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霊感体質
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1:
菫
―痛いよ…。淋しい…。
いつもの帰り道。消えかかった街頭の下に、いつもならいないものが、そこにはいた。ツインテールの髪型に、フリルがついた服を着て、その子は泣いていた。年は10才にも、満たないといった感じだ。
2007-09-26 23:59:00 -
145:
菫
「菫君!ホラここ!ここから中に、入れそぅだよ!」
小泉の方を見ると、塀の下の部分が壊れ、丁度人一人ぐらいは通れそぅな、穴が開いていた。
「ちっ!」
俺はデカく舌打ちをし、小泉がいる所に向かった。2007-10-05 04:59:00 -
146:
菫
小泉の後に幽霊屋敷の敷地の中に、一歩足を踏み入れた瞬間、もぅそこには尋常じゃない程の【者】がいた。
「…小泉」
「何?」
「今すぐこっから出ろ。」2007-10-05 05:18:00 -
147:
菫
「えー」
不服そぅに嘆く小泉に、さらにキツく、だけど小泉にしか聞こえないよぅな声で俺は言った。
「死にたいなら、中に入れ。でも俺は行かない。どぅする?」
いつもの俺じゃないと分かると、小泉はさっきの穴へとすばやく戻る。2007-10-05 05:20:00 -
148:
菫
幽霊屋敷を出た俺達は、学校近くのファーストフード店にいた。ジュースを飲みながら、小泉がたずねる。
「幽霊屋敷で、何見たの?」
「何なんてもんじゃない。何だよ、あそこ。ありえねー。」
ポテトを含みながら、話す俺に対し小泉は「やっぱりか」と、一人呟いた。2007-10-05 05:24:00 -
149:
菫
「やっぱりって何が?」
「あそこ、もぅ何十年も前に、あの家の主人が家族やメイドを含め10人近くを殺害したらしいんだよ。」
「…だからか。あんなにウジャウジャいたのは。」
「そんなにいたの?」2007-10-05 05:30:00 -
150:
菫
「あぁ、ざっと見て10以上いたけどな。その主人とやらに殺された人間の怨念が、あの屋敷に他の奴まで呼んだんだろ。」
「へー、ヤバいの?」
「ヤバい。とり憑かれてみろ、頭狂って死ぬぞ。二度と行くなよ。」
小泉は飲んでいたジュースをトレイに置き、何度も頷いた。2007-10-05 05:34:00 -
151:
菫
俺が家に着いた頃には、空はもぅ暗くなっていた。
「ただいま。」
俺の声は、家の中で虚しき響く。なんだ、誰もいないのか。リビングに入り、テーブルの上に置かれていた紙を見て、俺は唖然とした。
【菫へ。お母さんと百合とお父さんで、ご飯に行ってきます♪菫は適当に、ご飯を食べてね♪お母さんより。】2007-10-05 08:09:00 -
152:
菫
マジかよ!!せこいだろ!俺が帰って来るまで待ってるとかしないのかよ!溜め息をついて、振り返った時、俺は腰を抜かしそぅになった。
「だ、誰!?」
ソファの上に、煙草をくわえた女の人が座っていた。2007-10-05 08:12:00 -
153:
菫
―あんた、あたしン家来たでしょ?その時に、あたしと目が合ったじゃない?だから憑いちゃった。
と、いけしゃあしゃあと話す女。この女は、何の事を…………あ!確にいた!あの幽霊屋敷に入った時、女は確にいた!屋敷の正面にある、大きなガラス窓から、俺を見ていた。2007-10-05 08:18:00 -
154:
菫
「え、てかあなた……。」俺が言葉に困っていると、女は普通に言った。
―死んだわよ。もぅ何十年も前にね。何で死んだかももぅ忘れたけどね。
「え?あなた、あの屋敷の主人に殺されたんじゃ?」―何それ?殺されてないわよ。あたし多分、病気か自殺で、死んだんじゃない?分かんないけど。
「え、だってあの家、怨念が凄かったし、霊だってウジャウジャいたし…。」2007-10-05 08:28:00