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雨の日

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  • 1:

    沙羅

    初小説書かせてもらいます。下手ですが頑張って最後まで書きたいと思います。

    2006-02-26 15:31:00
  • 2:

    沙羅

    あたしは当時キャバクラで働いていた。その時彼と出会った。もう4年も前の事。
    その日は雨でお店も暇だった。あたしはいつものようにロッカーで従業員とお喋りをしながらお客にメールをしていた。
    『おは〜☆沙羅〜今日真面目に来てるやん!』とあたしに話かけてきた、この子はあたしと一番の仲良しの麻緒。

    2006-02-26 15:34:00
  • 3:

    沙羅

    麻緒はあたしより三つ年上で、お店でもあねご的存在!いつも明るく、サバサバした性格で気が強い。でも実は寂しがり屋。あたしはそんな麻緒と気が合った。
    麻緒には彼氏がいた。麻緒の彼氏はお店の店長。
    麻緒と店長の仲はあたしだけが知っている。

    2006-02-26 15:37:00
  • 4:

    沙羅

    麻緒『聞いてやー!昨日あいつと喧嘩してん!バリむかつくわ!』といつもの様に店長との話を聞く。
    麻緒と店長はよく喧嘩をする。あたしには彼氏がいないから麻緒の話を聞くのが楽しかった。
    そうこうしている内に、麻緒とあたしの客が来た!

    2006-02-26 15:41:00
  • 5:

    沙羅

    あたし達はオンとオフの差が激しい。仕事モードに切り替え麻緒と席に着く。
    あたしのお客の名は斎藤さん、小太りのおちゃめなおじさんだった。斎藤『麻緒、沙羅の事いじめんなよ!』
    いつも冗談で斎藤さんは、麻緒に言う。何故か、麻緒とあたしは仲良く見えないらしい。キャラが違いすぎるみたい。

    2006-02-26 15:45:00
  • 6:

    沙羅

    麻緒はしっかりしたお姉さんタイプに見えるらしくあたしは気が弱く女の子らしく見えるらしい。ま、本当はあたしは作りキャラで、実際は麻緒よりも男っぽかったりする(笑)
    そんなあたしを変える人があと少しで現われるとはこの時想像もしなかった。

    2006-02-26 15:48:00
  • 7:

    沙羅

    しばらくして、斎藤さん達はチェックをし、あたし達は見送りに出た!
    麻緒『また明日待ってるで〜なぁ〜?沙羅?』
    あたしも同じように『明日待ってるからね〜☆』と言って手をふった。

    2006-02-26 15:52:00
  • 8:

    沙羅

    あたし達が店に戻ると店長があたし達を待ち構えていた。店長『麻緒、沙羅コンビ行こか?あそこの新規や!』あたし達は新規客を見た。(あれれ…?どっかで見た顔??)麻緒『沙羅!あれ○○の、亮やん!』
    そこに居たのはある音楽グループの一人だった。亮はスタッフの人と何人かで来ていた。店長の指示であたしがその亮に着く事になった。

    2006-02-26 15:56:00
  • 9:

    沙羅

    今まで有名人に着くことは良くあるし、あたしは有名人が嫌いだ。すぐにその日に女の子をお持ち帰りしようとするし、特にミュージシャンはそんな奴が多い。
    (よし!)心の中でそうつぶやきあたしは亮の隣に座り、『はじめまして!沙羅です☆』ちょっとひかえめにそう言って名刺を渡した。その瞬間亮は笑いながらあたしの渡した名刺を裏向けた。

    2006-02-26 15:58:00
  • 10:

    沙羅

    (何だこいつ!怒)と思ったがあたしは、冗談ぽく、『わぁ〜ひどっ!』とちょっとスネたように言った。亮はあたしが怒るのがおもしろかったみたいで、会話よりあたしをいじめて楽しんでいた。そんなやりとりを横に座ってたまおも笑って見てた。なかなか名刺をもらってくれない亮にあたしも意地になって。(絶対こいつに名刺持って帰らしたんねん!)と心の中で思った。

    2006-02-26 16:02:00
  • 11:

    沙羅

    亮『沙羅おもろいわ!名刺はイランけど指名したるわ』(名刺は受け取れよ!指名はいらんわ!)
    亮『沙羅って思った事すぐ顔に出るタイプやな(笑』(うわ〜図星)『えっ?』          
    そう、あたしは接客を忘れて、いつの間にか素の自分になっていた。

    2006-02-26 16:07:00
  • 12:

    沙羅

    (あかんあかん接客せな!こいつにのペースになってるやんか!)
    よく見ると亮には有名人のオーラのかけらも無かった。
    (案外普通の人なんや〜。喋りやすいし、なんか昔からのツレみたい…)

    2006-02-26 16:12:00
  • 13:

    沙羅

    時間が過ぎて、亮の席がチェックした。その頃には麻緒と麻緒が着いていた客と亮とあたしで話ていた。麻緒も亮が話やすいみたいだ。
    麻緒が亮とあたしに『番号交換しなさいよー!』と煽ってきた。亮は照れ笑いしてる。
    まおのしつこい煽りであたし達は番号の交換した。

    2006-02-26 16:17:00
  • 14:

    沙羅

    亮達を見送ってから麻緒があたしの所へ来た。
    麻緒『沙羅と亮いい感じやったやん!あいつ絶対さらの事気に入ってるわ。』
    沙羅『えっ?ありえへん!ま、おもしろかったけど…』あたしはなぜかくすぐったい気持ちになった。

    2006-02-26 16:20:00
  • 15:

    麻緒

    相手は有名人やし、今日の事も他店行ったら忘れるやろ…。と思ってた。
    それからいつものように接客してやっと閉店。店内にラストソングが流れる。
    最後の客を見送ってロッカーへ。送りが出るまでいつものように麻緒と話ていた。

    2006-02-26 16:23:00
  • 16:

    沙羅

    麻緒は店長と同棲している。あたしは、一人暮らしだった。
    麻緒『沙羅?さっきの亮に電話したりや?』麻緒はニコニコあたしをからかいがら言った。
    沙羅『えー迷惑やと思うし営業かけてもな…苦笑い』

    2006-02-26 16:27:00
  • 17:

    沙羅

    その時だった。あたしの携帯に知らない番号から着信♪〜♪〜♪
    (誰?たぶんお客さん?)あたしは営業専用の声で『はい?もしもし?』と電話に出た。相手は亮だった。亮は笑ってた。
    亮『何その喋り?さっきと全然ちゃうやん!』

    2006-02-26 16:33:00
  • 18:

    沙羅

    沙羅『だって誰かわからんかったもん!』
    亮『ひどいわ〜ちゃんと登録しといてや〜』
    沙羅『うん、あれから忙しかって、今終わったとこやねん。ちゃんと登録しとくよ☆』
    亮『頼むで〜俺今ホテル着いた。明日東京戻るねん』

    2006-02-26 16:38:00
  • 19:

    沙羅

    沙羅『そうなんや。
    (なんかチョット淋しいやん)でもあたしは強がった。
    沙羅『またこっち来る時連絡頂戴な♪』(営業!営業!)
    亮『普通に連絡するし!ってか、していい?』
    沙羅『うん』
    少し話て亮との電話を切った。

    2006-02-26 16:42:00
  • 20:

    沙羅

    そばに居た麻緒がこっちを見て笑いながら、『亮やろ?』
    あたしは恥ずかしくなった麻緒『亮なんて?』
    沙羅『明日東京戻るらしい。また電話するって。』
    麻緒『ふぅ〜ん☆』

    2006-02-26 16:47:00
  • 21:

    沙羅

    麻緒は嬉しそうにあたしを見ている。
    あたしは何故か嬉しい反面この時は亮を疑っていた。有名人だし遊んでるやろうし、あたしなんかはただの暇潰し。だから絶対ハマらんと強く思っていた。

    2006-02-26 16:50:00
  • 22:

    沙羅

    それから一週間あたしはいつもと変わらない同じ毎日を過ごしていた。ただ変わった所は亮と連絡を取り合うのが日課になっていた。          
    毎日話していくうちに亮の仕事に対する想いや、今日何を食べたかとか、マイブームの話とか少しずつだけど亮の事がわかってきた。

    2006-02-26 16:55:00
  • 23:

    沙羅

    長い時は一時間も電話でお互いの話をした。ただあたしからは電話はかけなかった。だから亮からの電話がすごく楽しみだった。
    (亮に会いたいな…)
    いつの間にか亮の存在があたしの中で少しづつ大きくなっていた。

    2006-02-26 17:02:00
  • 24:

    沙羅

    ♪♪〜受信メール〜♪♪
    亮からのメールだった。
              
    おはよう☆沙羅起きてる?俺は今から北海道でライブです?めっちゃ寒いぞ!!風邪ひいてないか?来週大阪行くから、飯ゴチったるワン!

