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100円玉の恋・・・

スレッド内検索:
  • 1:

    あきと

    この話は今から15年前に私が実際に体験した話です。初めての書き込みなので、みなさん宜しくお願いします。

    2005-05-01 16:11:00
  • 2:

    あきと

    今から15年前に私は車の事故で、大阪の某大学病院に緊急入院しました。3日間意識が戻らず、生死の狭間を、さ迷っていました。意識が戻ったのは、ちょうど4日目の朝でした。

    2005-05-01 16:20:00
  • 3:

    あきと

    私が目を覚ますと
    担当医と思われる男性と看護婦さん数名とが
    大喜びしていました。
    奇跡的に助かった私は
    これから暇で退屈な
    入院生活を送る事と
    なりました。

    2005-05-01 16:51:00
  • 4:

    名無しさん

    入院生活にも慣れ
    精神的にも余裕が
    出来始めた頃には
    喫煙所で冗談を言いあえる入院仲間も出来ていた。そんなある日・・・

    2005-05-01 17:16:00
  • 5:

    あきと

    私が喫煙所で一人
    タバコを吸っていると
    ジュースの自販機の
    方向から女同士で口ゲンカしている様な声が聞こえてきた・・・

    2005-05-01 17:27:00
  • 6:

    あきと

    よく見ると
    20才くらいの女の子と
    50才くらいの母親と
    思われる女性が口論していた。聞いては、いけないと思いつつ、私は聞き耳を立てていた。

    2005-05-01 17:35:00
  • 7:

    あきと

    やはり親子のようだ
    どうやら娘は母親に
    私はいつ退院出来るの!と詰め寄っていたのであった。なんて気の強い女なんやろ・・・ それが初めて彼女を見た第一印象であった。

    2005-05-01 17:46:00
  • 8:

    あきと

    しばらくすると
    彼女は怒りながら一人
    病室へと帰って行った
    さっきまで怒った顔を
    していた母親は寂しそうに一人ジュースの自販機に、お金を入れていた。

    2005-05-01 17:53:00
  • 9:

    あきと

    ジュースを片手に
    母親は私が居る
    喫煙所にやって来た。
    興奮していたせいか、
    私の存在は今気付いたらしく恥ずかしそうに椅子に座った・・・

    2005-05-01 18:04:00
  • 10:

    あきと

    しばらく二人沈黙の後
    母親は恥ずかしそうに
    「ホンマにワガママで
    気の強い娘やから
    困ってますねん」
    と苦笑いしながら私に
    話かけてきた。
    私は笑顔で話を聞いた。

    2005-05-01 18:14:00
  • 11:

    あきと

    母親は私の入院の事を
    尋ねてきたので
    自分の記憶にある範囲と医者から聞いた話を
    初対面の、その母親に
    私は包み隠さず話していた。不思議な感覚だった・・

    2005-05-01 18:22:00
  • 12:

    あきと

    自分の話を
    している途中に
    私は何気に
    娘さんの事を聞いた。
    その瞬間、母親の顔が
    凍りついたかの様な暗い顔になった・・・

    2005-05-01 18:28:00
  • 13:

    あきと

    私は、しまった!
    と思いながら母親に
    謝った。お兄ちゃん気にせんといて。何も謝られる様な事、言われてないよ。と笑顔の母親・・・
    しかし帰って行く後ろ姿は、とても寂しそうに見えた。

    2005-05-01 18:36:00
  • 14:

    あきと

    そんな数日後の夜、
    一人喫煙所でタバコを
    吸っていると、あの母親の娘がジュースの自販機の前に、やってきた。

    2005-05-01 18:46:00
  • 15:

    あきと

    すると彼女は
    「なんでなん?」と一人
    キレ気味の声・・・
    どうやら何回100円入れ直しても返却されるようだ。今にも自販機にケリを入れそうな雰囲気だった。

    2005-05-01 18:54:00
  • 16:

    あきと

    私は、そんな彼女に
    「この100円玉入れてみ」と言って手渡した。
    彼女は、その100円玉を自販機に、そっと入れた。「やった!入った」と大喜びの彼女。すると彼女は私に・・・

    2005-05-01 19:03:00
  • 17:

    ?

