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たった一つの物語。
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1:
蘭
あたしは、あなたが全てだった。
あたしには、あなたしかいなかった。
2007-10-19 01:49:00 -
9:
蘭
―その日のあたしは、自分が世界で一番不幸な人間だと思える程、堕ちていた。「何してんの?」
今にも、川に身投げしそうだったあたしに、誰かが声をかけてきた。
「うっさい。死ぬねん。ほっとけ。」
堕ちていたせいで、やたらフテこかったあたし。2007-10-19 02:36:00 -
10:
蘭
「死ぬとかきっしょ!」
いきなりそぅ言われ、あたしは頭にきて、振り返ると、そこにいたのがハルヒだった。
「きっしょとか、お前みたいなホストに言われたないわ。つか、ほっとけや。」
イライラして、暴言をはくあたしに、ハルヒは負けじと言った。2007-10-19 02:39:00 -
11:
蘭
「はぁ!?お前みたいなホストって何やねん。お前も、キャバか風俗かなんかやろ?頭アホみたいに盛りやがって。俺、お前よりは確実、マシやしな。」
なんやねんコイツ!
それが、あたしがハルヒに感じた、最初の印象だ。
「てゆーか、あたしの気持ちも知らんくせに、いきなり何やねん!風俗やからってなめとった男でも関係なくしばいてまうぞ!!」2007-10-19 02:44:00 -
12:
蘭
「なんや、そんだけ元気あんなら死ぬ必要ないやん。」
そぅ言って笑うハルヒ。
あたしは、呆気にとられた。
「自分まだ若いやろ?何か辛い事、あったんは見てた分かるよ。でもな、何も死ぬ事ないやん?人間生きてたら辛い事だって、ぎょーさんあるて。現に俺かてな、今日一組も客呼べんくてかなり落ち込んでんね。」と、しみじみいうハルヒ。2007-10-19 02:48:00 -
13:
蘭
「は?」
あたしが、困ったよぅに言うと、ハルヒはあたしの肩をくみ言った。
「まぁ、聞いてや。ホンマな今日は最悪やねん。客は呼べんし、家出る時に、彼女と喧嘩して、暴言はかれるし、家帰って来んな!って言われたしな。」
「あんた、ホストやのに彼女おるとかバラしてえぇん?」2007-10-19 02:53:00 -
14:
蘭
「……!!」
一瞬、しまった!って顔をしただけで、ハルヒはニコッと笑った。
「俺らだけの秘密な。」
ハルヒがそぅ言った瞬間、あたしは笑った。
「バカやろ、あんた。」2007-10-19 02:55:00 -
15:
蘭
「あんたちゃう、ハルヒや。春の日って書いて、ハルヒ。自分は?」
「ヒカル。輝くって書いて、ヒカル。」
「ヒカルか。よし、ヒカル!飲みに行くぞ!」
ハルヒに腕を引っ張られ、あたし達は歩き出した。2007-10-19 02:57:00 -
16:
蘭
「飲みに行くって…ホストに?」
腕を引っ張られながら訪ねると、ハルヒがこちらを向いて言った。
「ちゃう、ちゃう!ホストなんかおもんない!俺の行き着けの居酒屋や!」
ホストのくせに、ホストなんかおもんないと、言いきったハルヒが、むしょうにおかしくて、あたしは歩きながら笑い続けた。2007-10-20 02:37:00 -
17:
蘭
小汚い居酒屋に、着いた時には、あたしの中にあった嫌な気持ちは無くなっていた。
「で、ヒカルはなんで死のうとしてたん?」
枝豆をつまみながら、真剣な顔してハルヒが言った。
「んー…3年、同棲してた彼氏と親友に、裏切られた。」2007-10-20 02:41:00 -
18:
蘭
「信じてたのに、彼氏はあたしより親友を選んでん。風俗してる女は、結婚対象に見えへんのやて。3年も一緒におったのに……。」「ヒカルはなんで、風俗したん?」
「……あたし、夢があってな、小さいくてもいぃから、自分の店持ちたいんよ。そのために、手っ取り早く金稼げるのが、風俗やってん。だから。彼氏は…その事、理解してくれてた筈やってんけどな…。別れ際に、「汚い」って罵られたわ…。風俗ってそんなあかんのかな…?やってなかったら、今もあたしと一緒に、おってくれたんかな?」
2007-10-20 02:48:00