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ヨッチャン以下
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1:
あや
「あやーっ!ヨッチャンイカ!あやはムニャムチャしてんの好きやもんなぁー!」
目を閉じれば何故かそんなズッート昔の話…。だけどその頭に流れた言葉を今でもリアルに覚えている。本当に何故かふとした時に聞き覚えのない声とその言葉が頭をよぎった。
「ヨッチャンいかって…ムニャムチャって何やねん…意味わからんし…。好きって…。ウチ酸っぱいもん嫌いやし…ヨッチャンいかって…。ないわ…」2007-10-17 05:05:00 -
2:
あや
先「はぁーい!今日はお母さんの顔かきましょうっ!お家帰ってプレゼントしようね!」
そう叫んだ先生は決まって窓際に座る私を一度チラっと見た。
そして私の机に付きっきりになり、私に一生懸命に叔母の顔を思い出して書けと言った。2007-10-17 05:11:00 -
3:
あや
眉毛の上と、鼻の下にあった大きなイボホクロ以外は何の特徴もない叔母…。いつもミミズのような糸線上の目と鼻と口…その鼻の下と眉の上に大きく黒で丸を書いた。
それがいつも母の日のプレゼント。父の日に叔父にプレゼントはドラえもんの絵描き歌を参考に書いた何よりも酷い絵だった。食べ物にでも見えるそんな汚い絵を叔父も叔母は嬉しそうにうけとってくれた。2007-10-17 05:19:00 -
4:
あや
私の母は元々シングルマザーだったらしい…。
かなり小さい時に別れて以来私は実の母の顔さえしらない…。
母の放り出した家に一人残された私は小さいながらも泣いて助けを呼び、今現在地に足をついて生きている。
生きる生命力…?
生きなアカン義務…?運命…?私はきっと生きなければいけなかったんだ…?分からんし…。でもあの時、隣に住んでいた住民が一週間のハワイ旅行に行っていれば…私は大好きな雲の流れもしらないままお空の星になっていたのかもしれない…。周りの人間の単純な行動や遭遇に恵まれ命を取り留めれる事ができた人間がいる…。私もその一人ヨッチャン以下やん。2007-10-17 05:33:00 -
5:
あや
私を捨てた?落とした?母がどこかに行って以来…。私は母の姉夫婦に引き取られ日々の生活を送っていた。小さいわりには物わかりがよかったのか私の実の母と父ではないって事はよく理解し「まっさん叔父(まさよし)」「きっくん叔母(きくえ)」とあだ名などで呼んだりとしていた。中学へあがった頃、マッサンやキックンにあまり迷惑をかけない程度につまらないヤンチャなどをしたりもした。
2007-10-17 05:40:00 -
6:
あや
マッサンとキックンの間には私の5個上に純という娘がいた。私も小さい時には純ちゃんといいなつき本物の姉のようにしたっていたが私が小学校四年に上がった頃、バイク事故で帰らぬ人になった。純ちゃんはかなりヤンチャ娘で地元ではかなり名前が通っていた人だった。黄色になびく長い髪に小さいながらの私は釘付けになり、大きな憧れを抱いたのを今でも覚えている。年は5つも離れていたが純ちゃんは私を遊びにつれていってくれたり、バイクにもよくのせてくれた。夜な夜な怖い夢を見て泣く私を宥め一緒に眠ってくれた。「彩ぁ〜。髪やったるからおいで。これ100均で買ってん!つけたるわ!彩は本間可愛いなぁ〜」そう言って毎朝学校へいく前私の頭を可愛く結びお花のピンや可愛い飾りをいっぱいつけてくれた。毎日可愛い頭をしてもらい私は胸をはって学校にいく事ができた。
2007-10-18 02:31:00 -
7:
あや
ある日の真夜中、私が眠っている時だった。何か声が聞こえた。「純ぅ〜っっあ゛ぁ〜っ嫌やぁ〜」キックンの声だった。私は目をこすりながら「どうしたぁ〜ん?」とキックンに尋ね近寄った。するとキックンは目から大量の涙を滝のように流し私の腕を引くと痛いぐらいに抱きしめた。「ないてんのー?どっか痛いん?大丈夫?なぁ〜?キックン…?」小さい時は泣く=痛いというイメージがあったから私は必死にキックンの背中をさすった。
2007-10-18 02:40:00 -
8:
あや
一生懸命にキックンの背中をさすってもキックンの涙が止まる事はなかった。「なぁ〜?大丈夫〜?マッサンと純ちゃん呼んでこよか〜?」するとキックンは私の両手をギュッと握り涙を流しながら私の目を見て言った。キ「あや…?純ちゃんがな…」そう言いかけまたドッと涙をながした。私「純ちゃん?純ちゃんがどうしたん?呼んできてほしいの…?カヨちゃんの家いてるんやろ?彩がよんできたろか?」私の言葉にキックンは声を上げて泣き私をさっき以上にきつく抱きしめた。キックンのあまりの涙に何だか私の悲しくなった。そして私は泣きながら「キックン泣かんといて〜泣いたらアカン〜」と言いワンワン泣いた。「ごめんな…彩…ごめんな」そう小声で呟きながらキックンは私の頭を優しく撫でた。
2007-10-18 02:50:00 -
9:
あや
泣きつかれいつの間にか眠ってしまった私はマッサンに起こされ朝目がさめた。窓から入った太陽の光で顔をしかめマッサンを見た。するとマッサンの顔が激しく腫れている事に小さいながら気がついた。「マッサン何か目ちっちゃくなってるで?どうしたん?あっ、昨日キックンがむっちゃ泣いてたねん。」私が言った言葉にマッサンは一瞬顔をそらし自分を少し落ち着かせるように再び私を見て言った。マ「あんな彩…。純ちゃんな…」キックンと同じ所で詰まったマッサンは再び深呼吸をし私の目をキリっと見て話を続けた。「純ちゃんな…死んでしもうてん…」私は一瞬頭にハテナが浮かんだ。首を傾げながら「嘘やろ?」と当たり前の様に言った。するとマッサンは私の手をギュッと引き寄せ私を抱きしめながら「彩…本間やねん…純ちゃんもうおらんねん…。」ブワッと目に熱を感じた。「嘘や!絶対嘘や!昨日一緒に晩御飯たべたやん!お風呂もはいったもんっっ!純ちゃん死んだりしやへんわっ!マッサンのボケ!嫌いやっ!あっちいって!」そう叫び私はマッサンを押しのけ一階にいるキックンの元へ泣きながら走った。キックンはリビングのソファーに腰掛けていた。
2007-10-18 03:09:00 -
10:
あや
キックンの顔を見るなり私は泣きながらしがみついて訴えた。「キックン〜!マッサンが純ちゃん死んだとか嘘つくねん〜怒ってぇ〜!ベロ抜いて〜」そう言った私を悲しそうな顔をして見たキックンは何も言わずに私の手を引き純ちゃんの部屋へと向かった。ドアをあけると寝坊ぐせのある純ちゃんがいつものように眠っていた。「ほら嘘やん〜!純ちゃん寝てるやん〜!なぁ〜キックン!マッサン怒ってぇ〜!」小さい時の私は死ぬ=消えてなくなるものと思っていた。だから普通にベッドに横たわる純ちゃんを見て当たり前のように言った。きっとキックンもマッサンも私のこの無邪気な発言でどれほどの辛い思いをさせた事だろう…。今になっても心がちぎれそうな思いになる…。
2007-10-18 03:16:00