    2006-02-26 17:09:00
  • 25:

    沙羅

    わぁ〜亮に会える!あたしは嬉しくて胸がいっぱいになった。すぐに返信する。          
    沙羅は元気やよ☆北海道寒いやろうな!亮こそ風邪ひきなや〜☆彡何ゴチってもらおー♪楽しみにしてるニャン☆
    って送信した。

    2006-02-26 17:15:00
  • 26:

    沙羅

    亮に会うまで一週間かぁ〜あたしは一週間で出来る計画を立てた。前会った時より可愛く思われたい!!
    さっそく出勤前に服を選びに、買い物へ出かけた。
    買い物を済ませて、商店街を歩く。

    2006-02-28 23:15:00
  • 27:

    沙羅

    あたしはここを歩くのが苦手。自然と足早になる。途中、薬局の前を通った時、亮の歌が聞こえてきた♪
    あたしは思わず笑顔になった。それから一週間出来るかぎりの努力をした。

    2006-02-28 23:20:00
  • 28:

    沙羅

    エステにネイル、新しいファンデ。あっと言う間にその日がやって来た。待ち合わせは夜の9時だった。鏡の前でいつもより念入りにメイクをし、何度もチェックする。
    タクシーに乗り込み待ち合わせ場所に向かった。

    2006-02-28 23:25:00
  • 29:

    沙羅

    ねぇ?亮には最後まで秘密にしてたけど、沙羅はもうこの時から亮の事好きになってたんだ。。。

    2006-03-18 13:38:00
  • 30:

    沙羅

    タクシーの中で何度も鏡で化粧をチェックする。
    窓から映る景色は何故かいつもよりキラキラと輝いて見える。
    タクシーの中あたしはひたすら何度も亮の顔ばかり考えていた。

    2006-03-18 13:47:00
  • 31:

    沙羅

    そう、いつの間にかあたしの中にあった亮への警戒心はもうこの時にはなかった。若かったせいか?今でも不思議だけどね、亮を素直な気持ちで信じる事が自然とできたんだ。この頃は。

    2006-03-18 13:55:00
  • 32:

    沙羅

    タクシーを下り待ち合わせ場所まで歩く…何故か早足になってた。歩きながら亮にメールする。
    〔沙羅はもう着くよ〜☆亮は?〕☆送信☆
    すぐに亮から、〔もう着いてるし〜〕

    2006-03-18 14:03:00
  • 33:

    沙羅

    もうそこにはニットを深く被りサングラス姿の亮がいた。亮はあたしを見つけて照れ笑いで『おはよ〜☆行こか』と言いタクシーを止めた。
    亮『もう予約してんねん』と言い。あるカフェバーに連れていってくれた。当時20歳だったあたしには衝撃だった。

    2006-03-18 16:07:00
  • 34:

    沙羅

    お店に入り亮はビールを、あたしはカシスオレンジを注文した。
    亮『沙羅あいかわらず元気そうやな。』
    沙羅『亮もな!』
    亮『沙羅本間おもろいわ』と亮は笑いだした。あたしは何故か昔から気のある男には男っぽい態度になる。まったく気のない人(客)には可愛く演じれるのに…

    2006-03-18 16:10:00
  • 35:

    沙羅

    亮『つーか沙羅さ俺思ってたんけど一応俺のが7年先輩やねん!それを呼び捨てとか〜グチグチグチ…』
    沙羅『でも亮かって沙羅って呼ぶから…沙羅も亮って呼ぶ。変?』
    亮『おまえ日本語おかしいから笑』
    久しぶりに見る亮の笑顔は年上なのにいたずらっぽくて胸がキュンとなった。

