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また明日。

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  • 1:

    ◆U5gL831ICk

    当たり前の日常の中で
    当たり前のように出会った。
    毎日が
    一分一秒が


    こんなにも
    こんなにも

    大切で
    大切すぎて


    失うことが
    失ってしまうことが

    怖かった。

    2007-05-30 04:13:00
  • 2:

    ◆U5gL831ICk

    2007年 3月15日。
    私は、あの日待ち合わせた、約束したこの場所にいる。
    約束したのは今から5年前のちょうど今日。   
    待ち合わせした相手は。。

    2007-05-30 04:16:00
  • 3:

    ◆U5gL831ICk

    2000年。1月1日。
    1999年から2000年に変わり、初詣する人達も気合いが入る。  昨日の夜からずっとどんちゃん騒ぎ。 
    花火があがったりもした。

    2007-05-30 04:18:00
  • 4:

    ◆U5gL831ICk

    「あけおめぇ???」
    町は、こんな挨拶メールや電話が電波を飛びかい大量に送受信されている。
    なかなかメールが送れない状態が何分も何分も続いたから。
    私は、友達と初詣するために朝一の電車に乗りまだ暗い町を歩いて神社へと急いだ。 白い息を吐きながら立ち並ぶ屋台を素通り。
    町は朝方とは思えないほどの人の数。

    2007-05-30 04:23:00
  • 5:

    ◆U5gL831ICk

    神社はすごい数の人。離れないようにはぐれないように女同士手をしっかりつないでおく。
    ぎゅうぎゅうと押され寒さどころか、暑くさえ感じてしまう人の数。
    カップルが多い。

    2007-05-30 04:26:00
  • 6:

    ◆U5gL831ICk

    「あ〜。。すごい人!前に進まないなぁ」 友達のカエが私に話し掛ける。
    まわりをきょろきょろしてもカップルまみれやし!

    「ん〜。ごっついなぁ。前進まないなぁ 」
    手をつなぎながら離れないようにしっかり手をにぎることが精一杯。

    2007-05-30 04:29:00
  • 7:

    ◆U5gL831ICk

    ━━━━━━━━━━━こんな日常の中で━━━━━






    「あ〜全然前進まない」「けど後ろから人いっぱい来てるからぬけれへん」





    ━━━━━━━━━━━━全てがはじまったんだ━━━━━━━━━━

    2007-05-30 11:19:00
  • 8:

    ◆U5gL831ICk

    カランカランッ―――
    鈴を鳴らして  手を合わせて   ゆっくり目を閉じる。  


    神様、私吉田アエリ16に運命の彼氏とやらに会わせてください!

    2007-05-30 11:42:00
  • 9:

    ◆ioStx6vGXQ

    1時間近く並んでお願いしたんだからちゃんと神様かなえてくれるよね?!   隣でカエがまだお祈り中。後ろから人が次々と押し寄せて、周りでは小銭が投げられみんな手を合わせてお願い事。

    なんだか、おもしろいな。こういうのって。 神頼み。 

    カエ「アエリ?いこっ!こっちから抜けれるから」いつのまにか頼みごとを終えたカエが、アエリに話し掛ける。ってか叫んでる感じ。   人多すぎやねん!

    2007-05-30 11:59:00
  • 10:

    ◆U5gL831ICk

    群がる人を掻き分けて、なんとか群れから抜け出した。  まだ神社の敷地内で立ち並ぶ屋台の灯りと、屋台からの料理の匂いがいっぺんに飛びこんできた。

    そういえば、起きてからまだなんにも口にしてない。お腹へったなぁ。
    カエ「何か食べる?」カエもお腹空いてたみたいで、聞いてるくせにたこ焼き屋の前にしっかり並んでるんだ。

    2007-05-30 12:08:00
  • 11:

    ◆U5gL831ICk

    アエリが好きになる人は、必ずといっていい程カエを好きになって、カエはアエリの気持ちを知ってるから、告白断って。
    カエ目当ての男の子が、アエリに話し掛けてくる。カエはきれいだからきっと近寄りがたいのかもね。
    分かってる。分かってんだそんな事。 カエ目当てだって。誰だって普通のアエリなんかより、カエを好きになる事、カエ目当てだってこと。       
    カエは、女子から僻みで陰口たたかれたりしている。昔からそう。勘違いされやすい。 アエリは、気にしない。カエがわざと好かれるように自分つくったりしてないこと知ってるから。 カエはそんな人間なんかじゃないから。みんな美人なカエが羨ましいだけなんだ!

    2007-05-30 12:20:00
  • 12:

    ◆U5gL831ICk

    今だって、同じ年頃の男の子は、カエを見ている。 ほら、みんな。
    芸能界デビューだってしちゃえそうなくらいだもんね。
    それに比べてアエリは、背が小さくて、顔なんて普通で、全然もてなくて。神様はいじわるだ!

    カエ「すごい人やなぁ」そんな事も知らずに、カエは周りをきょろきょろしてる。どの屋台も並んでるもんね。

    2007-05-30 12:24:00
  • 13:

    ◆aZ.b5hJ/pA

    そぅか オーラルセックスがあったじゃぁないか! 取り敢えずオナニーしてしまいました…あふ

    2007-05-30 12:24:00
  • 14:

    ◆U5gL831ICk

    二人でたこ焼きを半分こすることにして、一船買って群れから抜け出して、立ったままたこ焼きをつっついた。

    食い気が勝ってしまうのが悲しい。  周りではカップルが仲良く手つないで歩いてるっていうのに、アエリは今年もカエと仲良く初詣。
    まぁ、いいんだけどね。カエは気使わなくていいし。カエとならママも怒らないし。

    2007-05-30 12:28:00
  • 15:

    ◆U5gL831ICk

    カエとたこ焼きを食べおえ、ゴミ箱にカエが捨てに行ってる時。

    目の前に何かがいきなり上からふってきて、ものすごい音をたてた。

    ん?

    2007-05-30 12:34:00
  • 16:

    ◆U5gL831ICk

    「いったぁぁ」
    あまりにも突然の事で固まってしまう。 よく見るとアエリの前で人がしゃがんでるというかうずくまってる。
    腰をさすりながらゆっくり立ち上がる人。男の人。ってか背たかぁ!後ろ姿で顔は見えないけど服装からして同じ年くらい?ってか空からふってきた?