    はっ?集中しすぎた??文上手い

    2005-05-01 19:08:00
  • 18:

    あきと

    ありがとう!と言って、彼女は持っていた100円玉を返そうとしましたが、私は受け取りませんでした。この出来事をきっかけに彼女は毎日、私の居るところに現れる様になりました。

    2005-05-01 22:17:00
  • 19:

    あきと

    私にとっては退屈な入院生活から、楽しい入院生活へと変化していきました。彼女はアパレル関係に勤める20才、私と同じ年齢でした。今回の入院で彼女は会社を辞めたそうです。元気いっぱいの彼女を見ていると、入院患者には、見えませんでした。

    2005-05-01 22:38:00
  • 20:

    あきと

    二人はいつも一緒。担当医に看護婦さん達、それに他の入院患者の間でも、かなり有名な二人になっていた。しかし楽しいはずの毎日だが一つだけ気掛かりな事があった。彼女は何故入院しているのか? 以前一度だけ彼女に、それとなく聞いたのだが、うやむやにされたので何となく、その件だけは聞けずに時間だけが経っていった。

    2005-05-01 22:51:00
  • 21:

    あきと

    ある日、彼女は私のところに今まで見た事のない様な、真面目な顔でやって来た。大事な話があるとの事だったので屋上で話をする事にした。彼女は自分の事を、どう思ってるのか?と顔を真っ赤にして聞いてきたので私は意地悪で、ええ友達やな、と言うと彼女の目から大粒の涙が溢れ出し、いきなり大声でアホ!と叫ばれた。私は慌てて本当の気持ちを彼女に伝えた。

    2005-05-01 23:11:00
  • 22:

    あきと

    その日を境に、いつも一緒に居る二人から恋人へとなった。次の日、担当医にいきなり良かったな! と言われ、ん??看護婦さん達にも彼女出来て良かったね!と言われ、入院患者には結婚式呼んでくれよ!と言われる始末。そうこの噂の原因は一つ! 彼女の口しかない!でも悪い気はしなかったが、あまりにも冷やかされるので、かなり恥ずかしい思いをした。そこへ彼女がやって来た。

    2005-05-01 23:27:00
  • 23:

    あきと

    お母さんに今日あって欲しい。どうやら私を紹介したいらしい。母親とは以前一度だけ言葉を交わした事がある。その事は彼女には一切言ってなかったので、この際黙っといて彼女を驚かしてやろうと思い会うまで内緒にする事にした。

    2005-05-01 23:41:00
  • 24:

    あきと

    お母さんこっちこっち!と彼女。彼氏として会うのは初めてなので少し緊張した。あっお兄ちゃん、この間の! どうもこんにちわ。母親と私の会話を聞き彼女は、しばらくキョトンとしていた。我に返った彼女は、ええっ!知り合いなん!?と驚きの顔。事情を説明すると納得半分、隠していたムカつき半分と言う顔をしていた。彼女は母親に、このお兄ちゃんやったら大丈夫と太鼓判を押してもらえたので大喜びしていた。その姿を見て愛されてるんやな、と同時にこんなにも彼女の事を愛してる自分に気づいたのであった。

    2005-05-02 00:00:00
  • 25:

    あきと

    本当に毎日が楽しかった。まだ20才の若造だったけど、それなりに恋愛もしてきたつもりだったが、今までに味わった事のない充実感に浸っていた。入院も長い間していると何となく人の心が見えてくる。例えば友達連中で言うと普段元気な時には見えなかった部分が見えてきたりする。本当は私の事をこう思ってたんだと。それがええ部分でも悪い部分でも・・・

    2005-05-02 02:52:00
  • 26:

    あきと

    そんな研ぎすまされた精神状態の中で、彼女は無くてはならない存在になっていた。また彼女も私という存在を必要としてくれた。ある夜、喫煙所で彼女と二人して未来を語りあった。とにかく今の二人は病院内でしかデートをした事がないので遊園地に行こうとか、ドライブに行きたいとか、夜景が見たいとか、普通のカップルであれば当たり前にしている様な事を二人して夢の様に語りあった。

    2005-05-02 03:05:00
  • 27:

    あきと

    ある日、彼女の母親と二人で話する機会がありました。その日は丸一日、彼女は検査があったので母親に私を取ったらアカンよと言いながら笑顔で検査に向かった。母親は私に彼女の子供の頃の話など、おもしろおかしく聞かせてくれた。そして自然と話は彼女の病気の事へと・・・

    2005-05-02 03:21:00
  • 28:

    あきと

    彼女の病名は骨髄性白血病で後一年もつかどうか? と言う事だった・・・ 私はショックのあまり目の前が、一気に真っ暗になった。母親は出来る事なら、このまま彼氏を続けて欲しいと泣きながら、私に深々と頭を下げた。私も自然と涙が溢れ出た。あんなに元気やのに何で! と何回も何回も心の中でつぶやいた。

    2005-05-02 03:49:00
  • 29:

    あきと

    その日の夜、私は眠れそうになかったので一人暗闇の喫煙所でタバコを吸っていると、やっぱりここかと言って笑顔で彼女がやって来た。一番辛いのは彼女のはず。なのに笑顔で私の顔を見る。そんな彼女の顔を私は、まともに見る事が出来ませんでした。すると彼女は私に別れ話を切り出してきました。

    2005-05-02 04:06:00
  • 30:

    あきと

    こんなにも彼女の事を愛しているのに別れられるはずがない。私は絶対に彼女の病気の事は、あきらめない。私の事を本当に想っているなら、ずっとそばに居させてくれと彼女に訴えた。二人しばらく沈黙の後、私は彼女の肩を優しく引き寄せ、二人にとって初めてのキスをしました。キスをしながら私は溢れ出る涙を止める事が出来ませんでした。彼女も大粒の涙を流しながら何度もキスをしました。

    2005-05-02 04:30:00
  • 31:

    名無しさん

    めっちゃいいっ?続き気になります?頑張って下さい??

    2005-05-02 06:32:00
  • 32:

    名無しさん

    読ませてもらってます?不覚にも涙してしまいました?早く続き読みたいので頑張って下さい?

    2005-05-02 11:02:00
  • 33:

    みき

    題名が気になって読んでます。頑張って下さい☆

    2005-05-02 11:45:00
  • 34:

    あきと

    31さん32さん、みきさん読んで頂いてありがとうございます。昔を思い出しながら書き込みしています。読みづらい所や理解しにくい所などあると思いますが頑張って書き込みしますので宜しくお願いします。

    2005-05-02 12:58:00
  • 35:

    あきと

    次の日の朝、彼女は笑顔で私の病室にやって来た。みんな喫煙所に集まってるから早く行こうと私の手を握ってきた。まるで昨日の出来事などウソだったかの様に。彼女は一日一日を精一杯生きている。彼女にとって無駄に過ごせる日など決して有り得ない。私は彼女の為に、愛する彼女の為に今出来る事は何か、必死で考えた。彼女に今必要なもの・・・ それは私の笑顔。日々笑顔で過ごす事。私の笑顔で彼女のすべてを包み込む。そう決意した日となった。

    2005-05-02 13:37:00
  • 36:

    名無しさん

    すごくいいですね。頑張ってください!!

    2005-05-02 13:46:00
  • 37:

    あきと

    36さんありがとうございます。頑張りますので宜しくお願いします。

    2005-05-02 18:48:00
  • 38:

    あきと

    彼女と過ごす時間は、笑顔が絶えず本当に楽しく本当に幸せいっぱいでした。このまま時間が止まってくれたら・・・ 何度願ったか、わかりません。楽しい日々を過ごす間にも死へのカウントダウンは刻々と刻まれているのです。その現実だけは、どうする事も出来ません。けど日々一生懸命生きている彼女だったら絶対に奇跡は起きる。私はそう信じていましたし、決して心の中でも、あきらめませんでした。少しでも、あきらめたら、すべてが消え去ってしまいそうで・・・

    2005-05-02 20:53:00
  • 39:

    名無しさん

    淡々と続く文章がなんとも淋しさと哀しさを表しているような気がして読み入りました。最後まで書いて下さいね(^-^)

    2005-05-02 21:01:00
  • 40:

    あきと

    39さんありがとうございます。最後まで頑張りますので、お付き合いの程、宜しくお願いします。

    2005-05-03 00:53:00
  • 41:

    あきと

    ある日、彼女は走って来たのか、息を切らしながら私の病室にやって来た。オッケーもらったよ! と大きな声に満面の笑顔。実は彼女、ダメ元で外出許可届を提出していました。私は、いつでも外出できる状態だったので彼女は初デート初デートと何回も嬉しそうに、私や回りの入院患者に言ってました。デートプランは彼女が立てるとの事。私は一切文句を言っては、いけないと言う約束をさせられて彼女は自分の病室へと戻っていきました。

