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怪奇日食
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31:
パル◆ykK1Oe9LjQ
【あなたは今、当たり前に物を食べたり、呼吸をしたり、歩いたりしていますね?それがもし、自分の身体に合わなくなった場合どうしますか?
この何世紀もの間で人間の寿命は倍近く伸びました。が死を拒否し、生に執着するあまりに精神的、肉体的に弱くなっていると思うのです。
近年増加傾向にあるアレルギーもその一つです。今まで平気だった食べ物、触れていた動物に突然身体が拒否反応を示す。最悪の場合死に致る事もよくあります。人間の応用力は動物で1番でしょう。しかし、この世界の生き物で1番適応能力のない生き物は人間ではないでしょうか?私は適応なくして応用なし。と考えております。】
………くだらないテレビばっかりしやがって。訳のわからない心配をするより、嫁の浮気の心配でもしとけっつーの。俺の苛立ちは増えていく一方だった。ホテルの部屋で一息ついた後、今夜は飲み明かす事に決め、俺は22階にあるラウンジに向かった。2008-03-07 03:20:00 -
32:
エレベーターに乗りながら鏡を見て、よれたスーツやネクタイ、身だしなみを整えた。ラウンジはちょうど開いたばかりでボーイが爽やかな笑顔で迎えてくれた。だが今は逆にうっとおしいだけだった。『いらっしゃいませ。お一人様ですか?』『あぁ。』
『こちらの御席へどうぞ。』
俺はバーテンダーにジンを頼むと、煙草に火をつけた。2008-03-07 03:31:00 -
33:
PARCO◆ykK1Oe9LjQ
酒を飲みながら今日一日を振り返っていた。俺の方程式で計算すると、会社の不満×泥棒=退社になるんだな。と思ったら笑いが止まらなかった。グラスを拭きながらバーテンダーが話しかけてくれた。『お客様、何かいい事でもあったんですか?』
『ん?いいこと…か笑。そうだな、自分に嘘をつかなかった笑。小学生なら100点じゃない?社会人だと0点かもな笑』
『そんなことはございません。それはとても大切な事です。そういう人は今の時代生きにくいかもしれませんが…。皆そういう人になりたいんじゃないですか?』2008-03-12 05:57:00 -
34:
名無しさん
あげ
2008-03-13 16:37:00 -
35:
俺はため息をついた。『なりたい……か。でもならないよな。誰だって損はしたくないし。』
『損を平気で出来るのは、男にとって憧れですよ。』
単純に嬉しかった。少し酒も入ったせいもあり、ニヤニヤ笑った顔が止められなかった。
トイレに行こうと思いバーテンダーに場所を聞いた。『入り口手前の右側になります。』席を立つ拍子に足元がふらついた。2008-03-14 02:19:00 -
36:
目の前に赤色が飛び込んで来た。『イテッ』俺は赤色に額をぶつけた。『大丈夫ですか?』
どうやら胸に頭をぶつけたようだ。『すいません。』
『いえいえ』青年は意外にも爽やかに対応してくれた。ピアス、茶髪、赤いダウン。青年はこの場所にはそぐわない格好をしていた。2008-03-14 03:47:00 -
37:
軽く会釈をし、俺はトイレに向かった。てっきり絡まれるかと思った。見た目で判断しちゃいけないなとつくづく痛感した。
戻ってくると、カウンターの俺の席の隣に女の人がいた。知り合いではなさそうだった。色んな事があった為か、今日は一人で呑みたい気分だった。関わらないようにしようと思い、なるべく目を向けないようにした。
『クスクス』
笑い声が聞こえた。ちょうど三杯目を呑み干した所だった。2008-03-15 03:55:00 -
38:
などと思いつつも、今日あった事を一通り話した。それから意気投合し馬鹿な話しから、互いの職場の話しまで2時間ぐらいは話をした。由美という名前だった。『今日はここに宿泊してるんですか?』 『えぇ。よかったら部屋で呑みません?』全く……何もされないと舐められているのか、本気で誘っているのか、どっちにしろ大胆な女だ。少し悩んだ揚げ句『じゃあ一旦部屋に戻って……ブーブーブー』警察から電話が来た。
2008-03-15 05:35:00 -
39:
ちょっと電話をしてくると由美に言い、ラウンジの出口手前で電話を出た。『はい、』『あっ?坂月さんですか?』『そうですけど、また何かあったんですか?』『いえ……その逆なんです。』『ん?逆ってどういう事ですか?』『……結論から申しますと誰もあの部屋には侵入していません。』『はい??』頭が混乱した。だが、確かに犯人は見ていない。『電気系統の誤作動、水漏れという判断にいたりました。』『ちゃんと捜査したんですか!?目撃者もいたんですよね?』『ええ、短時間かと思われますが、指紋、痕跡、付着物、荒らされた形跡なし、取られた物なし、壊された物なし。目撃証言は近所の子供が母親に言ったものなんで決定的とは言えませんでした。』 『つまり……勘違いと?』『はい……ですが、あの状況なら勘違いされても致し方ありませんよ。何もなくてよかったじゃありませんか。』『そう……ですよね。ありがとうございました。』『また何か有りましたらいつでもご連絡下さい。あと、マスターキーは管理人さんに返しましたし、家はもう入れますんで。』
喜ぶべきなんだろうけど、何だか残念というか、肩透かしを喰らった気分になった。カウンターに戻る頃には酔いは完全にさめていた。2008-03-15 05:56:00 -
40:
由美の誘いも魅力的だったが番号だけ交換して、自宅に帰る事にした。もう一度部屋の点検をするためだ。見落としがあるといけないしな。別れ際に由美に言われた一言に違和感を覚えた。『坂月さん、明日は皆既日食だったってご存知でした?』『あぁ、今朝のラジオで聞いたよ。』『何だか一週間前から事故や事件が多発しているみたいだけど、何か関係があるのかしら?』『どうだろう。満月の日に事故や事件が多いのは、血液が海の満ち引きのように頭に血が溜まりやすいとか、満月そのものに太古の野性を蘇らせる力があるとか、、ちょっと決定打にかける理論ばかりだよね』(俺の今日、一日は皆既日食と関係があるのか?事故に……事件……)『そうよね。あと、一部の地域では死者が蘇る日なんて聞くけどクスクス』一瞬固まってしまった。この女は本当に表情を読むのが上手い。『………意地悪ばっかりしてるからフラれるんじゃないのか?』『クスクス、気をつけます。あなたも……気をつけてね』『…全く』由美が不敵に笑うと同時に俺はラウンジを出た。
家に着くと時計は10時を指していた。2008-03-15 06:20:00