさい
    ごめんなさい…

    2008-08-10 15:57:00
  • 165:

    夕夏

    『これからは沢山仕事あげるから。僕もう帰るけど会計済ましておくから朝まで居ていいよ。』
    『はい…ありがとうございます。』
    …プロデューサーが出て行った薄暗い部屋。
    急いでお風呂場へ行くと、気が狂ったように頭の先から足の先まで何度も何度も皮が剥がれるまで洗った。

    2008-08-10 16:04:00
  • 166:

    夕夏

    プルルルル…
    松ちゃんからの電話。
    震える手で、通話ボタンを押す。
    『もしもし…』
    『夕夏?プロデューサーえらいご機嫌やったで。…お前今どこ?』

    2008-08-10 16:06:00
  • 167:

    夕夏

    『○○ホテルの801…』
    『…今から行くわ。』
    松ちゃんはあたしと、もう一人の女の子と掛け持ちでマネージャーをしている。
    それでも一時間程でホテルにやってきた。

    2008-08-10 16:10:00
  • 168:

    夕夏

    『夕夏…いけるか?』
    『………。』
    あたしは動く事すら出来ずに、バスローブを着たままソファに座っていた。
    …奇しくもその日は、あたしの19歳の誕生日。右手に付け替えていたペアリングはもう輝きを失っているように見えた。

    2008-08-10 16:13:00
  • 169:

    夕夏

    『…夕夏、思ってる事全部ゆってみ。ここで堕ちてもうたら…今までやってきた事が全部無駄になんねんで。あんなオッサンが手出し出来んぐらい有名なるしかないねん!』
    『…亀ちゃんに…逢いたい…』
    『夕夏…その事で話あんねん…今ゆうのは俺も辛いけど…』
    次の松ちゃんの一言は、あたしを更なる地獄に突き落とした。

    2008-08-10 16:27:00
  • 170:

    夕夏

    『別れてくれへんか?』
    『…え…?なん…で…?』『…社長命令や。お前はゆうたら売り出し中の商品やねん。男のファンもつけなあかん。これから関係者と寝る事もまだまだある。…連ドラも決まったし、今なんかスキャンダル起こす訳にはいかんねん。お前が売れたら誰と付き合おうが何も言わん。…やから…』
    『嫌や…だって…亀ちゃんは何も関係無いやん!!』
    『お前はここに何しに来てん!?売れる為やろ!!喧嘩した時にNG出すんは誰や!?遅くまで電話して寝不足なってるんは誰やねん!!』
    『………。』

    2008-08-10 16:35:00
  • 171:

    夕夏

    …何も言えなかった。
    確かに亀ちゃんと何かあった次の日は、仕事にも身が入らなくて…プロとは到底言えない仕事をしていた。でも19歳のあたしの唯一の安らぎは、亀ちゃんだけだった。
    …あたしは汚れた。体を使ってまで有名になろうとしたあたしは…綺麗な亀ちゃんには似合わない。
    …どうせ堕ちるなら…独りでどこまででも堕ちてやる。

    2008-08-10 16:41:00
  • 172:

    名無しさん

    久々更新ありがとう?オモロー(。・_・。)ノ

    2008-08-10 16:41:00
  • 173:

    夕夏

    もう後戻りはしない。
    心の奥にある後悔や、亀ちゃんの元に戻りたい気持ちを押し殺して、決心が鈍らないようにその場で電話をかけた。
    考えてしまったら…きっとあたしは何事も無かったかのように大阪に戻ってしまうから。

    2008-08-10 16:46:00
  • 174:

    夕夏

    レスありがとうございます?びっくりするぐらい嬉しいです??

    2008-08-10 16:47:00
  • 175:

    夕夏

    『もしもし?こんな時間に珍しいな。何かあったんか?』
    …電話口から聞こえる、亀ちゃんの優しい声。
    これが最後なんだと思うと涙が出そうになった。
    …あたしは女優。
    どうせなら“酷い女”になって、付き合っていた事を後悔するぐらいの女を演じよう。

    2008-08-10 16:50:00
  • 176:

    夕夏

    『別れよ。』
    『………何でなん?』
    『こっ…こっちはさ、やっぱ格好いい人とか一杯やし芸能人とかほんま亀ちゃんなんかと比べ物ならんぐらいお金も持ってるし。正直ゆったら…飽きてん。』
    早く、早く電話を切りたかった。これ以上話していたら本当の事を話して亀ちゃんに泣きついてしまいそうだったから。

    2008-08-10 16:57:00
  • 177:

    夕夏

    『それが…夕夏の気持ちなん?』
    『うん。てか番組とか消しといてな。あとあたしと付き合ってた事ゆわんといて。あんたと付き合ってたとか恥ずかしいから。』
    『…夕夏。俺はずっとお前の事は好きやし、これからもそれは変わらんと思う…とことん…頑張れな?』
    …きっと、亀ちゃんはわかってた。ずっとあたしを見ててくれた亀ちゃんは。
    これ以上話していると感情を抑えれそうになかったから、無理矢理電話を切った。

    2008-08-10 17:04:00
  • 178:

    夕夏

    番組→番号です?

    2008-08-10 17:06:00
  • 179:

    夕夏

    『亀ちゃん…亀ちゃん…』『…よく頑張ったな。』
    松ちゃんに頭を撫でられながら、あたしは泣きじゃくった。
    ずっとあたしを見守ってくれていた亀ちゃんを、あたしは最低な形で捨てた。
    いくら綺麗事を並べても、結局は自分の富と名声を叶える方を取ったんだから…泣く資格はないけど…今日だけ、今日だけは…許して下さい。

    2008-08-10 17:09:00
  • 180:

    夕夏

    亀ちゃんから貰ったペアリング。あの頃は…あんなに幸せだったのに。
    未練がましいあたしは、指輪を捨てる事が出来ず、スタイリストさんに外してと言われた時以外はずっとつけていた。
    …あんな酷い事を言っておきながら…決心したはずなのに、どこかで亀ちゃんが気づいてくれる事を願っていたんだと思う。
    幼いあたしの、自分なりのメッセージだった。

    2008-08-10 17:20:00
  • 181:

    夕夏

    『よろしくお願いしまーす!!』
    連ドラの仕事も、今日が最後。やっぱりテレビの力はすごい。本当に少しだけだけど、街を歩いたり学校に居るとたまに声をかけてくれる人も居た。
    …まぁほとんどの人は気づかないけど。
    カメラが回るとニコニコとしているのに、裏ではコーヒーをかけてくる人もいたし、世間でのイメージは最悪なのに実はいい人だったり…芸能界は色んな意味で面白い。

    2008-08-10 17:25:00
  • 182:

    夕夏

    芸能界に入ってからのあたしは、誰が見ても変わったと思う。
    …身なりも内面も。
    何をしても楽しくなくて、考えるのは仕事の事やお金の事ばかり。
    沢山の関係者や大物芸能人と体を重ねて…
    でも…辛くなんてなかった。亀ちゃんに別れを告げたあの日に比べれる物なんてなかったから。あんなに輝いていた世界は輝きを失い、でも今更戻る場所なんてないあたしは、毎日をただひたすら突っ走った。

    2008-08-10 17:39:00
  • 183:

    夕夏

    亀ちゃん
    逢いたい
    逢いたいよ…

    2008-08-10 18:00:00
  • 184:

    名無しさん

    気になるー

    2008-08-10 20:59:00
  • 185:

    夕夏

    ありがとうございます?
    こんな陳腐な小説を読んでいただいて?

    2008-08-11 00:34:00
  • 186:

    名無しさん

    亀ちゃん??

    2008-08-11 01:46:00
  • 187:

    名無しさん

    はよ続き書けや?
    コメントなんかいらんねん?

    2008-08-11 05:49:00
  • 188:

    名無しさん

    めっちゃおもろい?

    2008-08-11 11:06:00
  • 189:

    名無しさん

    なんか切なくて泣きそぉなった…
    頑張ってな?

    2008-08-11 13:51:00
  • 190:

    名無しさん

    うー?亀ちゃん?

    2008-08-11 18:03:00
  • 191:

    名無しさん

    かいて

    2008-08-11 18:45:00
  • 192:

    名無しさん

    はよ書いて

    2008-08-11 21:10:00
  • 193:

    夕夏

    みなさんレスありがとうございます?
    更新遅くてすみません?

    2008-08-12 11:21:00
  • 194:

    夕夏

    俗に言う“枕営業”を始めてから、徐々に仕事は増えていった。
    そんな時に舞い込んだのは深夜ドラマの話。元は漫画が原作で、少し大人向けの内容の為に深夜放送に決まったらしい。
    あたしは準主役を演じる事になった。
    そして初顔合わせの日。

    2008-08-12 11:26:00
  • 195:

    夕夏

    本当はみんな標準語なんですが関西弁で書かせてもらいます?

    2008-08-12 11:32:00
  • 196:

    夕夏

    『そうですけど…』
    『俺そのドラマの主題歌唄ってる信也ってゆーねん!!よろしくなぁ!』
    そうだ、テレビで何度か見たことがあるバンドのボーカルだ。あたしは勉強の為にドラマを観るぐらいで、あまり歌番組とかは観なかったから一瞬誰だかわからなかった。
    信也の第一印象は“遊び慣れてそうな男”

    2008-08-12 11:36:00
  • 197:

    夕夏

    『あの人遊びまくってるからな。お前に手出されたらかなわん。』
    『ふーん…』
    『俺が見てないとこで声かけられても適当にあしらっとけよ。』
    『はーい!!』

    2008-08-12 11:42:00
  • 198:

    夕夏

    それからドラマの撮影が始まり、忙しい日々を送っていた。
    久しぶりの休みの日、あたしは大学で出来た友達の茜とイタ飯屋でご飯を食べていた。
    “調子乗ってる”とか“売れてないくせに”とか陰口を言っている女軍団を気にする様子も無く声をかけてきてくれた子。
    茜は結構なお嬢様で、自分は自分、他人は他人とあまり回りを気にしない性格が合っていた。

    2008-08-12 11:48:00
  • 199:

    夕夏

    『最近仕事どうなん?』
    『なんやかんや大変やなぁ。レッスンとかジムとか仕事以外の事でやけど笑。』
    『でも深夜ドラマもおもしろいし良かったやん!!体だけは壊しなやぁ。』
    茜は、唯一あたしの枕営業を知っている。初めて打ち明けた時も、決して軽蔑する事無く今まで友達関係を続けてくれている。

    2008-08-12 11:54:00
  • 200:

    夕夏

    『ちょっとお手洗い行ってくるわ。』
    席を立ち、洗面所に向かう『うわ…何で…』
    あたしの目の前には…信也の姿。こんなドラマ以上にベタな展開はそう無い。
    徹と言い信也と言い…ベタすぎる。

    2008-08-12 11:58:00
  • 201:

    夕夏

    『夕夏ちゃんやん!!何してるん?』
    ご飯を食べているに決まってるじゃないかと警戒心バリバリのあたしは思いつつ、一応先輩なので愛想良く応える。
    『大学の友達とご飯食べてるんですよ。信也さん今日はオフですか?』
    『そやで。ここ全室個室なんが好きでよく来るねん。良かったら一緒に食わん?俺もツレと来てるし。』

    2008-08-12 12:04:00
  • 202:

    夕夏

    『友達に聞いてみますね』『じゃあこれ俺の番号やからわかったらかけてや。』信也は慣れた様子で携帯を差し出し、赤外線送信をした。
    『茜〜今さぁ…』
    席に戻り、茜に今の出来事を話す。

    2008-08-12 12:07:00
  • 203:

    夕夏

    『あたしは全然いいよ。でも…夕夏が嫌そうやな笑』『あっわかった?笑。松ちゃんに気つけろてゆわれてるしな〜。』
    『でも○○って有名なバンドやのに案外普通にこんなとこにおんねんな。』
    『まぁ芸能人てゆぅても普通の人やからなぁ。』
    茜はあまり芸能人に対して興味がない。誰々を紹介してとも言ってこないし、そんなとこがまた好きな理由でもある。
    茜を口実に使わせて貰って、その日は断る事にした。

    2008-08-12 12:14:00
  • 204:

    夕夏

    茜と別れ、家までのタクシーの中。誰か芸能人と連絡先を交換したら報告しろと言われていたので、松ちゃんに電話をかける。
    『もし〜?信也さんに偶然会って番号交換した。』
    『マジで…誘われても適当にかわしときや。てかお前今一緒におるとかちゃうやろな?』
    『無い無い笑。今から家に帰ります!』
    『そぉか。明日7時に迎えに行くからちゃんと起きろよ〜。』

    2008-08-12 12:19:00
  • 205:

    夕夏

    家に着くと化粧を落としてすぐ眠りについた。
    次の日は雑誌のインタビュー。
    松ちゃんに迎えに来て貰って現場に着いた。
    『じゃあインタビュー始めますねぇ。』

    2008-08-12 12:26:00
  • 206:

    夕夏

    あたしが女優を目指したきっかけとか、将来的にどうなりたいか等を聞かれる。面白おかしく、けど当たり障りの無い程度に答えた。『彼氏はいるんですか?』インタビュアーのそんな質問に、思わず表情が強ばってしまう。
    事前の松ちゃんとの打ち合わせで、今は仕事の事で精一杯なんで彼氏とかは居ないですと答える事になっていたのに。

    2008-08-12 12:31:00
  • 207:

    夕夏

    その表情を、記者の人は見逃さなかった。仮にあたしが居ますと答えても、事務所が記事に目を通してボツにするだけなんだけど。
    『その右手の指輪、結構年季入ってるみたいですが?笑。ずっとつけてますよね?』
    …ふいに、亀ちゃんの顔が浮かんだ。
    どんなに色んな人と体を重ねても、どんなに毎日を忙しく過ごしていても…忘れた事なんてなかった。

    2008-08-12 12:38:00
  • 208:

    夕夏

    『これは…母に貰ったんです。』
    咄嗟に、そう答えた。
    『そうですか…では今一番行きたい場所は?』
    『…○○の夜景を見に行きたいです。』
    それは…亀ちゃんがわざわざ友達に聞いて連れて行ってくれたあまり人に知られていない場所。もし…もしもこのコメントが記事になってもしも亀ちゃんが見てくれたら…未だにそんな事を思ってしまった。

    2008-08-12 12:45:00
  • 209:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    あたしの精一杯のメッセージ
    届きましたか?
    あたしにそんな事する資格は無いけれど

    2008-08-12 12:50:00
  • 210:

    夕夏

    その雑誌はそんなに有名じゃないから、亀ちゃんが見つけてくれる確率は低い。見つけたとしても…もうあたしの事なんて知りたくないだろうし、忘れているかもしれないけど。
    …インタビューも終わり、深夜放送のバラエティ番組の撮影へ向かう車内。
    『お前さっき亀ちゃんの事思い出したやろ?』
    『…あっバレてた?』
    わざと、明るく振る舞った。

    2008-08-12 12:56:00
  • 211:

    夕夏

    『…ごめんな。俺もお前がどんだけ好きなんか知ってたけど…』
    『松ちゃん謝らんといて!!あたしの為にゆってくれたんやろ?らしくないで笑』『なんやかんやゆぅてもお前まだ19やもんな。仕事増えても天狗ならんとよぉ頑張ってると思うわ。』
    …松ちゃんの言葉に、泣きそうになった。
    矛盾だらけのあたし。
    松ちゃんはまだ25歳なのに、厳しい事を言いながらこんなあたしを支えてくれてる。

    2008-08-12 13:07:00
  • 212:

    夕夏

    久しぶりの地元。
    やっぱり安心する。
    『お邪魔しまーす!!』
    『夕夏ー!!久しぶりやん!綺麗なったなぁ。あんたが出る番組全部録画してあんねんで笑』
    『ありがとぉ笑。綾も立派なママって感じやなぁ!!』

    2008-08-12 13:19:00
  • 213:

    夕夏

    『…何も聞いてないん?』『うん…旦那も聞き出しにくいらしくて…亀ちゃんも自分から何もゆわんらしいし…』
    あたしは、今まであった事を全て綾に話した。
    話し終えると、綾の目からは大粒の涙が…

    2008-08-12 13:26:00
  • 214:

    夕夏

    『あんだよぉ頑張っだなぁ〜…あだじはあんだの事汚いとか思わんがら…!!』
    『ちょっ…綾鼻水出過ぎ!!笑』
    徹の事を話した時とちっとも変わらない綾に、なんだか安心した。
    『でもな…亀ちゃんあんたが出てる雑誌とか…ちゃんと持ってるらしいで。』
    『えっ…?』

    2008-08-12 13:29:00
  • 215:

    夕夏

    『旦那がゆうてた…指輪も…外してないらしい…』
    『…………。』
    『その右手の指輪…亀ちゃんに貰ったやつやろ?お互い好き同士やのに…そんなん悲しいわ…』
    亀ちゃんも指輪をしてくれてる…あたしの事を…忘れてなかったんや…

    2008-08-12 13:31:00
  • 216:

    夕夏

    『でも今さら…あたしは結局亀ちゃんを捨てた。もう…戻られへんよ。』
    『そっか…あたしらにはわからん事が色々あるんやもんな…。でもさ、何年も先はわからんやん?あんたが戻って来ても…亀ちゃんは受け止めてくれると思うで?』
    『うん…ありがと。』
    それからも色々話をして、夜に市原さん達がパーティーを開いてくれると言うので綾と別れ一旦実家に帰る事にした。

    2008-08-12 13:36:00
  • 217:

    夕夏

    『ただいまー!!』
    『お帰り!!もー全然顔見せんと!!』
    『夕夏、お帰り。』
    両親の顔を見るとやっぱり泣きそうになる。地元に帰ってくると人は涙もろくなるのか…

    2008-08-12 13:39:00
  • 218:

    名無しさん

    オモロー!

    2008-08-12 21:58:00
  • 219:

    夕夏

    231さんありがとうございます?
    レスいただけると頑張ろうって思えます?

    2008-08-16 04:54:00
  • 220:

    夕夏

    『あんたもー全然帰ってこんと!これみんなに頼まれてたサインよろしく!』
    目の前には、色紙がドサっと積み上げられる。
    小さなこの街では、あたしみたいな売れてない女優とは名ばかりの女でも話題になるんだろう。
    母があたしが出ていた番組を全て録画してくれていたので、見逃していた深夜番組のバラエティーをつけた。
    …ちょうど、亀ちゃんに別れを告げてすぐの頃に収録した番組には、右手に指輪をはめたままのあたしが笑っていた。

    2008-08-16 04:59:00
  • 221:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    あたしは、こんなちっぽけな機械のガラス越しでも傍におりたかった
    それはあたしの
    ちっぽけな自己満足でしかないんやけど

    2008-08-16 05:04:00
  • 222:

    夕夏

    『…て事でちゃんと生活出来てるから安心して。』
    何やかんやと聞いてくる両親に、有名女優にただ気にくわないと言う理由だけでコーヒーをぶっかけられた事とか、ビンタされた事や…ましてや体を使っている事なんて話さずに楽しい事ばかり話した。
    そんな事をしているともう約束の時間。
    簡単に化粧直しをして市原さんの店に向かった。

    2008-08-16 05:09:00
  • 223:

    夕夏

    『まー夕夏ちゃん!!綺麗になってぇ!!番組全部観てるよぉ。』
    『ママさんお久しぶりです!!お元気そうで。』
    『いやーまさかあのオーディションからこんな事になるとはなぁ。』
    どこか得意気に話す市原さん。商店街のみんなも集まって来て、ささやかなパーティーが始まった。
    久しぶりの空気に安心しきったあたしはついつい呑みすぎて、二時間を過ぎる頃には結構な酔っぱらいになっていた。

    2008-08-16 05:14:00
  • 224:

    夕夏

    『遅れてすみません!!』
    …ドアを開けたのは…
    亀ちゃん。
    何で…
    なんで…

    2008-08-16 05:15:00
  • 225:

    夕夏

    『遅いぞー!!』
    酔っぱらいの市原さんが亀ちゃんに絡んでいる隙に、慌ててトイレの方に隠れた。
    『夕夏ちゃん…ごめんね。あの人夕夏ちゃんら別れた事知らんかったみたいやわ…良かれと思って呼んだみたいやねん…あたしもまさか亀ちゃん呼ぶとは思わんくて…』
    ママさんが慌ててあたしを追って来た。

    2008-08-16 05:18:00
  • 226:

    夕夏

    『ママさん…別れた事…知ってたんですか?』
    『うん…前たまたま会った時にね。俺が夕夏を支えきられへんかったんが悪いってゆってたよ。』
    …亀ちゃんは、どこまでいい男なんだろう。
    思わず、涙が溢れてくる。『ちょっ…夕夏ちゃんどうしたん!?とりあえず奥入り!!』
    ママさんに促され、奥にある小さい休憩室に入った。

    2008-08-16 05:22:00
  • 227:

    夕夏

    『…色々訳ありっぽいね』『あたしは…亀ちゃんを最低な振り方したんです。』ママさんは何も言わず、頭を撫でてくれる。
    『…どうする?今日は帰ってもらう?』
    そんな問いかけに、思わず首を横に振った。

    2008-08-16 05:26:00
  • 228:

    夕夏

    あたしはどこまで自分勝手な女なんだろう。
    久しぶりに見る亀ちゃんはちっとも変わってない。
    声が聞きたい。名前を呼んで欲しい。
    …出来るなら
    抱き締めてほしい…

    2008-08-16 05:28:00
  • 229:

    夕夏

    『…亀ちゃん夕夏ちゃんが帰ってくる事すごい楽しみにしてたみたいやで。何があったかわからんけど、ゆっくり話してみたら?ねっ?』
    『あたしに…そんな資格あるんかな…』
    『若いくせにそんな事ばっかり考えないの!!無理な時は無理、いける時はいける。でもな…可能性を自分で潰すような生き方はしたらあかんのやで。』
    …その時、ドアをノックする音が聞こえた。
    ドアを開けると、そこには亀ちゃんの姿。

    2008-08-16 05:33:00
  • 230:

    夕夏

    『………!!』
    『すみませんママさん…夕夏と話したいんですけど…』『そうしぃ!!夕夏ちゃんの鞄持って来たげるからみんなにバレんように裏口から出ぇ!!あたしが上手く言っとくから!!』
    あたしが答える間もなくママさんに鞄を握らされ、裏口から帰る。

    2008-08-16 05:37:00
  • 231:

    夕夏

    …目的地も無いまま歩く二人に
    会話はない。
    でも…亀ちゃんがここに居る。
    それが夢のようで、嬉しかった。

    2008-08-16 05:38:00
  • 232:

    夕夏

    『ミルクティーでいい?はい。』海なんてロマンティックな処が無くて、結局近くの公園のベンチに腰を下ろした。
    あたしの好きな飲み物、まだ覚えててくれてたんや…隣に座る亀ちゃんを抱き締めたい気持ちを抑え、ミルクティーを一口飲み込んだ。

    2008-08-16 05:41:00
  • 233:

    夕夏

    『久しぶりやな…元気そうで良かったわ。』
    『うん…亀ちゃんも…』
    そんな会話をした後、しばらく続く沈黙を破ったのは亀ちゃんだった。
    『あのさ…前ゆった事…誰にゆわされたん?』
    亀ちゃんの意外な一言に、全身がビクっと震える。

    2008-08-16 05:44:00
  • 234:

    夕夏

    『俺な、あれから色々考えてん。…正直、ほんまに夕夏がそう思ってんのかもとも考えた。でもお前…ドラマん時とか以外はずっと指輪つけてくれてるやろ?きもいって思うかもしれんけどお前が出てる番組とか雑誌は全部目通しててん。…インタビューでの記事とか。』
    きもいなんか、思う訳ない。あたしの精一杯のメッセージ、伝わってたんや…

    2008-08-16 05:49:00
  • 235:

    夕夏

    『…全部、あたしの本心やで。』
    …駄目だ、だめだ…
    ここで亀ちゃんに甘えてしまったら。
    ここまで着いて来ておきながら、往生際の悪いあたしは“女優”にも“狭山夕夏”にもなれないでいた。

    2008-08-16 05:53:00
  • 236:

    夕夏

    『お前変わって無いなぁ…』
    『え?何が?』
    『…嘘つく時に髪の毛触るくせ。』
    ハッと、髪の毛を触っていた左手を見た。
    『うっ…嘘ちゃうし!!あたしら別れたんやしもうそれでいいやん!!…あたしもう帰るわ。』

    2008-08-16 05:56:00
  • 237:

    夕夏

    『待てや!!』
    立とうとするあたしに、亀ちゃんが声をあらげた。あの、喧嘩しても決して感情的にならない亀ちゃんが…『お願いやから…嘘つかんといてや…』
    あたしは…初めてみた。
    …男の人の涙を。
    恥ずかしいとか格好悪いなんて思わない。ただ純粋に、綺麗だと思った。

    2008-08-16 06:01:00
  • 238:

    夕夏

    『あたしな…体売って仕事取ってんねん。』
    ふいに、口から出た言葉に自分でもびっくりした。
    そんな事言ったら亀ちゃんに幻滅されてしまうかもしれない。
    …でももう…耐えれなかった。
    『えっ…』

    2008-08-16 06:04:00
  • 239:

    夕夏

    『プロデューサーとか、大物と寝てんねん。…幻滅したやろ?まぁそんな子いっぱいおるから大した仕事は貰われへんけど。』
    『…別れよってゆったんはそれが理由なん?』
    『…事務所にゆわれてん。もうわかったやろ。あたしみたいな汚い女に亀ちゃんは似合わん。』
    亀ちゃんの左手にはめられた薄汚れた指輪を見ながら涙をこらえて淡々と話した。

    2008-08-16 06:10:00
  • 240:

    夕夏

    …罵られるのが恐くて、臆病なあたしはその場から逃げ出した。
    もうこれで、本当に終わりなんだ。
    亀ちゃんも追いかけては来ず“それでもいい”なんてドラマチックな展開を少し期待していたあたしの気持ちは無残にも切り裂かれた。
    …それだけの事をしたあたしへの、当然の罰だ。

    2008-08-16 06:17:00
  • 241:

    夕夏

    嘘や偽りだらけの欲にまみれた世界で、亀ちゃんだけがあたしの心の支えやった。
    幸せやった日々を思い出す少しの時間だけが、あたしの唯一の安らぎやった。
    …亀ちゃんだけが、希望やった。
    両手にいっぱいの欲望を抱えて…押し出され、転がり落ちた物は…
    二度と手には入らんねんな。

    2008-08-16 06:21:00
  • 242:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    色褪せへん物って、何やと思う?
    あたしは…思い出やと思うねん
    時間が経てば経つ程、それが手に入らない物程、輝きを増していくから。
    あたしは亀ちゃんとの思い出だけで、これからを生き抜いてみせる。

    2008-08-16 06:25:00
  • 243:

    夕夏

    あたしはただ、幸せになりたかった。
    でも、何かを手に入れる為には大事な何かを捨てなあかんくて
    がむしゃらになって手に入れた時に周りを見たら
    一体何が残ってるんやろな?