    2005-05-03 01:14:00
  • 42:

    みき

    しぉり

    2005-05-03 01:23:00
  • 43:

    あきと

    次の日、いつもの様に彼女は私のところに、やって来たが珍しく笑顔はない。難しい顔をしながら、やりたい事がいっぱい有り過ぎて何一つデートプランを決められなかったとの事。外出といっても時間が限られているので遠くには行けない。焦る彼女に私は外出予定日までは少し日数があるので、慌てずゆっくり考えてと、お願いすると笑顔になり、いつもの彼女に戻っていました。

    2005-05-03 01:58:00
  • 44:

    あきと

    いよいよ明日は初デート。前日の夜、嬉しくて眠れない私は一人暗闇の喫煙所でタバコを吸っていた。やっぱりおった! と突然彼女がやって来た。私の横に無言で座り、そっと寄りそってきた。いつもと違う雰囲気に、ふと彼女の顔を見ると、何か言いたそうな顔をしている。私は彼女に優しく尋ねると何も無いと言う返事が・・・私はもう一度彼女に尋ねた。すると彼女は話にくそうに、私に一つだけお願いがあると言ってきた。

    2005-05-03 02:26:00
  • 45:

    あきと

    彼女は現在、服薬治療をしているのだが近々、放射線治療を始めるらしい。これを行うと色々な副作用が出ると言う。肌が荒れたり髪の毛が抜けるなど女性としては耐えがたい症状が起きる。そうなる前に・・・ 綺麗な体で、いられるうちに抱いて欲しいと・・・彼女の目からは涙が溢れている。私は一言、ウンと言って彼女を抱きしめた。小刻みに震える彼女を、震えが止まるまで、ずっと抱きしめた。

    2005-05-03 11:24:00
  • 46:

    あきと

    いよいよ待ちに待った外出の日。すると朝早く、彼女の担当医が私を尋ねてやって来た。今日一緒に彼女と外出するに当たり注意して欲しい事が何点かあるらしい。もし何かあったら迷わず病院にすぐ戻るという事、など注意するべき事に私は真剣に耳を傾けていた。

    2005-05-03 11:39:00
  • 47:

    あきと

    すると突然、君は彼女の事を本当に愛してるのか? と尋ねられ、私は彼女に対する想いを素直に担当医に伝えた。君は本当に彼女の事を考えているんだね、と笑顔で私に言った。それから彼女の話で二人盛り上がっていると先生は急に真剣な顔になり、私にこう言った。決して変な気は起こすなと・・・。え??・・・すると笑顔全開の彼女がやって来た。早く行こうよと私の手を引っ張る。そして私と彼女は、先生と看護婦さんと仲良しの入院患者に見送られ病院をあとにした。

    2005-05-03 12:27:00
  • 48:

    あきと

    久しぶりに外に出た二人は、眩しい太陽の陽射しを浴びながら街へと向かった。食事をしたりゲームセンターにウィンドウショッピングと少ない時間の中で二人は精一杯楽しんだ。彼女はペアの指輪を欲しがっていたので、彼女の気に入った指輪を買いました。安い指輪だったのに彼女は、婚約指輪、婚約指輪と何回も嬉しそうに言ってました。そして私と彼女はホテルへと向かいました。

    2005-05-03 12:59:00
  • 49:

    あきと

    部屋に入ってしばらくすると彼女は裸になり今の自分の姿を目に焼き付けて欲しいと私に言いました。二人はキスをし抱き合い、そして一つに結ばれました。その後も二人裸で抱き合い未来の話を語りあった。すると突然彼女は泣きだした。私と離れたくない、そして死にたくないと・・・ 私も精一杯彼女を抱きしめた。お互いの不安を取り払うかの様に二人、涙を溢れさせながら抱き合った。

    2005-05-03 13:18:00
  • 50:

    あきと

    私も彼女と離れる事など考えられなかった。二人して涙って、こんなに出るのか? というくらい泣きながら抱き合った。私は、こんなに苦しい思いをするんだったら、このまま二人で死のうと一瞬脳裏をかすめました。その時、担当医の言った、変な気起こすな! という意味を、初めて理解する事が出来ました。だめだ! 私が弱気になってはいけない。あきらめたらそこで終わる。二人の力で必ず奇跡を起こすと・・・