    2006-03-18 16:17:00
  • 36:

    沙羅

    亮は熱い人で努力家ですごくプラス思考。気取らないさっぱりした性格で一緒にいてもなぜか落ち着く。
    たまに変顔とかものまねしたりして笑わしてくれる。あたしは無難に生きてマイペースでマイナス思考。
    ただ共通点はお互い強がりで寂しがり屋。亮のプラス思考な考えがうらやましかった。

    2006-03-18 16:33:00
  • 37:

    沙羅

    お酒も入ったあたし達は沢山話をした。亮の仕事の話。これからしたい夢の話。あたしの仕事の話。音楽の話。
    亮『さらの好きな男のタイプは!?』あたしは一瞬むせ返った。
    そう言えば亮と恋愛テキなトークを一度もしたことがなかった。

    2006-03-18 18:04:00
  • 38:

    沙羅

    沙羅『タイプはないよ!好きになった人がタイプかな』この言葉は客にも使う言葉だった。
    亮『へぇー』
    沙羅『亮は?』
    亮『俺は…セクシーな子』

    2006-03-18 18:07:00
  • 39:

    沙羅

    沙羅『ふーん。沙羅みたいじゃない子やな!笑』
    本当はショックだったけど強がった。
    亮『あと、沙羅みたいなおもしろい子』
    沙羅『ありがと!』照れ隠しでこう答えるしかなかった。営業され返されたような気分だった。

    2006-03-18 18:10:00
  • 40:

    沙羅

    亮『今度ライブ観にきてほしい』
    沙羅『うん!行く〜楽しみ☆』
    亮『かっこよすぎて惚れるで!笑』
    沙羅『ありえへん笑』
    一瞬この時少しだけ亮が淋しい顔をした。あたしは今でもこの顔をはっきり覚えている。

    2006-03-18 18:16:00
  • 41:

    沙羅

    それからまた沢山話をした。そして楽しい時間はあっと言う間に過ぎていった。          
    沙羅『今日は本間ごちそうさま!亮といたら飽きへんわ!ありがとう☆』
    あたしは素直な気持ちで言った。

    2006-03-18 18:19:00
  • 42:

    沙羅

    亮『俺こそありがとうな!楽しかったわ!また飯いこや!』
    亮はあたしに無理矢理タクシー代を渡し、その押しに負けて受け取った。
    亮『無事に帰ったらメールしてな』
    沙羅『うんわかった〜』

    2006-03-18 18:26:00
  • 43:

    沙羅

    家に着きさっそく亮にメールする!【着いたよ!本間楽しかった☆ありがとう】◎送信◎
    亮【ありがとうはこっちやで、次はライブ観にきてや!沙羅とおったら俺も楽しい!おやすみ〜』

    2006-03-18 18:30:00
  • 44:

    沙羅

    その夜あたしは亮との会話を思い出して幸せな気分にひたっていた。だが、一つ不安な事があった。
    亮に彼女がいるのかを聞いてなかった。あんなに話たのにお互いそんな会話はしなかった。
    亮は彼女おるんかな…?

    2006-03-18 18:34:00
  • 45:

    沙羅

    沙羅は亮からしたら妹みたいな存在なんかも…。
    片思いやわ…。セクシーな子がタイプって言ってたし…
    でも妹でも亮といたら幸せ、そんな事を考えて眠りについた。

    2006-03-18 18:38:00
  • 46:

    沙羅

    目覚めると昼過ぎだった。お客さんのメールの中に亮からのメールが一件入っていた。真っ先に亮のメールを開く。【おはよう!今からまた東京戻ります(^o^;沙羅に会ったから元気で頑張れるわ☆沙羅も無理せん程度に頑張れよ!】

    2006-03-18 22:47:00
  • 47:

    沙羅

    今日は出勤だ。昨日の事がまるで夢のような感覚だった。
    あたしは店に着いてもテンションが低かった。
    そこに!あたしの救世主、麻緒が登場した。

    2006-03-18 22:51:00
  • 48:

    沙羅

    麻緒『気になるんやったら聞かな〜』
    沙羅『そんなん急に聞いたら変ちゃう?亮からしたら沙羅は妹みたいな存在かもしれへんし。』
    麻緒『大丈夫!変な事なんか一つもないで!ほんま沙羅はマイナス思考やな。』

