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君が笑ってくれるなら。

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  • 1:

    ◆qKVw/6MKg6

      
    君が笑ってくれるなら  なんだって出来る。     

    少なくともあたしは   あの頃―
    本気でそう思っていた。

    2007-09-12 00:38:00
  • 68:

    ◆qKVw/6MKg6

       
    あの頃、まだあたしは  確かにここで生きていて いつか絶対に
    掴みたいものがあるんだと

    目に映るものすべてが輝きに満ちいていた。

    2007-09-15 01:27:00
  • 69:

    ◆qKVw/6MKg6

    支えてくれたのも  
    傍にいてくれたのも   
       

    あたしの生きる源は   確かに君だったんだ‥―。

    2007-09-15 01:30:00
  • 70:

    ◆qKVw/6MKg6



    2007-09-15 01:31:00
  • 71:

    ◆qKVw/6MKg6

      
    JEWELに入店して、約三ヶ月が過ぎた。あたしは着実に成績を伸ばしていった。だけど、それは努力なく伸びたものではない。お客様に、周りのホステス達に、そしてJEWELというブランドに―、刺激を受け劣らぬよう、あたし自身も自ら変わっていったのだ。 

    ようやくお店の女の子達にも、ライバル視、目の敵にされるようになった。それは悪いようで、JEWELの一員として認められた、そんなプラスな感覚にもとれる。

    2007-09-15 02:56:00
  • 72:

    ◆qKVw/6MKg6

    「葉月さん、六番テーブルお願いします!」    『はーい、すぐ行きます』サテン地の薄く淡い紫のドレスの裾を整えると、あたしはソファーから腰をあげた。 

    「……所詮Dollsやん。」 後ろから、そんな声が聞こえる。ソファーには、リンカといつも一緒にいるその仲間たち―。あたしは聞こえないフリをして、待機室を後にした。     

    何を言われようが構わない。あたしはあたしなりのスタイルで、このJEWELで勝ち抜いてみせる。

    2007-09-15 03:08:00
  • 73:

    ◆qKVw/6MKg6

    「おう、葉月お疲れさん。どないや?JEWELには慣れたか?(笑)」 
    『正ちゃんお疲れ!んーだいぶ慣れてきたかなぁ。』今日は、久しぶりにオープンから正吾が来てくれた。やっぱり馴染みのお客様と話しているのが、一番気持ちが落ち着く。     「そーかそーか。お前もJEWELのホステスっぽくなってきたなぁー★成長したわ」『ほんまに?嬉しいわ!』

    なんて話ながら、とりあえず正吾と乾杯をした。

    2007-09-15 03:13:00
  • 74:

    ◆qKVw/6MKg6

    しばらくして、指名のお客様が何組か被り店内が忙しくなってきた。指名回しのボーイが、すかさず正吾の席に来る。 
    「申し訳ありません。葉月さんの方を…少しお借りしても宜しいでしょうか?」 「おう、構わへんで。葉月しっかりいってこい!(笑」『正ちゃんごめんな。すぐ戻ってくるわ。ちょっと行ってきますー。』    そんなこんなで正ちゃんにとりあえず謝りを入れて、あたしはすぐに席を立つ。    


    「…葉月、正吾さんヘルプ誰いく?誰でもいける?」ボーイが、あたしに耳打ちをしてきた。

    2007-09-15 03:20:00
  • 75:

    ◆qKVw/6MKg6

    『ん?誰でもいいよー。お願いしておいて下さい。』あたしはそう告げると、指定されたテーブルへと歩き始めた。 

    これが、間違いだった。      

    まさか、あんな事になるなんて…思いもしなかった。

    2007-09-15 03:23:00
  • 76:

    名無しさん

    おもしろい☆頑張って〜?

    2007-09-16 12:38:00
  • 77:

    ◆qKVw/6MKg6

    ヘルプ嫌いの彼女が、なんとも珍しい光景だった。 「ご馳走さまでしたぁ!!じゃあ正吾さんまたぁ〜★」 「おう、またな(笑)」

    『ありがとうございます』席を変わる際に、リンカに耳打ちをしお礼を言う。 「どういたしましてェ…」 リンカはそう言うと笑顔で席を立っていった。  

    2007-09-16 15:43:00
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