    2005-05-03 13:41:00
  • 51:

    あきと

    私は何とか、必死に自分の感情を抑えて、彼女を落ちつかせホテルを出た。病院に戻ると、みんなが笑顔で出迎えてくれていた。彼女の担当医は私に、耳うちした。無事に帰ってきて良かったよと・・・ 担当医は笑顔で彼女に楽しかったか? と聞いていた。明日から又、気を引き締めて治療に専念しょうなと言われ、彼女は元気よくハイ! と答えていた。その姿を見て、私は少しホッとしました。

    2005-05-03 16:24:00
  • 52:

    あきと

    しかし、その日の夜は寝れずにいた。彼女の死にたくない・・・ という言葉が頭から離れなかった。彼女にとって私の存在は生きる源となっていた。勿論、私にとっても彼女は生きる源となっている。そんな存在である私の退院が近づいていたのである。私が退院すると会える回数が極端に減ってしまう。仕事の方も今は休職となっているが退院と同時に復帰しないといけない。私が、居なくなると彼女はどうなるのか? どう考えるのか? 本当に悩む日々の始まりでした。

    2005-05-03 16:39:00
  • 53:

    削除

    削除されますた

    あぼ~ん
  • 54:

    あきと

    日々悩みながらも退院当日を迎えた。彼女は私の病室へやってきた。退院おめでとう、と笑顔の彼女。精一杯明るく振る舞おうとする彼女。浮気はアカンよと言う彼女。仕事復帰したら一生懸命頑張れと言う彼女。休みの日は面会に来て欲しいと言う彼女。そして何より健康でいられる事に感謝しなさいと言う彼女。涙をいっぱい溢れさせながら笑顔で見送る彼女。私が唯一本気で愛してる彼女・・・

    2005-05-05 12:27:00
  • 55:

    あきと

    私は退院と同時に仕事に復帰した。上司、先輩、同僚、みんな笑顔で迎えてくれた。その日の夜、同期の男女10名で私の復帰祝いという事で飲み会を開いてくれました。そろそろ、みんなもホロ酔い状態になってきた時に、いつも見舞いにも来てくれていた親友がビール瓶片手に私の横に座った。この親友は私の彼女の事も良く知り、見舞いに来ては私と彼女を和ませてくれた男である。その親友が本音で話しよと言って来たのである。

    2005-05-05 13:56:00
  • 56:

    あきと

    親友は今一度、私の彼女に対する気持ちを尋ねてきた。私は病院で悩み考えてた事、そして今、感じてる想いすべてを親友に伝えた。すると親友はお前の気持ちは、わかった!と言うと、集まってくれた同僚全員に今日は私の復帰祝いであり、お別れ会でもあるからな!と伝えた。みんな一瞬??と意味の分からない様子。まぁ意味分からんでもいいから今日はパーッとしよう!という事で、みんな楽しく酔っ払って、お開きとなった。

    2005-05-05 14:14:00
  • 57:

    あきと

    次の日、私は本当に色々とお世話になった社長に会社を辞める事を伝えた。両親の居ない私にとって親父の様な存在であった社長。今回の事故、入院にしても色々走り回ってくれた社長。そんな義理のある社長の会社を辞めると言う事は私に、とって本当に辛く悲しい事でした。けど、ある程度私の状況を知る社長は、それもお前の生き方や!ずっと彼女のそばに居てやれと、それから、後悔する生き方だけはするな!と言って最後温かい笑顔で私の事を見送ってくれました。

    2005-05-05 14:37:00
  • 58:

    あきと

    次の日、朝から彼女に逢いに病院に向かいました。数日振りに来た病院は、まるで自分の家に帰って来たかの様な感覚になりました。知っている先生、看護婦さんに会うと、みんな笑顔で彼女に逢いに来たの?と少し冷やかし気味で言ってきた。喫煙所に行ったら知っている患者さん達が居て、早く戻って来いと言う冗談を言われながら、彼女の病室へと向かった。

    2005-05-05 15:08:00
  • 59:

    あきと

    彼女の病室に入ると彼女は眠っていました。私はベットの横にある折り畳みの椅子に座り、彼女が目覚めるのを待っていました。しかし全然目覚める気配が無いので私は、眠っている彼女の唇にキスをしました。すると彼女の目が開き始めました。私の姿が完全に視界に入ると彼女は飛び起き、なんで居てるの?なんで居てるの?を連発していました。すると直ぐさま、逢いたかったと言って私に抱き付いてきました。

