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Doll
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1:
周
一冊の黒い本。
表紙には、金色の文字で、【黒魔術】としか書かれていない。僕は、逸る気持ちを抑え、一ページ、一ページゆっくりと捲る。そして、何十ページ目かに差しかかった時、僕の手はそこで止まった。
【死者を生き返らせる方法。】
2007-10-17 03:56:00 -
13:
周◆xegyqfHexs
早速、用意する為に、僕は動き出した。彼女が、身に付けていた、ブレスレットと、彼女の母が、僕の為にと、少しだけ分けてくれた遺骨を、テーブルの上に置いた。一番問題なのは、彼女の魂を、この世に、留めておく為の器。つまり、綺麗な肉体。どぅやって、手にいれよぅか……。
2007-10-17 06:53:00 -
14:
周◆xegyqfHexs
新しい肉体さえ、手に入れば、彼女は生き返る。――……彼女が、生き返る。
バカな事を、しようとしているのは分かりきっている。だけど、それでも彼女に、会いたくて、仕方がない。2007-10-17 07:02:00 -
15:
周◆xegyqfHexs
その日の夜、僕は彼女の器となるべく人間を探す為、街に出た。キラキラと色とりどりに輝く看板。綺麗なドレスを着て、自信ありげに街を歩く女達。大通りが、良く見えるカフェに入り、コーヒーを頼み、彼女が入るにふさわしい人間を物色する。
2007-10-17 07:07:00 -
16:
周◆xegyqfHexs
何十分、そこで道行く女を見ていたのか分からなくなった時、僕の目の前に、その女は現れた。純白のドレスに身を包み、綺麗にセットされた漆黒の髪。形の良い、アーモンド型の瞳に、すっと筋の通った鼻。そして何より、女の綺麗な唇は、彼女と良く似ていた。僕は急いでカフェを出て、その女の後を追った。
2007-10-17 14:58:00 -
17:
周◆xegyqfHexs
女は、大通りの中程にある、綺麗なビルの中に入って行く。すかさず僕も、女の後を追い、ビルの中に入り、女が乗ったであろうエレベーターが、五階で止まったのを確認し、階段で五階まであがった。五階の非常階段のドアを開けると、一フロアに七軒程の店が入っていた。五階まで来たのはいぃが、あの女が、どこの店に入ったのかが分からない。
2007-10-17 15:04:00 -
19:
周◆xegyqfHexs
21さん?
おもしろそぅとかありがとうございます☆
頑張ります(^_^)v
2007-10-17 23:54:00 -
20:
周◆xegyqfHexs
エレベーターの前で、立ち止まって悩んでいると、エレベーターから右側にある、黒い扉が開く。
「あら、どぅなさいました?」
扉から出てきたのは、薄い紫色に、綺麗な刺繍の入った着物を着た女だった。
「あ、いえ…。」
僕は、困ってしまいそれ以上、なんて言えばいぃのか分からなくなってしまった。2007-10-18 00:04:00 -
21:
周◆xegyqfHexs
「あの、飲み屋さんを探していて。」
と、僕はとっさに言った。「そぅでしたの、ならうちへいらっしゃって下さいな。」
と、着物の女は、にこやかに言った。どぅしようか、もし行って、あの女がいなかったら金の無駄だ。2007-10-18 11:14:00 -
22:
周◆xegyqfHexs
すると、またドアが開き、そこから顔を出したのは、さっきの、僕が追っていた女だった。
「ママ、加藤さんが、ママを呼んでるわ。」
と、女は僕に軽くお辞儀をして、店の中に戻った。
「あの、僕、飲んで行きます。」
2007-10-18 11:18:00