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君が笑ってくれるなら。
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1:
◆qKVw/6MKg6
君が笑ってくれるなら なんだって出来る。
少なくともあたしは あの頃―
本気でそう思っていた。2007-09-12 00:38:00 -
78:
◆qKVw/6MKg6
『正ちゃんただいま〜!長い時間ごめんなぁ…。』 「いや、えーよ。もう慣れてるやんけ(笑)あ、お前何飲む?お茶にしとくか?」『うん〜お茶もらうわ!』正吾は、あたしが違う席で飲んできた後はいつもお茶やジュースを頼んでくれる。心遣いが嬉しかった。
『あ〜お茶癒されるわぁ』少し回ってきかけたアルコールを、お茶を飲んで出来るだけ分解する。
「そうかそうか(笑)良かったな。なぁ、…葉月。」 すると突然、真剣なおもむきで正吾が口を開いた。2007-09-16 15:53:00 -
79:
◆qKVw/6MKg6
『…ん?どしたん?』 「お前、あのリンカって子となんかあったんか?」 『―リンカ?なんで?』 「お前、アイツには気を付けた方がええで。」
正吾がなぜこんな事を言い出したのか、あたしにはさっぱりだった。まぁ、その意味もすぐに知る事になるんだけれど…―。
『正ちゃん、どーゆう意味なん?詳しく教えて。』2007-09-16 15:58:00 -
80:
◆qKVw/6MKg6
「ほら、これ見てみ。」 そう言った正吾のポケットからは、リンカの名刺が。ちゃっかり携帯番号まで手書きしてある。 「アイツ、俺引っ張る気やろな(笑)今後プライベートで遊びましょ♪やとさ。」
んー、…なんともご法度な行為ですね。うん。ホストに熱を上げているリンカが正吾をタイプだとはとても思えないし、これは正吾の言う通り"正吾を自分の客にする―"ことがリンカの目的だろう。
『はぁ…めちゃ厄介(笑)』「間違いないなー。お前何?すでにそんなに売れっ子なわけ?(笑)」 『いや、たんに嫌われてるだけやない?(笑)』
正吾とそんな冗談を交わしながらも、内心あたしは冷静ではいられなかった。2007-09-16 16:22:00 -
81:
◆qKVw/6MKg6
――…
2007-09-16 16:32:00 -
82:
◆qKVw/6MKg6
『おはようございます』 女の子達に挨拶を交わし、翌日あたしはいつも通り出勤した。今日は金曜日だ。"花金"と呼ばれるだけあって、週末の、特に金曜日はどこのお店も忙しい。
あたしも、今日は何組かお客様が被っている。週末はポイントの稼ぎ時…。バタバタと席を回らなければいけない中で、いかに各お客様に長い時間居てもらえるかに限る―。
待機室でも女の子の営業電話の声が鳴り響いていた。あたしも、この時ばかりは必死で 昨日のことなどすっかり忘れていた。2007-09-17 06:04:00 -
83:
◆qKVw/6MKg6
「葉月さん、二番テーブル戻ってー!その後すぐ五番戻って延長いくから!」 『はーい。了解です。』 ボーイの指示通り、あたしはくるくると席を回る。
『失礼しますー!金ちゃんお久しぶりー(笑)』 「あ、葉月ちゃんっ…ひ、ひ、久しぶり……ひっ」 『あはは、久しぶりやね★元気そうで良かったわー』「う、うん…葉月ちゃんも」
俯き加減に、返事をする、少し挙動不審で眼鏡をひっきりなしに上げたり下げたりしている彼は、 通称《金ちゃん》28歳、独身━。これまたDollsからの長いお付き合いのお客様だ。
『金ちゃん、今日なんかすごい荷物やない!?どないしたん?買い物?』2007-09-17 06:15:00 -
84:
◆qKVw/6MKg6
相変わらず落ち着きのない金ちゃんの横には、大きな紙袋がたくさん…。んー、ものすごく気になる所。 「あっ…あ、あ、これは…はっ…葉月ちゃん…に…」『えっ!?…あたしに?』なんだろう…?差し出された紙袋の中身を確認する。
中には―――、なぜか―、【メイドさん】の衣装が。え?え?なんでですか?
『金ちゃん……コレは?』「は、葉月ちゃ…んにすごく似合うと、思って……」『あ…ありがとう(笑)』
なんともリアクションしにくいプレゼントに驚きつつも…、あたしはとりあえず金ちゃんと乾杯をした。2007-09-17 06:24:00 -
85:
◆qKVw/6MKg6
こんなある意味サプライズ??な、プレゼントをくれたりする少し変わった金ちゃんは、お客様としてはすごく甘えやすいタイプだ。飲みたいものを飲ませてくれるし、延長交渉もスムーズにOKしてくれる――。 「は、葉月ちゃん……それ着て…しゃ…写メール送ってくれる…かな?」
…少し変わった趣味はあるみたいだけど。まぁ、慣れたらなんてことない。
「失礼します…葉月さん、リストお願いします!」 そうこうしていると指名回しをしているボーイが席に来た。ん?今来たばっかりやのに…?やたらと早くないか?2007-09-17 06:33:00 -
86:
◆qKVw/6MKg6
『ごめん金ちゃん…、ちょっと待っててなぁ。すぐ戻ってくるから!』 「はい……待ってます…。」淋しげな金ちゃんを気に掛けつつ、あたしは指示通りリストに向かう。
『…どないしたん?なんかえらい早くない?』 「いや、悪い悪い。いや実はちょっとな…―!」 困った表情をするボーイ。『んん?何かあった?』
「五番の客がめちゃくちゃ怒ってんねんやん。理由聞いても分からんし…。とりあえず葉月戻せゆってるから、一瞬戻ろか。」2007-09-17 06:41:00 -
87:
◆qKVw/6MKg6
『五番?んん…?隼人んとこ――??怒ってるってなんでなん?』 「いや、理由は分からんねん…。とりあえず席戻さなヤバイからすぐ行って理由聞いてきて!」 『あーい、了解。』 ボーイに急かされ、何がなんだか良く分からないままあたしは席に向かった。
『隼人?ただいまー!ごめんな、待たせてもて。』 「……あぁ?」 ん?ん?なんだなんだ…。確かにご機嫌斜めの様子。席を外してたから?いや、隼人はそんな事で怒るタイプでもないはず―。
『どうかした?なんか怒ってるみたいやけど…??』2007-09-17 06:53:00