    2005-05-05 15:20:00
  • 60:

    あきと

    彼女は私に仕事は?…と聞いてきたので、退院するまでに考えていた事、退院してから考えた事すべてを彼女に話ました。彼女は最初複雑な顔をしていましたが、私の想いに納得してくれて、涙をこぼしながら、ありがとう…とつぶやきました。それから彼女に全開の笑顔が戻るのに、そう時間はかかりませんでした。また毎日逢えると子供の様に喜ぶ彼女を見ていると、私のした行動は間違ってないと確信になりました。

    2005-05-05 15:41:00
  • 61:

    あきと

    私は、それから毎日彼女に逢いに行きました。夜は道路工事の警備員のアルバイトをしながら生計も立てていました。ある日、彼女に逢いに行くと、また彼女は眠っています。そういえば検査の日以外は必ず眠っています…体の調子が悪いのかと心配になったので彼女に聞いたところ、それはタヌキ寝入りだったと言う事が判明!あの日眠っている彼女にキスして起こした日から毎日キスして起きるという習慣になっていました。起きていたらキスしてもらえない。そんな悪知恵からきた、彼女の芝居だったのです。本当にその頃は幸せいっぱいでした。

    2005-05-05 15:59:00
  • 62:

    あきと

    ある日彼女の担当医と話する機会がありました。以前二人で外出した時、私に変な気をおこすな!と助言してくれた先生であり私の事は何でも、お見通しという感じだったので不思議と抵抗なく素直に話出来る人でした。私は、その先生に、今でも彼女に対する想いは変わらないか?と尋ねられた。勿論今まで以上に彼女を愛していると自信を持って答えた。先生は、そうか…と言って言葉を続けた。彼女の死に直面した時、決して逃げるな、愛しているなら尚更、現実を直視しろと…これは医者としてでは無く人生の先輩として言っておくと…ただそうなら無い様に全力は尽くすと…今のは医者としての言葉やから、と言って先生は、その場をあとにした。

    2005-05-05 16:23:00
  • 63:

    あきと

    もし彼女が、この世から居なくなったら私は、どうなるんだろうか?どう感じるんだろうか?今、考えても想像出来ないし考えたくもない。ひたすら奇跡が起きる事を信じて私と彼女は日々、二人三脚で頑張っている。ある日、彼女は落ち込んだ顔で私に言った。外出届を提出したがオッケーが出ない…私は彼女にオッケーが出なくても、そばに居るから大丈夫!と言うと元気よく、ウン!と笑顔で答えた。

    2005-05-05 17:25:00
  • 64:

    名無しさん

    しぉり

    2005-05-05 20:33:00
  • 65:

    名無しさん

    ??

    2005-05-10 07:07:00
  • 66:

    名無しさん

    続き待ってます

    2005-05-11 03:11:00
  • 67:

    あきと

    ある日、彼女は今まで私が見た事もない位、落ち込んだ顔をしていました。髪の毛がいっぱい抜けると…髪の毛が全部無くなったら私に嫌われると…涙をこぼしながら言いました。けど私にとって彼女の変わっていく容姿など、まったく関係なかった。そんなちっぽけな事なんか…どんどん日々、不安を募らせる彼女を私は、すべて優しく包み込むように彼女を愛した。

    2005-05-11 12:52:00
  • 68:

    あきと

    その日の夜、私は家で一人泣いた。どうする事も出来ない歯がゆさに、気が狂いそうになった。日々笑顔が少なくなって、いく彼女を見ていて、どうすれば、元の笑顔を取り戻せるのか?彼女の前では笑顔で一生懸命、大人ぶっているが、顔を合わすたびに、泣きそうになる。本当に…本当に、最初の頃に戻りたい。二人とも心の底から笑えた頃に…

    2005-05-11 13:06:00
  • 69:

    あきと

    私は次の日、不安を募らせる彼女に結婚して欲しいと、正式にプロポーズした。が彼女は、首を縦に振らない。私は自分の想いをすべて彼女にぶつけた。彼女は涙を溢れさせながらオッケーしてくれた。私は早速、彼女の母親にも話をし、心よくオッケーをもらった。久しぶりに見る彼女と母親の笑顔だった。