    2008-08-16 11:48:00
  • 244:

    夕夏

    家に着いたあたしは、両親に気づかれない様に部屋のドアを閉め、声を押し殺して泣いた。
    次の日、ドコモショップに行って新しい携帯を買って、番号もアドレスも変え、みんなに誰にも番号を教えないでと念を押し亀ちゃんから逃げた。
    いつまで経っても変わらない臆病なあたし。
    でも、もう亀ちゃんの事はきっぱり諦めよう。そう決心した。

    2008-08-16 11:54:00
  • 245:

    夕夏

    …東京に戻ったあたしは、楽屋にいた。
    他の女優さんと同じ楽屋に押し込められるようなちょい役のドラマの撮影の為に。今日は二十歳の誕生日。
    一年前の誕生日は、亀ちゃんに別れを告げ、気持ち悪い親父に抱かれ…
    …っといけない。
    もう忘れるって決めたんだ。

    2008-08-16 11:58:00
  • 246:

    夕夏

    それからもそれなりに忙しい日々を送っていたあたしに舞い込んだ仕事は…信也からのある一本の電話からだった。
    『夕夏ちゃん飯行かん?』突然の誘い。
    『お久しぶりです。行きたいんですが…一度マネージャーにスケジュールを確認してからお返事させていただきますね。』
    横で車を運転している松ちゃんをちらっと見て、電話を切った。

    2008-08-16 12:03:00
  • 247:

    夕夏

    『信也さんからまたご飯誘われた。』
    『はぁー…またかぁ。でも何回も断ってるしこれ以上断る訳にもいかんしなぁ』『そんな危ない人なん?』『危ないってか…まぁ遊び人やな。俺はお前に仕事以外で手出されたくないからなぁ…』
    …遠回しに仕事の為にもっと寝ろと言ってるのか。
    まぁ松ちゃんもあたしの売れ方次第で出世も給料も変わってくるんだから仕方ないか。
    いくらいい人って言ったって、この業界は信じる者が馬鹿を見る。あたしも何度“友達”と思っていた女に裏切られた事か。

    2008-08-16 12:09:00
  • 248:

    夕夏

    『事務所が厳しいから俺も一緒ならって答え。』
    はぁいと返事をして、信也に電話をかけた。
    『もしもし?あの、事務所が厳しいんでマネージャーもご一緒させていただいてもよろしいですか?』
    『おー全然いいで。しゃあないしな。』
    意外とすんなり承諾した信也に驚きながら、日時を決めた。

    2008-08-16 12:14:00
  • 249:

    夕夏

    『全然いいで。何飲む?あっマネージャーさんも好きなん飲んで下さいね。』
    意外と気さくな信也は、松ちゃんと和気藹々とワインを選んでいる。
    …料理も中程に進んだ頃。突然真剣な顔をした信也が話し出した。

    2008-08-16 12:21:00
  • 250:

    夕夏

    『今度のプロモーションビデオに、夕夏ちゃん使いたいなぁと思ってるんですよ。』
    『えっ…夕夏をですか?』『はい。今もう一人と悩んでるんですが…決まり次第正式に事務所にオファーかけるつもりです。』
    あたしが…プロモに…
    願ってもないチャンスだ。

    2008-08-16 12:24:00
  • 251:

    夕夏

    松ちゃんの目付きが変わる。あぁ…あたしはまた抱かれるんだ。
    それで仕事が取れるならいくらでも抱かれてやる。
    むしろ親父じゃなくてこんな美形とやれるなんてラッキーだ。
    …あたしの感覚はマヒしてる。昔は彼氏以外とやるなんて考えられなかったのに。男は所詮やりたいだけ。
    心は誰にも渡さなければ、女の武器を最大限に活用して何が悪いんだ。
    需要と供給。ただそれだけ

    2008-08-16 12:37:00
  • 252:

    夕夏

    あたしには勿論週刊紙の記者なんてついてないけど、信也はわからない。
    信也の泊まるホテルに別々に行き、あたしと松ちゃんの部屋を取り一度部屋に荷物を置いてから、誰にも見つからないように信也の部屋に向かった。
    『いらっしゃい。』
    ドアを開けた信也は、にんまりと微笑んだ。

    2008-08-16 12:40:00
  • 253:

    夕夏

    『…お邪魔します。』
    部屋に入った瞬間、何故か緊張する。今まで何度もこんな事はあったのに。
    鼻筋の通った顔、少し筋の浮き出た綺麗な手。…人を捉えて離さない、茶色がかった目。やっぱり芸能人だ。オーラがある。
    『…ごめんな。』
    『へっ?』

    2008-08-16 12:46:00
  • 254:

    夕夏

    『実はさぁ…プロモの話、もう俺ん中で夕夏ちゃんに決まっててん。でもそんなんゆうたらあのマネージャー絶対俺んとこ来ささんやん?やから嘘ついた笑』
    『何ですかそれ笑』
    『いやさ、前廊下で会った時に今度の曲のイメージにぴったりやと思っててん。』『…ありがとうございます。』
    『ほら!!それ!!目が笑ってない感じ!!なぁんか気になってんなぁ。』

    2008-08-16 12:51:00
  • 255:

    夕夏

    …目が笑ってない?それは女優として…いや、芸能人として致命的じゃないか。『俺の勘では…一年ちょっとぐらい前からかなぁ。』『…何でですか?』
    『んー?俺な、夕夏ちゃんがどんな演技するんか気になってマネージャーに頼んで夕夏ちゃんが出てるドラマとか見直してみてん。最初の頃はほんま何も知らん女の子って感じやってんけどなぁ…』
    …危険だ。この人は。
    人の触れられたくない部分にズカズカと裸足で踏み入れてくる。

    2008-08-16 12:57:00
  • 256:

    夕夏

    『…失恋やろ?』
    信也はニヤニヤと笑いながら、ビールを差し出して来た。
    『…そんなんじゃないです。』
    『まぁ芸能界入ったら色々あるからなぁ。女の子はきっしょいおっさんと寝なあかんから大変やろしな。』…全てを見透かした様な瞳で、こっちを見る。
    『まっ言いたく無かったらゆわんでいいけど。』

    2008-08-16 13:01:00
  • 257:

    夕夏

    『信也さん、早くシャワー浴びて来て下さいよ。…その為に呼んだんでしょ?』
    …イライラがオサマラナイ…
    『残念ながら俺には佃煮に出来るぐらいいっぱい女おるからな笑。お子ちゃまには興味ない笑』
    『…じゃあ何で呼んだんですか?わざわざ松ちゃんに嘘までついて。』

    2008-08-16 13:07:00
  • 258:

    夕夏

    『まぁそうカリカリすんなって。酒でも呑んで楽しもや』…はぐらかされた。
    一応先輩。これ以上問い詰める勇気も無く、黙々とビールを流し込んだ。
    『おー呑みっぷりいいなぁ!!笑。まぁ俺は喉の為に酒はそんな呑まんけどお前は好きなだけ呑み笑』
    ケラケラと笑いながら信也は楽しそうにこっちを見ていた。

    2008-08-16 13:12:00
  • 259:

    夕夏

    『…あたしそろそろ帰っていいっすか…』
    大分酔いが回って来た頃、到底先輩とは感じさせない信也にそう切り出した。テレビに写る信也は近寄り難そうなのに…
    『まぁそう焦るなって。どうせ暇やろ笑。てかお前実は関西人やろ!?』
    『…そうですけど何か。』『最初標準語しゃべってるからわからんかったわ!!酔ったら丸わかりやけど笑』あたしは普段意識して、標準語を話すようにしている。

    2008-08-16 13:18:00
  • 260:

    夕夏

    『バリバリ大阪人ですよ。』『ぽいぽい!!気強そうなとことか笑』
    大阪人がみんな気が強い訳じゃないぞと思いながら、結局は捨てれずに実家の机の引き出しにしまって来た指輪のついていない薬指をさする。
    …何かが足りないようで、落ち着かない。
    不完全なあたしが、こうしてどんどん削られて行って更に小さくなってしまうような。

    2008-08-16 13:25:00
  • 261:

    夕夏

    『…また寂しそうな顔した。』
    『別に寂しくないですよ』『お前さぁ…いつから寝て仕事とってるん?』
    『…………。』
    『まぁいいわ。俺もデビューするまで大変やったなぁ。本契約の段階でいきなり無かった事にされたり…あっ俺出身○○県やねんけどさ、仕事も辞めて住んでた家も引き払ってぜーんぶ捨てて東京来たのにやで!?最悪やろ!?』
    …あまり酒が入ってないのによくしゃべる男だ。

    2008-08-16 13:30:00
  • 262:

    夕夏

    『あーそれは酷いっすね』『お前もっと感情込めろよ。フリでもいいから笑。まぁ俺は今のメンバーがおったから耐えれたけどなぁ。お前一人で出て来たんやろ?』『そうですよ。』
    ビールが頭の中でグルングルンしているあたしは、信也の話を聞く気なんて更々無かった。
    『…その辺の子やったら目キラキラさせて乙女モード全開で聞いてくれんのに…ほんまお前変わってるわぁ笑』

    2008-08-16 13:38:00
  • 263:

    名無しさん

    主さんってもしかして中部出身ですか?
    ぁたしが昔好きやった女優さんにすごく似てて…指輪のくだりとか?

    2008-08-16 23:17:00
  • 264:

    名無しさん

    ↑そうゆうの完結してからにしてや?
    主さん楽しみにしてます?頑張って完結して下さいね?

    2008-08-17 00:16:00
  • 265:

    夕夏

    >>277さん、ありがとうございます?どこ出身かはお答え出来ないです?すみません?もしバレたら色んな方に迷惑をかけると思いますので?本当に書けない所は少し変えてあります?
    >>278さんありがとうございます?めっちゃ嬉しい?

    2008-08-17 02:05:00
  • 266:

    夕夏

    『別に変わって無いっすよ。』
    『お子ちゃまが無理してる感じ笑』
    『…………。』
    信也に近づいてはいけない。的確に、確実に…心のドアを一枚ずつ開けられる気がする。
    その中にある物には、誰にも触れられたくない。

    2008-08-17 02:08:00
  • 267:

    夕夏

    『………あれ?』
    ベッドで目が覚めたあたしの目の前には、少し彫りの深い信也の顔。
    『起きた?笑』
    『あたし…』
    『お前酔いつぶれたんか知らんけどいきなりベッドで寝だしたからびっくりしたわ笑。安心し、何もしてないから。』

    2008-08-17 02:11:00
  • 268:

    夕夏

    時計の針は朝の4時を少し回った所を指している。
    『ごっ…ごめんなさい!!』よくよく考えてみると、ただの売れない女優が大先輩の信也に生意気な態度を取ってしまいには爆睡って…『ええよ笑。俺女の子の寝顔見んの好きやねん。気持ち良さそうに寝てたわ。』…あたしは今まで、仕事関係で関わった人の隣でなんて寝た事は無い。…ううん、寝れなかった。
    なのに…

    2008-08-17 02:16:00
  • 269:

    夕夏

    『…信也さんて、彼女居ないんですか?』
    別に好きになった訳じゃない。松ちゃんですら知っているぐらいの“遊び人”の信也に本当に好きな人なんているんだろうかと言う、ただの好奇心。…本当はそんな事聞いちゃいけないんだけれども、きっとこの男はそんな事気にしない。
    『あーおんで。地元に。』あっさりと答えた信也に、少しびっくりする。
    『遊びまくってるくせにって思ったやろ笑』
    あたしの心を見透かしたように、にんまりと笑う。

    2008-08-17 02:21:00
  • 270:

    夕夏

    『…あたしは信也さんの女関係とかあんまり知らないんで何とも言えないですけど。』
    『でも周りから色々聞いてるやろ?笑。俺常に傍に誰かがおらんとあかんねんなー。』
    『彼女呼び寄せないんですか?』
    『しっかりした女でな。地元で介護の仕事続けてるわ。まだこっちには来たく無いねんて。』
    『…離れてるのに…続いてるんですね。』

    2008-08-17 02:27:00
  • 271:

    夕夏

    『ほとんど会ってないけど…ずっと支えてくれてた奴を今さら捨てれんわ。何やかんや好きなんやろな。』そんな事を言いながら他の女を抱ける神経がわからない。
    …まぁその日限りの相手に“愛”が無い所はあたしと一緒なんだけど。
    あたしは寝て仕事を貰う。信也は寝て寂しさをまぎらわす。
    やってる行為は同じ。
    そこに見返りを求める限り。

    2008-08-17 02:32:00
  • 272:

    夕夏

    『あー今日も曲考えな。』『新曲ですか?』
    『お前が出るプロモのやで。大体出来てんねんけど、あとは最後にアレンジしてって感じやなぁ。』
    『バラード?』
    『…内緒笑。でもいい曲やで。』
    そう言うと新曲を口ずさみだした。…まだいいのか悪いのかよくわからない。

    2008-08-17 02:36:00
  • 273:

    夕夏

    …結局、何もしないまま信也の部屋を後にする。
    『松ちゃーん!!開けてー』『………。』
    確実に寝ていたであろう松ちゃんは、ドアを叩いていたあたしを睨み付けながら部屋に入れてくれた。
    『…今帰って来たん?』
    『うん。結局しゃべってただけで何もせんかったぁ』『魅力なかったんちゃうか笑。まぁ良かったやん。』『やなぁ。プロモも出してくれるって。』

    2008-08-17 02:41:00
  • 274:

    夕夏

    それから次の日のスケジュールや打ち合わせをして、チェックアウトの時間まで自分の部屋に戻り少し眠る事にした。“魅力無かったんちゃうか”
    松ちゃんのその言葉が頭の中で繰り返される。
    “遊び人”とまで言われている信也に手を出されないあたしって一体…

    2008-08-17 02:45:00
  • 275:

    夕夏

    それからしばらくして、事務所に正式にオファーが来た。もちろん断るはずもなく、準備は着々と進んでいった。
    信也からはたまに電話があったり打ち合わせの時に顔を合わすぐらいで、これと言って何もない日々が続いていた。

    2008-08-17 02:50:00
  • 276:

    夕夏

    『では撮影入りまーす!!』あたしは雨に打たれたり走ったり…とにかくせっかく貰えた仕事を一生懸命頑張った。
    信也や他のメンバーはかなり厳しく、何度も何度も取り直しをしたけど、そのかいあってか仕上がりは全員が納得するものになった。
    仕事中の信也は…正直かなり恐い。
    あんなにベラベラしゃべっていた事が嘘みたいに。

    2008-08-17 02:53:00
  • 277:

    夕夏

    取り直し→撮り直しです?誤字多くてすみません?

    2008-08-17 02:56:00
  • 278:

    夕夏

    打ち上げも終わり、帰りの車の中でメールの受信音が鳴る。
    信也だ…
    打ち上げの最中、目も合わさなかったくせに。
    そこには、住所と今すぐ来いとだけ書いてあった。
    何故か松ちゃんには言えなくて、一旦家まで送ってもらいタクシーで信也の住むマンションまで向かった。…何やってんやろ、あたし…

    2008-08-17 03:00:00
  • 279:

    夕夏

    ピーンポーン…
    『はい…うわっ!!ほんまに来た!!笑』
    『…何すかそれ。帰りますよ。』
    『ごめん冗談やって!!笑。とりあえず上がって。』
    ちょっとムっとしながらも素直に部屋の階まで上がる。

    2008-08-17 03:03:00
  • 280:

    夕夏

    『お邪魔しまーす。』
    …広い。広すぎる。当たり前だけどあたしの部屋とは比べ物にならないくらい…『適当に座り。何飲む?』『オレンジジュース。』
    『子供か!!ってか、ふてこっ!!笑』
    …いけない。どうも信也には素が出てしまう。
    プライベートの信也は本当に壁がない。

    2008-08-17 03:09:00
  • 281:

    夕夏

    『…子供かとか言いながらオレンジジュースがすぐ出てくるって事は信也さんも飲んでるんじゃないですか…笑』『ビタミンは大事やからな笑。てかほんまよー来たなぁ。まさかほんまに来てくれると思わんかったわ。』
    『何ででしょうね。自分でもわからんけど…暇やったから。』
    『俺は暇潰しか!!笑。この信也御殿に来た女は彼女ぐらいやねんからレアやで笑』『女連れ込んでるんじゃないんですか?』
    そんな失礼な質問にも、信也はしれっと答える。
    『自分の家にあんま入って欲しく無いねんな。だから家には入れへん。』

    2008-08-17 03:16:00
  • 282:

    夕夏

    『ふーん…』
    別に自分が特別だなんて思わなかったし、信也もそんな事を言いたいんじゃないんだろうと思った。
    信也はいつも直球。
    信也がそう言えば裏なんて無くて、本当にそうなんだろう。
    きっと…あたし達は似ている。

    2008-08-17 03:20:00
  • 283:

    夕夏

    『腹減ったー。』
    『打ち上げん時散々食べてたじゃないですか…まだ食べるんですか?』
    『あんなんちょっとずつ摘んだだけやもん。なんか作って?』
    仕方なく冷蔵庫を開ける。…何も無い。
    『何も無いですやん…マヨネーズでも舐めといたらどうですか?』

    2008-08-17 03:24:00
  • 284:

    夕夏

    『舐めれるか!!笑。24時間開いてるスーパー行こ。車出すし。』
    『…誰かに見られるかもしれないですよ?』
    『だーいじょうぶやって!!』
    そう呑気に返事すると、キャップとサングラスで簡単に変装してあたしの手を引いて家を出た。

    2008-08-17 03:28:00
  • 285:

    夕夏

    『俺らってさぁ…なんか似てると思わん?』
    『…そうですか?』
    スーパーに向かう車の中。薄々感ずいてはいたけど、わざとそっけなく答えた。
    『いや性格とかは全然似てないと思うけど…なんとなくな。』
    なんとなく…あたしも思う。なんとなく。

    2008-08-17 03:33:00
  • 286:

    夕夏

    『俺セロリ嫌い!!』
    『何ゆってんですか!!マヨネーズつけて食べた時の美味しさ知らないでしょ!!』
    『その食べ方が一番嫌い…』
    カゴに入れたセロリを掴み棚に戻そうとする手を無理矢理掴み、またカゴに戻す。
    結局あたしの大好きなハンバーグを作る事になり、材料の入った袋を全て信也に持たせ車に向かった。

    2008-08-17 03:37:00
  • 287:

    夕夏

    『案外バレないもんですね。』
    『やろ?明日には週刊誌に載ってるかもしれんけど笑』
    『笑えないっす…』
    家に着き、早速キッチンに立つ。

    2008-08-17 03:40:00
  • 288:

    夕夏

    『色々道具は揃ってますね。料理するんですか?』
    『あー彼女がな。…子供おるし。』
    『へっ!?』
    『俺の子じゃないけどな。バツイチやねん、彼女。』
    お気楽なように見えて実は色々事情があるらしい。

    2008-08-17 03:49:00
  • 289:

    夕夏

    『何か聴こか。何がいい?』
    『あたしが出たプロモのやつ。』
    『ナルシストか!!笑。嫌やなー自分の曲聴くん笑』
    自分が出ているってのもあったけど、純粋にその曲が好きだった。信也が考えた、切ないラブソング。
    ブツブツ言いながらも出来上がったばかりのCDをかけてくれる。

    2008-08-17 03:54:00
  • 290:

    夕夏

    『いただきまーす!!』
    『散々俺に太るとかゆうといてお前も食べるんやん笑』
    『食べへんとは言ってないですよ。』
    『…可愛くない…笑』
    あれだけ不信感がいっぱいだったのに、今こうしてここに居る事にあまり違和感は感じなくなっていた。

    2008-08-17 03:58:00
  • 291:

    夕夏

    『お前今日の予定は?』
    『今日は何も無いですよ。確か明後日まで。なんせ売れてないっすからね笑。』『これからやん。俺も一週間休み貰ってん!て事はとりあえず明日まではずっと一緒におれるな。』
    『…それ先輩命令?』
    『当たり前笑。…彼女多分明後日か明明後日には来るけど。』
    『いいなぁ。彼女とか。事務所なんも言わないんですか?』

    2008-08-17 04:04:00
  • 292:

    夕夏

    『ゆわんなぁ。みんな大概おるしな。厳しかったら俺もこんな遊んでない笑。』『確かに。』
    『お前んとこは?』
    『………厳しい方かな。今日の事は松ちゃんにもゆってないからバレんかったらいけるけど。』
    『ゆってないと思った笑』にんまりと笑う信也に、何かを見透かされてそうで咄嗟に目をそらした。

    2008-08-17 04:10:00
  • 293:

    夕夏

    『俺一緒のベッドに女と寝てて手出さんかったん初めてやわ。』
    ご飯を食べた後、お風呂に入り当たり前の様に同じベッドに寝転ぶ信也がふいにそう言った。
    『あたしもです。…何もされんかったん。』
    『お前さぁ…絶対彼氏おったやろ。』

    2008-08-17 04:14:00
  • 294:

    夕夏

    …いきなり何を言い出すんだこの男は。
    『デビューしたての頃は幸せそぉな顔してたもん。』
    押し黙るあたしをしり目に尚も続ける。
    『事務所に別れさせられたか自分を許せんかったかどっちか?』
    …なんで、何でこんなに的を得ているんだろう。この業界にはよくある話なんだろうか。

    2008-08-17 04:25:00
  • 295:

    名無しさん

    何回も泣きました
    私は女優とかじゃないけど似たような経験があります
    頑張って書いて下さいネ?
    最後まで読ませて頂きますね

    2008-08-17 04:31:00
  • 296:

    夕夏

    『…ほっといて下さい。信也さんこそ彼女おんのに遊んでていいんですか?』
    『お前が答えたら答えたるわ笑。』
    また、にんまりと笑う。
    『…信也さんの言う通りですよ。やから、彼女もおって事務所にも許されてんのに…色んな女と自分から寝る男の気持ちがわからん』『男やから笑。ってのは冗談で…俺らって人気商売やん?今稼いでても、一年後にはどうなってるかなんかわからん。…そう考えたら恐なって独りじゃおれんくなんねん。俺の事好きってゆってくれる女の子を抱くと安心すんねん。まぁ結局は弱いだけやし、人傷つけてるだけやねんけどな。』

    2008-08-17 04:34:00
  • 297:

    夕夏

    あたし達は、いつも笑ってなきゃいけない。常に人目にも晒されている。
    それを望んだのは自分。
    でも…いくら夢を追っているって言っても、裏を返せば先の見えない不安定なアルバイトをしているだけだ。
    理解してくれてる人がいたって、何とも言えない寂しさや不安は拭えないのかもしれない。

    2008-08-17 04:39:00
  • 298:

    夕夏

    『あたしね…めっちゃ好きな人がいたんですよ。』
    …気がつけば、自分から亀ちゃんの事を話していた。あんなに触れられたくなかったのに…
    別に共通点を見つけたかった訳じゃない。同情して欲しかった訳でもない。
    …あったかい信也の体温がそうさせた。

    2008-08-17 04:53:00
  • 299:

