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ヨッチャン以下
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1:
あや
「あやーっ!ヨッチャンイカ!あやはムニャムチャしてんの好きやもんなぁー!」
目を閉じれば何故かそんなズッート昔の話…。だけどその頭に流れた言葉を今でもリアルに覚えている。本当に何故かふとした時に聞き覚えのない声とその言葉が頭をよぎった。
「ヨッチャンいかって…ムニャムチャって何やねん…意味わからんし…。好きって…。ウチ酸っぱいもん嫌いやし…ヨッチャンいかって…。ないわ…」2007-10-17 05:05:00 -
11:
あや
マッサンがまた泣き出した。私はすぐに純ちゃんを起こそうと純ちゃんに触れたその時、指先に走る冷たさに一瞬、私は手を引いた。私「冷たい!純ちゃんめっちゃ冷たいで!キックン!純ちゃん冷たいで!風邪ひいてまうわ!暖かくしぃな!」そう言った私の手を掴んだキックンは再び私に純ちゃんの顔を触らし言った。キ「寝てるみたいやろ…純ちゃん…。でももう純ちゃん動けへんねん…もう起きたりしやへんのよ…純ちゃん死んでしもうたから…」泣きながら私に訴えかけるキックンを見て…。冷たい純ちゃんに触れて私は純ちゃんの死が本当である事を知った。同時にブワッと溢れてくる涙が声になり私は気がくるったように泣いた。「純ちゃーん純ちゃーん」何度も名前を呼んだ。「なに〜?どうたん?彩!」そう返ってきそうな気がして何度も何度も純ちゃんの名前を叫んだ。
2007-10-18 03:31:00 -
12:
名無しさん
めっちゃおもろい
続きお願いします2007-10-19 22:29:00 -
13:
あや
いくら泣いても泣いても現実を受け入れる事がてきなかった私は、純ちゃんが棺桶に入るさいにも泣きじゃくりながらそれを阻止した。「あかーん!純ちゃんそんなんに入れたらあかぁーん!嫌やぁーっっ!あかん!やめたってー!」冷たくなった純ちゃんにしがみつき何度も叫んだ。そんな私を目に涙をためながら抑えつけたキックン…。小さいながらの私の抵抗も虚しく大好きな純ちゃんは小さな箱にスッポリ入ってしまった。
2007-10-21 03:57:00 -
14:
あや
沢山の人が参列するお通夜では私は涙も枯れ果てただ純ちゃんの遺影をみつめていた。少しタレメ気味の純ちゃんが顔をクシャクシャにして笑っている。その遺影には純ちゃんしか写っていなかったが本当の写真は私を背中からギュッと抱きしめて笑っている写真だった。その写真では私も純ちゃんも顔をクシャクシャにして笑っている…。それはマッサンがとってくれた物だった。マッサンが遺影に使う際言っていた。「この顔が純の一番いい顔やから…」そうボソッと言ったマッサンは悔しそうに顔をしかめマッサンを見つめる私の頭を激しくクシャクシャにした…。
2007-10-21 04:06:00 -
15:
あや
初めて経験したお通夜で私は思った。きっとお坊さんのお経など何の意味もない…。誰も聞いていない…。いや…聞ける状態ではなかった…。すすり泣く者…。あきらかな他人行儀な顔をする者…。放心状態の者…。その中でも私の一番の印象にのこっていた者…それは純ちゃんの親友のユキちゃんと…、純ちゃんの彼氏の山ちゃんだった。ユキちゃんは純ちゃんと一緒にバイクにのっていた。だけどユキちゃんは運良く軽い怪我程度ですんだ。気を失い、目が覚めた時にはもう抜け殻になった純ちゃんを病院で見たユキちゃん…。その後院で自殺騒動をおこし、その場にいたマッサンや先生に抑えつけられたられたらしい…。お通夜に来ていたユキちゃんはお通夜が終わっても純ちゃんの側から離れようとはせず、ただ何度も「純…純…ごめんな…ごめんな…」とすすり泣いていた。
2007-10-21 04:22:00 -
16:
あや
純ちゃんの彼氏の山ちゃんは私と同様…。純ちゃんの遺影をジッとただ見つめ、次々に流れる涙を拭く事もしなかった…。ただ体が動けるだけの抜け殻がそこには沢山いた…。
2007-10-21 04:28:00 -
17:
あや
お通夜の参列者も皆帰った後、残った山ちゃんとユキちゃん、そして式場の部屋の隅で一人ポツリと放心状態のまま座るキックン…。そして私…。みんなの視点が満面に笑う純ちゃんの遺影に集まっていた。誰も話さない…。ただジッと時が止まった様に…みんな純ちゃんを見ていた。
「あや…?お前はもう寝ろ…」マッサンが言った。マッサンの言葉に私は首を横に振って答えた。「いや…純ちゃんとおる…」するとマッサンはフゥーと息をはくと私の頭を撫で、外へとでていった。2007-10-21 04:41:00 -
18:
あや
最後に時計を見たのは11時…。ずっと純ちゃんを見つめていた私はいつの間にか眠ってしまっていたらしい…。そして夢を見た…。その夢は十年以上経つ今も鮮明に覚えている…純ちゃんの夢…
いつもの朝だった。学校の制服を来た私がポツリと鏡の前に座っている。そして純ちゃんの声が聞こえた。「あやは本間かわいいなぁ〜。髪もっとのばしたらもっと可愛くなんで!」鏡には私の後ろで笑う純ちゃんがいた。純ちゃんが死んでしまった事もしらない様子の私は鏡に写る純ちゃんを見てニコニコ笑っていた。そして鏡ごしに写る純ちゃんは私にこう言った「ごめんな〜あや…滑り台あるお風呂いかれへんかって…」純ちゃんがそう言った後私の頭から髪飾りがポロリと落た。拾い上げた私が再び鏡をもうそこには純ちゃんの姿はなかった。「純ちゃん!純ちゃん!?」叫びたいのに声がでない…そして鏡に写る私のさっき写った顔のまま笑っていた。そして何故か私は涙だけながしていた…。そんな怖い夢に私は慌てて飛び起きた。ふと…顔に手をあてると目尻から次々に涙が溢れていた。そう…私は眠りながら泣いていた…。2007-10-21 05:00:00 -
19:
あや
フゥーと息を吐き私は外へでた。空は薄くブルーがかり、少し冷たい風をふいた。そして夢が夢である事を強く願い、私は式場に入った。でもそこには何時間か前に見た光景がそのままで私の目に飛び込んできた。「夢ちゃうんや…本間に純ちゃんおれへんくなってもうたんや…」心の中で呟き純ちゃんへと近づいた。そして棺桶の小窓を少しあけ純ちゃんの顔を覗きこんだ。そこにはいつになく真っ白の純ちゃんが眠っているように目を薄くとじていた。
2007-10-21 05:09:00 -
20:
あや
朝を迎えてもやっぱり純ちゃんは目をさまさなかった。
…純ちゃんとお別れして少しの月日がながれ私は中学生にあがる入学式の前夜の事…意識てきに伸ばし胸の下まであった髪を私はマッサンやキックンには内緒で黄色にそめた。何度も何度もブリーチをかけた髪は原型がないほどに痛んだがそんな事私にすればどうにでもよかった。入学式当日…私は用意された自分の制服は着ず純ちゃんの制服に腕をとおし、ルーズソックスをはいた。少し腕丈が長かったがそれがちょうどになる事を想像し少し笑って鏡を見た。「純ちゃんみててな。あや頑張るから!」そう心の中で呟き私はカバンを持ち下へとおりた。2007-10-22 00:51:00