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雨の日

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  • 1:

    沙羅

    初小説書かせてもらいます。下手ですが頑張って最後まで書きたいと思います。

    2006-02-26 15:31:00
  • 101:

    沙羅

    沙羅『ホンマなんもないよ!ただ淋しくなっただけ』とごまかした。
    亮『淋しい思いさせてごめんな。ツアー終わったら色んなとこ連れていく!約束する。』亮のその言葉は真実?
    沙羅『うん、約束な!!』

    2006-03-31 03:11:00
  • 102:

    沙羅

    しばらくしてツアーが終わった頃、亮はあたしを東京に案内した。友達と何回か行った事はあったが一人で行くのは初めてだった。
    一ヵ月ぶりに亮に会えるのは嬉しかったけど、あたしはまだ【アノコト】を聞けずにいた。

    2006-03-31 03:14:00
  • 103:

    沙羅

    亮の運転する車の助手席に乗る。
    沙羅『わぁー亮が運転するの初めて見る笑!』
    亮『大阪やったらいつもタクやもんな!』
    沙羅『沙羅も免許取ろうかなって思ってんねん♪』 亮『沙羅は鈍臭いからやめとき!笑』
    沙羅『ヒドイ!そんな事ないもんね!』

    2006-03-31 03:25:00
  • 104:

    沙羅

    そんな会話をしながらドライブをした。まだ少し肌寒い春だった。あの時流れていたBGM聴くたびあの日に戻りたいと今でも思ってしまう。あの時の風の匂いは二度と感じる事ができないけど今でも思い出せるんよ。とても優しい風の匂い。

    2006-03-31 03:30:00
  • 105:

    沙羅

    あたしの中にある不安は亮と一緒にいたらすごく小さな事なのかもしれないと思える。きっと亮のその笑顔がそう思わせてくれるんかもね。不安も忘れてたくさん笑いあった。亮はあたしを今日一日で色んな場所に連れていってくれた。
    まるで会えなかった時間を取り戻すかのように。

    2006-03-31 03:34:00
  • 106:

    沙羅

    遊び疲れたあたし達は亮が住むマンションにたどり着いた。とても立派なマンションだった。エレベータに乗り部屋のドアを開けると広い玄関。
    沙羅『亮こんな広いトコで一人で住んでるん?ホテルみたい〜』とあたしはキョロキョロしていた。

    2006-03-31 04:06:00
  • 107:

    沙羅

    亮『気に入った?』
    沙羅『へぇ?』
    あたしの表情をみて亮は、『おまえ、情けない顔とアホ顔さしたら天下一品やな』と笑う。
    沙羅『ほっといてー!』
    その瞬間亮は『会いたかった』と言い優しくあたしを後ろから抱き締めた。

    2006-03-31 04:10:00
  • 108:

    沙羅

    亮『今日まで沙羅に淋しい思いさせたからプレゼントあるねん!』と言い亮はあたしの手をとり、ポケットから指輪を出し、あたしの指につけた。あたしは嬉しすぎて泣いた。
    亮『気にいらんか?』亮は少し困った顔している。

    2006-03-31 05:34:00
  • 109:

    沙羅

    あたしは言葉にならない精一杯の声で『嬉しい』と言った。
    亮は優しく微笑んだ。
    亮『ツレのデザイナーに頼んで作ってもらったから世界に2個しかないで。』

    2006-03-31 05:37:00
  • 110:

    沙羅

    ねぇ?亮?あたしは泣き虫で、しょっちゅう泣いてたね。それでもいつも亮は優しく抱き締めてくれた。
    その指輪がたとえ針金でも鉄でもあたしは泣けるくらい嬉しかったんよ。亮の気持ちが嬉しかったから。

    2006-03-31 05:39:00
  • 111:

    沙羅

    沙羅『ありがとう』
    あたしは笑った。その日はとても素敵な夜だった。隣で眠る可愛い無邪気な亮の寝顔を見ながら何度も薬指の指輪をあたしは眺めて嬉しくなって、なかなか眠れなかった。

    2006-04-01 02:03:00
  • 112:

    ???

    しおり?

    2006-04-01 02:47:00
  • 113:

    沙羅

    ???さん、初しおり??ぁりがとぅこざぃます??誰も読んでなぃと思ってたから嬉しぃです?下手ゃしただの自己満小説ですが?読んでくれて本当にありがとうございます?