    2006-03-19 00:29:00
  • 49:

    沙羅

    麻緒に話を聞いてもらい少しすっきりした気がした。さっそく亮にメールする。【おはよう☆亮は何してるんかな?沙羅は今お仕事中!昨日聞くの忘れてたんやけど、亮はやっぱ彼女とかいるやんな?』この文を作ったけど保存して結局送らなかった。

    2006-03-19 00:31:00
  • 50:

    沙羅

    恐かった。今は真実は知りたくない。妹でもいいから。今みたいに亮と仲良くしてたい。知らない方が幸せな事ってあると思うんだ。

    2006-03-19 00:35:00
  • 51:

    沙羅

    それから亮とたわいもないメールのやりとりをする日々が続いていた。
               
    そして―約束のライブの日がやってきた。

    2006-03-19 00:38:00
  • 52:

    沙羅

    麻緒とあたしは会場へ向かっていた。会場の前には亮達のファンがたくさんいた。あたしと麻緒は亮が指定してくれた席に座る。
    ライブの亮を見るのは初めてで、あたしは自分の事の様に緊張していた。

    2006-03-19 00:45:00
  • 53:

    沙羅

    ゾロゾロとお客さんが入ってくる。
    会場が真っ暗になり音楽が流れる。すると周りの人達は皆立って。
    ステージが眩しいくらい光る。
    その光の中に亮がいた。

    2006-03-19 00:57:00
  • 54:

    沙羅

    初めてこの時歌う亮を見たんだ。キラキラ眩しくてまるで別人に見えて。でも少し悲しいような、せつない気持ちになったんだ。亮が遠くにいるようで…一緒に笑っていた亮が嘘みたいで…

    2006-03-19 01:02:00
  • 55:

    沙羅

    ライブが終わる少し前に関係者は楽屋に案内される。ほかにも関係者がいてみんな個室に案内されていた。あたしと麻緒も案内された。
    しばらくして、個室に汗だくの亮が入ってきた!

    2006-03-19 01:42:00
  • 56:

    沙羅

    亮『おつかれ〜☆沙羅と麻緒ちゃんばっちし見えてたで』
    沙羅『嘘!?見えるん?』亮『ステージ側からはっきり見えるで途中よそ見してたのも見えてるし』と少し息の荒い亮はステージでは違ういつもの笑顔だった。

    2006-03-19 01:44:00
  • 57:

    沙羅

    麻緒『亮ちゃんかっこよかった!なぁ〜沙羅?』
    沙羅『うん』あたしは恥ずかしそうに答えた。
    元気ないあたしに気付いたのか亮は、『今日スタッフとの打ち上げ終わってからやけど会えるか?』

    2006-03-19 02:10:00
  • 58:

    沙羅

    沙羅『うん。わかった。』亮はまた戻って来ると言い忙しそうに個室を後にした。その後亮のグループのメンバーのたかしくんが入って来た。
    たかし『おつかれ〜亮の沙羅ちゃんだよね?』

    2006-03-19 02:14:00
  • 59:

    沙羅

    沙羅『えっ??あ、沙羅です。はじめまして』
    たかし『噂は聞いてるよ!』と意味深な笑みを浮かべるたかしくん。
    その時亮が入って来て、『沙羅ちゃんに麻緒ちゃん』とたかしくんにあたし達を紹介した。

    2006-03-19 02:18:00
  • 60:

    沙羅

    たかし『もう自己紹介したもんね〜?』とあたし達に向かって満面の笑みで言った。
    しばらく皆で話してあたし達は楽屋を後にした。

    2006-03-19 02:27:00
  • 61:

    沙羅

    麻緒と少しお茶をする事になってミナミへ向かった。二人でライブの話をしてた。あたしは一つ疑問に思った。
    なんでたかしくんは麻緒と一緒にいたのにあたしが沙羅ってわかったのだろ…?