    夕夏

    『頑張ったなぁ。』
    全てを話終えると、信也はぎゅっと抱き締めてくれた。亀ちゃん以外の男の人に抱き締めてられる時はいつも何とも言えない嫌悪感を感じるけど…不思議と嫌じゃない。
    あたし達の間に愛なんてものは無いけど、お互いの鼓動を聞いていると安心する。
    それだけが事実だった。

    2008-08-17 04:58:00
  • 300:

    夕夏

    その日も結局、信也はあたしに手を出してはこなかった。
    似た者同士、傷を舐め合っているだけ。
    それだけ。
    …ただ、それだけなんだけど…

    2008-08-17 05:01:00
  • 301:

    夕夏

    『お早うございます。ご飯作ったんで食べて下さい』信也より少し早起きをして、散々あたしの話を聞いてくれた信也に感謝の意味でご飯を作った。
    『おはよー…ってもう昼すぎやなぁ…うわっ!めっちゃ旨そうやん!!いただきまーす!!』
    『今日何します?』
    『何しよかー…てかいい加減敬語止めてや。なんか堅いやん…』

    2008-08-17 05:10:00
  • 302:

    夕夏

    『いや、一応先輩やし…』『一応て何やねん笑。あと信也て呼び捨てでいいし』『じゃあ遠慮なく。』
    『早いなおいっ!笑』
    結局人目につかず遊べる所なんてなくて、信也の提案で一泊二日で近くの温泉に行く事になった。

    2008-08-17 05:15:00
  • 303:

    夕夏

    『何でいきなり温泉…しかもあんたと…』
    『温泉いいやんけ!!』
    『ほんま誰かにバレたらあたしら終わりやな…』
    『ほんま?俺は別にいいけど。』
    …こんな事をさらっと言い放つ信也は、やっぱりプレイボーイくさい。

    2008-08-17 05:18:00
  • 304:

    夕夏

    でもこの時のあたし達には本当に恋愛感情なんて無かった。
    よくお泊まりデートが発覚した芸能人が『いいお友達です』なんて言ってるけど、あたし達の場合は友達以前の関係だ。
    さっき決めていきなり温泉に行くってあたりが芸能人っぽい胡散臭さだ。

    2008-08-17 05:22:00
  • 305:

    夕夏

    『今から行くとこな、昔からたまに行ってて…一棟ずつ分かれてんねん。飯も運んで来てくれるし温泉もそれぞれについてるしほんま自分ちみたいな感じやわ』さすが自他共に認める遊び人。
    人目につかず楽しめる処は熟知しているようだ。
    週刊誌の記者は俳優や女優や、ある大きい事務所のネタの方が喜ぶから、中級歌手はあまり重視されていないのも信也が遊んでいられる理由の一つなんだろう。

    2008-08-17 05:30:00
  • 306:

    夕夏

    『ではごゆっくり。何かご用がありましたらお呼び下さいね。』
    丁寧な仲居さんに案内され、小林一茶が居てそうな造りの建物に入る。
    『うわーすごい!ここほんまにあたしらだけで使っていいん!?綺麗すぎやろー』『興奮しすぎ笑。飯まで時間あるしその辺うろうろする?』
    『見つかってもいいん?』『お前心配しすぎやって笑。俺見つかっても多分何もならんし。よく考えてみ?めっちゃ売れてる人らもよー呑み歩いてお持ち帰りとかしてるやろ?そんなんいっぱいあんのにいちいち記事にしとったらキリないわ』『あたし見つかったら絶対首なんもん!!…でもせっかくやし楽しむ事にするわ』『切り替え早!!笑』

    2008-08-17 05:41:00
  • 307:

    夕夏

    …徐々に“彼女”に対する罪悪感は薄れていってた。例えこの先体の関係があったとしても…
    今はここに、あたしの意志で居る。
    物の分別がつかないぐらいに、あたしは狂ってしまったんだろうか…

    2008-08-17 05:48:00
  • 308:

    夕夏

    寂しさをまぎらわす為に、みんなしてる事。
    一緒に居てくれれば誰だっていいんだ。

    …そう、誰だって…

    2008-08-17 05:52:00
  • 309:

    名無しさん

    >>3

    浦島太郎の桃役てあるんですか??

    2008-08-17 19:09:00
  • 310:

    夕夏

    ちょっとボケてみたんですがわかりにくくてすみません?
    昔はあほな事ばっかゆってました?
    今日は更新は無理そうです?ごめんなさい?

    2008-08-17 20:46:00
  • 311:

    名無しさん

    オモロー!
    もうほっんまハマった!やーばーいー!主さん大好き(笑)がんばってな!

    2008-08-17 20:58:00
  • 312:

    夕夏

    >>326さんありがとうございます?ずっとレスくれてた方ですかね?あたしも大好きです?笑

    2008-08-18 15:48:00
  • 313:

    夕夏

    『…何も無いなぁ。』
    ブラブラと散歩コースを歩くも見つかるのは蛾や蛙ばかり『まぁこんなもんやろ。俺はゆっくり出来ていいけどなぁ。』
    『ほんまその忙しさ分けて欲しいわ笑』
    ベンチに座り、そんな事を話していると一組のカップルが近づいて来た。

    2008-08-18 15:52:00
  • 314:

    夕夏

    『あのっ!信也さんですよね!?』
    女の子が目をキラキラさせて尋ねる。
    『そっすよー。気づいてくれて嬉しいっす笑』
    やっぱり信也は動揺する素振りすら見せずに飄々と答える。
    『うわーめっちゃ嬉しい!!あたし信也さんの歌好きなんです!!これ旅館の紙で申し訳無いんですけどサインしてもらえませんか?』

    2008-08-18 15:55:00
  • 315:

    夕夏

    『いーですよ。』
    にこやかにサインをする。
    『ありがとうございます!!…デートですか?』
    自分も一応芸能人なのに気付かれない事にちょっと凹みつつ、信也がどう答えるのかチラっと横目で見る。
    『…内緒にしといてな?笑』

    2008-08-18 15:58:00
  • 316:

    夕夏

    『…あんたって意外とキザやねんな。』
    カップルと別れた後、モゴモゴとでっかい飴を頬張りながら呟く。
    『あの言い方意味深やしなんか格好良くない!?笑。前芸人さんがゆってて真似してん!!笑』
    『何が格好いいんかわからんけど…真似ってとこが既にダサイ。』
    『お前…結構毒舌やな…』『てかもうご飯の時間やん!!それまでにお風呂入りたいなぁ。』

    2008-08-18 16:04:00
  • 317:

    名無しさん

    リアルや?
    オモロー!

    2008-08-18 16:07:00
  • 318:

    夕夏

    部屋に戻り、備え付けの露天風呂に浸かる。
    …空には、決して多くは無いけど星が輝いていた。
    “空は繋がっているから離れてても、傍にいる。”
    誰かの曲にそんな歌詞があったけど、人は近くに居ないとやっぱり駄目な気がする。
    なんだか、大阪が恋しくなった。

    2008-08-18 16:11:00
  • 319:

    夕夏

    >>332さん、リアルです?
    なんかリアルで読んでくれてるのが嬉しいです?

    2008-08-18 16:13:00
  • 320:

    夕夏

    『…てかさぁ色んな子とヤって付き合ってとかゆわれへんの?』
    特に名物も無いのに、やけに豪勢な食事を食べながらなんとなく信也に聞いてみた。
    『最初にゆうねん。俺付き合う気はないでって。それに一人につき一回しかヤれへん。』
    『うっわ最低…』
    『じゃあお前付き合おってゆってヤるだけヤって別れよってゆう男とか彼氏のフリして体目当ての男みたいな方がいいんか?』

    2008-08-18 16:19:00
  • 321:

    夕夏

    『…どっちも嫌や。』
    『そりゃな笑。俺はな、付き合うって事は相手を束縛する権利を得るって事やと思うねん。やから俺が束縛したいと思わん子とは付き合いたくない。別に何してても興味ないし。』
    『ほんま最低やな…てかそれ以前に彼女おるやん。』『まぁね笑。でも俺は彼氏おる子とかに手は出さんで。遊び人的ルールやから笑』
    意味のわからない事を言ってるけど、信也の口から聞くと別にそれもいいんじゃないかと思えてくるから不思議だ。

    2008-08-18 16:27:00
  • 322:

    夕夏

    ファンクラブの会員数も結構な量の歌手の信也と一緒に居ても、全然緊張しないのは何故だろう。
    不細工なスッピンも見せているし、半目の寝顔も見られているし…
    ご飯を食べ終え、ゴロゴロとテレビを観ているとたまたまあたしの出演していた番組が流れた。
    自分が話している所を見るのはやっぱり恥ずかしい。一体どれぐらいの人がこの番組を観ていて、どれぐらいの人があたしを覚えてくれるんだろう。
    そう考えるとやる気が出た。いつか絶対信也を越えてやる。

    2008-08-18 17:03:00
  • 323:

    夕夏

    『なんかテレビ出てるお前ってほんま大人ぶってるよなぁ。』
    『だって事務所にそうゆうキャラで通せってゆわれてるんやもん。』
    『そんなんまで口出ししてくんの?大変やねんなぁ』『信也もそうやん笑』
    『まぁ俺は黙っててもオーラがあるから自然とそうなるわな笑』
    信也を無視して、布団にゴロリと寝転んだ。

    2008-08-18 17:08:00
  • 324:

    夕夏

    『お前パンツ見えるやろ!!』浴衣の隙間からどうやら見えていたらしく、布団をかけられた。
    『もー寝よか。』
    部屋を真っ暗にして、信也とは反対の方向に寝返りをうつ。
    『お前俺の彼女より彼女らしい事してるわ。』
    『彼女と離れてんもんなぁ。』

    2008-08-18 17:15:00
  • 325:

    夕夏

    『…そう考えたらさ、やっぱり付き合うって何なんかわからんくない?』
    『どうゆう事?』
    『いや…ゆうたら彼女とは形式だけでお前とは事実…みたいな。』
    『まぁ恋人らしい事は一切無いけど今みたいなんとか世間一般ではデートてゆうんやろしな。』
    あたしは、ふと気になっていた事を聞いてみた。

    2008-08-18 17:20:00
  • 326:

    名無しさん

    気になるやんかー!
    オモロー

    2008-08-18 17:24:00
  • 327:

    夕夏

    『何であたしには手出せへんの?』
    信也とは逆を向いてるから表情は見えない。
    『出して欲しいん?笑。』『ちゃうわ!…ただ何でかなぁと思って…』
    信也は少し考えると、何となくや、何となく。と答えて話題を変えた。
    多分、本当に理由なんてないんだろう。あたしが信也と一緒に居る事に理由が無いように。

    2008-08-18 17:26:00
  • 328:

    夕夏

    >>341さんありがとうございます?
    文章書くのって難しいですね?

    2008-08-18 17:39:00
  • 329:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    堕ちていけば堕ちていく程あの頃のあたし達が懐かしくなる。
    ただ純粋に“恋人”って響きに全てを委ねてたあたしを包んでくれてた亀ちゃんを。
    これから先、あたしはいっぱい回り道をしてしまうけど、最後には綺麗な場所を見たいって思う事は
    許されへん事なんかな?

    2008-08-18 17:46:00
  • 330:

    オモロー

    主サン文章うまいよ!引き込まれていったもん(>_

    2008-08-18 18:28:00
  • 331:

    夕夏

    オモローさんありがとうございます?
    少しだけですが更新します?

    2008-08-18 22:46:00
  • 332:

    夕夏

    『…お前、元彼の事はもういいねんな?』
    『…多分な…でも一生忘れられへんと思う。』
    前より、冷静に亀ちゃんの事を話せるのは、信也があたしの決めた事に否定も肯定もしないからだと思う。『友達にも戻らんの?』
    『もし…戻れたとしてもそれじゃ意味無いねん。昔からずっと一緒におったけど…一回そのラインを越えてもうたら彼女じゃないと意味がない気がしてまう…。』『あのさ…』

    2008-08-18 22:58:00
  • 333:

    夕夏

    それっきり何も話さなくなった信也を見つめる。
    月明かりに照らされた綺麗な横顔。
    『あのさ…俺ほんまに何でかわからんねんけど、お前は大事にしたいねん。彼女おるし別れる事もきっとない。でも…一緒におってほしい。俺のワガママやけど…』
    …きっと、あたし達に未来は無い。決して交わる事はない平行線。

    2008-08-18 23:38:00
  • 334:

    夕夏

    永遠なんて嘘だった。
    いくら相手の色に染まりきったとしても、愛し愛されていても、突然奈落の底に突き落とされる事もある。…きっと本当は弱い、弱いこの人を突き放す理由なんて見当たらない。
    安らかに眠れるのならば、あたしを必要としてくれるのならば…あたしは喜んでこの身を捧げよう。
    …例えそれが誰かを哀しませようとも。

    2008-08-18 23:53:00
  • 335:

    夕夏

    『…あたしも一緒におったら何でか安心する。でも…好きってのとは違うねん。それは信也もやと思うけど…』
    『俺な、前世って絶対あると思うねん笑。俺ら昔は一緒におったんかもな。』
    『ロマンチストやな笑。…事務所にはバレんようにしなな』『うん…じゃないとお前が今までやってきた事が無駄になんもんな。』
    “愛人”とか“カキタレ”なんて思わない。信也の優しい笑顔は今まで体を重ねて来たどんな芸能関係者よりも安心した。

    2008-08-19 00:14:00
  • 336:

    夕夏

    『…抱いていい?』
    『大事にしたいってゆったばっかりやのに?笑』
    『愛情表現や…』
    『…知ってる…』

    2008-08-19 00:27:00
  • 337:

    夕夏

    空っぽの心を確かめ合うように、体で埋めようとした。
    もしあたし達が、明日終わってしまう命だとしたら、もっと自分に正直に生きれるのだろうか。
    いくら傷ついても…素直になる事が恐かった。
    何度も何度も絶頂を感じる中で、安心と絶望と…信也に多くを願ってしまう日が来る事への恐怖を感じていた。

    2008-08-19 00:56:00
  • 338:

    夕夏

    『…夕夏…ごめんな…』
    消えそうな声で、そう呟いた信也。
    あたしは、わざと聞こえないふりをした。
    懺悔の言葉なんて聞きたくない。あたし達は共犯者だから…

    2008-08-19 01:14:00
  • 339:

    夕夏

    『じゃあまた連絡するな』寝て稼いだお金で借りたマンションまで送ってもらう。
    体を重ねた後も何ら変わる事の無い信也は、最終の新幹線で彼女が来る事になったからとその足で迎えに行った。
    『ただいまぁ…』
    手探りで部屋の灯りをつけると、そのままソファーに寝転がる。
    携帯を触っていると、そのままいつの間にか寝てしまっていた。

    2008-08-19 03:14:00
  • 340:

    夕夏

    …最近、身の回りに起こる異変。
    ポストに切手の貼っていないファンレターが入れられていたりいつもマンションの前に同じワンボックスカーが止まっていて、松ちゃんの車に乗り込むとその後をついてきたり…
    …まさか…

    2008-08-19 03:19:00
  • 341:

    夕夏

    『ストーカーやって!!絶対!!』
    ビールジョッキ片手に張り切って話すのは、芸人でもあり一番の仲良しの雅人と登。今日はたまたま番組の収録が同じだったので、終わってからテレビ局の近くの居酒屋に三人で呑みに来ていた。
    雅人はかなりの男前だけどちょっとオタク臭が漂う。
    登は進化しきれて無い感じの自分の顔をネタにする楽しい奴。
    二人も大阪出身で、ある番組での共演がきっかけで仲良くなった。

    2008-08-19 03:27:00
  • 342:

    夕夏

    『…やっぱり?だってファンレターとか事務所に届くもんが家のポストに入ってるてかなり恐いよな…。しかも切手も消印も無しって事は直接入れてるって事やし…』
    『お前みたいな売れてない奴にストーカーねぇ…笑』
    『登…絞め殺されたい?』『てかマネージャーはなんてゆってるん?』
    おちゃらける登とは正反対の雅人。いつも相談をする時も大概雅人が真剣に聞いてくれる。

    2008-08-19 03:32:00
  • 343:

    夕夏

    『松ちゃんはしばらく様子見よて。そんなん何かされてからやったら遅いよな』『引っ越すなりなんなりした方がいいと思うで。俺も昔ストーカーされた時めっちゃ恐かったもん。女の子は余計恐いやろな〜。』
    雅人の顔ならストーカーの一人や二人居そうだ。
    『『…モテへん奴は気楽でいいな笑』』
    『お前ら俺の顔見てゆうなや!!笑』
    雅人と登の顔を見て声を揃えて言う。あたしと雅人で登をいじめる。登もボケたりつっこんだりして、こんな大阪的なノリが心地いい。

    2008-08-19 03:38:00
  • 344:

    名無しさん

    読んでるよ?

    2008-08-19 08:13:00
  • 345:

    オモロー

    ガンバッテネ

    2008-08-19 11:40:00
  • 346:

    シオリ着けさせてもらいます?

    2008-08-19 18:12:00
  • 347:

    夕夏

    >>359さんめっちゃ嬉しいです?
    >>オモローさんやる気満々です?いつもありがとうございます?
    >>楓さん読んでいただいてありがとうございます?

    2008-08-19 22:09:00
  • 348:

    夕夏

    『とにかく一人で外あんまうろつかんよぉにな。』
    『うん…』
    あたしの部屋は11階だからベランダとかから侵入される事は無いだろうけど…やっぱり気味が悪い。
    たらふく呑んでいい感じにお酒がまわったあたし達は大学の友達の茜も誘いカラオケに移動する事になった。

    2008-08-19 22:13:00
  • 349:

    夕夏

    『初めましてー!!乾杯!!』ビールで乾杯して、それぞれ曲を選んでいると茜がコソっと耳打ちしてきた。
    『登くん格好いいな。』
    『・・・え?』
    一瞬、耳を疑った。
    『茜!!お手洗い行こ!!』

    2008-08-19 22:17:00
  • 350:

    夕夏

    無理矢理茜を連れだし、トイレに向かう。
    『茜…本気?』
    芸能人にも、大学の子にもナンパしてくる奴にも一切興味を示さなかった茜が…珍しい…
    『めっちゃ格好いいやん』『…茜さ…もしかしてB専…?』
    『失礼な子やな笑。あたしからしたら木村拓哉より登くんの方が格好いい!!協力してな。』

    2008-08-19 22:21:00
  • 351:

    夕夏

    …そうだ。きっと茜は雅人と登を間違って覚えてるんだ。
    『…今歌ってる子?』
    部屋に戻り、熱唱している登を指さした。
    『うんっ!』
    …まぁ人の好みはそれぞれだし。滅多に男に興味を示さない茜。こうなったらとことん協力しよう。

    2008-08-19 22:25:00
  • 352:

    夕夏

    茜は、見た目は綺麗な感じ。お父さんが子供服のお店を出していて、結構なお嬢様。なのに気取る所が全然無い優しい子だ。
    登も、ちょっとお調子者の所はあるけど根はいい奴で女遊びや浮気をするような奴じゃない。奥手だし。
    ・・・あたしが頑張るしかない。

    2008-08-19 22:29:00
  • 353:

    夕夏

    その時、携帯が鳴った。
    開けてみると、すぐ前にいるうっとりと茜の歌声を聴いている登からだった。
    “茜ちゃん紹介して!!”…何や。両想いやん笑。
    お互いの一目惚れらしく、それから登と茜は二人仲良くデンモクを見て楽しそうに騒いでいる。

    2008-08-19 23:08:00
  • 354:

    夕夏

    “あっ…この曲…”
    雅人が入れたのは、信也の代表作と言われている少しテンポの早い曲だった。
    『そーいや夕夏このバンドのプロモ出んねんなぁ?』
    『うん。もう撮影も終わったしもうちょっとしたら発売やでぇ。』
    …この時、信也とのプチ旅行から二日が経っていたけどまだ連絡はなかったし、あたしからも連絡しなかった。しちゃいけない気がした。

    2008-08-19 23:16:00
  • 355:

    夕夏

    『信也さんてどんな人なん?』
    歌い終わった雅人が興味ありげに尋ねる。どう答えようか少し悩んだけど、例え仲が良くて他の芸能人の噂話も出来る雅人達にも、あたし達の関係を言う訳にはいかない。
    『歌番組とか出てるまんまやで。あんましゃべらんし。いい人はいい人やけどなぁ。』
    …こんなもんかな。
    『そうなんや!俺のイメージぴったりやわぁ。俺信也さんリスペクトしてるから笑。』…ぷっ

    2008-08-19 23:39:00
  • 356:

    しおり?応援してるね?

    2008-08-19 23:39:00
  • 357:

    夕夏

    楓さぁん?
    ありがとうございます?

    2008-08-19 23:41:00
  • 358:

    夕夏

    『笑うな!!笑』
    別に雅人に笑ったんじゃなくて、音楽の面に関しては置いといてプライベートの信也はおちゃらけているから、つい思い出し笑い。ファンだと話かけてくる女の子にも愛想はいいけど何か作っているみたいだから。
    『もし会ったら話かけてみたら?こっちから話したら結構愛想良くしゃべってくれると思うで。』
    『そやな!てかお前はよ曲入れろよ。』

    2008-08-19 23:46:00
  • 359:

    夕夏

    …それから二時間ぐらいカラオケに居て、すっかり仲良くなった登と茜はまだ呑みに行くと言うのであたしは雅人にタクシーで送ってもらう事にした。
    『危ないから部屋の前まで送ってくわ。運転手さんちょっと待っといて下さいね。』
    タクシーを待たしておく所が送り狼にはならないと言う雅人なりのサイン。
    ポストを見ても、今日は何も入っていなかったので少し安心する。

    2008-08-19 23:55:00
  • 360:

    夕夏

    『雅人ありがとう。』
    『おぉ。また電話するわ』約束通り部屋の前まで送ってくれて、帰って行った。オレンジジュースを入れてくつろいでいると、玄関から何か物音がする…
    ガチャ…ガチャガチャ…
    『えっ…何…?』
    どうやら、ドアを何回も開けようと押しているらしい…

    2008-08-20 00:01:00
  • 361:

    夕夏

    覗き窓を恐る恐る覗いてみる…
    『ひっ……!!』
    そこには、ガリガリの眼鏡をかけた男の人。
    どうしよう…どうしよう…慌てて警察を呼ぶ。
    …二人の警察官が来た頃には、もう男の姿は無かった。

    2008-08-20 00:08:00
  • 362:

    夕夏

    『この辺りのパトロールを強化しますので。また何かありましたら通報して下さい』それだけ言うと、警察官は帰って行った。
    もっと防犯カメラをチェックしたりするのかと思っていたのに、こんなもんなのか…
    …震えが止まらなくて、家中の電気をつける。
    テレビをつけても恐くて…ベッドに入ってひたすら夜が明けるのを待とうとした。

    2008-08-20 00:15:00
  • 363:

    夕夏

    ピリリリリ…
    鳴り響く携帯の呼び出し音にビクッとしながら画面を見ると、信也の文字…
    本当にいつも、タイミングがいい。
    『もしもし…』
    『おー夕夏!何してるん?』

    2008-08-20 00:20:00
  • 364:

    夕夏

    『信…也ぁ…』
    『どしてん!?何かあったんか!?』
    声を聞くと安心して、涙が出てくる。さっきの事を話すと、今すぐ行くと言い電話は切れた。
    …それからほんの十数分後に信也から着いたと電話があったので、とりあえず部屋に上がって貰う事にした。

    2008-08-20 00:25:00
  • 365:

    夕夏

    『…ごめんな。彼女さんせっかく来てんのに…』
    『そんなん気にせんでえーから。そいつに見覚えとか無いん?』
    『無い…』
    『…とりあえずうちおいで。落ち着くまで住むんやったら住んだらええし。てか住め。ここよりまだセキュリティもしっかりしてるしフロントに警備員もおるし。』
    …信也の突然の提案に耳を疑った。。

    2008-08-20 00:31:00
  • 366:

    夕夏

    『とりあえず何日分か服鞄につめ。』
    『えっ今から!?彼女おるんちゃうん…』
    『どうにかなるやろ。明日帰るゆうてるし。グチグチゆうてんと早よ用意する!!』『いや…絶対彼女さん気悪いやろ…あたし松ちゃんに電話してどうにかするし』『もーうるさい!!笑。はよせんとパンツ勝手に詰めるで!笑』
    そう言われ、適当に服を詰めて信也と一緒に玄関ホールまで下りる。

    2008-08-20 00:44:00
  • 367:

    夕夏

    『これ何やろ…』
    ポストにぐしゃぐしゃに突っ込まれた紙を見る。
    “ソノオトコハダレ?”
    『いやっ…!!』
    『何やこれ…どっかで見てるんやろな。とにかくはよこっから離れよ。』
    …後をつけられない様に車を飛ばし、信也の家に向かう。

    2008-08-20 00:49:00
  • 368:

    夕夏

    もしあたしが彼女だったら真夜中に自分の彼氏が突然家に連れて来た女なんて入れたくもないし、顔も見たくないだろう。
    二人の仲を疑うし、仮にただの友達だとしても泊まらせるなんてもっての他だ。多分…絶対…それが普通の考え。
    しかも信也の事を好きでもない体だけの関係のこんなあたしが…
    そんな事を考えていると、信也が住むおっきいマンションに着いた。

    2008-08-20 00:54:00
  • 369:

    夕夏

    『はよ入り。』
    玄関に上がるのを躊躇うあたしを、信也が促す。
    『お邪魔します…』
    …奥からパタパタとスリッパを鳴らしながら女の人が出てきた。

    2008-08-20 00:57:00
  • 370:

    夕夏

    『夕夏ちゃんやんね?気にせんと楽にしてなぁ。』
    …こんなあたしに、優しく話しかけてくれる。
    『…すみません…こんな夜中に…』
    『そんなん気にせんとき!女の子があんな目にあって恐く無い訳ないもん。もしここに来たらあたしがバットで殴り倒したるから安心しぃ笑』
    …少し切れ長の目に、サラサラの髪。優しい笑顔。あたしはきっと…一生この人には敵わない。そんな気がした。

    2008-08-20 01:06:00
  • 371:

    夕夏

    『ちょっと俺仕事の事で呼び出されたから行ってくるわ!二、三時間で帰れると思うしゆっくりしといて。優子、よろしくな。』
    そう言うとさっさと出て行ってしまった。
    “えぇ…マジで…”
    この状況で二人にさせるなんて…仕事なら仕方ないけど、あたしが何か余計な事を優子さんに話すとかは思わないんだろうか…

    2008-08-20 01:10:00
  • 372:

    夕夏

    せめて今日だけでもどっかに泊まろうと、報告がてらとりあえず松ちゃんに電話をかけるも出なかった。
    『夕夏ちゃんって次のプロモ出てる子やんなぁ!?』
    『あっそうです…』
    信也が出て行ってからも、変わらずにこやかに話す優子さん。

    2008-08-20 01:15:00
  • 373:

    夕夏

    『やっぱり!!さっき見せて貰ってんけどなぁ曲のイメージぴったりやったぁ。女優さんに会えるとか嬉しいわぁ!笑。あっお腹減ってない?あたしこう見えて料理得意やねんで?笑』
    …心臓が、ズキンと痛む。
    優子さんは綺麗だ。外見も中身も…きっと、あたしなんかとは比べ物にならないぐらい。
    そんな綺麗な人を、あたしは欺いてこの場にのうのうと居る。
    そう思うと消えてしまいたくなった。

    2008-08-20 01:22:00
  • 374:

    夕夏

    『大丈夫です。ありがとうございます。』
    『そっかぁ…じゃあお腹減ったらいつでもゆってな!信也もおってくれたらいいのになぁ。二人っきりとか夕夏ちゃん気使うやんな』『そんなっ…全然です!!』『ほんま?笑。まさか信也もこんな時に他の女んとこ行ってる事は無いと思うけど怪しいな笑』
    『えっ…』
    『夕夏ちゃんも色々聞いてるかもしれんけど…あいつ女遊び激しいねん笑』
    優子さんの突然の言葉にびっくりする。

    2008-08-20 01:30:00
  • 375:

    夕夏

    『浮気してるんですか?』…本当は知ってるくせに、むしろあたしもその浮気相手の一人なのに…あたしはどこまで腐ってるんだろう『浮気しまくりやで笑。あいつそれを隠さんねん!ほんま調子乗ってるやろ笑』『…辛く無いんですか?』辛く無い訳がない。でもこんな台詞しか出てこなかった。
    『最初は泣いてばっかりやったかな。でもさ、他の男は置いといて信也が浮気するには訳があると思うねん。あたしの買いかぶりかもしれんけど笑。それで信也がちょっとでも救われてるんやったらあたしは相手の子らに感謝しなあかんなって思ってん。…その子らからしたらこんなん彼女の嫌味にしか聞こえへんやろけどなぁ笑』

    2008-08-20 01:38:00
  • 376:

    夕夏

    愛には色んな形がある。
    きっと、優子さんは誰よりも信也を愛していて、ミュージシャンとしても尊敬してるんだろう。
    『…何でこっちに引っ越して来ないんですか?』
    『んー最初はやっぱ考えたけど…あたしが生まれ育った所やから離れられんくて。子供もようやく前の旦那の暴力から逃げれて元気になって来たとこやったしなぁ。結婚ってなったら別やけど、多分しばらくは地元におるかな。』
    『そうなんですか…すみません、立ち入った事聞いちゃって…』

    2008-08-20 01:44:00
  • 377:

    夕夏

    『あたしの方こそ初対面やのにごめんな!なんか女優さんてツンツンしてるイメージあったから夕夏ちゃんいい子そうで嬉しかってん!笑』そんな事言って貰う資格は無いのに…
    『あたしは…全然いい子なんかじゃないです。自分が何なんかたまにわからんくなるし…どんどん汚れて…あたしの価値は体だけになってしまった気がする。好きな人さえも…守れんかった…』
    『……何があったかはわからんけどさ、人生に無駄な事なんか無いねんで?人に理解して貰えん事でも、自分が許されへん事でも、もしかしたら誰かの支えになってるかもしれんやん?今がしんどくても、明日はどうなるかなんかわかれへんねんから…ありきたりやけど前向きに生きてったら絶対幸せになれるよ。だから安心しぃ。なっ?』
    …優しい言葉に泣きそうになる。信也がこの人を好きになった理由がわかった気がした。

    2008-08-20 01:58:00
  • 378:

    夕夏

    『優子さん…ごめんなさい…』
    『そんなん全然いいよ!思いつめてる事があるんやったら何でも聞くし!』
    優子さんは勘違いしてたみたいだけど、優子さんを欺いている事に対しての謝罪の言葉だった。

    2008-08-20 02:06:00
  • 379:

    夕夏

    信也を好きな優子さん。
    寂しさや不安をまぎらわす為に体を重ねる信也と…あたし。
    信也との関係を終わらそうとも考えたけど…ずるいあたしは、たった一つのやっと見つけた安らぎを手放す事は出来ない。
    ずるい女になると決めた。とことんこの世界で生き抜いてやろうと決めた。…なのに…この胸の痛みは何だろう。
    一つの願いは…みんな同時には叶わないんだ。

    2008-08-20 02:12:00
  • 380:

    夕夏

    グゥ…キュルルル…
    静かなリビングに鳴り響いた…あたしのお腹の音…
    『ははっ笑!何か作るな。嫌いなもんない?』
    『うわっ…めっちゃ恥ずかしい!すみません…。嫌いなのは無いです…』
    顔から火が出そうなくらい恥ずかしかったけど、何か手伝おうと思い優子さんと一緒にキッチンに立つ。優子さんはびっくりするぐらい手際がいい。

    2008-08-20 02:22:00
  • 381:

    夕夏

    ちょうど信也も帰って来てみんなでご飯を食べた。
    『仲良くしとった?夕夏いじめられへんかった?笑』『いじめへんわ!笑。仲良くなったもんねー!』
    『優子さんめっちゃ優しくしてくれましたよ。信也さんには勿体無いぐらいいい彼女さんですね笑』
    …一応、距離感を出そうと敬語で話した。
    ご飯を食べ終え寝る事になって、あまり使ってない部屋に布団を敷いて貰った。

    2008-08-20 02:28:00
  • 382:

    夕夏

    信也と優子さんはもう寝ていた子供と三人で寝室で眠っている。
    あたしは、罪悪感と矛盾している自分の行動と…胸の奥の、ある気持ちで中々眠れなかった。
    …優子さんと話していて、気づいた事…

    2008-08-20 02:34:00
  • 383:

    夕夏


    あたしはきっと…
    信也を好きになりかけている…

    2008-08-20 02:35:00
  • 384:

    夕夏

    信也が自分の家にあたしを連れて来たのも、優子さんと会わせたのも、あたしを気にせず優子さんと同じ寝室で眠っているのも、自分の事を話してくれるのも…
    あたし達の間に“恋愛感情”が無いから。
    どちらか一方にその感情が生まれてしまえば、あたし達は終わる。

    2008-08-20 02:39:00
  • 385:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    あたしはどこまで堕ちていったらいいんやろう?
    そうさせてるのは自分やのに…自分がわからんくなんねん。
    あたしが一番嫌ってたはずの“最低な女”にいつの間にかなってしまった。
    あれだけ亀ちゃんを愛してたはずやのにな?

    2008-08-20 02:42:00
  • 386:

    夕夏

    …リビングから物音がする。誰か起きたのかと思いリビングに向かうと、優子さんの姿が。
    『あっおはよー。今から朝ご飯作るな。』
    『おはようございます。朝ご飯ぐらいあたし作りますよ!昨日寝るん遅かったしもうちょっと寝といて下さい。』
    『じゃあちょっと手伝って貰っていい?一緒に作ろー!!』
    …二人で朝食を作り、優子さんが信也と子供を起こしに行く。

    2008-08-20 02:56:00
  • 387:

    夕夏

    『あかんわ。あいつ起きひんから先食べよー。早くせんと電車の時間に間に合えへんし。』
    『夜帰るんじゃないんですか?』
    『明日も仕事やしね。あっこの子拓也ってゆうねん。ほらっお姉ちゃんにちゃんと挨拶し!!』
    『おはよぉございます!!』拓也君は四歳で、優子さんに似ていて少し大人びた顔をしている。
    『おはよー。初めまして、夕夏です。仲良くしてなぁ。』

    2008-08-20 03:02:00
  • 388:

    更新ありがとう??
    いつもドキドキしながら読ませてもらってます?

    2008-08-20 03:05:00
  • 389:

    夕夏

    三人で朝食を食べ終えてもまだ信也は起きてこない。『ごめん夕夏ちゃん、あたしらもう行くなぁ!!』
    『えっ信也さん起こさないんですか?』
    『寝てるしほっといていいよ笑。いつもの事やし笑』『じゃああたし駅まで送って行きますよ。』
    『大丈夫、ありがとう。夕夏ちゃん一人で外出んようにね?もし出かけるんやったらタクシー呼ぶか誰かに迎えに来て貰うか信也起こすかしぃな。ホッペタひっぱたいたら起きると思うし笑』
    …この人は、どこまでいい人なんだろう。

    2008-08-20 03:09:00
  • 390:

    夕夏

    ☆さんこちらこそ読んでいただいてありがとうございます?
    頑張っていっぱい更新しますね?

    2008-08-20 03:11:00
  • 391:

    夕夏

    『優子さん、ほんまに色々ありがとうございました』『何ゆぅてんの笑。こっちこそありがとう。変なとこ住むんやったら危ないしいい所見つかるまでここにおりね?信也も心配してたしあたしも心配やし…』
    …自分の彼氏の家に他の女が居る事が嫌じゃないわけ無いのに…
    …咄嗟に、目をそらした。

    2008-08-20 03:21:00
  • 392:

    夕夏

    『…夕夏ちゃん、信也をよろしくね。あたしには無理な事を…夕夏ちゃんは出来ると思うから…。それと…ごめんね。』
    そう言った優子さんの表情で、あたしは気づいた。
    きっと…優子さんはあたし達の関係をわかってる…
    でも…あたしに対する憎しみは感じられない。
    それは“信也の為”なんだろう。

    2008-08-20 03:28:00
  • 393:

    夕夏

    『優子さん…』
    『あたし、ちょっとしか一緒におらんかったけど夕夏ちゃんの事好きやで?これでも人見る目だけはあるんやから!!笑。じゃあね。』そう言って拓也君と手を繋いで帰って行った。

    ごめんなさい…優子さん…

    2008-08-20 03:32:00
  • 394:

    夕夏

    部屋に戻ると、松ちゃんから着信が入っていたのでかけ直し昨日の事を話した。『マジかぁ…ごめんな、俺爆睡してて何も出来んくて…』
    『ううん、いいよ。』
    『てか今どこにおるん?』『…友達んちやで。』
    『そこは大丈夫なん?まぁ一回事務所と相談してまたかけるから、それまで一人で出歩くなよ。』
    …松ちゃんと電話を切り、寝室に向かう。

    2008-08-20 03:43:00
  • 395:

    夕夏

    『信也ー!!優子さん帰ってもうたで。』
    『んー…ほんまか…』
    『………ッッ!!』
    腕を引っ張られて、そのままキスをする。
    『…服ぬいで…』

    2008-08-20 03:46:00
  • 396:

    夕夏

    『…嫌や…』
    さっきまで優子さんが寝ていた布団。罪悪感。好きになりかけている中途半端な自分。…とてもそんな気分にはなれない。
    『…優子と何かあったんか?』
    『優子さん…あたしらの事多分気づいてたで。』

    2008-08-20 03:52:00
  • 397:

    夕夏

    『…ほんまか。』
    『あんないい彼女…滅多におらんで…』
    『そやな…』
    自分で言ったのに、信也が肯定した事に胸が痛む。
    ドロドロとした感情に、苛々する。

    2008-08-20 03:54:00
  • 398:

    夕夏

    『…もう俺ら終わりにしたいと思った?』
    『…………。』
    『俺ほんま最低やしデリカシー無いけど…もうお前から離れられへんねん。てか…離さんから。』
    …もう駄目だ。
    あたしはこの手を…振りほどけない…

    2008-08-20 03:59:00
  • 399:

    夕夏

    いい様に言われて利用されている馬鹿な女。
    でも…強がりなんかじゃなくて、きっと信也はそんな男じゃない。
    やっている事はその辺のちっぽけな男と一緒だけど…違うと信じさせる何かがあった。

    2008-08-20 04:04:00
  • 400:

    夕夏

    『信…也…』
    結局信也の腕の中に居るあたし。
    汗ばんだ肌にキスをする信也。
    胸の下につけられたキスマークは、何かの呪縛の様に思えた。

    2008-08-20 04:07:00
  • 401:

    夕夏

    お願い
    一人にせんといて
    体しか差し出せる物は無いけど
    これ以上あたしから大事な物を奪わんといて…

    2008-08-20 05:13:00
  • 402:

    名無しさん

    朝からおもろすぎやわ??もうほんまこの小説はまった??

    2008-08-20 06:14:00
  • 403:

    名無しさん

    めっちャハマってます??

    2008-08-20 08:15:00
  • 404:

    しおり?…メッチャ分かる?
    勝手に読ませて貰ってるこちらこそありがとね?

    2008-08-20 13:48:00
  • 405:

    夕夏

    >>418さん朝からデロンデロンした内容ですみません??レスを見ると頑張ろって思います?
    >>419さん嬉しいです??出来るだけいっぱい更新しますね?
    >>楓さんいつもありがとうございます?お礼まで言っていただいて?

    2008-08-20 23:27:00
  • 406:

    夕夏

    『…優子さんにあたしの事何てゆったん?』
    行為が終わり、信也の掌を自分の掌に合わせながら尋ねる。
    『ん?普通に今可愛がってる子やてゆうただけやで』『…そっか…』
    …あたしが出来る事は…今芽を出しかけているこの気持ちを自分の中だけに留めておく事。
    それがあたし達の中の暗黙のルールであり、誓約でもあり…優子さんに対する最低限のマナーだと思ったから。

    2008-08-20 23:35:00
  • 407:

    夕夏

    それから松ちゃんから連絡が来て、しばらくホテル暮らしをするかと言われたけど…あたしは信也の好意に甘える事にした。
    一人になんかなりたくない。
    あんな恐い思いはもうしたくない。
    …それはもちろんそうなんだけど、本当は信也と少しでも一緒に居たかったから。
    ずるいあたしは、信也の好意すらも利用した。

    2008-08-20 23:41:00
  • 408:

    夕夏

    …残りの休みの間、一緒にスーパーに買い物に行ったりご飯を作ったりして過ごした。
    “押しかけ女房”って言葉がぴったりだなと思うと自分の滑稽さに何だか笑ける。
    とりあえず落ち着くまではここに居ろと言われたから、二人であたしの服や化粧品をほとんど信也の家に運びこんだ。
    …誰にも知られちゃいけない奇妙な“同棲生活”が幕を開ける…

    2008-08-20 23:47:00
  • 409:

    しおり?

    2008-08-20 23:55:00
  • 410:

    夕夏

    楓さんいつもありがとうございます?
    こんな夜中に嬉しいです?

    2008-08-21 00:57:00
  • 411:

    夕夏

    『じゃあ行ってくるな。お前今日出かけるん?』
    『今日はスーパー行くぐらいかな。』
    『危ないから止めとき。俺多分今日は早いから帰って来たら一緒に行こな。』
    優しい信也を見送り、誰も居ないリビングで一人、大きすぎる程のテレビをつける。そこではちょうど、ストーカーに殺された女の人のニュースがやっていて、一歩間違えば自分の身にも振りかかるんだと思うとゾッとした。…荷物を取りに帰った時もワンボックスカーが止まっていたけど、裏口から入ったから多分バレてない。
    自分の命を守るのもそうだけど、もし誰かにバレてしまったらあたしは信也に多大な迷惑をかけてしまう。…それだけは避けなくちゃ…

    2008-08-21 01:06:00
  • 412:

    夕夏

    『お帰り!!ご飯作ってあんで。先にお風呂入る?』
    『じゃあ風呂入ろかな。お前と一緒に笑』
    そんな一昔前の新婚みたいな会話をして、一緒にお風呂に入る。
    浴槽に浸かりながらもあたしを求めてくる信也。
    …ダメダ…コレイジョウスキニナッチャイケナイ…頭に響く声をかき消すかのように、あたしも信也を求めた。

    2008-08-21 01:18:00
  • 413:

    名無しさん

    りあるたいむっ?

    2008-08-21 01:21:00
  • 414:

    夕夏

    『いただきまーす!!』
    『あっ…スーパー行かな明日の食材無いんやった…』
    『忘れてたな。じゃあ明日はどっか食いに行こか。俺も暇なん明日までやし。全国ツアー始まるからなぁ。』
    ツアーが始まれば、きっとほとんど家に帰って来なくなる。寂しい気もしたけど、そんな事言えるはずもなく話をそらした。

    2008-08-21 01:25:00
  • 415:

    名無しさん

    これ大好き?
    いつも楽しみにしてます?
    頑張ってください?

    2008-08-21 01:27:00
  • 416:

    夕夏

    >>429さんリアルです?
    なんかこんな時間に起きてる人が居るのがわかって嬉しいです笑
    ちょっと寂しかったんで笑

    2008-08-21 01:29:00
  • 417:

    夕夏

    >>431さんありがとうございます??
    本当はもっと詳しく書きたいんですがそうなると分かる方もいらっしゃると思うんで残念です?

    2008-08-21 01:30:00
  • 418:

    名無しさん



    おもしろいっ?

    2008-08-21 01:33:00
  • 419:

    夕夏

    次の日。信也に現金とカードを渡された。
    『…これ何?』
    『大学行く時もタクシーで行き。危ないから。それに食費とかもかかるやろからこれ使い。』
    …そんなの尚更愛人じゃないか。あたしが求めるのはそんなんじゃない…信也が好意で言ってくれてるのは分かってるけど…でも…
    『大学までいくらかかると思ってんの!?あたし家賃とかは流石に払われへんけど光熱費とか食費ぐらいやったら払えるし!!こんなパパみたいな事せんといて…』『そんな意味ちゃうねん。俺も帰って来てお前おってくれたら嬉しいし、料理作ってくれるだけで全然いいねん。もしお前に何かあったらって考えただけで嫌やし…とにかく外出る時はタク使って。』

    2008-08-21 01:38:00
  • 420:

    夕夏

    >>434さんありがとうございます?
    書きたい事がいっぱいありすぎてダラダラしてしまってて申し訳ないです?

    2008-08-21 01:40:00
  • 421:

    夕夏

    『大学にタクで通う子がどこにおるん…』
    『じゃあお前殺されてもええねんな?いつここがバレるかもわからんし何されるかもわからんねんで。事務所はあてにならんし俺もずっと一緒におってやれる訳ちゃうし…』
    『…とにかくこんな愛人みたいな事はしていらん。ただでさえお世話なってんのに…』
    『……俺が仲いい運転手さんに頼んどくからどっか行く時はそれ頼み。支払いは俺のカードで。どこ行く時もやで。それだけは守って。』
    …結局信也に押しきられ、カードを持たされた。

    2008-08-21 01:48:00
  • 422:

    夕夏

    信也を送り出し、あたしも大学へ向かう。…言い付け通りタクシーで…
    今まで体を重ねたオジサン達に物を買って貰ったり、現金を渡された時は何も思わなかった。だけど…
    お金なんてほしく無い。あたしが欲しいのは…
    ・・・でも“あの人”から信也は奪えない。
    やっぱり矛盾だらけだ。

    2008-08-21 01:53:00
  • 423:

    夕夏

    『夕ー夏!!』
    『茜ー!!久しぶりやなぁ』『聞いて聞いて!!あたしな…登くんと付き合った!!』『…まっマジで!?』
    あの後ベロベロに酔っぱらった二人はそのままホテルに行き…て感じらしい。
    …実は、かなり有名人になった登と付き合っている茜がみんなに羨ましがられるのは…もう少し先の話。

    2008-08-21 02:00:00
  • 424:

    夕夏

    『あのさ…あたしな…』
    授業を終えて、大学の近くにあるカフェでお茶をしている時に、あたしはこれまでの出来事を全て茜に話した。茜は決して人に秘密を話したりするような子じゃないから。
    『甘い!!夕夏は甘すぎる』『……へっ?』
    『はっきりゆったらさ、あんたがやってる事は最低やで。世界中の女を敵にまわすぐらい。』
    『………うん。』

    2008-08-21 02:05:00
  • 425:

    夕夏

    『でもそれは自分が一番わかってるよな?』
    『…うん…』
    『じゃあもうとことん行くしか無いやん!!ほんまは気づいてんねやろ?信也さんを好きな事。』
    『それは…』
    『…正直に…!!』

    2008-08-21 02:08:00
  • 426:

    夕夏

    『うん…』
    『普通やったら、止めると思うねん。もう止めときって。…でもあたしは優子さんって人よりあんたの友達やし、あんたがそんな誰でもいいから芸能人やし良いように使ったろとか思う奴じゃないって事も知ってる。…亀ちゃんを好きやった頃のあんたの目も…今そん時と同じ顔してるで。』
    …茜は、普段あたしにあまり興味がないような素振りを見せていたのに、本当はこんなにも見ててくれたんだ。

    2008-08-21 02:15:00
  • 427:

    夕夏

    『でもな、あたしがもし好きな事を伝えたら信也は離れて行くと思うねん。』
    『じゃあゆわんかったらいいやん。』
    あまりにさらっと答える茜に驚く。
    『もー好きで好きでしゃあないって思うまで今の関係続けたらいいやん。それはそれでしんどいやろけど…無傷のまんま人は愛されへんよ。』
    …優柔不断なあたしは、黙る事しか出来ない。

    2008-08-21 02:19:00
  • 428:

    夕夏

    『…じゃあさ、今すぐ連絡とらんくなるとか耐えれる?』
    『…絶対無理!!』
    『じゃあもう決まりやん。大丈夫、これ以上最低な女にはなられへんから笑。ボロボロになって帰って来たらあたしが骨拾ったるわ笑』…あたしはいつも、自分に言い訳ばかりして、いい子ぶって…なのに最低な事ばかりしてた。
    誰に何を言われてもいい。

    2008-08-21 02:25:00
  • 429:

    夕夏


    あたしは
    信也が好き

    2008-08-21 02:26:00
  • 430:

    夕夏

    茜と別れ、信也に指定された和食料理の店に入る。
    名前を告げると、奥の個室に案内された。
    …信也はまだ来て居ない。茜に相談して何かが吹っ切れたあたしは、どこかソワソワしながら信也が来るのを待つ。

    2008-08-21 02:33:00
  • 431:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    もし好きな人に
    あまりにも素敵な恋人がおったら
    あんたならどうする?
    あたしは間違った道を歩んでるんかな?

    2008-08-21 02:36:00
  • 432:

    夕夏

    『ごめんな、遅れて。』
    扉を開けて入って来たのは信也と…最近売れ出したグラビアアイドルの真美さん。
    『たまたまテレビ局で会ってさ、前一回一緒に呑みに行った事あんねんけど…今日お前と飯行くてゆうたら来たいってゆったから…』
    …そんなの…聞いてない…『初めまして、夕夏ちゃん!ごめんねぇ、せっかく二人のお食事やのに邪魔してぇ。』

    2008-08-21 02:43:00
  • 433:

    夕夏

    実は、以前信也番組で一緒になった時にビンタをされたのは…この真美さんにだった。当時いきなり出て来たあたしが生意気だと、楽屋で一騒動あった。
    『…初めまして、真美さん。どうぞ。』
    初対面じゃないのに、絶対覚えているのに初めましてと言った真美さんにあたしも対抗する。
    真美さんはちゃっかり信也の隣に座り、自慢の胸をブルンブルン揺らしていた。

    2008-08-21 02:48:00
  • 434:

    夕夏

    信也番組→深夜番組です?

