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★ママになるという私☆
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1:
ユキ
2001・夏pm6時
『はい。今日からママですよ。』この一言から始まったユキのママ人生。
17才成り立てホヤホヤだった私は勿論赤ん坊を抱いたことも、抱き方すら分からなかった。
ヘタクソ&母親失格ですが、暖かい目で見守って下さい。2007-08-24 11:02:00 -
200:
ユキ◆x4VpNOUB/w
とにかく、本人と話をしないことには、何ともいえない。私は潤一の祖母と一緒に鑑別所へ面会に行く事にした。本来親族しか面会は受け入れられない。だが、潤一の祖母と一緒に、そして日向も一緒に。「内縁の妻」という名目で面会は許された。
ー鑑別所ー
ここへ来るのは2年ぶりだな。冷静にそう思った。だけど、今回は逆。私が面会をしに来たんだ。潤一が面会の部屋へとやってきた。足を引きずりながら。ユキ『あんた、なにやってんの!?その怪我どないしたん!?』潤一『単車ですっころんでん!』そう笑いながら潤一はいった。その姿は、2週間前とは似ても似つかない。ガリガリにやせ細って、髭は生え放題。ユキ『あんた、あのお金どないしたん?』潤一『ああ、あれ?もうないわ!全部遊びに使った!』悪びれる様子もなく、潤一はそう言った。
ーアホや・・・。こいつマジで。− 怒る気力なんてとうにない。もう、済んでしまった事だ。だまされた?騙された私が悪いんだ。これで懲りてくれればそれでいいじゃないか。誰にだって間違いを犯す事はある。私はそう思った。人間は結局は自分が1番可愛い。だから、相手を許し、受け入れあう。それが大事。2007-10-23 20:05:00 -
201:
ユキ◆x4VpNOUB/w
私は潤一と離れてからも、離れる前すらも、私は母親の癖に、親や潤一を頼って出しか生きてはいけてなかった。1人では何も出来ない子供の様だった。
助かった事に日向はまだ小さい。親も助けてくれている。今、私が耐えればそれでいい事だ。問題は今じゃない。未来だ。近い将来、この人がこの先立ち直ってくれるならば、私はそれを支えていってあげなきゃならない。日向の為にも、潤一の為にも。そして、もちろん、私自身の為にも。
私はそれから、何度と面会へと足を運んだ。潤一からは毎日の様に手紙が届いた。塀の中は孤独だ。それは私が1番良く分かっている。だから、私は日向が寝静まると毎日のように手紙を書いた。私の精一杯の想いを綴って。今理解してもらえなくったってかまわない。
いつか、分かってもらえれば。そんな想いで、私は毎日毎日、何枚も何枚も手紙を書き綴った。2007-10-23 20:30:00 -
202:
ユキ◆x4VpNOUB/w
『ユキは強いね。頑張ってるね』よくそんな言葉を耳にした。強い?違う。私は弱いんだ。弱いからこそ、今のこの状況を耐えれているだけ。それを分かってよ、ねぇ。潤一。
強くなろうとすれば、するほどに、私は自分が弱い人間だということを思い知らされる。そして、強がれば強がるほどに、もっともっと弱い人間になっていく。
そんな自分がどうしようもなく嫌だ。殺してやりたい、こんな弱い人間の自分自身を。今のこの状況をなんとか乗り切って、いつか本当に強い人間になるために。
完璧を求める母に認めてもらう為に。潤一に認めてもらうため。そして、日向に母親と認めてもらうためにも。2007-10-23 20:45:00 -
203:
ユキ◆x4VpNOUB/w
そして、潤一の審判の日。私は日向を抱いて家庭裁判所へと足を運んだ。保護観察中の鑑別所装置。保護観察中の補導は3度目。
簡単にいかにかもしれない。なんとか少年院だけは免れたい。審判の結果、「父親」だと言う事が考慮され、保護観察の延期処分が決まった。
正直、ほっとした。ユキ『もう懲りたとおもうけど、分かってるやろけど、もう2度と辞めてや?』潤一『おお!分かってるって♪』ーホンマにわかってんか!?−そう思ったけど信じる事にした。それしか私には出来んかった。
潤一祖母『ほら、潤一!日向ちゃん抱いてあげなさい!』潤一が日向を抱くのは生まれたとき以来。相変わらずぎこちない抱き方で苦笑いをしながら、潤一は日向を抱いた。だけど、直ぐに、潤一『はい、ユキ!』といって日向を私へ返した。潤一はいつもこんな感じ。なんだか、私は無償に悲しかった。2007-10-23 21:29:00 -