    2006-03-19 06:14:00
  • 62:

    沙羅

    麻緒は今日はこの後、お客さんと会う約束をしているらしい。
    麻緒『沙羅?まだ亮に彼女いるか?聞いてないやろ?』
    あたしはドキッとした。図星だった。
    続けて麻緒は『今日こそはちゃんと聞くんやで?勇気出しや!』
    と言い麻緒はカフェから立ち去った。

    2006-03-19 06:19:00
  • 63:

    沙羅

    あたしは一人今日観たステージの亮を思い出していた
    亮は人気者で、なのに何であたしみたいな普通の子を相手してくれるの?
    亮と居たら自分に自信がなくなるよ…

    2006-03-19 06:25:00
  • 64:

    沙羅

    〜♪♪♪着信♪♪♪♪
    亮からだった。
    沙羅〔はい。もしもし?〕亮〔後少しでぬけれるから三十分後にあの場所で〕
    沙羅♪〔わかった!〕

    2006-03-19 06:50:00
  • 65:

    沙羅

    今日はあたしの方が先に待ち合わせ場所に着いたみたいだった。
    ショーウインドーに映る自分の姿。無愛想な顔してる。
    こんな顔で会いたくない。あたしは自分の中で明るい気持ちに切り替えた。

    2006-03-19 17:15:00
  • 66:

    沙羅

    亮『沙羅〜ゴメン遅くなって』少し酔っ払いの亮が現われた。
    沙羅『いいよ♪』あたしは明るく答える。
    亮『移動しよっか?』
    そう言いあるバーに連れて行ってくれた。

    2006-03-19 17:18:00
  • 67:

    沙羅

    カクテルとフルーツを頼み。『お疲れ〜☆』と二人で乾杯した。
    沙羅『今日は亮が亮じゃないみたいにかっこよかった〜!』
    亮は嬉しそうな、恥ずかしそうな照れ笑いしている。

    2006-03-19 17:23:00
  • 68:

    沙羅

    亮『惚れた??』
    沙羅(ドキッ……!!)
    沙羅『…わからん…笑…』あたしは笑ってごまかした。
    (もう惚れてるし。。。と心の中でつっこんだ)

    2006-03-19 17:28:00
  • 69:

    沙羅

    沙羅『でも、やっぱ住む世界って言うか?なんかちょっと今日は、亮が遠く感じたわ…!』本音だった。
              
    亮『今、沙羅と居る俺が本当の俺やで?』
    ・・・・・・・  
    沙羅『あっ、あの…亮は彼女とかおらんの?』
    我ながら良い流れで自然と聞けたと思う。

    2006-03-19 17:41:00
  • 70:

    沙羅

    亮『え?言ってなかった?今はおらん。沙羅は?』
    肩の力が少しぬけたようにホッとした。
    沙羅『え?沙羅はおらんよ!おったら亮と会わへんし』

    2006-03-20 04:08:00
  • 71:

    沙羅

    亮『そっか〜今日な、客席に沙羅見つけた瞬間テンションめっちゃ上がったわ!』
    そう話す亮はライブの時見た亮じゃなく、あたしの知っている無邪気な笑顔の亮だった。

    2006-03-20 04:10:00
  • 72:

    沙羅

    亮『あっ話戻るけど、さっき彼女おらんって言ったけど……好きな子はおる…』と少し申し訳なさそうに?亮が下を向いて言った。
    あたしはショックでこの時だいぶ動揺してたと思う。

    2006-03-20 15:09:00
  • 73:

    沙羅

    沙羅『そーなんや!初耳や!』と精一杯冷静を装い言った。
    あたしの片思いは覚悟できてたはずなのに…
    こんなに胸が痛むなんて思いもしなかった。亮が言ってたセクシーな子はその子のことやったんやね…

    2006-03-20 15:11:00
  • 74:

    沙羅

    亮『沙羅?…』亮に呼ばれてあたしは我にかえった。           
    亮『俺…沙羅が好きや!』あたしはその言葉に耳を疑った!?
    沙羅『え?』不思議そうな顔をするあたしに
    亮『今日ライブ終わったら言うつもりやったねん。』と亮は恥ずかしそうに言った。

    2006-03-20 17:47:00
  • 75:

    沙羅

    あたしはパニックになり言葉が出ない。
    沙羅(嘘やろ?・・・)
    そして、出た言葉は…

    2006-03-20 17:50:00
  • 76:

