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霊感体質
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1:
菫
―痛いよ…。淋しい…。
いつもの帰り道。消えかかった街頭の下に、いつもならいないものが、そこにはいた。ツインテールの髪型に、フリルがついた服を着て、その子は泣いていた。年は10才にも、満たないといった感じだ。
2007-09-26 23:59:00 -
151:
菫
俺が家に着いた頃には、空はもぅ暗くなっていた。
「ただいま。」
俺の声は、家の中で虚しき響く。なんだ、誰もいないのか。リビングに入り、テーブルの上に置かれていた紙を見て、俺は唖然とした。
【菫へ。お母さんと百合とお父さんで、ご飯に行ってきます♪菫は適当に、ご飯を食べてね♪お母さんより。】2007-10-05 08:09:00 -
152:
菫
マジかよ!!せこいだろ!俺が帰って来るまで待ってるとかしないのかよ!溜め息をついて、振り返った時、俺は腰を抜かしそぅになった。
「だ、誰!?」
ソファの上に、煙草をくわえた女の人が座っていた。2007-10-05 08:12:00 -
153:
菫
―あんた、あたしン家来たでしょ?その時に、あたしと目が合ったじゃない?だから憑いちゃった。
と、いけしゃあしゃあと話す女。この女は、何の事を…………あ!確にいた!あの幽霊屋敷に入った時、女は確にいた!屋敷の正面にある、大きなガラス窓から、俺を見ていた。2007-10-05 08:18:00 -
154:
菫
「え、てかあなた……。」俺が言葉に困っていると、女は普通に言った。
―死んだわよ。もぅ何十年も前にね。何で死んだかももぅ忘れたけどね。
「え?あなた、あの屋敷の主人に殺されたんじゃ?」―何それ?殺されてないわよ。あたし多分、病気か自殺で、死んだんじゃない?分かんないけど。
「え、だってあの家、怨念が凄かったし、霊だってウジャウジャいたし…。」2007-10-05 08:28:00 -
155:
菫
―あぁ、アレ?アレは家に、人が入らないよぅにあたしが作り出したのよ。何か死んで何十年もたつとね、色ンな事が出来るよぅになっちゃった。それに、肝試しって言うの?それのせいで、家の中が目茶苦茶にされて困ってたのよ。訳分からない噂までたつし。まぁ来る奴、来る奴、あんたみたいに変に力持ってなかったから意味なかったけど。
変な力って。幽霊に言われたくないな;;2007-10-05 08:33:00 -
156:
菫
しかしこの幽霊は、なんでこんなに明るいんだ?明るいと言うかマイペースって言うか。。自分が死んだ事を、自覚している幽霊なんて初めてだ;;
「で、俺に憑いて何がしたいんですか?」
―その前に、あんた名前は?名前ぐらい名乗りなさいよ。
何だろう、何かこの人、絡みづらい。。。2007-10-05 08:36:00 -
157:
菫
「あ、えっと、菫です。」―菫?菫って花の菫?
煙草をくわえたまま、女が聞く。頷く俺。
―偶然ね。あたしもスミレ。漢字じゃないけどね。よろしく菫。
女の笑った顔は、とても綺麗で、俺は幽霊だと言う事も忘れてつい見とれてしまった。2007-10-05 08:40:00 -
158:
菫
「あ、てか!何で俺にとり憑いたんですか?」
恐る恐る聞いてみると、スミレは煙草を灰皿に押し付けながら言った。
―あんたに、どぅしても頼みたい事があるの。もし、その頼み事をちゃんとしてくれたら、お礼はいくらでもするわ。
「…もし、断ったら?」
2007-10-05 08:45:00 -
159:
菫
―そぅね、呪い殺す。
そぅ言ったスミレの目は本気で、俺に拒否権はないと思った。
「それで、頼み事って?」スミレの横に、腰掛けたずねる。
―探して欲しい人がいるの。2007-10-05 08:48:00 -
160:
菫
「探して欲しい人?」
―そぅ。
スミレは、どこか遠くを見るよぅな、そんな目をして言った。俺は、その先にまだ何かありそぅな気がしたけど、あえて聞こうとしなかった。
2007-10-06 02:22:00