204:
ユキ◆x4VpNOUB/w
離れてすんでいたのだから、仕方ないか。そう思う様にして自分を納得させていた。もちろん、不満を漏らす事は数知れなかったけれど。
そのまま、とりあえず私は日向を連れて家へと帰った。−今度こそー けれど、潤一はそんな私の期待を簡単に裏切った。鑑別所をでて1週間もしない間に潤一の生活は元へと戻った。
潤一は、とても寂しがりやだ。両親は小さい頃に別れてずっとおばあちゃんに育てられてきた。きっと、潤一が私に求めていたのは「母親」という存在だったと思う。父親のぬくもりを、母親のぬくもりを知らない潤一。私には両親が揃ってはいたけれど、私も思い出す事が出来なかった。
自分の居場所が見つからなくて。ただ、寂しくて、寂しくて。そんなやり場のない想いを忘れたかった。その気持ちが私には痛いほど良く分かった。やっぱり、傍にいないと意味がない。2007-10-24 00:20:00 -
205:
ユキ◆x4VpNOUB/w
今度は、私は何度も、何度も潤一の実家へと足を運んだ。まだ、2ヶ月だった日向を抱いて電車に乗って。
ある日のこと。潤一『ユキ!仕事見つかったで!圭介の職場で雇ってもらえる事になってん!!』ユキ『マジで!!良かったやん、偉いなぁ!潤一!おめでとう!!』私はそう言って喜んだ。
そして私は決意した。もう1度、この人と一緒に暮らそう。と。問題は母だ。自分勝手に出て行った潤一を母は恨んでいた。だけど、これから家族になるのは、母ではない。私は、母に酷い事を、申し訳のないことをしていると分かりながらも、
ある日、日向を連れて家を出た。そうでもしなければ、母は絶対に許そうとはしないだろう。そう思ったから。だけど、母と私は親子だ。私が選んだ道で成功さえすれば、いつか分かってくれるはず。2007-10-24 00:50:00 -
206:
ユキ◆x4VpNOUB/w
そして、潤一の実家のマンションの前の空き部屋を借りた。2DKの六万の部屋。いくら、六万とはいえど、潤一の給料は15万足らず。私達にとっては大金。貧乏生活は目に見えている。お金なんていらない、そこに居場所があれば。幸せがあれば。
だけど、親から離れて暮らす事は、決して容易な事ではなかった。子供がいるからなおさら。日向は大きくなるなつれて人1倍よく泣く子だった。ミルクを与えてみても、オムツを替えてみても、あやしてみても。何をしても泣き止まない。鼓膜が潰れるかと思う程の泣き声で何時間も、何時間もないて泣いて、泣き喚く。
潤一は、相変わらずだった。仕事から帰ってくるとご飯を食べて着替えると直ぐに圭介君達の所へと遊びにいってしまう。日向には目もくれない。私は日向と一緒にずっと家の中。出て行くといえば、スーパーへ買い物に出る位。外へだすと日向はよりいっそう泣き喚いた。会話する人はだれもいない。相談に乗ってくれる人も誰もいない。潤一もいない。
この世界に私と日向2人だけが取り残されているような、そんな気さえした。2007-10-24 01:16:00 -
207:
ユキ◆x4VpNOUB/w
正直、どうしていいのか分からなかった。ただ、今私に出来る事は家の事をして、日向の世話をすること。
日向『エーーン!!エーーン!!』ユキ『どうしたん!?ミルクもオムツも変えたやん。どして、そんななくん?』日向『エーーン!エーーん!!』ユキ『泣いてばっかじゃわからへんやん!?どうしたらいいん?どうしたら、泣き止むん?ママなんでもするから。』日向『エーーん!!エーーん!!』
何をしても泣き止んではくれなかった。ユキ『ひな?なんでそんななくん?なぁ、ママ、どうしたらいいん?なぁ、ひな?』日向『エーーん!!エーーん!!』泣き止んでくれない。その事が悲しくって。悲しくて。私は我慢できず、私まで泣いた。泣いて、泣いて、泣いた。
ユキ『ひな?ママ、わからへん。どうしたらいいんかわからへん。なぁ、ひな、教えてよ。ママどうしたらいいん!?』私は泣き叫びながら日向にそう言った。日向『エーーん!!エーーん!!』ユキ『なぁ、ひな。ごめんな?』私はそう言ってまた泣いた。2007-10-24 01:53:00 -
208:
いちご
読んでますぅ?
頑張ってください?2007-10-24 02:44:00