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6:
「由佳こっから出たいな」
(あぁ、こいつの名前由佳だったな。バカな女)
自分を名前で呼ぶ女ってバカそうで嫌い
そんな女を相手にしてる俺も相当いかれてる2005-05-28 08:28:00 -
8:
先にシャワーから出て来た由佳が俺にキスをしてきた
舌が絡み合う
この女を抱くのは何回目だっけ?乳房を舐めると由佳が大袈裟なあえぎ声をあげる
「律…好き」2005-05-28 08:30:00 -
10:
でも俺は決して好きでもない女に「好き」という言葉は発しない。生まれてこの方言った記憶がない俺は一度も誰も好きになった事がないだけだ。
この女は何を思って俺の名前を呼び俺の事を好きと言っているんだろう?2005-05-28 08:31:00 -
11:
腰を振りながら妙に冷めている自分がおかしい。
「気持ちいいょ律。律も気持ちいいの?」
由佳は俺が笑みを浮かべたのを感じていると勘違いしている
確かに気持ちいい。
だからする。
それだけでいいじゃないか?2005-05-28 08:33:00 -
15:
♪♪♪♪
「あ、隆志からだ。もしもし?おぅ。まじで?わかった今から行くわ」
一人芝居完了
「悪い由佳。隆志が急用で話があるからって言うから俺行かんと」「え〜?」
「本間ごめん。また遊ぼうな。時間までゆっくりしときな」
由佳に優しくそう言いキスをした由佳は不満そうだったが納得して俺を送り出した2005-05-28 08:36:00 -
17:
「はいー?」
「もしもし律?今何してる?」
「何も。飲みにでも行こうかと。あやは?」
「私、今仕事終わったんやけど遊ぼうょ」
思い出した
キャバ嬢のあやだ。2005-05-28 08:38:00 -
18:
結局俺は朝まで、あやと飲みあやの家に泊まった
裸で気持ち良さそうに寝てるあや頭が痛い飲みすぎだ
さすがキャバ嬢
酒が強い 携帯を見ると着歴が埋まっていた2005-05-28 08:39:00 -
22:
俺の親ときたら表向きは幸せな家族を演じているが
おやじは外に女を作り
妹は優等生ぶって援交
お袋は何も知らない振り気づかな振り
俺の女好きはきっとおやじ似だ。2005-05-28 08:43:00 -
23:
結婚なんてするもんじゃない
お袋はどうしておやじと結婚したのか知らないけど
結局しがらみだけで家庭を築いていかないと行けなくなっている
俺はごめんだ
息苦しく生きたくない2005-05-28 08:44:00 -
29:
携帯を見ながら歩いてた俺は何かを蹴飛ばした
携帯だった
誰かが落としたんだろ
俺はそれを拾って中身を見てすぐ捨てようと思ってた
でも何故かあの時捨てずに持っていた2005-05-28 08:51:00 -
30:
女の携帯だ
プロフィールを見る
坂下風香 0908524…
携帯俺派手に蹴り飛ばしてしまったけど壊れてないよな?
自分の携帯からその携帯の番号にかけてみた
♪♪♪
あ。壊れてない2005-05-28 08:52:00 -
31:
一時間ぐらい過ぎた頃にその拾った携帯に電話がかかってきた
【公衆電話】と出ていた
「あの!私、坂下風香って言うんですが携帯落としてしまったみたいで…」
「道端で拾いました」
「すいません!ありがとうございます。あの取りに行きないんですけど今どこにいますか?」
「えっと…みなみやけど持って行きましょうか?俺車やし」
「いいんですか?」2005-05-28 08:53:00 -
32:
俺は可哀想な携帯を届けてあげる事にした
俺は優しい
ついでに携帯の持ち主の声が可愛かった笑
どこまで行っても女好き
病気みたいなもん
男はみんなこんなもん2005-05-28 08:54:00 -
35:
「わざわざ、ありがとうございました!」
「どういたしまして。はい、これ」可愛らしい声が放つ敬語がすごく新鮮だった
この時はまだ風香が俺の人生観を変えるなんて想像もしていなかった2005-05-28 08:57:00 -
36:
俺は携帯を風香に渡してすぐ帰った
十分後、俺の携帯が鳴る
「もしもし、あの着信があったんですけど」 風香の声だった
「あ、俺。さっき携帯届けた。携帯蹴飛ばしてしまったから壊れてないか確認の為電話したん」 「あ〜そうだったんですか。ありがとう」
「あの、また電話していい?」
「…はい!」2005-05-28 08:58:00 -
37:
この日から俺と風香はたまに電話でしゃべる仲になった
俺は用件以外の電話はあまり好きじゃなかったが風香とはたわいもない会話をした
バイト先での話
最近見た映画の話
飼っている犬の話2005-05-28 08:59:00 -
40:
相変わらず俺は家にもろくに帰らず遊びほうけていた
女は沢山寄って来たしメモリーの名前も順調に増えていった
でも最近虚しさが一向に増してくる
風香との1日数分の電話がいつのまにか俺の癒しになっていた2005-05-28 09:01:00 -
41:
でも俺は風香に会おうとまではしなかった
なぜ?何でだろう?