    2008-08-21 02:50:00
  • 435:

    夕夏

    『ちょっとあたしお手洗い失礼するねぇ。』
    真美さんが出て行ったのを見計らい、信也が口を開いた。
    『ごめんな…めっちゃしつこくてさ。真美ちゃんがカキタレしてる先輩も傍におって連れてったれよてゆわれて…お前とはたまたま一緒に飯行こかってなった事にしてあるから。』
    『…別にいいよ。人多い方が楽しいし!』
    信也に、面倒臭い女なんて思われたくない。

    2008-08-21 02:56:00
  • 436:

    夕夏さんの小説ほんま好きですっ??

    2008-08-21 02:58:00
  • 437:

    夕夏

    『お待たせぇ!乾杯しよっ乾杯!』
    トイレから戻って来た真美さんは、信也にだけグラスを合わせ和食だと言うのにカシスオレンジを飲み始めた。
    『信也さんってぇ彼女いるんですかぁ?』
    …甘ったるい声にイライラする『いや、おらんよ。』
    『マジですかぁ?やぁ〜嬉しい〜!あっゆっちゃったぁ!!恥ずかしッッ!!』

    2008-08-21 03:02:00
  • 438:

    夕夏

    ☆さんこんばんは?
    いつもありがとうございます?
    好きって言っていただいてすごい嬉しいです?

    2008-08-21 03:04:00
  • 439:

    夕夏

    …信也とあたしは苦笑い。『てゆぅかぁ…何で夕夏ちゃんとご飯とか行ってるんですかぁ?こんな子誘うんやったらあたし誘ってくれたらいいのにぃ〜。』
    こんな子?こんな子て…
    『前プロモ出て貰ってからちょくちょく相談乗ったりしてんねん。二人で飯来んのは初めてやけどな。なっ夕夏ちゃん?』
    『そうですね。いつもすみません。今日はマネージャーがいきなり来れなくなってすみませんでした。』
    適当に話を合わせる。

    2008-08-21 03:12:00
  • 440:

    夕夏

    ひたすらくっついて来る真美さんに愛想良く答える信也。
    あたしは泣きそうになるのをこらえ、黙々と食事をしていた。
    …こんな事すら嫌なのに、遠く離れて居ても信也を支え続けている優子さんが益々すごい人に思えた。

    2008-08-21 03:17:00
  • 441:

    夕夏

    『ご馳走さまでしたぁ。信也さんこれからどこ行くんですかぁ?』
    食事も終え、店の前で信也に腕を絡める真美さん。
    『俺明日から忙しいしもう帰るわ。真美ちゃんこれタク代。気つけて帰りな。』
    『え〜残念〜。あっじゃあ番号教えて下さいよ。』
    『真美ちゃんの番号教えて貰ったら○○さん(先輩)に怒られるし遠慮しとくわ笑。あっタク止まったからこれ乗り。お疲れ様ー!!』

    2008-08-21 03:22:00
  • 442:

    夕夏

    真美さんは納得いかなさそうにタクシーに乗り込み帰って行った。
    『夕夏ごめんな。帰ろか』周りを気にしながら駐車場まで向かい、車に乗り込む。
    こんな事で機嫌を悪くして黙りこむあたしは、やっぱり子供だ。

    2008-08-21 03:25:00
  • 443:

    夕夏

    結局、家に着くまで一言も話さなかった。
    明日からしばらく会えなくなるから、今日はいっぱい話をしようと思ってたのに…
    近くに居すぎても、相手の事を知りすぎて嫌になる。遠くに居ても、不安で押し潰されそうになる。
    あたしは…ワガママだ。

    2008-08-21 03:36:00
  • 444:

    夕夏

    『もーいい加減機嫌直せって!!なっ?』
    …家に着き、頭を撫でられる。それだけでさっきまでのイライラが消えて無くなる。『…別に機嫌悪く無いもん。あっ大学の近くで買って来たケーキあんねん!!食べよー?』
    『お前太るで笑。その前に風呂入ってくるわ。一緒に入るか?』
    『ううん、後で入る。』
    …何となく、断ってテレビを観ていた。

    2008-08-21 03:42:00
  • 445:

    夕夏

    今日は歌番組に新曲の宣伝もかねて信也が出る日だ。テレビに写る信也はやっぱり格好いい。
    …そりゃあ女は死ぬ程寄ってくるだろなぁ。
    あたしと出逢ってからも、女の子と関係はあったんだろうか?
    信也の綺麗な長い指も、優しい笑顔も、少し低めの声も…自分だけのものになる事は無いんだ。
    …元々彼女が居る事も、色んな女の子と関係がある事も知ってて選んだんだから仕方の無い事。…だけど…

    2008-08-21 03:49:00
  • 446:

    名無しさん

    419です??
    改めてあ-ちゃんにします???

    いつも楽しみにしてるんで、頑張って完結さして下さいネ??

    2008-08-21 03:50:00
  • 447:

    夕夏

    あ-ちゃん?
    ありがとうございます??出来るだけまめに更新して頑張って完結目指します?

    2008-08-21 04:05:00
  • 448:

    夕夏

    『夕夏…どしてん…?』
    『あっあがったん?どしてんって…何が…?』
    ふと頬を触ると、いつの間にか涙が溢れている。
    『ストーカーの事思い出したんか?大丈夫やから泣くなって。なっ?』
    …違う…そんなんじゃない。あたしは信也が好きやねん。いっつも、どこで誰と何をしてるん?…鳴り続けてる着信は誰からなん…?いっぱい聞きたい事、言いたい事があるねん…

    2008-08-21 04:12:00
  • 449:

    夕夏

    『信…也…あたし信也の事…』
    …そこまで言って、ハッとしたあたしは口を嗣ぐんだ。言っちゃいけない。まだ…まだ…
    『…お前…今…何ゆおうとしたん…?』
    ひどく落ち着いた、優しい声で尋ねる信也。
    『何でもなぁい!!ケーキ食べよっ!!なっ?』

    2008-08-21 04:18:00
  • 450:

    夕夏

    わざと明るく振る舞って、腕をすり抜けてケーキを食べる用意をした。
    信也もあえて何も聞かず、他愛ない話をしてその日は眠りについた。
    …次の日、目覚めたあたしの隣に信也の姿は無く、リビングのテーブルに書き置きだけが残されていた。
    “一人では極力出歩くなよ!あと鍵はチェーンまでちゃんとしめるようにな。また帰る時連絡するから。大好きやで”

    2008-08-21 04:25:00
  • 451:

    名無しさん

    絶対主さん昔好きやった女優さんやぁ?
    まさかこんなとこで小説書いてるなんて?
    頑張れぇぃ?

    2008-08-21 05:33:00
  • 452:

    名無しさん

    オモロー!!

    2008-08-21 06:53:00
  • 453:

    夕夏

    >>467さん気づかれちゃいましたかね?内緒にしといてください?
    >>498さんありがとうございます?

    2008-08-21 07:42:00
  • 454:

    夕夏

    偶然廊下を歩いていた信也。偶然番組の収録があったあたし。
    偶然出演が決まったあたし。偶然主題歌に決まった信也。
    偶然が生んだあたし達の出逢いは、ある意味必然だ。…常に隣にありながら、決して交わる事の無い平行線…

    2008-08-21 07:48:00
  • 455:

    名無しさん

    今も芸能活動してるんですか?

    2008-08-21 09:39:00
  • 456:

    しおり?毎日更新ご苦労様?又見させて貰うね?

    2008-08-21 10:52:00
  • 457:

    オモロー

    もう!!ほんまおもろいわ!!これ読むの日課になってるわぁ(>_

    2008-08-21 10:58:00
  • 458:

    名無しさん

    初書き込み?
    いつも更新たくさんしてくれるから読みごたえあります?子育ての合間の楽しみです?

    2008-08-21 11:08:00
  • 459:

    名無しさん

    あげ

    2008-08-22 21:39:00
  • 460:

    名無しさん

    ?

    2008-08-23 20:10:00
  • 461:

    夕夏

    みなさんお待たせしました??
    ちょっと体調悪くて?
    レス本気嬉しすぎます??あと今芸能活動続けてるかは小説を読んでいっていただければわかると思います?

    2008-08-25 02:08:00
  • 462:

    夕夏

    “大好きやで”
    それを信也がどんな気持ちで書いたかなんてわからない。
    けど、あたしが買って来たマーブルチョコがちりばめられている綺麗なメモに書いてあったその言葉が嬉しすぎて、折り畳んでこっそり手帳の間に挟んだ。
    今日から大事な宝物。
    こんな事をしているとストーカーの気持ちがわかる気がする自分が何だか恐かった。

    2008-08-25 02:12:00
  • 463:

    夕夏

    …それから、信也が帰ってこない日が続いた。
    たまに連絡はあるけど、いつも入れ違いで、寂しさをこらえきれなくなった夜はあのメモを握りしめて眠りについた。

    2008-08-25 02:15:00
  • 464:

    夕夏

    『今日は二本撮りかぁ…』松ちゃんと、新しいドラマのちょい役の仕事に向かう。『お前さぁ…ストーカーどうなったん?』
    『んーまだ今住んでるとこはバレてないっぽくて何も無いで。』
    『そぉか。てかあのマンションに住んでる友達って何者なん?あそこ普通の奴が住めるようなとこちゃうやろ。セキュリティはしっかりしてるから安心やけど…』
    松ちゃんの突然の質問にドキっとする。まぁ当たり前の疑問だとは思うけど…
    『あっ…茜っておるやん?あの子んちやで!親に借りて貰ってるらしいねん!!』『…ふーん…』

    2008-08-25 02:21:00
  • 465:

    夕夏

    松ちゃんは中々するどい。『安全なんやったらええけどな、自分と…相手の立場考えなあかんで。一気に堕ちる事もあるからな。』
    …確かに、あたしなんかが何かをやらかしても騒がれないだろうけど…信也は…『…気つけるわ。』
    それだけ言って、それ以上つっこまれないようにソッポを向いた。

    2008-08-25 02:26:00
  • 466:

    夕夏

    楽屋に着き、覚える程無い台詞は頭ん中に詰め込んだし、暇をもてあましていたあたしは同じ楽屋のこれまたちょい役の女の子と話していた。
    コンコン…
    『はーい!!』
    スタッフかなと開けた扉の向こうには…真美さん…

    2008-08-25 02:32:00
  • 467:

    夕夏

    『…夕夏ちゃん、ちょっといいかな?』
    にんまりと微笑んだ真美さんに寒気がする。
    でも断る訳にはいかなくて撮影までで良かったらと、あまり人が居ない場所を探した。
    『…何ですか?楽屋まで訪ねて来るって事はよっぽどの用事ですよね?』
    本当は先輩にこんな口きくなんて自殺行為だけど、あたしはこの女が気にくわない。

    2008-08-25 02:36:00
  • 468:

    夕夏

    『…ちょっと色々あって友達んち住んでますよ。それが何か?』
    『ふぅん…まぁ調べようと思ったら簡単に調べれるんやけどなぁ。あんたがどうなってもいいけど信也さんはまずいやろなぁ…』
    『…何が言いたいんですか?そんな時代遅れのドラマみたいな事ゆって。』
    『は?喧嘩売ってるん?ぶっちゃけあたし信也さん狙ってんねん。○○(先輩)にも飽きたし。まぁ権力的な事考えたら○○の方がいいしあたしの頼み何でも聞いてくれるから後輩潰すぐらい簡単やろけどなぁ…。』『…だから何が言いたいんですか?』
    …苛々が止まらない。

    2008-08-25 02:50:00
  • 469:

    夕夏

    『あんたのせいで信也さんが潰されるかもしれんって事。』
    『…信也さんはそれぐらいで潰れ無いですよ。』
    『…まぁそうかもしれんけど障害になるんは確かやろなぁ…あたしに協力してくれるんやったら別に何もゆわんけど笑』
    …頭がまわらない。こんな話テレビでしか見たことない。…テレビの中の主人公達は障害を乗り越えてハッピーエンド。でもあたしには…そんな力なんて無い。
    ただの、どこにでも居る普通の女の子。

    2008-08-25 02:59:00
  • 470:

    夕夏

    『別に週刊誌とかに売る訳ちゃうで?あんたみたいなこの業界の事なんも分かってない奴には想像出来んぐらいのコネとか上下関係とかがあんねやんかぁ…。あんたが彼女かカキタレかなんかそんなんどうでもいいねん。あたしが信也さんを欲しいだけ。まぁどうするか決めたら電話して来て。これあたしの番号やから。…あんたに選択肢なんかないけどな笑』

    2008-08-25 03:04:00
  • 471:

    夕夏

    …どうしよう…どうしよう…
    真美さんが去って行った場所で一人しゃがみこむ。
    真美さんは芸能界の“大物”と呼ばれている人たちとも繋がりがあるし、実際に今まで先輩達に干された人もいっぱい見て来た。
    きっと、真美さんがあたしを干さずに直接話をして来たのはあたしを利用しつつ信也から離れさせる為。

    2008-08-25 03:09:00
  • 472:

    夕夏

    なぁ亀ちゃん
    あたしはまた
    同じ過ちをおかそうとしてる
    いつになったら
    幸せになれるんやろな?

    2008-08-25 03:11:00
  • 473:

    夕夏

    …何とか撮影を終え、あたしはある人物の元へ向かった。
    『おー久しぶりやな。元気しとったか?』
    孝さんは、結構有名な司会者であたしとは体の関係も無く何故か可愛がってくれている。
    『お久しぶりです。すみません、時間取らせてしまって…』
    『かめへん!…お前が呼び出すって事はなんか自分ではどうしようも無い事が起こったんやろしな。』

    2008-08-25 03:17:00
  • 474:

    夕夏

    『…孝さぁん…』
    あたしは孝さんに全てを隠さずに話した。
    孝さんは何も言わず、度々頷きながら静かに聞いてくれた。

    2008-08-25 03:19:00
  • 475:

    夕夏

    『真美かぁ…あいつは確かに昔っから体使ってやってるから繋がりはすごいな』『こんな…ドラマでしか見たことない様な事ほんまにあるんですね…』
    『芸能界はそんなもんやわ。週刊誌なんかはなんぼでも圧力かけたら消せるけど人の繋がりだけはどうも出来ひんからなぁ…』
    『…あたしは…どうしたらいいんですかね…』

    2008-08-25 03:25:00
  • 476:

    夕夏

    『それはお前が決める事やわ。まぁ真美には逆らわん方がいいけどな。…お前も女優なる為に頑張って来たんやろ。』
    …この頃は孝さんの圧力もあり、あたしの枕営業は無くなっていた。それでも大きい話が来たら寝なくちゃいけないんだけど。
    孝さんは信也を除きこの芸能界で唯一信用出来る人。…もちろん、亀ちゃんの事も知っている。

    2008-08-25 03:29:00
  • 477:

    夕夏

    『…道は一つしか無いですよね…』
    『そやな…お前が女優を辞めたとしても今回の事は信也と切らん限り何も解決しやんわ。』
    孝さんが燻らす煙草の煙をぼぉっと眺めた。

    2008-08-25 03:32:00
  • 478:

    夕夏

    『何で…やっと自分の気持ちに気づいたのに…幸せやったのに…何で…』
    『今日だけはいっぱい泣き。でもな…もう泣いたらあかんで。これからもっとこんな事は増えて行くんやから。芸能人同士で結婚したり幸せになっていってる人らの裏には…お前みたいな子らがようさんおるしな…』
    …あたしは、孝さんの前で涙が枯れるんじゃないかってぐらい泣けるだけ泣いた。
    この後に待ち受けるいくつもの場面を越えれるように…

    2008-08-25 03:39:00
  • 479:

    夕夏

    『もしもし…』
    …家に着き、真美さんに電話をかけた。
    『はぁい!決まった?笑』『…協力します。信也も明後日には帰ってくるらしいんで。…このマンションからも出て行きます。』
    『意外と物分かりいいやん笑。まっこれからよろしくー!!』
    …電話を切り、独りベッドに寝転がる。

    2008-08-25 03:47:00
  • 480:

    夕夏

    何で、こんなに上手くいかないんだろう。
    きっと…優子さんを裏切った罰だ。
    気づいた時には遅くて…あたしはいつも大切な物を守れない。

    2008-08-25 03:49:00
  • 481:

    夕夏

    …今日は信也が帰って来る日。
    あたしは腕によりをかけて信也の好物ばかりを作った。
    この部屋に居たのは本当に何週間かだけだったけど…信也と過ごしたのはほんの僅かだったけど…
    あたしは一生忘れないだろう。

    2008-08-25 03:54:00
  • 482:

    夕夏

    『ただいまぁ!!いい子にしとったかぁ?』
    『お帰り…!!ご飯出来てるし食べよっか。』
    …目の前にいる信也を抱き締めたい。
    全てを話して泣いてすがれたら…どんなに楽なんだろう

    2008-08-25 03:56:00
  • 483:

    夕夏

    『信也…話あるねん。』
    食事を終え、気持ちを落ち着かせてゆっくりと切り出した。
    『あたしここ出て行くわ』『…何でなん?』
    『事務所が家用意してくれたし。正直信也とおりたくないねん!もう荷物も運び終わったから。あともうこんな関係止めよ。あたしメリット無い事したくないねんやんか?しんどいし。』

    2008-08-25 04:01:00
  • 484:

    夕夏

    『…嫌や…無理…』
    あたしも…離れたくないよ『もう行くわ。じゃあね』そう言い残し、鞄を握りしめて玄関に向かう。
    『夕夏…待って!!俺な、ライブで地元帰った時…『もーうるさい!とにかく出て行くから!!』
    …目の潤んだ信也を振りほどき、話を最後まで聞かずに飛び出した。
    ごめんなさい…こうする事でしかあたしは信也を守れない…

    2008-08-25 04:06:00
  • 485:

    夕夏

    もしあたしが天使やったらきっと信也を
    そんな風に泣かせずに済むんかな?
    何も与えられんくて
    奪う事しか出来ひんあたしは・・・

    2008-08-25 04:09:00
  • 486:

    夕夏

    『ヒック…信…也ぁ…信也ぁ…!!』
    …―泣くのは何故?―…
    …―泣くのは…詰め込んだから―…
    “楽しい”も“優しい”も信也があたしに詰め込んだ…―いつも…信也は笑ってくれたのに…あたしは上手に出来なくてごめん―…
    …―何も返せなくてごめん―…

    2008-08-25 04:14:00
  • 487:

    夕夏

    忘れたりしぃひんよ
    だって…目に焼き付いて消えへんから…
    笑ってくれてありがとう。言われへんかったけど…
    …―大好きやったよ―…

    2008-08-25 04:17:00
  • 488:

    夕夏

    …何気ない日常も
    大好きな人とならば、何よりも大切な宝物になる。
    じゃあ…
    “大好きな人”が居なくなった日常は…?

    2008-08-25 04:24:00
  • 489:

    名無しさん

    更新ありがと!やばいやばい主さんやばいわー!ほんまにおもろい!!がんばってなぁ!

    2008-08-25 08:27:00
  • 490:

    しおりん?

    2008-08-25 13:24:00
  • 491:

    名無しさん

    読んでます?面白い?頑張ってね???

    2008-08-25 20:28:00
  • 492:

    みかっち

    久しぶりに面白い?
    主サン頑張って??

    2008-08-25 23:54:00
  • 493:

    名無しさん

    真美死ね
    こんな女クズ以下やな

    2008-08-27 02:22:00
  • 494:

    名無しさん

    ↑は?
    真美ってだれやねん

    2008-08-27 02:55:00
  • 495:

    名無しさん

    ↑もう一回前の方読め
    真美が誰かわかるわ

    2008-08-27 06:58:00
  • 496:

    名無しさん

    真美わかった

    2008-08-27 12:00:00
  • 497:

    名無しさん

    誰々わかった〜とか分かったとしても当たってるか分からんし、わざわざ書き込まんといてほしい

    主さんが書き辛くなるやん

    うちもこの小説読むのいつも楽しみにしてるし、皆もそうやと思うからさ

    2008-08-28 01:25:00
  • 498:

    名無しさん

    ↑ほんまによんでますか?
    真美をむかつくゆーた読者がいただけで誰が読んでも真美をむかつくってわかると思うねんけど?
    ↑さんはほんまきちんと読んでないみたいやで

    2008-08-28 02:08:00
  • 499:

    名無しさん

    真美はこの話の中に先輩として登場してる

    2008-08-28 02:12:00
  • 500:

    名無しさん

    >>514です
    勘違いしてました
    真美わかったていうのが、芸能人の誰か分かったって意味にとってました

    ゴメンナサイm(__)m

    2008-08-28 02:27:00
  • 501:

    名無しさん

    は?だれやねんきもい↑

    2008-08-28 10:24:00
  • 502:

    ちょっと?
    しょうもない言い争いはやめてや?
    続き楽しみ??

    2008-08-28 10:27:00
  • 503:

    名無しさん

    >>518は理解ができてないんやな 頭悪いんやろ

    2008-08-28 12:47:00
  • 504:

    夕夏

    みなさん放置してしまっててすみません?
    二、三日中には更新出来ます?

    2008-08-29 01:03:00
  • 505:

    名無しさん

    はよ書けや

    2008-08-29 06:07:00
  • 506:

    名無しさん

    ↑きしょ

    2008-08-29 06:08:00
  • 507:

    名無しさん

    待ってます?

    2008-08-29 09:29:00
  • 508:

    名無しさん

    めちぁおもろい??更新待ってます??

    2008-08-29 20:14:00
  • 509:

    名無しさん

    本間おもしろい!!!
    続き楽しみにしてます☆

    2008-08-30 03:01:00
  • 510:

    あや

    しおり?

    2008-08-30 12:05:00
  • 511:

    名無しさん

    待ってます?

    2008-08-30 17:34:00
  • 512:

    名無しさん

    初めまして!読んでます

    2008-08-31 21:58:00
  • 513:

    名無しさん

    待ってるで→

    2008-09-01 09:20:00
  • 514:

    名無しさん

    二,三日経ったやん?

    2008-09-02 09:37:00
  • 515:

    名無しさん

    はぁ??
    そんなんやから…

    2008-09-03 15:04:00
  • 516:

    名無しさん

    ↑都合あるんやし変わる事だってあるやんそんな言い方しなや
    書いてくれんくなったらどうしてくれるん

    2008-09-03 15:06:00
  • 517:

    名無しさん

    どうもしないよン?

    2008-09-04 06:50:00
  • 518:

    名無しさん

    まってますよ

    2008-09-04 08:31:00
  • 519:

    名無しさん

    書いてくれんくなったら…ワラ そこまで下からゆわなあかんかワラ
    本人も頼まれて書いてるわけでもなくて勝手に好きで書いてるんやからそこまで下からゆわんでえーやん

    2008-09-04 08:41:00
  • 520:

    名無しさん

    ↑自分みたいなんが荒れる原因になるねん。読みたいんやろ?黙って待ってたら?自分だいぶ面倒くさい女やで。

    2008-09-05 00:05:00
  • 521:

    夕夏

    みなさん本当にすみません?
    夏風邪をひいてしまいしばらく更新出来そうにありません?
    二、三日中に更新すると言って何もレスせず遅れたのはあたしが悪いです?
    本当にすみません?元気になったらいっぱい更新します?

    2008-09-05 02:19:00
  • 522:

    名無しさん

    無理せずゆっくり風邪治してくださいネ??

    2008-09-05 20:58:00
  • 523:

    名無しさん

    お大事に!

    2008-09-05 21:26:00
  • 524:

    夕夏

    皆さんお待たせしてしまってすみませんでした?
    今から更新します?

