小説掲示板君が笑ってくれるなら。のスレッド詳細|夜遊びweb関西版

夜遊びweb掲示板 関西夜遊びweb掲示板 関西
エリア選択

夜遊び掲示板を検索する

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。

掲示板リストメニュー

君が笑ってくれるなら。

スレッド内検索:
  • 1:

    ◆qKVw/6MKg6

      
    君が笑ってくれるなら  なんだって出来る。     

    少なくともあたしは   あの頃―
    本気でそう思っていた。

    2007-09-12 00:38:00
  • 38:

    ◆qKVw/6MKg6

      
    ○○に入店して、約二週間が過ぎた。元々のお客様に支えられながら、場内指名の取り方もだんだんとコツを掴んでいき、あたしは、正式に○○のホステスになれた気がした。だけどまだ、やっぱり場外指名を取るのは難しい。これだけの女の子達がいる中で、少ない時間で自分を選んで次に足を運んでもらうためには、何か他の子とは異なる、 "セールスポイント"を備えなければいけない。       

    2007-09-13 07:06:00
  • 39:

    ◆qKVw/6MKg6

    「今月、めっちゃ場外ヤバイわ〜。。確実ポイント足りひん↓↓」     
    待機室で携帯を触りながら、優花がぼやく。  
    『そうなん?…あー、時給ポイント制やもんね。』 「そうやで〜↓先月は頑張ってんけどなぁ…。」  本当に、大変な世界だと思う。その月その月によって時給が変わる。ひどければ、数十万単位で月収が変わるのだから。 

    『まぁ、あと半月あるんやから頑張ろうよ。』   優花を励ましながら、あたしも自分なりにプレッシャーを感じてしまった。

    2007-09-13 07:11:00
  • 40:

    ◆qKVw/6MKg6

    「ってかリンカ今月、すごいやぁ〜ん★ナンバーワンも目じゃないなぁ!」  向かいで話していた女の子達が、壁に貼りだされたグラフを見ながら話している。リンカというのは、今月飛び抜けて成績のいい女の子。まぁ、あたしは入ったばかりだから過去の実績は知らないのだけど…。  

    「このままいけるって〜★皐月さんと数ポイントしか変わらんしぃ〜。」   皐月(さつき)さんというのは、○○のナンバーワン。いつも凛として品があり、ものすごく―綺麗な人だ。

    2007-09-13 07:18:00
  • 41:

    ◆qKVw/6MKg6

    「えぇ〜、リンカには無理やわぁ〜。皐月さん抜かすなんてぇ〜絶対無理ぃ↓」甘ったるい声で、いかにも甘ったるい飲み物を飲みながら、…タバコを吸う、彼女がリンカという女の子。見た目は、どちらかというと可愛らしい感じで、付けまつげ?なのだろうか。 少しアイメイクが濃いとも感じる。
     
    「いけるいけるっ!リンカならいけるってぇ〜★ナンバーワンなったら、涼ちゃんと付き合えるんやろぉ?頑張らななぁ!」  
    「う〜ん★まぁ、涼ちゃんはそぅ言ってくれてるねんけどぉ。。。涼ちゃんは全てにおいて一番の女がスキらしいからぁ〜★」        
    そんな理由って、どんな理由なんだ…? 一般社会人男性が、そんな発言をするとは思えないし。

    2007-09-13 07:27:00
  • 42:

    ◆qKVw/6MKg6

    「ホストに貢ぐバカ女やから、…ほっとこ。」   耳打ちしながら、優花がつぶやく。 
    あぁ、なるほど―・・。やっぱりそっち系ですか。 『ホストって苦手やわ。』優花とは、なんだか同じ考えを持てる気がしたから素直にそう返事をした。  「うちも…ホストなんか大っ嫌いやわ。あんな奴らこの街から消えたらいい…」    
    一瞬、ものすごく優花の表情が曇った気がした―。 

    だけどすぐに、また笑顔に戻って「さっ、ポイントやばいし営業しよ〜っと★」と、携帯を再び触り始めた。

    2007-09-13 07:33:00
  • 43:

    ◆qKVw/6MKg6

     
    『お疲れさまでーす。』 「あ、葉月ちゃんお疲れー」営業終了後、フロアから待機室に戻り女の子達に挨拶をした。すると、女の子の中にソファーに座る見知らぬ黒服の男の人がいた。 「おー、お疲れさん!」  『お疲れさまです…?』 誰だろう?新しい従業員の人だろうか。特にあまり気にも止めず、あたしは着替えを済ませた。  

    「葉月ちゃん、送り東方面やんねー?一緒やわぁ★」同じく帰る支度を済ませた優花が、声をかけてきた。『うん!今日はそのまま帰るし東やでー。』    カウンターで、優花と雑談しながら送り待ちをしているとさっきの男の人が待機室から出てきた。

    2007-09-13 08:47:00
  • 44:

    ◆qKVw/6MKg6

    「蓮くん、東の送りまだなぁーん?うち今日帰ったら、ポパイの散歩行かなあかんねんて!!」
    「なんや、…相変わらずセンス疑う名前やな。お前んとこの犬は(笑)」
    「ほっとけ!!(笑)」

    優花とそんなやり取りをしながら、「ちょい聞いてくるわ。」と、その男の人はリストに入っていった。

    2007-09-13 09:04:00
  • 45:

    ◆qKVw/6MKg6

    『…ねぇねぇ、今の人って従業員さんなん?』   素朴な疑問を、優花に投げ掛けてみる。 
    「え…!?あ、そっかぁ。葉月ちゃん初対面ってゆーてたやんな!蓮くんは○○のオーナーやで★」  

    え・・オーナーさんやったんや。なかなかの衝撃だな。うん。だって、明らかにあの人20代でしょう…。 『オーナーさん何歳…?』「んーと、確か今年26やったかな?…忘れた(笑)」   
    やっぱり若い。だって、オーナーと言えば△△のオーナーは、50手前のおじさんだったから。きっとやり手なんですね。うんうん…。

    2007-09-13 09:10:00
  • 46:

    ◆qKVw/6MKg6

    そうこうしてるうちに、オーナーが戻ってきて送りが出るからあたし達に下に降りるように告げた。   『…お疲れさまでーす。』あたしは、荷物を持ってオーナーに挨拶をした。  「あ、お疲れさん!葉月、これからよろしくな★元△△のナンバーワン(笑)期待してるで!」 

    『……はい。』 

    さすが情報通だ。ナンバーワンなんて言っても…不動ではなかったし、皐月さんのようにたいそれたものじゃない。それこそ過去の栄光に過ぎない。

    2007-09-13 09:16:00
  • 47:

    ◆qKVw/6MKg6

      
    周りの言葉にプレッシャーを感じながらも、あたしはまた一から始めるこの新人のような気持ちに、少しドキドキとしていた。 


    まだ、複雑なこの世界の裏を 見ていなかったのだから‥――。

    2007-09-13 09:21:00
新規レスの投稿
名前 (8文字まで)
E-mail
必須本文 (750文字まで)
君が笑ってくれるなら。を見ている人におすすめの掲示板

スレッドタイトルを対象とした検索ができます。
※スペースのあり、なしで検索結果は異なります。