    2006-04-01 22:23:00
  • 114:

    沙羅

    目覚めると隣には亮の姿はなかった。カチャカチャとキッチンから音がしていた。寝室を出てキッチンへ向かう。亮が台所で朝食を作っていた。
    亮『おっ起きた?もうちょっと待ってや!!』
    二人で朝食をとる。

    2006-04-01 22:25:00
  • 115:

    沙羅

    沙羅『今日は沙羅が夜ご飯つくるな!』
    亮『マジ?手料理たのしみ〜』本当に嬉しそうな顔をする亮。
    同じ時間一緒に過ごしてる事だけであたしは幸せでいっぱいだった。

    2006-04-01 22:29:00
  • 116:

    沙羅

    亮と繋がっているこの左手は暖かくて優しくて特別な様な気がしてあたしの胸が熱くなる。
    亮を知っている人はこの街の中に沢山いて、あたしの事を知る人は誰もいない。

    2006-04-01 22:38:00
  • 117:

    沙羅

    (あたしには亮しかいなくて、亮には?あたしだけ?じゃないんやよね……?
    ねぇ?あたしだけ舞い上がってるの…?)
    あたしは亮の横顔を見ながら心の中でそう呟いた。

    2006-04-01 22:41:00
  • 118:

    沙羅

    映画館の中で亮は映画に釘づけだった。あたしはなぜか亮のライブを観た時の事を思い出していた。こんな風に真っ暗でスクリーンには亮が映っていて、でも今はこうして隣でしっかりと手を繋いでいる。その繋いだ手にはお揃いのリングが光っていた。

    2006-04-01 22:47:00
  • 119:

    みー

    読んでまス?この後が気になる???がんばって?サィ??

    2006-04-01 23:17:00
  • 120:

    沙羅

    みーさん?ぁりがとぅございます?読んでくれてる人が居るなんてマジ感激です?ほぼ実話で、っまらなぃかもしれませんが、頑張ります??

    2006-04-02 01:30:00
  • 121:

    沙羅

    夜ご飯は亮のリクエストでハンバーグを作った。亮は『おいしい』と何度も褒めてくれてあたしは嬉しかった。
    明日になればあたしは大阪に帰らなければいけなかった。だんだん時間が過ぎていくたび、お互い寄り添い抱き合った。

    2006-04-02 01:32:00
  • 122:

    沙羅

    沙羅『亮…?起きてる?』亮『起きてるよ』
    沙羅『こんなに幸せすぎて怖い。沙羅、絶対いつか罰当たるわ』
    亮はあたしの言葉に笑っている。
    亮『沙羅に罰当たったら守るから大丈夫!』

    2006-04-02 01:34:00
  • 123:

    沙羅

    ねぇ?亮?あたしの罰は、亮を失う事だったらどうしょう…。今感じる幸せが明日、目覚めると消えてしまってたらどうしょう…
    亮『沙羅…?どうした?』あたしは何故か涙が出ていた。その雫が亮の腕に落ちていた事にも気付かなかった。

    2006-04-02 01:36:00
  • 124:

    沙羅

    沙羅『…』
    あたしは言葉が出なかった。ただ涙が溢れて止まらなくて、子供みたいに泣いた。
    亮はそんなあたしを抱き締めて子供をあやすように頭を優しく撫でてくれていた。
    亮『どうした?我慢せずにことばにしてみ?』

    2006-04-02 01:39:00
  • 125:

    沙羅

    亮のその言葉で、あたしは今まで我慢してた心の糸が切れたようになった。
    すごく怖かったけどこれ以上自分のキモチを隠す事はできなかった。
    きっとまだ子供だったから。

    2006-04-02 01:41:00
  • 126:

    沙羅

    あたしは麻緒から聞いた噂話を亮に話した。
    亮はしばらく無言だった。そして深くため息をつき、小さなかすれた声でこう言った。『ゴメン…』
    亮『沙羅の不安に気付いてあげれなくて、ごめん。』

    2006-04-02 01:45:00
  • 127:

    沙羅

    そして亮は語りだした。
    まだ、あたしと亮が出会う一年前に亮には彼女がいた。その彼女は束縛が強く、何かあるたびに不安になり手首を切ったらしい。
    そんな、彼女に亮は必死で向き合う努力をしたんだって。亮は優しいもんね。
    でもある日その彼女が他に好きな人が出来て、亮の元から去っていった。

    2006-04-02 02:01:00
  • 128:

    沙羅

    それから亮は女性がわからなくなってその答えを捜すかの様に色んな女の子と付き合う様になった。
    そんな時あたしと出会った。

    2006-04-02 02:03:00
  • 129:

    沙羅

    亮『沙羅に出会った時な、まっすぐな子やなって思った。でも、こいつは自分自身に一生懸命バリアを張って生きてるなって思った。最初はな、ただ興味本意やったけど、だんだん沙羅を知る様になって、すぐ泣くし、でも強がるくせに弱かったり、訳解らんけどなんか落ち着くって言うか…』

    2006-04-02 02:07:00
  • 130:

    沙羅

    ゆっくりと、あたしの目を見て話す亮にあたしはうなずく事しかできなかった。亮『沙羅と付き合ってからはその子達とは連絡もとってない。だからそんな噂が出たんやと思う。』
    沙羅『ホンマ?本間にもう連絡取ってないん?ツアー中も?』

    2006-04-02 02:11:00
  • 131:

    沙羅

    亮『信じて。沙羅と付き合ってからはないから』
    そう言って、亮は立ち上がってあたしの頭を軽くポンッとたたいて、部屋を後にした。
    あたしは取り残されたみたいな気分でベットから窓を眺めた。何時の間にか雨が降っていた。

    2006-04-02 02:13:00
  • 132:

    沙羅

    しばらくして亮は笑顔で帰ってきた。
    亮『俺、沙羅のマイナス思考治したるってかっこつけて言ったのに、不安にさせて全然いけてないな〜』と苦笑いしながら言い、あたしの手を取り、あたしの掌に冷たく光った物を渡した。

    2006-04-02 03:32:00
  • 133:

    沙羅

    亮『もう一個のプレゼント!』亮は無邪気な子供みたいな笑顔でそう言った。
    それは亮のマンションの合鍵だった。
    沙羅『…?』
    亮『普通のカップルみたいにずっと一緒にはおれんけど一緒に暮らす!』

    2006-04-02 03:35:00
  • 134:

    沙羅

    沙羅『えっ?暮らすって、普通は暮らそう?とか言うもんちゃうん?もう決まってんの?』
    亮『もう決まってる!嫌か?』あたしは首を横に振った。
    沙羅『暮らす…!』
    あたしはそう言って恥ずかしそうに笑った。

    2006-04-02 03:43:00
  • 135:

    沙羅

    亮『沙羅は泣いたり笑ったり忙しい子やな。』と言い亮も笑った。
    こうして、あたしと亮は同棲する事になった。
    店を辞め、あたしは東京へ行く事になり、亮のマンションでの同棲生活が始まる。

    2006-04-02 22:43:00
  • 136:

    みー

    沙羅サン?忙しいかもしれへんケド更新楽しみにしてるんで待ってまス??東京いいな??ワラ

    2006-04-04 18:09:00
  • 137:

    沙羅

    みーさんぁりがとぅです?頑張ります??
    少し更新させてもらぃます?

    2006-04-05 03:24:00
  • 138:

    沙羅

    東京に旅立つ前の晩。
    あたしは麻緒と店長の住む家に泊まった。
    麻緒『沙羅!絶対亮と幸せになりや!!』
    沙羅『うん、でも沙羅、同棲とか初めてやし…ちょぃ不安や〜』
    麻緒『ま、トキメキはなくなるわな。』麻緒は、店長をチラッと見て意味有りげにそう言った。店長は苦笑いしている。楽しい夜だった。

    2006-04-05 03:26:00
  • 139:

    沙羅

    朝まで語り最後に麻緒は、あたしにこう言った。
    麻緒『沙羅がいなくなるん淋しいけど、沙羅には幸せになってほしい!もし、辛くなったりしたら、いつでも帰っておいでや?』そう言った麻緒の目には涙が、かすかに滲んでいて泣かない様に我慢していたのが解った。それを見たあたしは泣いて、麻緒に抱きついた。

    2006-04-05 03:30:00
  • 140:

    沙羅

    新しい生活。あたしは知らない土地で暮らす事への憧れに心踊らせていた。
    時は四月。桜がとても綺麗で、心地いい風があたし達の新たな始まりだった。
    あたしには、東京に知り合いはいなかった。
    でもね、沙羅は亮さえ居たら何もいらんって本気で思えた。亮がそばにいてくれるだけで…満たされていた…

    2006-04-05 03:39:00
  • 141:

    沙羅

    初めての同棲生活はとても新鮮な毎日。亮はあたしを色々な場所に連れていってくれて毎日が冒険みたいだった。それと同時に亮はあたしにたくさんの安心をくれた。だからあたしは亮を心から信じる事ができた。