わからない
風香を俺の周りの軽い女達と一緒にしたくなかったのかもしれないどっちにしろ俺みたいなとあんまり関わらない方がいい
「もしもし夏希?今から家行ってもいい?」
ほら俺はろくでもない遊び人だし2005-05-28 09:02:00 -
42:
久しぶりに家に帰った
我が家は冷戦中
アメリカとロシアもびっくりだ
この家の人間はあたかも自分を盲目かの様に生活をしている
いや全て見えないわけじゃない
見たくないものだけ見ないで済む都合のよい盲目
「おかえり律ご飯は?」
笑顔がひきつっていますよ、お母さん!2005-05-28 09:03:00 -
43:
無性に風香に会いたくなった
「もしもし風香?」
「あ〜律君こんな時間に珍しいね」
「そっか?あのさ…飯…食べにいかへん?」
「今ちょうど家でご飯作ってた所」「そっかぁ。じゃあまた誘うわな」
「うち食べに来る?」
いきなりのお誘い2005-05-28 09:04:00 -
44:
風香と出会って一ヶ月が過ぎていたが会うのはあれ以来
俺らしくもなく妙に緊張した
車で風香の家に向かいインターホンを鳴らした
風香がドアを開けるといい香りがした
「ビーフシチュー作ってたんだ」風香が八重歯を見し笑う2005-05-28 09:05:00 -
47:
温かく汚れを知らないっていうか何でも笑顔で受け入れてくれるような母親のような…
ん?母親?
俺はマザコンか!!
何にしろ俺は風香と話していると妙に落ち着いた俗に言う
【癒し系】ってやつだ2005-05-28 09:08:00 -
49:
「律君って毎日何しているの?」えっと…毎日色んな女とっかえひっかえ遊びまくりやりまくりです!…な〜んて!
「何してるかなぁ?風香は?」
答える答えがない
俺には何もないんだなぁ…2005-05-28 09:10:00 -
50:
「律君ってぱっと見、冷たそうやけど本当はめちゃ優しいよね」
言われ慣れてるけど何故か風香に言われると照れる
「そうかぁ?」
「うん!だって私の話にこにこして聞いてくれるし。ほら!携帯だって届けてくれたし」 ごめんなさい。
下心ありありで届けました…2005-05-28 09:15:00 -
51:
「ごめんね私の話ばっかして。律君の話も聞きたいわぁ」
「…」 俺の話…?
話す俺の話なんて何もない
散々女をバカにした発言を繰り返してきたけど
俺も結局同様、外面だけで中身がないしょーむない人間だ2005-05-28 09:16:00 -
53:
帰りの車の中
俺は連れの圭介に電話をした
家で暇している様子で俺は圭介の家に向かった
圭介とは昔からの悪友
俺と一緒で外見が良く何もしなくても女は寄って来た
昔は良く一緒に遊びまくっていた何人切り出来るかくだらない賭けなんかもしてた
最近は一緒につるむ事がなくなっていた2005-05-28 09:18:00 -
54:
圭介の部屋に入ると俺は目を疑われる事になる
女と一緒に写っている写真の数々…しかも今まで圭介が連れていた派手なタイプな女とは違う地味な女…
風香さんじゃないですか!2005-05-28 09:19:00 -
55:
「これ圭介の彼女?」
「おぅまぁな」
圭介が俺にビールを差し出しそう言った
「お前、女の趣味変わったなぁ」「女は顔じゃないって気付いたんやって。この年になって遊びまくってても仕方ないやろ!お前もそろそろ特定の女作って落ち着いたら?」2005-05-28 09:20:00 -
56:
「特定の女ね〜んで今彼女はどこ行ってんの?」
「実家帰ってやるわ」
圭介君、君騙されてますよ?
