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霊感体質
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1:
菫
―痛いよ…。淋しい…。
いつもの帰り道。消えかかった街頭の下に、いつもならいないものが、そこにはいた。ツインテールの髪型に、フリルがついた服を着て、その子は泣いていた。年は10才にも、満たないといった感じだ。
2007-09-26 23:59:00 -
155:
菫
―あぁ、アレ?アレは家に、人が入らないよぅにあたしが作り出したのよ。何か死んで何十年もたつとね、色ンな事が出来るよぅになっちゃった。それに、肝試しって言うの?それのせいで、家の中が目茶苦茶にされて困ってたのよ。訳分からない噂までたつし。まぁ来る奴、来る奴、あんたみたいに変に力持ってなかったから意味なかったけど。
変な力って。幽霊に言われたくないな;;2007-10-05 08:33:00 -
156:
菫
しかしこの幽霊は、なんでこんなに明るいんだ?明るいと言うかマイペースって言うか。。自分が死んだ事を、自覚している幽霊なんて初めてだ;;
「で、俺に憑いて何がしたいんですか?」
―その前に、あんた名前は?名前ぐらい名乗りなさいよ。
何だろう、何かこの人、絡みづらい。。。2007-10-05 08:36:00 -
157:
菫
「あ、えっと、菫です。」―菫?菫って花の菫?
煙草をくわえたまま、女が聞く。頷く俺。
―偶然ね。あたしもスミレ。漢字じゃないけどね。よろしく菫。
女の笑った顔は、とても綺麗で、俺は幽霊だと言う事も忘れてつい見とれてしまった。2007-10-05 08:40:00 -
158:
菫
「あ、てか!何で俺にとり憑いたんですか?」
恐る恐る聞いてみると、スミレは煙草を灰皿に押し付けながら言った。
―あんたに、どぅしても頼みたい事があるの。もし、その頼み事をちゃんとしてくれたら、お礼はいくらでもするわ。
「…もし、断ったら?」
2007-10-05 08:45:00 -
159:
菫
―そぅね、呪い殺す。
そぅ言ったスミレの目は本気で、俺に拒否権はないと思った。
「それで、頼み事って?」スミレの横に、腰掛けたずねる。
―探して欲しい人がいるの。2007-10-05 08:48:00 -
160:
菫
「探して欲しい人?」
―そぅ。
スミレは、どこか遠くを見るよぅな、そんな目をして言った。俺は、その先にまだ何かありそぅな気がしたけど、あえて聞こうとしなかった。
2007-10-06 02:22:00 -
161:
菫
―あたしのね。
すると、スミレはゆっくりと話し出した。
―昔の、恋人を探して欲しいの。生きていても、死んでいてもいぃ。ただ一度会って、どぅしても伝えたい事があるの。
スミレは、服のポケットからシガレットケースをだすと、一本取りだし火を点けた。煙草の煙が、ゆっくりと上に登る。2007-10-06 02:26:00 -
162:
菫
「―――……分かりました。見付けられるか、分かりませが、出来る限りの事はやってみます。」
正直、生きてるのか、死んでるのか分からない人を、探すなんて100%無理だと思ったが、スミレの寂しそうな、なんとも言えない横顔を見ていたら、ほっておけなくなってしまった。
―本当に?嬉しい。ありがとね、菫!
そぅ言って笑った、スミレの笑顔は、とても綺麗だった。2007-10-06 02:35:00 -
163:
菫
俺達は、幽霊屋敷もといスミレの家に来ていた。スミレが言うには、その恋人の手掛りになるものは、この屋敷にしかないとのこと。
―鍵開けてくるからちょっと待ってて。
スミレは門をすり抜け、反対側にまわり、鍵を開けた。閂が錆びているのか、門を開けるとギキィーと言う嫌な音がする。
2007-10-06 14:33:00 -
164:
菫
敷地の中に入ると、最初来た時みたいな嫌な雰囲気はなくなっていた。
「てゆーか、スミレさん。」―何?
「スミレさん、自由に動けるなら、自分で探した方が早いんじゃないの?」
俺の疑問に、スミレは淡々と答える。2007-10-06 14:41:00