    2006-04-06 07:27:00
  • 142:

    沙羅

    この日はお昼から亮は仕事で、夜に帰宅すると言っていた。亮の帰りを待つあたし。
    ♪〜♪〜♪メールが受信された!
    亮からのメールだった。
    一緒に暮らしてからも、亮は変わらずマメに連絡をくれる。

    2006-04-06 20:44:00
  • 143:

    沙羅

    〔もうすぐ帰るな!今日夜から出かけるから用意しといて!!〕
              
    あたしは〔わかったー〕とメールを送信して、出かける準備を始めた。

    2006-04-06 20:48:00
  • 144:

    沙羅

    この日亮は、あたしをクラブのパーティーに連れていってくれた。あたしはこの時初めてクラブに足を踏み入れた。
    スピーカーから出る爆音。そして踊る男女。
    離れないように亮の手をしっかり掴み、あたし達は奥へと人を掻き分けながら進んでいった。

    2006-04-06 20:51:00
  • 145:

    沙羅

    あたしはキョロキョロしていた。まるで外国に来たみたいな気分だった。
    奥には個室があり、そこには亮のグループのメンバーが何人か来ていて、みんな彼女?連れだった。

    2006-04-06 20:54:00
  • 146:

    沙羅

    たかし『おー沙羅ちゃん!オヒサ〜!』
    沙羅『久しぶりです』
    たかしくんに会うのは大阪でのライブ以来だった。
    相変わらず満面の笑みのたかしくん。
    たかしくんの隣には小さくて綺麗な女性があたしを見てにっこりと笑っていた。

    2006-04-06 20:58:00
  • 147:

    沙羅

    たかし『あっ、こいつあゆって言うんだ。一応俺の女!』そう言い、少し照れながらたかしくんはあゆさんの肩に手を回した。
    あゆさんはまたにっこりとあたしに笑顔をむける。
    その笑顔はまるで天使の様であたしは見惚れてしまっていた。

    2006-04-06 21:02:00
  • 148:

    沙羅

    あゆ『亮ちゃんの彼女の沙羅ちゃんだよね?噂はきいてるよ☆』そう言い、とても可愛い声の天使は、いたずらっぽい顔で亮とあたしに微笑みかけた。
    沙羅『はじめまして沙羅です!』あたしは少し緊張して答えた。

    2006-04-06 21:06:00
  • 149:

    沙羅

    たかしクンと亮は違う場所に行き、あたしとあゆさんで話ていた。
    あゆ『亮ちゃんって、すーごく優しいでしょ?』あたしは恥ずかしいような嬉しい気持ちになった。
    沙羅『優しいですよ。でもたかしくんも優そうですよね?』
    あゆ『関西弁って超〜可愛い〜ね!』

    2006-04-06 21:10:00
  • 150:

    沙羅

    そしてあゆさんは語りだした。
    あゆ『たかしっちは冷たいの。亮ちゃんみたいに優しかったら〜って思っちゃうよ…』そう言って少しせつない顔をした。
    あゆ『亮ちゃんね、沙羅ちゃんの事可愛いねーん!っていつも自慢しているよ!』とまるで自分の事のような嬉しそうな顔をして話す。
    沙羅『えっ?そんなん外で言ってたんですか?』あたしはくすぐったい気持ちになった。

    2006-04-06 21:17:00
  • 151:

    沙羅

    あゆ『今度四人で遊びに行こうよ♪』
    そう言い、あゆさんとメアドと携番の交換をした。
    それから皆で話たりして。亮とあたしはクラブを後にした。
    東京に来て初めて知り合いができた事にあたしはとても嬉しかった。

    2006-04-06 23:50:00
  • 152:

    沙羅

    沙羅(あゆさんは良い人そうだし、仲良くなれそう!!)
    あたしは帰りの車の中でもウキウキしていた。
    亮『さっきからおまえずっと顔面、笑ってるぞ!?』沙羅『えー?だって嬉しいねんもん♪』
    亮『は?何が?』

    2006-04-07 00:05:00
  • 153:

    沙羅

    沙羅『東京で初めて友達できたから☆』
    亮『ふーん…』亮は適当な返事をした。
    沙羅『あゆさんって、素敵な人やよな〜なんか憧れる!っ綺麗で明るくて、女の子!って感じやし♪』
    亮『まーなっ!』