俺今まで君の彼女とビーフシチュー食ってましたけど!?
何て汚く小さな実家なんでしょう!2005-05-28 09:21:00 -
58:
俺に中身がない?
けっこーけっこー何とでも言ってくれ
俺は自分に嘘はつかない
圭介は幸せそうだ
その顔がむかつく
「お前幸せそうだなぁ」
「妬んでんかぁ?」
いや、哀れんでます2005-05-28 09:23:00 -
59:
「やっぱ真面目で尽してくれる女の方がいいぞ!料理うまいしな」真面目?
うーん俺を遊び人と名前をつけるなら風香は詐欺師ってとこか
確かにビーフシチューはうまかった…2005-05-28 09:24:00 -
60:
携帯が鳴る
【麻美】
よし出動しますか!
圭介に罪はないが一緒にいると優しい人間になってしまう
風香の事は俺が何言う事でもないむしろ圭介が幸せなんだからいいのかもしれない
面倒くさい
これが本音2005-05-28 09:25:00 -
61:
風香にちょっとでも気持ちってものが入っていた自分がむかつく
「俺行くわぁ。お前の幸せ話聞いてたら脳みそ溶けそうやし」
「また女?」
「中身すっからかんやけどべっぴんの」
「お前いつか刺されんで?」2005-05-28 09:26:00 -
62:
問題です!
気持ち入りまくって騙され
ボロボロになって死んだ様に生きるのと
遊びまくって遊びまくって刺されて死ぬとどっちがいい?
究極の選択です!
俺は聞くまでもないでしょ?
もちろん後者を選ぶさぁ!2005-05-28 09:27:00 -
63:
何回も風香からの着信があった
俺は取らない
何の用事だ?
まさかこの間のビーフシチュー代を払わらないと駄目なのか?
俺だって血が通っている
連れの女を何とかしようと思わない
それ程女に困ってもないし2005-05-28 09:28:00 -
65:
遊びまくっている奴程
本気の恋愛がしたいとか言うけど俺には良くわからない
可哀想?
騙すぐらいなら騙されて傷ついた方がいい
良く聞く言葉だけど
あんまりどういう意味か理解出来ない2005-05-28 09:30:00 -
68:
ある日俺は圭介に居酒屋に呼び出された
あんまり乗り気ではなかったが
その日は女と遊ぶテンションでもなかった
先に居酒屋に到着してビールを頼み圭介を待った
15分ぐらいして圭介登場
…おまけもついて来てた
風香だ…2005-05-28 09:33:00 -
69:
そりゃまずいょ圭介君
反則技でしょ?
すでに降参です
「律〜俺の彼女。京香」
「初めまして京香です」
あ〜はいはい初めましてね
そりゃそうだ
さすが詐欺師!
どんなハプニングも顔色変えずに乗り越えていかんとな!
…ん?2005-05-28 09:34:00 -
71:
「お前何ぼ〜っとしてんの?」
「え、いや、京香ちゃんって兄弟いたりすんの?」
「いますょ!双子の姉が」 そう言って彼女は携帯の画像を見せてくれた
「そっくりでしょ?圭介でもたまに間違うんですょ」
「あ〜風香ちゃん?しゃーないやろ似過ぎやろ!」2005-05-28 09:44:00 -
73:
ん…?
ほっとした?
俺は勝手に勘違いをして
風香を着拒否の刑にしてた…
「何?お前風香ちゃん知ってんの?」
「いや、ちょっと…」
「俺の彼女の姉ちゃんやねんからな!変な真似すんなよ!?」2005-05-28 09:46:00 -
77:
「何してるん?私何か律君に嫌われるような事したんかなぁ?何回も電話したんょ?」
風香が買い物袋をぶら下げて泣きそうな顔をしている
「俺…」
「ビーフシチューまずかったから?」2005-05-28 09:50:00 -
78:
俺は風香の作ったビーフシチューを食べながら誤解していた事を話した
圭介の事
京香ちゃんに会って初めて双子だって知った事
「ごめん」と謝る俺に
「そうだったんやぁ良かった」
と風香が笑った2005-05-28 09:56:00 -
80:
「…ごめんなさい」
え?ちょっと待って?
俺、今断られた?
