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1:
結愛
これは、私の現在に至るまでの実話です。
どこにでも溢れている、だけどかけがえのない、たった一つの自分だけのストーリー。2006-05-30 14:07:00 -
62:
結愛
「今からびっくりすんの頼んだからな。」
『………?』
何だろう、と考えているとボーイが何かを持って席に近づいてくる。
「ドンペリピンクいただきましたぁ!!」2006-05-31 09:37:00 -
64:
名無しさん
・゚・(>_
2006-05-31 09:52:00 -
65:
ゆぅあ
毎日の楽しみにしてます?
2006-05-31 12:10:00 -
66:
結愛
75の名無しさん、ゆぅあさんありがとうございます?楽しみとか照れます???
2006-05-31 14:50:00 -
67:
結愛
それからもシャンパンを何本か入れてくれた。今思い出してもいいお客さんだったと思う。
「結愛ちゃん、また来るし携帯の番号教えてよ。」
『私携帯持ってないんです…。』
「今時珍しいなぁ!じゃあまた来るからそん時指名するわ。」2006-05-31 14:54:00 -
68:
結愛
「結愛すごいやん!!」
『副店長…美和さんにめっちゃ助けてもらいました』「あいつは面倒見いいからな。でも結愛もよぉ頑張ったで。」
今まで親にも褒められた事があまりなかったので、何だか照れ臭かった。2006-05-31 15:11:00 -
69:
結愛
待機室に入ると、みんなの視線が痛い。遠慮がちに端の方の席に座る。
「ってかあんな太客の席ついたらあれぐらい当たり前やんな。」
「やなぁ。何調子乗ってんのかわからんし!!」
ふとそんな会話が聞こえてきた。チラっと見ると見るからにきつそうな顔をした二人組だった。彼女達がそう言うのも無理はない。自分達を差し置いて今日入ったばかりの子が、ナンバーワンのあんな太客の席につかせてもらったんだから。2006-05-31 15:20:00 -
70:
結愛
けど、今日初めて顔を合わした人にこんなに敵意をむき出しにされたのは初めてで、ただ俯く事しか出来なかった。
「気にしたあかんで!!あんな奴ら!仕事出来ひんし売れてないから僻んでいっつも新人潰しすんねん。」わざと二人に聞こえるようにそう言い放ったのは、ハナと名乗る女の子だった。2006-05-31 15:27:00 -
71:
結愛
「あたしハナってゆぅねん。18歳!一ヵ月前に入ったばっかりやねんけど仲良くしよぉ。」
『はっはい!!』
「敬語遣わんでいいよ。」ハナは、鈴木さりなに似た美人さん。私とは正反対のタイプだった。でも何故か親近感がわき、すぐに仲良くなれた。2006-05-31 15:33:00 -
73:
名無しさん
?
2006-05-31 20:02:00 -
74:
名無しさん
この話好き☆頑張って書いてな♪
2006-05-31 21:30:00 -
75:
結愛
途中でほったらかしにしてしまってすみません?
84さん、85さん、86さんありがとうございます??
長くなりそうですが頑張って完結させます?2006-05-31 22:09:00 -
76:
結愛
出だしは好調だったが、次についたお客さんは気難しい人で一言も口をきいてはくれなかった。ボロクソ言われたり、説教をしてくる人もいた。
それでも何とか指名を何個かとる事が出来、あがる時間になった。
“舐めてかかったら痛い目にあう”その言葉が頭をよぎった。2006-05-31 22:17:00 -
77:
結愛
「結愛お疲れ〜!!初めてやからしんどかったやろ」待機室に戻ると祐樹が迎えに来てくれていた。
『ほんま疲れたぁ。何回も泣きそうなったし。』
「でもまぁまぁな成績やん!初めてやねんからしゃあないって。オーナーさんが話あるゆぅてはるから行っといで。」
そう言われ、事務所へ向かった。2006-05-31 22:27:00 -
78:
名無しさん
・゚・(>_
2006-05-31 22:35:00 -
79:
結愛
『失礼します。』
「お〜結愛ちゃんお疲れ。どうやった?」
『やっぱ大変でした。接客って難しいですね。』
「まぁなぁ。色んな人がおるからな。でも初日にしてはすごかったで。今日は一応体験って形やからこれ今日の分な。」2006-05-31 22:38:00 -
80:
結愛
手渡されたのは数枚の一万円札と千円札。多分最初のお客さんの時のバックがすごかったんだと思う。
『こんなもらっていいんですか!?』
「もちろんやで。それが今日の結愛の頑張りや。この世界は頑張れば頑張るだけもらえるから。どうする?うちの店気に入ってくれたんやったら入店して欲しいねんけど。」
昼の仕事なんて一日働いてもたかがしれている。私は迷う事なく“はい”と答えた。2006-05-31 22:47:00 -
82:
名無しさん
?
