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ピエロ
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1:
◆NedEI85Yxg
『ピエロみたいに笑ってたくない?ずーーっと!』
――――今でも、いつかのアイツの言葉を思い出す。2008-05-29 05:42:00 -
99:
近くの公園。寒さからか動揺からかガチガチに震える手で、ポケットをあさる。『…はぁっ、…んでッッ!!』…出てきたのは小銭数枚。携帯は家。財布もカバンごと置いてきてしまった。『ッッ…ど…しよ……』イタイ、イタイ――胸元が…胸らへんが痛い。今頃痛みがくる。どうしよ…どうする?どうしろってゆうん――…!?携帯もない、行く宛などない。頼る人なんていない。アタシどうしたらいいん……!?
――キキィッッ!
『お姉ちゃんどしたんやその血!?病院か!?』『大丈夫……向かって早く――…』タクシーに乗り込んだアタシ。ろくに頭も働かずとりあえず向かった先は―――。。2008-06-18 05:04:00 -
100:
『お前ッッ…!どしてん!?大丈夫か!?』
――実好の家だった。。"もう二度と戻らない"とアヤと決めたハズの、あの街。
運良く、実好は昔のままあの街に住んでいて、家も変わらず、インターホンを鳴らしてすぐに出てきた。『…み……よしッッ!アヤが――…ッッ…う゛ッッ!』実好を見た瞬間、アタシは泣き崩れた。イタイ。アタシの全部が痛い―――。。。
『とりあえず病院行こ!』そのまま病院に連れて行かれて手術を受けた。その間、涙は止まらず、自分が何をしてるのか、わからなかった。2008-06-18 05:24:00 -
101:
あの時の思いに名前を付けるなら、まさに"絶望"だと今になって思う。
子供だった自分。自分達を取りまく全てが大きく感じて、押しつぶされそで。目の前の事に必死で、せいいっぱいで。それを見て嘲笑う憎かった大人達も、きっとアタシ達が思うほど大人じゃなく、彼等が思うほど自分達も子供じゃなかった。
その証拠にほら。未だに"答え"なんて見つからない――。2008-06-18 05:48:00 -
102:
左胸の上を六針、縫った。それが終わり、病院のベッドに横たわるアタシの血まみれの顔を、実好は濡れタオルで丁寧に拭いていた。
『…泣くな、ルイ。俺がお前の事守るから。今度こそずっとお前のそばおるから。…しばらく片瀬とは距離置いて、俺んとこ来い。…それで元気なって、また迎えに行ったらいいやん?な?』
実好のその言葉に、アタシは頭が空っぽのまま、力無く頷いた。いつかの、アヤみたいに―――…。2008-06-18 06:00:00 -
103:
本当に、本当に…あれが最後だなんて思ってもみなかった―――。
もしも、もしも、こうなる事がわかっていたなら、あの時。迷わずアタシは――――――――――――………………。。2008-06-18 06:05:00 -
106:
『はあ…と。』
立ち上がり伸びをした。あれから月日が流れ、アヤの居ない日々を過ごしてきた。そして今。少しは成長したのか、器用になったのか…一人でも、淡々と生活出来る様になってる。良く笑うし良く食べる。不安や不満もコレと言ってないが、逆にコレと言ったものが何も無い。
でも、コレでいいのかな。2008-06-19 04:21:00 -
108:
『はよーざいまッッす。』店に着くと中はガラガラで、適当に女の子達と会話を楽しんでいた、矢先。『いらっしゃいませー!!』店の扉が開いた。
『ルイちゃんで♪』
〈ぅげッッ―…!〉一人堂々とボーイにそう告げたのは、愛理の"彼氏"、拓真クン。まじかよ、なんか面倒くさそやなあ…。『てかなんでアタシ?』ぶつぶつ言いながらも渋々、いつも通り笑顔で席に着いた。2008-06-19 04:40:00