    沙羅

    沙羅『だって亮は沙羅の事好き。言うけど、沙羅信じられへん…亮は人気者やし、沙羅はただのキャバ嬢ゃし……』だんだん自分が言っている言葉が恥ずかしくなり、声が小さくなっていった。本音だった。

    2006-03-20 17:53:00
  • 77:

    沙羅

    ウジウジしたあたし。
    あたしはこんな湿っぽい空気が嫌いだ。
    こんな自分が大嫌いだった。逃げ出したくなる。

    2006-03-20 17:55:00
  • 78:

    沙羅

    亮『沙羅は本間マイナス思考やからな。そんな風に考えてると思ってたわ。俺な、こんな仕事してるし、沙羅が俺信じられへんのもわかる。すぐに信じろとは言わへんけど、沙羅とこれからずっと一緒にいたいと思うねん!』

    2006-03-20 18:00:00
  • 79:

    沙羅

    あたしは今まで隠してきた気持ちを吐き出す様に話した。亮はちゃんと聞いてくれた。
    亮『沙羅は沙羅やろ?俺の中で特別やねん。沙羅のそのマイナス思考を俺が直したるわ』
    あたしは嬉しくて泣いた。

    2006-03-20 18:09:00
  • 80:

    沙羅

    亮は優しい様な少し困った様な顔で、あたしが泣きやむまで優しく手を繋いでくれていた。
    バーを出ると小雨が降っていた。
    亮『沙羅って雨女?』
    沙羅『亮が雨男やろ?』

    2006-03-20 18:16:00
  • 81:

    沙羅

    亮『沙羅さっき泣いたから沙羅が雨女やな』
    と言い。亮はあたしをギュッと抱き締めた。
              
    あたしと亮は付き合いはじめた。出会って一ヵ月が経っていた。

    2006-03-20 18:19:00
  • 82:

    沙羅

    亮はなんであたしみたいな子好きになったん?
    今でもわからんよ。
    でもね、亮に出会えた事神様に感謝する。
    そしてこの日あたし達は初めて結ばれた。

    2006-03-20 18:22:00
  • 83:

    沙羅

    亮はこの日約束してくれたよね?この言葉今でも忘れられない。
    俺と沙羅は世界一笑顔が似合う二人でいよう。二人一緒に居たら自然と笑顔になれるやろ?そんな二人でずっといよう。
    ちょい臭い台詞やけど、忘れる事のできない言葉…。

    2006-03-20 20:19:00
  • 84:

    沙羅

    今思えばこの頃のあたしは恐いくらい幸せでいっぱいだった。でも同時に不安もいっぱいだった。
    付き合った日から一ヵ月間ツアーが終わるまで亮に会えない。それでも亮はあたしが淋しくないように毎日連絡をくれた。

    2006-03-23 02:28:00
  • 85:

    沙羅

    あたしは会えない淋しさを消すかの様に仕事に没頭していた。亮からもらったCDは毎日聴いている。出勤する前。寝る前。
    不思議と元気になれるんだ。。。亮に会いたい。
    会えないこの時期にあたしは亮をもっと好きになっていった。

    2006-03-28 00:06:00
  • 86:

    沙羅

    ある日いつのも様にお店で働いていた。従業員と話ながら営業メールしていた。麻緒『沙羅おはよー!ちょっと。』とあたしは麻緒に呼ばれて店の非常階段へ行く。
    沙羅『どーしたん?店長と喧嘩でもしたん??』

    2006-03-28 00:09:00
  • 87:

    沙羅

    麻緒は気まずそうな顔をしている。
    麻緒『沙羅、落ち着いて聞いてや?』
    沙羅『うん。何?』あたしは訳がわからなかった。
    麻緒『亮の事やねんけどな…』

    2006-03-28 00:12:00
  • 88:

    沙羅

    沙羅『何?』
    麻緒『あくまで噂やで!?一応沙羅に報告しとかなあかんかなと思って…』
              
    その話を聞いてあたしの頭の中が真っ白になった。

    2006-03-28 00:30:00
  • 89:

    沙羅

    麻緒の話は、亮にはライブで行く全国各地に彼女がいると言う噂話だった。
    あたしは脱け殻になった。頭の中で言葉が駆け巡る。じゃあ?あたしは亮の彼女じゃなくて大阪の彼女なん?亮が言ってくれた言葉は?全部嘘やったん…?