    2005-05-11 13:19:00
  • 70:

    あきと

    結婚の話は病院中に広まった。先生達、看護婦さん達、入院患者の人達、会う人みんなに、結婚おめでとう!と祝福された。彼女も笑顔で、有難うございますと、照れくさそうに答えていた。すると彼女の担当医がやって来た。当然、式など挙げれない私と彼女に、今度の日曜日、私達の為にパーティーとは、いかないが結婚を祝う会を小さいながらも開催してくれると言う事だった。私と彼女は自然と涙がこぼれた。有難うございますと何度も二人して御礼を言った担当医の目にも涙が光っていた…

    2005-05-11 13:40:00
  • 71:

    更新してる?やった?

    2005-05-11 20:36:00
  • 72:

    あきと

    その日の夜、彼女は私に言った。本当に私と結婚いいの?私、今こんな姿やし…それから・・それから私…私、死ぬかも知れへんのよ!…なんで、こんな私と結婚出来るの!?なんで、そんなに優しいの!?お願いやからウソやって言うて…と泣きじゃくった。私は彼女の肩を、そっと抱いて、愛してるから結婚したくなるのは当たり前。私は病気の事あきらめてないし必ず治ると信じてる。これからは夫婦として二人で闘いたかった。と言うと彼女は何度も何度も、ありがとうと呟いた…

    2005-05-11 23:33:00
  • 73:

    あきと

    そして日曜日がやってきた。彼女の姿が見当たらない。すると看護婦さんに、こっち来てと笑顔で案内された。するとそこには、ウエディングドレスを着た彼女が座っていた。本当に美しく輝いた彼女が、そこに居た。ある看護婦さんが昔、着たドレスらしく今日という日の為に、わざわざ用意してくれたそうです。そして私と彼女は看護婦さんに会場へと案内されました。

    2005-05-11 23:46:00
  • 74:

    あきと

    会場に入ると先生達、看護婦さん達、入院患者達、彼女の親友、私の親友、そして彼女の母親が出迎えてくれた。少ない人数ではあるが、私達を祝福してくれる人間が居るという事だけで胸がいっぱいになった。本当に嬉しかった。楽しい、ひとときも終わりが近ずき私と彼女の、挨拶を残すのみとなった。

    2005-05-11 23:58:00
  • 75:

    あきと

    彼女は、集まってくれた人達に言った。今日は、本当に有難うございました。もう結婚する事もウエディングドレスを着る事も正直あきらめていました。けど今日は二つとも実現できて幸せです。それから、お母さん…私を産んでくれて有難う…前に、なんでこんな病気になる様な子を産んだん!一生恨むと言った事、許して下さい…本当に許して下さい…それから私は彼と一緒に生きたい。彼の為に、お料理も作りたい…幸せになりたい…彼に辛い想いをさせている分、今度は私が元気になって彼を幸せにしたいの!だから私は病気の事は絶対にあきらめません。彼女の目から溢れた涙…本当にダイヤモンド以上に輝いた涙でした。

    2005-05-12 00:20:00
  • 76:

    あきと

    次の日、私が病室に行くと彼女から妻へと変わった妻がニタニタ笑っている。私がどうしたの?と笑顔で聞くとベットに掛けられた患者の名前の所を指さす。その指の先には私の苗字に変わった妻の氏名が書かれていた。嬉しそうに、それを眺める妻は、まるで子供の様だった。

    2005-05-12 00:29:00
  • 77:

    ひ+よ??

    ?しおり?頑張って完結してほしぃです?

    2005-05-12 01:57:00
  • 78:

    名無しさん

    無理せずに頑張って完結させて下さいね (続きが早く読みたいのが本音です)

    2005-05-13 00:23:00
  • 79:

    ヵナ

    続き楽しみに待ってます☆

    2005-05-13 01:06:00
  • 80:

    М∀YUKÅ

    ちょっと目ぇ潤んだ(; ;)ホロホロ

    2005-05-13 05:27:00
  • 81:

    あきと

    78さん79さん80さん81さん他、みなさん読んで頂いて有難うございます。頑張って書いていきますので宜しくお願いします。

    2005-05-13 12:00:00
  • 82:

    名無しさん

    やばぃ??めちゃめちゃ泣いた?

    2005-05-13 15:39:00
  • 83:

    ナナ

    一気に読んだケド、途中カラ涙止まらんかった?頑張って完結させて下さいね?