    ただじっとその背中を、目の前にある背中を見ていると、そな背中がくるっとアエリの方を向いて、顔が見えた。

    2007-05-30 12:38:00
  • 17:

    ◆U5gL831ICk

    うわぁ。きれいな顔。。。!
    なんで、アエリを見てるの?何。。。何?! 
    ふいにドキドキしてしまう。どうやら塀から飛び降りたみたい。塀の上から次々と男の子が降りてくる。     
    空から降ってくるわけないもんなぁ。

    2007-05-30 12:41:00
  • 18:

    ◆U5gL831ICk

    「ダイ!行こうぜ」
    そう言われ、アエリから目をそらし歩いていってしまった。
    ダイって名前なんだ。。綺麗な顔してたなぁ。びっくりしたけど、こんなとこに飛び降りるとか危なすぎ!

    「アエリ!何今の!?びっくりしてもたわ」カエがアエリの元へ駆け寄ってきてジュースを手渡してきた。自動販売機までわざわざ買いに行ってたんやぁ。

    2007-05-30 12:47:00
  • 19:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「いきなり降ってきた」カエ「危ないやんなぁ!あっ、今おばさんから連絡あって、カエの家族とアエリの家族でおせち食べよかって」 
    アエリ「毎年恒例やな。。」カエ「まぁね(笑)!まぁ家もどろか!」
    カエと二人で電車に乗り、アエリの家に戻った。

    2007-05-30 13:36:00
  • 20:

    ◆U5gL831ICk

    ダイとの出会いは、少女漫画のようなキラキラしたものではなく、ただただ今思えば衝撃的で、衝撃的すぎておぼえてるだけなのかもしれない。

    寒い冬、新年を迎えた冬に。

    2007-05-30 13:38:00
  • 21:

    ◆U5gL831ICk

    第一話
    「冬」

    2007-05-30 13:41:00
  • 22:

    ◆U5gL831ICk

    「アエリおはよ〜」教室に入ると仲良しのクラスメイトが挨拶をしてくる。  アエリ「おはぁ〜☆」
    カエは隣のクラスだから別々。同じクラスで一番仲良しの美香。
    美香はどちらかといえば可愛い系なんだぁ。女子からも人気があるんよねぇ。アエリの仲良くなる子って綺麗な子や可愛い子が多い気がするなぁ。

    美香はアエリの後ろの席で携帯をいじっている。どうやら彼氏とメールみたい。一年付き合ってる同じ年の他校の彼氏だな。

    2007-05-30 13:52:00
  • 23:

    ◆U5gL831ICk

    美香を見るとなにやら眉間にしわ寄せてじぃぃっと携帯を見てる。何?何?
    アエリ「どないしたん?」美香「…‥え。あぁっ!ぎゃく向きで」ん?。。。?何?何納得してるの?    
    一人で携帯逆さまにして美香がにやけてる。
    美香「見て見てぇ〜うちのダーとつれやねん」美香がそう言いながらアエリに携帯画面を向ける。

    2007-05-30 14:14:00
  • 24:

    ◆U5gL831ICk

    美香の彼氏ってかっこいいねんよなぁ。プリクラとか何枚かもらったことあるけど、まじかっこいい。

    アエリは、またのろけかと思いながらもついつい見てしま‥…‥…‥…?!…‥え?!
    思わず目がまぁるくなってしまう。

    2007-05-30 14:16:00
  • 25:

    ◆U5gL831ICk

    美香「どないしたん?」固まるアエリに当然驚く美香。

    けど    美香の彼氏の隣に映ってる人って

    美香「かっこいいやろ!?あぁぁその子海の連れのダイ君」 美香がにやりと笑いながらアエリにたんたんと話す。

    2007-05-30 14:21:00
  • 26:

    ◆U5gL831ICk

    携帯を逆にしたまま画面をじっと見てしまう。  なんだろう、びっくりしすぎてドキドキしてるよアエリ。

    美香「彼女おらんでぇ。ダイ君。。あっ!そうや」美香がアエリから携帯を奪いいきなりすばやくいじっていきなり写メを撮った。いきなりでアエリの顔はひきつってしまっている。

    美香「送信完了!」アエリ「へ?」アエリが驚いていると美香はにっこり笑ってアエリを見た。どうやらさっきの写メを海君に送ったみたい。

    2007-05-30 14:26:00
  • 27:

    ◆U5gL831ICk

    アエリは思わず美香の携帯を奪って画面をみる。
    送信完了しました―――
    わぁぁ!
    アエリ「ちょっとぉ!なに勝手に送ってんねん〜!」美香「い〜やん☆アエリ彼氏おらんやし、遊ぼうや!」美香はにやにやと浮かれて笑みをアエリに見せる。  アエリはほっぺたをふきらます。

    2007-05-30 16:57:00
  • 28:

    ◆U5gL831ICk

    だって、ふいに撮られたしどんな顔とか分からんし。。ってかてか、何で嫌じゃないんやろ。何期待してもとんやろ。。。

    アエリの期待に答えるように、美香の携帯が振動してる。美香はすぐさまメールチェック。

    美香「今日遊べるやんな?」勝手に決めつけてるし!確かに何も予定はないですが。。。   アエリ「うん。ないけど」美香はアエリの返事を聞かないまますぐさま携帯のボタンをものすごい早さで打って、指をとめてアエリを見てピースした。

    2007-05-30 17:02:00
  • 29:

    断る理由も見つからないまま、授業が始まり、何故か早く放課後になってほしくて鏡をこまめに見ている自分がいた。
    昼休み前、アエリの携帯に知らないアドレスからメールが届いて、開いてみるとダイからだった。

    ―――俺、海のつれのダイ??いきなりメールとか焦るよな!ごめん?? あっ、アエリって呼んでいい?―――" " "07/05/30 17:39

    2007-05-30 17:39:00
  • 30:

    ◆U5gL831ICk

    どきんってした。胸がどきんって。
    何だろう、携帯見ながら顔が熱くなるのが分かった。ダイからメールが届いた。。なんだか恥ずかしいかも。

    ――――うん?アエリって呼んで?  あっ、あのさぁダイ君って初詣でアエリと会った事あるんやけど覚えてる?―――


    気付けば、メールを返信しちゃってる。しかもデコメで可愛くしちゃってるし。カエと一緒に食堂でご飯を食べながらアエリはきっと  きっとにやけながらメールしてたのだろう。カエがアエリの顔をじっと見ていた。