    2008-09-08 14:40:00
  • 525:

    夕夏

    …事務所が家を用意してくれたなんて嘘だった。
    自分で新しい家を借りて、全て業者や松ちゃんに頼んで引っ越しを済ませた新しい家に帰る。
    ストーカーなんてどうでもいい。殺されたって…いいから…

    2008-09-08 14:43:00
  • 526:

    夕夏

    闇。闇。闇。
    あたしは何をしてるんだろう?
    何の為にここまでやって来たんだろう?
    夢があった。有名になりたかった。
    その夢が…その世界が…幸せの邪魔をする。

    2008-09-08 14:45:00
  • 527:

    夕夏

    全てを手に入れようとした。
    邪魔になる者は蹴落とした。
    欲張りで陰険なあたしにはぴったりな結末。

    2008-09-08 14:49:00
  • 528:

    夕夏

    家に着いても鳴り止まない信也からの着信を無視して真美さんに電話をかけた。『もしもし…今日もう全部終わったんで。』
    『あっそう。お疲れ笑。でな、明後日あたし暇やねんやんか?やから信也さん誘ってな。店は代官山にある○○ってとこでよろしく』あたしとは正反対に嬉しそうな真美さん。
    泣きそうなのを堪えて、宝物になったあのメモを握りしめながら信也に電話をかける。

    2008-09-08 14:54:00
  • 529:

    夕夏

    『もしっ!?お前今どこおるん!?』
    ワンコールもしないうちに出た信也は、帰って来いだとか何かあったのかとか、押し黙るあたしに質問を投げ掛けてくる。
    『明後日…明後日の夜暇?』
    質問には答えずに、低い声でそう問いかけた。

    2008-09-08 14:58:00
  • 530:

    夕夏

    『明後日か…時間あけるわ!!』
    『じゃあ7時に代官山の○○ってレストランに来て。フロントで名前ゆったら案内してくれる様にしとくから。じゃあね。』
    それだけ言って一方的に電話を切った。
    ごめんな信也…ごめんなさい

    2008-09-08 15:01:00
  • 531:

    夕夏

    あたしは女優になる為に一人、東京まで来た。
    恋なんて邪魔になるだけ。これで良かったんだ。
    そう自分に言い聞かせて、睡眠薬を飲んで無理矢理眠りについた。

    2008-09-08 15:05:00
  • 532:

    夕夏

    …そして当日。
    あたしはこの日も仕事でテレビ局に居た。
    午後9時。撮影が終わり携帯を見ると、信也からのメール。
    “真美ちゃんがお前に頼まれたとか言って来てんけどどうゆう事?”
    …言える訳ない。とりあえず無視して、真美さんからも着信があったのでかけ直す。

    2008-09-08 15:09:00
  • 533:

    夕夏

    『ちょっとどうゆう事なん!?あの人あたしが来た途端帰ってんけど!?』
    …良かった…
    『そうなんですか?何でなんですかね?』
    『まぁ落としがいあるけどな。あっあんた適度に信也さんと繋がっといてな。あんたが飽きられたらあたしも色々やりにくいし。じゃあね。』

    2008-09-08 15:14:00
  • 534:

    夕夏

    真美さんとは何も無かったんや…
    これからも続いて行く悪夢を考えないようにして、あたしは孝さんの元に向かった。
    『夕夏…あれからどうなったんや?』
    お気に入りのバーボンを呑みながら優しく話を聞いてくれる孝さん。
    あたしは今の状況を全て話した。

    2008-09-08 15:21:00
  • 535:

    夕夏

    『そうか…一つだけ方法はあるで。』
    『…何ですか!?』
    『それは夕夏にとってもプラスになる。でも…簡単な事ちゃうけどな。』
    信也を救えるのならば、例え悪魔に魂を売ってもいい

    2008-09-08 15:23:00
  • 536:

    夕夏

    『三宅さんておるやろ?…その人と寝るんや。』
    …三宅さん…誰もが知っている大物中の大物。
    人の好き嫌いが激しく、さらに変な性癖を持っている事で有名な人。
    『真美もな、三宅さんに取り入ろうとしてたけど無理やってん。…もし成功したらお前も売れるし真美も手出し出来ひんはずやで。』

    2008-09-08 15:41:00
  • 537:

    夕夏

    …もし、信也があたしや優子さん以外の人を好きになったのなら諦められたかもしれない。
    人から奪った物は奪われる。それが自然の摂理だから。
    でも…真美さんにだけは取られたくない。

    2008-09-08 15:44:00
  • 538:

    夕夏

    『あたし…何でもします』『そうか…それやったらお前が三宅さんと接点持てるように協力するわ。時間はかかるやろうし、言い寄ってくる女は五万とおるから一種の賭けやけどな…。』大好きな人を盗られるくらいなら…こんな汚れた体なんて、いくらでも差し出してやる。

    2008-09-08 15:47:00
  • 539:

    夕夏

    …少し、光が見えた気がした。信也には優子さんみたいな人がお似合いだ。
    美味しいご飯を作って、あの人を支えて来た優子さん。
    あたしは、優子さんと逢えない寂しさをまぎらわしてあげる事しか出来なかった。
    優子さんの代わりは誰もいない。でも…あたしの代わりなんていくらでもいるはず。
    なら…あたしに出来る事は…

    2008-09-08 16:08:00
  • 540:

    夕夏

    それから数週間。信也からは毎日メールや電話があったけど、たまに当たり障りの無い内容のメールをするだけで、後退も進展もしていなかった。
    そして、再び真美さんから信也を誘えと言われて、今度は信也が帰らないようにあたしも一緒にその場に居る事になった。
    まだ何の力も持っていないあたしは、素直に真美さんに従った。

    2008-09-08 16:12:00
  • 541:

    夕夏

    『信也さぁん!!こっちですぅ!!』
    信也を見つけテンションが上がる真美さん。真美さんを見つけ表情が強ばる信也。…無表情のあたし。
    『…久しぶりやな、夕夏ちゃん。元気しとった?』
    『お久しぶりです。』
    信也があたしだけに話しかけた事が気に食わないのか、真美さんはゴテゴテの装飾が施されたネイルをカチカチしている。

    2008-09-08 16:16:00
  • 542:

    夕夏

    『すみません、ちょっとお手洗い失礼します!!』
    …泣きそうになって、思わず席を立つ。
    久しぶりに見る信也は、あの頃よりも少し痩せた気がする。
    ちゃんと食べてるんかな?毎日眠れてるんかな?
    そんな事ばかりが気になって…とにかくこんな形でも逢えた事が嬉しくて仕方無かった。

    2008-09-08 16:19:00
  • 543:

    名無しさん

    リアル???

    2008-09-08 16:23:00
  • 544:

    夕夏

    『信…也…』
    トイレから出ると、そこには信也の姿が…
    『なぁ…そろそろほんまの事話してくれへん?お前の態度が急に変わった事とか、真美ちゃんがおる事とか…まぁ大体想像はつくけど。』
    …もしあたしが全てを打ち明けてしまったら、信也は絶対に自分の力でどうにかしようとするはず。
    そんな事…させれない。

    2008-09-08 16:24:00
  • 545:

    夕夏

    >>560さんありがとうございます?
    思い出すと泣きそうなるんでレスがすごい励みになります?

    2008-09-08 16:25:00
  • 546:

    夕夏

    『真美さん待ってるんで…先戻ってますね。』
    それだけ言い残し席に戻る…運や体を使ってここまで来たあたし。
    信也は、ずっと昔からミュージシャンを夢見て、家賃も払えないような生活をしながらもやっと掴んだ今の地位。それをこんなちっぽけな一人の女のせいで台無しになんて出来ない。

    2008-09-08 16:31:00
  • 547:

    夕夏

    『信也さんと話してたやろ?』
    席に戻ると、真美さんがあたしを睨み付けながら聞いて来た。
    『何も。すぐ戻って来たでしょ?』
    『まぁ何でもいいけどちゃんと協力してや。』
    そんな話をしていると信也が戻って来た。

    2008-09-08 16:34:00
  • 548:

    夕夏

    真美さんは信也の前ではあたしと仲がいいふりをする。適当に話を合わせながら時間が早く過ぎてくれる事を願った。
    …店を出て、嫌がる信也を無理矢理バーに連れて行き気づかれない様に、真美さんとの最初の手はず通りに途中で一人店を出た。
    帰りのタクシーの中。鳴り響く携帯を見ると孝さんからの着信。

    2008-09-08 16:39:00
  • 549:

    夕夏

    『もしもし?今から来れるか?』
    『今からですか?いけますよ。』
    『実は今な、三宅さんと呑んでんねん。最初はあんまりがっついたらあかんで。あたしは興味無いです、みたいなふりして番号だけ交換するようにしぃ。』
    …いよいよだ。
    軽く化粧直しをして、孝さんと三宅さんが待つあるラウンジへ向かった。

    2008-09-08 16:42:00
  • 550:

    夕夏

    奥のVIPルームに案内され、孝さんの姿が見えたので少し安心する。
    『おー夕夏来たか。座り』『すみませんお待たせして。初めまして、夕夏です』三宅さんはどこかの国の王様かと思うくらい堂々と座っていて、そのオーラの凄さに思わず息を飲む。
    『初めまして。夕夏やな。孝からよー聞いてるわ。はよ座り!』
    …良かった。喋ってくれた…
    緊張しながらも、孝さんと三宅さんの間に座る。

    2008-09-08 16:54:00
  • 551:

    夕夏

    『夕夏、何飲むねん?』
    『あっ…三宅さんと同じ物いただいていいですか?』『ウィスキー飲めんのか?』
    『はい。大好きです。』
    本当はウィスキーなんて呑めない。でも皆ウィスキーを呑んでるし、自分だけビールなんて言い出せる筈も三宅さんより下の孝さんが助け船を出してくれる筈もなく…目の前にはウィスキーが差し出された。

    2008-09-08 17:02:00
  • 552:

    夕夏

    『いただきます。』
    グラスを合わせ、ぐいっと一口飲み込んだ。
    ……まっずー……
    孝さんの方を向いてこの世の物とは言えない顔をしたあたしを、孝さんは少し笑って気づかれない様に水を足してくれた。
    『おっ!夕夏中々いい呑みっぷりやなぁ!遠慮せんとどんどん呑みや!俺トイレ行ってくるわ。』

    2008-09-08 17:07:00
  • 553:

    夕夏

    三宅さんが席を立った瞬間、一気に力が抜ける。
    『お前ほんま笑かすわ笑。呑めもせんのに大好きですて笑。あの人よく呑む子好きやからな。烏龍茶頼んどいたから気づかれんように足したるわ。あとあの人酔わすんやで!そしたら絶対番号聞いてくるから。』
    孝さんのアドバイス通り、バレない様に烏龍茶を足しつつ必死に会話をして、いい感じに酔っぱらった三宅さんと番号を交換した。
    数時間後、三宅さんは上機嫌でタクシーに乗り帰って行った。

    2008-09-08 17:15:00
  • 554:

    夕夏

    『はぁー疲れたぁ!!』
    『とりあえず成功やな。お前もかなり酔ってるやろ。タクつかまえるか?』
    『ちょっと酔いざましに歩きます…孝さん、ほんまにありがとうございました』『ええからそんなん。三宅さんもお前の事気にいっとったみたいやしな。気にくわん奴なんか帰れ!の一言で追い返されるし笑』
    …とりあえず良かった。安心したあたしは、孝さんと別れ一人でフラフラと街を歩いていた。

    2008-09-08 17:22:00
  • 555:

    夕夏

    …信也と真美さんはどうなったんだろう。
    携帯を開くと、二人からメールが入っていてどうやらあの後すぐ帰ったみたいだった。
    安心すると同時に、これから先二人が体の関係を持つかもしれない不安感に襲われる。
    早く、早く三宅さんの力を利用したかった。

    2008-09-08 17:29:00
  • 556:

    夕夏

    ベンチに座り込み、星なんて見えない空を見上げた。
    『あのっ夕夏さんですよね!?』
    『そうですけど…』
    話しかけてきたのは、同い年ぐらいの可愛らしいお洒落な女の子。
    『うわー嬉しい!!良かったらサインして貰ってもいいですか?』

    2008-09-08 17:41:00
  • 557:

    夕夏

    女の子は、走って来たのか少し息を切らしている。
    『あたしドラマ出てる時から好きやって…まさかこんなとこで会えるなんて夢みたいです!やから急いでそこで色紙買って来ました笑』
    そのドラマは、あたしが初めてちょい役で出たドラマだった。
    そんな頃から応援してくれている人がいるんだ。
    …もしこの子が、本当のあたしを知ったらどう思うんだろう…?

    2008-09-08 17:57:00
  • 558:

    夕夏

    『…ありがとうございます…』
    『夕夏さん!?どうしたんですか!?』
    気づいたら、涙が零れ落ちていた。
    お酒を呑んだら涙脆くなるのか、嬉しいのか…辛いのか。
    なんだか分からない感情が溢れ出てくる。

    2008-09-08 18:00:00
  • 559:

    夕夏

    『ごめんなさい…初対面の人の前で泣くとかプロ失格ですね…』
    『…何があったかは分からないですけど…あたしはずっと応援してるんで頑張って下さい!!』
    『ありがとう…名前は?』名前を聞いて、色紙にサインをした。
    笑顔で手を振るその子と別れ、改めて頑張ろうと思えた。

    2008-09-08 18:04:00
  • 560:

    夕夏

    家に着き、化粧を落としていると信也から電話がかかって来た。
    一瞬出ようか悩んだけど…声が聞きたい気持ちに負けた。
    『もしもし…』
    『お前今からうち来い!!』それだけ言うと電話は切れた。
    明らかに怒っている信也。どうしよう…どうしよう…

    2008-09-08 18:13:00
  • 561:

    夕夏

    行くべきじゃない事は分かっていた。もし誰かにばれたら今までの事が全て無駄になってしまう。
    でも…初めて頭より体が先に動くと言う感覚を知った。
    気がつくとあたしは化粧もせずに、サングラスと帽子をかぶりタクシーに乗り込んでいた。
    『運転手さん!!急いで行って下さい!!』

    2008-09-08 18:18:00
  • 562:

    夕夏

    マンションの入り口に着き、慌てて鍵を探す。
    そうだ…あの日返したんだったっけ…
    そんな事にも寂しさを覚えながらインターホンを鳴らすと、無言のままドアが開いたので、信也の部屋の階まで上がる。
    …恐る恐る部屋のドアを開けると、仁王立ちで待ち構える信也。

    2008-09-08 18:22:00
  • 563:

    夕夏

    『夕夏ー!!』
    顔をくしゃくしゃにして、あの頃と何ら変わらないまま笑う信也に抱き締められる。
    『ちょっ…ちょっと待って…!!…何で呼んだん?ふざけてんねやったら帰るで』抱き締めそうになる両手にぐっと力を入れ、冷静を装い問いかけた。
    その瞬間、信也の体は離れ何も言わずに腕を引っ張られて中に連れて行かれる。

    2008-09-08 18:28:00
  • 564:

    夕夏

    『…良かった…来てくれて…』
    静まりかえったリビングに響く、信也の声。
    『何の用事なん?なんかあるんやったら早くゆってくれへん?』
    『…お前さぁ…何でそんな一人で抱え込むん?』
    『えっ…』

    2008-09-08 18:31:00
  • 565:

    夕夏

    『…ごめん…俺のせいやな…』
    『べっ…別に信也は何も関係無いし!なんか勘違いしてない?』
    『じゃあ…何でそんな慌てて来てくれたん…?どうでも良いんやったら放っといたらいいやん。』
    『それは…何かあったんかなと思って…』
    …しばらく、探り合いのような会話が続く。

    2008-09-08 18:43:00
  • 566:

    夕夏

    『俺さ…前のライブで地元帰った時な、優子と別れてん。』
    『………えっ……?』
    …突然の告白。思わず顔を上げて信也を見つめた。
    『最低やろ。今まで支えてくれてた女捨てるって。…何でやと思う?』
    色んな事が頭を巡って、あたしは何も答える事が出来ない。

    2008-09-08 18:48:00
  • 567:

    夕夏



    『お前の事好きやから。』

    2008-09-08 18:49:00
  • 568:

    夕夏

    信也が…優子さんと別れた…
    オマエノコトスキヤカラ
    …嬉しいはずのその台詞。ずっとあたしが望んでいた言葉。
    でも…

    2008-09-08 18:52:00
  • 569:

    夕夏

    『お前が責任とか感じんでいいねんで?俺が決めた事やし。…女も全部切った。今まで浮気してた奴は直らんってゆうけど…俺は絶対お前を失いたくないから裏切らん。それだけは信じて…』
    『そんな…事いきなりゆわれても…』
    『ゆっくり考えてくれたらいいねん。でも…だからこそ今お前が抱えこんでる事を俺も知りたい。』

    2008-09-08 18:56:00
  • 570:

    夕夏

    …言えない。言える訳がない。
    『信也の気持ちは嬉しいけど…今は…無理…』
    そう答えるのが精一杯だった。
    信也もそれ以上何も聞いてこず、久しぶりに同じベッドに潜り込んだ。
    罪悪感、葛藤、決意…色んな事が溢れ出て来て中々眠る事が出来ない。

    2008-09-08 19:10:00
  • 571:

    夕夏

    『信也…起きてる?』
    『うん。どした?』
    『真美さんに…あんまり冷たくしんといてな…』
    本当はそんな事言いたくない。でも、そうするしか無いから…
    『それでお前が…ちょっとでも楽になるんやったら…』

    2008-09-08 19:13:00
  • 572:

    夕夏

    もう少し…もう少しの辛抱だ…
    このまま何もなく、上手く三宅さんに気に入られれば…信也を救う事が出来る…それが間違ってても構わない。
    あたしの心の中の善悪の感情なんて、ずっと昔から狂い始めているから。

    2008-09-08 19:17:00
  • 573:

    夕夏



    …その日は手を繋ぎながら、初めて一緒に過ごした時の様に眠りについた。

    2008-09-08 19:27:00
  • 574:

    名無しさん

    面白い?

    2008-09-08 21:05:00
  • 575:

    あゆ

    今夕夏さんが出てたドラマのDVD観てます?
    早く更新せぇへんかなぁ?

    2008-09-09 00:53:00
  • 576:

    えり

    何てゆうタイトルですか??
    私も見てみたいです?

    2008-09-09 01:46:00
  • 577:

    名無しさん

    夕夏さんっておいくつなんですか?

    2008-09-09 04:37:00
  • 578:

    名無しさん

    593、594
    そーゆーこと書くと小説書きにくくなるやろしやめといたら?
    悪意ないのはわかるけど?

    2008-09-09 04:58:00
  • 579:

    名無しさん

    そうよな…かきにくなるやんなぁ?

    2008-09-09 11:31:00
  • 580:

    名無しさん

    しかも私だけ知ってますみたいな。いやらしいよな

    2008-09-09 17:09:00
  • 581:

    名無しさん

    ところでここに書いて大丈夫なん?
    信也って人が誰かも分かったらヤバいやろ?

    2008-09-09 20:54:00
  • 582:

    名無しさん

    やからばれんようにちょっと変えてるてゆうてるやん?それを色々聞く人がおるからみんな止めてるんやん

    2008-09-09 21:09:00
  • 583:

    名無しさん

    聞くヒトより私だれかわかりましたよーみたいなカキコミがうざすぎ

    2008-09-10 08:31:00
  • 584:

    名無しさん

    がんばれ?

    2008-09-10 09:54:00
  • 585:

    夕夏

    皆さんありがとうございます?
    バレそうな所は変えてあります?あと、あたしの事をお気づきの方もいらっしゃるみたいですが内緒にしといていただければ幸いです?
    あたし自身の質問に関しても控えさせていただきます?すみません?

    2008-09-13 03:10:00
  • 586:

    夕夏

    『夕夏おはよう。』
    『ん…もう起きたん…あっあたしも大学行かな!』
    『夕夏…』
    寝ぼけながらも信也の顔を見る。
    愛しくて、愛しくてたまらない。

    2008-09-13 03:13:00
  • 587:

    夕夏

    『俺らに…未来はある?』『…わからん…』
    …“当たり前やん”…
    そう答える事すらあたしには出来ない。
    今を生きるのが精一杯で、今が全てで…未来を語る勇気も希望も持てなくて…
    もしあたしが女優じゃなかったら…もし信也が歌手じゃなかったら…そんなどうしようも無い事ばかりが頭に浮かび、必死でもしそうでなければ出逢う事すら出来なかったんだと言い聞かす。

    2008-09-13 03:19:00
  • 588:

    夕夏

    『信也…もうちょっと…もうちょっとやから…』
    それだけ言い残し、自分の家に帰った。
    必要以上に近づいてはいけない。
    今までのあたし達じゃないから…

    2008-09-13 03:23:00
  • 589:

    夕夏

    『あっ信也の新曲や!これめっちゃ泣けるよなぁ〜』大学の帰りに渋谷を歩いていると、隣に居た女の子のそんな声で足を止めた。
    そこには、大きな画面に写し出されたあたしの姿。
    この頃は幸せだったなぁ。信也が作った切ないラブソングは、まるで今のあたし達に向けた歌みたいだった。

    2008-09-13 03:56:00
  • 590:

    夕夏

    家に帰り、実家から送って貰った段ボール箱をあさる。そこには昔はまっていたバンドのアルバムが入っていて一番最後に収録されている曲を大音量で流した。
    “軌跡の果て”
    今のあたしにぴったりの歌。
    今でもこの曲を聴くと泣きそうになる。

    2008-09-13 04:02:00
  • 591:

    夕夏

    …―数ヶ月後―…
    『じゃあ、1010号室で。』あたしは、あるホテルのロビーに居た。
    …今日は、やっと三宅さんと寝る日。
    信也と真美さんは相変わらずで、二人の関係が進まない内に必死に三宅さんとの距離を縮めたあたしは、今までに無い緊張を感じながらも、これに耐えればやっと幸せになれると一種の安堵感に包まれていた。

    2008-09-13 04:09:00
  • 592:

    夕夏

    『…失礼します。』
    部屋のドアを開けると、そこにはバスローブを纏った三宅さんの姿。
    『夕夏待っとったで。…俺がちょっと変わった趣味なんは知ってるよなぁ?』
    ニヤリと笑う三宅さんに、恐怖を感じた。
    『…知ってます。でもあたしは三宅さんとこうなれて嬉しいです。』

    2008-09-13 04:11:00
  • 593:

    夕夏

    『そうか…じゃあこっちおいで…』
    『あっ…あの…シャワー浴びていいですか?』
    …言い終えると同時に、三宅さんに腕を引っ張られベッドに押し倒される。
    三宅さんの持っていた鞄からは見た事も無い道具がいくつか出され、あたしはそれから目を話す事が出来なかった。

    2008-09-13 04:15:00
  • 594:

    夕夏

    ↑話す→離す
    です?

    2008-09-13 04:17:00
  • 595:

    夕夏


    …痛い……気持ち悪い…
    早く…早く終われ………

    2008-09-13 04:20:00
  • 596:

    夕夏

    『これからは面倒見たるからな。なんか煩い奴とかおったらゆっといで。また連絡するわ。じゃあこれ。』行為を終えると、三宅さんはテーブルの上にお札を何枚か置き帰って行った。
    …あたしはシャワーを浴びる事も、動く事すらも出来ずにベッドの上で溢れる涙を必死に拭っていた。
    …やっと…やっとだ。
    これで全てが上手くいくんだ…

    2008-09-13 04:25:00
  • 597:

    夕夏

    …ゆっくりと起き上がると真美さんに電話をかけた。『もし?何?』
    『もしもし…もうあたしと…信也にちょっかいかけないで下さいね。』
    『はぁ?あんたそんなんゆっていいん?』
    『…三宅さんを知らない程バカじゃないですよね?』『…あんたっ…まさか…』『…それでも諦められへんってゆうんならいいですけど?』
    『……………この売女!!あんたなんか絶対幸せになられへんわ!』

    2008-09-13 04:30:00
  • 598:

    夕夏

    『なんとでも言って下さい。』
    『…信也さんにゆったるからな!あんたは汚い女やって!!』
    そう言うと電話は切れた。…信也にばらすのならバラせばいい。
    あたしは信也を守れたって自己満足に浸りたかっただけ…ただそれだけ…

    2008-09-13 04:34:00
  • 599:

    夕夏

    …シャワーを浴びて、赤くなった手首を撫でながらホテルを出たのはもう明け方だった。
    まるで吸血鬼みたいに、太陽の光が痛い。
    タクシーの中で信也に電話をかける。
    全てを打ち明けるかは…まだ決まってないけど…。

    2008-09-13 04:38:00
  • 600:

    夕夏

    『もしもし…もう真美さんと連絡取らんでも大丈夫やで。』
    『…何かあったんか?てか今お前どこ?』
    『…………。』
    『今から家おいで。なっ?』
    『今日は…逢いたくない』『けぇへんねやったら家まで押し掛けんで。今から来いよ。待ってるから。』

    2008-09-13 04:43:00
  • 601:

    夕夏

    …とっくに汚れきっているあたしなのに…何故か今日は信也に逢う資格が無い気がした。
    それでも逢いたいと思う矛盾した気持ち。
    …結局あたしは、信也のマンションに向かった。
    インターホンを鳴らすといつも通りに迎えてくれる信也に対して、罪悪感を覚える。

    2008-09-13 04:46:00
  • 602:

    夕夏

    『お前オレンジジュース好きやろ?俺がわざわざいれたってんからありがたく飲めよ笑』
    『ありがとう…』
    『…元気無いな。やっぱり何かあったんやろ?』
    『…言いたくない。』
    『…俺…そんなに頼られへん男か?』

    2008-09-13 04:50:00
  • 603:

    夕夏

    『…そんなんじゃないけど…』
    『なぁ夕夏、前もゆったけど…俺はお前を好きや。やから力になりたいと思う。でも…もしかしたら俺のせいでお前が悩んだり辛い思いしてるんちゃうかって思うねん。俺は何があっても嫌いにならんから…何があったんか…ゆってくれるか?』
    …真剣な表情で話す信也は少し震えていて、彼をもっと地獄に突き落とす様な事を言えるはずはなかった。けど…きっと周りからもあたしと三宅さんの関係を聞くだろうし、真美さんが話すかもしれない…それならば…

    2008-09-13 04:57:00
  • 604:

    夕夏

    『あたしな、三宅さんと寝た。』
    その瞬間、信也の表情が強張る。
    『…寝ろってゆわれたんか?』
    『ううん、自分から寝た。…売れる為に。』
    『……それで真美ちゃんが俺に近寄らん様にお前がゆったんか?』

    2008-09-13 05:00:00
  • 605:

    夕夏

    あたしは何も言わずに頷いた。
    『……嘘つかんでいいで。もしお前が売れる為に三宅さんと寝たとしても…真美ちゃんに俺を諦めろなんかお前がゆう訳ない。…逆やろ?』
    『えっ…』
    『今ようやく全部繋がったわ。真美ちゃんに…ゆうたら脅されてたんやろ?俺をネタに。やからお前…』

    2008-09-13 05:08:00
  • 606:

    名無しさん

    更新やっとやぁ?詮索とかじゃなくて三宅さんって誰なんやろーってあれこれ色んな人を当てはめながら楽しく読んでます??