    2006-04-07 00:08:00
  • 154:

    沙羅

    沙羅『そういや、今日あゆさんから聞いちゃった!』あたしは、わざと標準語で可愛くこう言った。
    亮は苦笑いでこっちを見た。亮『何を?』
    沙羅『亮、みんなに沙羅の事自慢してるって言ってた♪♪』
    亮は恥ずかしそうに、目をそらした。

    2006-04-07 00:12:00
  • 155:

    沙羅

    沙羅『ありがとう』
    こっちに知り合いがいないあたしの為に亮がしてくれた優しさに、あたしはそう答えた。亮は恥ずかしそうに、また笑った。

    2006-04-07 01:01:00
  • 156:

    名無しさん

    http://kuni.tv/?RF=1&frdref=30605

    2006-04-07 01:05:00
  • 157:

    沙羅

    この頃のあたしは亮の彼女である事に少しづつ自信がもてるようになっていた。きっとそれは亮のおかげだ。亮はあいかわらず忙しくしていた。そんな亮をあたしは支えてあげたい、癒してあげたいと思うようになっていた。

    2006-04-09 04:20:00
  • 158:

    沙羅

    しばらくして東京にも馴れてきた頃、季節は夏だった。亮は仕事で家をよく空ける事が多くなっていた。
    いつものように亮の帰りを部屋で待っていた。
    ガチャガチャ。鍵を開ける音が玄関でした。あたしは急いで玄関まで早足で迎う。

    2006-04-23 08:13:00
  • 159:

    沙羅

    この日は三日間離れ離れだったあたし達。あたしは亮に会える喜びでいっぱいだった。
    亮『ただいまー』
    いつものように亮が玄関に立っていた。
    あたしは亮の胸に顔をうずめて目を閉じた。亮はあたしをやさしく抱き締めてくれた。

    2006-04-23 08:31:00
  • 160:

    沙羅

    沙羅(あれ…?)
    亮の足元には小さな箱があった。
    沙羅『これ何?』
    亮はニッコリ笑う。
    亮『沙羅のトモダチや!』
    そう言い亮は嬉しそうに笑う。

    2006-04-23 08:33:00
  • 161:

    沙羅

    その瞬間。箱がゴソッと音を立てて動いた。
    あたしはその箱を恐る恐る覗きこんだ。
    そこには、可愛いブルーの目であたしを見つめる子猫がいた。
    沙羅『かわいい〜!』
    亮『ニャンや!』

    2006-04-23 08:36:00
  • 162:

    沙羅

    沙羅『えっ?どうしたん?この子?』
    亮『買ってきた!こいつ俺を見つめるから、運命かな?って思ってな。』
    あたしは急いで箱からその子を出し、抱き抱えた。
    亮はあたしが淋しい思いをしないようにと思って、ペットショップに行って、ニャンに一目惚れしたらしい。

    2006-04-23 08:39:00
  • 163:

    沙羅

    この日は一日中ニャンの名前を二人で考えた。
    亮は〔太郎〕とか〔コウジ〕とかふざけて言ってた。あたしは絶対に横文字の名前にしたかったので却下した。亮はその後もふざけていたが、悩んだあげくニャンの名前は【レイン】になった。

    2006-04-23 08:42:00
  • 164:

    ミリ

    読んでるよぉ☆頑張ってね〜(^-^)

    2006-04-23 16:52:00
  • 165:

    沙羅

    ミリさん読んでくれてぁりがとうございます??
    頑張ります??

    2006-04-23 20:48:00
  • 166:

    沙羅

    あたし達はそれからレインに夢中だった。レインはおとなしい子だった。亮よりレインと過ごす事が多いあたしにレインはなついた。たまに亮と喧嘩をしてもレインがきてからは、お互いすぐに自然と仲直りするようになってた。
    あたし達にとってレインは大切な家族になっていった。

    2006-04-23 20:50:00
  • 167:

    沙羅

    あたしは今思えばこの時期たくさんの愛を学んだんだ。亮への愛。レインへの愛。そして離れて暮らす家族や友達の愛。
    大切なものがたくさんあった。そのたくさんの大切な愛に囲まれていた。
    きっと一生分の幸せを感じていたんだと思う。

    2006-04-23 20:52:00
  • 168:

    沙羅

    たまに亮と喧嘩もした。些細な理由が多かった。喧嘩になるとウジウジするあたしに亮はいつも『我慢せずにことばにしてみ?』と言ってくれた。あたしは幸せに包まれていた。十分すぎる程の幸せ。なのに、人ってそれが当たり前になっちゃって。もっともっとって欲しがってしまう。