    2007-05-30 17:44:00
  • 31:

    ◆U5gL831ICk

    カエ「何かいい事あった?」美香「あったやんなぁ?カエ聞いてやぁ!アエリさぁ「なぁんでもなぁぁい!」 
    美香の話を制止するかのように大きな声で叫ぶ。

    周りからは冷たい視線。 思わずうつむいてしまった。
    カエ「ばればれやし」美香「カエに隠し事とか性格わるっ」アエリ「べっ別に隠すとかちゃうし。。。」思わず声がどもる。カエは何もなかったかのようにご飯を口に運ぶ。

    2007-05-30 17:49:00
  • 32:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「今日美香の彼氏と、彼氏のつれと遊ぶねん。。」カエにそう話すと、カエは一瞬アエリの顔を真顔で見た後、少し何故か淋しそうにほほえんだ。
    カエ「よかったやん」アエリ「ん。。。うん」美香「カエは?。。。くるわけないか」美香がそう話した瞬間とっさに、来ないでって思ってしまった。

    だって、ダイがカエの事みたら多分アエリなんてまた邪魔みたいになっちゃうから。

    2007-05-30 17:53:00
  • 33:

    ◆U5gL831ICk

    そんな事思いたくない。考えたくもない。 でも、でもね考えちゃうの。考えたくなくても考えちゃうんだ。
    こんな気持ち知ったら、カエが知ったら嫌いになっちゃうよね?アエリの事幻滅しちゃうよね。


    カエ「カエはいいわぁ。人見知りするし男苦手やし」いつもカエはそう言う。いつも。

    2007-05-31 03:10:00
  • 34:

    ◆U5gL831ICk

    美香「そやんなぁ。。そう言うと思ったぁ」カエは黙ったままぱくぱくとご飯を食べる。 
    カエの好みのタイプって聞いてもいつも、答えてくれない。カエの恋ばななんてアエリ聞いた事ないや。。


    ダイからは、メールが何件か届いてアエリもそれに返信していた。授業中も。

    2007-05-31 04:14:00
  • 35:

    ◆U5gL831ICk

    ねぇダイ?
    今ならきっとわかる事があるよ。
    今だからこそ、あの時のちっちゃい事さえ気付けたりするけど

    あの頃の
    16才のアエリには
    人の微妙な気持ちや思いなんて分からない。

    分かりたくても
    自分の事できっと精一杯だった。

    2007-05-31 04:21:00
  • 36:

    ◆U5gL831ICk

    放課後―――――――化粧をして、髪を巻いて鏡の前でにこっと笑ってみる。アエリなりに可愛くしてみる。隣では美香がぽちぽち携帯をいじっている。

    カエは、アエリの教室に少し顔を出してから携帯をいじりながら帰っていった。

    2007-05-31 04:25:00
  • 37:

    ◆U5gL831ICk

    美香「カエってさぁ、何で彼氏つくらんのやろな」美香が窓の前に立ち背伸びをしながら話す。 夕暮れの光りの糸が美香を照らし包む。    アエリ「カエは教えてくれんからなぁ。。秘密主義やねんよなぁ」美香「ふぅん。。そうなんやぁ」美香はそれ以上はなぁんにもカエの事は話さないでいた。


    二人で電車に乗り待ち合わせの場所に急ぐ。心はなにかを期待し、体は、顔は平然を装っている自分がいる。

    2007-05-31 14:47:00
  • 38:

    ◆U5gL831ICk

    制服姿のダイと海は周りから見れば多分、、、ううん。絶対格好いい。。ダイはきっとそう言われ慣れてるんやろなぁ。。 

    ダイ「初めましてぇ」ぼぉっと考えてると隣でダイがアエリにそう話した。にこって笑いながら。 思わずどきっとしてしまう。それを見て美香と海は笑い合う。   美香「ダイ君さぁ、好きなタイプどんなんなん?」四人で公園でジュース片手に話す。ダイは美香からの質問にちょっと考えてるみたい。

    2007-05-31 14:57:00
  • 39:

    ◆U5gL831ICk

    うん。気になる気になる。けど恥ずかしいから普通のふり。  

    海「お前のタイプってちっこい子やんなぁ〜?」

    ダイが考えてると海がそう話した。美香は「へ〜そうなんやぁ」と納得してるみたい。ダイ「小さいだけとかは無理やけど好きなる子みんな小さいかな、あっやっぱ家庭的な子がええなぁ。。。アエリは?」

    2007-05-31 15:03:00
  • 40:

    ◆U5gL831ICk

    ダイがアエリを見る。海と美香はなにやら違う話をしてもりあがってる。  
    アエリ「私は…‥うーん…「ダイ君が好みやろ?!」美香からの言葉に話し掛けた言葉が止まった。    
    海「そうなん?」アエリ「えっ…あぁ〜どうかな、まだ全然知らないし」ダイをちらっと見ると苦笑いしてた。

    2007-05-31 18:46:00
  • 41:

    ◆U5gL831ICk

    海と美香は二人でちゃかしてきて、アエリは恥ずかしくてうつむいたあと、ダイを見る。

    ダイ「あっ…………」ダイがどこかを見て、視線を固める。海「え?何?」海と美香もダイの視線の先を見る。

    2007-05-31 18:49:00
  • 42:

    ◆U5gL831ICk

    アエリはダイを見ていた。美香と海はまだダイが見ていたところを見ている。


    次の瞬間。
    ―――?!―――――
    ダイがアエリを見て
    にっこり笑った。
    にっこり。





    どきんっ


    胸がきゅんとする。

    2007-05-31 18:52:00
  • 43:

    名無しさん

    .

