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君が笑ってくれるなら。
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1:
◆qKVw/6MKg6
君が笑ってくれるなら なんだって出来る。
少なくともあたしは あの頃―
本気でそう思っていた。2007-09-12 00:38:00 -
61:
◆qKVw/6MKg6
67さん、ありがとうございます★頑張ります!!今から更新します〜o(^-^)o
2007-09-15 00:24:00 -
62:
◆qKVw/6MKg6
「じゃ橋本、とりあえず店閉めて降りてこいな。玲奈と葉月は先車乗っといて」オーナーは、車のキーを玲奈に渡すと「すぐ行くわ。」と言って待機室に入っていった。
玲奈に着いていき、二人で店の下に降りる。…その間ひたすら無言なあたし達。
慣れた手つきで、車を開け助手席に乗り込む玲奈。 『お邪魔しまーす…』あたしも後部座席に乗り込む。何か話した方が、いいんだろうか―‥。
「葉月ちゃん…やんね?」 そんな心配をよそに、先に口を開いたのは玲奈の方だった。2007-09-15 00:34:00 -
63:
◆5v3roQJpLM
『はい…。そうです。』 「話すの初めてやね。Dollsにいたんやんな?スカウト?」『あ、はい。Dollsから来ました。スカウトっていうか…』「……あ、もしかして引き抜き?」
『はぁ、…まぁ?』
なんだなんだ。この感じ。伶奈の反応はない…再び沈黙があたし達を襲う。
「おう、お待たせ。悪いな。行こか!」 そこに、ようやくオーナーが現れた。ホッ…。2007-09-15 00:48:00 -
64:
◆qKVw/6MKg6
「そうや葉月、家どこ?」 運転席から、オーナーが声をかける。
『あ、??駅の近くです』「あー了解。んなら、こっから逆方向やな。葉月送り後でもえーか?」
『はい。大丈夫です。』 玲奈の家はお店からわりと近くだったから、あたしは最後に送ってもらうことになった。すぐに玲奈の家に到着。
「玲奈お疲れ。お前、あんま考え込むなよ。また連絡するわ。」
「……分かった。お疲れ。」バタン――。 彼女は、そそくさと車をおりて帰っていった。2007-09-15 00:55:00 -
65:
◆qKVw/6MKg6
走りだす車。やっと少し気が楽になったあたし。 「さっきはごめんな。」 『えぇ…?さっきって?』ホッとしたも束の間、いきなし話し掛けられて、 一瞬戸惑ってしまう―。。。「いや、変なとこ見せてもて…。待機室でな。」 『あぁ、全然。気にしてないですよ。』
実際、本当に気にしてない。泣いているホステスを、慰める経営者。もしかしたら、ただそれだけなのかも知れないし。
仮に違ったとしても、あたしが気にする事でもない。2007-09-15 01:02:00 -
66:
◆qKVw/6MKg6
「そっか(笑)なら良かったわ。ってか、どない?うちにはだいぶ慣れた?」 一転して話題を変えるオーナー。
『はい、まぁまぁ慣れてきましたねー。やっぱりまだ不安もありますけど…』 「まぁなぁ、まだ1ヶ月やしな。あんま無理に急ごうとすんなよ?自分のペース崩さずに、お前なりの営業をしたらえーからな。」 『はい。頑張ります。』
こういうのって、なんかちょっと新鮮。Dollsでは、古株だったからあまりこういう言葉を言われることが少なかったし。ホステスとして、初心に戻れる―。2007-09-15 01:09:00 -
67:
◆qKVw/6MKg6
「あ、ってか番号聞いてなかったよな?一応教えといて。俺のも言うから何かあったらかけてきて。」 『分かりました。』 車を降りる前に、オーナーと番号を交換した。あたしは『お疲れさまです。』とお礼を言って車を降りた。
今日はなんかものすごく疲れた…。気付けば、夏の終わりの空がもうすぐ明るくなろうとしていた。2007-09-15 01:24:00 -
68:
◆qKVw/6MKg6
あの頃、まだあたしは 確かにここで生きていて いつか絶対に
掴みたいものがあるんだと
目に映るものすべてが輝きに満ちいていた。2007-09-15 01:27:00 -
69:
◆qKVw/6MKg6
支えてくれたのも
傍にいてくれたのも
あたしの生きる源は 確かに君だったんだ‥―。2007-09-15 01:30:00 -
70:
◆qKVw/6MKg6
2007-09-15 01:31:00