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螺旋
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1:
ゆうみ
今日も同じことの繰り返し。いつまでたってもここから抜け出せない。
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる…
回り巡り戻り結局は行き着く所はいつもそこだった。2007-05-23 16:07:00 -
11:
ゆうみ
とっかえひっかえ、とはまさにこのこと。泊まる宿がなければ声を掛けてくる奴の家に行けばいいだけのこと。宿代は文字通り身体で払う。
でもいくら抱かれても胸に開いた穴は塞がることを知らない。いやむしろ広がっていった。2007-05-23 22:27:00 -
12:
ゆうみ
この人なら埋められるかも。ダメだった。じゃぁこの人なら。今度こそは―…。
年下から年上。筋肉質な身体に腹がでた小太りの身体。顔なんて覚えていない。ただ身体の特徴だけがうっすらと記憶に残っていた。
『こんなにいろんな人とやってよく疲れないな。あたし風俗いけるんぢゃん。』
あの異物を自分に挿入されながら自嘲気味にそんなことを考えていた。2007-05-23 22:34:00 -
13:
ゆうみ
朝日には人を目覚めさせる力があると思う。身体的にも。精神的にも。
抱かれている時はなんとも思わないのになぜか別れた後の帰路の途中に目に射し込んでくる白い光を見た途端に胸が苦しくなり息が出来なくなった。涙が止まらない。
…―あたし何がしたいんだろ?2007-05-23 22:40:00 -
14:
ゆうみ
朝日を見て思う。もぅやめよう。こんなこと。
けれども昼間―…
街を歩く人。友達同士で話す女の子達。腹を抱え込むほど笑う男の子達。買い物を楽しむ親子。幸せそうに笑う恋人達―…。
どこにも属していない、どこにも属せない私は息苦しくなる。そして何とも言えない虚無感に襲われる。あたしの隣にも誰かいてほしい―…。そしてまたその『誰か』を探しに夜に出る。同じことの繰り返しだった。2007-05-23 22:48:00 -
15:
ゆうみ
ある夜。 いつものようにネオンで照らされた夜を渡り歩く。いつものように横に車が止まり運転席の窓が開く。いつものように男が声を掛けてきた。『何さてるの?』
2007-05-24 01:50:00