    2008-09-13 22:49:00
  • 607:

    名無しさん

    三宅さん(三宅裕二)とかタカさん(とんねるず)とかそのまんまっぽいな(笑)想像できておもろいな??

    2008-09-14 00:41:00
  • 608:

    名無しさん

    三宅裕二とか権力無さそうやなワラ

    2008-09-14 01:05:00
  • 609:

    夕夏

    皆さんありがとうございます?
    三宅裕二さんとかかなり笑いました(笑)

    2008-09-14 02:00:00
  • 610:

    夕夏

    『ちっ…違うで!あたしが売れる為に寝ただけ!!』『夕夏…お前は優しすぎる。…でもな、お前の優しい嘘は…聞きたくない。』
    あぁ…まただ。
    あたしはいつも、守っているつもりで…傷つける事しか出来ずにいる。
    『信也…ごめんなさい…』あたしは俯きながらも、真美さんとの事をゆっくりと話した。

    2008-09-14 02:04:00
  • 611:

    夕夏

    『ごめん…俺の…俺のせいや…』
    話を聞き終わる頃には、お互いの瞳からは涙が溢れていた。
    …どうせだったら、嘘をつき通せば良かった。
    そうすればそれは真実になるから…
    でも中途半端なあたしにはそれすらも出来ない。

    2008-09-14 02:07:00
  • 612:

    夕夏

    長い、長い沈黙。
    それを打ち破ったのは…信也。
    『…夕夏…謝っても…謝りきれんけど…俺とずっと一緒におってほしい。この気持ちは変わらん。』
    『でも…あたしはこれからも三宅さんと寝る。それでも耐えれるん…?あたしが勝手にやった事やし、責任取れなんてゆわんよ。あたしもあんたが好き。でも…あんたを悲しませる事しか出来ひんと思う。』

    2008-09-14 02:29:00
  • 613:

    夕夏

    『…正直めっちゃ嫌や。今すぐにでも芸能界なんか辞めて欲しい。でも…お前にも…俺にも…夢がある。やから…俺が頑張って誰にも手出ささんぐらいになる。…ついて来てくれるか?』



    『……うん……』

    2008-09-14 02:34:00
  • 614:

    夕夏

    …犠牲にしたものを、蟠りを…全て忘れる為に…あたし達は何度も何度も抱き合った。
    “純愛”なんてものは無いけれど、そこに確かに愛はあった。
    あたし達はお互いに鍵をかけるかの様に同じ場所にキスマークをつけて眠りについた。

    2008-09-14 02:38:00
  • 615:

    夕夏

    人の関係は、どちらかが重すぎても軽すぎても上手くいかなくて…そのバランスを保つのは難しくて…
    あたしは何度も逃げ出しそうになりました。
    でも…信也が埋めてくれた大きな穴は、信也でしか埋めれなくて…
    あたしは結局またあなたの胸の中で眠る決心をしました。
    …―色んな犠牲の上で―…

    2008-09-14 02:42:00
  • 616:

    夕夏

    『信也起きてー!暇やぁ』…あれから数週間後、あたし達はやっと以前の関係を取り戻しつつあった。
    全てを打ち明けた翌日にはもうあたしのマンションから荷物を全部運びだして、いわゆる同棲生活が始まった。東京で仕事がある日は絶対に帰ってくる信也。
    飲み会や打ち上げも、気をつけながらもあたしも参加していた。
    …全てが上手くいっているかに見えた。

    2008-09-14 02:49:00
  • 617:

    夕夏

    『もうちょっと寝ろよ…』『もう目覚めた!笑。仕事まで一緒にマリオカートしよ笑』『はいはい。』
    そんな馬鹿みたいな会話をして、一緒にご飯を食べてゲームをして…
    夕方の4時。あたしは仕事に向かった。
    三宅さん効果もあり、徐々に仕事のオファーが増え始めていた頃…

    2008-09-14 02:52:00
  • 618:

    夕夏



    『親父さん亡くなった。』

    2008-09-14 02:54:00
  • 619:

    夕夏

    ドラマの撮影を終えたあたしに、松ちゃんが言い放った一言。
    『………え?』
    『ちょうど…収録始まったぐらいにな、俺の携帯に電話あってん。』
    『嘘やん…嘘やろ!?』
    頭が真っ白になるって感覚を初めて知る。

    2008-09-14 02:58:00
  • 620:

    夕夏

    時間は深夜12時を回っている。
    『何でゆってくれへんかったん!?』
    『撮影放り出せる訳無いやろ!…今から送ったるから。スケジュールは調整しとくから…』
    お父さんが…死んだ…

    2008-09-14 03:01:00
  • 621:

    夕夏

    飲酒運転の車との、正面衝突。
    …即死だった。
    最後に会ったのは…いつだったっけ。
    もっと一緒に居れば良かった。
    もっと…もっと…

    2008-09-14 03:04:00
  • 622:

    夕夏

    あまりに突然の事で、涙なんて出ない。
    どうしていいかわからず、松ちゃんが車を用意している間に信也に電話をかけた『もしもし…お父さん…死んだらしいねんやん…今から大阪帰るわ…』
    『嘘やろ…お前今どこ!?』『○○テレビ。』
    『俺送ってったるからそこで待っとき!今からすぐ出るから!』
    『松ちゃん送ってくれるってゆってるから…』

    2008-09-14 03:10:00
  • 623:

    夕夏

    『いいから!待っとけ!』そう言うと電話は切れた。松ちゃんに友達が送ってくれると告げ、裏口で待っていた。
    …十数分後、信也が来てくれたので車に乗り込み、大阪に向かう。
    大阪までは八時間。
    一度もサービスエリアに寄らずに日が明ける頃には大阪に着いた。

    2008-09-14 03:15:00
  • 624:

    夕夏

    『お母さん!!』
    玄関の扉を開け、リビングに駆け込むと母が一人でソファに座っていた。
    『夕夏…お母さん…もうどうしていいかわからんわ…』
    いつも気丈な母が泣いてる。…あたしがしっかりしないと…

    2008-09-14 03:20:00
  • 625:

    夕夏

    いつも母に怒られて部屋に逃げ込んだ時、優しく母との仲直りのきっかけを作ってくれたのも…酔っぱらって帰ってくると必ず抱き締めてくれるのも…父だった。
    そのたびに“気持ち悪い”なんて言うあたしを見て笑いながらも寂しそうだったお父さん。
    いつも穏やかで…でも怒ると誰よりも恐くて…
    大好きな、大好きなお父さん。

    2008-09-14 03:32:00
  • 626:

    夕夏

    …母はとても喪主をつとめれそうになかったので、あたしが喪主をする事になった。
    棺の中の父は包帯に巻かれ生前とは比べ物にならない程に顔は変形していた。
    …信也も葬儀に参列すると言ってくれたけど、こんな小さい街に信也が来ているなんて知れたら大騒ぎになる。
    だから家で待っていて、火葬場にだけ来てくれる事になった。

    2008-09-14 03:37:00
  • 627:

    夕夏

    お父さん
    痛かったよな?苦しかったよな?
    親不孝な娘でごめん
    側に居てあげれんくてごめんなさい…

    2008-09-14 03:39:00
  • 628:

    夕夏

    …葬儀の間も、火葬されている間も、あたしは泣けなかった。
    泣き崩れる母をなだめるので精一杯だったから。
    …そして灰になってしまった父を骨壺に入れ、大事に抱えながら家に帰った。

    2008-09-14 04:03:00
  • 629:

    夕夏

    『夕夏…俺もう帰らなあかんわ…ごめんな、ずっとおってやれんで…』
    『ううん、ありがとう。あたしもうしばらくこっちにおるわ。』
    …信也を見送り、一人ぼぉっとしている母に話かける『お母さん…何か食べや…』
    母は、父が亡くなってから何も口にしていない。

    2008-09-14 04:08:00
  • 630:

    夕夏

    『夕夏…あんたは…死なんといてよ…?』
    『…死なんよ。何弱気になってんの?お父さんの分まで頑張らなあかんやん!』…母は、父が大好きだった。休みの日はいつも一緒に映画を観たり買い物に行ったり…
    そんな父が居なくなったんだからこうなるのも無理がない。

    2008-09-14 04:13:00
  • 631:

    夕夏

    ピンポーン…
    チャイムが鳴り、玄関を開けると…亀ちゃんの姿。
    『夕夏…俺研修で東京行ってて…今親父さんの事聞いた…。線香あげさせてもらっていい?』
    『うん…どうぞ…』
    久しぶりに見る亀ちゃんは前より少し大人びたように思う。

    2008-09-14 04:18:00
  • 632:

    夕夏

    『…何てゆったらいいかわからんけど…おばちゃんの事支えたりな。』
    リビングでお茶を飲みながら話す亀ちゃん。
    なんだか付き合っていた頃を思い出す。
    『じゃあ俺そろそろ帰るわ…』
    『うん…』

    2008-09-14 04:27:00
  • 633:

    夕夏

    玄関で、亀ちゃんが立ち止まった。
    『…どしたん?』
    『夕夏…あの時はごめん。俺ずっと気になっててん…受け止めてあげれんかった事…』
    まだ…気にかけてくれていたんだ。

    2008-09-14 04:29:00
  • 634:

    夕夏

    『ううん…あたしこそごめん。』
    『…俺は…昔と変わらずお前が出てるテレビも雑誌も観てるから。…一ファンとして…応援してるからな。』
    …ありがとう、亀ちゃん。そんな亀ちゃんが可愛らしい女の子と結婚するのは、もう少し先の話。

    2008-09-14 04:33:00
  • 635:

    夕夏

    『亀ちゃん、こんな時にあれやけど…あたし今幸せやで。やから亀ちゃんも幸せになってな?』
    『おう。ありがとう。』
    …こうして、あたしと亀ちゃんは再び“友達”に戻った。
    どんなにどん底に落ちたって、いつか歯車はまた動き出すんだ。

    2008-09-14 04:35:00
  • 636:

    夕夏

    …そして数日後東京に戻ったあたしは、まだ泣けないまま信也の待つ家に帰った。
    『お帰り!!夕夏!親父さんから手紙来てんで!!俺も仕事でしばらく帰らんかってさっきポストん中見たら入っててん!』
    『嘘やん!?』
    あたしは鞄を放り出して慌てて封を開けた。

    2008-09-14 04:39:00
  • 637:

    夕夏

    夕夏へ
    最近はよくテレビに出てて父ちゃんは嬉しいです。
    会われへんのはちょっと寂しいけどな。
    応援してるから立派な女優さんになってください。
    父ちゃんより

    2008-09-14 04:41:00
  • 638:

    夕夏

    …消印は、事故に遇った日のものだった。
    こんなベタすぎる程の奇跡は、お父さんが仕組んだ様にしか思えなかった。
    『お父さん…お父さぁん…!!』
    あたしは気が狂った様に泣き続けた。
    信也はそんなあたしをただただ抱き締めてくれている。

    2008-09-14 04:43:00
  • 639:

    夕夏

    『おっちゃんも粋な事するやん!こんなん普通やったらありえへんで。』
    『お父さん…昔から人びっくりさせて泣かすん好きやからな…。天国で多分してやったって笑ってるわ…』『…ええおっちゃんやな…』
    『…世界一のおとんやわ…』

    2008-09-14 04:46:00
  • 640:

    夕夏

    …それからあたしは、今まで以上に必死に仕事を頑張った。
    お父さんが見守ってくれてる。
    そう思うと恐い物なんて無かった。

    2008-09-14 04:47:00
  • 641:

    夕夏

    …そんなある日、家でゴロゴロしていると叔母さんから電話がかかって来た。
    叔母さんは母の妹で、電話をしたりたまに帰る事しか出来ないあたしの代わりに小まめに母の様子を見に行ってくれている。
    『もし?おばちゃんどしたん?何かあった?』
    『夕夏ちゃん…最近な、よっちゃん(母)おかしいねん…』

    2008-09-14 04:51:00
  • 642:

    夕夏

    『おかしいって…何が?』母と電話をしても、特に変わった様子は無かった。
    『旦那さんがおるみたいに何も無いとこに話かけたり…いきなり泣き叫びだしたり…』
    『嘘やん…』
    『あたしも信じたくないけど…一回病院連れて行ってみるわ…』

    2008-09-14 04:55:00
  • 643:

    夕夏

    『ごめんなおばちゃん。あたしも近い内に帰るわ…』…電話を切った後も、まさか母がって気持ちと、もし精神的な病気だったら…と色々な考えが頭をよぎる。普段気のきつい母だから余計に心配になった。

    2008-09-14 05:04:00
  • 644:

    夕夏

    …診断の結果、うつ病やパニック障害などいくつかの精神的な疾患があるとの事だった。
    心配になったあたしは、数日仕事の休みを貰い大阪に帰る事にした。
    『ただいまぁ…』
    『夕夏お帰り!ご飯作ったから食べ。』

    2008-09-14 05:18:00
  • 645:

    夕夏

    …そこには、三人分の料理。
    『お母さん!これ仏壇に供えるん?』
    『あんた何ゆってんの!お父さん帰って来たら食べるから。』
    …あたしは言葉を失った。父が居ない今…母までがこんな事になるなんて受け入れられない。

    2008-09-14 05:20:00
  • 646:

    夕夏

    それからの母は、誰が見てもおかしいと思う行動を取っていた。
    毎朝父の分の着替えを用意して、そこに父が居るかの様に話かけたり、夜中に急に暴れだしたり…
    …あたしは…どうしたらいいんだろう?

    2008-09-14 05:22:00
  • 647:

    夕夏

    母の側に居てあげたい。
    …そう思いだしたのは、1ヶ月程の長期休暇を取って大阪に帰った時だった。
    買い物に出かけるだけでも“独りにしないで”と泣く母を放っておけない。

    2008-09-14 05:25:00
  • 648:

    夕夏

    『松ちゃん…あたし…女優辞めて地元戻るわ。』
    『…はっ!?お前…これから一杯仕事取っていこって時に…何ゆうてんねん!?』
    『ごめんなさい…でもやっぱり親を見捨てられへん』『こっちに呼んだらえぇやんけ!最悪…大阪でも仕事は出来るねんで!?』
    『こっち来るん嫌がるねん!それに…変に環境変えたらあかんやろし…大阪でも仕事は出来るけど、東京行ったりしたら家あける事になるやん!?そんなん…できひん…。ごめんなさい…』

    2008-09-14 05:31:00
  • 649:

    夕夏

    …松ちゃんや事務所との話し合いには、かなりの時間を費やした。
    だけど、結局は承諾してくれて、今決まっている仕事だけをこなす事を条件にあたしは無期限の休暇を取らせて貰える事になった。
    信也もそれがいいと、背中を押してくれた。

    2008-09-14 05:35:00
  • 650:

    夕夏

    『結局さぁ…体まで使って…あたし何してたんやろ』信也と東京の家で過ごす最後の日。ふいにそんな事を呟いた。
    『…残念やけど、俺はお前に出会えたこの世界に感謝してるで。おばちゃんが元気なったらまた一から始めればいいやん!…おっちゃんも望んでたやろしな。』『…うん…』

    2008-09-14 05:39:00
  • 651:

    夕夏



    『信也…また逢えるよな?』

    2008-09-14 05:40:00
  • 652:

    夕夏



    『逢いに行くから!絶対!夕夏…大好きやで…』

    2008-09-14 05:41:00
  • 653:

    夕夏



    『あたしも…大好き…』

    2008-09-14 05:41:00
  • 654:

    夕夏

    …嘘…偽り…欲と言う欲が渦巻く芸能界。
    あたしは今も、少し元気になった母と大阪の街で必死に生きている。
    信也とは、毎日連絡を取り合い、暇があれば大阪に逢いに来てくれてる。

    2008-09-14 05:48:00
  • 655:

    夕夏

    左手にはめられたペアリングを見つめ思い出す、決して綺麗とは言えない芸能界は何故か輝いて見えた。

    2008-09-14 05:50:00
  • 656:

    夕夏

    あたしには今、大切な大切な宝物があります。
    信也から初めて貰った、手紙とは呼べないメモ帳。
    お父さんから貰った最後の手紙。
    元気に笑うお母さん。
    あたしを支えてくれている松ちゃんや周りの人たち。そして…信也。

    2008-09-14 05:52:00
  • 657:

    夕夏

    遠回りしてばっかりだったけど、あたしはやっと、未来を語れるようになった。そこには信也が居て…お母さんが居て…天国ではお父さんが笑ってて…
    思い描くだけで笑えるような
    素敵な素敵な未来を。

    2008-09-14 05:54:00
  • 658:

    夕夏

    あたしの人生なんてちっぽけに思えるぐらい悩んでいる人が居れば、こんな女でも幸せになれるんだから自分なら大丈夫と笑ってください。
    今幸せな人は、その幸せを思う存分満喫して下さい。…泣きながら生まれたんだから、最期に笑えるように…

    2008-09-14 05:58:00
  • 659:

    夕夏

    一応これで完結です。
    最後展開が早くなってしまってすみません?
    これからバタバタしそうなので完結させました。
    ご質問等ございましたら答えられる範囲で答えます?こんな拙い文章を読んで下さった皆さん、本当にありがとうございました?

    2008-09-14 06:02:00
  • 660:

    名無しさん

    お疲れさまでした。
    1つだけ‥その後真美って人は音沙汰なしでした?

    2008-09-14 06:14:00
  • 661:

    夕夏

    ありがとうございます?
    真美さんの話に触れてませんでしたね?
    真美さんからは番組で一緒になった時に嫌みを言われたり変な噂をたてられたりだけでしたが、結局彼女は不倫騒動で芸能界を去りました?

    2008-09-14 06:16:00
  • 662:

    お疲れ様でした
    初めてカキコします
    ずっと読んでました?

    質問します
    お母さんが病気にならなければ、ずっと芸能界にいてたと思いますか?

    2008-09-14 06:18:00
  • 663:

    夕夏

    ありがとうございます?
    きっと居たと思います。
    売れるかは別として…(笑)体の力で売れるのは簡単ですが一時的な物には代わりないんです。
    ほんまに嫌な事だらけでしたが、あたしには今でも魅力的な世界に思えます?

    2008-09-14 06:23:00
  • 664:

    名無しさん

    >>679です。
    お答え戴き有り難うございます。ちょっと気になってたんで? 何もなくてよかったです?

    2008-09-14 06:26:00
  • 665:
    681

    回答有難うございます
    もし戻れるなら戻りたいですか?

    2008-09-14 06:28:00
  • 666:

    夕夏

    >>679さん、こちらこそ説明不足ですみません?三宅さんパワーはすごいのか表立っては何もありませんでした?
    >>681さん、戻りたいですね?まだ一応事務所に籍はあるので?
    ただ女の子は大体22歳までが旬と言われているので、もし復帰したとしても売れるのは難しいですが?

    2008-09-14 06:38:00
  • 667:
    684

    回答有難うございます
    最後の質問を…
    信也サンはまだ芸能界にいてるんですよね?
    出会った頃よりも有名になったんですか?

    2008-09-14 06:44:00
  • 668:
    686

    追記
    その後、信也サンは優子サンとは連絡取ってないんですか?

    2008-09-14 06:49:00
  • 669:

    夕夏

    >>684さんありがとうございます?
    信也は…グループとしては有名になったと思います?それなりの知名度はあると思います?
    優子さんとはもう連絡を取っていません?…多分ですが?

    2008-09-14 06:57:00
  • 670:
    687

    回答有難うございます
    主サンが誰かはわかりませんが、信也サンと幸せになってくれることを願ってます??
    お疲れ様でした

    2008-09-14 07:04:00
  • 671:

    夕夏

    ありがとうございます?
    今はただの普通の子なんでほんまに昔話みたいなもんですが?
    ほんまに嬉しいです?

    2008-09-14 07:14:00
  • 672:

    夕夏さん?お疲れ様でしたm(_ _)m完結してくれてありがとう☆★涙する場面もありましたが、素敵な小説でした?誰が誰なのか全く見当すらつかなかったけど楽しませてもらいました??もう‥夕夏さんの小説が読めなくなるのは寂しいですが…?
    お幸せにね???

    2008-09-14 14:40:00
  • 673:

    名無しさん

    完結?これからの楽しみがなくなった?笑
    これからも頑張ってください

    2008-09-14 16:20:00
  • 674:

    名無しさん

    お疲れ様でした☆
    今まで読んだ中で本当に一番おもしろかったです!!
    毎日わくわくしてたのが出来なくなるのは寂しいですが、完結ありがとうございました!幸せになって下さい☆

    2008-09-14 18:05:00
  • 675:

    名無しさん

    真美サンってアタシのなかでほしのあきのイメージやったんやケド違うですね??
    幸せになって下さい?

    2008-09-14 21:45:00
  • 676:

    名無しさん

    私、小西真奈美をずっと想像してた?
    三宅さんはみのもんた?ワラ

    信也は…全く検討つかんな?

    2008-09-14 22:37:00
  • 677:

    名無しさん

    ↑あたしもみのもんた?

    2008-09-14 22:43:00
  • 678:

    名無しさん

    ほんまは夕夏さん結婚してるとかちゃん?
    バレたらぁかんからちょっと変えてるとか?

    2008-09-14 23:25:00
  • 679:

    名無しさん

    696やっぱり?ワラ
    好き嫌い激しそーなんたかじんやけどたかじんとかローカルやんな?
    みのもんたは気にいらん人間は即帰れとかゆわなさそやけど…みのサンぐらいしかあてはまらん?ワラ

    2008-09-14 23:47:00
  • 680:

    名無しさん

    楽しみにしてた小説が完結して嬉しいです?これからも応援してます?

    2008-09-15 03:02:00
  • 681:

    オモロー

    お疲れ様!!おもろかったo(≧∀≦)o
    幸せになってください☆

    2008-09-15 08:08:00
  • 682:

    名無しさん

    三宅サンは島田紳助を想像?

    2008-09-17 04:32:00
  • 683:

    名無しさん

    あたしの予想はしんやはジャンヌダルクのボーカルやな?

    2008-09-17 07:55:00
  • 684:

    名無しさん

    ジャンヌダルクやと、対してメジャーじゃないからもっと売れてる感じじゃない?(笑)
    夕香さんは誰をイメージする?あたしなんぼ考えても想像つかん?真美はMEGUMIとか?

    2008-09-17 08:41:00
  • 685:

    名無しさん

    あたし夕夏さんもう結婚してる気がする〜
    夕夏さんに当てはまる女優さんおったけど、その人何年か前に歌手と結婚しはったから?
    夕夏さん多分まだ若い

    2008-09-17 08:50:00
  • 686:

    名無しさん

    >>705だれやと思ったん?

    2008-09-17 09:52:00
  • 687:

    名無しさん

    大石恵とか??(笑)
    もう信也と結婚してたり?

    2008-09-17 11:55:00
  • 688:

    名無しさん

    大石恵て誰と結婚したん?

    2008-09-17 14:08:00
  • 689:

    名無しさん

    >>709ラルクのハイドやで?

    2008-09-17 14:49:00
  • 690:

    709

    ありがとう?
    なんで大石恵がハイドと?

    2008-09-17 15:05:00
  • 691:

    名無しさん

    真美さんは吉野さやかで想像してました(^_^;)

    2008-09-17 15:09:00
  • 692:

    名無しさん

    真美サンは昔いたグラビアの
    松田純じゃないかな?

    2008-09-17 19:07:00
  • 693:

    名無しさん

    浮気騒動でいなくなったってことはモナじゃないん?

    2008-09-17 19:18:00
  • 694:

    名無しさん

    吉野さやかやったら普通に売れてる女優って話になるで?
    あぁ??気になるぅ?ってどんだけ暇人やねんな?すいません?

    2008-09-17 20:09:00
  • 695:

    名無しさん

    モナじゃないやろ最近の話やん

    2008-09-17 21:15:00
  • 696:

    名無しさん

    最近の話でもおかしくないやん?
    昔とか書いてないんやし

    2008-09-17 21:55:00
  • 697:

    名無しさん

    信也はバンプの藤原とか…(笑)

    2008-09-17 22:18:00
  • 698:

    名無しさん

    モナはグラビアじゃないやん

    2008-09-17 23:33:00
  • 699:

    名無しさん

    桜庭あつこやっけ?桜田?羽賀研二の浮気相手

    2008-09-17 23:45:00
  • 700:

    名無しさん

    真美=浅倉めぐみとか?