「私好きな人がいてるの」
「え?冗談やって!ごめんごめん」
「え?冗談?あはは、そうだよね」
「んで好きなやつってどんな奴なん?風香やったらいけると思うで」2005-05-28 09:58:00 -
84:
俺は振られた事がショックで一層遊びまくった
いやいや
誰がショックだったって?
好きだったわけじゃない
今までにいないタイプだったから興味があっただけ2005-05-28 10:03:00 -
85:
今だって風香と連絡は取っている好きな男っていう奴の相談なんか乗ってやってる
だって
好きやったのに振られたからもう連絡取らないんや
とか思われたくないやん?
かわいい俺…
そっかぁ俺風香が好きやったんや…2005-05-28 10:04:00 -
86:
「なぁ何でお前そんなかっこ悪いの?」
圭介と二人。バーで飲んでいる
「はぁ?律お前酔ってんの?」
「酔ってんのはお前やろ?京香ちゃんに」
「はぁ?誰やねんお前」
「だってお前かっこ悪いやんけ一人の女にボケてさぁ今までのガンガン女行ってた圭介はどこ行ってん?」
「何?お前もちゃんとした恋愛したいって思ってるんやぁ」2005-05-28 10:05:00 -
87:
「あぁ?そんなん違うわ。ださいやん。かっこ悪いやん!」
「そーやで。他の男と喋るだけで嫉妬したり、ささいな事でむかついたり嬉しかったり。恋愛はださくて、かっこ悪いもんやねんて」「くさっ!お前」
「くさいなぁ」
ださくて、かっこ悪い恋愛に乾杯!2005-05-28 10:06:00 -
89:
俺のベッドの下にはエロ本じゃなくあ○のりの本が隠されている
何で?
いやいや無理やろ俺が…
もし誰かに言った所で俺は狼少年になってしまう
果てしない自己満だ
ギャップが可愛いだろ?2005-05-28 10:08:00 -
91:
「もしもし?」
「律君!聞いて!?言ってた好きな人に告白されたの!」
興奮気味に風香が言う
「まじで?んで風香何て言ったん?」
チケット返すのか?
キスして一緒に日本帰国か!?
頭が真っ白ってのはこういう事なんだ2005-05-28 10:10:00 -
93:
「大丈夫やって!風香が好きになった奴やろ?間違いないやろ」
「うん…律君に言われたら勇気出たわぁ。ちゃんと返事する!ありがとうね」
…やっぱ嘘
ラブワゴンの中から二人を見つめる俺
行かないで…2005-05-28 10:12:00 -
94:
ここ何日か女遊びをしていない
相変わらず俺の携帯は活動しまくっていた
が俺は活動する気になれなかった風香からの電話で
例のあ○のり男と付き合う事になったと聞いた
「良かったな。頑張れよ」
思ってもない事を言った2005-05-28 10:13:00 -
95:
「律お前何かあったん?」
圭介がうちに来ていた
「あ?何もない。何もなさ過ぎ」「変やぞ?」
「風香があ○のり男と付き合ってんねんて」
「風香って京香の姉ちゃんの風香?何?律、風香ちゃん好きやったん?てか何?あ○のり男って」2005-05-28 10:14:00 -
96:
「好き?お前に何がわかるねん!先にワゴンから降りて一緒に帰国したくせに。俺は関ちゃんか?何年旅しなあかんねん!?」
「…意味わからんけど好きやったら頑張ったらいいやん。ほら、関ちゃんだってゆうかと長い旅の末、幸せになったやん」2005-05-28 10:15:00 -
98:
圭介が俺をクラブに引っ張り出した
久しぶりだ
雑音にしか聞こえないベース音
「律!何してたの?ずっと電話してたのに」
由佳が俺を見つけて寄って来た
面倒臭いやつに見つかった
「あぁ悪い最近忙しかってん」
お前はいったい俺の何だ?2005-05-28 10:17:00 -
100:
「お前の女?律も相変わらずやな」
「いや何回かやっただけやで最近お前はどうなん?」
「最近なぁ彼女は三人だけやで」「三人だけって…面倒臭そう。ばれへんの?」
「純粋で束縛せーへんハニーばっかやからな。ばれへん!若いんやし遊べる時に遊ばんとなぁ」2005-05-28 10:19:00 -
101:
さすが尚!
やっぱ男はこうでなくちゃなぁ!男は遊んでなんぼ!!