    2006-04-23 21:00:00
  • 169:

    沙羅

    ある日、あたしはそれとなしに亮に聞いた。 
    沙羅『亮?沙羅と付き合って沙羅、弱虫やから嫌?』亮はあたしの変な日本語をすぐ理解してくれる。
    亮『俺ホンマの沙羅が好きやねん。弱虫でもそれが沙羅やろ?日に日に好きになってるで!最初に会った時より今の方がだいぶ好き!』そう言い亮ははにかんだ。この幸せがずっとずっと続くとあたしは信じていた。

    2006-04-23 21:06:00
  • 170:

    沙羅

    夏真っ最中。あいかわらず忙しい亮。この日は久しぶりのオフで、亮とたかしくんとあゆさんとで海に行った。バーベキューをして、夜にはみんなで花火をした。みんな無邪気にはしゃいでた。あたしは、はしゃぎすぎて亮のお気に入りのTシャツを少し燃やしてしまった。亮はすごくショックがっていた。
    たかしくんとあゆさんはそれを見て笑ってた。

    2006-04-23 22:35:00
  • 171:

    沙羅

    締めはお決まりね線香花火。
    あたしとあゆさんはキレイ!キレイ!としつこいくらい言ってた。だって本当にすごくキレイだったから。キラキラしてて眩しくて。
    でも、花火が終わった後の静けさは何故か寂しいようなせつない気持ちになる。でも、とても楽しい夜だった。

    2006-04-23 22:50:00
  • 172:

    沙羅

    お決まりね×
    お決まりの○

    2006-04-23 22:54:00
  • 173:

    沙羅

    お盆になると、あたしは大阪の実家に少しだけ帰る事にしていた。亮は東京駅まで見送ってくれた。
    沙羅『無事に着いたら電話するな』
    亮は少し寂しそうだった。亮『うん。気を付けや!』あたしは元気に亮にむかって手を振った。
    東京に移ってから実家に帰るのは約4ヵ月ぶりだった。

    2006-04-23 23:06:00
  • 174:

    沙羅

    (やっぱ大阪は落ち着くな〜)実家でゆっくりと過ごしていた。
    久しぶりに会う父と母との時間。家族の温かみをあらためて感じた。
    一日がとてもゆっくりと流れていった。亮からメールが受信された。
    〔いつも俺が出ていく方やけど逆やったらこんな淋しいんやて気付いたわ!沙羅の気持ちあらためてわかった。いつもゴメンナ。〕
    あたしはこのカワイイメールを見て心が暖まった。すぐ亮に返事をする。

    2006-04-23 23:33:00
  • 175:

    沙羅

    〔レインといい子にしててな☆帰ったらギュッてしてあげる(*^_^*)〕
    いつもあたしに言う、亮の言葉をあたしはそのまま亮に送った。
               
    あたしは次の日麻緒に会うためミナミにいた。
    なぜか町並みがすごく懐かしい景色に見えた。4ヵ月前までは毎日のように歩いてたのに。

    2006-04-23 23:50:00
  • 176:

    沙羅

    麻緒『沙羅〜!』
    4ヵ月ぶりの麻緒が笑顔でそこにいた。
    あたし達は久しぶりに会うのもあって、お互い話したい事だらけだった。お茶をしながら店長や店の事を話す麻緒。どうやら麻緒は元気で店長とも変わらず仲良くしているみたいだ。
    麻緒『で?沙羅はどないなんよ?亮とうまくいってるん?』
    沙羅『うん。いってるよ』あたしも東京に行ってからの出来事を麻緒に話した。

    2006-04-23 23:55:00
  • 177:

    沙羅

    長時間お喋りは続いた。
    そして麻緒と別れてあたしは実家に戻った。
    〜♪〜♪〜着信〜♪〜♪
    亮からの電話だった。
    沙羅『もしもし♪』

    2006-04-24 00:58:00
  • 178:

    沙羅

    亮『俺やけど、そっちはどうや?』
    沙羅『ゆっくりしてるよ』亮『そうか。』
    沙羅『亮は〜?なんも変わった事ない?』
    亮『ないけど、帰って玄関開けたらレインしかおらんしな!』少し寂しそうに話す亮が可愛く思えた。
    沙羅『明後日なったら帰るし、レインと仲良くしててな♪』

