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ピエロ
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1:
◆NedEI85Yxg
『ピエロみたいに笑ってたくない?ずーーっと!』
――――今でも、いつかのアイツの言葉を思い出す。2008-05-29 05:42:00 -
181:
次の日の営業終了の瞬間、アタシは店を飛び出した。愛理の視線には気付いていたけど。迷ってた。――アタシは何がしたいんだ?考えながらタクシー乗り場まで歩く。―カツカツカツ―答えが出るのはあまりにも早く、やってきたタクシーに躊躇なく乗り込んだ。
『この住所までお願い。』アタシは別に何もしたくない。ただ、周りがしがらみがしがらみを生み、騒ぎ立てるから、自然にその流れに身を任せる。それだけ。それでいい。2008-07-22 17:25:00 -
182:
『はーい、ついたよ。多分このビルの事やよ。』タクシーを降りた瞬間、携帯が鳴る。……シュン君。無視して階段を登る。やたら足音が響く綺麗な外装。
『いらっしゃい〜♪逃げずにきたな。笑』
インターホンを鳴らす前に出てきた拓馬クンは、『ま・逃がさんけど。どうぞ?』と付け足し扉を大きく開け、中に入る様促した。2008-07-22 17:35:00 -
183:
―バタンッ、ガチャ…―
扉が閉まると同時に鍵が閉まる。ここまできて、逃げも隠れもしないのに。
『ここ事務所?』
見渡せる位の広さの綺麗な黒を基調とした部屋。ガラステーブルにソファ、パソコンデスクに、冷蔵庫、一応シャワーやトイレはついてるみたいだけど、なんてゆうか、無機質に並べられてて、生活感がまるでない。
『てか俺の隠れ家?ま、適当座って。コーヒーでいい?』2008-07-22 17:47:00 -
184:
ガラステーブルに並んだコーヒーカップ。それに手をつけずに、来ていたシャツのボタンに自ら手をかけた。
―プツ―…『待てよ。そんな急がんでも。笑』その手を阻止する拓馬クンのいつもの白々しい笑顔。
『無駄話はいらんやろ?』逆に拓馬クンのシャツに手を伸ばすと、『何も聞きたい事ないの?』とその手を捕まえられる。
『別に、ない。』こんなエセピエロに何を聞いても、真実を語る訳がない。2008-07-23 05:10:00 -
185:
『可愛くないなあ。笑 まあいっか。とりあえずずじゃあ遠慮なく。』
―ドサッ―…ソファーに押し倒された瞬間、また携帯が鳴る。『出たい?』『…いいよ、ほっといて。』そう言いながら自分から拓馬クンの首に手を回した。『…んッ。』
これは中途半端なアタシのささやかな抵抗だ。おそらく、今の電話はシュン君からで、出たら脅迫。でも無意味だ。拓馬クンが"あの"画像を持ってこうなってる今、シュン君に楯突く事も、請う事も無駄で。とにかくアタシは今、"この男に抱かれる"それだけが事実で自分の選択肢。2008-07-23 05:29:00 -
186:
『…ん。…アッ…』無遠慮に侵入してくるこの大きな手に、体は奪われようと、心の中まで奪われる事はない。"どうでもいい"なんて虚勢を張ってみても、それだけは、アタシの本能が、全部が嫌がるのだ。
でも…"傷をえぐる。"その言葉は、本気で。
『な、ルイちゃん?演技すんなよ?そんなんじゃ萌えへんし。笑』
アタシを半裸の状態にした時の拓馬クンの笑みにゾクっとしたのも束の間、彼が本性を見せ出す。
人は、セックスの時にこそ、本来の姿を表すと、この時身に染みて感じた。2008-07-23 05:41:00 -
187:
『あの写メと同じ様にやろっか?笑』
そう笑って立ち上がった拓馬クンを見て、ただ一度だけ会った事がある、[雄志]の姿が頭に蘇った。
『……ッ。』『ほらほら。痛い?苦しい?むかつく?笑 なんか喋りいや?なぁ?』
何と呼べばいいだろう。この感情は。雄志を思い出した事で、また頭に浮かぶのはアヤの顔――。―――呪縛…。もうそれが正しいのかもしれない。2008-07-23 05:50:00 -
188:
――――――――――――『なあ、これもう痛くないん?』
事が終わり、拓馬クンは煙草を吹かしながら、ソファーに寝そべったままのアタシの胸の上の傷を指した。『…別に。てゆうか、これほどいてよ。』『ふてこいし無理♪笑』手荒に手首を拘束したネクタイを掴み上げ、アタシの体を無理矢理起き上がらせる拓馬クン。2008-07-23 05:58:00