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霊感体質
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1:
菫
―痛いよ…。淋しい…。
いつもの帰り道。消えかかった街頭の下に、いつもならいないものが、そこにはいた。ツインテールの髪型に、フリルがついた服を着て、その子は泣いていた。年は10才にも、満たないといった感じだ。
2007-09-26 23:59:00 -
111:
菫
ミサの母親は、一度もこっちを振り向く事のないまま、姿はみえなくなった。
「ミサちゃんのお母さん、明日来るかな?」
と、小泉が、心配そぅに俺を見ながら言った。
「さぁな。」2007-10-04 22:42:00 -
112:
菫
あれから家に帰り、俺は考えていた。明日、ミサの母親が来てくれる保証なんて、どこにもない。そして、肝心のミサもいない。どぅすればいぃ?分からない。俺には分からない事だらけだ。本当に、二人を会わせる事なんて、俺にできるのかな?答えの出ない、悩みを抱えながら、俺は眠りにつく。もぅ明日に賭けるしかない。
2007-10-05 02:41:00 -
113:
菫
次の日。
俺は学校をサボり、あの場所に来ていた。ミサの母親は来るかな。分からない。そして、ミサの姿も、ここにはない。どれだけ呼んでみても、応えてはくれない。成仏してしまったんだろうか?あるいは……。悪い考えが、頭の中を駆け巡る。2007-10-05 02:44:00 -
114:
菫
そんな時、道の向こうから、一台の黒い、乗用車がやってきた。俺にはそれが、ミサの母親だと、何故かわかった。
「来て、くれたんですか?」
車から出てきた、ミサの母親に問掛けると、ミサの母親は、重い口を開いた。2007-10-05 02:50:00 -
115:
菫
「あなたの言葉を、信用した訳じゃないわ。……だけど、もしも、本当にミサが、その場所にいるなら…、幽霊でもいぃ、ミサに会いたいと思ったのよ…。」
ミサの母親は、昨日の怒りと、困惑の影は今日は感じられず、反対に悲しみで、埋めつくされていた。
「…そぅ、ですか。」
ミサが今は、ここにいないと知ると、彼女はきっと、更に傷つく。俺は……何て言えばいぃ?2007-10-05 02:55:00 -
116:
菫
一瞬、沈黙になる。すると、ミサの母親が、口を開いた。
「あの子は、あたしを恨んだかしら?」
「え?」
「あの子が亡くなる直前、あたしはミサに、ひどい事を言ってしまったの。」2007-10-05 02:58:00 -
117:
菫
「門限を過ぎて帰ってきたから、約束も守れない子は、あたしの子じゃないって、そぅ言ったの。そしたらあの子、泣きながら家を飛び出して……。」
ミサの母親は、そぅ言うと、目から涙を流した。
「…、恨んでなかったです!ミサちゃんは、ママに謝りたいって、そぅ言ってました。」
2007-10-05 03:03:00 -
118:
菫
「………ミサ。」
彼女が小声で呟いた、すると小さな風が吹いた。
―ママ。。?
俺は、目の前の状況に、少し驚いていた。ミサの母親の目の前に、今、ミサがいる。
彼女の、ミサに会いたいといぅ気持ちが、届いたのかも知れない。2007-10-05 03:08:00 -
119:
菫
ミサの母親には、ミサは視えていない。出来るか分からないけど、俺は一つの賭けに出た。もしかしたら、失敗するかも知れない。だけど、やらないよりはいぃだろう。
「―あの。」
俺の声に、彼女が俺の方に振り向く。2007-10-05 03:11:00 -
120:
菫
「俺の手を、握ってもらっていぃですか?」
ミサの母親は、不思議そぅに俺の顔を見る。
「もしかしたら、あなたを、ミサちゃんに会わせられるかも知れないんです。」
ミサは、母親を心配そぅに見ている。2007-10-05 03:14:00