    2007-06-01 10:19:00
  • 44:

    ◆U5gL831ICk

    ダイ「あほが見ぃぃるぅ(笑)ははは!」

    ‥…………?!…‥
    無邪気にけらけら笑うダイと、やられたって顔の美香と海。アエリはびっくりして笑ってしまった。

    2007-06-01 13:38:00
  • 45:

    ◆U5gL831ICk

    ダイと微妙な距離を保ちダイの隣を歩く。美香と海は仲良く手をつないで前を歩いていく。 

    会話がなかなか見つからないアエリ。ダイは、とぎれとぎれにアエリに話し掛けてくれて、けど、なんかぎこちなき返答しかできなくて、けど、でも、それがなんか嬉しかった。

    2007-06-01 13:42:00
  • 46:

    ◆U5gL831ICk

    夜7時過ぎ。 海「今からどうする?」海からの言葉。あっそうか、もうこんな時間なんだなぁ。。

    まだ、もうちょっとダイと居たい。居たいけど、でも、アエリには門限がある。。。

    美香「アエリさぁあたし、海の家行くから」海「んじゃダイ駅まで送ってさしあげて」そう言ってさっさとてくてく歩いていく二人。  ダイ「さしあげてって。。。ちょお!おい!海!」てくてく歩いていく美香と海の背中。聞こえてるのに、振り向かない。

    2007-06-01 13:49:00
  • 47:

    ◆U5gL831ICk

    ダイ「はぁ〜。。まぁえっかぁ。送るわ。。あいつほんま勝手やなぁ」ダイが口をとがらせた。思わず笑ってしまう。それを見てダイも苦笑い。

    二人で駅までの道をてくてくと歩く。すっかり辺りは暗くなっていて、通り過ぎるサラリーマンや学生とは逆方向に歩いていく。少しだけ距離をあけて、少しだけ会話をして。

    2007-06-01 13:52:00
  • 48:

    ◆U5gL831ICk



    「吉田ぁ!」

    ――――???――――後ろからそう呼ばれる。男の声。聞いたこともない声。けど吉田って。。。アエリの名前だから、アエリを呼んでるんだよね?   思わず振り向くと、すごい勢いでこちらに走ってきて、アエリの顔も見ずに、ダイに近づきふざけあって笑ってる。。。。へ。。。?なっなっなに?!なに?!

    2007-06-01 13:56:00
  • 49:

    ◆U5gL831ICk

    よく見るとダイと同じ制服。。ダイとは仲良しみたいで、ふざけてパンチとかしてる。。

    ダイ「ちょおやめろや〜(笑)浜崎お前何やっとんねんこんな所で」浜崎「お?今おかんに駅まで迎えにきてもらって車でここ通ったらお前が見えておりたんやんけ〜(笑)。。って、彼女?」浜崎がアエリを見る。 

    ダイ「ちゃうわ。海の女の友達。。アエリ」思わず頭を少しだけ下げる。 浜崎「あっ、吉田がお世話なってますぅ〜こいつ変態やから気付けやぁ〜「あほか!信じるやんけ!お前なぁ」

    2007-06-01 14:03:00
  • 50:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「同じ名字。。。」アエリがそう話すと二人が止まった。

    プップーっ。クラクション音。浜崎のお母さんの車からだ。
    浜崎「あっ、おかん待たせてんやったわ!吉田またなぁ!」浜崎がそう言うと走って車に乗り込んで車が走り去った。

    2007-06-04 00:26:00
  • 51:

    ◆U5gL831ICk

    ダイ「ごめんなぁ。。」アエリ「ううん。仲良さそうだね?」何もなかったかのようにまた歩きだす。
    ダイ「アエリの名字も吉田?」アエリ「うん。そうやねん。びっくりした。同じ名字なんやね」アエリが驚いてるとダイはくすくす笑いだした。

    ダイ「まぁどこにでもある名前やしな(笑)」アエリ「そやね〜どこにでもある名字やな」

    2007-06-04 00:30:00
  • 52:

    ◆U5gL831ICk

    駅までの道のりでの何気ない会話。もっといろいろ話したくてわざとゆっくり歩いた。

    定期があるから、切符を買う必要がなく、あっさり改札口を通り振りかえるとダイはズボンのポケットに手を入れたままアエリを見ている。
    ダイ「んじゃ気ぃつけて帰りなぁ」もっと一緒にいたいな。まだ帰りたくない。

    けど、そんな事言えるはずもなく。。

    2007-06-04 02:11:00
  • 53:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「ありがとう送ってくれて」笑顔でダイにはなしてからゆっくりと、ホームに向かって歩く。振り向きたいけど、それすら恥ずかしくて。。振り向く事なくゆっくりと階段をあがりホームへ。

    携帯が振動する。

    誰かな?  そう想いながら携帯を開きボタンをおしていくと、受信BOXにきりかわる。

    2007-06-04 02:39:00
  • 54:

    ◆U5gL831ICk

    ダイからのメールだ。   

    (もう電車?乗った?!今日はめちゃ緊張してあんましゃべれんくてごめんなm(__)m??アエリさぁ明日会える?)

    読みながら思わず笑顔になってしまう。  まわりから見たらアエリ恥ずかしいやろなぁ。。けど、そんなの気にもならんくらい嬉しい!

    2007-06-04 02:42:00
  • 55:

    ◆U5gL831ICk

    すぐさま返信。(まだ?電車きてないねん???寒い??  今日はアエリも緊張してうまく話せなくてごめん??明日は大丈夫やで?)
    ――送信完了―――

    携帯を握りしめ思わず鼻歌も歌っちゃう。まわりがなんだか楽しく見えてきた。

    2007-06-04 02:46:00
  • 56:

    ◆U5gL831ICk

    外は寒いのに
    大嫌いな冬なのに
    なんだか楽しくて、なんだかうれしくて寒さなんて全然へっちゃらになっちゃう。
    返信が楽しみすぎて、ついつい問い合わせしてしまう。。返事まだかな。。明日会えたりするんかなぁ!!

    けど、まだ好きになっちゃ駄目だよね。まだ一回しか会った事ないし、どんな人か分からないもんね。。

    2007-06-04 02:50:00
  • 57:

    ◆U5gL831ICk

    電車は、5分遅れでやってきた。
    それと同時に携帯が手の中でブルブルと振動するから急いで画面を開く。胸がドキドキしちゃうよ!

