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君が笑ってくれるなら。
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1:
◆qKVw/6MKg6
君が笑ってくれるなら なんだって出来る。
少なくともあたしは あの頃―
本気でそう思っていた。2007-09-12 00:38:00 -
91:
◆qKVw/6MKg6
営業終了後、待機室に戻るとリンカと取り巻きがソファーに座っていた。 「お疲れさまでェーすっ♪」くすくす…と、こっちを見ながら何か話している。
腹が立つ。なんとも言えないくらい腹が立っていた。だけど…あたしは『お疲れ様です。』と挨拶だけを交わした。冷静でいられればまだ、なんとか、なんとかなる気がしていた。
この状況で言い返しても、きっと無駄だと思ったから。2007-09-17 07:52:00 -
92:
◆qKVw/6MKg6
「…葉月、大丈夫?なんかお客さんとモメてたみたいやけど…なんかあった?」着替えを済ませた優花が、あたしの様子を察して声をかけてくれた。
『…ううん★大丈夫やで。ありがとう!』 あたしはそれだけ言うと、すぐに話題を他に移した。
なんとかなる気が―、そのあたしの考えは甘かった。リンカ達の爆弾と呼ばれる潰しは…その後何日もに渡って続いていくことになる。2007-09-17 08:01:00 -
93:
◆qKVw/6MKg6
「…葉月、大丈夫?なんかお客さんとモメてたみたいやけど…なんかあった?」着替えを済ませた優花が、あたしの様子を察して声をかけてくれた。
『…ううん★大丈夫やで。ありがとう!』 あたしはそれだけ言うと、すぐに話題を他に移した。
なんとかなる気が―、そのあたしの考えは甘かった。リンカ達の爆弾と呼ばれる潰しは…その後何日もに渡って続いていくことになる。2007-09-17 08:01:00 -
94:
◆qKVw/6MKg6
1ヶ月が経つ頃、あたしはもう限界に近づいていた。努力や弁解も虚しくお客様は、ポツリポツリと途切れていく…。 一体、あたしが何をしたっていうのだろう。“所詮”Dollsのナンバーワンだったから?入店早々に成績を上げたから?
どれもこれも、納得のいく理由には当たらない。2007-09-17 08:07:00 -
95:
◆qKVw/6MKg6
負けるもんか。馬鹿にすんなや!本気で言ってやろうかと思った―。火に油を注ぐだけだと分かってても、目の前で笑っている女たちに ――悔しかった。
言えない。あたしが言って何になる…?
『お疲れさまでした。』 あたしは、待機室を後にしようとドアを開けた。 「おっと!…おぉ、お疲れさん!もう帰るんか?」 ドアの向こうには、久しぶりに見るオーナーの姿。2007-09-17 08:16:00 -
96:
◆qKVw/6MKg6
『…お疲れさまです。』 あたしはそれだけ言うと、足早にその場を離れた。 「おいっ、葉月?ちょ、ちょ待てや。どないした?」オーナーは後ろから肩に手を置き―、あたしを引き止める…。
『なんもないですよ。今日タクなんで先帰ります。』
「おいおい、ちょ待てって…。お前、ちょっと店おれや。送ったるから。」
それでも帰ろうとしたが、あたしはなぜか無理矢理店に残された。2007-09-17 08:22:00 -
97:
◆qKVw/6MKg6
全員送りの車に乗り込み、店内にホステスはあたし一人だけになった。変に怪しまれないように、友達が迎えに来るという設定で…。
「おう、お待たせ。ほなら帰ろかー駐車場行くで。」『はい…。』
ちなみに今日は、玲奈は休みだった。心なしかホッとしていた。2007-09-17 08:28:00 -
98:
◆qKVw/6MKg6
オーナーに送ってもらうのは、あれ以来だった。 「お疲れさん。なんかお前えらい久しぶりやなー。」『そうですね…。お店来てたんですか?』 「失礼やな(笑)来てたわーお前おらん日ちゃうか。」『あ、なるほど。』
そういえば、あたしと玲奈は出勤日がもともとあまり被らない。あの日はたまたま玲奈が休日出勤したと、優花が言っていた。
玲奈のいる日だけに…店に来る。なるほど。どうりであたしとは会わなかったわけだ。2007-09-17 08:33:00 -
99:
◆qKVw/6MKg6
「―で、どないしたん?何があったんや?」 ふいに質問を投げ掛けられて、焦る―…。 『や、本当に何もないですよ。眠かっただけです笑』
「…いや、言うたらえーやん。隠す必要もないし。」
急に真剣な表情になるオーナー。信号待ちで、ふと 目が合う。…―隠せない。全て見透かしている、そのくらいオーナーの目は真剣だった。2007-09-17 10:22:00 -
100:
◆qKVw/6MKg6
それでもあたしは言うのを躊躇ってしまった。告げ口をするみたいで、自分が情けない―…。強く見せていないと、全て崩れてしまいそうな気がしてたから。
「一人で抱え込んでてもしゃーないで。…何も解決せん。葉月、話してや?」 『……。』
どうしていいか分からず、あたしは黙り込んだ。だけど、意を決してゆっくりと話し始めた。今までのこと全てを――‥。2007-09-17 10:28:00