    2008-09-18 00:08:00
  • 701:

    名無しさん

    フィクションと思って読んでた…ちゃうのね。

    2008-09-18 00:35:00
  • 702:

    名無しさん

    夕夏さん、SOPHIAの松岡のお嫁さん?黒沢優チャン?を想像したなー。

    2008-09-19 08:44:00
  • 703:

    名無しさん

    黒沢優ちゃんやったら、おじいちゃんが有名やから違うと思う

    2008-09-19 09:50:00
  • 704:

    名無しさん

    若槻千夏じゃない?
    今消えてるし?

    2008-09-20 08:48:00
  • 705:

    名無しさん

    若槻両親健在?

    2008-09-20 10:13:00
  • 706:

    名無しさん

    誰かめっちゃ気になるー?てか女優やのにほんまツンケンしてなくていい人そう。1つ?にちゃんと答えてたし

    2008-09-20 11:58:00
  • 707:

    名無しさん

    多分やけど…夕夏さんて地元市内の中部ちゃう?
    同じ中学やった人と似てる。噂でしか聞いた事ないけど…それやったらバレんように変えてる所もけっこうあるからみんなわからんと思う。夕夏さんが質問に答えてる所はほんまやけど。

    2008-09-20 12:07:00
  • 708:

    名無しさん

    因みに友達が地元で会った事あるけどいい人やったってゆってた。一緒に写真撮ってくれてその子嬉しくて泣いてもうたら一緒になってもらい泣きしてたらしい?綺麗な人やで

    2008-09-20 12:14:00
  • 709:

    お疲れ様?全部読ませて貰いました。ありがとう?

    2008-09-20 12:18:00
  • 710:

    名無しさん

    軌跡の果てってグレイの?
    この小説読みながら聴いたらめっちゃ感動?

    2008-09-20 12:29:00
  • 711:

    名無しさん

    誰とか全く考えてなかったけど、皆が三宅さんをみのもんたっぽいとか島田紳助とか言うから、TVでみたとき『ドSなんかなー?』とか考えてもた?(笑)

    夕夏さんお幸せに?

    2008-09-20 12:35:00
  • 712:

    名無しさん

    タモリは?


    違うかぁ?

    2008-09-20 14:25:00
  • 713:

    名無しさん

    真中 瞳とか…?
    でも結構有名やしな?

    2008-09-20 14:37:00
  • 714:

    名無しさん

    真中瞳思った?

    2008-09-21 01:04:00
  • 715:

    名無しさん

    真中瞳って結構年くってるやろ

    2008-09-21 04:09:00
  • 716:

    名無しさん

    しんや ジャンヌのヤスかSOPHIA松岡っぽい?

    2008-09-21 10:24:00
  • 717:

    名無しさん

    黒澤ゆうではないやろ?
    黒澤監督の孫やろ?
    体売るとか考えられんし

    2008-09-21 12:44:00
  • 718:

    名無しさん

    でも親とかおじいちゃん有名でも体売る時はうらなあかんで?
    前事務所と契約してた時に、同じ事務所の子で有名な人の娘おったけど体売ってたもん

    2008-09-21 13:19:00
  • 719:

    名無しさん

    夕夏さんて30代の方だと思ってた?

    2008-09-21 14:06:00
  • 720:

    名無しさん

    でも監督の娘とかありえへんわ

    2008-09-21 14:08:00
  • 721:

    名無しさん

    黒沢優ではないやろ絶対 メディアの露出全然ないし映画ばっかで、ましてやバラエティーなんて出るキャラ違うし出てなかったやん。

    2008-09-21 14:42:00
  • 722:

    名無しさん

    内山理名、お父さん亡くしてるし内山理名かなー思ったけど、大阪出身ちゃうしなぁ

    2008-09-21 14:48:00
  • 723:

    名無しさん

    黒澤優は東京出身やし違う

    2008-09-21 14:50:00
  • 724:

    名無しさん

    内山りなやったら普通に、売れてるやん?
    夕香さんって年いくつなんやろ?
    若い時から出てたみたいやん?

    2008-09-21 15:38:00
  • 725:

    名無しさん

    探りはやめよ-?せっかくおもしろいのに削除になっちゃうやん。

    2008-09-21 15:49:00
  • 726:

    名無しさん

    売れない女優って言うぐらいやし、名前聞いても??かもよ(^_^;)

    2008-09-21 15:50:00
  • 727:

    名無しさん

    SOPHIAの松岡、関西人やから、夕夏さん関西人の設定にしてるんかと思ってん。

    2008-09-21 16:13:00
  • 728:

    名無しさん

    このストーリーの信也のイメージは松岡っぽいよね?

    2008-09-21 16:34:00
  • 729:

    名無しさん

    当時(19)はやった曲が軌跡の果てやとしたら、10年前くらいの曲やから、だいたい30くらいて事じゃない?

    2008-09-21 16:42:00
  • 730:

    名無しさん

    松岡やったらうらやましいな…

    2008-09-21 16:50:00
  • 731:

    名無しさん

    当時流行った曲とゎ書いてなぃで?
    昔はまってたって書いてあった?
    あたし22やけど軌跡の果て持ってるもん

    2008-09-21 17:08:00
  • 732:

    名無しさん

    しんや誰か気になるわー

    2008-09-21 17:18:00
  • 733:

    名無しさん

    はまってたて事はその曲がでたときにもとれるからなんとも言えませんね。
    人の感じ方もいろいろすね

    2008-09-21 18:00:00
  • 734:

    名無しさん

    妄想してるんぐらいいいんちゃう?別に探ったとこで真実なんかわからんねんから?

    2008-09-21 18:22:00
  • 735:

    名無しさん

    遊び人ぽい歌手なんかいっぱいいるな
    関西はバレへんためのカモフラージュちゃうか

    2008-09-21 19:38:00
  • 736:

    名無しさん

    もしかしたら歌手ってのもカモフラージュかも
    俳優とか芸人とかやったりして?
    信也は関東人やと思うけど

    2008-09-22 12:07:00
  • 737:

    名無しさん

    もーそーなると全然分からんな?

    2008-09-22 13:45:00
  • 738:

    名無しさん

    でーへん答えほど難しいもんはないで?
    頼むから知ってる奴でてきてくれ

    2008-09-22 19:49:00
  • 739:

    名無しさん

    夕夏さんがPVに出てたのは本当なんかな??

    2008-09-22 21:00:00
  • 740:

    名無しさん

    そんな嘘つく必要ある?

    誰かわからんよーにさせるための嘘があるとしてもここまで細かくするかな?

    2008-09-22 21:11:00
  • 741:

    名無しさん

    信也は元イエモンの吉井和哉かなぁ〜

    2008-09-22 22:02:00
  • 742:

    名無しさん

    想像してたんなんか
    ルナシーやで?

    名前だけ

    2008-09-22 22:04:00
  • 743:

    名無しさん

    >>763(笑)シンヤと言えばルナシーになるよな?

    2008-09-22 22:17:00
  • 744:

    名無しさん

    石黒あや

    2008-09-22 22:51:00
  • 745:

    名無しさん

    ぶーちゃん?

    2008-09-22 23:07:00
  • 746:

    名無しさん

    変態大物司会者は誰か分かったぁ??はめ撮りも好きな人やろぉ??
    ミュージシャンは誰やろかぁ。。

    2008-09-27 23:57:00
  • 747:

    名無しさん

    誰??おしえて?

    2008-09-28 00:11:00
  • 748:

    名無しさん

    しんすけ?

    2008-09-28 00:14:00
  • 749:

    名無しさん

    真美ゎ細川ふみえ?

    2008-09-28 02:46:00
  • 750:

    名無しさん

    気になるわー

    2008-09-28 08:52:00
  • 751:

    名無しさん

    信也ってEXILE?

    2008-09-28 12:04:00
  • 752:

    名無しさん

    ないない

    2008-09-28 14:33:00
  • 753:

    名無しさん

    シャムシェイド

    2008-09-28 17:32:00
  • 754:

    名無しさん

    こわれるほーどあいーしてもー

    2008-09-28 17:40:00
  • 755:

    名無しさん

    夕夏まだ20代半ばやで

    2008-09-28 18:12:00
  • 756:

    名無しさん

    気になる

    2008-09-28 18:26:00
  • 757:

    名無しさん

    19とか?
    グループとしては知名度ある

    2008-09-28 19:27:00
  • 758:

    名無しさん

    ジャニーズとか?

    2008-09-28 20:02:00
  • 759:

    名無しさん

    ジャニじゃなさそう

    2008-09-28 22:32:00
  • 760:

    名無しさん

    わかったとかゆーて
    なんもゆわん奴うざい

    2008-09-28 22:34:00
  • 761:

    名無しさん

    私も意外とジャニーズかな〜っと思った?

    2008-09-29 00:05:00
  • 762:

    名無しさん

    関ジャニ∞

    2008-09-29 06:31:00
  • 763:

    名無しさん

    つやこ?

    2008-09-29 08:44:00
  • 764:

    名無しさん

    吉岡

    2008-09-29 13:07:00
  • 765:

    名無しさん

    黒谷友香かなって思ったけど、どうなんやろー

    2008-09-29 16:50:00
  • 766:

    名無しさん

    プロモ出てた女優って誰や〜

    2008-09-29 17:32:00
  • 767:

    名無しさん

    島田伸介ちゃう?

    2008-09-30 12:08:00
  • 768:

    名無しさん

    島田紳助って変態なんすか??

    2008-09-30 12:25:00
  • 769:

    夕夏

    小説を読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます?すごい嬉しいです?バレそうな所を変えて書いたので、皆さん誰かわからず苛々させてしまって申し訳無かったなと反省してます。本当にごめんなさい。でも数々のレスがすごく嬉しかったです。本当に本当にありがとうございました。

    2008-09-30 13:15:00
  • 770:

    名無しさん

    小説読みました☆
    主さんに質問なんですが、実は今あたし芸能プロダクションにスカウトをされていて興味はあるんですが明確な女優やモデルになりたい!!ってゆう目標がないんですね。
    ただ色んな事があって環境を変えたいし自分に中身から自信をつけたいって理由でプロダクションに入ろうか迷ってるんですがこんな不純な動機でいいんでしょうか?あともう一つ質問なんですが以前にモデルとショーモデルの仕事を何度かした事があるんですがその時緊張しすぎて失敗しちゃって向いてないのかなって思ったりしてて?
    それにあたし気が弱くてだいぶ恥ずかしがりなんで人前で鏡を見たり美容室で鏡ごしに美容師さんと会話したりするのもかなり恥ずかしい性格なんですがこういった性格でもやっていけるんでしょうか??
    長文すいません?

    2008-09-30 21:36:00
  • 771:

    名無しさん

    ↑でも引退してないし知名度あるやん…

    2008-10-01 00:35:00
  • 772:

    名無しさん

    >>791には無理

    2008-10-01 03:10:00
  • 773:

    名無しさん

    >>791はきっと>>793おまえみたいなんの意見は聞いてないやろ?
    いちいちでしゃばったんなよ?
    ひがみとか気持ち悪?

    2008-10-01 06:46:00
  • 774:

    名無しさん

    >>794お前が1番気持ち悪い?

    2008-10-01 13:06:00
  • 775:

    夕夏

    >>791さん、何てお答えしたらいいのか少し悩みますが…
    この世界やる気があるからって売れる訳ではないけど、根性は必要だと思います?信念がある人達はやっぱり強いですしね。事務所によって全然違うので、トントン拍子に売れる子も居ればお金(レッスン料)を払ってさらに体も使い、色んな仕事をしたとしても売れない子もいます。
    どれだけ度胸のある子でもテレビカメラの前等は緊張するもんなので、経験を重ねる事によって度胸がついてくるのはみんなに言える事です。ただ、いつまでも成長しないと首を切られるのは一瞬ですし、もしもう嫌や、と思ってもすぐには辞めれない事もあります。
    芸能活動が上手くいかなかった場合、また一から生活(仕事等)を始めないといけないですしね。スカウトされたと言う事は素質があるって事なんだと思いますし、徐々に人と話す練習をしたり自分の“見せ方”を勉強していけば自信にもなると思いますが、話す事が得意な人や緊張をしない人達の倍の努力は強いられると思います。これから先、自分で選択をしなくてはいけない場面は沢山あると思うので、まずはゆっくり考えて自分で答えを出す事が一番いいと思いますよ。
    なんか答えになってないし偉そうにすみません?でも言える事は“やる”のも“決める”のも自分って事です?少しでもやりたい気持ちがあるなら、挑戦してみてもいいと思いますが、あたし個人の意見だけなので参考程度に聞き流して下さい?頑張って下さいね?

    2008-10-01 13:12:00
  • 776:

    名無しさん

    楽しかったです。今も信也さんと続いていますか?続いていたらいいなぁ…?

    2008-10-01 17:11:00
  • 777:

    名無しさん

    夕夏ちゃん結婚してるやん?旦那バリ格好ええ?

    2008-10-01 17:40:00
  • 778:

    名無しさん

    CHEMISTRY 堂珍

    違うか

    2008-10-01 18:57:00
  • 779:

    名無しさん

    ないない

    2008-10-01 19:10:00
  • 780:

    名無しさん

    どうちんより川畑じゃない?

    2008-10-01 21:53:00
  • 781:

    名無しさん

    川畑男前ちゃうやん?

    2008-10-01 22:02:00
  • 782:

    名無しさん

    >>795おまえこそまぢで気持ち悪いから早くどっか逝ってくれ ?人の事ひがむ事しかできひん根暗がでしゃばんな。

    2008-10-01 23:47:00
  • 783:

    名無しさん

    黒谷ともかってめっちゃ金持ちの娘やからコネとかそーゆーのすごいはず
    めっちゃ昔やけど石野まこもすごいお嬢様でおじいさんすごい人やからスター誕生受かったりしたらしー

    2008-10-02 03:54:00
  • 784:

    名無しさん

    791せっかく夕夏サン答えてくれてんのに無視とか最低ゃなぁ??
    そんな奴が芸能人なんかなられへんわ

    2008-10-02 16:41:00
  • 785:

    名無しさん

    IP59ってキモイやつしかおらんの

    2008-10-03 00:27:00
  • 786:

    名無しさん

    ↑おもえも十分きもいでw

    2008-10-03 01:59:00
  • 787:

    名無しさん

    ↑(笑)

    2008-10-03 04:38:00
  • 788:

    名無しさん

    >>807可哀相な人

    2008-10-03 21:41:00
  • 789:

    名無しさん

    ↑おまえもな

    2008-10-04 09:34:00
  • 790:

    名無しさん

    ↑ニート?

    2008-10-04 10:16:00
  • 791:

    名無しさん

    つやこなわけがない?

    2008-10-04 12:11:00
  • 792:

    名無しさん

    わかったかも!!

    2008-10-04 18:05:00
  • 793:

    名無しさん

    誰〜?

    2008-10-04 19:10:00
  • 794:

    名無しさん

    全くわからんわ?

    2008-10-04 20:24:00
  • 795:

    名無しさん

    ツヤコ知ってる人いてびびった

    2008-10-04 23:24:00
  • 796:

    名無しさん

    しんやはミスチルの桜井さんとか?

    2008-10-10 02:07:00
  • 797:

    名無しさん

    芸人はザブングルかなぁ〜?

    2008-10-10 02:12:00
  • 798:

    名無しさん

    チュートリアル

    2008-10-10 02:23:00
  • 799:

    名無しさん

    ???にょきにょき

    2008-10-10 10:58:00
  • 800:

    名無しさん

    桜井さんの嫁は夜遊びなんかみやんやろ?

    2008-10-10 21:44:00
  • 801:

    名無しさん

    多分みんながあまり知らない女優だと思う
    信也にタク代とか渡されてやん
    稼いでなかったから

    2008-10-11 06:44:00
  • 802:

    名無しさん

    気になる
    しんやは誰やー

    2008-10-11 07:23:00
  • 803:

    名無しさん

    だからルナシーやて

    2008-10-16 16:00:00
  • 804:

    名無しさん

    一生わからんよな?

    2008-10-17 19:35:00
  • 805:

    名無しさん

    信也ヒント
    めちゃ売れてる
    彫り深い

    2008-10-19 23:43:00
  • 806:

    名無しさん

    hyde?
    平井堅?は違うよなぁ

    2008-10-19 23:56:00
  • 807:

    名無しさん

    ポルノグラフィティ

    2008-10-20 09:28:00
  • 808:

    名無しさん

    つやこ知り合い。
    てかいろいろ気になるケド、真相はわからんなぁ。

    2008-10-21 00:05:00
  • 809:

    名無しさん

    チュートリアルではないわ。吉本の芸人はコンビで遊ばん

    2008-10-30 04:07:00
  • 810:

    名無しさん

    ↑普通に遊んでんで?

    2008-10-30 09:44:00
  • 811:

    名無しさん

    ?

    2009-03-12 00:11:00
  • 812:

    名無しさん

    ?

    2009-03-22 12:04:00
  • 813:

    名無しさん

    明浄ですか?

    2009-03-24 11:54:00
  • 814:

    名無しさん

    ↑それって女子校の?

    2009-03-25 18:30:00
  • 815:

    名無しさん

    Gacktやろ

    2009-03-26 06:14:00
  • 816:

    名無しさん

    ↑いまGacktを信也に置き換えて小説よんでみた

    夢は広がるなぁ〜?でもGacktてバツイチやけどまだ再婚してないやん

    2009-03-28 11:01:00
  • 817:

    名無しさん

    ↑夕夏さん自身が結婚したて書いてなくない?
    してても公表してないかもしれんし、事実とちょっと違って書いてるやろし

    2009-03-28 12:12:00
  • 818:

    名無しさん

    Gacktかぁ〜
    ならかなり羨まし

    2009-03-29 02:27:00
  • 819:

    ュゥ

    楽しく読ませていただきましたぁ(^ω^)

    てか、かなり泣いた。


    岩佐真悠子ちゃんかと思ってたらちがかった…
    岩佐真悠子ちゃんにこの役やってほしい(*´∇`)


    三宅さん→みのさんっぽいですね!それか、伸介かタケシかなぁ(・ω・)


    信也、真美気になるぅ♪

    2009-03-29 08:51:00
  • 820:

    あゆ(*^o^*)

    全部読ませていただきました☆信也はSOPHIA松岡かミスチル桜井さんを想像した〜司会者は島田紳助さん。夕夏さんはわからない…気になります(ToT)
    楽しかったですm(__)m

    2009-03-29 11:17:00
  • 821:

    名無しさん

    かなり泣きました(´ω`)
    おもしろかったです★

    2009-03-29 16:55:00
  • 822:

    ゆうこ

    かなり面白かったです。
    凄い感動して何回も泣いたし。
    夕夏さんが誰かしりたぁい!
    三宅は、島田紳助だと思う。

    2009-03-29 22:00:00
  • 823:

    名無しさん

    ORANGE RANGEのHIROKIかなーって思った!!
    …でも沖縄在住だし、違うか(>_

    2009-03-30 00:16:00
  • 824:

    名無しさん

    そのへん変えてるかもな〜

    2009-03-30 05:50:00
  • 825:

    名無しさん

    UVERワールドとかゆうののボーカルをイメージしてた…

    2009-03-30 12:32:00
  • 826:

    名無しさん

    ↑あたしもっ!

    2009-03-30 13:20:00
  • 827:

    名無しさん

    バレないようにグループ設定にしてるんちゃう?実は個人かもしれん?

    2009-03-30 14:37:00
  • 828:

    名無しさん

    感動した。

    2009-03-30 21:36:00
  • 829:

    名無しさん

    芸人コンビって
    キングコングちゃう?
    梶原男前ちゃうし
    出来ちゃったやし

    2009-04-01 10:42:00
  • 830:

    名無しさん

    気になる…

    2009-04-02 10:32:00
  • 831:

    名無しさん

    売れてて堀深くて男前って
    信也Dragon Ashのボーカルとか?

    2009-04-07 04:41:00
  • 832:

    名無しさん

    なら主MEGUMIかい(笑)
    ないわ〜

    2009-04-07 04:46:00
  • 833:

    名無しさん

    Dragon AshってMEGUMIと結婚したんですか?知りませんでした?(笑)

    2009-04-07 06:38:00
  • 834:

    名無しさん

    亀ちゃんは結婚したんですか?

    2009-04-07 11:38:00
  • 835:

    名無しさん

    今グータンヌーボやってて宮地真緒が出てんねんけど、主って宮地真緒な気がする(οдО;)今調べたら兵庫県出身やし…

    2009-05-03 14:33:00
  • 836:

    名無しさん

    宮地真緒はまだ結婚してんやろ?

    2009-05-03 22:49:00
  • 837:

    名無しさん

    主さん結婚はまだしてないんですよね?

    2009-05-04 09:50:00
  • 838:

    名無しさん

    本になりそうなぐらいおもしろかったです●^□^●

    2009-05-07 04:05:00
  • 839:

    名無しさん

    真美が不倫騒動で引退した、プロモに出てる、母親の介護で引退
    これだけヒントあってまだわからん奴おんの

    2009-05-08 08:53:00
  • 840:

    名無しさん

    ↑イキってんちゃうぞ

    2009-05-08 09:49:00
  • 841:

    名無しさん

    誰?

    2009-05-09 14:19:00
  • 842:

    名無しさん

    宮地きらいやからイヤヤ

    2009-05-10 05:01:00
  • 843:

    名無しさん

    不倫騒動で引退 金原あすかしか浮かばん

    2009-05-10 05:54:00
  • 844:

    名無しさん

    桜庭あつことか?

    2009-05-10 07:29:00
  • 845:

    名無しさん

    宮地ちゃうやろ?

    2009-05-10 19:27:00
  • 846:

    名無しさん

    大塚ちひろ?

    2009-05-10 21:49:00
  • 847:

    奥谷有紗

    あほやなお前ら

    2009-05-11 09:06:00
  • 848:

    名無しさん

    ↑お前キモ

    2009-05-11 12:21:00
  • 849:

    奥谷有紗

    ↑ぉまぇじゃパンコ

    2009-05-11 16:36:00
  • 850:

    名無しさん

    >>861
    加藤明日美かと思ったけど違う??

    2009-05-13 09:25:00
  • 851:

    名無しさん

    ↑あ〜有り得るっ

    2009-05-13 13:32:00
  • 852:

    名無しさん

    あたしが思ってる人であってるんやったら
    加藤明日美なんかよりもっと綺麗で?

    2009-05-13 19:48:00
  • 853:

    名無しさん

    え〜誰か教えて下さい〜

    2009-05-13 21:27:00
  • 854:

    名無しさん

    まじ誰

    2009-05-18 00:39:00
  • 855:

    名無しさん

    加藤あすかとかしらんわぁ〜

    2009-05-24 14:05:00
  • 856:

    名無しさん

    あすみ
    やで(笑)

    2009-05-24 22:31:00
  • 857:

    名無しさん

    真中瞳?

    2009-05-31 09:22:00
  • 858:

    名無しさん

    2チャンできいたらすぐわかるんやろな

    2009-06-01 18:15:00
  • 859:

    名無しさん

    そぉゆうのは止めとこや?関西のサイトで書いたんも意味あるんやろし?
    しかもプロフとか細工してたりするから分からんのんちゃう?

    2009-06-01 19:31:00
  • 860:

    ファンタグレープ?

    キョロキョロ?

    2009-06-03 22:54:00
  • 861:

    名無しさん

    今眼鏡かけて髪麻原みたいになってなぃ?

    2009-06-24 13:16:00
  • 862:

    名無しさん

    2009-08-07 06:43:00
  • 863:

    名無しさん

    うれないしれないのに

    2009-08-12 14:31:00
  • 864:

    名無しさん

    888?

    2009-08-13 09:47:00
  • 865:

    名無しさん

    あげ

    2011-01-31 21:56:00
  • 866:

    名無しさん

    これおもろい♪

    2011-02-03 17:02:00
  • 867:

    名無しさん

    めっちゃ気になる

    2011-02-09 18:42:00
  • 868:

    名無しさん

    これ誰やろー?

    2011-09-29 00:17:00
  • 869:

    名無しさん

    ヒルクライムと菊井亜希?
    違うよなぁ…
    誰なんやろ

    2011-09-30 01:29:00
  • 870:

    名無しさん

    さとう里香?

    2011-09-30 11:22:00
  • 871:

    名無しさん

    おもしろかったです

    2012-01-17 21:58:00
  • 872:

    名無しさん

    誰か気になる?

    2012-02-01 08:52:00
  • 873:

    名無しさん

    三宅わ志村けん

    2012-02-02 08:37:00
  • 874:

    名無しさん

    誰〜??
    めっちゃ気になる

    2012-02-12 22:23:00
  • 875:

    名無しさん

    2014-01-25 04:42:00
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