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花
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1:
名無しさん
キャバクラに飲みに行ってアホな女が横についた。俺もアホやし話はずんで楽しい時間を過ごした。毎回飲みに行ったらこんなん。地方で仕事してるから大阪帰ってきたら仲良い地元の友達と飯食ってキャバクラ行って…。朝まで飲んで満足して地方に戻ってまた仕事。彼女なんてしばらくおらん。前付き合ってた子は長かったけど、愛想ついたって振られてからは一年まともな恋愛してへん。全く何もなかったわけちゃうけど、俺がこんな性格やから続く事なんかなかった。周りが結婚していく中で俺って大丈夫?って心配なりながらも勝手な性格は直らんって開き直りつつもあった。そんな時に出会ったんが【花】後に付き合う事になるねんけど、こいつがまた変わった奴やった。花との出会いと付き合ってた間の事を書いていきます。文章下手くそやけど、暇な人は読んだってください。
2007-08-20 12:06:00 -
70:
名無しさん
けど数日後にはある事がきっかけで、花は妹達と対面する事になる。
2007-08-24 12:57:00 -
71:
名無しさん
今日は日曜日。俺も花も仕事は休み。テレビを見ながらいつもよりゆっくりめの朝ごはんを食べてた。そしたら俺の携帯がなった。おかんからや「もしもし〜?」「お父さんが絵描きたい言うてるから何か持ってきたって」
オトンは仕事中に怪我して今入院中。大学で彫刻教えてる。絵描きたいから何か持ってきたって…モチーフになるもんを何か持ってこいって事や。オトンは絵描く時は誰かに何かもってこいって必ず頼む。これは昔っから。俺がどんなしょーもないモン持ってっても(そこら辺の石とか)「これは良い!」って喜んで絵描くねん。変わったオッサンや。でも可哀想な事におかんが選ぶもんはたいがい却下。笑。「これは良い!また今度描こ」って言って描いた例しない。おかんもそれわかってるからおとんが絵描くって言ったら今だに電話かかってくる時がある。2007-08-25 22:20:00 -
72:
名無しさん
「花、まさるくんのお見舞い行こか」オトン→まさるくん、オカン→みゆきちゃん。俺ん家では基本名前呼び(オカンだけはお父さん、俺の事はお兄ちゃんって言う)弟も弟の嫁も俺の事をヒデくんって呼ぶねん。仲良し一家なんですわ。そんな感じで花も自然と「まさるくん」「みゆきちゃん」って呼んでる。まさるくんの病院は近いから何回か花も俺もお見舞いに行ってるけど、一緒に行くのは初めてやった。
2007-08-25 22:39:00 -
73:
名無しさん
「まさるくん絵描きたいねんて、何か持ってったらなあかんわ」俺は台所においてある焼酎サーバー(?名前わからん)を持って甘い物好きなまさるくんの為に和菓子屋によってから花と病院へ向かった。その病院で花は妹と会う事になる。
2007-08-25 22:54:00 -
74:
名無しさん
妹の名字、つまり花の母親の再婚相手の名字はちょっと珍しい。△△△さんって言うねんけど、その珍しい△△△さんの名前が書かれてる病室。まさるくんの部屋の二個隣やねんけど前来た時は気付かんかったし、最近入りはったんやろな。俺はこの時まだ妹の名字なんて聞いた事なかったから、ただ珍しいな〜って思って普通に言った「△△△やて、色んな名字あるなぁ」俺より前におった花が振り向いたから続けて「ほら見て俺こんなん初めて見たわ〜」そしたら△△△さんの病室の扉が開いて、花瓶持った女の人が出てきた。わっ聞こえた?って思って花の方を見たら、花はくるって前向いてスタスタ歩いてく。俺をおいて。おいおい行き過ぎやで姉さん。まさるくんの部屋通りすぎてますやん。「花!」俺が呼んだら「花?」△△△さんとこから出てきた女の人が言った。え?何ですか?花と知り合い?花が止まらんからもっかい「花っ!」花は止まってんけど振り向かへん。何やどしたんや。花のところ行ったら花が下向きながらボソっと「あの人、お母さん」
2007-08-25 23:36:00 -
75:
名無しさん
え?俺は女の人の方を見た。そしたら目あってんけど、その人はそのまま何も言わんと花瓶に水を入れに行った。は?って思ったけど、気持ち押さえて「座ろか」花と自販機の前の椅子んとこまで行った。しばらく沈黙やった。
2007-08-25 23:48:00 -
76:
名無しさん
「あれお母さんやわ」花が口を開いた。「間違いないん?」「うんたぶん。名字一緒やし」花は20年母親とは会ってへん。「わざわざ顔隠さんでも気付かへんってなぁ」花はこーゆう時いつも笑う。心ん中隠すみたいに。俺は何て返したら良いんやろ。。確かにさっき花の母親は、気付いてなかったかもしれん。俺が名前呼んだ時に反応はしたけどありきたりな名前ではあるし。。どうしたら良いんやろ…俺が考えてたら花が「まさるくんとこ行こや、和菓子持ってかな」って笑顔で言う。「せやな行こか」
2007-08-26 00:05:00 -
77:
名無しさん
自販機んとこから病室まではこの角を左に曲がる。花は角んとこでピタっと止まった。「花?」角曲がったらすぐまさるくんの部屋やけど、その先には△△△さんの病室が見える。花の足はしっかり張りついてるみたい。手はぎゅって握って、なのに顔に表情はなかった。「すぐ戻るから座っとき」俺は花を自販機の前の椅子に戻して一人まさるくんの病室に入った。
2007-08-26 02:16:00 -
78:
名無しさん
持ってきた焼酎サーバーみたいなんと和菓子を渡した。「これは良い!」そう言って鉛筆を握った。よかった気にいったみたいや。「今日はもう行くわな、早く治しや」もう話なんか聞いてないまさるくん。代わりにみゆきちゃんが「ありがとうな」って言って手を振った。まさるくんの名誉の為に一応言っときます。彼はボケてるわけちゃうねん。自分の世界に入ったら人の声が全く耳に入ってこんねん。芸術家ってやっぱ変わってるんやと思う。
とりあえず用事済ませて花のとこに戻った。2007-08-26 02:28:00 -
79:
名無しさん
珈琲とココアを買って花の横に座った。花は何も喋らん。二人の間にココアの入った紙コップを置いた。反応なし。「飲みや」花は見もせんと「珈琲嫌い」「ココアやで」「甘いの嫌い」…家で甘いココア飲みまくってるやん。って思ったけど何も言わんかった。しばらくして「帰るか?」って俺が立ち上がった時に予想もせん言葉を花が発した。「お母さんとこ行ってくる、途中までついてきて」
2007-08-26 02:43:00