    (んじゃ、明日会おうよ!)ダイからのメールに思わず胸がはずんでしまう。またにやけてるし。。

    2007-06-04 02:58:00
  • 58:

    ◆U5gL831ICk

    (わかったぁ?また明日ねぇ)そう返信をして、携帯をカバンに直した。よく考えたら優先座席に座ってたみたいでおじさんににらまれちゃった。。けど、なぁんとも思わない。うれしいから。

    明日会えるんやなぁ。。嬉しいなぁ。。

    恋しちゃだめ。まだ早すぎる。そんな事を想いながらダイの事を考えてる自分が恥ずかしい。。

    2007-06-04 03:27:00
  • 59:

    ◆U5gL831ICk

    アエリはそんなにすぐときめくタイプではない。 けど、なぜかダイには魅力があって、引き込まれていく。どんどん。
    かっこいいからとかだけじゃない何かがある。うまくいえないけど、きっとモテル理由がなあんとなく分かる気がした。モテルとか誰かに聞いたわけじゃないけどなぁんかそう思ったんだ。
    好きになるにはまだ早い。けど、好きにならない理由もない。
    こんなに、胸がどきどきしてるんだ。こんなに、ダイの事を考えるとね、胸がきゅんってしちゃうんだ。

    2007-06-04 03:33:00
  • 60:

    ◆U5gL831ICk



    「おかえり」家に帰るとアエリの部屋にカエがいた。こんなのは特別ではなくて、よくあること。カエはついさっき来たらしく、雑誌を読んでいた。 制服から部屋着に着替えカエの隣に座るとカエが雑誌をぱたんと閉じた。

    カエ「どうやった?」アエリ「明日会うことになった」カエはそれを聞くとにっこりほほえんだ。カエはいつもアエリの事を自分の事のように感じてくれる。

    2007-06-04 03:38:00
  • 61:

    ◆U5gL831ICk

    カエ「好きになりそう?」アエリ「まだ分からん。。。一回しか会ってないもん」カエはその場で背伸びをして軽くストレッチをしはじめた。

    カエ「うまくいくといいな!カエ応援するから」少し切なげにカエは頬笑む。 ―――ブーン。。ブーン―――
    アエリの携帯がカバンの中で振動する。

    2007-06-04 11:39:00
  • 62:

    ◆U5gL831ICk

    カエ「ほら、噂をすればその子ちゃう?カエそろそろ帰るわ」アエリ「晩ご飯は?一緒に食べへんの?おばちゃん今日も夜勤ちゃうん?」

    カエの家は共働きで、カエは昔からよくアエリの家で夕食を食べる。おばさんが気を使って断るが、ママはついでだからと言って晩ご飯を作り続けている。  ママは、大人数で食べた方がなんでもおいしいって笑顔で言うんだ。。

    2007-06-04 11:47:00
  • 63:

    ◆U5gL831ICk

    カエ「もう食べたよ」アエリ「え?。。あっ、そうかあたしが遅くなったからか。。」メール画面を開くと美香から受信。

    カエ「じゃあまた明日ね」アエリ「うん。バイバイ」カエは部屋を出ていった。階段を降りる音が耳にはいってくる。カエの足音。

    (ちゃんと?家着いた?まだ一緒かな?んなわけないか???アエリさぁダイ君どう?)どうって。。。どうって言われてもなぁ。。

    2007-06-04 11:58:00
  • 64:

    ◆U5gL831ICk

    (明日会うことになったよ???)――送信完了――



    窓から見える夜の冬景色。隣に住むカエの家の灯りがついた。今帰ったんだねカエ。大きな家のたくさんある窓の一つだけが明るくひかる。

    2007-06-04 12:14:00
  • 65:

    ◆U5gL831ICk

    共働きしなくても生活に余裕ありそうなのに何でおばさんは、夜勤なんてしてるんだろう。。ふとそんな事をよく考えたりすることが最近増えた。

    小さい頃は、あまりよく考えずに、家政婦さんなんて雇うカエの家がやけに羨ましかったけど、中学にあがり、反抗期にはいりだした時から家政婦さんなんて嫌だなと思うようになった。

    自分の親でもしんどく感じる時期に他人が家にいるなんて気つかってしまうもん。

    2007-06-04 12:26:00
  • 66:

    ◆U5gL831ICk

    外は、雪がふりはじめ窓に手をそっと当てるだけで外の温度が指に伝わってきた。窓の外から見えるカエの家の窓から見える灯りがやけに寂しく見えた。



    ダイからのメールはなくて、布団にもぐって眠りにつくまでずっとダイの事を考えていた。

    2007-06-05 00:09:00
  • 67:

    ◆U5gL831ICk

    外は、雪がふりはじめ窓に手をそっと当てるだけで外の温度が指に伝わってきた。窓の外から見えるカエの家の窓から見える灯りがやけに寂しく見えた。



    ダイからのメールはなくて、布団にもぐって眠りにつくまでずっとダイの事を考えていた。

    2007-06-05 00:11:00
  • 68:

    ◆U5gL831ICk



    カエ「おはよ」いつも通りカエがアエリを迎えに来た。毎日の日課のようなもの。決まった時間に毎日カエが迎えに来る。雨の日も雪の日も毎日学校がある日は。
    外はうっすらと雪がつもっていて、慣れない足でゆっくりとカエの前まで歩いた。 
    アエリ「うぅっ寒いよぅ〜」カエ「これくらいで寒がるなんてアエリはあかんなぁ」晴れてるからよけに空気が澄んでいてやたらと冷える。白い息を吐きながらカエが笑う。

    2007-06-05 00:16:00
  • 69:

    ◆U5gL831ICk

    二人でバス停までの道をゆっくりと歩いていく。いつものバス停に、見かけない同じ学校の男子を見つけカエの足が止まる。
    アエリ「ん?カエ?知ってるん?」男子はアエリとカエに気付いていない。まだちょっと距離があるから見えてないのかな。
    カエは、一瞬目を丸くした後、何もなかったかのような表情のままゆっくり歩く。

    2007-06-05 00:22:00
  • 70:

    ◆U5gL831ICk

    一つ年上の先輩。。カエの姿に気付き、こちらに向かってゆっくりと歩いてくる。カエは携帯をいじりながらゆっくりと歩く。ゆっくりと。
    アエリの携帯がちょうどポケットの中で振動しはじめ慌てて携帯を取出した。ダイからのメールだ。

    2007-06-05 00:26:00
  • 71:

    ◆U5gL831ICk

    「青井。。」先輩がカエの名前を言葉にする。アエリは携帯から先輩に視線を向けると、カエはうつむいたままとまっている。先輩はそんなカエを見ていた。
    何?この状況。
    バス停では人がけっこう並んでいて、バスがもうやってきそうな雰囲気。

    2007-06-05 00:31:00
  • 72:

    ◆U5gL831ICk

    あっ、この先輩結構人気ある渡部先輩や。。
    カエ「返事はしたじゃないですか」カエがゆっくりと渡部先輩の顔を見ながら話す。

    返事?
    先輩「あかんならあかんで理由話してや」あかん?何が?

