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霊感体質
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1:
菫
―痛いよ…。淋しい…。
いつもの帰り道。消えかかった街頭の下に、いつもならいないものが、そこにはいた。ツインテールの髪型に、フリルがついた服を着て、その子は泣いていた。年は10才にも、満たないといった感じだ。
2007-09-26 23:59:00 -
71:
菫
小泉が、呆れた口調で聞いてくる。
「………大丈夫だろ?何かの漫画で見たけど、霊感強いヤツの持ち物に、霊感のない人が触れたら、一時的に、霊感が強くなるって………見た気がする。てか!今は、そんな事より、どーやって母親に会わすかだよ!」
ハァっと、小泉が溜め息をはいたが、あえて無視をした。2007-10-03 00:34:00 -
72:
菫
小泉と、あーだ、こーだと話していたが、いかんせん、アホ二人。思いつく訳がない。
「あ、つーかさぁ、前に女の人、見たんだよな。」
俺の台詞を聞き、鞄から沢山、お菓子を出し、食べようとしていた小泉の手が止まった。
2007-10-03 01:04:00 -
73:
菫
「女の人?」
と、小泉が、身を乗り出して聞いてきた。
「うん。何か、悲しそうに、拝んでたんだよな。」
俺が言い終わるや否や、小泉がまた溜め息をついた。「その人さぁ、そのミサちゃんって子の母親じゃないの?」2007-10-03 11:38:00 -
74:
菫
洗濯物干してくるので、干し終わったら更新します。
2007-10-03 11:41:00 -
75:
菫
「……あ!」
今思えば、確かにそぅかも知れない。
「もー菫君のバカ!ホント、バカ!」
小泉は、やたら俺を責めてくる。バカなのは、百も承知だが、小泉にバカと言われるのは、何故かムカつく。俺より成績、悪いくせに。2007-10-03 11:54:00 -
76:
菫
「まぁ過ぎた事は仕方ないね。それよりさ、会わすったってホント、どーやればいぃのかな?何か…あ!」
と、言うなり小泉は立ち上がった。
「な、なんだよ!?急に立つなよ!」
俺がビックリしていると、小泉はニコッと笑った。2007-10-03 11:59:00 -
77:
菫
「多分そのお母さんは、もぅ一回事故のあった場所に来ると思うんだよね。」
「だから?」
「だから、その事故現場で、お母さんが来るまで待つってのはどぅ?」
自信満々に言う小泉を、俺は鼻で笑ってやった。2007-10-03 12:01:00 -
78:
菫
「待つったって、いつくるか分からない人間をか?俺達だって、そこまで暇じゃないだろ。第一、学校どーすんだよ?」
「ダメか…。」
と、しょんぼりする小泉を横目に、俺は心底困りはてた。本当に会わせられんのかよ。2007-10-03 12:04:00 -
79:
菫
帰り道、いつもと同じよぅにあの街灯の下を通ると、ミサが立っていた。
「ミサちゃん。」
―あ、お兄ちゃん!
ミサは、俺に気付くと、手を振った。軽く俺も振り返し、ミサの前にしゃがみ込む。ミサは、大きな目を、俺に向けながらきょとんとしている。2007-10-03 12:08:00 -
80:
菫
―お兄ちゃん、ミサね。
と、ミサが話出す。
―ひとつだけ、思い出した事があるの。
「何?」
―ママにね、プレゼントを買ったの。
「プレゼント?」
―そぅ。ママね、誕生日だったの。2007-10-03 12:11:00