    2005-05-13 16:08:00
  • 84:

    あきと

    83さんナナさん、読んで頂いて有難うございます。完結まで、お付き合い宜しくお願いします。

    2005-05-13 17:44:00
  • 85:

    あきと

    次の朝、病室に行くと妻は、料理の本を難しい顔をしながら一生懸命見ていました。そこへ、お母さんが入ってきて、ほらみてみ!料理くらい勉強しとかんと、いつか後悔する日が来るよ!って何回も言うたやろ?とお母さん。妻はフテくされた顔をしながら、後悔してないもん!と一言…私は妻に、美味しい物を食べたいなぁって言うと、顔を、こわばらせながら妻は、お母さん料理教えて…教えて下さい!と頭を下げた。一瞬沈黙の後、私とお母さんは顔を見合わせ笑った。すると妻も苦笑いしていた。楽しい一時であった。

    2005-05-13 18:05:00
  • 86:

    名無しさん

    終わり

    2005-05-13 18:49:00
  • 87:

    名無しさん

    ちぉりんりん。終わったんかょぉ〜

    2005-05-13 21:55:00
  • 88:

    あきと

    まだ終わっていません。また書き込みしますので宜しくお願いします。

    2005-05-13 22:00:00
  • 89:

    名無しさん

    続き待ってます

    2005-05-14 01:17:00
  • 90:

    あきと

    90さん有難うございます。

    2005-05-14 01:21:00
  • 91:

    あきと

    妻は、それから毎日、料理の本を見て一生懸命、勉強していました。私に一番最初の料理は何がいいと尋ねてきたので、私は一番うまく出来そうな料理がいい。と言うと、じゃぁ特製カレー!食べてもらいま〜す!と笑顔で私に言った。早く妻の料理を食べれます様に…そんな日が来る事を楽しみにしながら、妻の料理談話の話し相手になりました。

    2005-05-14 01:47:00
  • 92:

    あきと

    ある日、突然妻の容態が悪化し、担当医と看護婦さんが、慌ただしく病室を駆け回りました。私は焦りと不安で、頭の中が真っ白になり、何もする事が出来ず、ボー然と、その一部始終を見つめていました。なんとか容態も安定し落ち着きを取り戻した。ベットで眠る妻を見ながら、このまま目覚めないのでは…という不安が、襲いかかってきた。その時、担当医が私の肩をポンと叩き、寝てるだけだから大丈夫!と私に微笑みました。

    2005-05-14 02:13:00
  • 93:

    あきと

    そして、その次の日から妻の顔からは笑顔が少なくなっていきました。今まで辛く苦しい想いは、いっぱいしてきました。けど、二人幸せで楽しく笑顔がありました。日が経つにつれ、妻の顔は笑顔から、苦痛の顔へと変化していきました。本当に辛く苦しいだけの日々の始まりでした…

    2005-05-14 02:30:00
  • 94:

    あきと

    妻の大好きだった料理の本も、読まれる事なくホコリを、かぶった状態になっていました。妻は、私に心配ばかりかけてゴメンね。と力なく言った…私は、精一杯の笑顔で夫婦やからそんな心配いらんよ。と優しく語りかけた。妻は涙を溢れさせながら何回も、私と結婚出来て良かった…とつぶやきました…ある日、私とお母さんは、担当医に話しがあると言う事で、呼び出されました…

    2005-05-14 02:47:00
  • 95:

    名無しさん

    更新終わる時教えて?さぃ

    2005-05-14 04:35:00
  • 96:

    あきと

    96さん読んで頂いて有難うございます。更新終わる時と言われるのは、私が書き込みを一時中断する時に、お教えするという解釈でよろしいんでしょうか?間違った解釈でしたらすいません…

    2005-05-14 05:48:00
  • 97:

    名無しさん

    そぉです??

    2005-05-14 06:28:00
  • 98:

    えり

    メッチャいいですね(*^_^*)泣けてきます(>_

    2005-05-15 00:41:00
  • 99:

    のあ

    100?

    2005-05-15 03:15:00
  • 100:

    あきと

    96さん了解しました。
    えりさん、のあさん読んで頂いて有難うございます。バタバタして思う様に書き込み出来ませんが、最後まで頑張りますので、みなさん宜しくお願いします。

    2005-05-15 04:13:00
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