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雨の日
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1:
沙羅
初小説書かせてもらいます。下手ですが頑張って最後まで書きたいと思います。
2006-02-26 15:31:00 -
291:
沙羅
あたしはあてもなく歩いた。途中雨が降ってきたが、ずぶ濡れでもよかった。
雨は嫌いだけど、今はそんな雨があたしにとても優しかった。
全身の力がまるで抜けるようにあたしは立っている事も辛くてその場でしゃがみこむ。
いつもより静まりかえった景色にただ雨の音だけが響いていた。2006-05-26 18:55:00 -
292:
沙羅
その時あたしの名前を呼ぶ亮の声がした様な気がした。
その瞬間、頭上から降る雨がやんだ。
あたしは空を見上げた。
そこにはブルーの傘があたしの真上にあった。
振りかえるとそこには、傘を持った亮が立っていた。2006-05-26 20:35:00 -
293:
沙羅
亮『ごめん…』
亮は一言だけそう言い、あたしの腕をつかみ家の方向へ歩いていく。
あたしの意識は少しモウロウとしていた。
ただ、冷たくなったあたしの手が亮の暖かい手にあたためられていく。
何も話さずに、ただあたしに歩幅を合わせて歩く亮の横顔がとても冷たくて見えた。2006-05-26 20:41:00 -
294:
沙羅
部屋に着いてからも亮は何も言わずに、あたしにバスタオルを渡した。
あたしの体は冷たくなっていた。涙と雨でずぶ濡れのあたしはまるで捨て猫みたいだった。
(ねぇ?亮は今何を思ってるの?)
部屋に飾っている二人で撮った写真やプリクラが少し前までの二人で過ごした幸せな時間を思い出させて、せつなくなる。2006-05-27 00:56:00 -
295:
沙羅
亮は窓の外の雨を見ながら煙草に火をつける。
しばらく沈黙が続く…。
そして、亮は窓の外を眺めながらため息をついた後、重い口を開いた。
亮『実は、あゆな、たかしの子供を妊娠してたんや』2006-05-27 14:03:00 -
296:
沙羅
あたしは驚いて言葉が出なかった。
続けて亮は話しだした。
亮『たかしには内緒にしてて、産むか堕ろすか迷ってて結局、俺らがツアー中に一人で病院行って堕ろしたみたいで、精神的にもかなりまいってた…』
沙羅『……』
2006-05-27 14:06:00 -
297:
沙羅
亮『横浜のライブの前日にあゆからその事聞いて、たかしも仕事やったし、それで会いに行ったんや。』
あたしの頭はパニックになる。
言葉が見つからなかった。
2006-05-27 14:09:00 -
299:
沙羅
あたしは泣いているあゆさんを思い出していた。
その横には亮がいて。
亮はあゆさんを優しい目で見つめたの?
その腕で優しく抱き締めたの…?
でも、あゆさんにはたかしくんがいるのに、沙羅には亮しかいないのに…2006-05-28 19:14:00 -
300:
沙羅
ねぇ?あたしの本音は言えないよ。あたしは今、自分の事しか考えれない…。
亮『黙っててゴメン…』
亮の言葉にあたしは小さく頷いた。
沙羅『もう、いいよ。』
あたしは偽善者かもしれない。本音じゃない事を言葉にしていた。2006-05-28 19:16:00