危ない危ない圭介に脳みそ汚染させられる所だった
圭介はきっとアレを使い過ぎて使用不可能になっているんだ
だから俺まで落ち着けと…
まだガンガン使える俺が羨ましくてそう言ってるに違いない
俺は精子の一滴が枯れ果てるまで遊ぶ!!2005-05-28 10:20:00 -
103:
俺は一人でいるのが嫌いだ
常に誰かと一緒にいたい
決して寂しがり屋ってやつではない
誰でもいいんだ女でも男でも家族でもワンコロでも
ただ女が常に寄って来る
側にいる
女が俺を求め俺を必要としてる
必然的な事
ただそれだけ2005-05-28 10:23:00 -
104:
ある日由佳に買い物に付き合わせられた
女の買い物は長い
「これとこれ、どっちが似合う?」どっちでもいいんじゃない?
と返事をすると
「ちゃんと選んでょ」と怒る
こっちの方が似合ってるょと言っても
「え〜私はこっちの方がいいと思う」と答える2005-05-28 10:24:00 -
106:
嫌な予感がしたんだ
俺の予感は細木数子より当たる
「おい!律!何してんだ?」
フィッティングルームの前 由佳が試着するのを服を持たされて待っている
女連れの尚だった
いや違うぞ?
俺が試着するわけじゃない
女装が趣味でもない2005-05-28 10:26:00 -
107:
「お前も買い物?」
尚の隣にぴたっと寄りそっている女…
風香の姿がそこにあった
風香の兄ちゃんが尚?
似てないな…
「俺の彼女。風香」
彼女??
風香が付き合っている男って尚?キングオブ遊び人の尚?2005-05-28 10:27:00 -
108:
この風香もあの風香?
実は三つ子とかいうオチ?
「律〜!色違い取って!」
フィッティングルームの中から由佳が叫び俺は我に返った
「じゃあ俺ら行くわ。お前も彼女と一緒だったんやな律がそれ買うんかと思ったわ」
と尚は笑い風香を連れて行った2005-05-28 10:28:00 -
109:
呆然と二人を見つめる俺に
風香は振り返り
《電話するね》
とジェスチャーで合図した 本物の風香だ
何でよりによって尚なんだ?
何でわざわざ風香なんだ?
尚ならいくらでも女はいるのに…2005-05-28 10:29:00 -
111:
その夜風香からの電話で会いたいと言われた
近くのファミレスに入った
「今日びっくりしたぁ律君と尚君知り合いだったんやね」
「俺もびっくりしたわ風香が尚と付き合ってるなんて」
「世間狭いね〜」
狭すぎだろ…2005-05-28 10:30:00 -
112:
「で、尚君どう思う?どんな人?あんまり自分の事話してくれないからさぁ。ほら尚君忙しい人だしなかなか会えないし」
「忙しい?」
「尚君バイト二つもしてるやんかぁ?大学の学費自分で稼いでて。」2005-05-28 10:32:00 -
113:
あいつはプーですけど…
俺と同じで実家が金持ちで
どっちかと言ったら大学にもろくに行かないで親に出してもらってる学費無駄にしている方ですよ…「だから、いつも疲れてるみたいだし」
元気いっぱいですよ?
アレの方は特に2005-05-28 10:33:00 -
114:
「でも、すごく優しくて。私、尚君に何してあげれるかなぁ?」
優しい?
当たり前だ
尚はキングオブ遊び人なんだから答えは…
Aの風香さんは騙されている!
ファイナルアンサーだ!!2005-05-28 10:34:00 -
115:
「風香…あんな、尚は辞めとき」「え?何で?」
「何でって何でも。尚は風香が相手出来るような奴じゃないし」
「どういう意味?」
「だから、尚に風香は向いてないって」
「そんなん、わかってるよ!私と尚君が釣り合ってないって。でも律君なら応援してくれると思ったのに!!」2005-05-28 10:35:00 -
117:
ほっとけほっとけ!
騙される事も人生勉強!
あんな純粋なのに可哀想やろ?
飽きたらポイ捨てやぞ?
男を見る目がない風香が悪い
いいのか?あの子が泣く姿見たくないやろ?2005-05-28 10:37:00 -
119:
「尚?今どこ?」
尚がクラブにいると聞いて俺も向かった
見つけた尚の横には違う派手な女「お〜律!こっち」 「話あんねんけど」
「どしたぁ?」
「あのお前の女の風香いてるやろ?あいつと別れたって欲しいんやけど」2005-05-28 10:40:00 -
120:
「は?何で?あいつお前の女なん?」
「違うけどあいつお前が相手するような遊んでる女ちゃうやん?お前に本間惚れてる感じやし」
「どしたんお前?真面目ぶって。大丈夫やって上手くやってるし!ばれへんって言ったやろ?」
「いいから。別れろって」2005-05-28 10:41:00 -
121:
「何熱なってんか知らんけど風香は俺の女やで?お前にごちゃごちゃ言われる筋合いないし」
「…風香泣かすような事あったらお前殺すからな」
俺はそう言い捨ててクラブを後にした2005-05-28 10:43:00 -
124:
俺はどうしてしまったんだ?
