小説掲示板ピエロのスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

ピエロ

スレッド内検索:
  • 1:

    ◆NedEI85Yxg


    『ピエロみたいに笑ってたくない?ずーーっと!』


    ――――今でも、いつかのアイツの言葉を思い出す。

    2008-05-29 05:42:00
  • 111:

    『頂きまあす♪笑』
    『…さすがやね。笑』

    飲む、飲む。あぁ!…厄介。店内がガラガラなせいもあって女の子達がこっちを見て何やらヒソヒソ言ってるやんか。はあーあ…『気になる?周り。笑』『別に。拓馬クンがかっこいいからみんな見るんやわ♪笑』………あほ。やたらニヤニヤしながらアタシの顔見てくる拓馬クンを見て思う。"何企んでる?"絶対わざと。昨日"愛理の男"と言わんばかりに店に来て周りに解らせておいて、昨日の今日、今。アタシを指名して。ボトルを卸し…女の子にそうゆう事で反感を買う事。わかっててやって。
    ――――アタシを客にしたいのか?自分しか居ない状況に――…アカン、ストップ。考える事は辞めよう。ただでさえない頭のに。

    2008-06-19 05:17:00
  • 112:

    『店に行く前やのに飲んでいいのお?』『大丈夫、ルイちゃんと二人で飲みたかったし♪』二人共笑ってるけど、お互いが何か別の事を考えすぎている。けどきっと"エセ"なのは拓馬クンの方だ。
    『今ここ来てる事、愛理は知ってる?』拓馬クンはグラスに口をつけたまま言う。『知ってるハズないやろ?わかってる癖に。笑』…うぁあ。苦手。ほんまに苦手かも!!『ゆっちゃおかな、ホンマに♪笑』でもアタシも負けじと笑う。なのに拓馬クンは更に笑う。『いいよ?ルイちゃんに任せる♪』
    ふと思ったから。拓馬クンとは、先に笑顔を絶やした方が"負け"だと。

    2008-06-19 05:28:00
  • 113:

    シャンパンがなくなりかけた頃、拓馬クンが言う。
    『次は何にする?』
    『暴露大会♪笑』先手必勝だ。『ははッッ、何それ?笑』『アタシより愛理のがいいと思うよ♪』攻める、アタシ。少し顔を近づけ小さな声で。『どうゆう意味で?』『色んな意味で♪笑』動じない、拓馬クンは更にアタシの目を見据えて、話す。
    『やっぱおもしろいな、ルイちゃん♪…思った通り。ただ…ハッキリゆうとくけど俺は客としてルイちゃんが欲しいんじゃないで?』…おもしろい。
    『じゃあ〜♪笑 アタシの体かあッッ??笑』

    2008-06-19 05:39:00
  • 114:

    『まあそれも含め…』言いながら近づいてくる顔、重なる手。香水の香り。…待って。背筋がゾクッとした、彼の台詞。
    『すべてやな。』その一言に、アタシは先に絶やした、笑顔を。何かがフラッシュバックした様な、そんな現象。目と鼻の先にある顔。少し…ほんの少しだけど、目を、そらしてしまったのはアタシ――。
    『すべてって…』
    『失礼します!』
    ――その時、ちょうどボーイさんがチェック前伝票を持ってやってきた。……。

    2008-06-19 05:48:00
  • 115:

    『どうしよっかな?笑』彼はアタシの顔を覗き込み、迷う素振りを見せる。『愛理怒るで♪笑』……"帰れ"。笑いながら思った、心から。『んな今日は帰るわ♪』"は"って何。『ありがとう♪仕事頑張ってやあ♪』ボーイのスーツの裾を引っ張り送り出しに連れて行き、拓馬クンを見送った。

    『どしたんルイ?なんかされたんか?』『うう〜ん♪営業されん様に♪』おさわりカモンのアタシが送り出しに連れてきた事で、ボーイさんは少し心配してたみたいだった。

    自分でもよくわからない。でもあの人は、なんか"怖い"――。いつもみたく、"アタシらしく"いれない気がする……。

    2008-06-19 05:59:00
  • 116:

    『なあルイ、あの人昨日来てた人やろ?愛理の…』さっそく待機場で女の子に聞かれたけど、『ウン、愛理の相談〜』と軽く答えておいた。

    "何もない毎日"で、"何もない1日"に過ぎない。アタシにとっては。例え新しく人と出会っても、何か感じても、何の意味もない、色もつかない日だと、思った。そう、思っていた――。

    ただ、"ちょっと面倒くさい事になるな"って、その程度の感覚。

    2008-06-19 06:06:00
  • 117:

    思えばいつでも唐突。前触れなどなく、道行きは変わり、出会い別れ、ぶっつけ本番で試行錯誤し、日々を越えた。
    忘れてたのか。そんな訳ない。でも初めて"絶望"を知ったあの日、初めてその裏に、先にあったいくつかの絶望に気づいた。
    "何故気づけなかったのか"と悔やむばかりで、"次は絶対に気づきたい"と思う事も諦めていた。

    アタシは全てが終わったと思っていたから―――。

    2008-06-19 06:16:00
  • 118:





    *****

    2008-06-19 06:23:00
  • 119:


    『ルイちゃん、ちょっといい?』

    次の日、接客が終わったアタシを待ち構えてた様に愛理に呼び出された。案の定昨日の事。『拓馬クン、愛理との事相談したかったみたい。』あぁ面倒くさ。適当に嘘をつくと、愛理は案外アッサリ信じてくれて、『ルイちゃんに限ってないよな♪』といつもの愛らしい顔で笑っていた。まぁ一つ言わせてもらうと、この場合、『拓馬に限ってないよな♪』の方が正しいと思うんですがぁ…笑 まあ、良しとしようか。

    2008-06-19 06:38:00
  • 120:

    それからも愛理は相変わらずアタシを慕ってきて、指名も徐々に増え、拓馬クンともうまい事行ってるみたいで、平和な日々が続いた。変わった事と言えば、アタシのお客様、THEアキバのシュン君が最近姿を現さない事位。どうしたかな?お金尽きた?シュン君の職業はしがないゲーム会社の社員で、アタシと出会ってからは、"もっと会いたいから"と、掛け持ちでレンタルビデオ屋さんでバイトしていた。でもおそらく、シュン君の給料と来るペースを考えると、貯金をおろしてたんだろう。そしてそれが尽きてきたと考えられる。『まあまた電話してみるか〜。』

    2008-06-19 06:52:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
ピエロを見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。