    2006-04-24 01:04:00
  • 179:

    沙羅

    亮『うん。今からいってくるわ〜!』
    沙羅『いってらっしゃい。頑張ってきてな!観てるからね〜』
    今日は、亮達が生放送のテレビに出る日だった。
    亮の歌う姿を観れるのは久しぶりだったから、あたしはこの日が来るのを密かに楽しみにしていた。

    2006-04-24 01:08:00
  • 180:

    沙羅

    番組が始まるまでに家族で夕食をとり、あたしは自分の部屋に入ってソワソワしながらテレビをつけた。
    ブラウンカンの向こうには亮がいた。たかしくんや他のメンバーも映っていて。なんだか嬉しい気持ちになる。
    (てか!?亮かっこつけすぎやろ…?)
    ちょっと緊張している様にも見えた。

    2006-04-25 20:21:00
  • 181:

    沙羅

    その表情を観て何故かあたしまで緊張ていた。
    歌が始まりあたしはある事に気付く。
    沙羅(あれ…?)
    亮の薬指にペアーリングが付いてない。
    あたしは自分の薬指を眺めた。

    2006-04-25 20:23:00
  • 182:

    沙羅

    (仕事だし仕方ないよね…)あたしは心を落ち着かせた。
    歌う亮はやっぱり別人だった。あたしはテレビの中の亮に釘づけになる。
    ブラウンカンに映る亮がなぜかとても遠くに感じた。
    歌が終わって、亮が隣に座る女性歌手と笑顔で何か喋っているのが映っていた。

    2006-04-25 20:30:00
  • 183:

    沙羅

    あたしの気持ちはちょっとモヤモヤした。
    (なんか…ちょっとムカツクっ…ま、仕事やししかたないか…)
    次の日あたしは予定より早く東京に戻ることにした。亮には内緒で。
    東京に着いてタクシーでマンションに向かっていた。亮をビックリさせたかった気持ちと、昨日観た映像が気になったから。
    なぜか亮が遠くに行っちゃうような気がして…

    2006-04-25 20:38:00
  • 184:

    沙羅

    マンションに着いて、鍵を開け、玄関の扉を開く。
    電気は消えていて、リビングからレインが〔ニャッ〕と可愛い声であたしを迎えに来てくれた。
    あたしはレインに小さい声で『ただいま』と言い、レインを撫でてから家の中へ。         
    寝室のドアの向こうには、亮がスヤスヤと寝息をたてて気持ち良さそうに眠っていた。

    2006-04-25 23:24:00
  • 185:

    沙羅

    あまりにも気持ち良さそうに眠る亮を、起こさずにあたしはしばらく亮の可愛い寝顔を見ていた。
    亮の指には、昨日付いていなかった、あたしとおそろいのリングが光っていた。あたしはそんな亮を後にし、夕食の買い物に出かけた。
    買い物から帰ってからも、まだ亮は眠っていた。
    沙羅(昨日いったい何時まで起きてたんかな?)
    そんな事を思いながら、台所に立ち夕食の準備をする

    2006-04-25 23:29:00
  • 186:

    沙羅

    今日は、亮が大好きなオムライスを作る事にした。
    【カチャッ】寝室のドアが開く音がした。
    その瞬間、『沙羅〜?』と亮のかすれたがあたしの後ろで聞こえた。
    振り返るとそこには、まだ眠た気な亮が、目をパチパチしながら驚いた顔であたしを見ていた。

    2006-04-25 23:45:00
  • 187:

    沙羅

    ※上訂正します??
    今日は、亮が大好きなオムライスを作る事にした。
    【カチャッ】寝室のドアが開く音がした。
    その瞬間、『沙羅〜?』と亮のかすれた声があたしの後ろで聞こえた。
    振り返るとそこには、まだ眠た気な亮が、目をパチパチしながら驚いた顔であたしを見ていた。

    2006-04-25 23:49:00
  • 188:

    沙羅

    沙羅『ただいまー♪ビックリしたぁ〜?』
    亮はフニャッと笑顔になり、あたしの傍に来て、まるで子供みたいに何も言わず、あたしに抱きついた。
    昨日テレビで見た亮とはまるで別人だった。
    あたしはそんな亮がとても愛しくて、優しく亮を包み込んだ。
    その様子をレインは目を丸くして見ていた。

    2006-04-25 23:53:00
  • 189:

    みー

    リアルタイム???更新いっぱいされてて嬉しいです??レイン?もタイトルと関係あるのかな?がんばってください?