キャラ違ってるやん!
いつもクールで外面だけがいい遊び人律じゃなかったんか?
お袋にも
「なんか律、目が優しくなった」
なんて言われる始末2005-05-28 10:46:00 -
125:
風香の事が気になって
気になって頭から離れない
携帯が鳴るたび風香からじゃないかと期待する
期待は裏切られる
罪もなく俺に電話をかけてきた奴はむかつかられる2005-05-28 10:47:00 -
126:
意味もなく何度もセンター問い合わせをする
新着メールはありません
何度もメモリーから探しだし番号を発信させようとする
ボタン一つがどうしても押せない
手が止まる2005-05-28 10:48:00 -
130:
どれくらいいらんかと言うと
タクシー乗るとくれるティッシュぐらいいらん
鞄なんてもってない
どこに入れるんだ!
あと、毎日はえてくる髭ぐらいいらん
毎日剃るの面倒くさいっての!
俺は髭が似合わないし2005-05-28 10:53:00 -
132:
「お前、アホ!あいのりが女連れておるやろ!風花は純粋ハニーの役員なんだ!」
はい。頭パニック
「はぁ?律何言ってんの?京花〜風香ちゃん!こっちこっち!」
あぁ世界の終わりだ
ノストラダムスの予言は忘れた頃にやって来た2005-05-28 10:54:00 -
133:
風香が俺の存在に気づいて気まずそうな顔をした瞬間
視線は俺をこして奥にいる尚に注がれた
違うんだ!
実は尚も双子なんだ!
もしくわドッペルルンガーだ!2005-05-28 10:55:00 -
137:
「誰この女?」
尚の女が言う
お前が誰なんだ!
「私、尚君の彼女だけど」
「え?はは冗談やろ?尚こんな地味な女相手してんの?」
俺は初めて女に殺意を抱いた
この女の不細工な顔を化粧でも修復できない様にしてやりたい2005-05-28 10:59:00 -
138:
「尚君?何か言ってょ。私はただの遊び相手やったん?」
風香は半泣きだ
「あぁ〜!面倒いなぁ。やっぱり真面目な女は俺無理や…」
尚が喋り終わる前に俺はもう手が出ていた
「お、おい!律!!」
「痛っ…何すんねん!!」2005-05-28 11:00:00 -
140:
あぁ…かっこ悪い俺
あそこで尚をぼこって
「風香に二度と手を出すな!」
ぐらい言っていたら
びしっと決まっていたのに
反対にぼこられてボロボロの俺2005-05-28 11:02:00 -
142:
「律、大丈夫か?」
圭介が俺を覗きこむ
「あぁ」
全然大丈夫じゃない
すげーすげー痛い!
だいたい大丈夫か?じゃないだろ助けろよ!
男の友情もこんなもん2005-05-28 11:04:00 -
143:
きっと圭介が殴られていても俺は助けないだろ
痛いのは嫌やし
やっぱり自分が一番かわいい
きょうびそんな熱い奴はあんまりいない
はぁ俺は何をしてんだ2005-05-28 11:06:00 -
144:
「律君…痛い?」
風香が心配そうに言った「大丈夫大丈夫」
「私…ごめんなさい。尚君の事、律君忠告してくれてたんだよね?それなのに私…ごめんね。でもさっき嬉しかった。ありがと」
風香が泣いていた
「風香…好きです。ずっと好きやった」2005-05-28 11:10:00 -
149:
しかばね状態って言うのはこういう状態なのか?だいたい、しかばねって何だ?
動物か?しかの仲間か?俺はしかなのか?
食い物か?
それ、うまいのか?2005-05-28 11:16:00 -
150:
はぁ〜
昔良くお母さんに言われました
『ため息つくと幸せ逃げるよ』
ため息ってのは幸せじゃないからつくもんじゃないんか?
言葉ってのは矛盾している
謎だ2005-05-28 11:17:00