    2007-06-05 00:34:00
  • 73:

    ◆U5gL831ICk

    気付けばバスが遠くから見えだした。けど、カエと渡部先輩は異様な空気でなんだか声かけれん。。カエは何も言わず冷静な表情。

    カエ「彼氏いるから」

    その言葉にアエリは固まった。  彼氏?。。。彼氏がいるから。。。?!

    2007-06-05 00:38:00
  • 74:

    ?◆78w2Zw203Q

    おもしろい??

    楽しみにしてます?

    2007-06-05 09:47:00
  • 75:

    ◆U5gL831ICk

    手の中で振動する携帯。アエリの視線はカエからはなせない。  カエはじっと渡部先輩を見ていた。ただ冷静に、ただ。。

    渡部「ほんまはおらんのやろ?。。。青井そうやって断り続けてんの俺知ってるんよ。。」

    プシュー。。。バスのドアがゆっくりと開くと同時にカエが逆方向に走りだした。バスとは違う来た道とも違う方向に。。先輩が追い掛けようとした時気付けばアエリが先輩の腕をつかんでいた。

    2007-06-05 11:24:00
  • 76:

    ◆U5gL831ICk

    渡部「‥…??……」アエリは頭を左右に振り渡部先輩から手を放しカエを走って追い掛ける。後ろを振り向かずに。
    もしかしたら渡部先輩がアエリを追い越してカエを追い掛けるかもしれない。けど、カエのあんな姿を見たのは初めてだから、だから来ないでほしい。
    学校の事なんて気にしてられなかった。ただただカエを追い掛けるのに必死でダイからのメールも気にならなかった。
    いつも冷静で いつも優しく微笑んでるカエからは想像できない。

    2007-06-05 11:36:00
  • 77:

    ◆U5gL831ICk

    雪道はあまり慣れてないアエリはカエを発見したと同時に滑ってしまった。
    アエリ「わぁぁ!」こんな時に、情けない。。まわりでは朝の出勤や登校のためにそれぞれの場所へ向かう人達がアエリに冷たい視線を送る。


    「何でついてきたん?」ゆっくり顔をあげるといつもの笑顔のカエがアエリに手をさしのでてきた。その手をぎゅっと握るとカエはひっぱりあげてくれ、アエリは立ち上がった。

    2007-06-05 11:40:00
  • 78:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「分からん」カエは一瞬びっくりした後、笑いだしたからアエリも笑いだした。 二人で川原にある小さなベンチに座り川をはさんで向こうを走るバスやトラックや車を見ていた。何も話さないままで。

    カエ「ごめんな……」小さな今にも消えてしまいそうな声でカエは前を向いたままそう言った。

    アエリは、理由を聞きたかったけど、めちゃめちゃ聞きたかったけど、言ってもカエを傷つけるだけだと思い何も言わなかった。

    2007-06-05 11:45:00
  • 79:

    ◆U5gL831ICk

    カエ「足冷たいなぁ」アエリ「雪つもったのなんて何年ぶりなんやろ。。けど昼には溶けてなくなってんやろなぁ」何気ない会話をただ流れる小さな川を見ながら話していた。
    この場所は小さい頃から二人でよく来ていて石投げを川に向かってしたり、地面に木の枝を使って絵を描いたり。
    カエがここに来るときは、決まって何かある時。けどカエは何かを話すわけじゃなく、泣くわけでもない。
    ただ、ここにこうやって座ってるだけ。

    2007-06-05 12:14:00
  • 80:

    ◆U5gL831ICk

    いつか、糸が切れるようにアエリの前からいなくなってしまうんじゃないかって。

    カエは何かを話してくれるわけではないから余計、余計怖くなる。

    カエ「ん?」気付けばカエの横顔をじっと見ていた。カエがアエリを見る。

    2007-06-05 12:22:00
  • 81:

    ◆U5gL831ICk



    アエリ「カエは何で好きな人つくらんの?」 

    気付けばそう口から言葉を声にしていた。自分でも何でこんな事言ったかは分からない。

    2007-06-05 12:24:00
  • 82:

    ◆U5gL831ICk

    カエは、驚く事なくただゆっくりアエリの目を見た後、目を反らし立ち上がって背伸びをした。アエリはその背中をただ見ていた。

    カエはきっといつものように、適当に話しをそらすんだ。自分の事なんていいでしょって優しく笑いながら。

    流れる川の音と車の音が交じってアエリの耳に静かに流れる。

    2007-06-05 12:29:00
  • 83:

    ◆U5gL831ICk





    「恋愛なんてカエには向いてないから」



    2007-06-05 12:33:00
  • 84:

    ◆U5gL831ICk

    書き込みありがとうございます?
    がんばります!

    2007-06-05 12:34:00
  • 85:

    ◆U5gL831ICk

    いつもと違う答えに、アエリは正直驚いたけど、でも何でそんな。。

    アエリ「彼氏つくったらいいやん?」カエは振り向いて、アエリを見る。哀しげにほほ笑みながら。カエ「。。。そうやね。。。」アエリ「そうやで?つくってみないと!カエせっかくもてるのに」それ以上はカエは何も話さなく、鳴った携帯を開きメールをしていた。あっ、ダイからのメールまだ見てないや。。

    2007-06-05 13:35:00
  • 86:

    ◆U5gL831ICk

    (おはよう?俺今電車?やでぇ^ロ^;満員やからしんどいわぁ〜。。)何気ない内容がやけにうれしくて。。にやけてしまう。

    カエ「遅刻やなぁ」アエリ「いこっか学校」カエ「せやなぁ。いこっか」二人で立ち上がり、バス停まで歩く。

    2007-06-05 13:40:00
  • 87:

    ◆U5gL831ICk

    バス停に渡部先輩の姿はなく、朝のラッシュから時間が過ぎ、お婆さんが一人ベンチに腰掛けているだけだった。
    カエは何やらメールをしているみたいで、アエリは今さらながらダイに返信をした。何気ない内容の返信。

    ――バタッ――突然隣から音がして、メール画面から視線を向ける。

    2007-06-05 13:47:00
  • 88:

    ◆U5gL831ICk

    カエが倒れている。。。アエリ「……へっ?…‥‥‥カエ?」カエを呼びながらカエの体を起こそうとするがカエは倒れたまま動かない。突然の出来事でアエリは動揺しているとお婆さんが、 

    「きゅっ救急車呼ばなきゃ!」その時たまたまバス停にやってきたおばさんがカエの姿に気付き救急車を電話で呼びはじめた。

    2007-06-05 13:52:00
  • 89:

    ◆U5gL831ICk

    第2話。 

    「目」

    2007-06-05 14:14:00
  • 90:

    ◆U5gL831ICk

    カエ「ごめんなぁ」病室のベットの上。カエがアエリに笑顔で話す。アエリ「びぃぃっくりしたわぁ!」おばさん「貧血もちだから」病室におばさんがやってきて、アエリにそう話したけど、カエ貧血なんてもっていたっけ? 

