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霊感体質
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1:
菫
―痛いよ…。淋しい…。
いつもの帰り道。消えかかった街頭の下に、いつもならいないものが、そこにはいた。ツインテールの髪型に、フリルがついた服を着て、その子は泣いていた。年は10才にも、満たないといった感じだ。
2007-09-26 23:59:00 -
121:
菫
ミサの母親は、困惑しているが、俺の手をそっと握った。
その瞬間―――。2007-10-05 03:17:00 -
122:
菫
すみません。
困惑している、じゃなくて困惑していた、です;;2007-10-05 03:19:00 -
123:
菫
「――…嘘。」
ミサの母親が、口を開く。
どぅやら成功したらしい。ミサの母親の前には、笑顔で立っているミサがいる。彼女の目にも、ミサが視えているらしい。2007-10-05 03:21:00 -
124:
菫
「ミサ……。」
彼女の目からは、ボロボロと涙が溢れ出している。
―ママ、どぅして泣くの?どこか痛いの?
「ミサ、ごめんね…。ごめん、ごめんね。」
涙でぐしゃぐしゃになりながら、ミサの母親は、ミサに対して何度も謝りだした。
2007-10-05 03:25:00 -
125:
菫
略なしです。
―どぅしてママが、謝るの?ママは悪くないよ。
と、ミサも泣きそうになっていた。2007-10-05 03:27:00 -
126:
菫
「ミサちゃん。」
俺が名前を呼ぶと、ミサがこちらを見た。
―お兄ちゃん。
「これ、見付けてきたよ。」
俺がポケットから、あのプレゼントを出すと、ミサの顔がさっきまでの、泣きそうな顔から嬉しそうな顔に変わった。2007-10-05 03:31:00 -
127:
菫
―ミサのプレゼント、お兄ちゃん、見付けてくれたの!?ありがとう!
「正確には、俺の友達が見付けたんだけどね。」
俺の手から、プレゼントを受け取ると、ミサは母親に向かって話し始めた。2007-10-05 03:34:00 -
128:
菫
―ママ、はいこれ!
「――なぁに?」
手で涙をふきながら、ミサの母親は尋ねた。
―誕生日プレゼント!
ニッコリと笑うミサ。母親は、きょとんとしていたが、何かを思い出したよぅに、ミサに話し出した。2007-10-05 03:36:00 -
129:
菫
「ミサ、あなたもしかして……あの日、これを買に行って、遅くなったの…?」
するとミサは、うつ向き小さく頷いた。
「………ミサ、ごめんね。何も知らずに、ママ、ミサにひどい事言って。」
するとまた、ミサの母親は泣き出した。俺はハンカチかティッシュを探したけど、持っていなくて、どぅしたらいぃんだろうと思った。2007-10-05 03:40:00 -
130:
菫
―ママ、ごめんなさい。ママとの約束守らなくて…。
ミサまで泣き出してしまった。二人は、お互いを見ながら号泣しだし、何故か俺の目もウルみだした。
「うぅん、ママこそごめんね。ママの子じゃないなんて言って。ミサ、ありがとう。」プレゼントを受け取ると、ミサは泣きながら、笑った。そして、ミサの母親も笑う。やっぱり親子だ。笑った顔は、二人とも似ている。2007-10-05 03:43:00