    2006-04-25 23:58:00
  • 190:

    沙羅

    ありがとうございます??レインの名前は本当の名前じゃなぃんですょ??実話なんですが、一応、細かぃ所ゎバレなぃ様に変ぇさせてもらって書ぃてぃます。本当は、レインは犬だったりします??

    2006-04-26 00:48:00
  • 191:

    沙羅

    二人で食卓を囲んで食事をする。
    亮『なんで今日帰って来てくれたん?』
    沙羅『亮に会いたくなったから♪』
    亮はとても嬉しそうな顔をした。
    沙羅『昨日終わってから帰るん遅かったん?』

    2006-04-26 01:01:00
  • 192:

    沙羅

    亮『朝まで飲んでたな〜』沙羅『ふーん。』
    亮『昨日みてたん?』
    亮は恥ずかしそうにあたしにそう聞いた。
    沙羅『うん。みてたよ〜』あたしは昨日の事を思い出して、亮の指を見つめた。沙羅『指輪ついてる。』
    亮はあたしが何を言いたいのか、すぐにわかったらしく少し焦ってた。

    2006-04-26 01:04:00
  • 193:

    沙羅

    亮『仕事ん時はな…』
    沙羅『沙羅はずっと付けてるのに、指輪つけたら、なんか困る事あるん?』
    亮『ファンの子とかうるさいから、でも、仕事以外はずっとつけてる。』
    あたしは亮の言葉を流すように『昨日も楽しそうに女の子と喋ってたし、外す意味がわからん!』
    気まずい空気が二人を包む

    2006-04-26 01:54:00
  • 194:

    沙羅

    沙羅(こんな事言うつもりじゃなかったのに…どうしょう……)
    亮『沙羅怒ってるんか?』あたしは亮のその言葉を無視してリビングを立ち去った。
    いつもならすぐに、亮があたしの機嫌を取りにくるのに、今日は来なかった。
    あたしはその事も気に入らなくで、一人で更にイライラしていた。あたしは子供だった。

    2006-04-30 00:48:00
  • 195:

    沙羅

    深いため息をつく。頭の中でさっきの出来事を考えた。
    (あたしだけが我慢しなくちゃいけないの…?)
              
    『トン・トン』
    あたしの背中のドアを叩く音だった。ドアを開けるとそこには、暗い顔をした亮が立っていた。

    2006-04-30 00:51:00
  • 196:

    沙羅

    亮『ゴメン…指輪の事は謝る。けど、俺の仕事の事も少しはわかってくれ…』
    沙羅『……』
    亮はすごく困った顔であたしを見つめてそう言った。         
    あたしは亮の辛い顔や悲しい顔を見るのが嫌いだった。
    でも今、亮をそんな顔にさせているのはあたしなんだ…あたしのせいなんだ…

    2006-04-30 00:57:00
  • 197:

    沙羅

    胸が締め付けられるような気持ちになる。
    沙羅『ごめん…わかってるねん。ごめん…』
    あたしは泣きながらそう言った。
    亮は大切な人なのにあたしは自分の事しか考えてなくて、亮の気持ちを無視したんだ。

    2006-04-30 00:59:00
  • 198:

    沙羅

    亮の悲しい顔があたしの心に突き刺ささって苦しい。あたしは泣き崩れた。
    そして、亮はそんな、あたしの元にゆっくりと近付き、こう言った。
    亮『俺が大切にしたいんは沙羅だけやねんで?』
    あたしはその言葉でまた泣いた。

    2006-04-30 01:02:00
  • 199:

    沙羅

    いっぱい二人笑顔で笑い合いたいのに…亮を支えてあげたいのに…亮を幸せにしてあげたいのに…
              
    あたしの中で遠い記憶がよみがえる…。【ママ…】
    昔、まだ幼い頃、ママはイライラすると、よくあたしにあたった。あたられたあたしは怖くて泣いていた。
    時間が経つと冷静になったママがいつもあたしに、『ごめんね』と言い抱き締めてくれた。ママの目は涙で光っていた。

    2006-04-30 01:18:00
  • 200:

    沙羅

    とてもとても大切な人を、守ってあげたい人を、傷つける事はこんなにも心が痛くて苦しいなんて知らなかった。
    きっとあの時のママも今のあたしみたいな気持ちだったのかな…?
    あたしは心の中で、亮に対して(ごめんなさい)と何度も呪文のように言っていた。

    2006-04-30 01:22:00
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