    カエ「今日は学校休む事になってもた(笑)」アエリ「アエリもやでぇ(笑)」二人で笑いあってるとおばさんが苦笑い。だって今日は嫌いな社会があったんやもん。

    昼を過ぎていて、雪もすっかり溶けてなくなっていた。おばさんは、病院にすぐさまかけつけていたけどカエが気付いたのは、ついさっきだ。

    2007-06-05 14:22:00
  • 91:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「ほな、そろそろ私行くわなぁ」病院は携帯が使えないし、なんだか苦手。。カエ「ありがとね、また明日」カエの笑顔を見てから、手をふり病室を出る。

    「アエリちゃん。。ちょっと」すぐさま呼び止められ、振り返るとカエのおばさん。深刻そうにこちらを見ている。アエリ「ん?おばさんどうしたん?」おばさん「下の喫茶店でお茶しながら聞いてほしいことがあるんよ。すぐ終わるから」

    2007-06-05 14:27:00
  • 92:

    ◆U5gL831ICk

    おばさんに連れてこられたのは、病院内にある喫茶店。。
    ちらほらと空席がある。。テーブルにミックスジュースとおばさんが頼んだ紅茶が置かれ、アエリは喉が乾いていたのでごくごくと飲む。
      
    おばさん「いつもカエと仲良くしてくれてありがとう。。今日だってカエがもし一人だったらって考えただけでおばさん。。」アエリ「けどいつもカエはずっと一人やん?」思わず口にした言葉を飲み込むことはなくすべて吐き出していた。

    2007-06-05 19:22:00
  • 93:

    名無しさん

    読みにくい?

    2007-06-05 19:56:00
  • 94:

    ◆U5gL831ICk

    すいません?? 努力します!

    2007-06-05 22:41:00
  • 95:

    名無しさん

    ?100?
    おもしろいε=(>ε

    2007-06-06 01:20:00
  • 96:

    ◆U5gL831ICk

    おばさんは黙ったまま下を向いてしまった。少し沈黙が続く。
    アエリ「。。。ごめんなさい。。」――ポタリ――――

    おばさんの目から涙がこぼれ、オバサンの手に落ちて弾けた。。慌ててハンカチを取出し涙を拭いてる。けど溢れだした涙は次々と出てはこぼれ落ちる。

    2007-06-06 02:50:00
  • 97:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「おばさん!ごめんっ!そんなつもりで…」

    おばさん「違うのっ。。。ちょっと気がぬけちゃったのよ。。。ごめんね!びっくりしちゃったよね?ごめん」  

    直感で思った。なんでか分からないけど、思った。おばさんが、泣いた理由はアエリが吐き出した言葉じゃない。。そんなものじゃ。。。ない。。

    2007-06-06 02:55:00
  • 98:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「ほんまの事教えて?」おばさんはただ、泣いていた。言葉を選ぼうとしながら。。

    アエリ「おばさん!しっかりしてよ?!」気付けばアエリの目から涙があふれ頬をつたっていた。

    聞きたくないのと、聞きたい気持ちが交差していく。    今聞かなきゃきっと後悔するから。

    2007-06-06 03:02:00
  • 99:

    ◆U5gL831ICk

    おばさんがゆっくりと話し始める。

    「恋をすると死ぬ病気なの」 

    おばさんの口から出たその言葉がまるで、暗いものすごい黒い闇のようにアエリを包み込むような感覚になった。

    2007-06-06 03:09:00
  • 100:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「何…―‥…何それ‥…‥…そんな病気聞いた事ない…‥…‥」おばさん「アエリちゃんは恋をした時、胸がきゅんとした事ある?あるよね?そんな年頃なんだから当たり前よね?子宮が反応して、胸がきゅんとしたような感覚になるの。。。けどね、その刺激が。。。あの子には。。。カエにはあってはならないのよ」

    おばさんの話しを聞いてる間、脳裏にカエとの会話が蘇る。。

    ━━━『好きな人なんていない』━━━━━━━━

    2007-06-06 03:16:00
  • 101:

    ◆U5gL831ICk

    おばさん「刺激を受けるたび細胞が死んでいき、最後は死んでしまうの。。。思春期があの子にとっては。。。あの子にとってはなによりも怖い事なの」

    アエリ「その事カエは?カエは知ってるん?」

    おばさんは、うなずく。

    2007-06-06 03:21:00
  • 102:

    ◆U5gL831ICk

    おばさん「中学になる前にね、一度倒れたことがあって。。。それで分かったの。。。先生からは生きるためには本人に言わなければならないって」 

    アエリ「そんな。。。」

    今まで疑問だった事が、頭のなかで疑問だった事が全てつながった。。繋がって混乱していく。。   だって、だってそんな病気聞いた事ない。。

    2007-06-06 03:25:00
  • 103:

    ◆U5gL831ICk

    おばさん「知らない振りしてほしいのアエリちゃんには。けどね、話さなきゃとは思っていたのよ。。。けど今になってごめんなさい。。。ごめんね。。。恋をしないなんて、無理な話しなの。。きっとこれから先必ずあの子は恋をするわ。。。それでその時あの子は今日みたいに倒れてしまって、アエリちゃんに迷惑かけてしまうと思うの。。だからねちゃんとアエリちゃんには話しておきたかったの」



    おばさんと話した後、病院を出た。

    2007-06-06 03:50:00
  • 104:

    ◆U5gL831ICk

    考えた事なんてなかった。考えたくもない。

    カエが?  カエがアエリの隣からいなくなっちゃうの?

    いつも、毎日毎日一緒にいるカエが急にいなくなっちゃうの?

    2007-06-06 03:58:00
  • 105:

    ◆U5gL831ICk

    恋をしないなんて、そんなのね、無理にきまってる。

    いつか、すぐじゃなくても、生きてればいつか必ず誰かにときめいたりする。




    ううん。
    そうじゃない。きっと医学が進歩すれば必ず。。治るよね?