    2006-03-31 02:23:00
  • 90:

    沙羅

    その日あたしは店を早退した。にぎやかなお店のBGMも笑い声も今のあたしには小さく聞こえた。
    麻緒は心配してくれていた。家に着いて玄関を開けた瞬間、緊張がとれたあたしは泣きだした。

    2006-03-31 02:26:00
  • 91:

    沙羅

    亮の笑顔…信じていいん?もうわからへんよ…
    泣きながらメイクを落とす。泣いても泣いても溢れ出てくる涙。
    昔からあたしは泣きたい時にはシャワーを浴びる。シャワーを頭から浴びながら泣きたいだけ泣く。

    2006-03-31 02:28:00
  • 92:

    沙羅

    シャワーから出て鏡を見た。
    情けないあたしがそこに居た。大丈夫…。一人呪文のように何度もつぶやいていた。携帯が鳴る。亮からだった。あたしはまた泣きだした。また携帯が鳴る。
    麻緒からだった。あたしは誰とも話したくなくて泣き続けた。

    2006-03-31 02:31:00
  • 93:

    沙羅

    いつの間に眠ったのか?
    今何時なのかもわからず、ボーっとした頭で、あたしは枕元の携帯を開いた。夕方4時過ぎだった。亮と麻緒からの着信とメールがあった。
    麻緒からは励ましのメールが、亮からのメールにはいつものように今日の出来事のメールが入っていた。

    2006-03-31 02:35:00
  • 94:

    沙羅

    あたしは麻緒から聞いた昨日の事を思い出し、深くため息をつき携帯を閉じた。その瞬間メールが受信された。メールをひらく。
    亮からのメールだった、
    〔昨日から連絡とられへんけど死んでるんか〜?心配やからまた連絡くれ☆今からリハしてくる。〕

    2006-03-31 02:37:00
  • 95:

    沙羅

    あたしは返事の文を作る。〔ゴメン。昨日は酔っていつのまにか寝てた。〕と嘘の送信をした。
    しばらくして亮から〔なんかあった?後で電話する〕と返事があったので返信せずにあたしはボーッとしていた。

    2006-03-31 02:42:00
  • 96:

    沙羅

    亮。。。考える事は亮の事ばかりだった。やっぱり最初からあたしなんかと真面目に付き合うわけなかったんや。と自分で自分を慰めていた。
    亮の言葉、あの時言った言葉、表情が、頭を駆け巡る。

    2006-03-31 02:45:00
  • 97:

    沙羅

    携帯が鳴る〔着信♪亮♪〕あたしはいつものように、『もしもし♪』と元気なふりをして出た。
    亮『お!元気そうやん。昨日飲んだって飲まされたんか?』
    沙羅『そうやねん。』
    亮『弱いくせに酔っ払うまで飲むなよ。』亮は少し怒ってた?ようだった。

    2006-03-31 02:54:00
  • 98:

    沙羅

    沙羅『ごめん…!』やけに素直なあたしにビックリしたのか?
    亮『なんかあったんか?』沙羅『えっ?なんもないよ!』
    亮『なんかあったらちゃんと俺に教えてや?』
    優しい亮の声に今にも泣きそうになる。

    2006-03-31 03:01:00
  • 99:

    沙羅

    沙羅『…亮?』
    亮『ん?』
    沙羅『亮…沙羅だけ好き?』気付けばその言葉が出ていた。
    亮『は?何言ってるん?沙羅だけやで!どうした?』沙羅『…なんもないよ!ただ聞いただけ〜』と無理して明るく答えた。

    2006-03-31 03:04:00
  • 100:

    沙羅

    亮『おまえ強がりやし我慢して言いたい事も言えないこんな世の中じゃポイズン♪やぞ!』
    沙羅『意味わからんしサムイ!何でまた反町やねん!?笑』亮のせいで自然と笑顔になってた。
    亮『まぁそう言う事やから我慢せんと話してみ?』
    あたしは言う気がなくなった。

    2006-03-31 03:07:00
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