2006-05-31 23:44:00 -
83:
結愛
急いで着替えるとみんなに挨拶を済まし、大樹と外に出た。
「飯でも食うか?」
『妹達のお弁当とか朝ご飯作らなあかんから帰るわ。ごめんな。』
「全然えぇよ。えらいな〜お前は。俺今日車やから送ったる!!」2006-06-01 12:19:00 -
84:
結愛
帰りの車の中。
男の人と二人っきりで車なんか乗った事がなかった私は、ひどく緊張していた。「な〜彩花。」
『うん?』
大樹は仕事中以外は私を本名で呼ぶ。2006-06-01 12:22:00 -
85:
結愛
「俺がゆう事ちゃうかもやけど…夜の人間は信じたらあかんで。」
『何で…?』
「まぁ…中にはめっちゃえぇ奴もおるけど、純粋な子程痛い目見る世界やから…今までそんな子いっぱい見てきたしな。」
わかった、と返事をしたものの、この時の大樹の言葉の意味を本当に理解したのは、それから数ヵ月後のこと……。2006-06-01 12:32:00 -
86:
結愛
『じゃあ…今日はほんまにありがとう。お金出来たら絶対返すから!!』
「ほんまいいって。これ俺の番号とメアドやから、携帯買ったらかけてきてな。」『うん、気つけてな。』
車のドアを閉め、大樹の車が見えなくなるまでまだ薄暗い空の下、手をふり続けた。2006-06-01 12:37:00 -
87:
結愛
妹達を起こさないように気を遣い、玄関の扉を静かに開けると階段を誰かが下りてくる足音が聞こえた。
「彩花?今帰ってきたん?」
一つ下の妹、直美は私を呼び捨てにする。
『うん、仕事見つかったで。』2006-06-01 12:41:00 -
88:
結愛
「その頭…もしかして水商売?」
『うん…』
直美は見た目は派手なわりに頭も良く、少し硬い考えを持つ子だ。
「そんなんせんでも直もバイトするし普通の仕事しぃや!!」2006-06-01 12:46:00 -
89:
結愛
「彩花、ありがとう…。」普段よく憎まれ口をきく直美が、素直にお礼を言うのを見て何だか可愛く思えた。それから二人でお弁当と朝ご飯を作り、三人で朝食を食べ学校へ送り出した。片付けや掃除、洗濯を済ますと時刻はもう十時をまわっていた。
化粧だけ落とし布団に潜り込むと五分もたたないうちに眠りについた。2006-06-01 13:03:00 -
90:
結愛
ピピピピ…ピピピピ………目覚ましが鳴り響く。昨日のシャンパンが残っているのか頭が痛い。お客さんがほとんど飲んでくれていたので二、三杯しか飲んでいないとは言え、お酒をあまり飲んだ事がなかった私には結構きつかったようだ。
重い体を起こし、お風呂に入ると少しすっきりとした。2006-06-01 13:14:00 -
91:
結愛
慣れない化粧を済ませ、携帯ショップに向う。
委任状を受け取り向かった先は…実家。
この時間なら義父はまだ仕事に行っていて家にはいないだろう。母と顔を合わせるのは一週間ぶりぐらいだったと思う。
勇気を振り絞りドアを開けリビングの扉を開けた。2006-06-01 13:21:00 -
92:
結愛
私を見た母の第一声は…
「あんたか。勝手に入ってこんといてくれる?」
この言葉に怒りが込み上げてきたが、携帯を買うためだ、とぐっと我慢した。
『…ごめん。携帯買うからこの書類書いて欲しい。』「え?誰か他に借りてくれる人おらんの?まぁいいわ。絶対お金はちゃんと払ってお母さんに迷惑かけんといてよ。」2006-06-01 13:27:00 -
93:
結愛
『…はい。』
「仕事見つかったん?どうせ水商売やろ?」
母の勘はかなり鋭い。まぁいきなり派手になった私を見れば一目瞭然だったのかもしれないけど。
この日の母との会話はこれだけだった。ありがとう、と吐き捨てるように言うと家を飛び出した。2006-06-01 13:32:00 -
94:
結愛
本当は、少し期待してた。お帰り、元気にしてた?そんな言葉をかけてくれる事を。
まだ子供だった私にも悪い所はたくさんあったのかもしれない。でも母を憎む事しか知らなかった。そんな気持ちとは裏腹に、やっぱり私にとってはたった一人の母で…心のどこかではいつも母の愛情を求めていた。2006-06-01 13:43:00 -
95:
結愛
………――何とか携帯を手に入れた私は、ミナミに向かう電車の中で早速大樹にメールを送ってみた。
するとすぐに返事が返って来て、ひっかけ橋で逢う事になった。
その頃はまだ橋は石で出来ていて、もたれかかりながらぼぉっと道頓堀川を見つめていた。2006-06-01 13:48:00 -
96:
結愛
「なーにしてんのっ?」
びっくりして振り返ると、昨日と全く同じように大樹が立っていた。
まだ一人ではセットサロンに行けないと言うと、大樹は嫌な顔一つせず付いてきてくれた。2006-06-01 13:51:00 -
97:
結愛
セットも終え、二人でご飯を食べるともう出勤の時間だ。大樹に店の前まで送ってもらうと深呼吸をして扉を開けた。
『おはようございます!』中には数人のボーイと美和さんしかおらず、開店準備を忙しそうにしている。
ちょっと早すぎたかな?と思いながらロッカールームに行くと、美和さんが声をかけてきた。2006-06-01 13:55:00 -
98:
結愛
「結愛ちゃんわざわざ外でセットしてきたん?」
『えっみんなするもんじゃないんですか?』
「ん〜好き好きやけど、店に専門の美容師さんおるから安くでやってくれるよ」『そうなんですか!?知らんかった…』2006-06-01 13:58:00 -
99:
結愛
「祐樹アホやから説明し忘れてたんちゃうかな?メイク直しもやってくれるから行っといで?美和も横でセットしてもらうし。」
『はい!!』
美和さんは、新人の私にも優しくしてくれた。後で大樹にセットの事を言うと専属の美容師さんが居た事を忘れていたそうだ。2006-06-01 14:02:00 -
100:
結愛
「結愛ちゃんなぁ美和の入ったばっかりの時とめっちゃ似てんねんかぁ。だから何か気になんねんな。」
『私なんか美和さんみたいに綺麗くないし全然似てないですよ!!』
それは本心から言った言葉だった。お客さんもいっぱいいるし、綺麗で優しい美和さんと私は似ても似つかない。2006-06-01 14:05:00