    2007-06-06 04:03:00
  • 106:

    ◆U5gL831ICk

    アエリが落ち込んでちゃだめ!だってこの事はアエリ知らない事なんだから!

    そう考えながら、ダイとの待ち合わせ場所へと迎う。心は、ダイの元へ。カエの事を気にしながらもダイの所へ迎う。

    2007-06-06 04:22:00
  • 107:

    ◆U5gL831ICk

    今日はここまでです。書き込みありがとうございます!めっちゃ嬉しいです(^-^)

    伝わるような文章がきちんと書けているかは分からないんですが、頑張ります!

    2007-06-06 04:25:00
  • 108:

    ◆U5gL831ICk

    電車に乗り、駅に着き改札口まで結構人がいて、人と人との間からダイを見つけた。こんなに人がいるのにダイは目立つせいかすぐ見つけることができた。

    ダイ「いこっか!」ダイの笑顔を見てドキドキしてる。。優しい笑顔。。

    2007-06-06 05:34:00
  • 109:

    ◆U5gL831ICk

    駅からぬけるとダイが自転車に乗った。ダイ「安全運転しまっさぁ(笑)」自転車の後ろにあるロケットに足をかけると、ゆっくりダイが自転車をこぎだす。 

    ダイの肩に手を乗せる。大きな背中だな。。

    アエリ「どこ行くん?」ダイ「俺の秘密基地!」ダイはそう話すと歌を口づさみだした。アエリはそれをただ聞いていた。

    2007-06-06 05:39:00
  • 110:

    ◆U5gL831ICk

    何分くらい自転車を走らせたのだろう。ある建物の前で自転車が止まる。古くさい建物。その周りにはバンドしてそうな人達が地べたにしゃがみ、なにやら楽しげに話していて、ダイの姿を見てから近づいてきた。

    ダイ「よっ!」「今から?」たむろしてる一人がダイに話し掛ける。見た目は怖い感じ。ロックって感じ!

    2007-06-06 05:43:00
  • 111:

    ◆U5gL831ICk

    ダイはその人と少し話している。看板を見ると、この建物がスタジオだということが分かった。

    ダイ「いこか」ダイがそう言って、建物のドアを開けて中に入っていく

    2007-06-06 13:12:00
  • 112:

    ◆U5gL831ICk

    ダイの後ろを歩く。こういう所に来たのは初めてで、なんだかドキドキする。店員さんもなんか、すっごい服装だな。。壁にはサインとか、ポスターとか写真てか落書きとかがたくさんあって、ついつい見てしまう。

    ダイ「こういう所嫌い?」アエリ「ううん?何かこういう所初めてやから楽しい!」カラオケボックスの中みたいに防音の部屋がいくつもあり、振動だけが床から伝わってくる。

    そのドア一つ一つからある小さな窓から、みんな練習してる姿が見える。

    2007-06-06 13:48:00
  • 113:

    ◆U5gL831ICk

    ダイ「秘密基地ってかんじちゃうけどな、ここにアエリを連れてきたくなってん」ダイが嬉しそうにアエリに話す。
    ダイはある部屋のドアの前で立ち止まり、アエリを見て優しく微笑んでからゆっくりとそのドアを開けた。

    2007-06-06 13:53:00
  • 114:

    ◆U5gL831ICk

    ダイ「おまちぃ〜」部屋の中で三人の男の子が床に座りながらなにやら話していて、ダイに気付き笑顔になる。

    みんなダイと同じ制服だ。っていうかみんなかっこいい。。。

    「遅いわお前〜」一人の人が立ち上がりそうはなす。ダイ「すまんすまん!あっ、紹介するわ!えっとアエリ。海の女の友達」そう言われ頭を下げる。

    2007-06-06 14:21:00
  • 115:

    ◆U5gL831ICk

    ダイ「時間があるときいつも集まってここで夏にあるライブのために練習してんねん」バンドとか、かっこいいなぁ。。アエリ「ダイがボーカルなん?」ヒロト「音痴やけどしゃあなしにボーカルやねんなぁ」
    ダイ「こらっこらこらぁ!誰が音痴やねん〜(笑)めっさ美声やっちゅうねん!」

    ダイがそう言うと三人が笑った。

    2007-06-06 15:00:00
  • 116:

    ◆U5gL831ICk

    休憩します。

    2007-06-06 15:10:00
  • 117:

    ◆U5gL831ICk

    ダイ「あっ、アエリそこの椅子にでも座ってて」ダイが指差した先にあるパイプ椅子に座ると同時にみんなが音合わせを始める。ダイは、喉を慣らしはじめた。

    カラオケと違ってエコーがない。ドラムもギターもベースも音がすごく大きいのに、ダイの声が、しっかりときこえる。。

    2007-06-07 01:29:00
  • 118:

    ◆U5gL831ICk

    ダイ『じゃあ、合わせよか!』マイクからダイの声。さっきまでの部屋中に響いてた音がぴたりとやんだ。

    なんだか。 なんだか緊張する。。

    ドラムの音と同時にダイが声を出して歌いはじめそれに合わせてベースとギターが音を出しはじめる。

    2007-06-07 01:41:00
  • 119:

    ◆U5gL831ICk

    音が、振動が足から頭へと響いてきて、ダイのあまりにも綺麗な声にアエリは動けなくなった。

    こんなにうまい歌をアエリは生まれて初めて聞いた。。聞いた気がするよ。。エコーがないのに声が響いてる。。

    2007-06-07 01:45:00
  • 120:

    ◆U5gL831ICk

    一時間、ダイの声に引き込まれていくのがわかった。演奏も、歌も全てオリジナルで、中学からバンドしていただけあって歌にあまり興味がないアエリでも、すごさがわかる。。

    歌うために生まれてきたようなそんなふうな人なのかなダイは。。うん。きっとねきっとそうに決まってる。

    ダイ「どやった?」みんなと別れてから、二人でマクドに行き向かい合わせに座り、シェイクを飲みながらダイが嬉しそうな顔でアエリに話す。

    2007-06-07 01:57:00
  • 121:

    ◆U5gL831ICk

    アエリ「めっちゃよかった!」ダイに向かって笑顔。だって、ほんとに感動したんだもんあの演奏と歌に。ダイは嬉しそうに微笑む。

    アエリ「あ〜ぁ。。。私も歌得意やったらなぁ〜」シェイクを飲みながら話す。

    2007-06-07 04:51:00
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