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霊感体質
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1:
菫
―痛いよ…。淋しい…。
いつもの帰り道。消えかかった街頭の下に、いつもならいないものが、そこにはいた。ツインテールの髪型に、フリルがついた服を着て、その子は泣いていた。年は10才にも、満たないといった感じだ。
2007-09-26 23:59:00 -
131:
菫
ふいに、ミサがこちらをみて言った。
―お兄ちゃん、ありがとう。
俺は、ミサにお礼を言われる事なんて、何一つとやっていな。
―ママに会わせてくれて。ミサね、お兄ちゃんと会えた事、忘れないからね!
2007-10-05 03:47:00 -
132:
菫
ミサの言葉に、不覚にも俺は泣いてしまった。
その時、ミサの体の回りが薄い光に包まれ始めた。
2007-10-05 03:50:00 -
133:
菫
「ミサ?」
ミサの母親が、ミサの名を呼ぶ。
―ママ、ミサそろそろ行かなくちゃ。
と、ミサが寂しそうに言った。ミサの体を包んでいた、光は段々と濃くなりだした。2007-10-05 03:53:00 -
134:
菫
―ママ、ずっと大好きだよ!
ミサが笑ってそぅ言うと、光は一気に強くなり、俺達は目も開けていられない程だった。
2007-10-05 03:56:00 -
135:
菫
何秒かたった頃、目を開けてみると、目の前には、いつもの街灯があるだけだった。
「…ミサ、ママもミサが大好きよ。ずっと、大好きよ。」
ミサの母親が、呟く。
大事そぅに、プレゼントを抱えながら。2007-10-05 04:00:00 -
136:
菫
「まだ、夢を見ているよぅだわ。」
と、ミサの母親は言った。
「俺もです。」
俺がそぅ言うと、ミサの母親は少し笑った。2007-10-05 04:02:00 -
137:
菫
「フフ。最初はバカにされていると思って、頭にきたわ。……でも、ありがとう。最後に、ミサに会わせてくれて。」
ミサとそっくりな笑顔。
彼女の目は、何かをふっきったみたいな目だった。
「いえ、俺は何も出来ませんでした。」2007-10-05 04:04:00 -
138:
菫
「そんな事ないわ。あなたは私とミサを、会わせてくれたじゃない。」
と、ミサの母親が言った。
「本当に、ありがとう。」俺は、何を言えばいぃのか分からなくて、軽く頷いた。2007-10-05 04:07:00 -
139:
菫
お互い、顔を見合わせて笑う。すると、ミサの母親が、口を開く。
「それじゃあ、もぅ行くわね。」
ミサの母親、停めてあった車に歩き出す。
ふいに、後ろを振り向き、俺に向かって、深く頭を下げた。俺もつられて、頭をさげる。2007-10-05 04:14:00 -
140:
菫
ミサの母親は、車に乗り込み、ゆっくり発進させ、じょじょにスピードをあげた車は、すぐに見えなくなってしまった。
そして俺も、家に帰る為ゆっくりと歩きだした。
もぅ後ろを振り返る事はなかった。2007-10-05 04:19:00